1位は北海道、じゃらん「初日の出を見たい都道府県」ランキング発表

2018年12月20日(木) 配信

北海道 藻岩山山頂天望台

リクルートライフスタイルの旅行情報誌「じゃらん」はこのほど、「初日の出を見たい都道府県」ランキングを発表した。1位には、北海道が選ばれた。サイトでは、編集部のおすすめスポットも紹介する。

 1位に選ばれた北海道は、日本最北・最東に位置するスポットがあり、いち早く初日の出が見られることで人気を集めた。編集部は1月1日(火)に山頂天望台へのロープウェイが特別運行する藻岩山をすすめている。2位の静岡県は、富士山と初日の出が見られる絶景スポットが多い場所。富士山と初日の出を同時に眺めることができる「三保松原」を絶景スポットとして紹介する。3位は、高い建物がなく、海に関する絶景スポットも多い沖縄県がランクイン。おすすめスポットには、ウッパマビーチを挙げる。

初日の出を見たい都道府県 概要

ランキング

1位 北海道

2位 静岡県

3位 沖縄県

4位 千葉県

5位 神奈川県

調査方法:インターネット調査

調査時期:2018年10月21日(日)~2018年10月31日(水)まで

対象:47都道府県在住の10代~60代男女

有効回答数:4271人(MA)

【全国】平成最後の朝絶景を見に行こう!「初日の出を見たい都道府県ランキング」
https://www.jalan.net/news/article/304733/
新しい1年の始まりに見たい、初日の出。その年初めての太陽が射す光の神々しさは美しく、感動の瞬間ですよね!そんな初日の出を見たい都道府県について調査してみました。 山や海をはじめ、展望台やロープウェイなど、様々なスポットから楽しむことのできる初日の出...

静岡市、来年「今川復権まつり」開催 歴史文化施設の概要なども発表

2018年12月20日(木) 配信

静岡市が世界に誇る素材をPR

静岡県静岡市は12月19日(水)、東京都内で「世界に輝く静岡市」東京記者発表会を開いた。市が進める「歴史文化のまちづくり」の核となる歴史文化施設の概要や、駿府城天守台跡の発掘調査の状況、「今川復権まつり(仮称)」の開催などを発表した。

 来年は、静岡市にゆかりのある武将・今川義元の生誕500年の記念年にあたる。市や静岡商工会議所らは17年、「今川義元公生誕500年祭推進委員会」を組織。義元の功績を再評価し、地域活性化につなげるための広報事業などを展開してきた。来年5月3~6日、19日周辺の期間行われるまつりでは、駿府城公園周辺で行う歴史イベントなどを通じ、義元の実像を紹介する。また5月19日には、今川家の菩提寺臨済寺で、義元の胴塚がある愛知県豊川市の大聖寺との合同法要も営まれる。

 現在発掘調査が進む駿府城天守台跡からは、今年10月約330点の金箔瓦が出土した。豊臣秀吉が京都に築いた聚楽第に葺かれた金箔瓦と酷似することから、秀吉が築かせた城の瓦と確認された。出土物は、駿府城公園内に復原されている櫓などのほか、21年オープン予定の歴史文化施設でも展示を予定。同施設では、徳川家康75年の生涯と、家康に大きな影響を与えた今川氏についての史料などを紹介する。発掘調査の関係者は、「歴史に詳しくなくても、ガイドや調査員が分かり易く説明します。ぜひ今しか見られない景色もある発掘現場に訪れてください」とPRした。

出土した金箔瓦

 このほか、来年開園50周年を迎える日本平動物園などが話題を提供した。また、今年8月に逝去された静岡市出身の漫画家さくらももこ氏の功績も紹介。来年1月、さくら氏の原画などを展示する「さくらももこありがとうの会」がエスパルスドリームプラザ内で行われる。

さくらさんが寄贈したちびまる子ちゃんデザインのマンホール蓋

 静岡市の田辺信宏市長は冒頭、「さくらさんは、漫画「ちびまる子ちゃん」を通じ、市の魅力を世界に発信してくださいました。影響力の大きさを痛感しています」と哀悼の意を表した。

旅館スタイルのキャビンホテル、来春開業の新駅に合わせ開業  

2018年12月20日(木) 配信 

ファーストキャビンとJR西日本ファーストキャビンは、2019年3月28日(木)に「ファーストキャビンST.京都梅小路 RYOKAN」を開業する。予約受け付けは18年12月17日(月)から開始した。従来のファーストキャビンは夜行列車をイメージしたコンパクトな客室が特徴だが、今回はグループで初めて玄関で履物を脱いで入館する“旅館スタイル”を採用した。

京町家の小屋組を生かしたフロントエリア

 同施設は、地元企業の保養所として使用していた京町家の木造建築に、改修と増築工事を加え、各種類の客室合計57室を設ける宿泊施設に改装したもの。来春新設されるJR嵯峨野線の「梅小路京都西駅」から徒歩4分とアクセスも良く、新幹線などと連動したプランの販売も予定しており、観光拠点だけでなくビジネス拠点としての利用も可能。浴衣・着物や自転車のレンタルサービスも予定し、「京都で暮らすような」体験型の宿泊を提供する。

 施設概要

所在地    :京都府京都市下京区夷馬場町49-2

敷地面積   :約1146平方㍍(約347坪)

延床面積   :約1238平方㍍(約374坪)

運営形態   :直営

土地建物所有者:京都青果合同株式会社

事業運営者  :株式会社JR西日本ファーストキャビン

開発協力者  :株式会社ファーストキャビン

施設名    :ファーストキャビンST.京都梅小路 RYOKAN

開業日    :2019年3月28日(予定)

キャビン数  :計57キャビン (最大収容人数108人)

        ファーストクラス 6キャビン(男性3キャビン、女性3キャビン)

        ビジネスクラス 26キャビン(男性13キャビン、女性13キャビン)

        プレミアムクラス(和室) 25キャビン(定員3~4人)

利用料金   :ファーストクラス

        宿泊¥4,500~ショートステイ¥1000/1時間~

        ビジネスクラス

        宿泊¥3200~ショートステイ¥900/1時間~

        プレミアムクラス

        宿泊¥10000~

        ※料金は季節や曜日により変動します。

利用時間  :チェックイン午後5時~チェックアウト午前10時

        (プレミアムクラスのチェックインは午後3時~)

ショートステイ:1回2時間~

その他設備  :ラウンジ、飲食施設、大浴場、喫煙室 他

予約     :12月17日から公式HP、電話にて先行受付開

        <電話>3月27日までは本社開業準備部で受付。

            03-6261-6690 受付時間 平日10~18時

アクセス   :電車:JR梅小路京都西駅(2019年3月開業)から徒歩約4分

        バス:「京都駅前」より86・88・205・208系統乗車 約6分、

           「梅小路公園前」下車、徒歩約3分

モダンな和スタイルのインテリア。窓の外は中庭が広がる。

グアムのツアー会社が岡山市へ義援金贈る

2018年12月20日(木) 配信

鳥越氏(左)から大森市長へ

グアム政府観光局(GVB)メンバー企業のKloppenburg Enterprises Inc.(クロペンバーグエンタープライズ)の副総支配人・鳥越保秀氏は12月14日(金)、岡山県・岡山市役所を訪問し、今年7~9月までグアムで募った義援金5千㌦を贈呈した。「平成30年7月豪雨」災害を支援するためのもの。

 鳥越氏は、「義援金を友好交流都市、岡山の被災者の方々にお役立ていただきたい」と語った。義援金を受け取った大森雅夫市長は「洪水被害から5カ月経った現在でも支援を必要とされている方々がおられ、ご意向に沿って活用させていただきます」と謝意を述べた。 

 同社はグアムで観光客向けのサービスを幅広く手掛け、「Turtle Tours(タートルツアー)」というブランドで各種ツアーを展開している。今回の義援金は、タートルツアーが7~9月に開催したサマーキャンペーンの期間を「岡山復興支援キャンペーン」と設定し、ツアーに参加した大人1人当たり1㌦、子供は1人当たり50㌣分を売り上げから寄付するカタチで集めた。

関西最大級の温泉型テーマパーク 大阪に来年2月26日開業

2018年12月19日(水) 配信 

物販飲食エリアのメインストリートイメージ(2階弁天通り)

関西最大級の規模となる約5千坪の温泉型テーマパーク「空庭温泉(そらにわおんせん)OSAKA BAY TOWER」が、大阪ベイタワー ノース(大阪市港区)の2~5階に2019年2月26日(火)グランドオープンする。

 「空庭温泉OSAKA BAY TOWER」は、“美・癒・味”をテーマに、天然温泉や岩盤浴、リラクゼーション、レストラン、物販展などさまざまな施設とサービスを提供する大規模な複合型テーマパーク。安土桃山時代をコンセプトに、古き良き日本の町と和モダンを融合させたこれまでにない特別な空間を演出する。

屋上庭園イメージ(4・5階天空庭園)

 同パークが誕生するエリアは、すでに世界的なエンターテインメントが集まる大人気のテーマパークが存在するほか、2025年に万博開催が決定したことで、世界中から大きな注目を集めている“大阪ベイエリア”となっている。今後、国内外でも有数の観光地として発展していくことが予想される同エリアで、日本ならではの”癒やし”と”美”と”食”を提供していく。

 「OSAKA BAY TOWER」は2018年3月27日に「オーク200」から名称変更し、29日にはビジネス客からファミリー客まで快適に過ごせるホテルとして、「ホテル大阪ベイタワー」を「アートホテル大阪ベイタワー」としてリブランドオープン。これに続くテーマパーク型温泉施設「空庭温泉OSAKA BAY TOWER」のグランドオープンによって、さらなる施設の充実をはかる。

天然温泉「美肌の湯」を中心とした充実の温泉施設

国内最大級の広さを誇る女性専用パウダールーム(2階お粧し処)

 約5千坪を誇る同パーク内では、地下約1千㍍から湧き出す弱アルカリ性の天然温泉「美肌の湯」をはじめ、源泉かけ流しの露天風呂、広大な日本庭園を見下ろす庭見風呂、炭酸泉や日替わり風呂など6種類の多彩な風呂を用意している。2~5人用の貸切風呂も完備、プライベートな空間を楽しめる。

 さらに、女性用ロッカールームに約100平方㍍の広さを持つ国内最大規模のパウダールームを設置。さまざまな美容機器やコスメの貸出サービスもあり、開放的な空間でセルフケアを行える、女性に優しい設計となっている。

安土桃山時代の町が現代にタイムスリップ

 安土桃山時代からタイムスリップしてきた古の名医「曲直瀬道三(まなせ どうざん)」が現代人の不健康な暮らしぶりを憂い、健康指南書「養生俳諧」をガイドブックにしたため、健康法を伝授する。

 ほかにも信長の料理人と言われた「坪内石斎」が自ら磨いてきた料理の腕と、現代の食を融合させた珠玉の和食メニューを提供。安土桃山時代の煌びやかなデザインをモチーフにしたオリジナル和雑貨や和コスメ、大迫力のプロジェクションマッピングとエンターティナーによるロウリュウショーを披露する。着物スタイルの館内着に着替え、安土桃山時代の世界で非日常体験を楽しめる。

施設概要

名称:空庭温泉 OSAKA BAY TOWER(ソラニワオンセン オオサカベイタワー)

住所:〒552-0007 大阪府大阪市港区弁天1丁目2-3

開業日:2019年2月26日(火)

営業時間:午前11:00~翌午前9:00

入館料:平日2,400円、土日祝2,600円、特定日2,800円

施設概要:温泉(天然温泉6種類、サウナ、あかすり)、岩盤浴(約7種類)、飲食、ビューティーエリアなど

アクセス:最寄駅「弁天町」(大阪環状線、大阪メトロ中央線「弁天町」駅から連絡通路直結)

 JR関西空港駅からJR弁天町駅まで関空快速約60分

 新大阪駅からJR弁天町駅までJR大阪駅乗り換えで約12分

「空庭温泉OSAKA BAY TOWER」HP以下のページリンクから

来春、新型車両の豪華バスを2台導入 専用商品の日本1周旅行も 阪急

2018年12月19日(水) 配 

クリスタルクルーザー「菫」の車体イメージと座席

阪急交通社は2019年4月、新型車両となる豪華バス“クリスタルクルーザー「菫」(すみれ)”2台を製造し、同社の旅行ブランドのひとつ“クリスタルハート”の国内バス旅行に導入する。併せて、19年1月4日(金)に専用商品の「日本1周の旅(東日本編・西日本編)12日間」の2コースを発売。今後、「菫」を利用した旅行期間の短い宿泊ツアーや日帰りツアーの発売も予定している。専用ホームページは12月27日(木)に開通。

 “クリスタルハート”は、付加価値を追求する顧客のニーズや多様化に対応するブランド。座席数を限定し、ゆとり・快適性を重視した豪華バス“クリスタルクルーザー「菫」(すみれ)”を導入することで、“乗ること”を楽しむ専用商品を企画し、日本のふところを深く巡る旅を実現する。

「菫」車体仕様

・車体カラーはバーガンディメタリック、ルーフはパールホワイトを使用し、側面にシャンパンゴールド色でロゴをレイアウト
・座席は、横3席×6列の18席で、ゆとりをもたせた配置
・頭上の荷棚をなくし、車窓から大きな眺望を確保
・座席前方には、手荷物収納と足置きを設置し、 USB電源端子と100㌾用コンセントを装備
・座席間隔は1.22㍍、座席幅(内寸)は51㌢
・座り心地の良いリクライニングシートは、最大129度まで調節可能で、レッグレスト付
・広々とした清潔感のある化粧台付きトイレ付

「菫」社内イメージ

・飲料サービスのためのキャビネット付
・Wi-Fi完備
・運転手の疾病など緊急の場合、自動で停車させるEDSS(ドライバー異常時対応システム)搭載

「日本一周の旅12日間」概要

東日本編: 
出発日: 2019年4月16日(火)、 5月8日(水)、 6月3日(月)、 7月1日(月)、 8月20日(火)、 9月3日(火)、 10月9日(水)、 10月21日(月)
旅行代金:98万円(1人1室の場合は、 20万円追加)
出発地:羽田空港(午前11時発)、東京駅(正午発)
帰着地:羽田空港(午後3時着)、東京駅(午後3時40分着)

西日本編

出発日:2019年4月7日(日)、 5月12日(日)、 6月2日(日)、 7月7日(日)、 8月18日(日)、 9月1日(日)、 10月27日(日)、 11月10日(日)
旅行代金:98万円(1人1室の場合は、 20万円追加)
出発地:伊丹空港(午前11時発)、新大阪駅(午前11時40分発)
帰着地:新大阪駅(午後2時着)、伊丹空港(午後2時40分着)

共通条件:
・最少催行人員を6人に設定。
・添乗員とバスガイド、各1人が同行。

外国人旅行者の消費拡大へ消費免税制度拡充 簡素な手続きで出店可能に

2018年12月19日(水) 配信 

制度の概要(観光庁資料より)

観光庁はこのほど2019年度税制改正で、外国人旅行者向け消費税免税制度を拡充した「臨時免税店制度」の創設が決まったと発表した。地域のお祭りや商店街のイベントに、簡素な手続きで出店できるようにする。地域特産品の販売機会を増やし、外国人旅行者の消費拡大をはかる。来年以降、大型イベントが控えるなか免税販売の環境整備を急いだ。12月14日の与党税制改正大綱に盛り込まれた。

 制度開始時期は19年7月1日を予定する。すでに許可がある免税店事業者が、7カ月以内で臨時免税店を設置する場合、事前に承認を受けていれば届出だけでできるようになる。

 これまではイベント時などに出店する場合でも、決められた税務署に新たな申請が必要だった。用意する書類も、販売場の見取図や社内の免税販売マニュアル、会社案内などで手間がかかった。手続きを簡素化することで、既存事業者からのニーズにも応えたかたちだ。

 一方、今回は地方部を含めた免税店数を底上げする狙いがある。同庁は18年に、地方部の免税店数を2万店規模に増やすことを目指している。観光ビジョンとこれを踏まえた「観光立国推進基本計画」で目標に掲げられている。

 同庁によると今年4月時点で、地方部の免税店数は1万7118店だった。10月の発表は遅れているが、前回は半年間で674店しか増えていなかったため、目標達成は厳しい状況にある。2015年の爆買いが収束して伸び悩む外国人旅行者の消費額に、新制度を武器に巻き返しをはかる。

店舗で手荷物の一時預かりサービスを拡充 日本旅行

2018年12月19日(水) 配信

手荷物預かりサービス

日本旅行は12月22日(土)から、首都圏をはじめ新たに7店舗で手荷物一時預かりサービスの取り扱いを開始する。同サービスは、西日本旅客鉄道(JR西日本)と手荷物一時預かりシェアリングサービス「ecbo cloak」を運営するecboが2018年1月に締結した業務提携に基づき、3月19日から日本旅行の金沢、京都、大阪、岡山、広島エリアの全7店舗で展開しているもの。今後も全国で導入店舗を増やし、手ぶら観光の促進とサービス拡充をはかる。

 「ecbo cloak」は 2017 年 1 月に東京都内でスタートした、「荷物を預けたい人」と「荷物を預かるスペ ースを持つお店」をつなぐシェアリングサービス。カフェ、美容院、レンタサイクル、着物レンタル 店、神社、一部駅構内などの多種多様なスペースが荷物預かり所となり、全国の主要都市で展開をしている。コインロッカーに入らない大型の荷物(ベビーカー、スポーツ 用品、楽器など)も預けることが可能。

「ecbo cloak」新規導入店舗概要

利用料金:
 大宮支店・新宿支店以外:荷物サイズに関わらず一律800円/日・個(消費税込)
 大宮支店・新宿支店 :荷物サイズに関わらず一律600円/日・個(消費税込)
 
予約受付開始日:2018年12月19日(水)
サービス開始日:2018年12月22日(土)

新規導入開始店舗(7店舗):
大宮支店(埼玉県)、新宿支店(東京都)、TiS天王寺支店(大阪府)、TiS三ノ宮支店(兵庫県)TiS神戸支店(兵庫県)、TiS姫路支店(兵庫県)、TiS博多支店(福岡県)
※JR西日本レンタカー&リースが展開する岡山駅の手荷物預かり所でも(運営はヤマト運輸に委託)新たにサービスを開始。

既存導入店舗:(7店舗)
  TiS金沢支店、TiS京都西口支店、京都四条支店トラベルカウンター、TiS新大阪支店、TiS大阪支店、TiS岡山支店、TiS広島支店

ピーチ、国内航空会社初の新千歳―ソウル(仁川)線を開設

2018年12月19日(水) 配信

新千歳空港の拠点化も発表

ピーチ・アビエーション(井上慎一CEO)はこのほど、2019年サマーダイヤ期間(19年3月31日~10月26日)の国際線と国内線の新規就航や増便計画を発表した。日本の航空会社で初めての新千歳―ソウル(仁川)線を開設し、来年4月25日から運航を開始する。

 同社は12月17日(月)、新千歳空港(北海道千歳市)の拠点空港化を発表。今後同空港を「アジアの北の玄関口」と位置付け、路線拡大を進める考え。また来年10月1日からは、東京(成田)-奄美大島の運航を開始。地元自治体などと連携し、新規就航地である奄美大島の需要創出や地域活性化をはかる。

 運航を再開するのは、那覇-香港と、成田-那覇、成田-新千歳の3路線。那覇空港を発着する国際線は、台北(桃園)、高雄、ソウル(仁川)、バンコク(スワンナプーム)と合わせて5路線となる。増便は、仙台―新千歳と仙台―台北(桃園)、新千歳―台北(桃園)、関西―台北(桃園)、那覇―台北(桃園)の5路線で、仙台-台北(桃園)線と新千歳―台北(桃園)は週7便運航する。

 井上CEOは、「沖縄(那覇)-香港線のデイリー運航での再開や、札幌(新千歳)・仙台-台北(桃園)線のデイリー化により、アジアの旅行者の利便性が高まり、より日本に訪問しやすくなる」とコメントした。

第162回旅館大学セミナー「稲取銀水荘」で開く 部屋食からの脱却を

2018年12月19日(水) 配信 

会場のようす。当日は約130人以上が参加した

リョケン(佐野洋一社長)は12月13、14日に静岡県・伊豆稲取温泉の「稲取銀水荘」で、通算162回の旅館大学セミナーを開いた。銀水荘は18年1月に6階フロアを約9億円かけ改装し、部屋食からの脱却をはかった。同日に加藤晃太副社長が講演し、銀水荘の現状や課題、改装の目的など細かに説明した。講演後の館内見学では、参加者は従業員に質問するなど熱心に見て回った。

 6階フロアには、露天風呂付き「おもてなしスイート」とダイニング「銀の海」、ラウンジ「濤の音(なみのね)」を新たに作り上げた。設備投資の目的は、表向きはCS向上だったが、本丸はESだった。離職に歯止めをかけるため、労働環境の是正をはかった。

 とくに朝食・夕食の部屋食を、ダイニング場に集中化させた。部屋食は100室中8室のみに抑えた。これまでより従業員の労働量も減らすことができた。労働環境は少しずつ改善に向かっていた。

 しかし人材流出が止まらなかった。加藤氏は「大型投資をして、労働環境も変えたのになぜ辞めるのか」と考えた。一方、これまで部屋食にやりがいを感じていた従業員には理解が難しかった。部屋食を止めることで、ベテラン社員からは「銀水荘らしさが失われる」との声も漏れたという。

加藤副社長が講演

 加藤氏は「本当に甘かった」と振り返る。ESを上げるためだったが、部屋食を止めてダイニングにすると手段ばかり訴え掛けていた。物事を変えることが、過去の否定と捉えられてしまっていたのだ。今回の投資を通じて「一番の収穫は自分の甘さと仲間の大切さだ」とし、経営者として意識改善すべきだと気付かされたという。

 一方で、ダイニングやラウンジのオペレーションが安定してくると歯車がかみ合ってきた。客室稼働率は8~11月から4カ月で8割を超えた。社内の評判も上がってきた。

 今後はESとCS、収益の3要素をバランスよく回していく。今までは売上の最大化を追い求めたが、これからは空室在庫と労働在庫のバランスをみて、売上の最適化を目指す。

「自活経営 スイッチオン!」

佐野社長が講演を実施

 2日目は佐野社長が2019年旅館の経営指針を発表し、「自活経営 スイッチオン!」をテーマに講演を行った。

 自活経営は、自ら活動・活性化、自ら活路を切り拓くとする。事業構造を変えることを核にビジネスモデルの変更や、業務プロセスを見直す必要があるとした。「今がチャンスであるということと、今やらないと間に合わなくなる」(佐野社長)という。

 「OTA(オンライン旅行会社)と外国人が頼みの綱になってはいないか。ネット集客の比率が高いことはいい傾向だが、大半がOTA経由になっていないか。OTAに頼り、外国人が増え売上は横ばいを維持し、日本人が減少していることが当たり前なのか。改めて考えてほしい」と強く呼び掛けた。

 その後、リョケン研究員から商品造成や販売促進、人材育成などを軸に講演し、参加者は熱心に耳を傾けていた。なお、次回は2019年7月10~11日に、群馬県・水上温泉の「みなかみホテルジュラク」で行う。