20年秋の叙勲・褒章、全旅連会長の多田氏が藍綬褒章

2020年11月4日(水)配信

全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の多田計介会長

 政府は11月3日付で、2020年度秋の叙勲および褒章受章者を発表した。本紙関連では、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会会長の多田計介(ゆけむりの宿美湾荘)氏らが受章した。

 なお、今回の国土交通省および厚生労働省の叙勲伝達式は、新型コロナウイルス感染症の影響から中止とする。

 本紙関連の受章者は次の各氏。

 【勲章】旭日双光章 加藤誠一(花ごころの湯新富亭社長)=元日本旅館協会理事 観光事業振興功労▽西野目信雄(ホテル大雪会長)=元日本旅館協会副会長 観光事業振興功労▽三矢昌洋(喜代美山荘花樹海会長)=香川県ホテル旅館生活衛生同業組合理事長、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会常務理事 生活衛生功労

 旭日単光章 織田德彌(観光ホテル朝風社長)=佐賀県旅館ホテル生活衛生同業組合副理事長 生活衛生功労

 【褒章】藍綬褒章 多田計介(ゆけむりの宿美湾荘社長)=全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会会長、前石川県旅館ホテル生活衛生同業組合理事長 生活衛生功労

 黄綬褒章 成世邦俊(銀波荘会長)業務精励・旅館業▽阿部多加子(亀や監査役・女将)業務精励・旅館業務▽市川博史(京王プラザホテル常務取締役総料理長)業務精励・西洋料理人

Saint Aqours Snowに会いに函館へ行こう! ジャルパックがラブライブ!とのコラボツアー再開

2020年11月4日(水) 配信

アニメの聖地を巡りに函館へ

 ジャルパックはこのほど、アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」とのコラボレーションツアー「“Saint Aqours Snowに会いに函館へ行こう!”」を売り出した。ツアーを記念して、2021年5月31日(月)まで「デジタルスタンプラリーin函館」を実施している。ツアーは4月で販売を終了していたが、ファンの要望に応え、一部をリニューアルして再開した。

 北海道函館市は今年、アニメツーリズム協会の「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」に同アニメの聖地として認定された。スタンプラリーはゆかりのあるアニメの舞台11カ所を巡るもので、「Aqours」と「Saint Snow」のARキャラクターが登場し、記念撮影ができる。場所は函館空港や五稜郭タワー、金森赤レンガ倉庫など。

 ツアーは「ラブライブ!サンシャイン‼」の描きおろしグッズや函館各地で観光、食事などに利用できる「はこだてスペシャルチケット」が付く。また、アニメでメンバーが宿泊した函館国際ホテルに滞在し、西館指定プランではアニメでメンバーが着用していたデザインのパジャマを用意している。なお、同パジャマは現在使用されておらず、用意できる数に限りがあるため、パジャマ無しプランも設定している。ツアーの設定は21年5月10日(月)まで。その日の予定数になり次第、終了になる。

「特定技能」外国人材受入セミナー開く 実務面のポイントを紹介 観光庁

2020年11月4日(水) 配信 

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 観光庁は11月2日(月)、「宿泊事業における特定技能外国人材受入れセミナー」をオンラインで開いた。2019年の入管法改正で、新たな在留資格として「特定技能」が創設されたことから、制度の解説や、特定技能外国人材の受け入れのための実務面のポイント、留意点などを紹介した。

 在留資格「特定技能」は、人材確保が困難な状況にある業界に対し、一定の専門性や技能を持ち、即戦力となる外国人を受け入れるもの。

 宿泊分野については、宿泊施設のフロント、企画・広報、接客、レストランサービス――などの、宿泊サービス提供に係る業務を行う外国人材の受け入れが可能となった。

 海外人材開発推進機構(北海道札幌市)の中島稔代表理事は、外国人材の確保・育成に係る講演を行った。同機構は、台湾やベトナムの大学と提携しインターンシップ支援や説明会、面接会、調理学科で和食実演講座などを行っている。

 今後の取り組みとして、インターンシップ生の研修期間中の受験支援や、日本語学校や調理師学校との提携を行って特定技能資格者の就職支援を予定している。

 ホテル楊貴館(山口県・油谷湾温泉)の岡藤明史代表は、18年に国際化促進インターンシップ事業で、インドネシアのインターンシップ生を同施設で受け入れた経験を語った。

 岡藤氏は、「同じ国であっても、宗教や文化など人によってできることできないこと、考え方が違う。メンターやOJTを用意し、仕事のみでなく私生活もある程度サポートできる体制が必要だ」と力を込めた。

津田令子の「味のある街」「揚最中」――中里(東京都北区)

2020年11月3日(火) 配信 

中里「揚最中」1個186円(税込)▽東京都北区中里1-6-11 中里SUZUKI BLD▽☎03(3823)2571。

 「贈りたい、贈られたい」東京の手みやげといえば、老舗和菓子店「中里」の看板商品の1つ「揚最中」が思いつく。駒込駅東口から近いアザレア通りに出てすぐの角に、小さな店構えが目に入る。売り場は狭くコロナ禍ということもあり一度に入ることができるのは2人だけ。

 
 旧古河庭園と六義園を訪ねる度に、ここの、この1品を買うのを決まり事にしている。最中の皮を上質な胡麻油で揚げ、北海道十勝産の小豆で練り上げたおぐら餡を挟み、伊豆大島産のやきしおの風味が上品な甘みと絡み合い、味も形も素朴なのに洗練された斬新な和菓子なのだ。創業時より受け継がれてきた技術と伝統が生んだ中里を代表するお菓子といえる。

 
 おすすめの食し方は、オーブントースターで焦げ目がつくまで数分温める。すると最中の皮が驚くほどパリッと香ばしく、お煎餅のように変身し、さらにうまみが増す。ほのかな塩っけと滑らかで甘みのある餡は、絶妙な味わいを作りだし一度食べたら忘れられない。

 
 御菓子司「中里」は、1873(明治6)年に日本橋で、三河屋安兵衛(通称三安)の名称で創業する。1923(大正12)年に駒込に移り営業を続けている。今回紹介した「揚最中」は、3代目鈴木嘉吉が、昭和初期に考案したという。

 
 このほかにも、沖縄産の黒糖を使ってふっくら焼き上げた皮で餡を挟んだ「南蛮焼」が、おすすめだ。北海道産小豆の「おぐら餡」と青えんどうの「うぐいす餡」(期間限定)の2種類。皮のほのかな黒蜜風味と餡の上品な甘みが絡み合う。

 
 さて、オーブントースターから取り出し、香ばしさとともにほどよく焦げ目のついた例のものが、目の前にある。直径5・2㌢と一口サイズなので、大きめに口を開けば、一気に「サクッ」と口に入る。サクッパリッといい音がする。「うわぁ~美味しい」。何度食べても、飽きがこない。引き続き2枚目もお腹に収める。1個186円と求めやすい。

 

 大丸東京店にも出店しているので、帰省や出張帰りに立ち寄ってみてはいかが。株が上がること間違いなしだ。

(トラベルキャスター)

 

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

 

【参加者募集中】オンラインツアー「おうち旅ルミネmeets中之条」、11月29日(日)開催 

2020年11月2日(月)配信

 ルミネ(森本雄司社長、東京都渋谷区)が取り組む「旅ルミネ」プロジェクトは、これまでにない旅の形「おうち旅ルミネ」の第2弾となるオンラインツアー、「おうち旅ルミネmeets中之条」を11月29日(日)に開催する。

 旅に行く前にリモートで地元の人や素敵な場所に出会える「おうち旅ルミネ」。第2弾の舞台となる群馬県・中之条町は、里山文化が根付く美しい町として知られるほか、ビエンナーレをはじめ新たな芸術文化が育まれている町としても注目されている。今回は、中之条をアトリエとして活動する3組のアーティストがツアーガイドを務める。チョコレートを愛する現代芸術家と行く「中之条を味わい尽くすクラフトフードの旅」など、三者三様の目線で異なる体験を提供する。

 開催日時は、11月29日(日)午前11:00~午後2:30の予定。参加希望者は、通販サイトJREモールで「旅じたくボックス」(税・送料込4200円)を購入し、11月10日(火)までに公式ホームページから申し込む。募集人員は150人で、応募者多数の場合は抽選。旅じたくボックスには、地元の味が楽しめる昼ごはんの材料や酒など、秘密の7品と「旅のかけら」が入っている。開催当日に秘密の品を開け、中之条の人らとオンライン上で話しながら旅を楽しむ企画だ。

 旅ルミネでは「地域に暮らす人たちと関係値を結ぶ旅(ピープルツーリズム)」を提唱し、旅に行く前にリモートで地元の人や素敵な場所に出会える「旅じたくの旅」を提案。旅行者にリアルな旅をより楽しんでもらいたいと取り組んでいる。「おうち旅ルミネmeets中之条」開催後は、2021年に開かれる中之条ビエンナーレの作品をアーティストと一緒につくる特別な体験なども参加者に案内する。

Airbnb、ペット旅のヒント集公開 シーン別にイラストで表現

2020年11月2日(月) 配信

ペットと楽しく快適に旅行をするためのAirbnbヒント集!。獣医師が監修した

 Airbnb(エアビーアンドビー)は11月1日(日)、「犬の日」である同日に合わせて、「ペットと楽しく快適に旅行をするためのAirbnbヒント集!」を公開した。

 同ヒント集は、ぎふ動物行動クリニックにおける精神科医の院長で、NPO法人人と動物の共生センター代表の奥田順之氏が監修した。旅の一連のプロセスである「リサーチと予約、準備、移動、チェックイン、滞在、チェックアウト、帰宅後」の8つの状況別に心掛けると良いポイントをイラストで表現している。

 奥田獣医師「犬との旅行で重要なのは、綿密な準備です。日ごろからトレーニングを行い、移動用の飼育ケース内でも落ち着けるようにすることや、どこに行っても怖がったり不安にならない社会性を身に着けることが大切」とコメント。犬のぺースに合わせた練習と、首輪のハーネスの両方を装着するなどの安全対策を整えた旅行を推奨した。

京都・ラグジュアリー ホテル ソワカ、「一休Plus+」へ加盟

2020年11月2日(月)配信

Luxury hotel SOWAKAの趣ある外観

 高級ホテル・旅館の予約サイト「一休.com」を運営する一休(榊淳社長、東京都港区)は11月2日(火)、「Luxury hotel SOWAKA(ラグジュアリー ホテル ソワカ)」(京都府・東山区)を「一休Plus+」に加盟したと発表した。「一休.com」掲載の宿から厳選された、さらに上質で特別な宿をそろえた「一休Plus+」で売り出す。

 「Luxury hotel SOWAKA」は、祇園八坂に立地している。築100年以上の元老舗料亭の数寄屋建築をリノベーションした本館と、新たに建てられた現代的な和風意匠の新館から成るスモールラグジュアリーホテル。ペットも一緒に泊れる部屋(ペット可の離れ)も設けられ、ペット同伴でラグジュアリーな空間でのひとときを過ごせる。

 食事は、併設のレストラン「ラ・ボンバンス祇園」で食べられる。東京や香港で人気の「ラ・ボンバンス」が監修する、関西初出店のレストランとなる。夕食は、京都を中心とする産地直送の旬の食材を使用する月替わりのコースが味わえ、朝食は宿泊者限定の朝食を堪能できる。

 カウンターを備えた畳敷きのバーも併設し、日本酒や焼酎、ウイスキーなど、国産にこだわったラインナップを楽しめるほか、昼は読書室としても利用できる。ロビーラウンジには、数寄屋に関する本などを集めたライブラリーもある。

 宿泊料金は、朝食付き1室2人利用で4万1578円から。Go Toトラベルキャンペーンの割引対象施設のため最大35%割引と、最大15%分の地域共通クーポンの補助対象となる。

HIS、墓参り代行サービス始める 帰国困難な海外在住の日本人などに

2020年11月2日(月) 配信

新事業のロゴ。価格は1万5000円から

 エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)は10月29日(木)から、新事業「ライフ&エンディング事業プロジェクト」の一環として、「リモートお墓参りサポート・お墓掃除代行」をスタートした。新型コロナウイルス感染症の拡大で日本への入国が制限されるなか、墓のお参りや清掃などができていない海外在住の日本人の利用を狙う。

  同サービスは始めに、代理人が寺または管理事務局へ挨拶し、代理で墓を清掃することを伝える。掃除は雑草の刈り取りのほか、落ち葉やゴミなどを拾う。墓石はスポンジを水拭きし、砂や埃を拭き取る。花台や香台なども取り外し、水で洗う。終了後は墓に清掃が終わったことを伝える。

 提供するプランのうち、リモートお墓参りサポートプランは、利用者をオンラインでつなぎ、合掌できる環境を整えている。その後、代理人は水桶などを返却し、後片付けをし、指定の場所にゴミを廃棄したのち、お寺または管理事務局へ挨拶する。代理墓参り完了の連絡として、写真または動画にて作成された報告書を電子メールで送る。

 用意した3プランすべてで、掃除と墓参りのほか、お線香をあげる。このうち、基本プランAは写真5枚を報告書に載せて、1平方㍍あたり1万5000円。基本プランBと基本プランCの料金は1平方㍍あたり1万8000円。写真5枚のほか、基本プランBでは録画した動画を1分程度にまとめ、基本プランCはオンライン墓参りサービスを提供する。なお、献花代は2000円。故人が生前に好きだった花の用意など個別に対応する。

Go To新基準設ける 対象外商品や泊数制限も(観光庁)

2020年11月2日(月) 配信 

観光庁

 観光庁はこのほど、7月22日(水)~10月15日(木)までのGo Toトラベル事業の利用実績を報告した。また、人の動きが回復してきているのを受け、同事業の支援対象とする旅行商品の基準や考え方を明確化したうえで制限を設ける。

 Go Toの利用人泊数は少なくとも約3138万人泊、割引支援額は少なくとも約1397億円だった。

 観光庁は、一部の参加事業者が「観光を主な目的としているとは言えない」旅行商品の販売を行っている状況を鑑み、①観光を主たる目的としている②感染拡大防止対策を取っている③旅行商品に含まれる商品やサービスの価格が通常の宿泊料金の水準を超えない④旅行者自身が旅行期間中に購入または利用するもの――などの基準を設けたうえで、社会通念上の観点も含め「総合的に判断する」とした。

 通常の宿泊料金を著しく超えるサービスなどが付く宿泊プランや、免許・ライセンスが取得できる宿泊プランなどを、11月6日(金)の予約・販売分から支援の対象外とする。

 免許などの取得サービス代金が、旅行代金と明確に分けられている場合は、旅行代金のみが支援の対象となる。

 泊数制限の導入については、「観光目的で8泊以上の宿泊をすることが少数である」(観光庁)ことから、1回の旅行で7泊分までを支援の対象とする。

 泊数制限は、11月17日(火)からの予約・販売分から適用する。

星野リゾートとリサ・パートナーズ、ファンドの運用開始 事業継続のサポートはかる

2020年11月2日(月) 配信

観光活性化ファンドの相関図。出資額は50億円となる

 星野リゾート(星野佳路代表、長野県・軽井沢町)と投資銀行のリサ・パートナーズ(成影善生社長、東京都港区)は10月30日(金)、国内の宿泊施設を対象とした投資ファンド「星野リゾート観光活性化投資事業有限責任組合」の運用を始めた。日本国内の優良なホテル・旅館の事業継続をサポートし、新型コロナウイルス収束後の観光・宿泊産業の早期回復をはかる。

 同ファンドは、三井住友ファイナンス&リースと三菱UFJ銀行、大和ライフネクストらを投資家として招聘した。リサ・パートナーズも含めると出資総額は約50億円となる。投融資対象は宿泊施設が保有する建物や土地などの不動産。投融資を受けた宿泊施設の運営は原則、星野リゾートが行う。

 今後も金融機関・事業会社などの機関投資家からの追加出資を募る。2020年度中には出資総額100億円規模のファンドとして運用する予定だ。

 リサ・パートナーズは日本生まれ日本育ちの投資銀行として、国内各地の180を超える地方銀行などとのネットワーク基盤を保有している。企業と債権、不動産の3つのビジネス領域を対象に、投融資とアドバイザリーの2機能をワンストップで提供している。

 同社はこれまで、ホテル・旅館の再生関連事業をはじめ、ホテルの自社開発や運営を行ってきた。蓄積してきた宿泊施設に関する知見に基づき、同ファンドに対してアドバイザリー機能を提供する。

 不動産分野へは投資総額約2000億円以上の不動産ファンドの運営をはじめ、これまで累計約4000億円を運用してきた。同社のグループ会社に在籍する一級建築士や不動産鑑定士などの専門人材も運用案件の資産価値向上を行っている。