日本RV協会、キャンピングカー所有者約半数が2人世帯 夫婦旅が6割占める

2020年11月11日(水) 配信

キャンピングカーは観光地旅行や温泉での利用が多かった。画像はキャンプを楽しむイメージ

 日本RV協会はキャンピングカー所有者と、興味を持つ人を対象にキャンピングカーの旅で家族との関係に与える影響や、一緒に出掛ける人などを聞いた。この結果、一緒に出掛ける人は「妻または夫」が58・5%と約6割を占めた。このうち、78・5%が「夫婦の会話が増えた」と回答した。レポートはユーザーの旅に対する自由回答も紹介している。

 調査は8月18日(火)~9月17(木)に、協会のホームページ閲覧者を対象にWebで実施した。

 キャンピングカーの所有者は81・7%。このうち、約半数の46・4%は2人世帯だった。

 旅の目的は、観光地旅行が31・8%でトップ。次いで温泉が23・8%、キャンプが15・9%。趣味とその他と答えた人は14・0%。

 具体的には、海と川遊びのほか、キャンプ、スキーなどでの利用が挙がった。このほかにも、写真撮影やダムカード、御朱印収集などがあった。

 子供や孫とキャンピングカーを使った旅行に多く出掛けるユーザーは24・5%。約8割が「子供と孫との会話が増えた」という。また、約6割が子供、孫が社会人になっても一緒に旅行することを望んだ。

 95・5%は同居家族がいるが、1人を楽しみたい人も1割を占めた。具体的なシーンは趣味や温泉など。理由として56・5%が自由な旅を望み、39・1%が予定の不一致と回答した。

好日山荘、日本初のアウトドア複合型サイト「GsMALL」開設

2020年11月11日(水)配信

好日山荘の池田真吾社長(写真左)が「GsMALL」を発表

 登山・アウトドア用品専門店などを運営する好日山荘(池田真吾社長、兵庫県神戸市)は11月10日(火)、オールアウトドア複合型プラットフォーム「GsMALL(ジーズモール)」を開設した。アウトドア関連の商品販売だけでなく、ライブ配信やコンシェルジュサービス、アクティビティのプラン予約など、ワンストップでアウトドアのサービスを網羅できる、日本初のサイトだという。

 ジーズモールは、ファション業界でEC運営を行うクルーズECパートナーズ(稲子谷光社長、東京都品川区)が、サービス開発を支援した。メーカーや小売流通業社のほか、旅行業やアクティビティガイドなどのアウトドア関連産業の各社と連携。これにより、アウトドア業界の横のつながりを広げていき、消費者に幅広いアウトドアの提案をはかっていく狙い。

 オールアウトドアの専門ECモールとして、さまざまなアウトドアアクティビティに対応できる商品を用意。ビギナーからコアユーザーまでカバーする商品を展開する。さらに、業界初の「バイヤー目利き機能」を設定し、好日山荘がこれまで培ってきた商品選定眼と知識で、具体的な商品情報をわかりやすく伝える。取り扱いブランド数は、開設時が166ブランドだが、2020年末には225ブランドまで拡大する予定で、順次拡大を目指している。

当日にローンチ発表会、アウトドア業界を語る

アウトドア業界関係者によるトークセッションのようす

 好日山荘は開設当日の11日(火)に、東京都内で「好日山荘『GsMALLローンチ発表会』」を開いた。クルーズECパートナーズの稲子谷社長による概要説明をはじめ、オンライン会議システムを用いたトークセッションが行われた。

 トークセッションは、好日山荘の池田社長のほか、オンラインで3人のアウトドア業界関係者がゲストで参加した。ゲストは、ゴールドウイン常務執行役員兼第一事業部本部長の森光氏、アドベンチャーガイズ代表取締役の近藤謙司氏、ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン取締役のペア・ラスムセン氏。各氏らは、ジーズモールの立ち上げ側やメーカー側などの立場から、同サイトに対する期待や役割について思いを語り合った。

発表会場には「GsMALL」の体験コーナーが設けられた

 好日山荘の池田社長が今後の展望について、「拡大期には来訪者数・売上が大きく伸長すると予測。また、他ジャンルのアウトドアアクティビティからの出店により、新たなアウトドアユーザーが来訪し、さらなる売上の拡大を見込んでいける。5年後には取扱高100億円を目指していきたい」と語った。併せて、「オールアウトドア複合型プラットフォームをハブとしたエコシステムの構築と発展を目指し、総合アウトドアサービス企業への成長を遂げる」と意気込んだ。

東武トップ沖縄支店がおきなわSDGsパートナーに認定

2020年11月11日(水) 配信

おきなわSDGsパートナー登録証

 東武トップツアーズ(坂巻伸昭社長、東京都墨田区)の沖縄支店はこのほど、沖縄県から「おきなわSDGsパートナー」の登録認定を受けた。今後は地域の文化資源を生かしたコンテンツやビジネスの振興、国際的な観光プログラムの創出、国内外からの誘客などを通し、同県のSDGs達成に向けた普及啓発に貢献していく。

 同県は2019年11月に「沖縄県SDGs推進方針」を策定。県民に向けたSDGsの普及活動を行う企業・団体をパートナーとして登録している。今回は、東武トップツアーズの地域活性化の取り組みや、学習プログラムを通じた教育事業への参画を評価して、登録認定した。

 なお、同社のSDGs達成に向けた取り組み例としては、新潟県妙高市におけるワーケーション事業など新しい旅行スタイルの提案やインフラツーリズムの促進、「北九州市SDGs未来都市」への探究学習プログラムなどがある。

【特集No.569】CT・酒井博社長にインタビュー 強みは社員の「顧客接点」の多さ

2020年11月11日(水) 配信

1815号(11月11日発行)1面

 クラブツーリズム(CT)の社長に歴代最年少の52歳で就任した酒井博社長。入社以降、国内旅行や海外旅行の企画造成、グループ会社での業務など豊富な経験を有し、常に現場の感覚を忘れない。年間2万ツアー以上の取り扱いがある同社では、添乗に出る社員たちの「顧客接点」の多さが武器だ。新たなターゲットの1つに「80歳台」を挙げ、旅行会社が未開拓の分野にも果敢に挑戦していく。さらに、自治体とのつながりや東京2020公式観戦ツアーなど、今後の方向性について話を聞いた。【入江 千恵子】

未開拓の「80歳台」市場に挑む

――顧客の中心である団塊の世代が全員70代となり、高齢化している。今後のターゲットはどこに定めるか。

 2つある。1つは「新・クラブ1000構想」のクラブ事業において、顧客の幅を広げていきたい。歴史、写真、鉄道、ハイキング、登山など、共通の趣味・趣向を持ったコミュニティをオンラインでつないでいく。有料会員を作ることも検討している。構想の実現に向け、プロジェクトチームも立ち上げた。

――もう1つは。

 80歳台のお客様。安心して参加できる旅行商品の開発を進めている。これは、シニア層が得意分野な我われがやらなければいけない。現在64―75歳の会員がアクティブに活動している。だが、この先10年間は減少していく。違う世代をターゲットにする方法もあるが、いまは健康年齢が伸びていて、元気な方が多い。

 80歳を超えると、旅を諦め、旅行会社側もターゲットとして見ないようにしている。だがこの分野は、レッドオーシャン(既存市場)でなく、ブルーオーシャン(未開拓市場)ではないだろうか。我われは介護事業も手掛け、長年、シニアビジネスに携わってきた強みがある。見よう見まねで運営できる分野ではない。

――80歳台のツアーを作るときに、気を配ることは何か。

 ゆとりの行程、安全安心を徹底的に追求したもの。時間配分やお客様のケアなど、普段のツアーと異なる点が多い。例えば添乗員を2人にするなど、専門特化してやったほうが良い。

 私たちは添乗に出て、80歳台のお客様を実際に見ている。かゆい所に手が届くようなポイントを熟知している社員が大勢いる。……

【全文は、本紙1815号または11月17日(火)以降、日経テレコン21でお読みいただけます。】

観光の多様な人材・働き方を考える 観光しごと博覧会開催

2020年11月10日(火) 配信

イメージ

 観光庁は11月10日(火)、オンラインシンポジウム「観光しごと博覧会」を実施した。女性をはじめとした多様な人材、さまざまな取り組みをもって「新しい観光のカタチ」を推進する観光業各社が、パネルディスカッションを行った。

 主催者あいさつで、観光庁国際観光部長の金子知裕氏は、「観光産業が多様な人材や能力、働き方で成り立っていることを再発見してもらい、働く場所としての観光の魅力と可能性を感じてほしい」と期待を語った。

 パネルディスカッションでは「ダイバーシティ&インクルージョン推進の意義」や「観光業でのキャリアパス」、「観光業に必要な人材」について、意見を交わした。

 ファシリテーターは東洋大学国際観光学部国際観光学科の森下晶美教授が務めた。

 SDGパートナーズ代表の田瀬和夫氏は、日本の経営は高度経済成長期の成功体験のままの価値観であると指摘し、「個性が潰されてしまうと、個人も組織も弱くしてしまう。競争力を強めるためにぜひ変えていきましょう」と力を込めた。

 女性管理職が全体の35%、産休・育休後の復帰率が100%を達成したベルトラ取締役COOの萬年良子氏は、女性にマネージャーを任せる際に、「プレッシャーを与えないために、期限や規模をあらかじめ決めたうえでステージを整えている」と語った。次につなげていけるような成功体験を積ませることが重要とし、「自分たちも楽しいと思える仕事」を目指している。

 田辺市熊野ツーリズムビューロー会長の多田稔子氏は、外国人と共に働く環境に言及し、「自分たちでは見逃してしまうような、新しい素晴らしさを教えてくれる」と語った。

 L&Gグローバルビジネス代表の龍崎翔子氏は、「日本は『おもてなし』を考えるあまりに、ビジネスやマーケティングを疎かにしてしまう」と指摘。「ロジカルな思考や業務遂行能力があるスキルセットを持った人材が観光業に必要」とした。

ANA、21年「初日の出フライト」は羽田と成田から 来月はフライング・ホヌ遊覧の新企画も

2020年11月10日(火) 配信

今回の「初日の出フライト」は羽田と成田から出発する(イメージ)

 全日本空輸(ANA、平子裕志社長)は11月9日(月)から、2021年元旦に実施する「初日の出フライト」の申込受付を始めた。従来の羽田空港発着プランに加え、初の成田空港発着プランも用意し、日常では味わえない特別な時間を提供する。

 いずれも、約2時間のフライトで初日の出を鑑賞するとともに、富士山周辺を遊覧飛行する。機内では、おせち風弁当と飲み物が提供されるほか、搭乗証明書などの記念品が付く。申込期間は11月19日(木)午前10時まで。なお、申込多数の場合は抽選となる。

 また、ANAグループでは「ANA FLYING HONU」を活用した成田発着のチャーターフライトの新企画を、今年12月12日(土)と19日(土)に実施する。

 12月12日(土)は、クリスマス気分が一足早く感じられる「アーリークリスマスフライト」で、クリスマス仕様の機内食や夜景観賞などが楽しめる。飲み物はホノルル線限定のモヒートやパインアップルジュースを用意するほか、ファーストクラスとビジネスクラスでは、ビール、ワイン、シャンパンなどのアルコールも提供する。

 機内でゆっくりくつろげるよう、遊覧時間を約3時間30分に延長。出発時間も夜景がより楽しめるよう午後4時とした。

 12月19日(土)は各地(千歳、大阪伊丹、大阪関西、広島、福岡)から参加できるよう、羽田までの往復フライトと宿泊、チャーターフライトをセットにしたパッケージツアー商品となっている。

 これまで実施されてきた「ANA FLYING HONU」チャーター同様、ホノルル線で提供しているバナナマフィンやドリンクが味わえるほか、さまざまな記念品が付く。遊覧時間は約2時間の予定。

 申込は11月13日(金)午前10時までで、申込多数の場合は抽選となる。

新宿で恐竜ライブ展開催 特許取得スーツでリアルな動き披露 ON-ART

2020年11月10日(火) 配信

ライブ展のイメージ。恐竜が会場を歩き、一緒に写真撮影ができる
 ON-ART(オンアート、金丸賀也社長、東京都東久留米市)は12月11日(金)~30日(水)まで、新宿住友ビル三角広場(東京都新宿区)で恐竜アート展「ディノアライブの恐竜たち展」を開く。世界14カ国で特許を取得した、自立歩行型恐竜型メカニカルスーツ“DINO-TECHNE”を使用したライブエンターテインメント「ディノアライブ」に登場する18頭を一同に展示する。
 
 同ライブはこれまで、渋谷ヒカリエ(同渋谷区)でオリジナル公演を3年連続で開催しているほか、国内で2年連続アリーナツアーを実施するなどしてきた。コロナ禍でリアルイベントの実施が難しいなか、感染症対策は徹底して行う。

 見どころは、2006年にデビューした「アロサウルス1号機」から全長9㍍の最新型恐竜「スコミムス」までの大規模恐竜展示。また、同社が全国アリーナツアーを開催するまでに開発した、恐竜型メカニカルスーツなどの歴史ストーリーも展示する。

 このほか、約1時間に1度、恐竜が会場内を歩く「サプライズ!恐竜ミニライブ」や全長25㍍の実物大ブラキオサウルスの超大型リアルバルーン、恐竜と一緒に写真や動画などが撮れるスポット「#恐竜と撮ろう」、高画質で撮影された恐竜の動く姿などを幅12㍍の大型ビジョンに流す映像、限定商品をそろえた厳選恐竜グッズショップなども見逃せない。

 会場は都庁前駅に直結しているほか、新宿駅からは徒歩8分ほどの位置にある。
営業時間は平日が正午~午後8:30までで、最終入場は8:00。土日と12月28(月)~29日(火)は午前10:00~午後8:30で、最終入場は8:00。12月30日(水)は午前10:00~午後3:00で、最終入場が2:30となる。

 入場チケットの料金は11月中の購入した場合大人1440円で、子供は960円。12月以降はWebサイトでの価格が大人1800円、子供1200円になるほか、窓口では大人2000円、子供1400円となる。

 

県民限定でデジタルスタンプラリー スタンプ集めて抽選に応募、埼玉県

2020年11月10日(火) 配信

 埼玉県は2021年2月28日(日)まで、県民限定でスマートフォンを使って県内観光地を回る「デジ玉スタンプラリー」を実施している。スタンプラリーに参加し、スタンプを集めると宿泊券などが当たる抽選会に応募できる。
 
 
 スタンプスポットは、彩の国「新しい生活様式」安心宣言に取り組む観光施設など、県内各市町村で合計100カ所に設置した。このうち、訪れたスポットの数に応じて応募できる抽選を3つ用意。それぞれ3カ所・5カ所・10カ所を巡ると応募でき、総勢300人に宿泊券や県産品など景品が当たる。
 

 3カ所のコースは 1万円相当(体験+県産品)の景品を200本用意する。5カ所は3万円相当(宿泊または地元食材料理+体験+県産品)で70本、10カ所は5万円相当(宿泊+体験+県産品)で30本。

 詳しくは、埼玉県公式観光サイト「ちょこたび埼玉」から。

JTB、パナソニックとコラボの宿泊プラン発売 「るるぶトラベル」で期間限定

2020年11月10日(火) 配信

パナソニックのレッグリフレとホテルニューオータニ宿泊で心身共にリフレッシュ

 JTB(山北栄二郎社長)は11月16日(月)から、パナソニックのエアーマッサージャー「コードレス レッグリフレ EW-RA39」が利用できるホテルニューオータニ(東京都千代田区)の宿泊プランを「るるぶトラベル」で売り出す。日本庭園を備える同ホテルで非日常を味わうとともに、日々の疲れを癒してもらう。

 プランは「Ladies Plus.×レッグリフレ」と「Simple Short Stay×レッグリフレ」の2通りを用意。いずれもレッグリフレ1台を貸し出すほか、「Ladies Plus.×レッグリフレ」は、朝食、オリジナルアメニティ、館内優待パスポートが付く。

 設定期間は、2020年12月1日(火)~2021年3月31日(水)(年末年始除く)までで、各プラン1日5室の限定販売とする。料金は、プランや部屋タイプ(ザ・メイン 新江戸シングルルーム、ガーデンタワー スタンダードルーム)、利用人数によって異なる。

10月の宿泊稼働指数 東北・関東が大幅に改善 九州経済調査協会調べ

2020年11月10日(火) 配信

宿泊稼働指数の推移(全国)

 九州経済調査協会(髙木直人社長、福岡県福岡市)はこのほど、「日次宿泊稼働指数」を活用して、新型コロナウイルス感染拡大による宿泊施設への影響を分析した。今年10月末時点で、東北や関東地方の改善が目立つ結果になった。

 10月の全国の宿泊稼働指数は41・3となり、前月(32・0)よりも9・3㌽高い水準になった。最低値の今年4月(4・8)から、6カ月連続で改善している。

 同社は、Go Toトラベルキャンペーンの対象に東京発着の商品が追加されたことで、「稼働の回復トレンドが続いた」と考える。

 10月の地域ブロック別では、東北が57・2、中国が55・7、北海道が53・1と地方圏で水準が高かった。

 一方で南関東(29・1)、近畿(32・9)、東海(36・6)など、大都市や沖縄(37・4)が低く推移した。

 前月比でみるとすべてのブロックでプラスとなり、東北(同14・8㌽増)、北関東(同14・3㌽増)、南関東(同11・9㌽増)、沖縄(同11・9㌽増)などの地域で改善幅が大きかった。

 都道府県別では、山口県を除く46都道府県で前月差プラスとなった。東北、北関東諸県での回復幅がとくに大きい。岩手、秋田、群馬、福井、滋賀、山口県の6県では前年を上回った。

 調査結果から、Go Toに東京が加わったことで「地方から東京への観光・出張需要や、東京内における需要が喚起されたことが示唆される」と分析する。

 調査は同社が収集したビッグデータを活用し行われた。

都道府県別宿泊稼働指数・前年差・前月差(2020年10月)