かつて日本の年末年始といえば、「男はつらいよ」の新作が日本中で公開されていました。フランスでは来年、日本以外で初めて、「男はつらいよ」の全50作品がパリ日本文化会館で1年をかけて上映されます。この機会に本誌では、日本人にとって「寅さん」がどういう存在なのかを文化的に、歴史的に、社会的に紹介しました。山田洋次監督と倍賞美津子さんにも独占インタビューをしました。本誌編集長にとっても、山田監督は「日本に関心を持つきっかけで、最もインスピレーションを受けた人のひとり」で、この度700㌻以上の「Le Japon vu par Yamada Yoji(山田洋次が見た日本)」も出版しましたが、これは山田洋次氏の歴史や映画作品の解説や分析だけではなく、本誌が目指している日本を知るための新しいアプローチの1つです。