富山の観光シーズン幕開け 「立山黒部アルペンルート」と「となみチューリップフェア」が来社PR

2024年3月19日(火)配信

左から亀島係長、光家所長、土田さん、安念主事

 富山県の春の観光シーズンの幕明けを告げる2大名所「立山黒部アルペンルート」と「2024となみチューリップフェア」のPR隊が2024年3月19日(火)本紙を訪れ、圧倒的な高さを誇る雪の壁「雪の大谷」や300万本のチューリップが咲き誇るフェア会場への来場を呼び掛けた。来社したのは立山黒部貫光東日本営業所の光家伸所長、同プロモーションセンターの亀島栄介係長、砺波市商工観光課の安念敬晃主事、2023プリンセスチューリップの土田明香里さんの4人。

立山黒部アルペンルート

雪の大谷ウォーク

 4月15日(月)~6月25日(火)には恒例の「2024立山黒部・雪の大谷フェスティバル」が開かれる。期間中楽しめるメインイベント「雪の大谷ウォーク」は、除雪した道路の片側を歩行者用通路として開放。最も高いところで20メートルもあるという巨大な雪壁「雪の大谷」を間近に体感できる催しだ。このほか、5月31日(日)までの「1st STAGE」では「春の立山を楽しもう!」をテーマに、雪の壁をスコップで掘り進み、新しい道を作る「くずそうユキカベ!作ろう新しいミチ!」などを実施。6月1日(土)以降の「2nd STAGE」は「初夏の立山室堂平を歩こう!」と題し、室堂駅周辺での「オリジナル絵はがきスタンプラリー」など企画している。4月27日(土)~5月6日(月・祝)には、リラックスチェアでくつろぎながら立山連峰や富山平野を一望できる「立山ユキテラス」(有料)もオープンする。

 また立山黒部黒部アルペンルートで、1996年4月から約28年にわたり活躍してきた「トロリーバス(無軌条電車)」が、今シーズンをもって引退する。立山黒部貫光では、来年から環境にやさしい「電気バス」への変更を計画している。現在、日本に唯一残る「トロリーバス」は法律上電車に区分されるユニークな乗り物。標高2450メートルの室堂駅から同2316メートルの大観峰駅までの区間3・7キロを結んでいる。「ラストイヤーにあわせて、車体への記念ラッピングなどさまざまな企画で訪れた皆さんをお迎えします」(光家所長)という。

2024となみチューリップフェア

パノラマテラスからの眺望

 国内最大級の300万本が咲き誇る「2024となみチューリップフェア」は4月23日(火)~5月5日(日・祝)までの13日間、砺波チューリップ公園(砺波市花園町)をメイン会場に開かれる。今年のテーマは「チューリップで広がる 彩りの波」。花によって生まれる笑顔や癒しの波が国内外へ広がっていくようすを、17品種、21万本のチューリップで「大花壇」に描く。

 「パノラマテラス」からは、公園のシンボル・高さ26メートルの「チューリップタワー」や「大花壇」「円形花壇」のパノラマを楽しめる。高さ4メートル長さ30メートルの「花の大谷」や水面に映る幻想的なチューリップが見られる「水上花壇」のほか、会場内で展示する300品種を紹介する「彩りガーデン」など、見どころ満載だ。2000株のビオラを使用したカラフルな「TONAMI」のロゴフォトスポットも新設する。入場料は大人1500円、小人200円(小学生未満は入場無料)。
 
 プリンセスチューリップの土田さんは「晴れた日には花壇と立山連峰を一緒に見ることができるフェア会場へぜひお越しください」と呼びかける。

福岡・糸島にグランピング施設オープン オーシャンビューが魅力

2024年3月19日(火) 配信

朝焼けや夕焼けなどが楽しめる

 福岡県糸島市に3月15日(金)、グランピング施設「ラストピース糸島」がオープンした。自然に溢れる立地で、ドームテントからは美しいオーシャンビューが望める。運営は不動産関連事業などを手掛ける立地ライズ(山本実社長、福岡県福岡市)。

 同施設は「最後のパズルを埋めるように、極上のひと手間を大切な仲間と共に」がコンセプト。都会では体験できない五感を刺激するアクティビティとして、薪割や薪ストーブでのピザづくり、ブッシュクラフトなど体験メニューをそろえる。

糸島豚を中心としたBBQを用意

 また、糸島豚を中心に地元の米や野菜など地産地消にこだわったBBQを用意。管理棟には無人のバーカウンターも設け、オリジナルカクテルレシピなどを紹介して夜の時間を楽しんでもらう。

 オープンを記念して4月14日(日)までの宿泊で定価料金から50%割引になるキャンペーンを実施している。定価は1泊2食付き1人30000円から。

 

群馬・吾妻観光連盟が来社 体験、映えスポット、新施設などPR

2024年3月19日(火) 配信

吾妻観光連盟キャラバン隊の9人

 群馬県の吾妻観光連盟(中之条町・長野原町・嬬恋村・草津町・高山村・東吾妻町)のキャラバン隊がこのほど、本紙を訪問し、同エリアの観光素材や体験・イベント、絶景・インスタ映えスポット、道の駅の情報などをPRした。

 来社したのは、中之条町観光協会の八並光相主任、四万温泉協会の宮﨑博行事務局長、高山村地域振興課の倉田詩織係長、同地域おこし協力隊の西條大地さん、東吾妻町まちづくり推進課の高橋優芽主事、岩櫃真田忍者ミュージアム「にんぱく」齋藤貴史代表のほか、群馬県吾妻行政県税事務所の猪岡忠仁補佐および山本祐主事、群馬県東京事務所の小林俊介主事の計9人。

 中之条町と四万温泉は温泉郷クラフトシアター、四万ブルーのカヌー体験、夜の温泉街を散策する「ちょうちんウォーク」(7月下旬~8月下旬までの毎週金曜日開催※宿泊者向けイベント)、特徴的な宿泊施設(湯の宿山ばと、中生館)、24年春オープン予定の甌穴プロジェクト「川を感じる森」のほか、群馬県公用車EVカーシェアお試しキャンペーンなどを紹介した。

 高山村は道の駅「中山盆地」イルミネーションや2022年9月にオープンした新施設「たかやま未来センターさとのわ」を説明。地元の新鮮な農産物を1階のフードファクトリーで加工し、2階のカフェで提供する。おすすめは村の旬の食材を生かしたピザや日替わりで提供するジェラートが好評という。このほか、ロックハート城のプリンセスドレス体験や宇宙の広さを空間的・時間的に体験できる「公開天文台」を紹介した。

 東吾妻町はメディア露出が急増した「吾妻峡レールバイクアガッタン」を報告。八ツ場ダム建設に伴い付け替えられたJR吾妻線の旧線路をそのまま活用した関東唯一の自転車型トロッコで、ここへ来ないと体験できない新感覚アクティビティ。吾妻真田忍者末裔プロデュースの文化体験プログラム「吾妻真田忍者アカデミー」は本物の忍者体験商品。忍者文化と東吾妻の観光地を周遊しながら体験でき、老若男女、国内・外国人など幅広い客層が参加可能という。

 また、道の駅「あがつま峡(あがつまふれあい公園)」は2024年度に吾妻忍者をテーマとした施設にリニューアルしていく。忍者ショーなどのイベント、忍者装束での接客といった新たな演出やサービスを順次導入して、エンターテイメント性を高めた道の駅に刷新する。

滋賀から夜行バスで行くライオンズ応援ツアー 近江トラベル

2024年3月19日(火) 配信

近江鉄道開業126周年記念で企画

 近江トラベル(伊藤孝樹社長、滋賀県彦根市)はこのほど、「滋賀県・彦根発 夜行バスで行く埼玉西武ライオンズ応援バスツアー」を売り出した。出発日は4月12日(金)で、福岡ソフトバンクホークス戦を観戦する。近江鉄道開業126周年の記念企画。

 ツアーでは、普段見ることができない練習風景を見学するほか、参加者全員にライオンズグッズ、選手プロデュースの弁当が付く。観戦チケットは内野指定席A。抽選で選手サインのプレゼントもあるほか、中学生以下には特典も用意しているという。当日は彦根駅東口を午後11時に出発。ベルーナドームに13日(土)の午前9時15分ごろ到着する予定。帰りは試合終了後に出発する。

 旅行代金は1人1万2600円。

北陸新幹線延伸の効果分析 東京から福井への経路が北回りに変化(ナビタイムジャパン)

2024年3月18日(月) 配信  

ナビタイムジャパンはこのほど、北陸新幹線延伸に伴う検索状況を調べた

 ナビタイムジャパン(大西啓介社長)の交通データ事業はこのほど、3月16日(土)の北陸新幹線延伸に伴う検索状況の変動について、ナビゲーションアプリ「NAVITIME」や「乗換NAVITIME」の利用状況から分析した。

 調査は、延伸開業後の2週間(3月16~29日)および、前年の同期間(2023年3月18~31日)を移動日に指定した経路検索を対象とした。

 延伸前は南回りでの東京駅~福井駅間(米原駅経由)の経路が表示されることが多かったが、延伸後は北陸新幹線経由の北回り経路が多く結果表示されていることが確認できた。延伸後は途中の乗り換えがなくなったことで、木や周りも表示されやすくなった。

 また、調査対象期間をもとに、公共交通機関を用いたルート検索で目的地として検索された駅を調べたところ、前年同期の比較では北陸新幹線の停車駅である敦賀駅が8・35倍、福井駅が3・61倍、芦原温泉駅や小松駅も2倍を超える結果となった。

 さらに、新幹線停車駅ではない鯖江駅、小浜駅なども2倍以上検索数が増加しており、新幹線延伸により、「沿線エリアだけではなく県内の他のエリアへの来訪も予測され、経済波及効果も期待される」(同社)としている。

3月23(土)~24日(日)、KOREA旅フェスティバル2024開催(韓国観光公社)

2024年3月18日(月) 配信

韓国観光公社日本地域センターはこのほど、「KOREA旅フェスティバル2024」を開く

 韓国観光公社日本地域センター(金観美センター長)は3月23(土)~24日(日)、恵比寿ガーデンプレイス(東京都渋谷区)で韓国観光広報イベント「KOREA旅フェスティバル2024韓国への一歩in Tokyo」を開く。コロナ禍以降、日韓両国での観光交流が活発になるなか、より一層の日本人訪韓市場の拡大を目指す。

 イベントでは、韓国観光広報大使に任命されている韓国の若手人気俳優ペ・インヒョク氏や、韓国でのアイドル活動も行う矢吹奈子氏が登場し、観光にまつわるトークショーやダンスが行われる。

 また、日観往復航空券などの商品が当たるクイズやビンゴなど、参加型で楽しめるステージイベントも実施する。

 韓国の地方自治体や航空会社、日本の旅行会社ブースで構成される韓国旅ゾーンや、韓国の市場を再現したキッチンカーが登場するK─FOODゾーン、K─beautyやK─culture体験などが楽しめる。

3月21日から「11代目そうにゃんトレイン」運転開始 相模鉄道

2024年3月18日(月) 配信

そうにゃんトレイン

 相鉄グループの相模鉄道(千原広司社長、神奈川県横浜市)は3月21日(木)から、相模鉄道キャラクター・そうにゃんをラッピングした「11代目そうにゃんトレイン」の運転を開始する。そうにゃんトレインは2014年にそうにゃんが広報担当になって以来、毎年実施しているもので、相模線の魅力を広く伝えるために運行している。

 車両には相鉄・東急新横浜線開業で、神奈川県央部や横浜市西部から東京都心部まで鉄道のネットワークが拡充した相鉄線の電車に乗り、直通運転先のスポットをそうにゃんが旅するデザインを採用した。車両側面や車内などにお出掛けをたのしむ可愛らしいそうにゃんが描かれている。

 今回の運転開始に合わせて、4月上旬から同車両に新たに設置される「ゴールド&しっぽ柄つり革」をイメージした「そうにゃんつり革キーホルダー(しましま×メタル)」を1000個限定で販売する。価格は900円(税込)。

祝・北陸新幹線敦賀開業! 日本橋とやま館で「暖簾をくぐれば富山」をテーマに3月末まで特別メニュー提供

2024年3月18日(月) 配信

ワインの飲み比べとペアリングを楽しんだ(3月15日)

 富山県は2024年3月11日(月)~同31日(日)まで、日本橋とやま館の「トヤマバー」で「暖簾をくぐれば富山」をテーマに特別メニューを提供している。

 北陸新幹線敦賀開業や今秋開催される「北陸デスティネーションキャンペーン」に向けて企画した。期間中県内を3地域(富山駅エリア・新高岡駅エリア、黒部宇奈月温泉駅エリア)に分け、普段のトヤマバーでは味わえない3地域の珍味やスイーツ、ドリンクを週替わりで提供している。

 事業の一環で3月15日(金)には、富山のワインと食のペアリングを楽しむトークイベント「ワインがとりもつ『誰かと』過ごす時間」を開催した。

 会場では「やまふじブドウ園」(富山市婦中町)のワインを飲み比べながら、同園代表の山藤智子さんから、開園時のエピソードや名称やラベルに込めた思いを聞いたほか、ます寿司やチョコレートとのペアリングを楽しんだ。

「もてなし上手」~ホスピタリティによる創客~(158)またここで!を創造するおもてなし 良い懇親会を始めるため

2024年3月17日(日) 配信

 

 セミナー終了後に、「乾杯」の発声で始まる懇親会は、お酒を飲まない私にとっても楽しみのひとつです。初めての参加者ともゆっくり話ができ、久しぶりに逢ったリピーターの方とも、楽しく過ごせる時間だからです。

 ただ、この「乾杯」と始まる時点で「店選びに失敗した」と感じることがあります。セミナー終了後に、参加者には改めて懇親会場に集まってもらい、生ビールに酎ハイ、ソフトドリンクと好きなものを注文してもらいます。

 しばらくすると、生ビールがテーブルに届きました。ファーストドリンクはスピーディーが鉄則です。店によっては、オーダーが入ってからはじめの飲み物を3分以内に届ける、あるいは、先に追加注文したテーブルがあっても、ファーストドリンク客を優先させるルールを設ける店もあります。お客様の楽しい時間を創造するために大切なことです。

 しかし、ここで忘れていけないのは、飲み物を届けた後のお客様の行動です。生ビールが届いてから、それ以外の飲み物がそろわなければ、乾杯をするころには、ビールの泡がほとんど消えることになります。

 先日に利用した店では、飲み物の届く時間差はほとんどなかったのですが、生ビールが最後に届けられたことで、最幸の乾杯ができたのです。後で合流した人たちのオーダーも、会場内を見渡して声を掛け、再乾杯のために飲み物が少なくなった人から、積極的に追加注文を受けていました。

 店にとっても、声掛けによって飲み物の売上が伸び、私たちにとっても心地良い時間を過ごすことができたのです。早くオーダー商品を届けることは大切ですが、その先にもう一歩思考を向けると、お客様に楽しい時間のために何に注意しなければならないかが見えてきます。

 懇親会場にはサプライズとして、予約席にメッセージカードを置いてくれる店もあります。サービスに定評のあるレストランを探して、当社のスタッフが予約をします。あるレストランでは、到着時に案内されたテーブルに「数あるレストランの中から当店をお選びくださりありがとうございます。今日はお楽しみください」という内容のメッセージカードが置いてありました。とてもうれしいおもてなしの一例です。

 ところが、そのメッセージカードを見たとき、とても残念に思いました。カードには当社スタッフの名前だけが書かれていたのです。名前が予約者しか分からないので仕方ありませんが、今回の主役はセミナー参加者です。教えられたことだけを実行するのではなく、お客様の喜びを考えた「考動」できる店が、「またここで!」を創り出すおもてなしなのです。

 

コラムニスト紹介

西川丈次氏

西川丈次(にしかわ・じょうじ)=8年間の旅行会社での勤務後、船井総合研究所に入社。観光ビジネスチームのリーダー・チーフ観光コンサルタントとして活躍。ホスピタリティをテーマとした講演、執筆、ブログ、メルマガは好評で多くのファンを持つ。20年間の観光コンサルタント業で養われた専門性と異業種の成功事例を融合させ、観光業界の新しい在り方とネットワークづくりを追求し、株式会社観光ビジネスコンサルタンツを起業。同社、代表取締役社長。

 

 

 

災害風化させず後世に 全国被災地語り部シンポをホテル観洋で開催

2024年3月16日(土) 配信

シンポジウムのようす

 宮城県南三陸町の南三陸ホテル観洋を会場に2月25日(日)、「第9回全国被災地語り部シンポジウムin東北」が開かれた。東日本大震災や阪神・淡路大震災など全国各地の被災地で活動する語り部、さらに学生や留学生など約200人が参加し、災害を風化させず、後世に伝えていく意識を確認し合った。

 今回のシンポジウムでは第1部で、東日本大震災直後に現地に入り、その後1年間に渡り南三陸町に滞在し取材活動を続けた朝日新聞記者でルポライターの三浦英之氏の基調講話を行った。三浦氏は「現地に入った直後はあまりの光景に記事が書けず、捜査活動の手伝いをし、1週間ぐらい経ってから記事というより日記のようなカタチで書き始めた。当事者ではない我われマスコミも語り部となり、伝えていく義務があると思っている」と述べた。

 この後、パネルディスカッションが石巻で語り部活動などを続ける佐藤敏郎氏(大川伝承の会共同代表・スマートサプライビジョン特別講師)、福島県富岡町で語り部活動を続ける青木淑子氏(NPO法人富岡町3.11を語る会代表)、東京都内在住で、全国各地で活動する星野真弓氏(三月のひまわり代表理事・刺繍家)の3氏をパネリストに「あの震災から私たちは何を学び、何を伝えるか」をテーマに行われた。

 このなかで佐藤氏は「被災地にはそれぞれ町があり生活があった。震災はどこでも起こりうる。語り部の話しを他人事と聞いているうちは伝わらない。自分事という意識があれば災害に本気で向き合うようになる」と述べた。

 また、青木氏は「福島は東日本大震災という自然災害に加え、原子力災害という人工災害にあい、現在進行形の災害に立ち向かっている。そのためにも被災体験があるないは関係ない。原子力災害は起こしてはいけない災害ということを、若者世代と一緒になって伝えていきたい」とした。

 さらに星野氏は「東京在住で当事者ではないが、何かできることはないかと考え、震災を題材にした絵本を製作し、子供たちに向けに朗読会などを開催しています。自分の命を守ることを子供たちに伝えていきたい」と語った。

 なお、第2部では3つの分科会が行われた。

 全国被災地語り部シンポジウムは2016年の南三陸町での第1回以来、兵庫県淡路市、熊本県熊本市、兵庫県神戸市、和歌山県広川町を会場に開催を続けている。