5月5日、日本がコロナ以前のようなゴールデンウィークの真っ只中の日、フランスが迎えたのは「Le Jour du dépassement(超過の日)」。英語では「Earth Overshoot Day」だ。◆この概念の日本語はまだないが、フランスではここ数年、毎年この日が来るとメディアがトップニュースの1つとして取り上げるほどの関心事になっている。◆これは、その年の地球資源を人類が使い果たした日を示したもので、この日以降は、地球の資源は減っていく一方の「赤字」になるという警鐘が鳴らされる日だ。もちろん、地球環境には国境はないので、地球全体では昨年は7月29日だった。国別のエネルギー使用などを考慮した場合、もし地球全体がフランスのように振る舞ったら、今年の資源を使い果たしたことになる日が、5月5日だったという。◆ちなみに、アメリカだと今年は3月13日。現在のフランス人のような生活をするにはあと地球が2つ必要なくらいなレベルで、こうした指標は世界自然保護基金WWFが発表している。◆再選を果たしたマクロン大統領も、新しい5年の任期の重要課題として環境問題への対応が国民から求められているという。