城崎文芸館で麦わら細工職人展開催 大麦の藁原料の桐箱や色紙など展示(城崎温泉観光協会)

2023年5月2日(火) 配信

特別展のポスター

 城崎温泉観光協会(会長=高宮浩之・山本屋社長)は9月末まで、城崎温泉ゆかりの作家に関する展示を行う城崎文芸館で、麦わら細工職人である前野治郎さんの特別展を開催している。

 麦わら細工は江戸時代から続く城崎温泉の伝統工芸で、大麦の藁を原料として桐箱や色紙に細工する。兵庫県の伝統的工芸品と豊岡市の無形文化財に指定されている。特別展では、その保存と振興に努めてきた前野さんの作品と思い綴ったパネルを展示する。入館料は大人1人500円、中高生300円、小学生以下200円。同館は城崎温泉街に位置。アクセスは城崎温泉駅から徒歩約5分。

未訪問者5割半ばが1年以内の訪日を予定 「訪日外国人に関する調査・ベトナム」 アスマーク調べ

2023年5月2日(火) 配信

アスマークはこのほど、「訪日(旅行)外国人に関する調査」ベトナム版の結果を発表した

 マーケティングリサーチを行っているアスマーク(町田正一代表、東京都渋谷区)はこのほど、「訪日(旅行)外国人に関する調査」のベトナム版の結果を公開した。調査では、訪日経験は「訪問したことはないが、今後する予定がある」が最も高く、これまでに日本を訪れた人は6割を超えた。また、訪日未経験の人の5割が1年以内の訪日を予定していることが分かった。

 調査は2022年12月26(月)~28日(水)、ベトナムの20~40代の男女(有効回答数300サンプル)にアンケートを行った。

 訪日経験と訪れた時期について、男性に比べ、女性の方が訪日経験あり・半年以内に訪れたと答えた人の割合が高かった。とくに、「女性40代」は、半年以内の訪日が半数を占め、直近の旅行者が多かった。

 また、訪日予定時期を聞くと、5割半ばが1年以内の訪日を予定しており、女性の方が半年以内の訪問意向が高い。

 「円安状況であることは訪日のきっかけになるか」を聞いたところ、「なっている」と答えたのは4割、「とてもなっている」のは3割弱だった。

 日本を訪問するときに楽しみにしていたこと、していることを聞くと、「自然・景勝地観光」が最も高く、「日本の文化体験」や「日本食を食べる・日本の酒を飲む」が同程度で続いた。

参加者100人が無事故祈る 最上峡芭蕉ライン観光が安全運航祈願祭

2023年5月2日(火) 配信

鈴木富士雄社長

 山形県・最上地域を代表する「最上川舟下り」を運行する、最上峡芭蕉ライン観光(鈴木富士雄社長)は4月25日(火)、戸沢村古口の戸沢藩船番所で、安全運航祈願祭を開いた。昨年まではコロナ感染拡大の防止のため縮小して行われていたが、今年は観光関係者100人が参加して無事故を祈願した。

 出羽三山神社の山伏による神事に続き、鈴木社長が「アフターコロナを見据えてグランピング施設や船の改装など大型の投資を進めてきた。今後も安全運航に努めていきたい」とあいさつした。

 また、門真和人東北運輸局海上安全環境部長と西堀公司最上総合支庁産業経済部長、加藤文明戸沢村長がそれぞれの立場で祝辞を述べた。

 会場では、地元の戸沢学園の4年生による「最上川舟唄」が披露された。式典後、関係者や子供たちが試乗船に乗り最上川の景観を楽しんだ。

 

佐藤幸子さん(日本の宿古窯) 「縁」出版のお祝い会開く 全国から親しい女将さんも集結

2023年5月2日(火) 配信

お祝い会に全国から旅館女将が集まった(前列左から5番目が佐藤幸子さん)

 日本の宿古窯の副会長・佐藤幸子さん(山形県・かみのやま温泉)は、2023年4月、永年接してきた各著名人の〝縁〟を「残された言葉」として書き留め、人間味あふれた生き方をまとめた書籍「縁」を発刊した。著者として10冊目で、書肆犀(しょしさい)から出版した。定価1500円(税別)。

 出版をお祝いして親しい女将さんが、かみのやま温泉の「日本の宿古窯」に集まり、櫛壽を迎えた幸子さんと懇親を深めた。

 幸子さんは「からっぽの金庫から、日本の宿古窯を育て上げ、からっぽの段ボール箱をメモでいっぱいにして、9冊ものエッセイを書いた。この〝縁〟が記念すべき10冊目を書き上げた。これからも皆様とのご縁を大切にしていきたい」と話している。

北海道知事認定ガイドと巡る本格的アドベンチャートラベル ジャルパック 

2023年5月2日(火) 配信

星空カヌー

 ジャルパック(平井登社長、東京都港区)はこのほど、北海道知事認定アウトドアマスターガイド・安藤誠氏監修による、水の大地「釧路湿原」と悠久の「阿寒摩周」国立公園をテーマにしたツアーを売り出した。同ツアーは、アドベンチャートラベルの定義とされる「自然」「アクティビティ」「文化体験」を満たす本格的なアドベンチャートラベル商品の第2弾。

 ポイントは、北海道知事認定アウトドアマスターガイド兼プロカメラマンの安藤氏が案内する国立公園の特別保護区や天然記念物エリアで、手つかずの自然の雄大さを楽しめること。その日の天候や顧客の興味に沿ったオリジナルの旅行を安藤氏がプロデュース。トワイライト&星空カヌーで悠久の「阿寒摩周国立公園」などを満喫する。

安藤夫妻

 宿泊は安藤誠・忍夫妻が営む宿、ウィルダネスロッジ・ヒッコリーウィンド。地元鶴居村や北海道産の食材をふんだんに使った食事を提供する。北海道フードマイスター資格保持者の安藤忍氏と一緒に作る日本のスローフード「おむすび」や、天気が良ければ屋外BBQや焚火を囲んだBARタイムなども設ける。

 出発日は7月20日(木)と7月27日(木)、8月3日(木)、8月10日(木)、8月17日(木)、8月24日(木)の6日間。行程はすべて3泊4日。募集人員は60人(1出発日あたり最大10人まで)。旅行代金はダイナミックパッケージのため、変動があるが一例は大人1人26万8000円。

由布院の「金門坑。」、「一休Plus+」に加盟へ(一休)

2023年5月2日(火) 配信

金門坑。

 高級ホテル・旅館の予約サイト「一休.com」を運営する一休(榊淳社長、東京都千代田区)は5月1日(月)、今年4月から大分県・由布院温泉の「金門坑。」が「一休Plus+」に加盟したと発表した。

 「一休.com」の中でもさらに厳選された宿で構成された「一休Plus+」は、国内のオンライン旅行予約サイトでは「一休.com」でのみ予約ができるという。

露天風呂付き離れ客室「藍」

 今回加盟した「金門坑。」は、湯布院の中心街から車でわずか5分にある、幻想的なクヌギの森に点在する小さな村のような宿。雄大な自然に包まれた15室の客室は全室温泉付きで、露天風呂付き離れ客室と、イギリス・コッツウォルズ地方の田舎村をイメージしたメゾネットタイプのテラスハウス棟から選べる。風呂は客室内の温泉のほか、貸切湯3カ所と露天風呂「オン・ザ・ヒル」も設けている。

 食事は「自然の旬を愛でる。」をコンセプトにつくられ、宿泊客によるクチコミの中でも、とくに評価の高い項目。吟味された旬の食材を自然に近いかたちで楽しめる。

弘法大師誕生1250年 5月から記念大法会 高野山キャラバン隊

2023年5月2日(火)配信

「こうやくん」も来社した

 和歌山県・高野山のキャラバン隊が4月13日、本紙関西支社を訪れ、今年の弘法大師空海誕生1250年を記念した大法会をはじめとする各種催しや、ゆかりの地を巡るスタンプラリーなどをPRした。

 来社したのは「高野山真言宗 総本山金剛峯寺」高野山執務公室の藪邦彦室長と山田智広さん、和歌山県観光連盟の成田佳代事業課長と中村佳代プロジェクトマネージャーの4人。

 高野山を開創した弘法大師空海が誕生して今年で1250年を迎えるのを記念し、高野山では、弘法大師の誕生日である6月15日を中心に、その前後となる5月14日―7月9日までの毎週日曜日、「宗祖弘法大師御誕生1250年記念大法会」を執り行う。子供のころから聡明であった弘法大師にあやかり、現代の子供たちが健やかに賢く育つことを願う稚児行列も、大法会に合わせて行う。

 また、同期間中は高野山の金剛峯寺において、主殿の持仏間に安置され、普段は非公開となっている御本尊「弘法大師坐像」を特別公開。今年12月31日までは、記念御朱印を授与するほか、5月13日―7月9日までは、壇上伽藍根本大塔、金堂、金剛峯寺、高野山大師教会、高野山霊宝館、徳川家霊台の6カ所の拝観と、限定記念品が付いたお得な参拝証も販売する。

 このほか、来年12月31日までは、弘法大師ゆかりの地である高野山の金剛峯寺と、生誕地である香川県の善通寺、真言密教の根本道場である京都府の教王護国寺(東寺)の3カ所を巡る「3霊跡巡礼スタンプラリー」を実施。3カ所すべてを回りスタンプを集めた人には、記念品として特製日本手ぬぐいを進呈する。

 一行は「この機会に、ぜひ高野山へお越しください」とアピールした。

山野草の宿 二人静 竹村章氏 地侍の上穂十一騎 大阪のガイドにPR

2023年5月2日(火)配信

天王寺区のガイドに史実を紹介

 徳川方の領地であった旧上穂村(現長野県駒ケ根市)の地侍11人が、大阪の陣において真田信繁(幸村)配下として徳川方と戦った――。駒ケ根高原早太郎温泉「山野草の宿 二人静」健康アドバイザーの竹村章氏が4月11日、大阪の陣の舞台となった大阪府・天王寺区で活動する「てんのうじ観光ボランティアガイド協議会」のメンバーたちに、駒ケ根と大阪を結ぶ隠された史実を紹介した。

 11人の地侍は「上穂十一騎」と呼ばれており、1614年に起こった江戸幕府(徳川方)と豊臣家による戦「大阪冬の陣」において、豊臣方の武将、真田信繁に与するため密かに大阪城に入城。有名な「真田丸」などで活躍し武功をあげたとされる。

 さらに、翌15年の「大阪夏の陣」でも、再び真田配下として参戦。道明寺の戦いや天王寺口の戦いで奮戦するも、最後は11人全員が討ち死を遂げたという。

 彼らが徳川方の支配地域出身であったにもかかわらず、真田のもとに馳せ参じたのは、もともと武田家の属領であったことや、当時、この一帯を治めていた遠山氏の圧政に苦しんでいたこと、彼らが各家の次男、三男であったことなど、さまざまな要因が考えられるが、上穂村の家々が明治のころまで、この事実を外部にほとんど口外してこなかったため、詳細な資料が残っておらず不明な点が多い。

 大河ドラマ「真田丸」が放送された2016年ごろに、竹村氏が上穂十一騎のうちの一家で、今も駒ケ根市に暮らす直系の家族に話を聴き、了承を得たうえで、「上穂十一騎」のことを、もっと広く知ってもらおうと発信を始めた。

 竹村氏はウェルネスツーリズムや千畳敷カールといった駒ケ根市の取り組みや魅力も紹介しながら「駒ケ根市にある光前寺には、上穂十一騎を祀るほこらもあります。皆さんが地元をガイドする際に、この史実を頭の片隅に置いていただくとともに、ぜひ研修旅行などで駒ケ根にお越しください」とアピールした。

ユニゾホールディングス、民事再生法の適用を申請 負債は約1262億円(帝国データバンク調べ)

2023年5月1日(月) 配信

 ユニゾホールディングス(山口雄平社長、東京都港区)は4月26日(水)、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、同日保全・監督命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約1262億円。

 同社は、旧・日本興業銀行系の不動産会社、常和興産のビジネスホテル部門として1977(昭和52)年5月に設立した。2004年3月に常和興産グループの再編に伴い、常和興産と常和ビルディングを吸収合併。ホテル事業は新設のサン・ホテル〈現・ユニゾホテル〉に会社分割し、同社は常和ホールディングスに商号変更のうえ、持ち株会社となっていた。

 09年6月に東証2部(当時)へ上場、11年2月には1部指定(当時)となり、15年7月には現商号に変更していた。

 同社グループ全体では、不動産およびホテル事業を主力とし、都市部を中心としたオフィスビルの保有および賃貸、「ホテルユニゾ」「ユニゾイン」などビジネスホテルの運営を展開。物件の拡張や取得、ホテルの新規オープンを進めて業容を拡大し、19年3月期には年間収入高約56億500万円、連結決算では年間収入高560億5300万円を計上していた。

 19年に入ると、エイチ・アイ・エス(HIS)などによる株式公開買い付け(TOB)の対象となったものの、同社は拒否する姿勢を示していた。その後、米国の投資ファンドのローンスターによる支援を受け、上場企業初となる従業員による買収(EBO)を実施したうえで、20年6月に上場廃止。

 しかし、ローンスターから借り入れた約2000億円にのぼる買収資金の返済に伴い、同社グループからの資金流出が指摘されていたほか、コロナ禍でホテル事業も苦戦するなど、資金繰りが悪化していた。この間、保有ビルを売却するなどして、私的整理を前提とした第三者スポンサーの模索を進め、複数の候補先と協議を重ねていたものの、最終的な支援を取り付けるまでには至らないなか、今年5月26日に償還期限を迎える100億円の社債償還原資の確保が不可能となり、今回の措置となった。

 なお、4月26日付で日本産業推進機構グループとの間において、スポンサー支援にかかる基本合意を締結しており、「今後同グループの支援の下で再生をはかる予定」(帝国データバンク)という。

23年春の叙勲・褒章、近藤幸二氏(全旅協副会長)が旭日双光章 

2023年5月1日(月)配信

近藤幸二氏

 政府は4月29日(土)付で、2023年度春の叙勲および褒章受章者を発表した。本紙関連では、旭日双光章に全国旅行業協会副会長・全観トラベルネットワーク社長の近藤幸二氏らが受章した。

 国土交通省の叙勲伝達式は5月12日、褒章伝達式は同15日に同省で行われる。

 本紙関連の受章者は次の各氏。

 【勲章】旭日双光章 近藤幸二(全観トラベルネットワーク社長)=全国旅行業協会副会長 観光事業振興功労

 【褒章】黄綬褒章 有村政代(鮎里ホテル副社長・清流山水花あゆの里女将)業務精励功労▽渡邉和子(八幡屋女将)業務精励功労

有村政代氏(左)、渡邉和子氏