Paidy、高速バスを後払い 「バスブックマーク」で

2024年2月6日(火)配信

高速バス予約サイト「バスブックマーク」に、後払い決済サービス「ペイディ」を導入

 Paidy(杉江陸社長兼CEO)は2月1日(木)、リンクオブマインド(寺岡幹真社長)が運営する高速バス・夜行バスの予約サイト「バスブックマーク」に、後払い決済サービス「ペイディ」を導入した。同サイトへの後払いサービスの導入は、今回が初めて。

 ペイディは、利用金額を翌月にまとめて「あと払い」できるサービス。利用金額を分割手数料無料(口座振替・銀行振込のみ)で3回、または6回、12回に分けて後払いができ、バスブックマークでは「翌月一括あと払い」と「3回あと払い」を利用できる。

 バスブックマークは、東京や大阪、名古屋など全国各地の都市間を結ぶ高速バス、夜行バスなどをお得に予約できるサービス。リーズナブルからハイグレードまで、自身の好みに合わせて選べる。

春節の沖縄入域観光客見通し 10日間で約3万1000席の予約見込み(沖縄観光コンベンションビューロー)

2024年2月5日(月) 配信

沖縄観光コンベンションビューローはこのほど春節の入域観光客見通しについて分析した

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、下地芳郎会長、沖縄県那覇市)はこのほど、今年の春節(2月10日)に合わせた中華圏などの入域観光客の見通しについて分析した。沖縄へ直行便を運航している台湾・韓国・香港・中国の各航空会社15社の報告によると、10日間で約3万1000席の予約見込みがあり、内訳として台湾51%、韓国28%、香港13%、中国8%となっていることが分かった。

 台湾や韓国については、期間中予約率が90%を超える日が数日あり、紅潮に推移する見込み。提供座席数は、今年度に入って緩やかに回復しているものの、コロナ禍前の春節時期と比較すると、約6割に留まることから、台湾、韓国を除く地域からの回復には時間を要するとみている。

 日本政府観光局(JNTO)によると、日本全体で見ても、2024年の春節時期における中国人観光客は、コロナ禍前の19年比で1~3割と予測している。要因として、日中間の航空便数が当初計画の6割程度にとどまっているほか、人気テーマパークの開園などにより、中国国内の旅行需要が高いことが考えられている。

 一方、1人当たりの旅行消費額はコロナ禍前の水準を超える見込みで、OCVBは「富裕層を中心とした訪日旅行需要は堅調」との見方を示した。

【観光最前線】城廻に名城スタンプ加わる

2024年2月5日(月)配信

金山城の遺構

 昨年、日本城郭協会選定の「日本100名城」と「続日本100名城」のスタンプを集め始めてしまった。

 200城の中には、訪れたことのある城もかなり多いのだが、犬山城や松本城にはそれぞれ5回程度、小田原城には15回くらいと、少し時間が空くと城と寺社を探す人間なのでそこはまったく問題ではない。新しい史料や論文などを読むとすぐにその城に行きたくなるので大歓迎だ。

 だがしかし、続のほうは公共交通機関がまったくない山の中や、冬季閉鎖の場所が多い。そもそも、簡単に城跡に行けない場所もある。そういう城のほうが地形や防御の工夫など当時の痕跡が良く残っていて面白いのだが、行くだけで、半日は時間を取られる。

 とにかく、公共交通手段で行かれないのだけはご勘弁を。

JTB、熱海市と意見交換 ビジネス利用客の促進へ

2024年2月5日(月)配信

熱海市のプロモーション事業を説明する齊藤栄熱海市長

 JTB(山北栄二郎社長、東京都品川区)は1月24日(水)、本社ビルで静岡県熱海市(齊藤栄市長)とビジネス利用促進に向けた意見交換会を開いた。首都圏企業に対する熱海市へのビジネス利用の提案に向けて、新たな需要喚起に関する意見を交わした。

 熱海市は、JTBと2013年から観光ブランド・プロモーション事業を展開し、統一テーマだった「意外と熱海」が個人旅行向けブランドとして確立。熱海市の交流人口や関係人口を拡大させるため、23年10月に包括連携協定を締結した。観光施設の稼働率の平準化をはかるため、ビジネス利用の促進を中心にインバウンドや教育旅行などの新たな誘客領域を拡大させていく方針だ。

 意見交換会で、齊藤市長は「週末や年末年始、夏休みに集中してしまい、平日の旅館やホテルはガラガラ。日本の観光地が抱える共通の課題と認識している」と言及。このうえで、ビジネス利用の促進が「令和の新しい観光のモデルに成り得る」考えを述べた。宿泊施設や人材を有効に活用できる点を期待し、客単価の高いビジネス利用を進めることで、従業員の給与を上げ、観光業に優秀な人材を集めることの必要性を強調。単なる観光地ではなく、「ビジネスシーンでの利用に資する街」というブランディングをはかり、他の温泉地と徹底的な差別化をはかっていくとした。

意見交換会のようす

 現在、ビジネス利用の受入促進として、プラットフォーム機能の設置、会議・研修プログラムの開発、そのほか、BtoB向けコンテンツの開発、ビジネス利用需要拡大への取り組みを推進している。

 なお、3月26日(火)には都内ベンチャー企業向けプロモーションとして、3×3Lab Futures(東京・大手町)で、熱海ビジネス利用促進イベント「熱海DAY」を実施する。

市政60周年の北九州市「ファン感謝祭」開く 「映画の街・北九州」もPR

2024年2月5日(月) 配信

(左から)吉本実憂さん、武内和久市長、光石研さん

 福岡県北九州市(武内和久市長)は2月2日(金)、東京都・白金台の八芳園で、同市とゆかりの深い関係者を招き、「北九州市ファン感謝祭」を開いた。

 1963(昭和38)年2月10日に、門司市、小倉市、若松市、八幡市、戸畑市の5市対等合併により誕生した北九州市が、市政60周年を契機に新たな交流促進と、関係性構築をスタートさせようと、当日はさまざまなイベントが行われた。

 第1部では、「東京の大学生による原宿・表参道でのプロモーション」の取り組みを発表。その後、「北九州市と映画」をテーマに、市長と特命大使によるトークセッションが行われた。

 ゲストには、映画「逃げきれた夢」に出演した北九州市出身の俳優・光石研さんと、吉本実憂さんが登壇し、武内市長と北九州市の魅力について語り合った。武内市長は「昨年12月に『北九州市国際映画祭』を開き、小倉城天守閣前広場でレセプションを行った」と報告。さまざまな映画やドラマのロケ地としても、全面協力していることを紹介しながら、「映画の街・北九州として、これから長く映画祭を続けていきたい」と強い意気込みを述べた。

 第2部では、約300人が出席し交流会を行った。

日本専門新聞協会、新春講演会開く 日本総合研究所藻谷浩介氏「値上げし賃上げを」

2024年2月5日(月) 配信

藻谷浩介氏

 日本専門新聞協会(入澤亨理事長)は1月25日(木)、東京都内で新春講演会を開いた。日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介氏が「日本の進む道―本当のところどの点がダメで、どの点が大丈夫奈なのか。そして生き抜くためどう対処したらよいかー」をテーマに講演を行った。

 藻谷氏は「日経平均株価や名目GDP、税収は過去最高となり、日本経済の国際競争力は高い」と持論を展開。一方で「国内の給料が増えていないため、個人消費は伸びていない。国民の生活は苦しいままだ」との考えを示した。

 そのうえで、「GDPの約50%を占める個人消費は物価高を除いて1998年から2023年まで上がっていない。(国民が豊かさを実感するための)対策は値上げによる賃上げだけだ」と語った。

 また、インターネットでさまざまな情報が発信されていることに触れ、「チャットGPTで検索できる情報に価値はない。現場で取材した情報に重きを置かれる社会になるだろう」と話し、出席した加盟各社に「(新聞業界は厳しい時代だが)生き延びていただいて、正しい情報を流してほしい」とエールを送った。

 講演会後には、レセプションを開いた。入澤理事長は「AIの進化に伴って、真実と偽りの情報の区別が難しくなるなか、我われは迅速、的確、公正を柱に据えてきた。読者から支持を受け続けるだろ」と話した。

入澤亨理事長

 「7月のパリオリンピックの開催で社会のマインドも大きく変わる。今年の干支の辰のように加盟各社が発展することを祈念している」と語った。

札幌シメパフェ×ゴディバ コラボメニュー販売へ

2024年2月5日(月) 配信

札幌(左)、首都圏(右)で提供

 北海道・札幌シメパフェの人気店とチョコレートブランド・ゴディバが協業し、2月から首都圏と札幌市内で期間限定のコラボパフェを売り出した。

 札幌シメパフェは2014年、昔から夜に甘いものを食べる習慣があったことに着想し、飲んだあとの締めにパフェを食べる「食体験」として生まれた。今も市内人気店では行列が絶えない。

 コラボパフェの提供は2月29日まで。札幌市内では「パフェ、珈琲、酒、佐藤」など、グループ4店舗で提供する。一方、首都圏ではゴディバカフェ8店舗で登場する。

 「日本新三大夜景都市」札幌ならではの強みも企画に盛り込んだ。札幌夜景の特徴は、標高531㍍の藻岩山をはじめ、大倉山展望台(307㍍)、JRタワー展望室(160㍍)、さっぽろテレビ塔(90㍍)など、さまざまな高さから楽しめること。さらに、さっぽろホワイトイルミネーションやさっぽろ雪まつりなど、冬の魅力が多彩な点だ。期間中、藻岩山、大倉山、札幌テレビ塔からの夜景が楽しめる3つのレストランで、コースディナーの締めくくりにコラボパフェを提供する。

【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その34- 伊勢神宮別宮 風日祈宮(三重県伊勢市) 自分の心に向き合えるお宮 正宮以外にも探してみて

2024年2月4日(日) 配信

 「なにごとのおはしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる」

 

 これは、北面の武士であったが友人の死をきっかけに世の無常を知り、出家した西行法師が伊勢神宮を訪れたときに詠んだ歌である。日本人の精神性はまさにこれだ。一神教の世界しか知らない外国人は、この漠然として雑多でなんだかよくわからない宗教観が許せないという人も少なくないが、そうやって自分の価値観、自分の正義を他に押し付けるから世の中から争いが絶えない。

 

 20年ごとに行われる式年遷宮。前回は2013年だったから、ちょうど今折り返し地点に立っている。式年遷宮は、天武天皇のご発意で持統天皇の御代(西暦690年)から戦国時代の130年間を除いて現代まで1300年以上の長きにわたり変わらず続けられている。

 

 神様は常に新しい神殿でお迎えしなければならないという考え方を「常若(とこわか)」という。常に若々しくあることこそが、超長期間にわたって神宮がここ伊勢の地に御鎮座されている要諦だ。20年という間隔は見事だ。20年なら技術の継承が次世代へ無理なく行われる。

 

風日祈宮

 

 神宮の宮域は神域と宮域林に分けられている。神域の森林は神宮の尊厳を保つことを目的として自然の保護に努めるのに対し、宮域林では五十鈴川の水源の涵養、宮域の風致増進、そして将来の遷宮を見据えた御造営用材の育成を目的としている。御造営用材は200年というスパンで育成し、将来も枯渇しないように計画的に植樹されている。

 

 前回の式年遷宮の翌々年、2015年に国連は「持続可能な開発目標(SDGs)」を採択した。2030年に向けて地球規模の課題を解決するために17の目標が設定された。我が国においても官民挙げてSDGsの取り組みがなされているが、どうも西洋的な合理主義が見え隠れし、違和感を感じざるを得ない。また世界遺産の認定も同様で、根本の前提から我が国古来の考え方とは相容れない。

 

 この朽ちやすく容易に解体でき、その用材はまた全国の神社の造営に活用されていく。これ以上の持続可能性があるだろうか。伊勢神宮が世界遺産に登録されないことを日本人は世界にもっと誇るべきだ。

 

風日祈宮

 

 伊勢神宮には、正宮の他に別宮が14社、摂社が43社、末社が24社、所管社が42社あり、それぞれに由縁がある。ほとんどの参拝者は正宮のみを参拝して帰途に就くが、ぜひ正宮以外のお宮にも注目して、自分の心に向き合えるお宮を探してみてほしい。  

 

 ここ最近の私は、風の力を感じることが多く、風日祈宮(かざひのみのみや)を参拝した。ご祭神は伊弉諾尊の御子神で、風雨を司る神である級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)である。

 

 内宮神楽殿授与所の向かい側の参道を進み、正宮の手前の風日祈宮橋を渡ると右手にご鎮座されている。風日祈宮橋の上からは、島路川の清らかな流れが心地よく、新緑や紅葉の季節も違った表情を楽しむことができる。

 

「蘇民将来子孫家門」と書かれた年末のお礼参り限定販売のしめ縄(撮影:戸川陽子氏)

 

 1281年の蒙古襲来に対してこの地で祈祷を行った結果、神風が吹き、我が国に押し寄せた蒙古軍は退却した。その霊験に応えるべく末社から別宮に昇格され、風日祈宮となった。

 

 参詣道を歩くと、伊勢の街の家々は、正月だけでなく年中しめ縄が飾られているのに気付く。この独特のしめ縄もお土産にいい。「蘇民将来子孫家門」という文言は、須佐之男命が泊まれるところがなく困っていると、貧しくとも心豊かな蘇民将来が自分の家に泊め、手厚くもてなしたという故事に由る。

 

 小さなものにも興味深いストーリーがあることにこれからもアンテナを張っていきたい。

 

旅人・執筆 島川 崇
神奈川大学国際日本学部国際文化交流学科教授。2019年「精神性の高い観光研究部会」創設メンバーの1人。

津田令子の「味のある街」「上海式肉焼きそば」――揚子江菜館(東京都千代田区)

2024年2月3日(土)  配信

揚子江菜館の「上海式肉焼きそば」1380円▽東京都千代田区神田神保町1丁目11-3 ▽☎03(3291)0218。

 先日、御茶ノ水から駿河台下へ、さらには神保町の古書店街までの街歩きをお楽しみいただいた。途中で立ち寄った創業70周年を迎える山の上ホテルは、竣工から86年を迎え建物の老朽化への対応を検討するため、2月13日より当面の間、休館するという。池波正太郎がこのホテルに泊まり、作家活動の傍ら通って食し、愛した味として知られているのが、1906(明治39)年創業の老舗「揚子江菜館」が提供する上海式肉焼きそばだ。

 

 揚子江菜館は神保町界隈で現存する最も古い中華料理店。冷やし中華の元祖として知られている一方で、池波の大好物としてシウマイとともに繰り返し食べていた有名店だ。神保町駅のA7出口からすぐ近くで、すずらん通りに面しているのでわかりやすい。入口に掲げられた額の「創業明治三十九年」という墨痕に歴史の重みを感じる。1階はテーブル7卓。上の階は、宴会などでも使える部屋になっていて大人数でも対応可能だ。

 

 メニューには「池波正太郎の大好物」上海式肉焼きそば(上海炒麺)と記されている。「上海風」ではなく「上海式」と名付けてあるのも興味深い。

 

 ストレート超細麺に白菜、玉ネギ、モヤシ、肉の細切り、キクラゲを入れ、塩と醤油でシンプルに仕上げている。表面に焼き目が付いていてパリパリだ。その上に具が山盛りになっているのでボリューム満点。味付けはうっすら醤油系で、油脂の風味も相まったシンプルなのに奥行きのある美味しさだ。見た目以上にボリュームもある。

 

 最初は何もかけずに麺を中心にひたすら食べ進み、途中でたっぷりお酢をかけ、旨味を増幅させてから具を細麺に絡めながら一気に完食する。この方法だと、ふた味楽しめるのだ。

 

 麺はゆでた後にぬめりを取って水気を切ってから、最低でも2時間以上寝かし、その後下味をつけて焼き、注文が入ったらもう一度焼く2度焼きをするこだわりようだ。「シンプルなメニューだけに、2度焼きの手間と厳選した素材が欠かせない」と店主は語る。このこだわりが多くの人に愛される理由なのだろう。

(トラベルキャスター)

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

3月6日(水)、観光DX成果報告会開く 「稼げる地域」についてトークセッションも(観光庁)

2024年2月2日(金) 配信 

観光庁は3月6日(水)、観光DX成果報告会を開く

 観光庁は3月6日(水)、観光DX成果報告会として「Next Tourism Summit 2024 ─地域一体で進める観光DX─」を開く。観光分野のDX推進の一環として、「事業者間・地域間におけるデータ連絡等を通じた観光・地域経済活性化実証事業」に関連したトークセッションを行う。

 2023年度には7件の事業が実証事業を行い、宿泊、交通、飲食、体験アクティビティなどのデータを地域一体で収集・分析し、旅行者の利便性向上や観光地経営の高度化などの課題解決に取り組んだ。

 成果報告会では、事業で直面した課題や解決のために用いたデジタルツールの活用方法、分析結果の報告、実証事業者・地域伴走コンサルタントなどから「稼げる地域」の創出をテーマに講演を行う。

 会場はNTTコミュニケーションズの共創ワークプレイス「OPEN HUB Park」(東京都千代田区・大手町プレイスウエストタワー29階)。オフライン開催の定員は80人。

 なお、ユーチューブLIVEでオンライン配信も行う。