あばれる君がアンバサダーに オーストラリア政府観光局が世界遺産CP開始

2024年5月30日(木) 配信

(左から)べインズ氏、あばれる君、宮澤氏

 オーストラリア政府観光局は5月30日(木)から、オーストラリア世界遺産キャンペーン「オーストラリアの世界遺産は『体験』だ!」を開始した。世界遺産アカデミー協力のもと、世界遺産検定1級の資格を持つ、芸人のあばれる君を同キャンペーンのアンバサダーに任命。SNSを中心に動画などを公開し、オーストラリアの世界遺産とそこにたどり着くまでの“体験”に焦点をあて、旅の魅力を発信する。

 同日、東京都内で開いた記者発表会で、オーストラリア政府観光局日本・韓国地区局長のデレック・べインズ氏は、オーストラリアへの日本人観光客はコロナ後順調に回復しており、2024年2月時点で2019年と比べて65%まで戻っていると報告。「日本の海外旅行者数は全体で19年比53%なので、オーストラリアのマーケットシェアは高い」と述べた。

 日本とオーストラリアを結ぶ飛行機も増えており、24年6月の航空座席供給量は19年同月比49%増と好調だ。日本からは1週間に84便の直行便が運航している計算で、「今後のさらなる伸びを期待する」(べインズ氏)。

 日本からの観光客を呼び込むための新プロモーションとして、今回は世界遺産をテーマにCPを展開する。日本人の世界遺産への関心は高く、世界遺産アカデミーが主催する「世界遺産検定」はこれまで約35万人が受験しているという。オーストラリア政府観光局のサイトでも「オーストラリア 世界遺産」での検索は2番目に多く、世界遺産を観光の目的にする人の多さがうかがえる。

 べインズ氏は「オーストラリアには20の世界遺産がある。CPでより深く知っていただきたい」と意気込んだ。

 世界遺産アカデミー世界遺産検定事務局主席研究員の宮澤光氏によると、オーストラリアには各分野の世界遺産があり、世界の多様性を代表する世界遺産の縮図だという。「豊かな自然環境とともに先住民の文化を大切にし、人類と地球の歩みすべてを保護して次の世代に伝えていこうとしている点で、オーストラリアの世界遺産は世界遺産活動の好例といえる」と解説した。

 会見にはあばれる君も出席。キャンペーン動画「あばれる君がロードトリップ 世界遺産ウルルへ」を撮影するため、ウルルを訪れたあばれる君は自ら約800キロを運転する道中、さまざまな人との出会いや日本では到底味わえない体験をし、「皆笑顔で、英語があまりできなくても『グッデイ』で会話が成立した」と振り返った。検定の教科書で見ていたウルルへの旅の感動を語り、「ぜひ、実際に体験して自分の目でみて、忘れられない思い出を」と呼び掛けた。あばれる君の動画は政府観光局の公式ユーチューブなどで見ることができる。

 CP開始を記念し、世界遺産を学べるイベントを6月8日(土)に東京・日本橋のCOREDO室町テラスで開催する。大自然をテーマにオーストラリアの旅や文化、食などの魅力を体感できる。午前11時~午後6時まで。入場無料。

サウナラウンジ7月26日開業 温泉大浴場もリニューアルへ 奥日田温泉うめひびき

2024年5月30日(木)配信

サウナラウンジ紅鶴のイメージ図

 大分県日田市の「奥日田温泉うめひびき」を運営するおおやま夢工房(土橋泰輔社長、同市)は7月26日(金)、新施設「サウナラウンジ紅鶴」を開業する。

 全3室あり、宿泊客がチェックインからチェックアウトまで別途料金で貸切利用できる。各室はプライベートサウナと水風呂、シャワー、ラウンジスペース、渓谷を臨むテラスで構成する。

 サウナはコントローラーで室内温度の調節ができ、セルフロウリュにも対応する。ラウンジスペースにはソファーやテーブル、テレビ、サウンドバー、冷蔵庫などを備える。日田のご当地ドリンクや各種フードも用意する。テラスからは響渓谷の絶景を一望でき、チェアも配置する。

 利用料金は1室(2人まで)2万7500円から。3人以上で利用の場合は、1人追加ごとに5500円が別途必要となる。日帰りでの利用はできず、同日の宿泊が必要(宿泊代は別)。利用時間は午後3時から11時と、翌日午前6時から9時まで。

 なお、サウナラウンジ開業に合わせて、温泉大浴場「緑宝」「青軸」もリニューアルする。それぞれにくつろぎテラスを新たに設置するほか、「緑宝」に岩盤浴を新設する。

観光庁「地域観光新発見事業」2次公募5月31日(金)スタート 6月24日(月)まで

2024年5月30日(木) 配信

2次公募は2024年5月31日(金)~6月24日(月)まで

 観光庁はこのほど、「地域観光新発見事業」1次公募の採択事業358件を同庁ホームページで公開した。

 さらに、事業の収益性や付加価値が非常に高く、地方誘客を強力に進めることができ、高い事業成果を目指す限りないポテンシャルがあると認められた「重点支援事業」50件も併せて公開している。

 なお、2次公募は2024年5月31日(金)から開始。期間は6月24日(月)まで。

 「地域観光新発見事業」は、地域の観光資源を活用した地域誘客に資する観光コンテンツについて、十分なマーケティングデータを生かした磨き上げから、適時適切な誘客につながる販路開拓や情報発信の一貫した支援を実施する。

 補助対象は、地方公共団体やDMO、民間事業者など。

 補助額は400万円まで定額、400万円を超える部分については補助率2分の1(補助上限:1250万円、最低事業費600万円)。

 採択の観点は①持続可能な観光地域づくりへの寄与②独自性・新規性③具体性・計画性④実施体制・持続性⑤収益性――など。

 類型は「新創出型」と「販売型」の2つ。

 「新創出型」は、新たに観光コンテンツを造成し、補助事業終了後に販売開始することを見据えた取り組みが対象。

 「販売型」は、造成した観光コンテンツを補助事業実施期間内に販売することを前提にした取り組みが対象となる。

 詳しくは「地域観光新発見事業」サイトhttps://shinhakken.go.jp/を参照。

インバウンド向け相撲ショーホール「THE SUMO HALL日楽座OSAKA」 なんばパークス8階に開業

2024年5月30日(木) 配信 

「THE SUMO HALL日楽座OSAKA」が開業した

 阪神コンテンツリンク(清水奨社長、大阪府大阪市)は5月30日(木)、大阪ミナミの商業施設「なんばパークス」の8階に、インバウンド向け相撲エンターテインメントショーホール「THE SUMO HALL日楽座OSAKA」を開業した。

 日本の国技である相撲をテーマにした体験型ショーホール。訪日外国人をメインターゲットとし、「相撲」「食」「エンターテインメント」が融合したコンテンツを提供する。

 英語で進行する相撲ショーでは、土俵上で、元大相撲力士達による迫力あるパフォーマンスが披露される。また、出演力士との触れ合いや記念撮影を楽しむことができる。

 日本では江戸時代から、歌舞伎や芝居などのエンターテイメントを、弁当を食べながら観覧した文化にちなみ、オリジナル幕の内弁当や、オプションで高級弁当、ハラール弁当、ヴィーガン弁当などを提供する。

 料金は、S席が1万6000円、A席が1万2500円(子供9000円)、B席が9500円(子供7000円)。すべての公演チケットに「日楽座弁当」か「日楽座スナックバッグ」と、1ドリンクが付く。

箱根海賊船が「UNDEAD」とコラボイベント(小田急箱根)

2024年5月30日(木) 配信

イベントビジュアル(イメージ)©2014-2019 Happy Elements K.K

 小田急箱根(水上秀博社長、神奈川県小田原市)は5月30日(木)から、運航する箱根海賊船でスマートフォンゲーム「あんさんぶるスターズ!!」とのコラボレーションイベント「UNDEAD×箱根海賊船」を開く。あんさんぶるスターズ!!アルバムシリーズ「TRIP」UNDEADの発売を記念したもので、6月30日(日)までの展開。

 イベントは箱根海賊船内で「UNDEAD」メンバーのサイン色紙展示に加え、限定の「UNDEAD×箱根海賊船オリジナルクリアカード付乗船券」の販売、メンバー録り下ろしの「オリジナルナレーション」の配信を行う。

 クリアカード付の乗船券はアソビューでの事前販売のみで、各港窓口での当日販売は行わない。引き換えは各港窓口で乗船時が下船時に受け付ける。販売価格は大人が2420円、子供が1310円。

【福島県】テクノアカデミー観光プロデュース学科の指導員募集 受験申込は6月28日(金)まで

2024年5月30日(木) 配信

イメージ

 福島県は、観光ふくしまの復興と創造を担う人材を育成するため、県立テクノアカデミー観光プロデュース学科において、学生指導を担当する福島県職員(職業訓練指導員「観光」)を全国から募集している。受験申込は、2024年6月28日(金)まで。

 受験資格は、1975年(昭和50年)4月2日以降に生まれた人で、旅行業や宿泊業などの「観光関連業務の実務経験を10年以上有する」など。試験は福島県庁で、第1次試験は7月22日(月)、第2次試験は8月30日(金)に実施する。採用は1人程度で、採用予定日は2025年4月1日(火)。

 詳しくは、福島県人事課のホームページから受験案内を確認するか、福島県商工労働部商工総務課(電話024-521-7269)まで。

長野県旅行業協会、近県支部と連携で広域振興へ 24年度通常総会開く

2024年5月30日(木) 配信

ホテル紅やで行われた総会のようす

 長野県旅行業協会(長崎義一理事長、167会員)は5月20日(月)、ホテル紅や(長野県・上諏訪温泉)で2024年度通常総会を開いた。今年度は近県支部との連携で広域観光の振興に加え、他県支部や長野県、市町村などとの連携をはかり、県内旅行業の発展に貢献する。

 長崎理事長は多くの会員における国内旅行の売上は6割程度となっていることから「依然厳しい状況。時代に適用すれば、旅行業は夢のある業界になれる。県や他県支部と連携し、旅行業を発展させていくので、協力してほしい」と呼び掛けた。

長崎義一理事長

 同日には、協同組合長野県旅行業協会(三澤弘理事長、130会員)と長旅協協定会員連盟(風間秀一会長、78会員)のほか、3団体の合同総会が実施された。

 協同組合長野県旅行業協会の三澤理事長は「旅行業のマーケットは少なくなるだろう。スケールメリットを狙うのでなく、商品に付加価値をつけることが、これからの旅行業の責務」と語った。さらに、「日本は約30年間、ほぼ給料が上がらず、実質賃金は減った。可処分所得が増えないと旅行に出掛けられない。旅行業界も給料を上げていくべき」と力を込めた。

三澤弘理事長

 今年度は募集型企画旅行2本と手配旅行1本を実施する。仕入れの効率化とコスト軽減をはかるため、共同仕入れの研究も行う。

 長旅協協定会員連盟では、風間会長は関東近県の会員はコロナ前の8割程度まで戻っていることを報告。「団体の問い合わせは5月から増え、前年の2倍程度になっている。コロナ禍前を超えるには団体旅行が欠かせない」と強調。そのうえで、「団体旅行では客室の定員に満たない人数で宿泊することが増えている」現状を説明し、「定員以下では利益確保が難しい。ルームチャージでなく、定員分の宿泊料金をもらうことになっていく」との考え方を示した。

風間秀一会長

 今年度は、多様化するニーズに応えるため、長野県旅行業協会との連携を密にし、一層の受け入れの確保をはかり、協定会員連盟の育成強化を促進する。

 3団体の合同総会で、来賓の全国旅行業協会(ANTA)の北敏一副会長は、自身が石川県旅行業協会の会長だったことから「(今後)能登へ送客してほしい。皆様と復興に向けて頑張っていきたい」と話した。

北敏一副会長

 また、「コロナ禍で借りた融資の返済が4月から始まった。会員への提言などを通じて貢献していきたい」と語った。

航空券と宿泊の旅行クーポンを返礼品に 横浜市がJAL、ANAのサイトでふるさと納税受入

2024年5月30日(木) 配信

横浜市へのふるさと納税が可能なサイトは10サイトに

 神奈川県横浜市(山中竹晴社長)は6月3日(月)の午後2時から、新たに「JALふるさと納税」と「ANAのふるさと納税」の2サイトで、ふるさと納税の受け入れを開始する。航空券と横浜市内の宿泊施設利用券がセットになった旅行クーポンなどサイト限定の返礼品を提供する。交流人口の増加で観光や地域経済の振興につなげるのが目的。

 JALふるさと納税はJALUXが運営するもので、これまで横浜市が提供していた返礼品に加え、JALダイナミックパッケージ旅行クーポンを提供する。旅行クーポンは7月下旬の提供開始予定。

 ANAふるさと納税はANAあきんどが手掛ける。6月3日から受付を開始するANAトラベラーズダイナミックパッケージクーポンは寄付額1万円~10万円を用意する。このほか、従来の横浜市の返礼品も提供する。

 今回の新規開設で、横浜市へのふるさと納税が可能なポータルサイトは全10サイトになる。

「超・日本刀入門revive―鎌倉時代の名刀に学ぶ」 6月22日(土)から静嘉堂文庫美術館(東京・丸の内)で

2024年5月29日(水) 配信

所蔵の国宝・重文刀剣 9 件すべてが揃い踏み

 東京・丸の内の静嘉堂文庫美術館で2024年6月22日(土)~7月16日(火)まで、世田谷岡本にあった旧美術館で好評を博した「超・日本刀展」がリバイバル展示される。武士の魂と呼ばれた日本刀は千年の歴史のなかで武器として用いられ、また美術品としても鑑賞されてきた。刀の基本を見直したい人達への入門編ともいえる美術展だ。

 手掻包永(てがいかねなが)、新藤五国光(しんとうごくにみつ)など、同館所蔵の国宝・重要文化財に指定の刀剣9振をはじめ、日本刀の「黄金時代」と称される鎌倉時代を中心に、平安~南北朝の名刀を特集する。また、将軍家に仕えた金工・後藤家の刀装具も紹介するほか、鎌倉時代の仏像の名品、運慶派の重要文化財「木造十二神将立像」7体を特別公開する。

 休館日は毎週月曜日と7月16日(火)。ただし、7月15日(月・祝)、8月12日(月・振替休日)は開館。

【ジャーナリスト 貞廣 長昭】

今治・しまなみ海道で「地域通訳案内士」誕生(観光庁)

2024年5月29日(水) 配信 

観光庁はこのほど、愛媛県今治市の「地域通訳案内士育成等計画」に同意した

 観光庁はこのほど、愛媛県今治市の「地域通訳案内士育成等計画」に同意した。これにより、今治市全域・しまなみ海道沿線で通訳案内を行う「今治・しまなみ地域通訳案内士」が誕生する。

 今治市は、訪日外国人旅行者のしまなみ海道サイクリングニーズの増加を受けて、地域通訳案内士制度のアクティビティ(サイクリング)に係る研修を初めて導入した。

 通訳案内士は、特定の地域内において「報酬を得て、通訳案内(外国人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内をすることをいう。)を業とする」とされている。特定の地域において、その固有の歴史・地理・文化などの現地情報に精通しており、各自治体が行う研修受講を通じて、登録を受けている。

 2024年4月1日(月)時点で、地域通訳案内士を導入しているのは42地域。育成人数は3782人となっている。