たたら製鉄の歴史とアスレチック体験、TSKが9月28日日帰りツアー

2024年8月13日(火)配信

 山陰中央テレビジョン放送(TSKさんいん中央テレビ、島根県松江市)の旅行事業部門は9月28日(土)、日本古来の製鉄法「たたら」の歴史などを学ぶ日帰りバスツアーを実施する。

 同市内にあるTSK本社に集合し、テレビ局のスタジオ見学をしたあと、古来よりたたら製鉄で栄え、「たたらの里」と呼ばれる雲南市吉田町へ向かう。日本で唯一当時の姿のまま残る、たたら製鉄が行われていた「高殿」などを見学する。

 午後は町内の森林を活用したアスレチック施設「フォレストアドベンチャー」を訪れる。

 旅行代金は大人1人1万9900円、小学生1万9200円。募集定員40人。

H.I.S.ホテルHD、変なホテル名古屋にぴよりんルーム 1年前の想定上回る反響で第2弾

2024年8月13日(火) 配信

客室のようす

 H.I.S.ホテルホールディングス(澤田秀雄社長、東京都港区)は8月8日(木)から、変なホテルエクスプレス名古屋 伏見駅前(愛知県名古屋市)において、名古屋コーチンの玉子を使ったひよこ型スイーツ「ぴよりん」のキャラクターで客室を飾った「ぴよりんルーム」の予約受付をスタートした。

 約1年前に、ぴよりんルームを設け、想定を上回る反響を得たことから、今回第2弾として始めた。

 客室の壁紙は、「ぴよりんのおうち」をイメージしたデザインに変更した。同ホテルは、壁紙のぴよりんの数を数え、正解した宿泊客に、オリジナルステッカーを贈る「ぴよりんチャレンジ」も実施している。

 また、長時間並ばないと購入することが難しいという、ひよこ型スイーツ「ぴよりん」を並ばずに受け取ることができる特典も用意した。1泊1室の料金は1万9800円(税・サ込)から。

 

「ココヘリ」富士山で実証実験 登山者へ約1500端末を配布

2024年8月13日(火)配信 

ココヘリ 富士山オリジナルデザイン

 山や海での行方不明者の位置を特定する捜索サービス「ココヘリ」を運営するAUTHENTIC JAPAN(久我一総社長、福岡県福岡市)は、7月1日(月)から登山規制を開始した富士山の吉田ルート(山梨県)で、ココヘリ端末(発信機)を用いて登山者の位置情報を人流データとして活用する実証実験を行っている。同社は8月9日(金)、実証実験を始めて1カ月間で、ココヘリ端末の登山者への無償貸出数が約1500個を突破したと発表した。

 今回の実証実験では、登山者の登山速度や滞留状況などの人流データを、日別、時間帯別の把握に取り組んでいる。このため、吉田ルートを通る登山者にココヘリの端末を無償貸出、富士山五合目から山頂までのエリア内にいる登山者の位置情報を、ココヘリのGPSを用いて取得する。実施期間は9月10日(火)までの72日間。期間中、さらなる配布を予定している。

 山梨県は7月1日(月)から、午後4:00~午前3:00までの間、あるいは1日の登山者が4000人を超えた場合に登山規制を行っている。山梨県富士吉田市の発表によると、7月は1カ月の登山者数が前年同月から約16%減の約5.9万人、1日当たりの登山者数の最多も2864人と、登山者数は減少。さらに、夜間の弾丸登山者数は大幅に減少したことで、規制の効果が着実に現れているとみてとれる。

 今回の実証実験により得られたデータを基に、登山者が密集する箇所や時間など、問題点の把握を山梨県と共同で行う予定。また、登山道が混雑するなどの問題を抱える他の山においても、同様の実証実験の可能性を検討していくとした。

津田令子の「味のある街」「ビーフ黒カレー」――金魚坂(東京都文京区)

2024年8月12日(月) 配信

金魚坂の「ビーフ黒カレー」2200円▽東京都文京区本郷5-2-5▽03(3815)7088。

 先日の街歩き「本郷菊坂・樋口一葉の文学散歩」講座の折に、久しぶりに本郷の名店「金魚坂」を訪ねた。東大の赤門から数分という立地にある。本郷通りや春日通といった多くの車が行き交う大通りから菊坂通りに入り住宅街の路地を入った中にぽつりとある。創業350年の金魚の卸問屋が営む、レトロで不思議な魅力を持つカフェだ。

 何度訪ねても独特の空間が心地よい。以前は、敷地にある池で鯉や金魚を販売し、釣りや金魚すくいも体験できる都会のオアシスだった。池や建物の老朽化もあり、今年3月20日に新たな場所(目と鼻の先)でカフェを再オープンさせた。

 一葉についてふれておこう。菊坂から本郷4丁目の31番と32番の表示のある間の露地を入ると菊坂でも一番低い「菊坂下町」と呼ばれた場所がある。ここに一葉は住んでいた。奥にある井戸(当時はつるべ井戸)は一葉も使ったものといわれ、旧居跡は向かい合うように2つある。1890(明治23)年に住んだのは、路地を入ってポンプの左側の家で1892(明治25)年には、一部屋多いポンプの右側の家に移ったと言われている。

 当時は私塾「萩の舎」に通うかたわら、戸主として着物の仕立てなどで生計を支え処女作「闇桜」などを書きあげた。旧居跡を過ぎてすぐの小道を右へ入ると、炭団坂がある。上りきると坪内逍遥の旧居跡があり、さらに歩くと文京区の歴史がわかる文京ふるさと歴史館がある。すべて歩いても2時間弱の文学散歩ができるのだ。菊坂の出口近くに一葉が通った伊勢屋質店がある。現在は廃業しているが、土蔵はそのまま残り、当時を偲ばせてくれる。

 話を戻そう。この店の看板メニューは「ビーフ黒カレー」。カレーは黄色と思っている私にとって最初は驚いた。じっくり煮込んだ口に入れた途端にとろけてしまいそうな牛肉と焦がし玉ねぎの風味は格別で、ご飯との相性も抜群で、とにかく癖になる。アップルパイなどのデザートも人気だ。ワインなどのアルコール類も充実している。不定期で音楽イベントも開催している。夏はカレーで盛り上がろう。

(トラベルキャスター)

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

 

【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その40-室戸岬 御厨人窟(高知県室戸市) 視界は、まぶしい空と海 空海が修行した洞窟の景色

2024年8月11日(日) 配信

 空海の足跡を辿れば辿るほど、さらに知りたいと思う気持ちが増幅してくる。

 彼が空海と名乗るきっかけとなった場所が室戸岬にある。今回の旅は室戸岬に向かった。

 讃岐国に生を受けた幼名佐伯真魚は、14歳のときに平城京に出て、母方の叔父である阿刀大足に師事し、論語、孝経、史伝などを学んだ。これは高級官僚になるための勉強で、賢い真魚はこのまま学修を進めていけば、官僚になるのは間違いなかった。18歳で京の大学寮に入学した真魚は、寝食を惜しんで中国古典などを学んだが、もの足りなさを感じて、なんと大学を中退してしまう。仏道に入ることを決心し、山岳修行に身を投じた。

 真魚は地元四国の山々を巡って修行をした。その足取りは定かではないが、石鎚山や足摺岬とともにここ室戸岬にもゆかりの地が多く存在する。これらの場所を見てみて、四国の中でも敢えて厳しい環境を選んで修行をしたことがよくわかる。

 

 

 今回は、高知空港からレンタカーで室戸岬に向かったが、海沿いの道を走っていても、海からすぐ山になり、平地が限られている。今でこそ幹線道路が敷設されているが、奈良時代はまさにこの森の中を分け入って進んで行かなければならない。それだけでも過酷な修行であることは想像に難くない。

 空海はこの四国における求道の旅で、室戸岬に辿り着いた。空海の伝説は真偽がどうもはっきりしないものも多いが、この室戸岬での荒行に関しては、自著『三教指帰(さんごうしいき)』に、「勤念土州室戸崎、谷不惜響、明星来影」と自身の筆で明確に記されている。すなわち、土佐の室戸岬でお勤めをしていたときに、谷が響き渡り、明星がやってきた。伝説では口の中に明星が飛び込んできたとされている。そのような不思議な体験をしたのがこの室戸岬である。

 

空海修行の地、御厨人窟

 修行の地とされているのが、海水による浸食でできあがった2つの洞窟「御厨人窟(みくろど)」と「神明窟(しんめいくつ)」である。御厨人窟は住居、神明窟を修行の場として使われたのではないかとされている。この洞窟から見た景色が、空と海だったことから、空海と名付けたと言われている。地質学的には、空海の時代にはもう少し海面が洞窟に近いところまであったようなので、まさに現代よりも空と海とのコントラストがまぶしかったと想像する。

 室戸岬はごつごつとした岩が多く、太平洋の荒浪が容赦なくたたきつける。空海の生まれ育った波も風も穏やかな讃岐の国とは対照的である。

 御厨人窟から山に上っていくと、四国八十八カ所第24番札所最御崎寺(ほつみさきじ)がある。境内には、鏡石という不思議な大石がある。この大石の窪みを別の小さい石で叩くと、鐘のような音が響き、その音は冥土まで届くといわれている。鏡石にある窪みは、長年にわたって多くの人に叩かれてできたものだと伝わっている。

 

叩くと不思議な音がする鏡石

 

 寺は山の上にあり、少し下ったところに室戸岬灯台がある。室戸岬灯台は、初点灯から100年以上も経過し、現存する鉄製の灯台としては日本で2番目に古く、レンズの大きさは日本最大級で、光の届く距離は日本一を誇るとのことである。ここから太平洋を一望することができる。黒潮の流れを受けて深い青色の太平洋に白い灯台が映える。

 室戸岬には、第24番から第26番まで距離を置かずに点在していて、室戸三山と呼ばれている。空海の室戸岬に対する格別の思い入れを感じることができる。

 室戸岬はキンメ漁も盛んで、地元の食堂では刺身、煮つけ、しゃぶしゃぶ、丼といったキンメの料理が楽しめる。キンメの形をしたマップが配布されていて、初めて行く人にもわかりやすい。

 

旅人・執筆 島川 崇
神奈川大学国際日本学部国際文化交流学科教授。2019年「精神性の高い観光研究部会」創設メンバーの1人。

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(235)」 日本ワイン発祥の地(山梨県・峡東地域)

2024年8月10日(土) 配信

葡萄の房を持つ大善寺薬師如来像(日本遺産ポータルサイトより)

 新宿から特急に乗り、山梨・勝沼ぶどう郷駅に到着する直前、長いトンネルに並行して、かつての旧深沢トンネルを利用したワインカーヴがある。煉瓦をまいた旧トンネル内をワインカーヴとして活用する「勝沼トンネルワインカーヴ」である。

 その勝沼には、2003年、本紙にも長年エッセイを書かれた故望月照彦多摩大学名誉教授や、エッセイストの草柳文恵さんらと、委員会でご一緒した懐かしい思い出がある。委員会では、このトンネルをワインカーヴとして活用すること、そして「明治百年トンネル」と命名することなどを提案していた。

 「勝沼トンネルワインカーヴ」は、その後、甲州ワインを支えたさまざまな遺産とともに08年の経済産業省近代化産業遺産群33にも認定された。

 勝沼など、山梨県東部は「峡東地域」(甲州・山梨・笛吹)と呼ばれ、日本のワイン発祥の地である。この地域の葡萄の栽培は古く、奈良時代にまで遡るという。大僧正・行基の夢の中に、葡萄を手にした薬師如来が現れ、その姿を刻んだのが地元にある大善寺(通称ぶどう寺)の薬師如来像と言われている。行基はこの地に葡萄栽培を伝え、これが後に甲州ワインの原料となる甲州葡萄となった。

 ワインの醸造が始まったのは、明治時代以降である。明治政府は米不足の緩和のため、日本酒消費量の削減と輸出産業創出を目指して、各地でワイン製造を奨励した。

 江戸時代には既に食用葡萄の産地であった勝沼周辺では、真っ先にワイン製造が始まった。明治初年には山梨県に県立葡萄酒醸造所が完成し、さらに同年、官民の協力で大日本山梨葡萄酒会社も設立された。この会社では、1877(明治10)年、高野正誠と土屋龍憲の2人をフランスに留学させ、本場のワイン製造技術を学ばせた。この龍憲が、のちに煉瓦を用いて建設した半地下式のワイン貯蔵庫、通称「龍憲セラー」は、今でも地域のシンボルの一つになっている。

ワイン樽の地下貯蔵庫(ルミエールワイナリー)

 峡東地域は、葡萄はもとより、さまざまな果樹栽培でも有名である。地域を巡る広域農道・フルーツライン沿いは、その景観や食が満喫できる。2022(令和4)年には、「扇状地に適応した果樹農業システム」として世界農業遺産にも認定された。地域に60あると言われるワイナリーの中で、ルミエールワイナリーと原茂ワインを訪ねた。

 ルミエールワイナリーには、1901(明治34)年に神谷伝兵衛氏の指導を受けた日本初の欧州型横蔵式地下発酵槽があり、見学させていただいた。

 これら峡東地域のワイン施設や景観は、2018(平成30)年に日本遺産「葡萄畑が織りなす風景」にも認定された。

 先人の知恵と工夫が凝縮した葡萄畑とワイナリーなど、長閑な風景が広がる峡東地域。是非、足を運んでいただきたい。

(観光未来プランナー 丁野 朗)

WILLER EXPRESS、出雲から大阪行き対象 駐車料金優待プラン販売

2024年8月9日(金)配信 

予約サイト「WILLER TRAVEL」で受け付けている

 WILLER EXPRESS(平山幸司社長、東京都江東区)は8月9日(金)、島根県の出雲市駅周辺の「タイムズパーキング」を対象に、高速バス利用者向け「駐車場料金優待付きプラン」の予約受付を始めた。予約サイト「WILLER TRAVEL」で、出雲市駅発大阪方面行きの高速バス「WILLER EXPRESS」を選択して予約できる。

 早朝・深夜の時間帯に発着する出雲線の高速バスは、同時間帯の出雲市駅までの公共交通機関が少なく、利用するハードルが上がっている。今回、マイカーから高速バスへ乗り継ぐ「パーク&ライド」の利用でハードルを下げ、より快適に移動できるように設定。出雲市駅周辺の対象駐車場で利用できる優待券500円分が付いたプランをトライアルで販売する。トライアル期間は8月19日(月)から約半年間。

 指定の駐車場はタイムズ出雲市駅第2駐車場、タイムズ出雲市駅北町駐車場の2カ所。駐車後、乗車時にハイウェイパイロット(運転手)に、駐車券または駐車証明書を提示すると、駐車場の精算時に利用できる優待券を受け取れる。

「道の駅常総」で夏祭り 8月9(金)~13日(火)までの5日間 期間限定のグルメも登場

2024年8月9日(金) 配信

「道の駅常総」は、オリジナルグルメが豊富

 茨城・常総の魅力を発信する食のテーマパーク「道の駅常総」(茨城県常総市、運営会社:COLLECT)は、今年で開業してから2度目の夏を迎えた。そこで8月9(金)~13日(火)までの5日間、夏を楽しめるように夏祭りイベントを開催する。

 期間中は射的や、おもちゃすくい、スーパーボウルすくい、輪投げなど、誰でも楽しめる縁日を実施。オリジナルうちわのプレゼントなどの特典も用意している。

 さらに、道の駅常総といえば、オリジナルグルメが豊富。期間限定のグルメも登場する。

  「ぼくとメロンとベーカリー。」では、「冷やし黒蜜きなこメロンパン」価格360円(税込)が人気。

  「いなほ食堂」では、「絶景海鮮豊田城 100分の1サイズ!!」が登場。48・5㍍超える「豊田城」を100分の1サイズで表現。通常2段の海鮮豊田城を特別に3段に。天守閣には藁納豆と赤海老がそびえ立つ。家族で楽しめる一品。価格1万円(税込)。販売期間は8~9月を予定。

JATA、ヨーロッパ観光委員会と共同プロモーション実施へ 欧州旅行の完全復活目指す

2024年8月9日(金) 配信

阿部かすみ副部長

 日本旅行業協会(JATA、髙橋広行会長)は8月8日(木)に会見を開き、同協会のアウトバウンド促進協議会(JOTC)欧州部会における部会活動の一環として、ヨーロッパ観光委員会(ETC)とジョイントプロモーションを開始することを発表した。

 JATA海外旅行推進部の阿部かすみ副部長は「髙橋会長が常々、『欧州の回復なくして、旅行業の復活はない』と話している。プロモーションを通じて、欧州旅行の完全復活を目指す」と趣旨を説明した。

 ETCは1948年、第2次世界大戦後の観光復興のために設立された。欧州全土の観光局が加入。現在は共同のプロモーションや市場調査などを行っている。ヨーロッパ観光委員会日本支部(ETCJ)には、フランスやフィンランド、イタリア、ドイツ、ベルギーなど16カ国が加盟している。

 ジョイントプロモーションでは、ETC加盟国19カ国が9月26(木)~29日(日)に開催するツーリズムEXPOジャパン2024(TEJ)へブースを出展する。これまで各国共通の仕掛けがなかったことを受け、共同スタンプラリーを実施。各国へのブース訪問を促す。食文化を学べるクイズショーも開く。

 さらに、9月26日(木)にはETCエクゼクティブディレクター・CEOのエドゥアルド・サンタンデール氏が基調パネルディスカッションに登壇する。

 ETC日本支部の沼田晃一委員長は「日本市場の回復が他国と比べて遅れている」と指摘。欧州への観光については、旅行会社を利用する日本人が多いことから、「業界とのパートナーシップを強化しながら、欧州全体で需要を喚起する」と出展への想いを語った。

沼田晃一委員長

 ETCJは10月から、有名地のほか、知られていない地域の魅力と名物を伝える「美味しいヨーロッパ」プロジェクトをスタートする。

 これまで、観光地に関するプロモーションが中心だったが、名物料理の旬な時期に周辺観光地と一緒に楽しむ旅を提案することで、欧州全域への旅行を促し、オーバーツーリズムの解消にもつなげる。

 同部会とETCJが10月に、対象エリアと食を選出。11月に発表する予定だ。共通のロゴを作成し、選出された食を利用したツアーを会員会社で造成し、欧州の販売促進をはかっていく。25年には、一般消費者へのプロモーションも始める。

 また、ETCJは9月6(金)~13日(金)、初めて2カ国を訪問する視察旅行を催行。期間中、JOTCメンバーからランドオペレ―ター2社と旅行会社4社が参加する。

 フランス観光開発機構 のジャン=クリストフ・アラン日本代表はこれまで実施していた1カ国のみのファムツアーを振り返り、「各国は自国をプロモーションすることが最重要だが、さまざまな提案ができるよう臨機応変に取り組む」と2カ国を巡れる意義を語った。

ジャン=クリストフ・アラン日本代表

ゆこゆこ、天野医師が監修 「心と体の健康に良い旅行とは」

2024年8月9日(金)配信

順天堂大学心臓血管外科学の天野篤特任教授

 温泉宿の電話予約サービスを提供するゆこゆこ(徳田和嘉子社長、東京都中央区)は、8月19日(月)発行の宿泊情報誌「ゆこゆこ」10月号から「天野先生に聞く!心と体の健康に良い旅行とは」の連載を開始する。順天堂大学心臓血管外科学の天野篤特任教授の監修により、「旅行において期待される健康効果」について、ゆこゆこ編集部が取材して制作した。

 天野氏は日本屈指の心臓血管外科医として知られ、現在も日々多くの手術に携わっている。取材の中で天野氏は「近年アメリカで行われた研究では、6年に1回旅行をする女性と、年に2回以上旅行をする女性を比較したところ、年に2回以上旅行をする女性の方が心臓疾患の発生リスクが大幅に低いことがわかりました。旅行によってストレスホルモンの分泌を減らすことが結果的に心疾患のリスクを下げることにつながります」と答えたという。

 取材内容をテーマごとに分け、全9回の連載で紹介する。