JTB、オリジナルCPを拡大 店舗・旅の予約センターの予約も対象に 10月1日から

2020年9月23日(水) 配信

店舗で予約した旅行も対象に

 JTB(山北栄二郎社長)は10月1日(木)から、Web限定で先行実施していた同社オリジナルの「Go Toトラベルキャンペーン+(プラス)」を拡大し、直営のJTB店舗と旅の予約センターでの予約も対象とする。期間中の旅行回数に応じて、代金の支払いに利用できるJTBトラベルポイントを付与する。独自の施策で、国のGo Toトラベル事業終了後も継続的に旅行を楽しんでもらうことで地域経済の活性化をはかる。

 JTBトラベルポイントの対象は、店舗または旅の予約センターで予約した1泊以上かつ1万円以上の国内旅行商品。期間内の旅行回数が1回で1000㌽、最大で3000㌽を毎回付与する。旅行期間は2021年1月31日(日)出発まで。

店舗限定CPも実施

 さらに、店舗と旅の予約センター限定の「Go To ふたたびキャンペーン」も実施する。次回の旅行(2021年4~9月出発)で使用可能な割引クーポンを配布。旅行代金の総額によって利用できる。

 いずれのキャンペーンも、「Go Toトラベルキャンペーン+(プラス)」へのエントリーが必要となる。

 「Go Toトラベルキャンペーン+(プラス)」は今夏に、JTBホームページとるるぶトラベルホームページで開始し、両サイトからの予約は7月22日(水)の旅行から対象となっていた。今回、店舗と旅の予約センターにも対象を拡大。予約箇所の選択肢が増え、Webを利用しない人などもCPが活用できるようになった。

旅工房、東京解禁を受けて 解禁キャンペーンを開始

2020年9月23日(水)配信

東京発着のツアーも半額相当の旅行代金に

 旅工房(高山泰仁会長兼社長、東京都豊島区)は9月18日(金)から、「Go Toトラベル東京解禁キャンペーン」を始めた。東京の人気観光地を含むツアーや東京発着のツアーを、Go Toトラベルキャンペーン適用価格で案内する。

 同キャンペーンは、7月から始まったGo Toキャンペーンに、10月1日(木)から東京発着の旅行を追加する国土交通省の発表を受けて開始した。10月1日(木)以降の東京発着のツアーにおいて、旅行代金の35%が割引となり、旅行代金15%相当の地域共通クーポンが付与される。このうえ、同社は9月30日(水)午後4時59分までに申し込んだ先着1万組に、Amazonギフト券500円分を進呈する。

 なお、同社は国内旅行事業の強化のため、国内旅行本部の人員強化のほか、タイアップ企画や特別ツアーなど国内旅行の販売促進強化を目的とした、国内事業戦略推進本部の発足も行った。

「別府温泉、おもてなし再開」PRムービーを公開

2020年9月23日(水)配信

 大分県別府市は、秋冬の別府温泉観光を促進するキャンペーン「別府温泉おもてなし再開」を、9月23日(水)に開始する。本キャンペーンでは、市民と観光施設スタッフが出演する全16種のPRムービーのほか、さまざまなもてなし企画を用意し、この状況でできること、別府温泉の思いをアピールする。

 働く人の9割近くが宿泊業や飲食業を含むサービス産業に従事し、名実ともに観光の街である別府市。その多くの事業者が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3月上旬から実質的な休業状態が続いている。本業の「おもてなし」がしたくてウズウズしている気持ちをアピールしたい。そうした市民感情だけでも伝わればと、12の主要観光施設スタッフ、そして市長もそろってPRムービーをつくることになった。新型コロナウイルスの動向がどうなっていくのかわからないなか、「来てくれとは言えないけどお客様を待っています」という複雑な観光都市の思いを訴える。

京都やましろサイクルスタンプラリー2020 日本遺産「日本茶800年の歴史散歩~京都・山城~」を開催!

2020年9月23日(水)配信

 京都府は2020年10月1日(木)~11月30日(月)まで、「京都やましろサイクルスタンプラリー2020」を開く。スタンプを集めると、完走証などをプレゼントする。

 約800年、日本の茶文化を支えてきた、茶畑や茶問屋が残る「日本茶のふるさと」京都府南部の山城地域でサイクリングを楽しむ企画だ。スタンプ地点は、宇治橋や上狛(かみこま)茶問屋街など日本遺産を中心とする12カ所。6カ所以上のスタンプを集めると完走証(全員)や記念ステッカー(先着200人)がもらえるほか、抽選で12人に山代地域の特産品(2千円相当)をプレゼントする。

 参加方法は、スマートフォンにマップアプリ(ambula map)をダウンロードするだけ。アプリでは、スタンプ地点の他、観光スポットやグルメ情報も得ることができる。

東京追加でGo To本来の形に 10月1日(木)から地域共通クーポンも 観光庁 蒲生長官

2020年9月23日(水) 配信

9月18日に会見を開いた(蒲生篤実観光庁長官)

 観光庁の蒲生篤実長官は9月18日(金)に開いた会見で、10月1日(木)から地域共通クーポンと、Go Toトラベルキャンペーンに東京都が加わることに触れ、「多くの人にGo Toを利用してもらうために、『新しい旅のカタチ』を周知していく」と力を込めた。CP開始から9月14日(月)までの利用実績は1339万泊(還付対象含む)。「やっと本来想定していた形になる。地域の観光需要復興の一助になれば」と期待を語った。【馬場 遥】

 

 蒲生長官は、「東京の人口は日本の人口の1割以上を抱えており、ビジネスと観光の面において非常に大きい役割を担っている」との認識を示し、10月1日(木)からGo Toトラベルキャンペーンに東京都が追加されることで、「さらに多くの人がCPを利用することが見込まれる」と期待を込めた。

 ウィズコロナの新しい旅のカタチを周知していくために、同庁は9月10日(木)からユーチューブで、旅行者向けの「新しい旅のエチケット」を配信している。9月11日(金)に開かれた新型コロナウイルス感染症対策分科会では、既存の新型コロナ感染拡大防止ガイドラインを、旅程の場面ごとにより分かりやすくするために見直しを提言した。

 CPの利用について、「高価格帯に利用が集中しているのでは」との指摘を受け、「現在具体的なファクト(事実)の把握はしていないがこれから調査・分析をしていく」とした。庁内では旅行・観光の中小企業への「一定程度の配慮は必要」との共通認識があることも明かし、今後支援も検討していく予定だ。

 3密を避ける意識で敬遠されていた団体旅行に関しては、自動車局が観光・貸切バスの車内換気能力の調査結果を公表した。

 同調査では、停車して窓を閉めている状態でも、約5分で換気を行うことができる機能を有していることが分かり、「利用者が安心して利用できる」との認識を示した。

 貸切バスの新型コロナ対応ガイドラインについては、感染症の専門家の助言を受けながら、貸切バスで旅行する際の利用者の視点を追加し7月21日(火)に改定した。

 

上半期消費額 83%減の1兆40億円に

 同日に発表された2020年4~6月期の旅行・観光消費動向調査では、日本人国内旅行消費額は1兆40億円(前年同期比83・3%減)だった。このうち宿泊旅行消費額は6646億円(同85・4%減)、日帰り旅行消費額が3394億円(同76・5%減)となった。

 日本人国内延べ旅行者数は3714万人(同77・4%減)。そのうち宿泊旅行が1601万人(同80・9%減)、日帰り旅行が2113万人(同73・3%減)だった。

 1人1回当たり旅行単価は2万7036円(同26・7%減)で、宿泊旅行が4万1511円(同23・7%減)、日帰り旅行が1万6066円(同10・3%減)となった。

 当該調査結果はGo ToトラベルCPの開始前の結果となる。

 新型コロナ感染拡大防止のため、4月に緊急事態宣言が発令されたことに伴う外出自粛の影響で、旅行消費額と旅行者数が大きく減少した。

 蒲生長官は、今年4月からのコロナ禍によってGDPも落ち込んだ事実を受け、観光需要喚起策という大きな柱として、Go Toトラベル事業に取り組んでいく旨をコメントした。「最前線でご苦労されている観光、交通運輸関係の方々を支援していく。経済と感染対策を両立させるには旅行者の協力が不可欠である」と強調した。

KNT中部とKNT関西、志摩スペイン村と協働の特別プラン売り出す

2020年9月23日(水) 配信

専用ポップコーンバケツなど特典付き

 近畿日本ツーリスト中部と近畿日本ツーリスト関西はこのほど、レジャー施設「志摩スペイン村」(三重県志摩市)と協力した特別限定プランを売り出した。キャラクターイラストが入った専用ポップコーンバケツがもらえるほか、園内でのポップコーン食べ放題とソフトドリンク飲み放題が付く。

 ポップコーンは塩味とキャラメル味の2種類を用意。ソフトドリンクのカップは、飲み終わるごとに新しいカップに交換し、感染症対策にも配慮する。

 同プランは、志摩スペイン村のパスポートも付いている。プランが掲載されているパンフレットは、国内旅行企画商品「メイト」の「GOGO!三重伊勢志摩」と「志摩スペイン村 パルケエスパーニャへの旅」(共に中部発・関西発)。また、「都ホテルズスタイル」(全国各地発)のホテル志摩スペイン村宿泊の場合も対象となる。設定期間は、いずれも2021年3月31日(水)まで。

 コロナ禍によって、近場の観光地で楽しむスタイルの増加もみられ、中部・関西地区では伊勢志摩方面が好調に推移している。これらの旅行需要に対応するため、近鉄グループの近畿日本ツーリストと志摩スペイン村が連携し、今回の企画が誕生した。

エアトリBTM、「コロナ保険」販売 半額CPは9月末日まで

2020年9月23日(水)配信

「MoshiCoro-もしコロ-」サイトのトップページ(9月23日現在)

 エアトリ子会社のエアトリBTM(原基記社長、東京都港区)はこのほど、新型コロナウイルス感染症対策のガイドライン情報が得られ、保険による補償も同時に受けられるサービス「MoshiCoro~もしコロ~」を売り出した。同サービスを取り扱う、INSURE TECH INDUSTRIES社(水野誠一社長、東京都千代田区)の総代理店となり販売する。提供開始に伴い、9月30日(水)までの申し込みで特別価格が適用されるキャンペーンを実施している。

 新型コロナの感染者数が増加している一方で、多くの人が経済活動を止めることが難しい状況。コロナ関連の情報が錯綜して漠然とした不安を抱えている人も多く、現状を打破するための有効な防止策が見えない状況にある。この状況を踏まえ、新型コロナウイルス感染症対策の「新しい日常の指針」として、「もしコロ」の提供を開始した。

 「もしコロ」は、日常のそれぞれのシーンで役立つ各業界や業界独自の新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインの情報提供と、新型コロナウイルス感染症団体総合生活補償保険の2種類のサービスを含む。1カ月から購入可能。万が一、新型コロナに感染し、所定の日数を入院か自宅療養となった場合、約10万円の保険金が支払われる。なお、オンライン旅行会社「エアトリ」で旅行商品を購入していない人も加入できる。

 価格は定価1,500円(税別)。9月30日(水)までの販売開始キャンペーンで、5割引きの750円(同)で販売している。

客船「飛鳥II」 感染症対策プランを発表  ~新しいクルーズスタイルに向けて~

2020年9月23日(水)配信

 郵船クルーズ(坂本深社長、横浜市西区)はこのほど、同社が運航する日本船籍最大のクルーズ客船「飛鳥II」(5万444トン)における、「新型コロナウイルス感染症対策プラン」を発表した。

 日本外航客船協会の「外航クルーズ船事業者の新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン(国土交通省監修)」や日本海事協会の認証を基に策定した。新しいクルーズのスタイルは、従来の楽しみ方とは少々異なるが、これまで以上の安心とともに、飛鳥IIらしい船旅の構築を進めていくという。実施にあたり、感染症有識者の助言や第三者機関のアセスメントを受けて、船内衛生を高水準で維持・管理していく。

おもな感染症対策

乗客数・客室タイプ
 クルーズ再開時は、申込定員数を通常の乗客定員の半数程度とするほか、一部の客室タイプの販売を休止する。

乗船条件・乗船前検査の実施
 乗客には乗船前にPCR検査を受けてもらう。検査費用はクルーズ代金に含まれている。検査結果は「高リスク」「低リスク」「再検査」で表示され、「高リスク」もしくは「再検査」となった場合は乗船できない。
 そのほか、乗船前14日以内の健康状況を答える質問票の提出、乗船受付時の検温、マスク着用の徹底など、乗船中の感染拡大防止への協力が乗船の条件となる。

船内サービス
 朝食・昼食は、ビュッフェサービスから、和食・洋食から選ぶセットメニューに変更する。混雑を避けるためダイニングルームでのディナーや劇場でのショー鑑賞時は、定員を絞り指定席制とする。グランドスパ(展望風呂・露天風呂、サウナは中止)などの各施設は、利用人数を制限するなど一部サービス内容を変更し運営する。混雑状況を確認できるシステムの導入も検討している。

衛生管理・船内換気
 接触頻度の高い公共施設のドアノブや手すりなどの消毒を定期的に実施するほか、多くの飲食施設には手洗い設備を、船内各所にはアルコール手指消毒液を設置する。客室に設置している印刷物の一部を撤去し、代わりに乗客のスマートフォンなどでQRコードを読み取り、内容を確認できるようにする。船内各所にサーマルカメラを設置し体表温度の計測を行う。
 船内の換気は外気の取り込みと同時に同量の空気を船外に排出し、循環はしていない。公共エリアや窓のない客室含め、計算上約10分で新しい空気に入れ替わる。また、すべての空調設備には、抗菌・抗ウイルスフィルターを設置している。

乗組員
 乗組員は乗船時にPCR等の遺伝子検査にて陰性であることを確認したうえで、乗船する。乗船中は1日2度の検温、適切な手洗い、定期的なPCR等の遺伝子検査を実施し感染防止策を講じる。乗組員区画でもソーシャルディスタンスを保ち、万一の感染症発症に備え、適切なゾーニングができるよう居室配置のうえ、当面の間、乗組員の居室は個室を利用する。

感染者発生対応
 船内で発熱や咳などの有症者が発生した場合に備え、本船診療室に検査チームを設置する。検査機器及び検査キットを搭載し、じん速な感染有無の判断を行う。万一、有症者に感染が確認された場合は、その時点でクルーズを中止し、速やかに下船港へ向かう。

隠岐観光協会 E―BIKEで島旅 周遊プログラム始まる

2020年9月22日(火) 配信

爽快にサイクリング

 隠岐観光協会(島根県隠岐郡)は9月8日から、スポーツタイプの電動アシスト付き自転車で隠岐諸島の自然観光を満喫するプログラム「E―BIKE周遊サービス『E―BIKE ADVENTURE OKI』」の提供を始めた。

 同協会と、スマートフォンアプリなどを開発・運営するヤマップ(福岡県福岡市)、電動アシスト自転車の製造・販売を手掛けるパナソニックサイクルテック(大阪府柏原市)の3者が初協働し、新たな体験型観光を促進する。

 プログラムは、マウンテンバイクタイプの電動アシスト付き自転車「XM1」に乗り、GPS地図アプリ「YAMAP」を活用しながら島を周遊するセルフツアー。

 隠岐諸島のうち、島後(どうご)、西ノ島、中ノ島、知夫里島の4島で全19コースを設定した。

 いずれも隠岐諸島の魅力を存分に楽しめる内容となる。海や山が近く、高低差がある同諸島では、E―BIKEが打ってつけのアクティビティだ。

 コースの一例として、「西ノ島主要スポット巡りコース」(1日プラン、48・1㌔)は、隠岐を代表する景勝地、国賀海岸などを巡るもの。隠岐の雄大な自然が、放牧地で佇む牛馬の牧歌的な雰囲気とともに楽しめる。

 料金は半日プラン5千円、1日プラン7500円など。4島にそれぞれある観光協会で予約を受け付ける。

 なお、同プログラムは新たな旅行商品造成に向けた実証実験を兼ねており、3者は来年3月をめどに今回のプログラム提供で得た結果や知見を分析し、観光振興につなげる考えだ。

SNSエキスパート協会 オンラインでSNS講座 本紙と共催で11月開催

2020年9月21日(月) 配信

SNSエキスパート協会のWebページ

 交流サイト(SNS)マーケティングの資格・検定講座を実施するSNSエキスパート協会(後藤真理恵代表理事、東京都中央区)は、本紙と共催で11月5日、オンライン講座「観光の魅力を最大化 SNS活用講座」を開講する。受講費は1万円(税別)で、現在、参加者を募集している。

 今回のポイントは一般論ではなく、観光プロモーションの成功事例から学べる点だ。SNSマーケティング支援を手掛けるコムニコ(林雅之社長、東京都中央区)が2019年、高知県観光の公式SNSアカウントを運用し、フォロワーの33%を集客、約6・5億円の推定経済効果を引き出した成功事例=関連記事8面=を踏まえ、SNSの活用で観光地の魅力を最大化する方法を解説する。

 講座では、拡散性が高いツイッターキャンペーンやフォトコンテストについて、具体的な手法や成否を分かつポイントを解説。観光動画をユーザーに広めてもらうための仕組みや、SNS媒体の選定も紹介する。さらにコロナ禍で、観光形態やユーザーが求めるコンテンツがどう変わるかなど、時勢を踏まえた提案も行う。

 受講対象は、国内観光促進で今後SNSを戦略的に活用しようと考える自治体や観光関係団体、民間事業者など。講座はZoomを利用し、11月5日、午後1時―同3時15分(途中休憩有り)に実施する。同協会の本門功一郎理事が講師を務める。