秋の大曲花火鑑賞ツアー販売 ジャルパック、10月7日出発限定

2023年7月31日(月) 配信

秋花火を堪能

 ジャルパック(平井登社長、東京都品川区)はこのほど、秋田県大仙市で開かれる「秋田大曲花火―秋の章―」を鑑賞するツアーを売り出した。10月7日(土)出発限定で、1泊2日か2泊3日が選べる。

 ツアーは自由に行程を組める「フリーコース」と、バスガイド付観光バスで秋田県の観光名所をゆっくりと巡る「観光付きコース」を用意する。

 快適な花火鑑賞ができるよう、ジャルパックオリジナルの昭和西川「ムアツクッション」や軽食・飲み物、ペンライトなど花火鑑賞グッズが付く。

4年ぶりにほろ酔いウォーク開く 福島・飯坂温泉

2023年7月31日(月) 配信

マップを見ながら店舗を選ぶ

 福島県の飯坂温泉で7月14、15の両日、4年ぶりに「ほろ酔いウォーク2023」が開かれ、参加者が夜の温泉街で飲食店めぐりを楽しんだ。

 ほろ酔いウォーク実行委員会の主催。今年で34回目。専用チケット(前売り4000円、当日5000円)を購入し、企画に参加する約30の居酒屋やスナックなかから4軒を選び、一晩で巡る企画。円盤餃子やもつ煮込みとドリンクのセットなど、各店の独自メニューを楽しめる。

 4店舗を巡りゴールすると、抽選でペア宿泊券などが当たる。飯坂の夜を楽しめる企画として、楽しみにしている人も多いという。

 スタート地点の飯坂温泉駅前には多くの参加者が訪れ、受付後は思い思いの店を目指し温泉街へ向かっていた。

あわら温泉開湯140周年記念 あわらカクテルフェス開催へ

2023年7月31日(月) 配信

8月19・20日に開催

 福井県あわら市で8月19日(土)、20日(日)に「あわらカクテルフェス2023」が開かれる。あわら温泉開湯140周年記念のイベント。“フルーツ王国あわら”のフルーツカクテルが60種類以上楽しめる。

 2024年春の北陸新幹線開業に向け、JR芦原温泉駅西口に23年3月に開業した「アフレア」施設が会場。フェスには県内の12店舗が出店し、夏にピッタリな爽やかなフルーティーなカクテルを提供する。お酒に合う食べ物やノンアルコールカクテルも多数出品予定という。

 このほか、ライブやダンスパフォーマンスなども企画する。イベントの開始は午後1時から。

 

「観光人文学への遡航(37)」 一体関係としてのホスピタリティ

2023年7月30日(日) 配信

 観光学の教員になって20年近くが経った。その間、ずっとホスピタリティの概念に疑問を持っていた。

 

 ホスピタリティという言葉をよく口にする人ほど、どこかにあざとさやずるがしこさが見えてしまうことが多く、その人たちが、相手の立場に立ってとか、感謝の心とか、利他の心とかと巧みに言葉を紡ぎ出しているにも関わらず、どこか自分が中心になった物事の捉え方にずっとずっと違和感を覚えていた。そのような人々は、単に表面的に感じがいいだけで、その人々からは、慈愛の心など微塵も感じられなかった。

 

 「情けは人の為ならず」という日本の古くからの諺も同じだ。情けをかけたら人のためにならないという意味ではなく、情けをかけたら巡り巡って自分のところに返ってくるというのが本当の意味だ。だからこそ、人に情けをかけましょう……って、相手のためを思ってと言いながら、実は見返りをもらうことを最優先に期待しているではないか。

 

 結局、この違和感は、「利他性」なんて綺麗な言葉を使っていても、まだ相手を「対象」として自分とは一線を画して見ているところにあることに気づいた。そして、相手は対象ではない、相手はすなわち自分であり、お客様と自分とは「一体」であるという考え方が福祉施設で実践されていることをつきとめた。

 

 それ以来、相手は対象ではなく、自分と一体であるという考え方の源流を辿っていくと、宗教に行き着いた。まずは神道、そして、キリスト教、さらに、もっともそれをわかりやすく示していたのが、仏教、それも密教である真言宗の教えである。日本に根ざしている伝統宗教がそろいもそろって人間同士の関係性のあり方として一体関係を説いていたとは思いもよらなかった。

 

 とくに真言宗では、人間の心のありようを10段階に整理して、最終的な悟りの境地に至るまでのプロセスを明確に示している。「秘密曼荼羅十住心論」とそのエッセンスをまとめた「秘蔵宝鑰」の10段階に当てはめてみると、利他と言いながら、結局は自分の幸せのために行動するのは、その10段階のうち第2住心のレベルでしかない。この第2住心は儒教がここに当てはまるとされている。まさに、道徳心と言いながらも最終的には自分のためを考えていることを喝破したのはさすが空海である。

 

 それこそ、それぞれの宗教が最終形態として、相手を対象と見ず、対象との一体的な関係性に行き着いているのが興味深い。ただ、この一体的な関係性という概念がなかなか伝わらないのだが、秘密曼荼羅十住心論を用いて、一体関係に行き着くまでのプロセスを詳しく説明することで、ようやく伝えることができた。ホスピタリティは単なるおもてなしではないとの概念を、秘密曼荼羅十住心論でさらに解き明かしていきたい。

 

島川 崇 氏

神奈川大学国際日本学部・教授 島川 崇 氏

1970年愛媛県松山市生まれ。国際基督教大学卒。日本航空株式会社、財団法人松下政経塾、ロンドンメトロポリタン大学院MBA(Tourism & Hospitality)修了。韓国観光公社ソウル本社日本部客員研究員、株式会社日本総合研究所、東北福祉大学総合マネジメント学部、東洋大学国際観光学部国際観光学科長・教授を経て、神奈川大学国際日本学部教授。教員の傍ら、PHP総合研究所リサーチフェロー、藤沢市観光アドバイザー等を歴任。東京工業大学大学院情報理工学研究科博士後期課程満期退学。

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(222)」 「江戸街道」をどう活かすか(関東広域)

2023年7月29日(土) 配信

五街道の起点。保永堂版東海道五拾三次之内日本橋

 日本初の「旅ブーム」のきっかけとなった弥二さん喜多さんの東海道五十三次の旅。江戸時代の庶民の旅の楽しさや怖いものみたさ、美味しい名物などを今に伝えてくれる。十返舎一九の滑稽本「東海道中膝栗毛」や、歌川広重が描いた「東海道五十三次」の浮世絵は、いま見てもワクワクとする。

 そんななか、「江戸街道」なるプロジェクトがスタートした。少々聞きなれない言葉だが、江戸時代、諸大名の参勤交代のため日本橋を起点に整備された五街道と、その枝道として整備された水戸街道や成田街道などの脇往還を総称した呼称。広域関東圏を所掌する関東運輸局が、これら街道の再生・活用を推進するプロジェクトである。

 かつての「江戸街道」沿いには、寺社仏閣、宿場町などの歴史文化資源はもとより、固有の景観、祭りや食、伝統工芸、温泉などの文化的コンテンツが豊富に点在している。また、このエリアには高度に整備された鉄道・バス・高速道路ネットワークがあり、成田・羽田の2つの国際空港は訪日外国人客の圧倒的なゲートウェイになっている。

 本プロジェクトは、これらコンテンツを改めて精査・編集することを通じて、広域関東における新たな観光まちづくりを推進しようというものである。

 そのために、まずは「江戸街道」のブランディングが不可欠である。私見だが、そのためには「江戸街道」に係る「物語化」が不可欠であり、その意味では、「日本遺産」の手法が有力であると思っている。現在104ある日本遺産の中で、「街道」がモチーフになっている物語は少なくない。冒頭にふれた「弥二さん喜多さんの駿州の旅」や、「四国遍路」、「箱根八里」、さらにはシルクロードの「霊気満山・高尾山」、江戸庶民の信仰と行楽の地となった「大山詣り」などが参考になる。

街道シンポジウム風景(7月7日)

 街道には、今も数多くのコンテンツがあるが、とくに注目するのが街道に伝わる「江戸料理」や、宿場での滞在を促す新しい「泊」の事業などである。

 そんなテーマを議論しようと、7月7日に東京で開催した「街道シンポジウム」に参加した。キーノートは、江戸ワンダーランド日光江戸村を経営する時代村事業戦略室室長で「江戸料理奈美路や」支配人の佐藤達雄さんと、宿場町のアルベルゴ・ディフューゾ化を提案する日本インバウンド連合会理事長の中村好明さんである。

 江戸時代に提供された料理をどのように継承発展させるか、膨大な人数の参勤交代を分散型で宿泊させた宿場町の現代風の再生など、興味深い話題を提供していただいた。これを受けて温泉エッセイストの山崎まゆみさん、リクルート地域創造部の高橋佑司部長、関東運輸局観光部の岡村清二部長らで、パネルトークを展開した。

 各地に残る江戸料理や古民家再生などの新たな「泊」づくりなど、今後の事業の進展を期待したい。

(日本観光振興協会総合研究所顧問 丁野 朗)

tripla、宿泊顧客管理ツール 台湾の宿泊施設にも販売

2023年7月28日(金)配信 

台湾の宿泊施設の顧客サービスと利益の向上に貢献する

 宿泊施設向けITソリューションを展開するtripla(トリプラ、高橋和久CEO)は7月28日(金)、国内で展開してきた「tripla Connect」を台湾でも提供すると発表した。宿泊業界に特化したCRM・マーケティングオートメーションツールで、台湾の宿泊施設での顧客サービスと利益の向上に貢献し、サービス拡大を目指す。

 「tripla Connect」は、宿泊施設が必要とする顧客分析のテンプレートを標準装備したシステムで、宿泊施設がリピート顧客や潜在顧客である宿泊予定者のロイヤリティを高められるもの。同社が提供する予約エンジン「tripla Book」や、多言語AIチャットボット「tripla Bot」とも連携したマーケティング施策が実施できる。行動履歴や特性で分けた自社公式サイト利用者に対し、メール配信やバナー表示など、顧客ごとの志向に合わせた最適な情報を提供できるようになる。

 同社によると「宿泊施設にとって自社公式サイトからの予約を増やすことは、手数料のコスト削減やリピート率増加につなげるための重要手段であり、世界共通の課題。とくに台湾では、宿泊客がコロナ禍以前の水準に回復しておらず、収益最大化の必要性が高まっている」と、提供開始に至る背景を明かした。

Loco Partners、新社長に鷲野宏治氏 村上氏は退任

2023年7月28日(金) 配信

鷲野宏治新社長

 ホテル・旅館の宿泊予約サービス「Relux(リラックス)」を運営するLoco Partners(村上文彦社長、東京都港区)はこのほど、定時株主総会ならびに取締役会を開き、7月1日付で鷲野宏治非常勤取締役を社長に就任する人事を発表した。なお、代表取締役社長の村上文彦氏は退任した。

 鷲野 宏治(わしの・こうじ)氏 1977年生まれ。2007年12月KDDIに入社。auかんたん決済などのプラットフォームビジネスに従事したのち、旅行事業領域を担当。2021年10月Loco Partners社外取締役などを歴任。

秋田臨海鉄道が特別清算へ 負債は約3億4000万円(帝国データバンク調べ)

2023年7月28日(金) 配信

 秋田臨海鉄道(代表清算人=佐渡嗣氏、秋田県秋田市)は7月6日(木)、秋田地裁から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約3億4000万円。

 同社は1970(昭和45)年4月に第三セクターとして設立された鉄道貨物輸送業者。国鉄や秋田県などが主体となって、秋田湾臨海工業地帯に進出した各企業の貨物輸送を手掛けていた。

 2つの路線を保有し、ディーゼル機関車による貨物鉄道輸送や、日本貨物鉄道から受託した貨車入れ替え業務、貨車のメンテナンスも行い、2001年3月期の年間収入高は約4億200万円を計上していた。

 しかし、物流の変化によって、鉄道運輸の需要は減少傾向を辿り、21年3月期の年間収入高は約1億7800万円に落ち込んでいた。

 このため、同年3月末をもって鉄道貨物事業を終了し、翌22年4月から敷設していた線路や踏切などの撤去工事を行い、今年4月末に撤去を完了。5月22日に開催した株主総会の決議により、解散していた。

「韓国絶品グルメ30選商品コンテスト」9~11月出発のツアー対象(JATA×韓国観光公社)

2023年7月28日(金) 配信

韓国絶品グルメ30選ロゴマーク

 日本旅行業協会(JATA、髙橋広行会長)は韓国観光公社と共同で、9月1日(金)~11月30日(木)出発までの商品コンテストを行う。同コンテストでは、16社22団体が参加。商品魅力度、商品告知方法、最終集客人数などのチェック項目で優れた4商品を表彰する。ツアー商品には専用ロゴが付けられる。表彰は12月中旬を予定。

 このコンテストは、アウトバウンド促進協議会(JOTC)・東アジア部会における部会活動の一環。2019年にJOTCが制定した「韓国絶品グルメ30選」の各社の商品化が、コロナの影響で停滞していたことを受け、再度各社に使ってもらうことで魅力ある韓国の食をアピールする。ソウル一極集中緩和と、高付加価値を提供するのが目的。

 東アジア部会韓国ワーキング座長の上大信康氏(日本旅行ツーリズム事業本部海外旅行推進部部長)は、「日本からの送客は66万人。対して、韓国からの送客は258万人で、約4倍の開きがある。双方向交流のアンバランスさを少しでも是正したい」とした。

 コンテストについて、「実際に地方へ行っていただき、その土地の歴史や文化を合わせて知っていただきながら、本場の味を楽しんでもらいたい」と期待を述べた。

 韓国絶品グルメ30選のうち、全羅北道では全州マッコリ定食、慶尚北道では安東チムタク、釜山広域市ではテゲ(ズワイガニ)が楽しめるなど、韓国人にも人気のあるメニューを楽しめる。

 韓国観光公社の日本地域センター長兼東京支社長の金観美氏は、「日本のニーズに合わせた観光コンテンツや、地方ならではの新しい魅力をPRし、韓国全土へと足を運んでもらうためのさまざまな事業を行っている。エントリー各社へ最大限販売支援を行う。日本の旅行者に、海外旅行の楽しさを思い出していただければ」と話した。

左から姜煕珠氏、金観美氏、上大信康氏(日本旅行)、伊藤清香氏

京都丹後鉄道、タンゴ・エクスプローラー オマージュトレイン運行

2023年7月28日(金) 配信

2011年まで定期運行していたタンゴ・エクスプローラー

 京都丹後鉄道を運行するWILLER TRAINS(飯島徹社長、京都府宮津市)は、8月11日(金・祝)から「TANGO EXPLORERオマージュトレイン」を運行する。1990~2011年に定期運行していたタンゴ・エクスプローラーを、現存するKTR800形車両で再現。約2年程度、運行区間の西舞鶴―豊岡駅間を乗車区間の運賃のみで乗車できる。

 タンゴ・エクスプローラーは、運行終了後も鉄道ファンや沿線地域の人からの人気が衰えることなく、現車両の保存を望む声や、また乗りたいなどといった声を多く寄せられていたという。そこで同社はこのような声に応え、感謝の気持ちを伝えたいという思いから「オマージュトレイン」の運行を実現させた。

オマージュトレインの車両ラッピング全体

 オマージュトレインは、外装がタンゴ・エクスプローラーと同じライトベージュメタリックのカラーで、ボディーラインは宮福線で親しまれた赤と緑を採用。側面には「Revival homage」と記されたタンゴ・エクスプローラーのロゴを配置している。

 内装は、実際に使用していた一部の座席を移設し、すべての座席には運行当時と同様の丹後ちりめんのシートカバーを設置。壁面に運行当時の走行写真を貼り、当時のようすを思い起こしながら乗車できるようにした。

 運行ダイヤは、8月8日(火)ごろに京都丹後鉄道Webサイトで公開を予定している。