九州とタイ 観光促進へ タイ観光庁と趣意書締結(九観機構)

2018年2月20日(火) 配信

タイ国政府観光庁と九州観光推進機構が観光促進で調印

 九州とタイ国の観光分野における相互交流の拡大をはかるため、九州観光推進機構とタイ国政府観光庁が観光促進に関する趣意書を締結。2月8日に同機構の石原進会長とタイ国政府観光庁のユッタサック・スパソーン総裁が、タイ国のソムキット・チャトゥシーピタック副首相立ち合いのもと、福岡市内のホテルで署名を交わした。

 同国によると、2017年に日本からタイを訪れた観光客は、過去最高の154万人を記録し、このうち10%が九州からという。

 ユッタサック総裁は「九州市場を重要視して、本気でアプローチしていきたい」と話し、「九州の経済力、人口規模、観光トレンドなど考えたうえで、もう一度福岡事務所を開設したい」と表明。開設時期は、8月1日からスタッフを常駐させ、業務を開始する予定を明らかにした。

 九州観光推進機構の石原会長は「昨年の日本のインバウンドは2869万人で、九州には約500万人が訪れた」と説明。「九州とタイ国が連携して観光交流が一層盛んになるようにしたい」と意欲を示した。

 調印式後には、タイ国政府観光庁の新しいマーケティング・コンセプト「Open to the New Shades」を発表。日本から20―30代女性の市場拡大など、その狙いを説明した。

【元湯 陣屋に学ぶ―(後編)】どうすればシステム化は浸透するのか 幸せに働く旅館になるために

2018年2月20日(火) 配信

庭園を望むレストラン。昼・夜ともに一般客も利用可
【陣屋】神奈川県秦野市鶴巻北2-8-24▽20室▽1918年創業▽1泊2食付き3万5000円~。▽スタッフ40人(正社員25人)▽月曜はランチまでの半日営業、火・水曜日は定休日の週休2.5日制。スタッフ平均年齢33歳で、平均年収398万円。離職3%、有休取得率100%。

 10億円の負債を抱えた2009年に、青天の霹靂から後継を決めた宮崎富夫氏と知子氏。早々にシステムの自社開発を始め、仕事と情報の見える化と効率化を促進。また、ブライダルやレストランから客単価を上げていき、高収益体制へ。3年後からは週休2日制を導入。これがさらなる活気を生み、やる気・人気・業績ともに高い、選ばれる旅館へと変貌した。後編では、最も難しいとされる働く人々の意識改革と、それを促すための具体的な教育を中心に紹介しよう。
【取材・文=ジャーナリスト・瀬戸川 礼子】

 陣屋がシステム化に注力した理由は言うまでもない。旅館の真髄はおもてなしにあり、それを行うのは人間だが、一人ひとりが持つ時間や精神力を含めた能力には限界がある。よって、「人間ならではのおもてなしに力を入れるには、余計な無駄を省くためのシステムが必要」(富夫氏)だからだ。

 しかし、これは誰でも分かっている。問題なのは、分かっていながらシステムを導入できない、または導入しているのに使いこなせないことだ。

 これについてまず肝心なのは、なぜシステムが必要なのかを、幹部からアルバイトまでもれなく伝えることだ。100回は言う覚悟を持とう。

 スタッフ側からすれば、システムが使えるようになったからといって、すぐに休みが増えるわけでも、給料が増えるわけでもなく、面倒が増えるだけだ。

 使ってよかったと実感できるまでには数カ月から数年の時差があり、その間のやる気をできるだけ落としたくない。

 そこで、システム導入の目的を分かりやすく示し、会社のためだけではなく、スタッフにとっても意味のあることだと、事あるごとに説明する必要が出てくる。

 「私もそうしましたが、経営者が率先して使う姿を見せるといいですよね。そうしないと、スタッフはやらされ感が増しておもてなしにつながりませんし、強制されていると思われてしまうと、意見も出なくなります」と富夫氏は注意を喚起する。IT化と教育は2つで1セットなのだ。

情報共有でチームのおもてなし力高まる

 陣屋もすぐにIT化が浸透したわけではない。スタッフ全員にパソコンやiPadを支給するも、使いたがらない人がいた。そこで、システムにログインしなければ給料申請できないなど、使わざるを得ないように知恵を絞った。

 また、日々のさまざまな情報を、部門を越えて全員と共有するために、知子さんは何か会話するたびに言った。「いまのことSNSに投稿しておいてね」、「必ずアップしてね。私も後でコメント出すから」。何回も、何回も、何回も、ひたすら言い続けた。

 「2人で済んだ話も、絶対に投稿してもらうんです。その投稿に対して、私やほかの人がコメントを出し、『見ていますよ』とアピールする。習慣化するには、繰り返し続けるしかありません」

 やがて、スタッフは主体的になり、「〇〇様が客室の懐紙にメッセージを残してくれました」と、写真を添えてアップされたり、「レストラン利用時に、お子さまへのこういうサービスをしたらこんな風に喜んでくれました」ということが、随時、投稿されるようになっていった。すると、「ああ、こういうことをしてあげていいんだ」、「自分もやってあげたい」と、周りが考え出す。

 社内の雰囲気に皆が感化され、部門が協力し合う陣屋チーム全体のおもてなし力も徐々に高まっていった。

 知子さんは言う。「若いスタッフが自分で選んだお皿に、自分でお客さまの誕生日祝いをチョコペンで書き、『これにケーキを盛り付けてください』と、厨房に持って来たりします。うちの厨房は嫌がりません。情報共有のお陰で、みんなでお客さまを笑顔にしようと思えるからです」

 毎日全員が、おもてなし事例のシャワーを浴びていれば、実際の行動が起こしやすく、社風にもなりやすいのだ。

 SNSに投稿することで、たまたまその場にいた人だけではなく、部門の異なる全員が、逐一、同じ情報を得られる。これは前編に記した、言った言わないの水掛け論をなくす以上の効果を生む。前述のおもてなし事例もそうであるし、「こういうことがこう加味されて、こういう結論になった」と、物事のプロセス全体を知ることができるため、思考力の育成にもなるのだ。

 万が一、スタッフの行動が逸脱しそうなときは、富夫氏や知子氏が軌道修正をはかる。これもまた判断材料としてデータ蓄積されていく。

女将の宮崎知子氏。二児の母でもある

木曜の午前中は毎週全体研修会

 月曜日の午後から水曜日いっぱいまで、週休2・5日の陣屋では、まだ顧客がいない木曜日の午前中を毎週、全体研修に当てることができる。午前8―9時はPDCA報告会、9―10時はサービス研修だ。1年間で約50回。何の研修もなかった頃と比べ、明らかな質的成長が見られるという。

 PDCA報告会は、個々の社員が複数ずつ持つ目標に対し、先週1週間、どのように「プラン(Plan)→行動(Do)→確認(Check)→改善(Action)」したかを発表する。時間配分は1人5分(発表3分、ディスカッション2分)で、12―13人が担当。正社員25人の発表が隔週で回ってくる配分だ。

 例えばある社員は、「客室の湯のみの洗い方の改善」を掲げた。陣屋は導線が長いので、洗い場から離れた客室の湯のみをその都度、漂白しては非効率だ。そこで、洗い場が遠い客室の汚れの強い湯のみは、月曜にまとめて漂白するよう合理化した。このように、目標達成に向けてさまざまなPDCAが何十個も考えられていく。

 活気のない組織では、これ以上、自分の仕事を増やさないために改善提案の口をつぐむが、陣屋は逆だ。知子氏は、「うちは遊んでいる時間はないので、言っても言わなくても大変です。どうせやるなら、希望のあるしんどさのほうがいいですよね」と笑う。

 物事を自分の頭で考え、発言(宣言)し、行動する習慣を育んでいけば、たとえ新人でも「こうしたほうがいい」と意見を言うようになる。その環境づくり自体が仕事そのものと言っても過言ではない。

 さて、9時からはサービス研修だ。新人チームとそれ以外の2チームに分かれるが、時間割は共に、座学20分、ロールプレイング30分、まとめ10分とメリハリをつけている。

 ある日の新人チームは、顧客を客室に案内するロープレを行った。具体的な日々の仕事に生きる研修である。

「陣屋コネクト」に1人20グループ参加

 スタッフ全員が毎日、幾度となく目を通す独自システム「陣屋コネクト」。業務プロセスの道具であるだけではなく、仕事ごと、プロジェクトごと、勉強ごとなど、いくつものグループがあって連絡を取り合っている。1人当たり20ほどのグループに参加しているという。

 例えば、「メール添削グループ」がある。新人向けで、謙譲語の使い方から、交渉事まで、メールの手ほどを受ける。

 「1度、イエスと言ったことを、後からノーとは言えませんから、『最初からこういう表現をしておきましょう』、『お客さまへのお願いごとは、やんわり表現しつつも明確に伝わるようにこのように書きましょう』など、具体的に教えます」と知子氏。添削記録は保存され、同僚や次の世代も参考にできる。

 旅館業界の「暗黙の了解」を「明白な規定」としているのも陣屋の特徴だ。ノーショーやキャンセル時の料金規定はホームページに提示し、実際にそれを守っている。

 高齢者から「具合が悪くて行けない」と当日に連絡があった場合でも、事情に共感しつつ、キャンセル料100%の請求書を送付する。

 「個別の事情ごとにキャンセル料をもらったり、もらわなかったりするのではなく、規定通りにします。『私たちはあなたをお待ちしていました』との思いを明確に示したいのです。ただ、電話でキャンセル料のことを伝えますと、8割は『じゃあ行きます』と、おっしゃいます。また、レストラン利用の場合は、特別献立ではない場合に限り、別の日をご予約いただければキャンセル料はいただきません」

 旅館の真髄はおもてなしと先述したが、顧客の都合で泣き寝入りすることは、おもてなしとは違う。キャンセル料については、明るく平然と言うのがコツで、そうした言い回しも、あらかじめロールプレイングで練習しておくという。

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 陣屋では将来、部屋割りをAI(人工知能)に任せたいとしている。AIが土台を作り、知子氏やほかのリーダーが最終判断することで、時短と精度を両立させる。そして、空いた時間で、心のゆとりを得たり、人間にしかできない新しい仕事をしていく。

 前編・後編で紹介してきた、陣屋の「幸せに働くための取り組み」は、近年広く知られるようになり、3人の新卒採用枠に前回は20人の応募があったそうだ。

 辛い仕事を顧客の喜びで解消するマイナスありきではなく、喜びの上にさらに喜びを重ねるプラスありきの場であることが、未来にのぞまれる旅館像ではなかろうか。

将棋対局の場にもなる貴賓室「松風」

 

【特集 No.484】第13回国内観光活性化フォーラム 四国で初開催、約1200人が集う

2018年2月20日(火) 配信

 全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長)は2月14日に、高知県・高知県立県民文化ホールで「第13回国内観光活性化フォーラムinこうち」を開いた。四国地方では初めての開催で、全国47都道府県から約1200人が集った。基調講演のほか、石川県送客キャンペーンと学生による高知県の着地型商品プランコンテストの表彰式を行った。フォーラム終了後には懇親交流会が開かれ、多数の来賓も参加し、盛会裡に終了した。
【平綿 裕一】

高知県から飛躍を 二階会長「リーダーシップを期待」

 二階会長は冒頭、「四国開催は初となる。高知県は多くの偉人を生んだ日本の歴史にとって重要な地。観光旅行産業の発展は高知県から火をつければ、大きく飛躍できるはず。皆様の一層の協力、リーダーシップを期待したい」とあいさつ。

 続けて、昨今の自然災害などについて触れ「全国の魅力ある観光地を内外の旅行者に安心して訪れてもらうには、社会インフラの機能が重要。災害に強い国・地域づくりは、地域の観光振興政策の柱にしないといけない」と訴えた。

 来賓代表あいさつで観光庁の田村明比古長官が登壇。まず17年の訪日外国人旅行者数が2869万1千人、消費額は4兆4161億円で、いずれも過去最高だったと紹介。一方、観光産業の現状を「インバウンドは、需要の増大とともにFIT(個人旅行)化やコト消費化が進んでいる。とくに地方部の質・量両面での受入整備が急務となっている」と分析した。
 

石川県送客CPと学生のプランコンテスト表彰式

 
 昨年の送客キャンペーンは延べ6万人を超え、目標を達成した。最優秀会員賞はビーエス(秋田県)。優秀会員は福島ビーエス観光(福島県)で、準優秀会員は福島観光自動車(福島県)、北日本ビーエス観光(青森県)の2社となった。

 今年4―12月には高知県への送客キャンペーンを行う。目標は3万人。國谷一男副会長は「国内観光交流活性化のモデルケースとして、関係市町村との連携・協力のもと、高知県の魅力を全国に発信してほしい」と参加者に呼び掛けた。

 「学生がつくる高知県の着地型旅行プランコンテスト」では16作品26人の応募があった。最優秀賞は高知県立須崎高等学校3年の女子生徒の「ブラベル~手ぶらで須崎を満喫し、良縁祈願ツアー~」。総評では「自然体験を多く盛り込み、ターゲットも絞り込んでいた。すぐにでも実施できるのではないか」と賞賛が送られた。…

※詳細は本紙1703号または2月27日以降日経テレコン21でお読みいただけます。

253万人で過去最高に 目標へ受入整備が急務 2017年訪日クルーズ訪客数

2018年2月20日(火) 配信

訪日クルーズ旅客数と対前年増減の推移

 国土交通省はこのほど、2017年の訪日クルーズ旅客数は前年同期比27・2%増の253万3千人で過去最高だったと発表した。クルーズ船は、寄港地を中心に1度で多くの観光客が訪れ、地域への消費額が増えるなど期待は大きい。20年の500万人達成に向け、受入環境の整備などが急務となる。

 クルーズ船寄港回数は前年比37・1%増の2765回で過去最多。このうち、外国船社が運航するクルーズ船寄港数も、2014回で過去最高を更新。要因として、同省は「中国からのクルーズ船の寄港が増えた」と推測する。港湾別では博多港が326回で3年連続1位となった。次いで長崎港(267回)、那覇港(193回)と続く。

 政府は受入環境の整備を促進している。昨年に地方自治体向けに、移動式の搭乗橋設置などに対し、経費の補助制度を創設。17年度で33港に計10億円以上を補助した。

 官民連携の動きも進んでいる。昨年に港湾法を一部改正。国が指定した港湾で、岸壁の優先予約を可能にした。これまで優先予約はできず、ツアー造成に支障があった。

 今後は港湾管理者が拠点の形成計画を作成したあとに、民間事業者と協定を締結。その後、船社に優先使用を認め、計画に沿って施設整備などを行ってもらう。

 20年の500万人達成には単純計算で、約83万人ずつ増えていけばいい。ただ直近3年間をみると、15年は前年比で約70万人増、16年は同87万6千人増、17年は同54万1千人増と、安定しない。

 近年10万トン級の大型客船の寄港も増えている。国内の港湾は旅客船専用岸壁が限られているなか、潜在的な需要の取りこぼしを無くせるかがカギとなりそうだ。

LCC大手のエアアジアとシステム連携 エボラブルアジア

2018年2月20日(火) 配信

エボラブルアジアとエアアジア・ジャパンがシステム(API)連携で合意。リアルタイムでの空席・運賃の表示を実現する

エボラブルアジアとLCC(格安航空会社)のエアアジア・ジャパン(愛知県常滑市)はこのほど、予約システムの連携に合意すると発表した。国内・海外便の空席と運賃がリアルタイムで表示されるようになる。

 エアアジア・ジャパンは昨年10月、名古屋―札幌間での運航を開始(1日2往復)し、2018年2月5日(月)には累計搭乗者数5万人を突破した。中部国際空港からの期待も厚く、名古屋―台北間の就航も視野に入れる。

 同グループ会社を牽引するエアアジア(マレーシア、トニー・フェルナンデスCEO)は20カ国(120都市)で就航する大手LCC。長期間運航も行っており、グループの1つインドネシアエアアジアXは5月から、東京―ジャカルタ間の運航を始める。

 エボラブルアジアは2月5日(月)、中東・北アフリカエリアのメタサーチ大手「Wego」とのシステム連携(海外エアチケット関連)を発表。今後、海外発着のLCCなど、計100社のLCC航空券の取り扱いを予定する。

松阪牛とジビエBBQが食べられる「恋活in飯南」3/17三重で開催

2018年2月20日(火) 配信

三重県松阪市役所・松阪市飯南地域振興局は、市主催の出逢い創出イベントとして、2018年3月17日(土)に「恋活in飯南」を松坂市内で開く。3月2日(金)まで参加者を募集している。

松阪牛や新鮮な鹿・猪のお肉など、名産物盛りだくさん!

 会場はリバーサイド茶倉。今回の催しは、そのシンボルともいえる茶倉橋を渡る自然ウォーキングや飯南深蒸し煎茶のふるまい、松阪牛と飯南産のジビエ肉(鹿・猪)が入ったバーベキューなど、飯南地域の魅力が満載だ。

 目玉は、夕方に実施するバーベキューに用意されるのは和牛の世界的ブランド「松阪牛」。また地元産の新鮮なジビエ肉(鹿・猪)は、高級店で提供されるような品質のものを直接地元の猟師から仕入れるという。地元産の「深蒸し煎茶」も楽しめる。

イベント概要

開催日時:2018年3月17日(土)午後3:00~同7:00

     (受付開始は同2時30分)

開催場所:リバーサイド茶倉(松阪市飯南町粥見1084番地1)

スケジュール:

     午後3:00- 参加者紹介

    3:30- 自然満喫ウォーキング

    3:45- 茶倉駅展望台到着(飯南茶のふるまい)

    5:00- バーベキュー開始(松阪牛と飯南産のジビエ有)

    6:00- キャンプファイアー点火

    7:00  エンディング

参加対象:45歳くらい迄の独身男女

参加費 :男性=4千円、女性=2千円

定員  :60人(男女各30人位)※応募者多数時抽選、男女比調整あり

主催  :三重県松阪市・恋活in飯南実行委員会

協力  :もりはる企画

申込先 :三重県 松阪市役所 飯南地域振興局 地域振興課

     (〒515-1411 三重県松阪市飯南町粥見3950)

     TEL:0598-32-2511/FAX:0598-32-3771

     メール: chishin.nan☆city.matsusaka.mie.jp(☆を@にかえて送信)

申込期限:2018年3月2日(金)まで(申込みチラシなどは下のリンクから)

「恋活in飯南」を開催します♥ - 松阪市ホームページ
https://www.city.matsusaka.mie.jp/soshiki/65/koikatsu-iinan.html

松阪市について

 松阪市は、三重県のほぼ中央に位置し、東は伊勢湾、西は高見山地に接する自然豊かな環境で、人口は約16万5千人。安土・桃山時代、戦国武将の蒲生氏郷が、現在の市の基礎となる街並みを整備し、以後、商人の街として発展してきた。特産品は、和牛の世界的ブランドである「松阪牛」で、とろけるような味わいの肉は、多くのファンがいる。

沖縄県・小浜島のホテルに子供の遊び場「てぃだぬふぁ広場」本格オープン

2018年2月20日(火) 配信

思いっきり走り回って遊ぶ空間と体験を提案

ユニマットプレシャスが運営する「ホテルアラマンダ小浜島・ホテルニラカナイ小浜島」(沖縄県・小浜島)は4月1日(日)、2018年1月から冬季限定で開業していた子供との遊び場「てぃだぬふぁ広場」を本格オープンする。

 「てぃだぬふぁ」とは八重山の方言で「太陽の子」を意味する言葉。広場には、都会では遊ぶ機会が減ってきている凧や竹馬、けん玉や輪投げなどの“むかし遊び”と、巨大ジェンガなど家族で楽しめるアイテムを用意している。また広場内のティピテントには、砂場やベイゴマバトルの台、畳スペースがあり、小さな子供から大人まで、家族連れで一緒に遊ぶことができる。

てぃだぬふぁ広場 概要

オープン日:4月1日(日)

利用時間:午前9:00~午後5:00

料金:無料

内容:

凧、竹馬、ベイゴマ、コマ、竹とんぼ、けん玉、輪投げ、だるまおとし、ヨーヨー、おはじき、お手玉、縄跳び、サッカーボール、お砂場セット、ジェンガ な

問い合わせ:ホテルアラマンダ小浜島

TEL:0980-84-6161

〝停滞気味〟と課題、観光協会との連携がカギ 日本風景街道

2018年2月20日(火) 配信 

日本風景街道を議論、今夏にとりまとめへ

 

国土交通省は2月19日、第2回「日本風景街道」有識者懇談会を開いた。これまで無電柱化の街並み整備や、イベントによる地域活性化、ツアー企画で観光振興などをはかってきた。日本風景街道の取り組みが始まり10年以上が経つ。現在は全国141ルートに増えたが、活動は停滞気味と課題がみえてきた。昨今の観光産業の好調さを踏まえ、各地域の観光協会などとの連携が求められる。

 日本風景街道は「美しい国土景観の形成」「地域活性化」「観光振興」の3つの柱で、〝道〟を舞台に風景や自然、歴史、文化などを生かした活動を行っている。ただ課題は多い。案内看板の設置やビューポイントの整備などのハード面の動きはほとんどが限定的。「案内看板設置を国主導ではできないのか」「民間主導の協議会だけの力では難しい」など、調査では資金面で課題があるとの声も上がってきた。

 観光振興の動きも鈍い。日本風景街道の活動団体の約7割は、観光協会との連携実績が無く、観光施策は十分とはいえない。多言語化やインバウンド対応も実施してきたのは少数だ。

 さらに現在の組織の成熟度について「活動が停滞し今後の方向性が不明確な段階」が17%。人材不足などによる「活動を今後減らす」という回答は15%となった。活動意識の低下や、人材不足などの厳しい現状が垣間見える。

 一方で、2007年度に提言をとりまとめて以降の社会動向は大きく変わった。近年は「無電柱化推進法(16年12月施行)」で道路上の設置抑制や、既存の電柱・電線の撤去を推進。街並みや景観の整備は加速している。「自転車活用推進法(18年5月施行)」により、サイクルツーリズムも人気を集めている。訪日外国人旅行者は17年で2869万人を超え、大きく増加している。取り込める余地は少なくない。事務局は「多方面の法制度の充実や機運の高まりがある」と捉える。

 同日の会議で筑波大学特命教授の石田東生氏(座長)は「これまでは街づくりの面が強かった。昨今は観光ブームで、徐々に観光協会との関係性が強くなっている」と現状を分析。「独自路線を歩んでいる団体が多い。ただ連携がないと活動の広がりが見込めない。観光産業などとの連携が重要なのではないか」と同省の石川雄一道路局長も同様の考えを示した。

 旺盛なインバウンド需要も、FIT(個人旅行)化しており、地方部へ流れている。とくに日本の自然は人気だ。今後は日本風景街道組織の独自の動きではなく、観光振興との連携が課題解決のカギとなりそうだ。

 なお、次回は4月下旬を予定。これまでの議論を踏まえ、具体的な取り組みを議論。とりまとめは今夏に行う見通し。

北海道・支笏洞爺国立公園に温泉宿が開業

2018年2月19日(月)配信

四季折々の自然を満喫できる宿が国立公園内にオープン

ハマノホテルズは6月1日(金)、支笏洞爺国立公園内に奥定山渓温泉「佳松御苑」(北海道札幌市)を開業する。

 約3千坪の敷地は、太古の大自然と、丹精込めて守られてきた庭園、大きな池泉がそろう。客室は全室スイートルームで、掛け流しの展望風呂が付いている。温泉は自家源泉100%の「炭酸水素塩泉」。太古の自然が息づいている原生林が見渡せるよう、客室正面には大きな窓面を配置する。レストランは池を望む場所にあり、料理人が道内各地の漁師、農家から直接仕入れた自家菜園や有機野菜などの地産地消を追求した厳選素材の数々を旬の一皿にして提供。北海道産のワインや日本酒も取りそろえる。

■『佳松御苑』概要

住所:〒061-2301 北海道札幌市南区定山渓857

開業記念特別価格、宿泊料金

1人(1泊2食付)

利用期間 :2018年6月1日(金)~2018年8月31日(金)

1室利用人数:*紅 2人 3万1千円、3人2万7千円、4人2万4千円

       *藍 2人2万9千円、3人2万5千円、4人2万2千円

子供料金:

0歳から2歳 無料(添い寝、食事無し)、3歳から5歳は 50%、6歳から小学生は70%

※ 休前日は2千円増。2018年8月11日(土)~8月15日(水)は別途料金。 消費税・入湯税(大人150円/泊)は別

TEL: 011-598-2216(平日午前9:00~午後6:00)

ANAが、国内線Wi-Fi無料化 食べログ・ゼンリンとも提携 発表会に綾瀬はるかさんら

2018年2月19日(月) 配信

東京都内で行われたANAの新サービス発表会に、俳優の綾瀬はるかさんと吉沢亮さんが登壇した。(クリックで拡大)

全日本空輸(ANA)が、国内線無料Wi-Fiサービスを4月から始める。2月19日(月) 、東京都内で開いた発表会には俳優の綾瀬はるかさんと吉沢亮さんが出席。平子裕志社長とともに、新サービスについて紹介した。

 ANAは今年、「FEEL THE NEW SKY」を標語に、さまざまな新サービスをスタートする予定。第一弾の国内線Wi-Fi無料化と並行し、機内のデジタルコンテンツの充実もはかる。

 飲食店検索大手の「食べログ」との提携を通じ、機内Wi-Fiを利用した飲食店の検索が可能となる。ゼンリンが提供する観光地情報データベースも、コンテンツとして採用した。「絶景100選」と題し、日本の四季を堪能できる絶景ポイント100カ所を、機内で検索できる。

新サービスについて説明する平子社長

 登壇した同社の平子裕志社長は、「機内を地上と同じような空間にすることが求められている。快適でストレスフリーな環境をユーザーに提供していく」と力を込めた。

 無料Wi-Fiを通じて提供するコンテンツは約100種。リアルタイムで視聴できる番組も用意した。SNS(交流サイト)も利用でき、エンターテイメントとストレスのないコミュニケーション双方を機内で提供する。

発表会に出席した綾瀬はるかさん(右)と吉沢亮さん(クリックで拡大)

 会場では、綾瀬はるかさんと吉沢亮さんが出演するテレビコマーシャルも放映された。国内線Wi-Fi無料化について、利便性の高さをPRする内容となっている(2月19日(月)から放送開始)。新サービスや、イメージキャラクターとしての抱負について問われると、「自身も楽しんで飛行機に乗りたい」(綾瀬さん)、「旅先の目的地情報を事前に調べてチェックしたい」(吉沢さん)などと語った。