「諏訪湖サマーナイト花火」開催へ 8月1―22日、約15分800発打ち上げ

2020年7月13日(月) 配信

諏訪湖サマーナイト花火(イメージ)

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、実施が危ぶまれていた毎年恒例の「諏訪湖サマーナイト花火」の開催が決定した。8月1―22日の22日間(雨天決行、荒天時中止の場合あり)。時間は毎晩午後8時30分から約15分間。玉数は1日約800発、打ち上げ場所は諏訪湖初島。

 今年5月には、8月15日に開催を予定していた「第72回諏訪湖祭湖上花火大会」と、9月5日に開催を予定していた「第38回全国新作花火競技大会」の中止が既に決まっていた。

 5月25日に開催された政府の第36回新型コロナウイルス感染症対策本部会議において、7月10日から県をまたぐ観光目的の移動の緩和、イベント開催についても8月1日以降は人数制限の上限がなくなることが発表された。

 そこで3密対策を実施しながら、諏訪での経済活動へのレベルを引き上げる取り組みを行うことにしたという。

 具体的な3密対策は、「15分間(短時間)での打ち上げ」や、「諏訪湖畔でのスピーカーを通じての音楽放送は行わない」など。今回新たにイベントスタッフを配置し、発熱や感冒症状のある人の参加自粛や、行事の前後における3密の生じる交流の自粛、手指の消毒、マスク着用などの協力要請を行う。諏訪湖畔には注意看板を設置する。

 さらに、地元ケーブルテレビのエルシーブイとの協業により、サマーナイト花火打ち上げに伴う注意事項や、諏訪湖畔でのスピーカーを使用しない代わりに音楽をFMラジオから放送する。FM放送はスマートフォンアプリ「FMプラプラ」を事前にダウンロード(無料)することでも聴くことが可能という。

 地元ケーブルテレビのエルシーブイで毎日サマーナイト花火の生中継を行う。クラウドファンディングを実施し、花火打ち上げや諏訪市内の観光業界への支援を募る――などに取り組む。

 なお、政府の緊急事態宣言などにより、イベント期間前、途中に関わらず中止する場合もある。

 問い合わせ=サマーナイト花火実行委員会事務局(諏訪湖温泉旅館組合内) ☎0266(52)7155。

〈観光最前線〉「鉄印帳」鉄道巡りのきっかけに

2020年7月12日(日) 配信

ロゴが金の箔押しで入っている鉄印帳

 第三セクター鉄道等協議会は7月10日、全国40の第三セクター鉄道会社との共同事業「鉄印帳」を始めた。

 「鉄印」とは、寺社巡りで人気を集めている御朱印の鉄道版。各鉄道会社の指定窓口で乗車券を提示し、記帳料300円を支払うことで各社オリジナルの鉄印がもらえる。

 40社すべての鉄印を集めた人には、シリアルナンバーが入った「鉄印帳マイスターカード」を発行する。

 鉄印帳は御朱印帳と同じ蛇腹折りで、表紙には40社が一つにつながることをイメージしたロゴマークが金の箔押しで入っている。各鉄道会社の指定窓口で販売し、価格は2200円(税込)。

 中村一郎副会長は会見で「鉄印帳をきっかけに全国各地の鉄道に乗車してもらいたい」と期待を寄せた。

【野田 雄】

食事提供方法  9割超が変更 大浴場は「混雑状況の表示」など「100選」旅館にアンケート

2020年7月11日(土) 配信

 5月25日の全国における緊急事態宣言解除を受け、休業を強いられた旅館・ホテルの大部分が営業を再開している。本紙は6月中―下旬にかけて、プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選入選施設を対象に、宿泊3団体の新型コロナウイルス対応ガイドラインを指針としつつ、具体的な運営方法についてアンケート形式で聞いた。36館から寄せられた声の一部を紹介する。

 【営業統括部】

■夕食は後出し回数減

 最も影響を受けた場面の1つが食事。9割以上の施設で提供方法が変わった。夕食では、ガイドラインの一例にある「料理説明を書面で行う」ほか、「部屋食は了解を得たうえで、可能な限りの料理を並べておく」(岐阜県の宿)や「重箱を利用」(山梨県の宿)など、後出し回数を減らす工夫が見られた。

 朝食ではバイキングをセットメニューに変更する動きが主流だが、「人数が多くなると個別提供が追いつかない」(岩手県の宿)や「いつバイキングスタイルに戻すか」(長野県の宿)など、今後に課題を残している。

■大浴場制限に戸惑い

 大浴場の入場制限については模索段階だ。そもそも再開したばかりで、制限の必要がないという声も多い。そんななか「入口やフロントで混雑状況を表示」(長野・群馬県の宿)、「できる限り入浴時間を指定」(岩手県の宿)など、案内面での苦心が伺える。脱衣かごを減らすといった物理的制限だけでなく、「利用状況を見える化できるシステムの導入を検討」(石川県の宿)という、1歩踏み込んだ動きも出てきた。

■独自マニュアルも

 独自の感染症対策ガイドラインを策定・公開している宿は9軒。そのうえで、宿泊客の「検温」を実施している施設もある。

 「宿泊客にもアルコール消毒液の小型ポットをお持ちいただく」や「コンパニオンマニュアルの作成」(いずれも群馬県の宿)、「清掃後の客室に消毒済の案内を設置」(長野県の宿)などにも取り組んでいる。

■宴会場を遊び場に

 既存施設を有効活用した、ウィズコロナ時代ならではのもてなしも生まれている。「大宴会場を子供が自由に走り回れるように開放」(宮城県の宿)や「休止中のカラオケルームを、リピーター特典として無料ドリンクラウンジに」(石川県の宿)といった工夫も。

 併せて「温泉の素をプレゼントし、部屋のお風呂を楽しんでもらう」や、「室内ゲームを充実させた」(いずれも群馬県の宿)など、モノの活用でおこもり需要に応えようとする動きも見られる。

「提言!これからの日本観光」 “日本人の観光”

2020年7月11日(土) 配信

 新型コロナウイルス感染症の蔓延防止のため、発動された緊急事態宣言で、外出自粛を求められた5月のゴールデンウイークは、ほとんど観光客の姿が見られない異常な事態となった。

 筆者も自宅にこもる生活を強いられたが、このような観光の実情を見て、いろいろこれまでの施策を反省する機会を得た。

 その結果、コロナ収束後の「観光の復興は日本の“日本人の観光”から」と考えるに至った。ここ数年間、国の呼び掛けと外国人客を年間4000万人誘致する目標もあって外客誘致を国を挙げて進めてきた。

 外国人客は円安などの経済環境に支えられて急増。2018年には3000万人の大台に達した。しかし、コロナ蔓延で20年には、急転直下となり、皆無と言えるほどまでに減少してしまった。国内観光客も外出自粛の呼び掛けもあって、急減。一転して日本の観光は凍結に近い状況となった。

 現在、緊急事態宣言は解除されたが6月中旬までの状況は、海外からの訪日旅行は入国制限対象国が多いため、依然として休眠状態だ。邦人客も遠方への外出自粛が呼び掛けられ、観光の本格的復興は程遠い。

 ここで近年の観光施策を反省してみたい。国が外国人客関連の目標数値を明示。観光関係者の多くは、外国人客の誘致が国の観光施策の重点と考えるあまり、日本人の国内観光への地道な誘致努力をおざなりにしてきたのではないか。さらに、受入態勢の整備も外国人客に重点を置いていた。外国人向けホテルの増強、人的物的施策も含めた観光資源の外国人向け整備などが挙げられる。

 この間、外国人客の急増に対し、日本人観光客は、10年から20年には、ほとんど増加しなかったという推計値もある。

 しかし、依然として国内の観光客の約9割が日本人で消費額も外国人客に比べて高い。

 そこで、まず当面は日本人の国内観光の再活性化をはかることが、日本の観光復興の再出発点と考えるに至った。残念ながら、今もって日本人観光客数は正確に把握できていない。国内旅行客は「ビジネス」や「私事旅行」のウェイトが高く、観光意思を持った「観光」客の人数の正確な分離、把握が難しいことによる。

 正確に把握できないことを逆手にとり、これから人々の旅心に訴えることから初めてはどうか。かつて成功した「ディスカバージャパンキャンペーン」はムードキャンペーンと言われ、旅心をそそろうとした。

 そのため、日本各地の美しさと、魅力を改めて冷静に見つめ直す動機を提供したい。見どころとその着眼点を、全国の人々の心に訴える新型の観光キャンペーンで、現代人に潜在する「旅心」を引き出したいものと思う。

 日本人の国内観光を再活性化するカギは、このような人々の観光への心に響く「観光キャンペーン」の展開と「もてなしの心」をもった受入態勢の整備如何ではないであろうか。

須田 寛

 

日本商工会議所 観光専門委員会 委員

 
須田 寬 氏
 
 
 
 

日本旅行、観光列車「いすみ酒BAR」を9月から運行再開へ

2020年7月10日(金)配信

いすみ鉄道 「いすみ酒BAR列車」イメージ

 日本旅行(堀坂明弘社長)は、いすみ鉄道(古竹孝一社長、千葉県いすみ市)と連携し、「いすみ酒BAR(バール)列車」を9月5日(土)~11月28日(土)までの毎週土曜日に催行する。除外日は9月26日(土)、期間中に計12本を設定した。

 同ツアーは、国内旅行パッケージツアー「赤い風船」の企画で、日本酒きき酒師の美酒談話を聞きながら、房総・いすみ地域の食を堪能できる。千葉県日本酒活性化プロジェクトの協力のもと、日本酒を通じて千葉の魅力を伝える。今年3~6月に催行予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全日程が催行中止となっていた。

 出発地は、千葉県・いすみ鉄道の大原駅。午後0時37分に「いすみ酒BAR列車」で駅を出発後、デンタルサポート大多喜駅を経由し、同1時46分に上総中野駅に到着する。折り返して、同2時22分にデンタルサポート大多喜駅へ到着後、解散する。ツアー終了後、引き続き同車両で大原駅まで乗車できる。

 旅行代金は大人9800円(20歳以上限定)。募集人員は20人、最少催行人員は10人。申し込みは、日本旅行商品取り扱い店舗や日本旅行ホームページから。

第1回Attractive JAPAN大賞、広島の被曝遺産巡るツアーに

2020年7月10日(金)配信

左から地域ブランディング研究所の吉田博詞社長、東洋文化研究者のアレックス・カー氏

 地域ブランディング研究所(吉田博詞社長、東京都台東区)は7月9日(木)、第1回「Attractive JAPAN大賞」を発表し、sokoiko!(mint社)の「広島の街に残る被曝遺産を地元ガイドと自転車で巡るピースツアー」が大賞に選ばれた。

 同賞は、各地域の潜在的な魅力を体験プログラムとして提供している観光関連事業者や、地域を表彰するもの。常時300件以上の体験プログラムを掲載する予約サイト「Attractive JAPAN」の中から候補を選出。関係者の推薦やブッキングデータの伸び率、クチコミ評価、その地域らしさ、地域貢献度などの総合評価により各受賞者を決定した。

 大賞に選ばれた理由として、宿泊率や観光客の消費額の低さを課題としていた広島に対し、大きく貢献した点が評価された。プラン内容も広島の過去から現在、未来を巡る映画のような地域ストーリーに編集し、それらを伝えるガイド育成にも注力。積極的に口コミを集めることで、トリップアドバイザーのエクセレンス認証を1年程度で獲得した点も評価された。

 このほかの受賞者と掲載プランは次の通り。

 【地域アイデンティティ賞】修武館の「日本のサムライ! 武道精神を学ぶ!」【SDGs賞】NPO法人アーキペラゴの「豊かな島の歴史と自然を感じる1dayプライベート豊島ツアー」【地域イノベーション賞】くまもとDMC(※組織・団体を表彰)

全国体験観光シンポジウム、同日オンラインで開催

 大賞の発表は、同日にオンラインで開催された「全国体験観光オンラインシンポジウム」で行われた。

 基調講演では「新しい旅の哲学」をテーマに、タイ・バンコクから東洋文化研究者のアレックス・カー氏が登壇。カー氏は、コロナ禍を観光について考え直す時期と捉え、観光客の受け入れ側が行うべき点を指摘し、成功例とともに紹介した。最後に「観光が健全なカタチに戻るのは時間の問題。(戻るまでの)空白期間に良いシステムづくりと、次に健全的な観光ができるよう皆で頑張っていきましょう」とエールを送った。

パネルディスカッション「withコロナの観光地づくり・プレミアム化」のようす

 パネルディスカッションでは、「withコロナの観光地づくり・プレミアム化」と、「現場最前線!パイオニアのファン獲得策」の2つのテーマで、観光地域づくりの最前線で活躍する5人が熱い議論を交わした。

パネルディスカッション「現場最前線!パイオニアのファン獲得策」のようす

 シンポジウムは、500人を超える視聴者が参加した。視聴者からコロナ禍における体験観光の取り組みのコツや、オンライン体験の将来像など多くの質問が挙がった。

プリンスホテル、ご当地食再発見メニューを展開。地元の生産者が育てたご当地食材や、地元に根付いた食文化をメニューに

2020年7月10日 (金)配信

大磯プリンスホテル「湘南はまぐりの香草バター焼き」

 プリンスホテル(小山 正彦社長、東京都豊島区)は今夏、「ご当地食再発見メニュー」を展開する。国内の各施設で、地元の生産者が育てたご当地食材や、地元に根付いた食文化をメニューに取り入れ、その魅力を広く発信する。

 北海道から九州まで、日本には、その地域だけで生産される希少な食材や、生産地ならではの食べ方がある。各ホテルの料理長は、こうした昔から受け継がれてきた各地の食文化を大切に継承し、未来につないでいくためのメニューを考案。夏休みにかけて多くの方が訪れるホテルでご当地食材を使用したメニューの販売を強化することで、地域活性の一端を担っていく考えだ。

メニュー(一例)

川越プリンスホテル・「はつかり醤油のスペアリブ」

はつかり醤油のスペアリブ

 川越で250 年以上続く蔵元が作る「はつかり醤油」。江戸時代から使わ
れる桶で2 年かけて熟成された旨味の強い醤油で豚肉を煮込み、じっくり
グリルして提供する。

伊豆⾧岡温泉 三養荘 「軍鶏山葵鍋」

天城軍鶏山葵鍋

 伊豆の肥沃な大地で育った地鶏「天城軍鶏」はしっかりとした肉質で、噛むたび
旨味が広がる。この「天城軍鶏」の出汁まで楽しめる鍋に、天城産の山葵をすりおろして味わう。

ビヤホールや板前バル、タイ料理など多彩な6店舗が集結 日比谷グルメゾン、オープン

2020年7月10日(金) 配信

ウラドラ コースメニュー

 東京ステーション開発は7月9日(木)、有楽町駅~新橋駅を結ぶ高架下の空間に日比谷グルメゾンをオープンした。

 ビヤホールや板前バル、タイ料理など多彩な6店舗が集結。100年以上の歴史ある煉瓦アーチならではのレトロな外観と、各店舗の持つ個性豊かな雰囲気の内観との調和をはかった高架下の空間で、各店舗が調理の臨場感や産地直送の食材などのこだわりで利用者をもてなす。

 クラフトビールやナポリピッツァを提供する「DRAスタンド」店舗内にあるドアの先にある、イタリア料理をコース料理中心で提供する「ウラドラ」。隠れ家的な空間の中で、フランス料理出身のシェフが手がけるソースにこだわった料理を堪能できる。また、夜9時以降は、アラカルトメニューの提供も行う。

 全国の漁港から産地直送した産地直送した魚介が揃える「板前バルLIVE FISH MARKET」では、市場の活気を楽しんでもらいたいとのお思いから、店内の生簀に新鮮な活魚をそろえ、客に魚と調理方法を選択してもらう方式を採用する。

板前バルLIVE FISH MARKETの生簀

 各店舗の個性的な内装も見どころの「日比谷グルメゾン」。タイの夜市をイメージした店内が特徴の「タイ屋台999」では、タイ屋台料理を提供する。「日本でも珍しい、本物のタイ屋台が食べられるのがウリです」(担当者)。

タイ屋台999 店内

 「一年中オクトーバーフェス」がコンセプトの「シュマッツ・ビア・ホール」では、ドイツの食品に関する法律「ビール純粋令 」を守り醸造された本格ドイツビールが楽しめる。料理は、定番のソーセージなどのほかにドイツ風ピザの「フラムクーヘン」など、さまざまなアレンジメニューを取りそろえた。

「シュマッツ・ビア・ホール」 店内

東海汽船、新高速船「結」が就航 竹芝~大島を1時間45分

2020年7月10日(金) 配信

東海汽船のジェットフォイル船では初めてバリアフリー化を実現した。画像はジェットフォイル船「結」

 東海汽船(山﨑潤一社長、東京都港区)は7月13日(月)にジェットフォイル船「セブンアイランド結」の運航をスタートする。

 同船は竹芝桟橋(東京都港区)から東京都の大島と利島、新島、式根島、神津島を結ぶ航路で使用される。所要時間は竹芝桟橋~大島間で約1時間45分。通常の大型船では約6時間掛かる。

 7月9日(木)には内覧会を開き、山﨑社長は「セブンアイランド結は『島と本土、人と人を結ぶ』から『結』と名付けた。コンセプトを実現できるよう多くの人に利用してほしい」と想いを語った。

山﨑潤一社長(左端)と野老朝雄氏(右端)ら

 同社が保有するジェットフォイル船では初となるバリアフリーに対応した設備として、多機能トイレや車イス対応座席、昇降機などを設けた。

 新型コロナウイルス感染防止対策も講じるため、間隔を空けて座席を指定する。また、換気装置は船内の空気の入れ替えが可能だ。

 デザインは東京五輪のエンブレムも手掛けた野老朝雄氏が担った。カラーは島の海に映えるという「TOKYOアイランドブルー」に仕上げた。

 今回の造船は船齢36年を迎えたジェットフォイル船「虹」の置き換えのほか、国内のジェットフォイル船を製造する技術の維持をはかる社会貢献の意味合いも含む。現在、ジェットフォイル船を製造できる国内メーカーは川崎重工業のみ。新造船は25年製造されておらず、技術の維持が同社で課題となっていた。

 船の店員は241人。全長は約27・36㍍、全幅約8・53㍍、最高速度83㌔。

【特集No.558】JATA・坂巻新体制が始動 “安心・安全な旅”の実現へ

2020年7月10日(金) 配信

 日本旅行業協会(JATA)は7月1日(水)、東京・霞ヶ関の本部で、メディアを対象に記者懇談会を開いた。新たに会長に就任した坂巻伸昭氏が、交流復活に向けての取り組みや、業界の果たす役割について決意を述べた。副会長の髙橋広行氏や、菊間潤吾氏、堀坂明弘氏、広報委員長の米田昭正氏も出席し、国内旅行、海外旅行、訪日旅行を再開するうえで欠かせない共通のキーワード「安心・安全」な旅の実現に向け、コロナ禍後の新しい旅のカタチについて語った。 【入江 千恵子】

交流復活のカギは「感染予防対策」

 就任から1週間を迎えた坂巻会長は「地域経済とツーリズムの復興」をテーマに語った。旅行業に課せられた課題は「安心な旅の実現」と述べ、「安心・安全をどのように担保できるかが、私たちに与えられた大きな使命である」と力を込めた。交流復活のカギは「感染予防対策」と述べ、「各場面での対策ガイドラインが求められている。国内旅行から取り組みを進め、段階を積み上げていくことが大切」と強調した。 旅行業界にとって厳しい状況を強いられた上半期は「人の動きが停止し、旅行業の一番の目的である人を動かすということができなくなってしまった」と振り返った。そのうえで「感染拡大を起こさず、いかに安心・安全の旅を提供できるか取り組む」と述べた。

【全文は、本紙1797号または7月16日(木)以降、日経テレコン21でお読みいただけます。】