長野県・戸隠、QuizKnockによる紹介動画を公開

2020年12月1日(火) 配信

QuizKnockの動画で戸隠の魅力を紹介

 ながの観光コンベンションビューロー(長野県長野市)はこのほど、デジタルネイティブ世代の視点で長野の人気観光スポットの新たな楽しみ方を発掘してシェアする取り組み「Go To長野市 デジタル世代のススメ」プロジェクトの第2弾として、東大発のクイズ集団「QuizKnock」による長野市・戸隠の紹介動画を公開した。

 戸隠は、日本有数のパワースポットとして知られる戸隠神社、壮大な自然と澄んだ空気を満喫できる「戸隠キャンプ場」や四季それぞれの戸隠連峰を鏡のように映し出す「鏡池」、日本三大そばの一つ「戸隠そば」など、幅広い魅力が溢れている。

 今回の動画公開に合わせて、戸隠エリア内のさまざまな店舗や施設にクイズ「QuizKnockの挑戦状」を設置する。スマートフォンから専用サイトにアクセスし、クイズに正解するとオリジナルグッズをその場でプレゼントする。賞品は先着順で、なくなり次第キャンペーン終了となる。

訪日向け解説文の整備 採択65地域の進捗を報告 観光庁

2020年12月1日(火) 配信

観光庁は12月1日(火)、「地域観光資源の多言語整備支援事業」の進捗状況をまとめた

 観光庁は12月1日(火)、「令和2年度地域観光資源の多言語整備支援事業」で65地域の事業を採択し、その進捗状況をまとめた。同事業は、分かりやすく魅力的な多言語解説文を作成できる専門人材を地域に派遣して、解説文の作成を支援する。また、解説文作成のノウハウを伝えるガイドラインを作り、セミナーを全国で展開する。

 訪日外国人旅行者が地域を訪れたとき、観光資源の解説文の表記が不十分であった際に観光地の魅力が伝わらないとの懸念の声があった。このことから、観光庁は、文化庁や環境省と連携して専門人材の派遣体制を構築し、解説文作成の支援を行う。

 同事業の費用面での支援は、解説文の執筆・編集・監修・校閲に要する経費、専門人材の現地取材に係る経費、計画策定に関する事前調整に係る経費などを負担する。

 採択した65地域は、世界文化遺産及び候補地域(15地域)と国立公園(17地域)、その他(33地域)のジャンルごとに分けられた。

 進捗状況はいずれの地域も、ライターとエディターが解説文を「作成中」、作成された解説文の内容・スタイルについて「確認・修正中」となっている。

阪急交通社、光触媒の施工事業を開始 自社の観光バス「菫」に抗菌対策

2020年12月1日(火) 配信

施行のようす。交通機関や宿泊施設からの受注をはかる

 阪急交通社(酒井淳社長、大阪府大阪市)の国際旅行営業本部はこのほど、新規事業として抗ウイルス・ 抗菌効果が期待される光触媒の施工を始めた。コロナ禍で新しい生活様式での旅のスタイルが創生されることを見据えた。

 同事業は日本独自の特許技術。光触媒溶剤をコーティングし、溶剤に含まれる酸化チタンナノ粒子と光が反応し、ウイルスや菌などを長期間、無力化する。国内のバス会社や鉄道会社などの交通機関やホテル、レストランなどからの受注をはかる。また、パートナー会社と協業し、国内外の取引先に溶剤卸販売や技術提供なども行う。

 阪急交通社は11月19日(木)と23日(月)に、同事業における最初の事例として、同社が保有する観光バスクリスタルクルーザー「菫」に施工した。

香川県・小豆島 “迷路のまち ナイトツーリズム”妖怪美術館や妖怪barで夜の街を遊びつくす

2020年12月1日(火)配信

 香川県の小豆島では「見えないものが、見えてくる。小豆島“迷路のまち ナイトツーリズム”」と題し、夜だからこその街の魅力を発信する期間限定イベントを、202年12月4日(金)~2021年1月11日(月)の週末を中心に開催する。

 入り組んだ細い路地が特徴の「迷路のまち」(土庄本町)に点在する、古い建物を生かした「妖怪美術館」(4館)を小さなライトを手に鑑賞する。妖怪美術館は明治時代の呉服屋や元米屋・醤油屋の倉庫などの建物をリノベーションした、いかにも妖怪が潜んでいそうな所ばかり。暗闇に姿を現す100点以上もの妖怪造形作品を楽しめる。昼間とは違う怪しい雰囲気のなか、夜にしか公開しないゾクッとする3作品もひっそりと展示する。妖怪美術館の入館料(税込)は大人2900円、中高生1450円、小学生以下は無料。

 「妖怪bar」は、島の人気レストラン「島メシ家」を会場に営業する。午後5時以降の店内は、照明を落として妖艶な雰囲気に。一躍時の妖怪となった疫病退散の“アマビエ”をイメージした「アマビエレモネード」、血の池地獄を彷彿とさせる「みちしるべぇの目ん玉おちたべぇ(杏仁プリン)」など、写真映えする抜群のメニューが揃う。小豆島自慢のオリーブを使った神のジン「オリーブジンマーレ」もおすすめ。

都民割の「もっと楽しもう!TokyoTokyo」助成を一時停止 11月25日までの予約は有効

2020年12月1日(火) 配信

移動を抑制し、新型コロナウイルスの感染拡大をはかる
 東京都と東京観光財団は11月25日(金)、東京都民の都内への宿泊旅行や日帰り旅行などの助成を行う都内観光促進事業「もっと楽しもう!TokyoTokyo」の新規予約を停止した。都民の移動の抑制をはかり、新型コロナウイルスの感染拡大を防止する。
 
 期間は11月28日(土)から2020年12月17日(木)まで。なお、11月25日(水)24時までに予約した商品は助成の対象となる。また、島しょ地域で利用可能なプレミアム付き宿泊旅行商品券「しまぽ通貨」も同期間の販売を停止する。
 

ウィズコロナのMICEを考える 開催方法の選択がカギ 観光庁

2020年12月1日(火) 配信 

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 観光庁は11月30日(月)、「新型コロナウイルス収束後のMICEのあり方に関する調査」の中間報告を行った。オンライン、ハイブリッド、オフライン開催それぞれの特徴や利点を理解し、「主催者が開催目的などによって選ぶことが重要」と調査をまとめた。

 冒頭の主催者あいさつで、観光庁国際観光部参事官(MICE)の平泉洋氏は、「コロナ禍の今だからこそ、国際的な衛生基準を満たしていることを証明し、日本は安全性が高く多様性に富んだ開催場所が多いことをPRしていかなければならない」と力を込めた。

 クニエ(高木真也社長、東京都千代田区)の観光誘客チームコンサルタントを務める佐藤樹生氏が調査成果の報告を行った。

 佐藤氏は、10年スパンで国際会議の開催件数を見ると、欧州とアジアを中心に増加傾向にあり、日本は中国と拮抗するほど件数を伸ばしていると分析する。

 また、ウィズコロナ・ポストコロナ時代で国際会議に必要とされる変化について、「コロナ以前から萌芽があったもの」、「コロナ対策のために必要な変化」、「観光危機管理のために必要な変化」に分けられると指摘した。これらを混同せず「短期的、中・長期的な課題として取り組んでいってもらいたい」と述べた。

 佐藤氏は、国際会議のあり方は感染症リスクへの対応という観点で脆弱であることを指摘し、「そうしたリスクを織り込むことを基本とする形へ再設計し、アップグレードを行うことが必要」と報告をまとめた。

 後半では、調査成果報告の内容を踏まえて、業界有識者がパネルディスカッションを行い、今後の国際会議のあり方について議論した。

 パネリストは、城西国際学部観光学部観光学科准教授の岩本英和氏と、日本コンベンションサービス国際事業部国際会議部の中村祥二氏が登壇した。

 ウィズ・ポストコロナ時代における国際会議の開催方法について、岩本氏は「もちろん安心安全を高める開催方法が良いが、すべてオンライン開催にするのではなく、オフライン開催を行えるような方法を模索してほしい」と主張する。実際に顔を合わせる参加者同士の交流ネットワーク形成を大事にしていく重要性を説いた。

 岩本氏の主張に付け加え、中村氏が「コロナ禍でオンライン・ハイブリッド形式を試した結果、それぞれの良さが分かったと思う。これからは、開催目的で開催方法を変え、主催者が形態を選ぶ時代が来るのでは」と考えを述べた。

2地域居住推進へ 自治体と連携したツアー販売 JAL

2020年12月1日(火) 配信

第1弾は4コースを用意

 日本航空(JAL)は11月30日(月)から、2地域居住推進に向け、自治体と連携したツアーを売り出した。コロナ禍の新しい生活様式への対応の一環として、ジャルパックの「JALダイナミックパッケージ」で展開する。

 2地域居住は都市と地方にそれぞれ生活拠点を持ち、定期的に地方で休暇や仕事をして過ごすライフスタイル。ウィズコロナやアフターコロナでも注目されている。

 ツアーは第1弾として「2地域居住をはじめる旅」を、北海道帯広市と兵庫県豊岡市、福岡県宗像市、熊本県阿蘇市の4コースで展開する。現地では、就労環境や生活環境の確認や市の担当者に相談ができる機会も設けるという。

 Webマガジン「On Trip JAL」では各地域の魅力を発信するため、ツアーで訪問可能なスポットやアクティビティ体験のようすをレポート記事で紹介しているほか、実際に2地域居住を実践している人のインタビューも掲載している。

 JALは今後も連携する自治体を広げ、幅広い地域での2地域居住を検討できるような環境づくりを目指していく。 

ステイケーション需要が拡大、エクスペディア「2021年旅行トレンドレポート」

2020年12月1日(火)配信

日本での「ステイケーション」の認知度調査結果(エクスペディア調べ)

 エクスペディアは11月26日(木)、「2021年旅行トレンドレポート」を発表した。同社サイトのデータを基にしたランキングの結果、今年は「ステイケーション」への関心が高まった年だと分析した。

 「ステイケーション」は、滞在を意味する「ステイ」と休暇を意味する「バケーション」を掛け合わせた造語。遠くに旅行をする代わりに、家の近くで宿泊して楽しむ旅行スタイルを指す。日本での言葉の認知度について、同社調査によると前年3月のインターネット調査では8%だったが、今年8月の調査では25%まで上昇した。

2020年国内宿泊予約数ランキング(エクスペディア調べ)

 エクスペディアの日本サイトは、20年の宿泊需要を基にした旅行先ランキングを算出。国内宿泊予約数で最も多かったエリアは「東京」で、次が「沖縄本島」だった。続いて「大阪」「福岡」「名古屋」と、各地方の都市が上位を占めた。

2020年国内宿泊予約数急上昇ランキング(エクスペディア調べ)

 19年に比べて、20年に予約数が急上昇した国内宿泊エリアのランキングでは、「箱根」が1位となった。続いて「滋賀」「栃木」などが上位となり、大都市から比較的近い場所にあるエリアが選ばれる結果となった。

 21年の宿泊先の検索数で最も多かったのは、ハワイの「オアフ島」。沖縄本島やバリ、グアム、モルディブなどのビーチリゾートがランクインし、海外が多数を占める結果となった。

 また、エクスペディアの20年の宿泊施設の予約データによると、国内外ともに1年で最も安く予約できるのは「2月」。曜日は、国内旅行の場合が月曜日、海外旅行の場合は金曜日だと紹介した。曜日によって4千円近い差もでるという。

 さらに、宿泊施設のランクによっても、お得に予約できる時期が異なる結果となった。3つ星ランクは「5月」が最もお得に予約できる一方で、4つ星は「10月」、5つ星は「2月」が最もお得に予約できる。

【特集No.571】割烹旅館 清都 障害者が働きやすければ健常者も

2020年12月1日(火) 配信

 

 高品質のおもてなしサービスを提供することで、お客の強い支持を得て集客している宿の経営者と、工学博士で、サービス産業革新推進機構代表理事の内藤耕氏が、その人気の秘訣を探っていく対談シリーズ「いい旅館にしよう! Ⅲ」の7回目は、千葉県南房総市の「割烹旅館 清都」女将の清都みちる氏が登場。同館と連携する障害者福祉施設、就労継続支援B型事業所「愛’s」取締役の小宮庸宏氏を迎え、「障害者が働きやすければ、健常者も同様に働きやすくなる」ことなどを語り合った。
 なお、対談は2019年8月27日に行った。

【増田 剛】

 ――1996年12月に宿を創業された当時は、どのような旅館を作ろうと思ったのですか。

 清都:父の代までは不動産業を営んでいましたが、母の実家が館山市布良(めら)にあり、当初はそこに宿を建てる計画でした。しかし自然災害などが発生し、紆余曲折の末、現在の地(南房総市白浜町)に宿を構えました。
 当時の思い入れとしては、料理を楽しんでいただいて、昔の料亭のような「ええかっこうしいのできる宿」、つまり大切なお客様を連れて来て胸を張れるような宿にしたいと思っていました。
 リピーターのお客様も多くいらっしゃいます。首都圏が中心ですが、最近は関西のお客様も増えてきています。
 とにかく周りに何もない旅館ですから、料理とお風呂、そして「人しかない」と思いました。とくに大事にしているのがお客様との距離感です。
 料理は地元の食材を中心に、お客様の希望するものを提供するようにしました。既製品を使わず、バイキングなどでは出せない旬の食材と手作りの料理にこだわりました。

 内藤:お客が食事中に何かを要望されたときには対応されるのですか。
 飲食店ではお客が来店してから料理を作りますが、旅館は、事前に準備する宴会のやり方を、個人客にも流れてやってしまうことがあります。これではお客の要望よりも準備を優先させることになります。

 清都:できる限りはお客様の要望に対応しています。今朝も普通のお味噌汁を出しましたら、「伊勢エビの味噌汁が飲みたい」とおっしゃられたので、「少々お待ちください」と言って対応しました。料理を提供するなかで要望があれば変えていきます。

 内藤:「料理が美味しい」という評価は、お客の趣味の範疇なので、正解はありません。私は「より出来立てが美味しい」と美味しさを定義しています。

 清都:やはりその時期の旬の食材で、出来立てのものが美味しいと思います。可能な限り出来立てのものをお出しできるように努力しています。

 内藤:会話をしながら、そのなかでお客の要望を聞いていくやり方ですね。
 接客の基本的な姿勢などはありますか。

 清都:お客様の言葉を「できません」「ありません」など拒否しないことを心掛けています。できなくても、肯定的な言葉で対応しています。

 内藤:裏を返すと、提案して「できることで対応する」ということですね。

 清都:そうです。ご家庭で親戚が来たときにもてなすような感じで、当たり前の対応をしているだけです。旅館業とは、「耐えること」と「尽くすこと」だと思います。あまり難しく考えず、家庭生活と同じことかなと思います。
 それと、お客様と同じように大切にしているのは、従業員に気持ちよく働いていただくことです。経営者がいて、従業員がいて、始めて成り立つ世界です。これはタクシーで学びました。
 なかには横柄な運転手さんもいますが、タクシーがなければ私は移動手段がないので困る。乗せてくれるタクシーの運転手と、乗るお客さんの双方がいて成り立つ世界です。
 宿も働いてくれる従業員がいなければ、自分1人では何もできません。そういう風にお互いを思えばいいのではないかと考えています。

 内藤:当たり前のことですが、なかなかできない部分ですね。

□ ■

 ――ここで就労継続支援B型事業所「愛’s」管理者の小宮さんにも加わっていただき、障害者雇用についてお聞きしたいと思います。
 就労継続支援B型事業は「雇用契約に基づく就労が困難である者に対して、就労の機会を提供する」ことが目的。割烹旅館清都では、16年から「愛’s」と提携し、障害者雇用に取り組んでこられました。

 内藤:障害者と健常者の間に法律も線を引いていますが、どのような人でも「得意」「不得手」はあり、程度の差こそあれ、同じだと思います。
 生産性の観点から、できない人間に教えてできるようになってもらうことは、特殊ではなく健常者と同じではないかと思っています。
 家具メーカーに行ったときに、ユニバーサルデザイン(UD)の話を聞きました。「なるほどな」と思ったのは、我われは何となく「弱者保護」、つまり高齢者や障害者という観点でUDを捉えていますが、UDが進めば進むほど、健常者もますます使いやすくなる「ユーザビリティ」の問題なんだということです。
 作業プロセスやマニュアル、動線なども障害者が理解して働きやすくなれば、健常者にとっても同様にもっと働きやすくなるということです。…

【全文は、本紙1818号または12月7日(月)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】

 

 

第46回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選の発表について

2020年12月1日(火)配信

100選事業ロゴマーク

 旅行新聞新社が主催する恒例のイベント第46回「「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の投票が今年も10月1日(木)から始まり、同31日(土)に締め切られました。投票にご協力いただいた多くの旅行会社の皆様に感謝いたします。「100選」は全国の旅行会社からの投票に基づき、「ホテル・旅館100選」と「観光・食事、土産物施設100選」および「優良観光バス30選」「水上観光船30選」を選出し、表彰する事業です。ランキングの発表および、表彰式は次の通り行います。

ランキング発表

日時:2020年12月11日(金)の午前中
手法:当ホームページで発表

表彰式

日時:2021年1月15日(金)午前11時~
場所:京王プラザホテル(東京都新宿区西新宿)
※表彰式のみの開催となり、終了後、観光事業者様向けのセミナーを開催します。
※入選された各施設様には12月上旬、郵送で式のご案内をお送りさせていただきます。