旅工房、当期14億円の赤字 海旅販売できず売上高95%減に 2021年3月期連結決算

2021年5月24日(月) 配信

 旅工房(高山泰仁代表取締役会長兼社長)がこのほど発表した2021年3月期の連結決算によると、売上高は前年比95・0%減の16億5400万円(前期は333億5500万円)と大幅な減収となった。営業損失は20億4400万円(同1億3800万円の利益)、経常損失は13億5400万円(同1億3800万円の利益)、当期損失は14億800万円(同8800万円の利益)と赤字に転じた。

 新型コロナウイルスの影響で海外旅行の売上がほぼ無いなかで、販管費を前期の40億円から22億円まで抑制。さらに、雇用調整助成金などの助成金収入6億2346万円を営業外収入に計上し、経常赤字の最小化に注力した。

 同社はコロナ後の事業環境の回復に備えるため、第三者割当増資や、有利子負債による資金調達を行う。

 なお、次期の業績は「現時点で合理的な算定ができない」とし、予想可能な時点で速やかに開示する予定だ。

 

JTBもサポート 「観光甲子園2021」のエントリーが5月31日(月)開始

2021年5月24日(月) 配信

「観光甲子園」ロゴマーク

 高等学校における探究型学習をサポートするJTB(山北栄二郎社長)はこのほど、高校生対象の観光動画コンテスト「観光甲子園2021」(主催:NEXT TOURISM)に協賛すると発表した。サポートプログラムを担当するとともに、産官学連携を推進していく。

 観光甲子園は、全国の高等学校が観光課題の解決策を考える探究型学習を実施し、その成果として作成した観光動画を競うコンテストで、今年度は2部門を設けた。

 「日本遺産部門」は地元の日本遺産をPRする動画を作成。世界に向けてアピールすることを目的に、日本語以外の字幕やナレーションを加えることが条件となる。新設の「SDGs修学旅行部門」は、居住する町を舞台にした修学旅行プランを企画し、地域の「学び」をSDGs思考の体験型メニューで創作する。いずれの動画も、長さは180秒となる。

 観光甲子園2021では、サポートプログラム1つとして、「Ai GROW」の受験機会を提供。予選通過の全チームが受験し、関連業務をJTBが担う。「Ai GROW」は生徒の非認知領域(コンピテンシー)を360°評価とAIによる補正で正確に測定し、内面的な成長と教育効果の関連性を可視化する。

 今後のスケジュールは、エントリー受付が5月31日(月)~6月18日(金)まで、予選提出物受付終了が8月6日(金)、予選通過チーム発表が8月20日(金)、準決勝動画受付終了が11月26日(金)、決勝大会(オンライン)が2022年2月6日(日)となっている。

「SDGs修学旅行部門」を新設

密を避け「少人数で楽しむ」観光タクシー 日本交通が都内で「偉人の軌跡 渋沢栄一編」運行

2021年5月24日(月)配信

 日本交通(若林泰治社長、東京都千代田区)は2021年6月1日(火)から、東京都内で渋沢栄一ゆかりの地を巡る観光タクシー企画「偉人の軌跡 渋沢栄一編」を運行する。令和日本の礎を築き、新1万円札の顔としても話題の渋沢栄一の功績を、ゆかりの地を巡ることで体感できる企画だ。運行は観光ガイド資格を持つ選抜乗務員が担当し、ウィズコロナ時代に相応しい「少人数で楽しむ観光」を提案する。

 今回は観光ガイドの専門資格を持ち、さらに社内基準をクリアした、約1万人いる乗務員の中から選抜された約100人の精鋭乗務員が担当する。おもな見学地の例は東京駅や帝国ホテル、日本銀行、東京証券取引所、みずほ銀行、東京海上日動、三田共用会議所、サッポロビール、飛鳥山公園など。料金は3時間1万5220円から。以降30分毎に2470円が加算される。発着は東京23区と武蔵野市、三鷹市。予算や発着地、興味・関心などの要望を事前に聞き、1組ごとに最適なコースを提案する。

 タクシーはドアtoドア、人混みを避けたプライベート空間で移動ができる利点がある。さらに車内は約1分で空気が入れ替わるほど換気性能も高いので、安心して乗車できる。日本交通では、乗務員のマスク着用や手洗い・うがいの徹底、車内除菌清掃、窓開けによる換気など、感染症予防の対策を徹底しているほか、空気清浄機、空気清浄度モニター、飛沫感染防止シールドを装備した「ニューノーマルタクシー」を順次導入している。

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(196)」 近江商人の町のホフマン窯(滋賀県近江八幡市)

2021年5月23日(日) 配信

重伝健・八幡堀の風景

 近江八幡といえば、近江商人、日牟禮八幡宮と八幡堀、それにウィリアム・メレル・ヴォーリズなどを想起されようか。

 秀吉が築いた城下町を基盤に、近世以来は商業都市として発展した。近世の風情が色濃く残る新町通りや永原町通り、八幡堀沿いの町並みは、国の「伝統的建造物群保存地区」として選定(1991年)された。2005年に伝建地域を含む湖畔、水郷地域など160㌶に及ぶエリアが、景観法に基づく「景観計画地域」に指定された。これは同法の適用第1号でもある。

 昨年末開催された、日本遺産「琵琶湖と水辺景観」の活用を目的としたフォーラムに参加し、久々に八幡堀をご案内いただいた。「祈りと暮らしの水遺産」は琵琶湖沿岸の市町村に共通する文化であるが、ここ近江八幡の景観と暮らしは、まさにその象徴である。また、八幡といえば、八幡瓦も有名である。八幡堀の底泥を掬い、これを瓦の原料にするというエコロジカルな循環も特筆される。

 そんな八幡堀の一角で、どうしても訪ねたい場所があった。それは、この地に残る旧中川煉瓦製造所のホフマン窯である。八幡堀に沿って旧市街を少し離れた辺りにある煉瓦製造所は、旧社名「湖東組」として1883(明治16)年、県内で最初にレンガ製造を始めた。現存するホフマン窯の築造年は不明だが、明治末ごろから操業し、大正時代に年数100万個のレンガを生産していたという。もちろん原材料や製品は、八幡堀の舟運によって運ばれていた。

旧中川煉瓦製造所のホフマン窯

 ホフマン窯はホフマン式輪窯とも呼ばれ、ドイツ人技師ホフマン(Friedrich Hoffman)が考案。日本では、明治初期の銀座煉瓦街建設のために、東京・小菅の東京集治監(現東京拘置所の敷地)に窯3基を設置したのが始まりと言われる。それまでの煉瓦窯では、焼成前の生煉瓦を入れて焼き上げ、熱が下がってから煉瓦を取り出し、また生の煉瓦を入れるといった工程を繰り返していた。ホフマン窯は、窯を環状(円形、楕円形など)に配置して、連続して煉瓦を製造できるようにした画期的な窯である。最盛期には全国に50基ほどあったが、現存するのは、この旧中川煉瓦製造所の窯を含めて全国に4基しかない。

 窯は、明治末からの長い歴史を刻んできたが、1967(昭和42)年に煉瓦製造を中止して以来、半世紀が経つ。最盛期は20の関連施設があったが、今は老朽化したホフマン窯と屋根の抜けた旧機械場、事務所棟の建物のみが残る。現在、隣接する社会福祉法人一善会・赤煉瓦の郷が管理し、見学はできるが活用の目途は立っていない。

 八幡堀や近江商人の町とともに発展してきた窯であり、船着場やギャラリー、煉瓦館などの再整備を行い、八幡堀として地域の一体的な再生をはかりたい。八幡の町の隠された大きな資源として注目したい。

(日本観光振興協会総合研究所顧問 丁野 朗)

中之条ガーデンズ(群馬・中之条町) 5年の改修経て4月に開業 

2021年5月23日(日)配信

中之条ガーデンズ(スパイラルガーデン&ローズガーデン)

 群馬県・中之条町の花の名所「中之条ガーデンズ」が、5年掛かりの改修と準備期間を経て、4月17日にグランドオープンした。今回、中之条ガーデンズのオープニングセレモニーに合わせて、4月16・17日の1泊2日で、メディアおよび旅行会社を対象とした取材ツアーが実施された。主催は中之条町観光協会。同ツアーで視察した中之条町の見どころを紹介する。

【古沢 克昌】

山の上庭園「六合カレー」

 取材ツアー1日目(16日)は、午前10時に東京・上野駅集合。特急草津1号で長野原草津口駅へ向かう。まずは中之条「山の上庭園」を見学。標高1千㍍の山の上にある庭園は、何年もの時をかけてじっくりと育て上げた花畑。高山植物や数々の宿根草、200種を超えるハーブなどを育成しており、毎日異なる景色を楽しめる。園内のレストランでは食事もでき、昼食時に地元特産品である花豆入りの「六合カレー」サラダ付(800円)をいただく。見た目よりも辛口で大人向けのカレーだった。

 ワークショップでは、有料でリース作りやハーバリウムなどが体験でき、ショップでは、地元の土産品や雑貨を販売。山の上庭園で収穫した植物や地元で生産された切り花で作ったドライフラワーが人気だという。

 問い合わせ=☎0279(80)7123。

旧太子駅のホッパー棟

 午後から六合産業遺産群の中心である鉄道遺跡「旧太子駅」を見学。日本の戦後復興に貢献した「群馬鉄山」の遺構で、旧太子駅は日本鋼管群馬鉄山の鉄鉱石を運ぶ専用線「太子線」の始発駅として、戦時中の1945(昭和20)年に開業。その後旧国鉄に編入され、54(同29)年には地元住民の要請を受けて旅客営業を開始したが、66(同41)年に群馬鉄山が閉山、71(同46)年に路線廃線となった。

 町では群馬鉄山の始発駅である太子駅を観光資源として活用するため、当時のホッパー棟やホーム、駅舎の復元などを行い「旧太子駅」として、2018(平成30)年4月から一般公開を始めた。入場料200円(町民及び中学生以下は無料)、入場時間は午前10時―午後4時。

 問い合わせ=☎0279(95)3055。

 続いて養蚕の里・赤岩重伝建(赤岩重要伝統的建造物群保存地区)に移動。六合赤岩地区の養蚕農家群を見学した。

 宿泊は四万温泉「四万やまぐち館」。

 取材ツアー2日目(17日)は、雨模様で生憎の天候だった。午前9時に宿を出発し、まずは奥四万湖へ向かった。「四万ブルー」の四万ダムを車窓から見学したが、雨降りのため四万ブルーの色の加減は微妙だった。

中之条ガーデンズのテープカットのようす

 午前10時から「中之条ガーデンズ」のオープニング式典が開始された。テープカットには、中之条町の伊能正夫町長、中之条町議会の山本隆雄議長、衆議院議員の小渕優子氏、群馬県議会の萩原渉議長らが参列した。

伊能正夫町長

 主催者を代表して伊能町長が「5年の歳月をかけて全面リニューアルを進めてきた。素晴らしい庭園が完成し、感慨深い。この園の設置目的は、交流人口の増加により、経済が循環する仕組みを作っておくこと。将来人口減少などの課題に直面しても、安心して暮らすことのできる強い基盤を作ることだ。そのために日本トップクラスの先生方にご協力いただき、中之条町の持つ魅力を最大限に生かした庭園を整備することができた」とあいさつした。

 中之条ガーデンズは、約12㌶の広大な敷地で500種類の植物の花々を季節ごとに楽しめる有料の観光ガーデンとして、同日より無料施設から有料施設へと移行し、新たに出発した。

 園内はバラ育種家の河合伸志さんが手掛けた「ローズガーデン」、英国園芸研究家でガーデンデザイナーの吉谷桂子さんによる渦巻き状の「スパイラルガーデン」、総合アドバイザーを務める樹木医の塚本こなみさんが手掛けた「大藤棚」など見どころも多い。

 元は農協の薬草テーマパーク「薬王園」だったが、2013年に町に譲渡され「花の駅 美野原」として再スタート。町は約5億6千万円を投じて16年から4年掛けて全面リニューアル工事を行い、1年の準備期間を経て観光ガーデンに完成させた。四万温泉から車で20分、伊香保温泉から同35分、草津温泉から同50分と県内有数温泉地の中心に位置するため、中之条町の新たな観光拠点を目指したい考えだ。

 入園料は「花の見ごろ」に合わせた変動料金制で大人400―1千円、小中学生200―500円、未就学児無料。一番人気の6月の春バラ・10月の秋バラの時期は大人1千円を想定。お得な年間パスポート(大人2400円、シニア・ジュニア料金あり)も販売する。入園無料だった20年度は13万8千人が訪れたという。

 問い合わせ=☎0279(75)7111。

「観光人文学への遡航(11)」 エミールの家庭教師は褒めて育てない

2021年5月22日(土) 配信


 ルソーは1762年に有名な「社会契約論」とともに「エミール」を出版した。この2冊は両方とも人間の自由について述べられたものである。「社会契約論」が自由を制度としていかに構築していくかを論じているのに対して、「エミール」はその自由を担う人間をいかに教育するかを論じている。

 
 架空の孤児エミールの誕生から結婚までの成長を、ルソー自身を体現している語り手の家庭教師の視点で見守っていく物語である。エミールは生まれたときは「平凡そのもの」な子供だったが、家庭教師がエミールに対して理想の教育を施していき、次第に卓越した理想の人格を獲得していく。特徴的なのは、その成長段階によって教育のアプローチが大きく変わっていることである。

 
 教育学で「エミール」を一言で表すと常に「自然に帰れ」と表現されるが、実際に本文のどこにも「自然に帰れ」との文言は登場しない。なぜエミール=自然に帰れになったのか。それは、ルソーは、第1編で乳幼児期、第2・3編で少年期、第4編で青年期と年齢によってその教育アプローチを大きく変えており、そのなかでも、乳幼児期と少年期に関して、自然の中で感性を育てていくことで肉体の感覚と運動を結びつかせることが重要であると説いている。この部分を称して「自然に帰れ」と評されているのであろう。

 
 ただ、このルソーの幼少期の教育はただ自然の中に放置するものではなく、五感の鍛え方が具体的に書かれてあり、ただ自然の中で野生児として生かすのではなく、大人の見守りが前提での自由ということである。すなわち、自由と依存は相対するものではなく、必要なときには適切な指導が受けられることで、初めて自由に自分の力が発揮できるという点が強調されている。

 
 ただし、ルソーは、大人がいなければ生きていけない、いわば従属の関係を構築することは意図的に避けている。そのために自然の中にその身を置いているのであって、幼い子供たちが持つはずのない情念や欲望が不用意な大人たちの教育によってもたらされることを強く拒む。必要もない知識を子供に教え込むのは、自分が有能であるとこれ見よがしに見せつけようとしているだけであって、それは子供を自分の欲望のために利用しているに過ぎない。

 
 最近では、「褒めて育てる」という教育手法が全盛だが、エミールの家庭教師は褒めない。それは、褒めることで、大人が子供を一方的に評価するということであり、それは支配と服従の関係を固定化してしまうことにつながる。そして、子供は好ましい評価を貰いたいという動機が生まれてしまい、承認欲求に支配されてしまうのである。

 
 この承認欲求こそが人間の自由を阻害する曲者なのである。

 

コラムニスト紹介 

島川 崇 氏

神奈川大学国際日本学部・教授 島川 崇 氏

1970年愛媛県松山市生まれ。国際基督教大学卒。日本航空株式会社、財団法人松下政経塾、ロンドンメトロポリタン大学院MBA(Tourism & Hospitality)修了。韓国観光公社ソウル本社日本部客員研究員、株式会社日本総合研究所、東北福祉大学総合マネジメント学部、東洋大学国際観光学部国際観光学科長・教授を経て、神奈川大学国際日本学部教授。日本国際観光学会会長。教員の傍ら、PHP総合研究所リサーチフェロー、藤沢市観光アドバイザー等を歴任。東京工業大学大学院情報理工学研究科博士後期課程満期退学。

那須高原の新たな観覧車、ネーミング&オリジナル楽曲を公募

2021年5月21日(金)配信

観覧車完成イメージ

 那須興業(矢澤剛志社長、栃木県・那須町)が運営する「那須高原りんどう湖ファミリー牧場」は5月21日(金)、同牧場で7月17日(土)にオープンする「観覧車(名称未定)」のネーミング募集と、オリジナル楽曲募集をスタートした。

「観覧車(名称未定)」のネーミング募集

 「観覧車」は、2020年3月31日まで南海電気鉄道が運営していた、みさき公園(大阪府・泉南郡岬町)から移設されるもの。ゴンドラの色を、那須高原りんどう湖ファミリー牧場のスイスをイメージした世界観に合わせて、シックなカラーに変更し再建設される。みさき公園でもシンボルとして愛されていた遊具であるため、その想いを受け継ぐためにも名称を公募で決めることとした。

 応募期間は5月31日(月)午後11:59まで。同牧場の公式Twitterアカウントをフォローのうえ、応募期間内に「#りんどう湖ネーミング募集」と一緒にネーミングを投稿すると応募できる。後日、牧場スタッフにより選考し、6月10日(木)に同Twitterアカウント投稿にて発表予定。なお、採用が決定したネーミングを同社が商標登録することがある。

 応募特典は、投稿者の中から抽選で15人に、「那須高原りんどう湖ファミリー牧場入園招待券ペア」をプレゼントする。

「観覧車(名称未定)」のオリジナル楽曲募集

観覧車イルミネーションイメージ

 一方で、牧場の園内で流す「観覧車」のオリジナル楽曲を募集する。観覧車イルミネーションとの連動演出があるため、メリハリのある曲が望ましいとのこと。楽曲イメージは、“緑たっぷりの那須高原にある「りんどう湖」にふさわしく、明るくキャッチーでお子様が口ずさみたくなるようなメロディ”。ボーカルメロディがある曲は対象外とする。

 応募方法は、楽曲データ(mp3またはwav形式)をギガファイル便などのファイル便にアップロードし、ダウンロードURLや応募者氏名などの必要事項を明記のうえ、公式サイト内の募集ページにあるGoogleフォームから応募する。

 応募資格は、特定の会社と専属契約を結んでいる人以外で、事前にガイドラインを読み、同意された人。18歳未満は、保護者の同意を得たうえでの応募をお願いしている。なお、楽曲は応募者本人によって制作した楽曲に限る。

 応募期間は6月27日(日)午後11:59まで。後日、牧場スタッフにより募集内容に合った採用楽曲1曲を選考する。採用者1人に、「那須高原りんどう湖ファミリー牧場2021年度シーズンパス」を発行する。

東京でハワイ旅行気分を JAL、プリンスホテルらの新プラン

2021年5月21日(金) 配信

機内食(イメージ)

 東京にいながらハワイ旅行気分をーー。日本航空(JAL)とプリンスホテル、ジャルパックの3者はこのほど、「チャーター&ホテルDEハワイ旅行気分を満喫!」を売り出した。JALが実施する周遊チャーターフライトに、プリンスホテルでの宿泊を組み合わせた商品。6月26日(土)から1泊2日の日程で、ハワイ旅行気分が味わえるさまざまな企画が行われる。

 周遊チャーターフライトは、国際線で使用する飛行機内で、ハワイ線で提供しているメニューをアレンジした機内食や運航乗務員によるハワイ線にまつわるアナウンスを体験。搭乗記念として、国際線で提供されているアメニティーグッズやオリジナルの搭乗証明書のお土産も付く。

朝食イメージ

 遊覧飛行後は、宿泊先となるグランドプリンスホテル新高輪に移動。ハワイをテーマにしたディナーや、ハワイアンミュージックの生演奏が楽しめる。翌朝は、エッグベネディクト、パンケーキの2種類から選択できるハワイアンブレックファストをプールサイドで味わい、ツアーが終了する。

 なお、ツアーにはレイトチェックアウトの特典が付き、午後3:00までホテルに滞在できる。

出張やテレワークなどに、JR東日本ホテルメッツ24施設で使える回数券販売(日本ホテル)

2021年5月21日(金) 配信

幅広いシーンでの利用を狙う

 日本ホテルは5月20日(木)、運営するJR東日本ホテルメッツ24施設で使える回数券を売り出した。ウィズコロナでホテルの利用シーンが「テレワーク」など拡大する現状に対し、定額で利用しやすい環境を用意することが狙い。

 JR東日本ホテルメッツTICKETSは「宿泊」と「日帰り」の2種類を、5枚セット、10枚セットで販売。使用者による購入のほか、贈答用や法人利用など幅広いシーンでの利用を狙う。

 また同社では、回数券の販売を記念し、「プラスワン(+1)キャンペーン」を行っている。宿泊、日帰りの10枚セットのいずれかを対象に、6月21日(月)までに申し込むと1枚多い11枚セットを同額で購入可能だ。

お寺常設キャンプ場「Temple Camp大泰寺」、6月開業へ

2021年5月21日(金)配信

「Temple Camp大泰寺」メインイメージ

 開創1200年の臨済宗妙心寺派・大泰寺(西山十海住職、和歌山県・那智勝浦町5)と全国に7カ寺の宿坊「お寺ステイ」を運営するシェアウィング(佐藤真衣社長、東京都千代田区)は6月初旬、日本初となるお寺での常設キャンプ場&RVパーク「Temple Camp大泰寺」をグランドオープンする。「静寂」をテーマに、キャンプ場、RVパーク、テントサウナが楽しめるお寺となる。

 大泰寺は、19年に開業した1日2組まで泊まれる宿坊の好評を受け、より気軽に泊れる「アウトドアの宿坊」として、キャンプ4組とRV車5台が同時に泊まれる「Temple Camp大泰寺」を整備した。常時、キャンプ客やRV車を受け入れられるお寺は日本初。大自然の中で、テントサウナなどのアウトドアアクティビティを楽しみ、禅堂で坐禅の指導を受けられる。

 コロナ禍で心身のバランスを崩す人が増えているなかで、アウトドアでの安心安全な旅の需要も高まっている。西山住職の「こういう時期こそお寺が心の平穏につながり人々の拠り所になること、自分を取り戻し、元気になれる公園のような場になりたい」との強い願いに共感した多くの協力者から、クラウドファウンディングの資金支援も集まり、念願の開業に至った。

 同施設は、2020年11月からサービス提供を始めているが、より楽しんでもらうため、お客の声を反映したバージョンアップを敢行。それに伴い、ウェブサイトもリニューアルオープンした。