レストランなど新装 蔵王カンパニーの2施設

2023年1月24日(火) 配信 

蔵王四季のホテル・レストラン「山の詩」

 山形県の蔵王カンパニーは昨年12月16日、蔵王温泉で運営する2施設のレストランなどを改修し、リニューアルオープンさせた。

 「蔵王四季のホテル」はレストラン「山の詩」と客室を新装した。レストランには新たにビュッフェテーブルを導入。朝食バイキング時の料理提供を、より円滑に行えるよう改善した。内装は従来のポップ調から山々の緑をイメージしたものへと一新。ドアなどを重厚な造りにすることで高級感を演出している。

 客室は2階の家族向け和室5室を、ワーキングスペースも併設した「ジュニアスイート」5室にリノベーションした。室内は琉球畳の床にシモンズ社製セミダブルベッド2台とデイベッド1台、マッサージチェアなどを配した。3人利用でもゆったり過ごせる造りだ。冬は大きな窓から、湖側の雪原が一望できる。

蔵王国際ホテル・食事処「紅の花」

 「蔵王国際ホテル」は、宴会場「紅の花」を半個室の食事処へとリニューアルした。あたたかみのある落ち着いた空間で、4人席を中心に、2人や6人で利用できる席を用意している。

 蔵王温泉街では、観光庁の支援事業や山形市の景観まちづくりの保全・創出に向けた取り組みを活用したリニューアルが相次いでいる。地域一体となり、温泉街を盛り上げていきたい考えだ。

山水荘×第一興商 顧客満足と利益を両立 個室カラオケ導入で

2023年1月24日(火) 配信 

「紫水亭」客室の露天風呂

 コロナ禍で一時は敬遠された「カラオケ」だが、個人・グループ旅行の受け入れに軸足を移す宿泊施設では、個室環境を提供することで「顧客満足」と「利益」の両立を実現しているところもある。

 福島県・土湯温泉の「水織音(みおりね)の宿 山水荘」は昨春、露天風呂とテラスが付いた客室15室や個室料亭、オープンキッチン形式の食事処などをオープンした。従来の「中央館」を改修し、「紫水亭」として新装したもので、家族や3世代での宿泊もゆったりくつろげるのが売りだ。加えて昨年10月中旬には、カラオケルーム2部屋がオープンした。

 同館・渡邉利生常務は「リニューアルで料理やその提供方法など、質・サービスの向上もはかりました。カラオケルームオープンもその一貫です」と説明する。コロナ禍も3年目を迎え、カラオケの要望が増えたことも導入を後押しした。リニューアルで品質を上げ、さらに宿泊客に喜んでもらえる「選択肢」を増やし、顧客満足の向上を目指す。

最新設備で楽しめるカラオケルーム

 今回は第一興商(保志忠郊社長、東京都品川区)の「カラオケルーム造作支援キャンペーン」を利用した。ラウンジや宴会場など、遊休空間をカラオケルームに改装する際、一部費用を補助するもので、先着100施設限定で提案している。企画について渡邉常務は「お得なパッケージ提案に加え、感染症対策についても手厚い支援をいただき、ありがたかった」と振り返る。山水荘では、医療施設の信頼も厚い空気清浄機の設置に加え、POP掲示などで安心安全対策を可視化し、宿泊客にPRしている。

 新型コロナ「第8波」がニュースになった折り、露天風呂付き客室から予約が埋まるという傾向も見られた。「感染者増が即自粛につながるのではなく、適切な対策を講じつつ、楽しむことを選ぶという行動が芽生えてきたのでは」(渡邉常務)と分析する。カラオケルームもオープン後、週末を中心にコンスタンスな利用がある。「個室カラオケは家族やグループで楽しめるため、宿との親和性は高い」(渡邉常務)という。

 近年個室の需要が増加しており、その背景には感染リスクが低いことが理由として挙げられる。第一興商の営業担当者は「キャンペーン開始から多数の問い合わせをいただいている。引き続きお宿に寄り添ったキャンペーンを打ち出していきたい」と話す。

【鈴木 克範】

福井県宣伝隊 新ブランド米「いちほまれ」 “日本一美味しい”の願い込め

2023年1月23日(月) 配信 

「今年の新米はできが良い」と長谷川さん

 福井県大阪事務所の長谷川義人所長補佐が昨年12月2日、本紙関西支社を訪れ、福井県の新ブランド米「いちほまれ」をアピールした。

 「いちほまれ」は、日本を代表するブランド米「コシヒカリ」発祥の地である福井県が、コシヒカリに次ぐ新たなブランド米を生み出そうと、20万種の稲から絞り込み、見た目と食感、程よい甘さなど、「新しい美味しさ」を追い求め、約6年の歳月を掛けて開発した次世代を担う米。「いちほまれ」の名前は、10万件を超える候補の中から選ばれたもので、「日本一美味しい 誉れ高きお米」になるようにとの願いが込められている。

 「シルクのような白さと艶」と「しっとり、ふっくらした食感」「口に含んだときの優しい甘さ」が特徴で、料理人や米穀店、米卸業者といった専門家からの評価も高い。

 長谷川さんは「年々、生産量が増え、今年の新米はできも素晴らしいです。ぜひご賞味ください」とPRした。

群馬県宣伝隊 鬼押出し園などPR 「夏には夜間営業も予定」

2023年1月23日(月) 配信 

宣伝隊一行

 群馬県の観光宣伝隊が昨年12月21日、本紙関西支社を訪れ、嬬恋村にある観光施設「鬼押出し園」や「嬬恋プリンスホテル」などをPRした。

 来社したのは、鬼押出し園の五十嵐亘孝スーパーバイザーと嬬恋プリンスホテルの青木操営業チーフマネージャー、群馬県大阪事務所の安田京子さんと權有希子さんの4人。

 浅間山の麓、上信越高原国立公園内にある鬼押出し園は、1783(天明3)年の浅間山大噴火で流れ出た溶岩が造り出した奇勝を一望できる。高山植物も豊富で、季節ごとに美しい草花を観賞することができる。

 園内には、東京上野にある徳川家の菩提寺である東叡山寛永寺の別院「浅間山観音堂」があり、夏には観音堂や参道などをライトアップする夜間営業を実施する。噴火の歴史や一帯の見どころを案内する園内ガイドも団体客に好評だ。

 嬬恋高原にある嬬恋プリンスホテルは、ゴルフ場が隣接するほか、天然温泉が堪能できる露天風呂が備わったリゾートホテル。食事は地元食材をふんだんに盛り込んだグランドメニューを用意。広々とした客室は眺望も良く、出窓が付いたモデレートツインは、女性客やカップルに人気だ。

 五十嵐さんは「今年は7月中旬から8月お盆時期の週末に、鬼押出し園の夜間営業を実施する予定です。幻想的な夜をぜひ体感しに来てください」とアピールした。

インバウンドに門戸拡大へ 福島のホープツーリズム

2023年1月23日(月) 配信 

説明会であいさつする今野一宏次長

 福島県は今年度から、教育旅行などを対象に提案してきた「ホープツーリズム」をインバウンド向けにアレンジし、売り込みを強化する。昨年12月23日には訪日旅行を取り扱う旅行会社やメディアを対象に、東京都内で事業説明会を開いた。

 ホープツーリズムは、復興の現場やそこで挑戦する人々との出会いに焦点をあてたスタディツアー。未曽有の複合災害を経験した教訓から、持続可能な社会や地域づくりを探求する、独自プログラムとして注目されている。これまで教育旅行や一般団体を受け入れてきたが、海外からの個人旅行者にも門戸を広げ、一般観光コンテンツと組み合わせた旅行商品造成を促すよう取り組む。

 説明会では、双葉郡地域観光研究協会の山根辰洋代表理事やワンダーファームの元木寛社長、東日本大震災・原子力災害伝承館の相澤敏之課長代理らが、県沿岸地域のコンテンツや受入体制を紹介した。県観光交流局の今野一宏次長は「世界唯一のコンテンツ・ホープツーリズムを通じ、被災の地から希望の地へ、イメージの転換をはかりたい」とあいさつした。

【鈴木 克範】

SHKライングループ グループ全体紹介 第2版リーフレット作成

2023年1月22日(日) 配信 

韓国航路も新たに記載

 阪九フェリーや新日本海フェリー、関釜フェリーなどの各フェリー会社をはじめ、オーセントホテル小樽、下関グランドホテルなどの宿泊施設と旅行会社、運送会社から成るSHKライングループ(入谷泰生代表)はこのほど、グループ全体の旅客事業を紹介するリーフレットを作成した。

 グループ全体を紹介したリーフレットは、それまで各社が個別にパンフレットを作成していたものを、グループ全体でアピールしようと昨年春に初めて作成。今回は内容を一部改訂した第2版となる。

 国内旅行はもとより、海外旅行、さらにはインバウンドも復活の動きが出始めていることから、下関と韓国・釜山を結ぶ関釜フェリーも新たに記載した。

 リーフレット裏面では、新日本海フェリー、東京九州フェリー、阪九フェリーの船内客室や、各ホテルの客室などを画像で紹介。QRコードも掲載する。

 リーフレットは今後、各種イベントやプロモーション時における一般消費者に向けた配布はもちろん、旅行会社への商品造成の提案など、グループ各社の営業時にも活用していく。

淡路サンプラザ 淡路食材の冊子発行 料理長が描いた絵掲載

2023年1月22日(日) 配信 

田中了介総料理長が描いたマダイ

 兵庫県洲本市の淡路インターナショナルホテルザ・サンプラザ(樫本文昭社長)はこのほど、同館の田中了介総料理長が描いた淡路島の食材の絵をまとめた冊子を発行した。

 冊子はB5判のオールカラー12㌻。淡路島周辺で採れる魚介類などの食材を四季ごとに紹介している。

 春の桜鯛やさわら、夏のあわび、鳴門オレンジ、秋のたこ、しらす、冬の淡路3年とらふぐ、レタス――。色鉛筆やボールペンなどで細部まで丁寧に表現し、どれも躍動感が漂う力作となっている。

 子供のころから絵がうまいと評判だったという田中総料理長。料理人になってからも人知れず絵を描き続けていたという。数年前にホテルのレストランで使うお膳掛けに絵を載せたところ好評を得た。

 田中総料理長は「古くは皇室や朝廷に食料を貢ぐ御食国(みけつくに)として栄えた淡路島は、四季折々の山海の幸に恵まれた地です。淡路の旬を見つめ、心を込めて描くようになったのも、素材への感謝の想いからです」と話している。

【土橋 孝秀】

ゆのくにの森 メタバース館開設 体験の魅力をネット

2023年1月22日(日) 配信

仮想空間を自由に散策

 加賀の伝統工芸が楽しめる観光施設「ゆのくにの森」(新滝淳子社長、石川県加賀市)は1月11日、「ゆのくにの森 メタバース美術館」を開設した。

 メタバースはインターネット上の3次元仮想空間。開設した美術館では、ゆのくにの森で体験できる50種類以上の伝統工芸体験や人気写真スポット「アンブレラスカイ」など、14のコンテンツを配置した。来訪者はメタバースのなかを自由に移動し、気になるコンテンツの前に立つと、その詳細を閲覧することができる。

 施設内にある江戸後期の「金箔の館」をはじめとした、5棟の古民家も3Dマップで再現し公開した。テキストや写真よりもさらに現実に近い雰囲気が体感できるという。

 新滝社長は「メタバース美術館の開設によって、これまで以上にリアルな形で当施設を説明できるようになる。将来の訪れたい場所の1つになってもらえれば」と話している。

【土橋 孝秀】

〈観光最前線〉色が語るまちの魅力

2023年1月21日(土) 配信 

色見本はWEBから入手できます

 万年筆用インク「Kobe INK物語」の色見本に、見入ってしまった。紹介文が、なんだかもう秀逸すぎる。これは新種の観光ガイドか。

 六甲グリーンや波止場ブルー、居留地セピアなど、神戸の風景を題材とした色は、2007年の発売から現在に至るまで80種以上。それぞれに短い物語が添えられている。

 その1つ「塩屋ヴィンテージセピア」が今手元に。昭和初期の洋館で大切に使われている、年代物の家具の色を再現したという。神戸のなかでも「最も海と山が接近するエリア」と紹介される街だが、色で語るとなると「ソコですか」。「ソコですよね」。

 景色や名物を題材にした「ご当地インク」は各地で発売され、人気という。さて、読者の皆様のまちの色とストーリーはいかに。

【鈴木 克範】

志摩スペイン村 春イベント実施へ 2月に新エンタメも登場

2023年1月21日(土) 配信 

地元食材を使った限定メニューも

 志摩スペイン村(三重県志摩市)は2月11日から4月2日まで、春の恒例イベント「スプリング フィエスタ」を実施する。新たなエンターテインメントがお目見えするほか、園内レストランでは季節限定メニューが登場。お得なパスポートなども販売する。

 2月11日からは、新たなストリートミュージカル「テソロ・デ・オーロ~真実の宝を探せ!~」がスタート。伝説の都の財宝を探して旅するトレジャーハンターの一行が歌や踊り、ジャグリングなどを通じて「本当の宝とは何なのか」を探し当てるゲスト参加型ミュージカル。シベレス広場(雨天時はエスパーニャ通り)で毎日2回実施する。1回の上演時間は約25分。期間は11月30日まで。

 同期間には、新フラメンコショー「レガード」も上演。さまざまな文化と混ざり合い、変容し進化を遂げてきた「レガード(遺産)」としてのフラメンコをテーマに、本場スペイン人ダンサーが迫力あるステージを繰り広げる本格的フラメンコショー。カルメンホールで1日2―3回実施する。上演時間は約25分。当日予約制で鑑賞料は1人500円(2歳以下無料)。

 園内レストランでは、南伊勢で養殖されたクエを使ったパエリアや、伊勢まだいとマグロを使った「手毬寿司定食」など、地元の海の幸を使用した限定メニューが登場。3月18日から4月2日までは、イチゴ味のチュロスをはじめとしたスイーツを販売する「いちご祭り」も行う。

新たなフォトスポットが誕生(イメージ)

 このほか、エスパーニャ通りには、新デザインのフォトスポットがお目見え。各ショップでは、新デザインのキャラクターイラストを使ったグッズも登場する。

 2月11日から3月31日までは、学生限定で通常より約15%割引で購入できる学割満喫パスポートや、ホテル2DAYパスポートが付いたホテル志摩スペイン村のお得な学割満喫宿泊プランも販売する。

 なお、4月1日からは、オフィシャルホテル宿泊者特典のホテル2DAYパスポートは廃止となり、ホテル志摩スペイン村宿泊者を対象としたプレミアムパスポート(2日間利用)と、そのほかオフィシャルホテルを対象としたオフィシャルホテルパスポート(1日利用)を導入する。料金はいずれも3500円。同日からは、アフタヌーンパスポート及び、ムーンライトパスポートも料金改定を行う。