8月10日から八ッ場ダムで水陸両用バス再開 地元のベンチャー企業が運行

2023年8月7日(月) 配信

水陸両用バス「にゃがてん号」

 群馬県・長野原町のベンチャー企業、Dts creation(冨澤祐二社長)は8月10日(木)から、八ッ場ダムで水陸両用バス「にゃがてん号」の運行を開始する。水陸両用バスは、長野原町と前運行事業者との契約満了で運行を休止していたが、今回同社が運行を引き継いだ。

 新しい「にゃがてん号」は、1日5便運行する。時間は50分で、料金は大人1人2500円(税込)、3~12歳が1250円(税込)。座席を使用しない3歳未満は無料。発着地は八ッ場湖の駅丸岩。今後はJR長野原草津口駅前の水陸両用バス乗り場も発着地に加える予定で、電車を利用する観光客の利便性を向上させる。

 予約は同社公式サイトから。空席があれば当日に発着地での販売も行う。

町長らが魅力アピール 草津温泉観光協会が現地で観光プロモーション

2023年8月7日(月) 配信

黒岩信忠町長

 群馬県・草津町の草津温泉観光協会(山本剛史会長)は7月12日、草津温泉の旅館「㐂びの宿高松」で、旅行会社やマスコミを対象にした観光プロモーションを開いた。これまで東京都内で開催していたが、新型コロナの影響で中止となり、昨年度より実際に現地を見てもらう開催方式に変更し、今年で2回目の実施となった。

 会場では草津町の黒岩信忠町長や草津温泉アンバサダーの久保田杏奈さん、草津スキースクールの湯田寿幸校長らがプレゼンテーションした。新しい観光スポットや今後の行事を紹介し、草津の魅力を伝えた。

山本剛史会長

 主催者を代表してあいさつした山本会長は「草津温泉は走り続けている。変化し続けている草津温泉を直に感じてもらい、有意義な1日にしてほしい」とアピールした。

 続いて、黒岩町長はこれまで継続して実施してきたまちづくりの概要などを説明した。

 町長によると、温泉街の玄関口に渋滞解消を目的とした国道292号立体交差と、付随して設置する「温泉門」が10月下旬に完成する予定だ。温泉門は立体交差の下に開通する町道トンネルの脇に整備され、温泉を流す湯樋で、観光客が楽しめる足湯を設置する。近くには車100台以上、大型バス10台が収容できる無料駐車場も整備する。遊歩道となる中央通りの植栽による修景事業のほか、通り沿いに町有の「もみじ公園」も新設し、温泉門から湯畑まで歩いて900㍍で行けるようになる。

通年型山岳リゾートへ生まれ変わる草津温泉スキー場

 草津温泉スキー場の再整備計画も進めており、スノースポーツだけではない通年型山岳リゾートへ変貌させる。天狗山山頂までのパルスゴンドラを現在建設中。山頂にある山小屋を取り壊し、全面ガラス貼りの展望レストランに建て替え、インバウンド客をターゲットにした寿司屋を導入したい考えだという。

 こうした新たな取り組みで「入込客数400万人(2019年327万人)を目指す」と黒岩町長は宣言した。

 このほか、草津温泉感謝祭(8月1・2日)や草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル(8月17―30日)、江戸風鈴設置(7月11日―9月26日)、草津温泉フォトロゲイニング(10月22日)、湯畑ツリー&イルミネーション2023(11月下旬―24年2月14日)など、今後のイベント情報も紹介。プレゼン後は裏草津や草津温泉スキー場、建設中の温泉門などを視察した。

不死王閣 犬と泊まる客室販売 夏はガーデンプールも

2023年8月6日(日)配信

愛犬と旅が楽しめる

 大阪府池田市にある「伏尾温泉 不死王閣」(岡本厚社長)は今年春から、「愛犬と一緒に泊まれる客室」を販売している。

 同客室は、小型犬が対象。露天風呂付き客室とスタンダードツインの2タイプを用意する。露天風呂付き客室はリビング、ダイニング、ベッドルーム、露天風呂の間取り。

 定員は2―5人で愛犬2頭まで一緒に泊まれる。愛犬専用のバスタブも備える。夕食は部屋食、朝食は食事処となる。

 スタンダードツインの定員は2人と犬1頭。食事は夕朝食とも食事処となる。なお、犬を伴っての食事処の利用はできない。

 また、新たに屋外ドッグランも新設。開放的な空間で、のびのび遊ばせることができる。

 このほか、同館では9月3日までの期間限定で、屋外ガーデンプールを営業している。プールは、50㍍プール2コース、25㍍プール4コースのほか、スライダー付きキッズプールを設置。日帰り利用も可能になっており、親子で思う存分、夏休みを楽しむことができるという。

「観光革命」地球規模の構造的変化(261) 万博と縄文と国宝

2023年8月5日(土) 配信

 大阪府・市は2025年に「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマにして、国際万国博覧会を開催予定である。ところがパビリオン建設の遅れが深刻化している。とくに海外の参加国・地域が建設するパビリオンでは、工事に必要な大阪市への申請が7月末現在でいまだにゼロ。

 建設資材の高騰や人手不足などでゼネコン業界の利幅が縮小するなか、業者側はパビリオン受注に慎重になっていることが原因だ。そのため予定通りの万博開催を危ぶむ声がささやかれ始めている。

 「人類の進歩と調和」をテーマにして1970年に開催された大阪万博は6422万人が入場し大成功を収めた。大阪万博のシンボルになったのは「太陽の塔」であり、前衛芸術家の岡本太郎氏がデザインした。高さ約70メートルの太陽の塔は今でも大阪郊外千里丘陵の万博記念公園にそびえ立っている。

 岡本太郎氏は1930年からのフランス遊学後、兵隊として中国出征し戦後に帰国。当時の日本美術界を批判し、新しい芸術の創造を模索していた51年に東京国立博物館で縄文火焔型土器を見て「心身がひっくり返る衝撃を受けた」と告白している。岡本氏は「伝統的な日本の美」とは異質な「縄文の美」に衝撃を受け、それを原動力として新しいジャンルを開拓した。

 北海道博物館(札幌市厚別区)で特別展「北の縄文世界と国宝」が10月1日まで開催されている。世界各地の先史文化とは異なり、縄文文化は約1万年にわたって採集・漁労・狩猟を基盤とする定住生活を実現した稀有な文化である。

 特別展では、多くの国宝や重要文化財が展示されている。国宝は、中空土偶(北海道函館市)、黒曜石製石器(同・遠軽町)、縄文の女神(山形県・舟形町)、火焔型土器(新潟県十日町市)、縄文のビーナス(長野県茅野市)、仮面の女神(長野県茅野市)など(但し国宝の実物展示は個々に期間限定なので要注意)。重要文化財の土器、土偶、岩偶、土版、鹿角製櫛なども常時多数展示されている。

 国民の宝物である国宝や重要文化財は鑑賞する人の心を強く惹きつける魅力が秘められている。岡本太郎氏をお手本にして、この夏に北海道を訪れ、「北の縄文世界と国宝」展を通して、自らの芸術心をリフレッシュさせてみてください。

石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。

 

 

歴史的資源を活用した観光まちづくり事業を継承 バリューマネジメント新会社設立

2023年8月4日(金) 配信

ロゴ

 バリューマネジメント(他力野淳代表、大阪府大阪市)は8月1日付で会社分割を行い、「バリューマネジメント」(他力野淳代表、東京都千代田区)を設立した。なお、社名の変更はない。

 母体となるバリューマネジメントから、歴史的資源を活用した観光まちづくり事業を継承。観光まちづくりと、レストラン事業やパーティ宴会事業などの事業運営を分けることで、経営の効率化と組織体制の強化をはかるのが狙いだ。

 一方で、歴史的資源を活用した観光まちづくりに関するバリューマネジメントの認知が、すでに形成されていることから、混乱を避け、より柔軟に観光まちづくり事業を推進できるよう、社名は同一とした。

 新会社設立にあたり同社は、「日本が目指す観光立国をより推進するために、城や名勝などの文化財を磨き上げ、高単価高付加価値化することで必要性を生み出し、価値ある日本の宝を後世に遺していく、サステナブルなまちづくりへの取り組みを強化、推進していく」と今後の展開を語る。

横浜で運行の「スカイダック」車両をポケモンデザインに ポケモンWCSとのタイアップ企画

2023年8月4日(金) 配信

数量限定でオリジナルデザインの乗車チケットとステッカーをプレゼント

 日の丸自動車興業(富田哲史社長、東京都文京区)は8月29日(火)まで、横浜で運行している水陸両用バス「スカイダック」車両をポケモンWCS2023デザインで運行する。

 8月11日(金・祝)~13日(日)にポケモン(石原恒和社長、東京都港区)が、横浜市みなとみらい地区で開催する「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023」(ポケモンWCS)とのタイアップ企画。同デザインでの運行期間中は、数量限定でオリジナルデザインの乗車チケットとステッカーをプレゼントする。

 「スカイダック」が運航するのは、「スカイダック横浜 みなとハイカラコース」と、スカイダック横浜 トワイライトクルーズの2本。料金はともに大人3600円、子供1800円。トワイライトクルーズは、土日祝(一部繁忙期の平日の含む)の運行となる。

「ラビスタ観音崎テラス」開業 海を間近に感じられるグランピング施設も完備

2023年8月4日(金) 配信

貸し切り温泉からも海が見られる

 共立メンテナンス(中村幸治以社長、東京都千代田区)は8月4日(金)、「ラビスタ観音崎テラス」を開業した。

 昨年9月に閉館した「観音崎京急ホテル」をリニューアルした宿で、館内には新たに5つの無料天然温泉貸し切り風呂を完備。

海を間近に感じられる

 グランピング施設も、3室から15室に拡張した。グランピング施設の導入は同社初の試みで、観音崎の自然を最大限に感じてもらうのに最適であるとして導入を決定。各棟室内の窓やテラスから東京湾を一望でき、各棟に付随するテラスでは潮風を浴びながらバーベキューが楽しめる。

客室

 ホテル棟の客室は4タイプ60室、2―3階客室はオーシャンビューになっている。温泉はホテル棟内の貸し切り風呂に加え、隣接する温浴施設「SPASSO」でも楽しめる。同館には、内湯と、天然温泉が楽しめる要望露天風呂、サウナ、岩盤浴があり、ホテル棟の風呂と合わせ、湯巡りもできる。

 東京湾を一望できるレストランでは、夕食と朝食を提供。夕食は、神奈川県産の魚介や三浦の野菜など、四季折々の食材にこだわった洋食コース料理。メニューは四季に合わせ変更する。朝食は、和洋のバイキング形式で、三浦、三崎港から仕入れるマグロをはじめとする魚介類を使う海鮮丼三浦半島の食材をふんだんに使用した約80種類メニューが並ぶ。

 担当者は「旧観音崎京急ホテルのファンの皆様に再び愛されるホテルに育てるとともに、共立リゾートが運営する各施設のファンや、横須賀に今まで訪れたことがない方にもお越しいただくことで新たなファンも獲得していきたい」と語り、「ぜひ、日ごろの喧騒を忘れて、雄大な自然に身を任せてリラックスし、非日常を味わいにお越しください」とPRする。

「多様性とチームビルディング」宇宙飛行士の野口氏から学ぶ(Rakuten Optimism2023)

2023年8月4日(金) 配信

Rakuten Optimism2023 ビジネスカンファレンス「多様性とチームビルディング」

 楽天グループ(三木谷浩史会長)は8月2(水)~6日(日)に、パシフィコ横浜を会場に「Rakuten Optimism2023」を開催している。業界向けのビジネスカンファレンスと、一般ユーザー向けのフューチャーフェスティバルの2つの大きなコンテンツを用意した。

 ビジネスカンファレンスでは、楽天グループのビジネスリーダーと世界で活躍するゲストが、Eコマース、フィンテック、スポーツ、旅行、通信、サステナビリティなどの領域をテーマに、講座やパネルディスカッションを行った。

 8月3日(木)には、上級執行役員コマースアンドマーケティングカンパニーVPトラベル&モビリティ事業長の髙野芳行氏と、宇宙飛行士の野口聡一氏が登壇し、「多様性とチームビルディング」をテーマに話した。

髙野芳行氏(左)、野口聡一氏 (楽天グループより)

 髙野氏は、「旅行業界の事業における多様性とは、インバウンドの拡大や外国人労働者の受け入れなどといった、あらゆる多様性という考えを持って取り組んでいかなければならない。しかし、実際は、多様性の効果を理解している日本人は少ないのではないか」と指摘した。

 野口氏は、「多様性というものは、時代の変化に対応するための1つの解決策・手段。日々変化があり、複雑さが増していて曖昧になっているとき、単一なチームより多様なチームの方が対応できる」と話した。

 チームビルディングの参考として、タックマンモデルを用いた組織の成長のステージを紹介。形成期・混乱期・統一期・機能期の4ステージのうち、混乱期が重要だと野口氏は語った。

 「ボトムアップするためには、メンバーがいかに発言でき、リーダーが耳を傾けてくれるか。日本人は嫌われたくないバイアスがある。嫌われることをいとわない勇気を持ってほしい」(野口氏)。

 一般人が宇宙旅行に行ける時代が来るのかについて、野口氏は、「ここ20年は死亡事故が起きていないので、比較的安全な乗り物になっていく。現在、価格は億単位となっているが、飛行機が庶民の移動手段になったように、そう遠い未来の話ではない。宇宙に旅行できる日がすぐそこまで来ている」と答えた。

 髙野氏は「実現した際には、宇宙旅行も楽天トラベルで取り扱いたい」と話し、ディスカッションを終えた。

 フューチャーフェスティバルでは、楽天の最新テクノロジーや、グループが手掛けるサービスに関連する体験ができるブースを設置した。

 楽天トラベルブースでは、温泉・高級宿・テーマパーク・韓国・ハワイなどのテーマごとに旅行の疑似体験ができる小ブースを設置し、写真撮影や展示などを行っている。写真撮影に参加すると、国内外のホテル・旅館の無料宿泊券や、楽天公式キャラクター「お買いものパンダ」のグッズなどが当たる巨大ガチャガチャ(1回500円)に参加できる。

楽天トラベルブースに巨大ガチャガチャを設置

夏限定パフェ「贅沢シャインマスカット」を販売 RRH

2023年8月4日(金) 配信

「Royal Parfait(ロイヤルパフェ)~贅沢シャインマスカット~」

 リーガロイヤルホテル(大阪府大阪市北区)は1階「メインラウンジ」で8月7日(月)~9月10日(日)まで、大阪・南河内から直送されるシャインマスカットを使った夏限定メニュー「Royal Parfait(ロイヤルパフェ)~贅沢シャインマスカット~」を販売する。

 “良く肥えた土”と“葡萄作りに最適な環境”にこだわった「葡萄園たちばなや」(羽曳野市)で、一つひとつていねいに育てられたシャインマスカットは、パリッとした程よい食感と、糖度18度以上の甘さ、芳醇な香りが特徴。

 ロイヤルパフェは、この芳醇で新鮮なシャインマスカットをふんだんに使用し、まるで“ぶどうの房”のように仕立てた華やかなパフェ。丸い形状のアイスクリームやマカロンで“ぶどうの粒”を、トップにあしらったシガレットクッキーで“蔦”を表現。“蝶”が舞うようにホワイトチョコレートを添えて、可愛らしい印象に仕上げている。

 グラスの一面には、シャインマスカットをぜいたくに盛り付け、最下層にはオリーブオイルに漬けたシャインマスカットも配置。オリーブオイルが果実の爽やかな甘味に深みをもたせ、異なる味わいが堪能できるパティシエこだわりのポイントとなっている。

 そのほか、ココナッツアイスミルクやグレープフルーツ、マンダリンジュレなどで彩りを重ね、食べ進めるたびに変化する味わいが楽しめる。料金は2800円(税・サ込)。

観光案内所の所長を募集 福井県観光連盟

2023年8月4日(金) 配信

 福井県観光連盟は、来年春の北陸新幹線福井・敦賀開業に合わせ、JR福井駅新幹線駅舎東側の福井市観光交流センター1階に開設する「ふくい観光案内所」の業務全般に対応する嘱託職員(所長)を募集している。

 同案内所は、年中無休で運営。常時3~4人のスタッフを配置し、旅行商品や交通チケットの販売、県内各地の観光案内などを行う。

 募集人員は所長1人。募集条件は、①国内旅行業務取扱管理者または総合旅行業務取扱管理者の資格保持者、②普通自動車免許取得者、③65歳以下(福井県観光連盟嘱託職員就業規則に則る)――など。

 勤務条件は、基本給30万600円および超過勤務手当、通勤手当、地域手当、臨時手当を支給。各種保険加入。雇用期間は2024年2月1日から25年3月31日まで(次年度以降更新する場合あり)。

 応募は8月25日(金)午後5時15分(必着)までに、ハローワークの紹介状、履歴書、面接試験アンケートを持参または郵送(簡易書留)にて福井県観光連盟へ提出。9月13日(水)に面接試験を実施する予定。

 問い合わせ=福井県観光連盟 観光企画・宣伝事業部 ☏0776(20)0741。