マジックアワー(夕暮れ)を横須賀・猿島で 9月まで特別なイベントを開催

2023年8月10日(木) 配信

バーカウンターとオブジエ

 猿島(神奈川県横須賀市)でこのほど、「#猿島Magic ~夜へ向かう無人島~」がスタートした。「マジックアワー(夕暮れ)」をテーマにしたイベント。猿島発の最終便の出航時間を午後5時から延長させることで、夕暮れの島時間を楽しめるようにした。

猿島の夕景

 イベントに合わせ猿島ビーチには、島の魅力を表現したウェルカムオブジェを設置。イベント期間限定の無人島バーで販売する特別カクテルや軽食を楽しめるよう、波打ち際にはバーカウンターを設置する。

 浜辺で夕景の中波音を聴きながら島時間を楽しむ演出に加え、午後5時以降立ち入り禁止となる要塞エリアをガイドの案内を聴きながら、貸し切りで巡ることができる特別な体験「猿島Magicスペシャル探検ツアー」も用意した。また9月からは、ビーチに特別ステージを設け、クラシック音楽などライブを実施、詳細は特設サイトで8月下旬に告知する。

 「#猿島Magic ~夜へ向かう無人島~」の開催期間は、9月24日(日)までの土・日・祝日。最終便は、日の入り時刻の30分後に設定する。

 また同イベントに合わせ、通常2000円の市外大人料金を入園料込みで1250円、中学生1000円、小学生620円に割り引かれる「猿島Magic Pass」も販売。同チケットは、午後3時30分以降に利用可能。

 京急電鉄が展開する「三浦COCOON」に参加すると、猿島航路の通常チケットや猿島Magic Pass、猿島Magicスペシャル探検ツアーのお得なチケットがインターネットで事前予約できる。

 イベントの主催は、猿島公園指定管理事業体のパークコミュニティよこすか(代表企業:シティサポート横須賀、校正企業トライアングル、横須賀緑化造園協同組合)。同事業体は「猿島を拠点に、夜は横須賀市内で飲食を楽しむというレジャースタイルを提案したい」とPRする。

中国富裕層の訪日マーケティングを支援 「中華圏富裕層認知向上パッケージ」提供開始(行楽ジャパン)

2023年8月10日(木) 配信

中華圏富裕層認知向上パッケージ(イメージ)

 行楽ジャパン(袁静代表、東京都港区)は8月10日(木)、中華圏の富裕層に向けたマーケティングを手掛ける新たなサービス「中華圏富裕層認知向上パッケージ」の提供を始めた。中国の主要9メディアをカバーし、企業や自治体の中国向けデジタルマーケティング強化に貢献する。

 コロナ禍前後で変化した中国の富裕層や生活者の思考の変化や、メディア環境に対応するほか、観光立国推進基本計画の基本指針にも対応している。

 同社のメディアコミュニティを活用して、訪日前においてブランドの認知を獲得し、訪日後もブランドへのファン化を支援する。

 また、翻訳ではなくネイティブの自然な文脈でコンテンツを作成して同社メディアで展開する。同社の富裕層コミュニティにおける20~40代を中心としたKOC(Key Opinion Consumer)も活用しながらマーケティングサービスを行う。

 同社は、「旅行は消費者が新たな体験や文化に触れる絶好の機会」として、日本のライフスタイルを紹介し、派生するインバウンドの高付加価値化コンサルティングを通して、旅を起点にブランドの強化を行うことを目指す。

HIS、ふるさと納税クーポン取扱開始 宮崎の返礼として寄付金の30%付与

2023年8月10日(木) 配信

宮崎県宮崎市へのふるさと納税の返礼品として用意した

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)はこのほど、宮崎県宮崎市のふるさと納税の返礼品として寄付金額の最大30%分を受け取れることができる「HISふるさと納税クーポン」の取り扱いを始めた。今後、自治体を拡大する。

 同クーポンはさとふる、ふるなび、楽天ふるさと納税などのふるさと納税サイトで獲得する。対象のツアーで1クーポン1円として利用でき、残額は次回の旅行に充てること可能。

 旅行の申し込みは専用ダイヤルから。有効期限は、同クーポンが付与されてから1年間となる。

JATO、ATアカデミー創設で協議会がシンポジウム開く

2023年8月10日(木) 配信

JATOの大西雅之代表理事

 日本アドベンチャーツーリズム協議会(JATO、大西雅之代表理事)は7月18日(火)、理事企業である日本航空(JAL)とJTBが共催し、東京都内で、「アドベンチャーツーリズムアカデミー創立記念シンポジウム」を開いた。観光庁、環境省、文化庁が出席し、アドベンチャーツーリズム(AT)推進に関する施策を講演。今年4月に創設したアカデミーで目指す人材像や地域のあり方をテーマに、パネルディスカッションも行った。

 アドベンチャーツーリズムアカデミーは、今年4月1日(土)に同協議会、JAL、JTBが共同して創設。国内でのATの推進による持続可能な観光地域づくりを推進するリーダー人材の育成と、地域への新たな人流の創出をはかる。AT推進の普及啓発や受入環境整備、地域マネジメントのできるAT推進人材の育成を活動方針に掲げ、今年度内にテストプログラムを実施。24年度からの本格始動を予定している。

 冒頭、大西代表理事は「ATが非常に脚光を浴びている一方で、取り組んでいる全国各地で同じような課題があるのではないか」と言及。課題について「世界に通用するガイドの質と量、アクティビティなどのコンテンツの深い意味付け、そして何よりも地域でATを推進・マネジメントする人材が非常に少ない。このような問題を共有したJALとJTB、日本アドベンチャーツーリズム協議会によってアカデミーを設立した。真のATを日本に根付かしていきたい。ATへの取り組みが日本の観光業界に新たなマーケット、そして雇用を創出させていく」と意気込みを語った。

 来賓の観光庁観光地域振興部観光資源課課長の富田建蔵氏は「地方への誘客をはかるためにも、地方でのコンテンツづくりが大事。まさにATは非常に重要な取り組みではないか」との考えを述べ、協議会などの取り組みを後押しした。

 講演には、環境省自然環境局国立公園課国立公園利用推進室長の水谷努氏と室長補佐の川瀬翼氏のほか、文化庁参事官付文化観光推進コーディネーターの丸岡直樹氏が登壇。それぞれATへの取り組みや、地域での事例紹介を行った。

 後半のパネルディスカッションでは、くまの体験企画代表の内山裕紀子氏、Wondertrunk&co.代表取締役共同CEOの岡本岳大氏のほか、JATO理事であるJALソリューション営業推進部担当部長の白石将氏と、アルパインツアーサービス代表取締役の芹澤健一氏の2人が登壇。同じくJATO理事でJTB総合研究所主席研究員の山下真輝氏がモデレーターを務め、「アドベンチャーツーリズム推進に必要な人材像」について話をした。

 三重県で世界遺産・熊野古道エコツアーを企画・運営する内山氏は、AT推進には地域住民による保全活動やまちづくりが不可欠であると示し、「最大の地域資源は人であると声を大にして発信していきたい」と強調した。

9月16、17日に上野公園で「TAIWAN PLUS 2023」開催 日本最大級の台湾フェス

2023年8月10日(木) 配信

謝駐日代表(前列中央)、佐藤参議院議員(前列右から3人目)らが発表会見に出席

 中華文化総会は9月16日(土)、17日(日)に東京・上野恩賜公園の噴水広場で日本最大級の台湾文化フェス「TAIWAN PLUS 2023」を開く。4回目の今回は「台日一緒に」をテーマに、両国が共創しながら文化交流を深め、台湾への関心と認知を高めることを目指す。

 8月8日に東京都内で開いた会見で、台北駐日経済文化代表処の謝長廷(シャ・チョウテイ)駐日代表は「昨年は20万人を超える人が訪れ盛況だった。今年はもっと多くの方々にお越しいただけると思う。台日は長い歴史と絆に基づいた友情がある。共に平和で幸せな関係を」と述べ、フェスを通してさらに友好が深められると期待した。

 日本側からは来賓として参議院議員の佐藤啓氏が出席し、「台湾は最も重要なパートナーであり、関係を強固なものにしていきたい。日本の皆さんには台湾文化を知り、より台湾好きになってもらいたい」とあいさつした。

 フェス会場では、ロックバンド「宇宙人」をはじめとする人気ミュージシャン10組が出演するほか、食品や物販など100ブランドがブースを出展。台湾文化の縮図として伝統的なものから新しいものを融合させて、台湾の“今”を発信する。

生きる力育てる学び 東北観光推進機構が東北教育旅セミナー開く

2023年8月10日(木) 配信

商談会も行われた

 東北観光推進機構(松木茂会長)は7月20日、東京都内で東北教育旅行セミナーを開き、旅行会社や学校関係者ら約70人に、探求型学習など独自の魅力を提案した。

 全体説明では、「東北で学ぶことは、生きる力を育てること」と紹介。太平洋沿岸での「震災・減災・防災」学習や、SDGsコンテンツなどを網羅し、企画書づくりにも役立つホームページ「東北まなび旅」の活用を呼び掛けた。

 続いて東北6県と新潟県が、教育旅行向けの企画や助成制度を伝えたほか、JR東日本が、官民ネットワークを設立して取り組む「東北復興ツーリズム」の概要を説明した。

 主催者を代表してあいさつに立った紺野純一理事長は、「物事を考え、体験したことを将来に生かすうえで、東北での教育旅行は意義のあるもの(になる)」と伝えた。

社長と学生をマッチング、25年卒70人が参加(プレシャスパートナーズ)

2023年8月9日(水) 配信

社長・経営者6人によるパネルトークのようす

 採用コンサルティング事業を行うプレシャスパートナーズ(髙﨑誠司社長CEO、東京都新宿区)は8月8日(火)、東京都内で就職イベント「ウインクオーディション」を開催した。中小・ベンチャー企業6社の社長・経営者と、2025年卒業の学生70人が参加。社長・経営者と学生が直接対話を行う座談会を設け、価値観や特性、強みなどの相互理解を深めた。

 ウインクオーディションは、社長・経営者と学生が互いに共に働きたいと思う人を選び、理念への共感、価値観でマッチングする理念共感型の就職イベント。「誰と働くか」「社長就活」の2つのコンセプトに共感する学生が参加でき、6人の社長・経営者のパネルトークや各企業とのトークセッションを通じて相互理解を深める。学生側は一緒に働きたい社長・経営者を、企業側は一緒に働きたい学生を独自のマッチングルールを用いて選出。マッチングした学生には、企業独自の選考に進める“特別パスチケット”が配布された。

学生とのトークセッションのようす

 さらに、企業ごとに最もマッチングをした上位2人を“ベストマッチング”に選び、社長・経営者との「特別食事会」に招待した。イベント直後の熱量の高いまま、さらに相互理解を深められるコミュニケーションの機会を創出する狙いだ。

 今回の参加企業は、ジンジブの星野圭美取締役、ボールドの福井克明取締役経営戦略本部長、テックオーシャンの東祐貴取締役COO、WILLER EXPRESSの平山幸司社長、ノースサンドの新山純執行役員人事部長、ライクスタッフィングの宮郷剛士社長――の6社。

学生の質問に答えるジンジブの星野圭美取締役

 高校生の就職採用支援サービスを提供するジンジブの星野取締役は「高校就活には併願禁止の1人1社制、文字情報だけの求人票などの特有の仕組みが長年残っている」と指摘。高卒者の離職率や転職相談の困難さを説明したうえで、「彼らが適切な選択ができるように支援し、チャレンジできる環境にしたい」と熱く語った。学生らはこれを受け、共感と仕事へのやりがいに対する期待のコメントがあがった。

多言語音声観光ガイドシステムを開発 バスツアーなどの移動中も(PFQ、電通)

2023年8月9日(水) 配信

観光ガイドシステム サービスイメージ

 ピラミッドフィルム クアドラ(PFQ、篠原哲也社長、東京都港区)は電通(榑谷典洋社長、東京都港区)と共同で、高精度なGPS位置情報と独自の技術によって、移動空間でもサービスの提供ができるスマートフォン向け多言語音声観光ガイドシステムを開発した。

 同ガイドシステムは、乗り物に乗った観光ガイドツアーの移動空間上でも、複数言語対応のサービスを提供する。端末につながれたイヤホンを装着した観光客が、あらかじめ設定されたGPS位置情報のポイントに到着すると、AIもしくはナレーターによる翻訳されたツアーガイドの音声が自動的に流れ、ガイドを行う。

 アプリに言語情報を登録することで、GPSと連動して8カ国語の音声が再生される。ツアーガイドが操作することもできる。

 特徴は、バスや船などの一定レベルの速度が出ている乗り物でもサービス提供ができるため、ツアーガイドによる説明が必要な名所旧跡や施設のツアーなどから、地域を広範囲に巡回するバスツアーなどにも活用が可能。

 今後、インバウンド需要の回復・増加を視野に入れながら、観光客のUX(顧客体験)の向上を目指し、DMOや観光施設、メディア、企業などへ導入を推進していく。

 新たなビジネスへの展開を目指して、現在の8言語音声対応から、さらに対応言語数を増やしていく予定だ。

ハウステンボスが公式アプリ配信、待ち時間表示やルート案内

2023年8月9日(水) 配信

パーク体験がより便利に

 長崎県佐世保市のハウステンボス(坂口克彦社長)は8月1日(火)、公式アプリの配信を始めた。

 アプリはアトラクションやレストランの待ち時間、ショーの開催時間表示、現在位置から目的施設までの最短ルート案内、数種類のモデルコースの紹介などの機能を持つ。レストランの待ち時間表示は8月下旬に対応予定という。

 アプリはiOS版とAndroid版の両方で配信する。

丹後海陸交通が20年ぶり新造船、天橋立観光船などで運用

2023年8月9日(水) 配信

新造船「KAMOME7」

 阪急阪神東宝グループの丹後海陸交通(廣瀨一雄社長、京都府・与謝野町)は8月10日(土)、新造船「KAMOME7」を就航させる。

 天橋立(同府宮津市)で営業している定期観光船への投入のほか、新たなイベントなどで活用する。新造船は20年ぶり。

 新船は全長17・0㍍、全幅5・2㍍、総トン数19㌧。旅客定員150人(座席数80)。

 外観は丹後に伝わる羽衣伝説にちなみ、羽衣が舞う優美な姿を船体の上部のアーチから側面へと繋がる曲線で表現した。白と金色を基調にしたカラーリングで、天橋立や宮津湾に映える上品さを演出する。