遊覧船電動化の実証運航、徳島市がヤマハ発動機と連携

2023年8月14日(月)配信

実証運航に使用するハルモ搭載艇

 徳島県徳島市(内藤佐和子市長)は8月12日(土)、市中心部の新町川で運航している遊覧船の電動化に向け、ヤマハ発動機(日髙祥博社長、静岡県浜松市)と連携し同社が開発した次世代操船システム「HARMO(ハルモ)」を用いた実証運航を始めた。市が進める「徳島市SDGs未来都市計画」の一環で、11月下旬まで行う。

 ハルモは電動モーターを動力とする推進器ユニットと、動作を制御するリモートコントロールボックス、直感的な操作ができるジョイスティックなどで構成された「次世代操船システムプラットフォーム」。振動・騒音が極めて小さく、快適に走ることができるという。

 ハルモを使った実証運航は現在も継続運行している北海道・小樽運河クルーズ、神奈川県・横浜ベイサイドマリーナYBMクルーズに続き3例目。

 徳島市のハルモ搭載艇は全長7㍍、全幅2・3㍍で旅客定員10人。船内の中央部分にあるテーブルを挟むように座席が配置され、飲食をしながらクルーズが楽しめる。

 市は、NPO法人新町川を守る会が運航する「ひょうたん島クルーズ」の運航船の1つとして取り入れるほか、グループでの貸切運航、旅行会社などが主催する企画クルーズで検証を行う。

東武トップツアーズ、延岡市と協定結ぶ 新たな地方創生に向けて

2023年8月14日(月)配信

締結式のようす(左から4人目が百木田康二社長、5人目が読谷山洋司市長)

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)は8月7日(月)、宮崎県延岡市(読谷山洋司市長)と包括連携協定を結んだ。新たな地方創生を実現し、延岡市の活性化や市民サービス向上をはかる。

 延岡市は宮崎北部に位置し、江戸時代に延岡藩の城下町として栄え、今もなお受け継がれる歴史と文化のまち。海・山・川の豊かな自然環境の中で営まれる第1次産業、優れた工業技術や製品などの資源を多数有している。また、東九州自動車道の開通や九州中央自動車道の段階的整備によって、東九州のクロスポイントとしての拠点性が高まっている。

 今回の協定により、相互の協力と緊密な連携のもと、新たな観光素材の発掘や開発、歴史・文化資源を活用した市外からの誘客促進、農林水産物などの販路拡大に向けた情報を発信。このほか関係人口増加に向けたNFT(非代替性トークン)活用などを通じて、同市の活性化や市民サービス向上に取り組むとした。

 同社は今後、観光振興や歴史・文化都市の推進、地場産業の振興、地場企業支援、移住定住・関係人口の増加への取り組みに寄与する方針だ。

東武トップツアーズ、佐伯市と連携協定 地域の課題解決に向けて

2023年8月14日(月)配信

締結式のようす(写真左より3人目の田中利明市長、4人目の百木田康二社長)

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)は8月7日(月)、大分県佐伯市(田中利明市長)と包括連携協定を結んだ。地方創生の実現に向けて、地域の活性化や市民サービスの向上をはかる。

 佐伯市は、九州で一番広い面積を有し、人と自然が共生する持続可能なまち「さいきオーガニックシティ」の実現を目指している。全都道府県に事業所を有する同社と連携し、双方の資源や人材を有効に活用しながら、地域の課題解決に向けた提案と施策の推進に取り組むとした。

 同社は今後、キャンプ体験や養殖場見学などの循環型ツアーの造成、環境保全につながる観光素材の発掘をはじめ、「浦100」プロジェクトの推進に注力。教育・文化・スポーツの振興や災害時の協力のほか、地域活性化に関して連携する。

 なお、今回の協定を契機に、佐伯市観光協会が事務局を務める「『浦100』プロジェクト」にて、同社が「浦100観光アクション認定事業者」の市外業者第1号に認定された。

初代「黄金の顔」常設展示、EXPO’70パビリオン別館が開業

2023年8月14日(月) 配信

初代「黄金の顔」が間近で観賞できる

 大阪府吹田市の万博記念公園に8月11日(金・祝)、1970年開催の「日本万国博覧会(大阪万博)」のシンボルとして、太陽の塔の頂部に設置されていた「黄金の顔」を常設展示する新施設「EXPO’70パビリオン別館」が開業した。

 府が本館隣接地に地上2階建ての別館を新築した。展示面積はモニュメントを置く中庭を含め約1300平方㍍。

 直径10・6㍍の「黄金の顔」は1階展示室の壁面にダイナミックに展示する。一部吹き抜け構造になっており、2階からも黄金の顔を見ることができる。

 現在、公園内の太陽の塔に設置されている黄金の顔は1992年に取り換えられた2代目。初代の常設展示はそれ以来、約30年ぶりとなる。

 万博の各パビリオンで案内役を務めた女性のユニホームや日本館に展示されたリニアモーターカーの模型など約300点の資料を展示する。映像演出で万博当時の賑わいを体感できるコーナーもある。

 開業に伴い、同日から入館料を高校生以上210円から500円に改定した。中学生以下は無料で変わらない。

 同月10日(木)にはオープニング記念式典が行われ、大阪府の吉村洋文知事は「黄金の顔を間近で観賞でき、直接パワーを感じ取ることができる施設だ。1970年当時のエネルギーを2025年の大阪・関西万博につなげていきたい」と期待を込めた。

案内役を務めた女性のユニホームを多数展示

タイミー、山形県と就業機会提供で契約 魅力体感で関係人口創出目指す

2023年8月14日(月) 配信

地域住民との交流機会も提供する
 アルバイト紹介会社タイミー(小川嶺社長、東京都港区)はこのほど、山形県と地方で働く体験を通じて、第2の故郷を見つけられるサービス「タイミートラベル」を活用した地域産業での就業機会や、地域住民との交流機会を提供する業務委託契約を締結した。移住検討の際に大きな課題となる「仕事」について、県の魅力を体感してもらい、関係人口創出や将来的な移住促進を目指す。
 
 同契約では、山形県内の上山市と西川町、酒田市、最上町、小国町で働く場を提供する。このうち、上山市の温泉施設「高源ゆ」では、接客や施設運営の準備などを行う。最上町の旅館「わらべ唄の宿  湯の原」では、客室や館内を清掃する。西川町の月山トラヤワイナリーでは、ぶどうの収穫作業やワインの仕込み作業、ワインの瓶詰め作業などを行う。
 
 また、受入事業者のほか、各市町のコーディネーターや移住者との交流機会を設け、地域の魅力や暮らしのイメージを伝える。
 

はとバス、75 周年迎え記念キャンペーンを開始

2023年8月14日(月 )配信

感謝の気持ちを込めて

 

 8 月 14 日(月)に創立 75 周年を迎えるはとバス(武市玲子社長、東京都大田区)はこのほど、記念キャンペーンを展開すると発表した。

 特集ページでは、8月17日に運行を開始する帝国ホテルのバイキング誕生 65 周年を記念した特別コースなど、創立 75 周年にふさわしいコースを用意し、順次販売を開始している。今後、75周年を記念した特別なコースも造成を予定する。

 特別コースの販売に加え、年会費無料の「はとバス WEB 会員」に新規で登録した人に、お得な割引クーポンの配信も行っている。期間は、8月31日まで。

 同クーポンを利用することで、 10 月 31 日までの期間で運行する定期観光コース(コース番号が A・B・C から始まるコース)が1グループ750円引きになる。「はとバス WEB 会員」になると、お得な情報や旬のコースがメールマガジンで配信されるほか、不定期でお得なクーポンも配信される。

「もてなし上手」~ホスピタリティによる創客~(151)能動的にリピーターを創造する 確率を上げる仕掛け

2023年8月13日(日) 配信 

 

 リピーターを創り続けることがビジネスの目的で、その結果として利益が生まれます。毎回「椅子取りゲーム」のように、莫大な広告・宣伝費をかけて、その日の売上を得るだけのビジネスでは、十分な利益を残すことは難しい。

 私たちは、リピーターを創るために顧客満足度を上げようと、現場で毎日一生懸命に顧客対応をしています。しかし、満足が提供できればリピーターになってもらえるという考え方はもう一歩前進させる必要があります。それは、能動的なリピーターづくりをするということです。

 「見送り」は、リピーターづくりの最後の大切なポイントです。旅行カウンターに相談に来たお客様との話が終わり、「一度検討してから申し込みます」と言って帰られても、その後に本当に申し込まれるかは、お客様次第です。

 より確実に申し込んでもらうため、お帰りになるときに、しっかりと実行すべきことのひとつに「見送り」があります。「見送り」を、接客した担当者だけに任せていてはいけません。店舗の責任者が、しっかりとあいさつしておくことが必要です。名刺を渡して、ご来店のお礼と共に申込に関しての後押しをすべきです。確率を少しでも上げる仕掛けこそが、成約やリピーターづくりには必要なことなのです。一方で旅館の「見送り」は、「また来てもらいたい」という想いを伝えるインパクトのある仕事です。

 あるとき、食事を終えたレストランで、帰りのタクシーを呼んでもらいました。しばらくすると、スタッフがタクシーの到着を知らせ、わざわざ見送りに出てきたのです。乗車してすぐ、運転手に行き先のナビ登録をお願いすると、「少し前まで行って、登録させていただきますね」という返答に驚き、感動しました。運転手はタクシーの横に立ち見送りする店のスタッフに気づいていたのです。

 ある旅館で、同様のケースでの対応を聞きました。お客様が玄関先で同行者を乗せた後に、カーナビ操作をしているときはあえて見送りをせずに、その場を離れるということです。これもひとつ気遣いではありますが、それではお客様に普段から見送りをしない旅館に見えてしまうかもしれません。これは大変残念なことです。

 カーナビを利用するお客様に気づいたら、会話をするチャンスと考えて思い切って話し掛けてみましょう。これからどちらに行かれるのかを伺い、お客様に有益な地域情報を提供する機会にするのです。大切なのは、宿泊時に良い接客ができたからまた来てもらえるのではなく、見送りの時に良い印象を強く残すことが、お客様の記憶に残りリピーターとなる確率を上げることにつながるのです。

 

コラムニスト紹介

西川丈次氏

西川丈次(にしかわ・じょうじ)=8年間の旅行会社での勤務後、船井総合研究所に入社。観光ビジネスチームのリーダー・チーフ観光コンサルタントとして活躍。ホスピタリティをテーマとした講演、執筆、ブログ、メルマガは好評で多くのファンを持つ。20年間の観光コンサルタント業で養われた専門性と異業種の成功事例を融合させ、観光業界の新しい在り方とネットワークづくりを追求し、株式会社観光ビジネスコンサルタンツを起業。同社、代表取締役社長。

 

 

 

津田令子の「味のある街」「かき氷 生イチゴ」――志むら(東京都豊島区)

2023年8月12日(土) 配信

志むらの「かき氷 生イチゴ」1250円(税込)▽東京都豊島区目白3-13-3▽☎03(3953)3388。

 目白駅周辺には、パリを拠点に作家活動を行っていた佐伯祐三のアトリエ記念館と、大正期に活躍した洋画家・中村彜のアトリエ記念館が残っている。

 

 先日、それらを見学した帰りに立ち寄ったのが1939(昭和14)年に東京・青山の高樹町で先々代が創業し、戦後間もない46(昭和21)年に目白へ移った老舗和菓子屋「志むら」だ。JR目白駅から目白通りを歩いて2~3分の場所にある。

 

 目白に移ってしばらくしてから和菓子屋の一角で喫茶を始めたという。はじめは宇治金時やあずきのかき氷など、定番のものを作っていた。今は看板メニューでもある生イチゴのかき氷を求め行列ができるほど。整理券を配る日もあるとか……。とにかく予約をしてでも食べたい一品なのだ。

 

 生イチゴを使い、氷を山型に盛り真ん中にシロップをかけると、かき氷がつぶれてしまうのでシロップを端にかけた断崖絶壁にある滝のごとく、斜めに流すようなスタイルになったという。

 

 このビジュアル的にも面白いかき氷は、いわゆるインスタ映えのするかき氷としても評判を呼び、連日多くのファンが押し寄せている。かつては夏季限定だったが年間を通して楽しめるようになったので、冬でもかき氷を注文する人が多いという。

 

 断崖絶壁の氷山に、生イチゴシロップがたっぷりかかっていて、しかもそのシロップは果肉たっぷりゴロゴロなのだから人気の理由は一目瞭然だ。

 

 実際口にすると果肉感と甘酸っぱさがたまらない。見た目に負けない本物の味わい深さを実感できる。気泡が少なく透明感が特徴の「超純氷」を使用しているという。

 

 豆乳クリーム餡やミルクなどのトッピングを加えて、「味を変えながら食べすすむ」のもおすすめだ。

 

 1階の販売店舗で、志むらの名物、ふわっふわで赤ちゃんの耳たぶのようにやわらかく口の中でとろける求肥のお餅に、香り豊かな栗きな粉をたっぷりまぶし、とら豆も練りこまれているやさしい味わいの「九十九餅」をお土産に買って行こうっと。

(トラベルキャスター)

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その28- 是川縄文館の国宝「合掌土偶」(青森県八戸市) 祈る土偶? 精神性の源流を訪ねて

2023年8月11日(金) 配信

 縄文文化は不思議だ。普段使いする土器ならばシンプルなほうが破損のリスクは軽減されるだろうに、それでも凝った装飾を施す。新潟県十日町市の笹山遺跡で出土した火焔型土器は、のこぎりのようなギザギザや鶏のトサカのような装飾、渦のような立体的な文様が見られる。縄文の名前にイメージが引っ張られ過ぎているが、縄の文様なんて単純なものではなく、ダイナミックなアートそのものである。

 

 どうも人はその名前で印象の広がりに限界を自ら設定してしまう。精神性の高い旅は、普段の生活でがんじがらめになっている自分に自由を回復する旅でもある。だからこそ、既存のすべてのものにとらわれずに、感性のアンテナを研ぎ澄ますことが求められる。

 

 かつて縄文遺跡は、単に考古学、民俗学の素材であった。そこにアートの思考をダイナミックに取り入れたのは岡本太郎である。岡本太郎の登場以前、日本美術史には縄文は存在しなかった。それが現在、縄文土器や土偶はジャパニーズアートの旗手となった。

 

 1951年、岡本太郎は東京国立博物館で偶然縄文土器を目にする。博物館の考古学の陳列物だった異形を目の当たりにして、「なんだこれは!」と叫んだ。太郎の感性に訴えかけた縄文土器は、考古学者たちによって「火焔型土器」と名付けられている。なるほど、複雑な把手とギザギザの形があたかも炎が燃え盛っている様を象ったとも見える。

 

 しかし、太郎は、これは火炎ではなく深海だと喝破した。縄文人は深海をも知っていると太郎は驚嘆した。確かに、深海ととらえたら、土器の下部の渦巻きもすべて説明がつく。把手は深海に棲む生物だろうか。

 

 縄文人が何を考えてこの縄文土器を製作したかは知る由もないが、現代に生きる我われは自由に想像し、解釈をすることができる。しかし、名前はときに想像の自由を奪う。火焔と言ったら火焔が前提になってしまう。それをも取っ払って、自由に考えを広げるのが、精神性の高い旅だ。

 

合掌土偶

 

 

 祈っている土偶があるという。「合掌土偶」という土偶が青森県の是川遺跡近隣の是川縄文館に展示されている。土偶が出土したのは、八戸市南の新井田川の右岸に位置する場所である。この遺跡は、縄文時代後期後半の大規模な環状集落であり、縄文後期の拠点であったことが窺い知れる。

 

 

 合掌土偶は、一つの竪穴住居跡の出入り口から向かって奥の北壁際から出土した。右側面を下にし、正面を住居中央に向け、背面は住居壁面に寄り掛かるように確認された。また、出土時に欠けていた左足部分は、2・5㍍離れた西側の床面から出土した。土偶は、一般的に捨て場や遺構外からの出土例が多いが、住居の片隅に置かれた様な状態で出土した例は非常に少ないということで、この土偶は大切に扱われていたことが分かる。

 

 多くの土偶が全国各地から出土しているが、合掌する姿で出土したものは、青森県つがる市の石神遺跡から発掘した土偶と、この是川縄文館の合掌土偶の2体しか確認できていない。また、石神遺跡の合掌土偶は欠損部分が多く、完全な形で残っているこの合掌土偶は、その価値から国宝に指定されている。土偶で国宝に指定されているのは、これを含めて全国でわずか5体しかない。

 

是川縄文館

 

 合掌する姿は、どことなくユーモラスで口元もなにか語り掛けてきそうな感じである。本当にこれは祈っている姿なのだろうか。合掌土偶と名前が付けられているから、それに引きずられてしまっているが、もしかしたら違う動作を表している可能性も十分にある。縄文人の気持ちと一体となって、土偶からのメッセージを読み取ることも精神性の高い旅だ。

 

 

旅人・執筆 島川 崇
神奈川大学国際日本学部国際文化交流学科教授。2019年「精神性の高い観光研究部会」創設メンバーの1人。

近畿日本ツーリスト、髙浦社長が辞任へ コロナ事業の過大請求で 後任に瓜生修一氏

2023年8月10日(木)配信

 KNT-CTホールディングス(米田昭正社長、東京都新宿区)は8月9日(水)、連結子会社の近畿日本ツーリストが新型コロナワクチン接種業務で自治体に過大請求していた問題で、近畿日本ツーリストの髙浦雅彦社長が辞任する処分を発表した。後任には、近畿日本ツーリストブループラネットの瓜生修一社長が9月1日付で就任する。

 過大請求などの全容解明に向けて、独立社外取締役や外部専門家による調査委員会を設置して調査を進めてきたが、8日(火)に同委員会から調査報告書を受領。今後、同委員会からの提言も踏まえた再発防止体制の強化と、経営責任を明確にするために、関係者の処分などを実施する。

 近畿日本ツーリストでは髙浦氏の辞任のほか、取締役や執行役員、監査役の計13人の報酬を3カ月間自主返納。社員は懲戒解職の4人を含む37人を処分する。KNT-CTホールディングスでも、米田社長が報酬月額の20%、小山佳延専務と三宅貞行専務が同10%を3カ月自主返納する。

 再発防止策では、既に開始しているコンプライアンス委員会とコンプライアンス改革本部、法令倫理管理センターの設置に加え、再発防止体制の強化に注力する。法令を遵守する営業体制・仕組みの再設計に向けた具体的協議や、契約に関する社員への再教育を徹底するとともに、企業風土改革に向けたKNT-CT全社員対象の意識調査などを計画。風通しのよい職場環境の整備と、不正を発生させない組織構造改革を進めるとした。