大正時代の古民家をリノベ、大阪・天王寺に日本酒酒場

2018年5月10日(木) 配信

菜乃庵の内観(同社報道資料より)

大阪・天王寺に、日本酒酒場が新たにオープンする。大正時代の古民家をリノベーションしたつくりで、全館貸切が可能。80人の宴会にも利用できる。小規模酒蔵を中心に集めた地酒は月ごとに入れ替わるため、通う楽しみもでてきそうだ。

 運営するしぜんそざい(森岡拓也代表、大阪府堺市)は、御堂筋や堺でイタリアンバルを経営しており、野菜とワインにこだわった店作りを続けてきた。

 16年にオープンした姉妹店「菜々蔵 」で支持を集めた一汁十菜のランチや、五島列島直送の鮮魚を、同店でも提供する。両店舗間は徒歩1分と近く、席数の少ない(32席)菜々蔵に入れなかった際に立ち寄りたい。カウンターのほか、個室も用意しているため、デートからファミリー、宴会までさまざまな使い方ができることも魅力的だ。

 今後も、大阪エリアを中心に、古民家をリノベーションした店舗づくりを進めていくとのこと。系列店の予約は下記ウェブサイト経由で受け付けている。

はとバス 創立70周年を記念し初公開施設を組み込んだツアーなど造成

2018年5月10日(木) 配信

バス整備工場を初公開するなど、さまざまなツアーを用意

はとバスはこのほど、夏の宿泊付きと日帰り、東京・横浜観光バスツアーを発表した。創立70周年の節目を記念し、過去の人気コースの復活や、初公開施設を組み込んだ商品を造成した。

 宿泊付きバスツアーでは、10年ぶりに北海道コースが復活。最上級バス「ピアニシモⅢ」で世界遺産知床半島や富良野、美瑛を巡る。このほか花火大会や富士山登山、夏休み家族向けコースなど74コースを造成し、1万1600人の利用を目指す。

 日帰りバスツーは、春からの継続商品を含め138コース(前年114コース)を造成。同2・1%増の6万5千人の参加を目標に据える。目玉はバスツアー初の住友大阪セメント栃木工場の見学と鉱山を巡るコースで、ダイナマイトによる発破工程を見学できる。

 東京・横浜観光バスツアーでは、17年前の人気コース「よしもと芸人と行く! ルミネ the よしもと」が復活。スペイン料理の昼食を取りながら、お笑いミニライブを楽しめる。136コースで同1・7%増の21万8100人が目標。

史上初 はとバス整備工場を公開

 同社は、創立70周年を記念し、整備工場を始めて一般に公開するツアーも造成した。同ツアーは7―8月の4日間限定で、現役の整備士の案内を聞きながら、バス整備のようすを学べる。

 また、60 周年記念コースとして発表され、1 年間で約 9千人が参加した「あの時この街東京紀行」も、70 周年記念リバイバルコースとして復活。10 年前には完成していなかった東京スカイツリーの車窓見学など、新たな東京の観光名所をコースに組み込んだ。移動中は車内のモニターに映し出される過去の写真・映像と車窓の景色を見比べながら、バスガイドの案内で東京の時代の移り変わりを体感できる。

 このほか、ミリタリー系バスツアーでは、防衛大学校のキャンパスと走水低砲台跡をガイドの案内のもと見学するツアーを造成した。

鴨川シーワールドで「千葉県民感謝月間」を開催

2018年5月10日(木) 配信

6月15日「千葉県民の日」に、千葉県の魚 「マダイ」の幼魚放流体験を実施

グランビスタホテル&リゾートの基幹施設「鴨川シーワールド」では、6月15日の「千葉県民の日」にちなんで、2018年6月1日(金)~30日(土)までの1カ月間を「千葉県民感謝月間」として、入園優待を実施する。

  2013年より恒例となった「千葉県民感謝月間」は、千葉県民であれば誰でも特別入園優待価格で楽しめる。「仕事で県民の日には行けない」「優待期間をもっと長くして欲しい」などの声を受けて、「千葉県民の日」を含む6月の1カ月間を対象期間とした。期間中にチケット売場で千葉県の在住証明証(運転免許証・社会保険証等)を提示すると入園優待に加え、大人・小人ともに園内で人気のチュロスをプレゼントする。

 さらに6月15日(金)「千葉県民の日」当日は、千葉県在住の子供(4歳-中学生)が入園無料となるほか、子供を対象とした千葉県の魚「マダイ」の幼魚放流体験を予定している。鴨川シーワールドの目の前に広がる東条海岸に設置した特設桟橋より、太平洋に向けて「マダイ」を海へ放流し、自然とのつながりを間近に感じることができる。

千葉県民感謝月間 詳細

期 間 : 2018年6月1日(金)~6月30日(土)(※6月15日(金)のみ優待内容が異なる)

割 引 :

 大人(高校生以上)2800円→2千円(入園優待およびチュロス引換券付き)

 子供(4歳-中学生)1400円→500円(入園優待およびチュロス引換券付き)

注意事項:

 ※チケット販売窓口で千葉県内在住の証明となるもの(免許証・保険証・学生証等)を全員分提示する。

 ※チュロス引換券は、「ポート・ダイナー」で午後3:30までに引換える。

 ※クーポン券、団体、旅行会社扱いは適用しない。

 ※他の割引券、優待券との併用は不可。

6月15日(金)千葉県民の日 詳細

割 引 :

 大人(高校生以上)2800円→2千円(入園優待およびチュロス引換券付き)      

 子供(4歳-中学生)1400円→無料(入園無料 、チュロス引換券はなし)

注意事項:

 ※チケット販売窓口で千葉県内在住の証明となるもの(免許証・保険証・学生証等)を全員分提示する。

 ※チュロス引換券は、「ポート・ダイナー」で午後4:30までに引き換える。

 ※クーポン券、団体、旅行会社扱いは適用しない。

 ※他の割引券、優待券との併用は不可。

千葉県の魚「マダイの放流」について

 千葉県の魚「マダイ」の幼魚放流を、鴨川シーワールド前の東条海岸に設置した特設桟橋で体験できる。

 午前 9:00- エコアクアローム入口付近で、子供の参加希望者を対象に整理券を先着100人分配布

 午後0:30  参加整理券を持って、エコアクアローム入口付近に集合

  ※付添いの大人に付添い券を配布。参加整理券を持った子供と一緒に参加できる。

  ※天候により中止となる場合もある。

問い合わせ:鴨川シーワールド サービス課 TEL 04-7093-4803

ハッピーマンデー維持を!観光団体ら海の日固定に反対表明

2018年5月10日(木) 配信

観光関係6団体らが会見

日本旅行業協会(JATA、田川博己会長)ら観光関係の6団体と交通事業者3社は5月10日(木)、祝日3連休の「ハッピーマンデー」制度の維持を訴える会見を開いた。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開会式、閉会式の交通混雑を避けるため、同年に限り「海の日」「山の日」「体育の日」をその前後へ移動させることが検討されている。こうしたなか、21年以降も「海の日」を固定化する動きが出ていることから、「観光は地方創生の切り札。とくにハッピーマンデーは大都市からの旅行者の地方誘客の機会」と維持を強く表明した。

 ハッピーマンデーは1998年、653万人の署名と47都道府県849の自治体の採択をもって国民運動として設定されたもの。約20年続き、国民に幅広く支持されていることからJATAらは必要不可欠だと主張する。さまざまな調査や資料の情報も提示。旅行需要が低迷している若者層から支持が厚いことや、海の日固定化による経済損失は2千億円に達することなどを示した。

JATA田川博己会長

 JATAの田川会長は「東京オリパラの成功にはあらゆる努力を払う必要があり、20年に限った移動には賛成する。しかし、翌年の海の日の固定化はまた別の問題。3連休の持つ意味を冷静に考えてほしい。地方創生や働き方改革すべてに関わる問題だ」と言及。「我われは海の日の意義を軽視しているわけではない。業界として、意義の発信や周知イベントを展開するなど努力している。そのうえで、固定化には反対する」と述べた。

 JATAらは昨年4月にも「働き方改革など休暇制度を考える会議」を開き、国会議員に決議文「祝日三連休化(ハッピーマンデー)の維持について」を提出したほか、海の日固定化を訴える超党派の議員連盟「海事振興連盟」と対話するなど働きかけを行ってきた。今後は今月中に内閣府第一部会の業界ヒアリングを受けるほか、業界内でも会議を設定するなど動きを加速させていく。

 会見では、参加者が一言ずつ意見表明を行った。

参加者の意見表明

交通事業者も参加(左からANA藤崎氏、JAL佐々木氏、JR東日本黒田氏)

全国旅行業協会(ANTA)】「3連休は家族の地方への2泊3日の旅行には不可欠。若い方に支持されているこの良き制度を継続していただき、国民の生活の向上に資するものにしてほしい」(有野一馬専務理事)。

日本ホテル協会】「20年の歴史があり、国民に広く定着している。有給休暇がなかなか取れないなか、家族そろっての距離がある旅行への機会を提供している。とくに海の日は夏休みの始めで旅行促進に意義がある。地方創生への役割は大きい」(福内直之専務理事)。

日本旅館協会】「政府はインバウンドを促進しており、宿泊業界も恩恵を受けているが、地方はまだ日本人の旅行者が中心のところが多い。3連休がなくなれば地方創生にもマイナスの効果しかない」(佐藤英之専務理事)。

【全日本シティホテル連盟】「海の日が固定化するとビジネスも停滞することを危惧している。実際、以前の飛び石連休のときはその週は出張が減少してしまっていた。ぜひ継続を望む」(粉川季雄専務理事)。

日本観光振興協会】「ハッピーマンデーは我われが1996年に『祝日三連休化促進会議』を設置し、議員立法で全都道府県や多くの自治体の賛同を得て実現したもの。すでに3連休は国民にとって日常化している。内閣府の祝日調査によると、7割以上が『今のままでよい』と答えている。とくに、旅行需要が低迷しているといわれる若者層が3連休を好んでいる」(相京俊二常務理事)。

東日本旅客鉄道(JR東日本)】「人口減少が進むなか、地方創生が大きな課題。3連休は、もう一歩地方へ足を伸ばすことに効果がある制度で地方の活性化には不可欠だ。固定化は慎重に議論していただきたい」(総合企画本部観光戦略室・黒田英朗室長)。

日本航空(JAL)】「利用者に浸透している制度で航空需要の観点から、我われも継続を強く望んでいる。昨年度から地方創生に力を入れており、その観点からも制度維持を強く訴えたい」(旅客販売統括本部・佐々木政茂企画部長)。

全日本空輸(ANA)】「3連休は通常の週末よりも平均で1割ほど利用客が増える。『3日あれば遠くへ行きたい、せっかくなら初めての所へ行きたい』というのが心情だと思う。遠くへ行けば土産も買い、初めての体験もするだろう。経済効果も大きい」(マーケティング室観光アクション部・藤崎良一部長)。

ハッシュタグやSNS投稿から、女子旅情報を検索 (トラベルブック×ミンツプランニング)

2018年5月10日(木) 配信

インスタグラマートラベルメディア「なでしこ紀行」のウェブページイメージ(同社報道資料より)

ユーザーは、話題のハッシュタグやお洒落な写真から目的情報を検索し、デスティネーションをチョイスする。宿やレンタカーの予約も、同一ウェブサイトからシームレスに行えないか?――。「実際に現地で使える」旅情報の提供に強みを持つOTA(オンライン旅行会社)トラベルブック(長田龍代表、東京都目黒区)がこのほど、インスタグラマートラベルメディア(なでしこ紀行)を立ち上げ、実現した。SNS(交流サイト)で人気なインフルエンサーらが、旅に出る具体的なキッカケを提案する。

 SNSを駆使したデジタルマーケティングで強みを持つミンツプランニング(金本かすみ代表、東京都渋谷区)が、影響力を持つインフルエンサーやライターのマネージメント・派遣を担当。トラベルブック社と共同で、メディア(なでしこ紀行)を運営する。

 「デスティネーションありきではなく、しっかりと目的を定めたうえで旅行に出掛けてもらう。例えば、どこそこに行くから温泉に入るというのではなく、この温泉に入りたいからここに行きたいという提案をしていきたいと考えているのです。女性を中心に支持を集めるインフルエンサーの影響力によって、ユーザーの共感を呼び、トレンドをつくっていきたいと考えています」と、同社(ミンツプランニング、広報)は本紙の問い合わせに対し応えてくれた。

 スマートフォンで「SNSを見る・書く」に割く時間(一日あたり)は、全世代で約31時間と、メールやブログ、ウェブサイトの閲覧を押さえトップに。世代ごとにみても、10歳と20歳代では各々73、59時間と他を大きく引き離す結果となった。

 SNSの利用率を見ると、とくに女性を中心にインスタグラム(Instagram)の人気が高まっており、20歳と30歳代ではフェイスブック(Facebook)に迫る勢いを付けている(42~56%)。(2016年、総務省情報通信政策研究所)

 ミンツプランニング社はこれまで、女性ターゲットとしたモニター施策やモデルのキャスティング実績を持ち、女性ユーザーへの訴求を得意としてきた。同メディア(なでしこ紀行)では、これまでの知見を生かし旅行需要の創出にも注力する構え。 「人気のインフルエンサーを現地に派遣し、スポットやアクティビティを実際に体験・取材し、拡散することで、まだ知られていない地域の魅力を届け、女子旅需要を喚起していきたい」とのこと。各地域のアクティビティ関連事業者や、観光協会との連携も視野に入れる。

JR東日本が新たにホテルを展開、ロゴなどリニューアルも

2018年5月10日(木) 配信

JR東日本グループ(深澤祐二社長、東京都渋谷区)は、このほど札幌と新木場、鎌倉にホテルを展開すると発表した。また、同グループのホテルブランド「ホテルメトロポリタン」、「ホテルメッツ」のコンセプトとロゴを10月1日からリニューアル。ホテルメッツは名称を「JR東日本ホテルメッツ」に変更し、JR東日本グループとしての認知度向上をはかる。

 ホテルメッツ札幌(仮称)は、JR東日本エリア外への初出店舗となる。北欧をイメージしてデザインにし、全室に洗い場付きの浴室を導入した。開業時期は2019年2月予定。

ホテルメッツ札幌(仮)外観イメージ

 ホテルメッツ新木場(仮称)は、舞浜やお台場などベイエリアの拠点を目指す。新木場らしい木のぬくもりを感じられるデザインし、レジャー向けに定員の多い部屋を計画中だ。開業時期は19年秋を予定。

ホテルメッツ新木場(仮)外観イメージ

 ホテルメトロポリタン鎌倉(仮称)は、鎌倉の若宮大路と好立地。鎌倉の街に溶け込む外観、前庭に仕上げる。客室とロビーは居間のように作った。観光需要に合わせ、ツインルーム中心の客室構成とする。開業時期は20年春を予定。

ホテルメトロポリタン鎌倉(仮)外観イメージ

 「ホテルメトロポリタン」、「ホテルメッツ」の新ブランドロゴ、コンセプトについては以下引用転載する。

●ホテルメトロポリタン

ブランドコンセプト:「やすらぎと華やぎが出会う場所。」
 「活気ある都市の空気、長く受け継がれてきた文化、
厳選した食材を用いた心に残る料理の数々。
その地方、その地域ならではの豊かさを提供することで
ここでしか出会えない喜びをホテルメトロポリタンは提供します。
そして、洗練された佇まいと美意識でお客さまをお迎えし、
あたたかな真心と細やかな心遣いでお客さまをもてなします」

ブランドロゴ▼

●JR東日本ホテルメッツ

ブランドコンセプト: 「上質が息づく。」
 「足りないものはなく、余分なものもない。
手に触れるものは上質な心地よさ。
シンプルだからこそストレスから解き放たれ、心と体がリセットされる。
私たちがお届けするのはそんな空間です。
フレンドリーで微笑みにあふれるサービスで
全てのお客さまを心より歓迎します」

ブランドロゴ▼

「浅間山」が5月12日に山開き、記念登山やイベントも

2018年5月10日(木) 配信 

山開きには毎年多くの人が訪れる(火山館にて)

こもろ観光局(花岡隆理事長、長野県小諸市)は5月12日(土)、浅間山のシーズン幕開けとなる「山開き」と「記念登山」を行う。

 山開き前日の11日(金)には、山の平穏と登山者の安全を祈願する神事を執り行う。12日(土)は天狗温泉 浅間山荘前でのセレモニー後、自由登山での「記念登山」を実施。「不動の滝」「かもしか平」などを通り「賽の河原」まで行く往復5時間程度の基本登山コース上には、浅間山特有の自然や風景が広がる。

 山荘前では、「大浅間火煙太鼓による演舞」や「お神酒・トン汁の振舞い」、「小諸商工会議所青年部による物販」などを催し、登山シーズンの始まりを盛り上げる。参加者は山荘の無料駐車場を利用できる。このほか、小諸駅からは無料の送迎バス(千曲バス)も運行する。行きは小諸駅を午前7:20発、天狗温泉 浅間山荘前午前8:00着。帰りは天狗温泉 浅間山荘前午後3:00発で、小諸駅午後3:40着。

高山植物の女王「コマクサ」

 日本百名山でもある標高2568㍍の浅間山は、上信越高原国立公園にも指定されている自然豊かな山。かつて、神仏習合の修験の山として修験者たちが登拝した山としても知られている。現在、火口周辺への立ち入りは禁止されているが、1千種を超える高山植物や高山蝶、野生動物などを目当てに、「数多くの登山者たちが訪れている」(同局)という。

 ころも観光局は今年4月に、登山を模した「小諸温泉山まっぷ」を制作した。標高差1400㍍の市内にある温泉の数々を「温泉山」に見立て、これを「湯覇」してもらうことをコンセプトに、8つの源泉と10の温泉を紹介。登山者をはじめとした観光客に無料で配布する。

八つの源泉・一〇の温泉~小諸温泉山マップできました。
http://komoro-tour.jp/blog/onsen/
【一合目から山頂まで約1,400メートルの標高差を楽しもう!~さぁ!湯覇しよう、こもろ温泉山!】 |小諸温泉山まっぷ~八の源泉・一〇の温泉 小諸は、異なる八つの温泉の源泉と一〇の個性豊かな温泉

小諸市は浅間山唯一の登山口

浅間山を眼前に

 登山コースは2つある。1つ目は天狗温泉 浅間山荘を起点に浅間山(前掛山)を目前に臨む「賽の河原」まで至る「火山館コース」。2つ目は、車坂峠を起点として花の百名山「黒斑山」から浅間山を一望できる「黒斑コース」となる。

 これらの登山コースでは、浅間山特有の火山性地質や地形がつくり出す標高3千㍍級の景観を味わえる。足を延ばせば、外輪山の「蛇骨岳」「仙人岳」「鋸岳」なども楽しめる。「切り立った瓦礫の道を抜けた先には大迫力の浅間山が待っています」(同局)。

登山者の安全を守るシステム「MAPS実証実験」も実施

 山開き当日は、全国山の日協議会が「MAPS(※)実証実験および山開きキャンペーン」を行う。同キャンペーンでは、登山口の特設ブースで、出発前に「コンパスアプリ」を使って登山届を出し、アプリをダウンロードしていることを示せば、「日清チキンラーメン」1食をプレゼントする(先着360人)もの。浅間山のほか、6月には鳥取県大山夏山登山道、烏ヶ山ルートでも同キャンペーンを行う。

※ MAPSとは…登山者自動位置確認システム:Mountain Automatic Positioning System。登山道に設置された電子モジュールと登山者のスマートフォンにダウンロードされたアプリが更新し合い、登山者に対する歩行確認や各種情報の発信を行う仕組みのこと。

天狗温泉 浅間山荘オーナーが語る山開きへの熱い想い

 浅間山の玄関口として、長年にわたって多くの登山者を迎えてきた天狗温泉 浅間山荘・代表の山崎 幸浩さんは、「浅間山は日本有数の活火山だからこそ、その安全への取り組みは日本でもトップクラス。安心して登ることができる。山頂までは行けないが、記念登山のコースでもある賽の河原から望む浅間山本峰は圧巻。今だからこそ見ることができる山の姿や、春の風景をぜひ楽しんでほしい。天狗が浸かったため真っ赤な泉質になったとの伝説をもつ天狗温泉の赤湯は、筋肉痛にも効能がある。下山後に温泉で疲れを癒すのも登山の楽しみの1つ」と、今年の山開きに向けた想いを語った。

天狗温泉の「赤湯」

長野県小諸市とは

 長野県小諸市は、人口4万2641人(2018年1月1日現在)で雄大な浅間山の南斜面に広がる。市の中央部を千曲川が流れ、標高2千㍍から標高600㍍まで1400㍍もの高低差を持つ。

 「懐古園」として知られる小諸城址は、春の桜、秋の紅葉など季節を通し数多くの観光客が訪れる。城郭は浅間山の火山灰土が雨で削られた谷を利用。城下町よりも低い位置にある日本で唯一の「穴城」として、日本百名城にも選ばれている。文豪、島崎藤村や高濱虚子のゆかりの地でもある「詩情あふれる高原の城下町」でもある。

 小諸市へは、東京から約160㌔、車で2時間半・電車で約1時間半。軽井沢町からは「しなの鉄道」で24分、車で約30分となる。

天草地方の潜伏キリシタン関連遺産、世界遺産登録へ大きく前進

2018年5月10日(木) 配信

旧野首教会の外観

ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関イコモス(IUCN)は5月4日(金)、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎県・熊本県)を世界遺産一覧表に「記載」するのが適当と勧告した。6月24日~7月4日にバーレーンで開かれる第42回世界遺産委員会で、記載の可否が決定される。

 同資産は、10集落、1城跡、1聖堂の12資産で構成。日本のキリスト教伝来期から、禁教による迫害の時代を経て、禁教が公的に解かれカトリックの信仰が復活した最後の段階までを伝える。イコモスは、「禁教期にもかかわらず密かに信仰を継続した長崎と天草地方における潜伏キリシタンの独特の文化的伝統の証拠である」と普遍的価値を評価した。

 長崎県の中村法道知事は5月4日、「(「記載)という)評価を得られたことを大変うれしく思う。引き続き、国や熊本県をはじめ関係県市町などと連携をはかりながら、(登録に向け)全力で取り組む」とのコメントを発表した。

資産の「分断」理由に「登録延期」勧告

 同じく世界遺産登録を目指していた「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島県・沖縄県)には、残念な結果が通知された。自然遺産の評価を行う国際自然保護連合(IUCN)は5月4日、世界遺産リストへの「記載延期」評価を下した。推薦地に価値証明に不必要な小規模の「分断」が発生し、生態学的な持続可能性に重大な懸念があることが大きな理由。環境省は推薦地から、人の手が加わっている地域と、沖縄県の北部訓練場返還地を選定地域から除外していた。

  一方、IUCNは「国際的にも希少な固有種に代表される生物多様性保全上重要な地域である」とする生物多様性などの価値は認定している。同省は今回の通知を「世界遺産登録に半歩前進した」と受け止め、評価結果の精査や、鹿児島、沖縄両県との協議のうえで今後の予定を決定する。

日本で最も「おもてなし力」が高いのは新宮市、エアビー発表

2018年5月9日(水) 配信 

ランキング

Airbnb(エアビーアンドビー)はこのほど、2018 Hospitality Index(ホスピタリティ度)を発表した。これによると、日本で最もおもてなし力の高い都市トップ3は、新宮市(和歌山県)、白馬村(長野県)、倉敷市(岡山県)の順だった。上位10都市はすべてホスピタリティ度が80%を超えるなど、高い評価を得た。古民家や農家民宿、宿坊体験など、その土地ならではの生活、日常にある非日常を楽しめる旅のスタイルが人気の傾向にあるという。3大都市圏だけでなく、日本各地に「おもてなし力」の高い都市が散らばっていることも分かった。

 3位以下は、成田市(千葉県)、高崎市(群馬県)、伊東市(静岡県)、長野市(長野県)、ニセコ町(北海道)、宇治市(京都府)、静岡市(静岡県)の順となった。同データは、2017年3月~18年4月までの1年間の予約データを調べ、エアビーアンドビーゲストの5つ星レビューの高さを反映したランキング。

各都市の特徴

1位:新宮市(和歌山県)

熊野速玉大社
熊野古道

 新宮市は海・山・川の豊かな自然に囲まれる。熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社などの聖地と、人々が巡礼の旅をした古道は、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されている。同社でも、農家民宿などを中心に地元体験型の宿泊が人気。日本人ゲストが一番多く、続いてアメリカ、フランスが多いのが特徴の1つだという。

2位:白馬村(長野県)

冬はスキーリゾートとしても人気

 北アルプスを望む白馬の自然はスキーリゾートとして人気。ナイトシャトルバスなども準備されており、ナイトライフが楽しめるのも魅力だ。同社ではゲレンデ目の前1分といった好立地の、家族経営型の小さなリゾートコテージが人気を集めている。冬が一番人気の季節となっているが、春休みや夏休み期間にもゲストは訪れる。オーストラリア、日本、アメリカのゲストが多く、グループ旅行が多い。

3位:倉敷市(岡山県)

美観地区の白壁の町並み

 温暖な瀬戸内海式気候で、年間を通じて天気や湿度が安定している。年間を通した降水日数も、梅雨を除いて少ない晴れの国といわれている。同市は特徴が異なる多様な地域で形成されている。倉敷川沿いに白く塗られた壁の町並みが美しい倉敷美観地区。ジーンズのメッカである児島や、日本有数の工場群を見学したり工場夜景が楽しめる水島、海外との貿易と新幹線駅の設置されている玉島など、魅力は多い。同社では1年を通して、ゲストが訪れ、トップ3は日本、アメリカ、台湾が占めている。1日1組限定のリノベーション古民家や、純和風のまるまる借りられる宿の評判が高いという。

4位:成田市(千葉県)

多くの人が訪れる成田山新勝寺

 日本と世界をつなぐ日本の玄関である成田国際空港がありアクセスは便利。成田山新勝寺や成田山表参道など、古き良き街並みが残っていることも評価のポイント。同社でもアメリカ、中国、日本のゲストが多い。ただ宿泊だけではなく、田舎の古民家体験なども今後注目のアクティビティになると分析する。

5位:高崎市(群馬県)

榛名湖の花火

 高崎観音や榛名神社など、数々のパワースポットが点在する。最近は、山上碑(やまのうえひ)・多胡碑(たごひ)・金井沢碑(かないざわひ)の3つの石碑「上野三碑」がユネスコの「世界の記憶」に登録された。同社では宿坊の宿泊体験が人気。住職が禅体験や、仏教の考え方の指南など、非日常的な体験を提供している。高崎には日本人ゲストのグループ、家族旅行が目立つ。

6位:伊東市(静岡県)

 都内からも近い伊豆半島の東海岸の中心に位置し、関東一の湯量を誇る温泉リゾート地。城ヶ崎海岸や大室山、一碧湖、小室山などの美しい自然が残る。相模湾では、新鮮な魚介類やみかんなど山海の幸にも恵まれている。同社ではオーシャンビューの宿や、檜風呂付きの古民家などが卒業旅行にも人気の場所の1つだという。日本人ゲストがトップで、グループ、家族旅行に人気のディスティネーション。

7位:長野市(長野県)

 善光寺や信州そばなどの当地グルメも外せない長野市。温泉街も近い。同社では、 囲炉裏、温泉付きの古民家や北参道にあるゲストハウスなどが好評。ハイシーズンは1~3月の春前で、日本、アメリカ、オーストラリアからのゲストが多い。

8位:ニセコ町(北海道)

 世界有数のパウダースノーの聖地として知られている。冬季の印象が強いニセコだが、夏のインバウンド需要も高まりをみせている。同社では、おしゃれなコテージタイプの宿が人気。アメリカ、オーストラリア、シンガポールからのゲストが多く、家族旅行やグループ旅行での利用も多い。

9位:宇治市(京都府)

 平安時代から貴族の別荘地として愛されてきた場所。緑豊かな自然のなかに、数多くの名勝や史跡が点在するため、歴史的景観との調和に配慮された観光地を形成している。世界遺産には「平等院」「宇治上神社」の2カ所が登録されている。同社では宇治川沿いにたたずむ割烹旅館が海外のゲスト中心に好評で、3月、4月の花見の季節が人気。

10位:静岡市(静岡県)

 静岡といえば、世界で最も美しい山の1つといわれる日本一高い山、富士山。世界遺産構成資産の一部である三保松原は、パワースポットとしても人気の御穂神社や、常世神の通り道である「神の道」も付近にある。自転車道も整備され、レンタサイクルで三保半島を1周するのもおすすめ。同社では、日本、中国、韓国からのゲストが多く、富士山も展望できるゲストハウスが人気。

Pontaポイントが東南アジアでも利用可能に (Ponta Global Alliance Cloud)

2018年5月9日(水) 配信

Pontaポイントが、東南アジアでも獲得・利用できるようになった。国際ポイント連携プラットフォーム「Ponta Global Alliance Cloud」の導入によって実現。海外旅行時の買物で貯めたポイントを帰国後に使うことが可能になる。国内・海外双方のユーザーに対し、同様のサービスを提供する(例外となる国・エリアあり、下記参照)。ポイントの流通は、国内ユーザーの利便性を向上させるだけでなく、訪日外国人旅行者(インバウンド)取り込みにも役立つこととなりそうだ。

国際ポイント連携プラットフォーム「Ponta Global Alliance Cloud」の仕組み(報道資料より)

 同ポイントを管理・運営するロイヤリティ マーケティング社に確認したところ、5月9日(水)現在、国内外でポイントを獲得・利用できるのは、日本と台湾、日本とインドネシア間のみ。マレーシアと日本・インドネシア間については、2週間ほどあとに開始する予定となっている。台湾・韓国とインドネシア・マレーシア間のポイント共通化はなされておらず、韓国については、訪日するインバウンドのみがポイントを獲得・利用できる。【上図表参照】

 海外でポイントの付与を望む際には、専用のスマートフォンアプリを用いれば良い。日本国内ユーザーが他国・地域で受け取れる還元率は1(インドネシアとマレーシア)~3(台湾)ポイント。台湾では10元、その他2カ国については200インドネシアルピア(IDR)と2マレーシアリンギット(RM)ごとに上記ポイントが付与される。

 ポイントは自動で移行され、日本と他3国・エリアのポイント比率は各々、1:10(台湾)、1:200(インドネシア)、1:5(マレーシア)。5カ国・エリアの全会員数は1億5千万人以上、総提携店舗数は26万店を上回ることとなる。