三重・伊勢市 伊勢神宮奉納全国花火大会 7月14日(土)開催

2018年6月25日(月) 配信 

伊勢神宮奉納全国花火大会(イメージ)

全国の花火師らが、その腕を競い合う「第66回伊勢神宮奉納全国花火大会」が2018年7月14日(土)、三重県伊勢市の宮川河畔で開かれる(荒天時は9月8日(土)または9日(日)に延期)。

 神宮に花火を奉納する唯一無二の大会として1952年に始まったもの。全国から選抜された花火師らが、それぞれ自慢の花火を神宮に奉納する高レベルな大会で、日本三大競技花火大会の1つにも数えられる。

 競技は、5号玉と10号玉を使った「打ち上げ花火の部」(40組)と、さまざまな花火をリズミカルに打ち上げる「スターマインの部」(10組)の2部門で構成。

 競技大会はもちろんのこと、オープニングや中盤に打ち上がるスターマインも必見。クライマックスには迫力のワイドスターマインが伊勢の夜空を鮮やかに彩る。

開催概要

開催日時:2018年7月14日(土)

開催時間:午後7:15~午後9:00

※大雨・強風・増水などで実施できない場合、9月8日(土)に延期。

 8日(土)も荒天などの場合は、翌9日(日)に延期する。

イベント情報

伊勢神宮奉納全国花火大会(伊勢市ホームページ内):下記のページリンクから

伊勢市ホームページ:下記のページリンクから

インバウンド向けSIM配布スタート (米子空港×WAmazing)

2018年6月25日(月) 配信

米子空港で、インバウンド向けSIMカードの配布がスタートした(写真はイメージ)

米子空港(YGJ、鳥取県境港市)は本日から、訪日外国人旅行者(インバウンド)向けのSIMカード配布サービスを始めた。インバウンドの取り込みに注力するWAmazing(加藤史子社長、東京都港区)との共同プロジェクトで、国内滞在の利便性向上をサポートすることが目的。

 同サービスは、中国と台湾、香港ユーザーを対象にしたもの、海外現地で専用のアプリ(WAmazing)を事前にダウンロードし、会員・決済方法の登録を済ませれば、米子空港に設置した専用端末機から、SIMカードを受け取れる仕組みだ。SIMカードには500MBの無料通信分が付与され、不足すれば専用アプリから必要分を購入できる。アプリには、宿の予約機能も搭載。旅ナカでの移動や宿泊手配を支援する。

 専用アプリとSIMの提供を行うWAmazing社はこれまで、成田や羽田、新千歳など、国内18の空港施設で同様のサービスを展開してきた。今後の展開について問い合わせたところ、「時期は未定だが、英語対応など、順次言語やエリアを増やしていきたい」(同社担当者)とした。

京都市×ぐるなび 京都の夜観光を情報発信する新サイト開設

2018年6月25日(月) 配信 

京都夜観光

京都市はこのたび、ぐるなび(東京都千代田区)と2014年8月に締結した「京都市・ぐるなび地域活性化包括連携協定」の取り組みの一環として、京都の魅力的な夜の観光情報を発信する「京都夜観光」の専用サイトを開設した。

 京都市は、一部の人気観光地に観光客が集中するなか、多様なエリアの魅力ある名所や見どころを発信し、観光客の集中緩和をはかるとともに、新たな京都観光の魅力づくりに取り組んでいる。「京都夜観光」は時間の分散化をはかるため、ぐるなびと連携し、京都の夜観光を楽しむことができる飲食店や体験施設、イベントなどを紹介する。

 2016年12月に、「京都朝観光」の専用サイトを開設し、朝ならではの特徴的な朝食や穴場スポットを紹介。朝観光に続く新たな取り組みとして、魅力的な夜の観光メニューを紹介し、観光客の満足度向上と滞在期間の延長へとつなげるのが狙い。

「京都夜観光」の概要

新サイト名称:「京都夜観光」

開設日時:2018年6月20日(水)午前10:00ごろ

コンテンツ紹介:

(1)「季節の夜観光」 ※季節ごとに更新

 その時期にしか体験できない夜の楽しみ方を、季節ごと(2018年度は夏、秋、冬)に紹介する。

 夏季は、舞などを楽しみながら川床で食事を楽しめるプランや、屋上テラスのバーなどを掲載している。

(2)「1年中楽しめる夜観光」 ※通年掲載

 鴨川や嵐山の夜景を楽しめる京料理の名店や、日本舞踊や茶道など優美な京都の伝統文化を体験できる施設を紹介する。

(3)リンクページ ※逐次更新

季節ごとのイベント情報へのリンク

 「京の七夕」や「嵐山鵜飼」など、夏季開催のイベント情報URLへリンク

ぐるなびレストラン一覧へのリンク

掲載スポット一覧

(1)「季節の夜観光」

≪夏季≫

 ・もみぢ家(川床)

 ・in the Moon.(ルーフトップバー)

もみじ家「川床で夕涼み」

(2)「1年中楽しめる夜観光」

 ≪食≫

 ・本家たん熊本店

 ・嵐山 錦

≪伝統文化体験≫

 ・夢館御池別邸(着付けと舞体験)

 ・茶道体験Nagomi和(茶道)

嵐山 錦「嵐山の自然に抱かれた歴史ある料亭」

各サイトのURL

「京都夜観光」サイトURL下記のページリンクから

「京都朝観光」サイトURL下記のページリンクから

※旅情報サイト「ぐるたび」内

※対応デバイス:パソコン、スマートフォン

ワイン三昧の旅を楽しめる宿泊プラン販売

2018年6月25日(月)配信

ワイン三昧の旅を楽しめる

KNT-CTウエブトラベルはこのほど、「ホテルワイナリーヒル」(静岡県伊豆市)でワイン三昧を楽しめる宿泊プランをインターネット限定で売り出した。

「ホテルワイナリーヒル」は、全国でも珍しいワイナリー併設の宿泊施設。ワイナリーの地下にあるワインセラーには約150年前の貴重なワインも貯蔵されている。宿泊プランでは、ワイナリーやぶどう畑、醸造所をガイド付きで見学できるほか、ワインのテイスティングで選んだワインを部屋に1本用意してもらえる。また、夕食時には地元の旬な食材を使った和洋バイキング約30種とともに、赤白のハウスワインが飲み放題。朝食は、11時以降の遅めに設定し、ワイナリーのレストラン「ナパ・バレー」でグラスワインを1杯味わえるゆったりとしたブランチを楽しめる。

ホテルワイナリーヒル 1泊2日滞在プラン 概要

設定期間:10月31日(水)まで

料金:大人1人あたり 1万8360~2万1384円(変動あり)

※いずれも1泊夕朝食付、1室2~3人利用

京都・福知山 鬼の博物館が「怪鬼!大江山妖怪屋敷」初開催

2018年6月25日(月)配信 

大江山妖怪屋敷チラシ

日本の鬼の交流博物館(京都府福知山市)は、2018年7月14日(土)から「怪鬼!大江山妖怪屋敷」を開催する。「鬼」をテーマにした博物館の開館25周年を記念し、初めて実施する。期間は2018年9月2日(日)まで。

 期間中は全館を真っ暗闇にし、館内に潜む鬼や妖怪に“肝を冷やす”こと間違いなしの妖怪屋敷へと変貌する。展示プロデュースは、京都市を中心に全国で妖怪イベントを手掛ける「妖怪藝術団体 百妖箱」が関わる本格妖怪屋敷。

 さらに、全国の妖怪デザイナーが製作した妖怪グッズを販売する「大江山モノノケ市」も同時開催。日本三大妖怪であり、最強の鬼「酒呑童子(しゅてんどうじ)」の伝承が伝わる大江山で、この夏だけの体験を楽しめる。

夏季特別展「怪鬼!大江山妖怪屋敷」

会期:2018年7月14日(土)~9月2日(日)

場所:日本の鬼の交流博物館(毎週月曜、祝日の翌日は休館)

主催:日本の鬼の交流博物館

入館料:大人320円、高校生210円、小中学生160円

展示イメージ

日本の鬼の交流博物館について

 鬼をテーマにした博物館として、京都府福知山市大江町に1991年4月オープン。国内のみならず世界の鬼文化、芸能を展示・紹介している。大江山に伝わる鬼退治伝説に関する資料も数多く収蔵し、地域の鬼文化研究の拠点となっている。

 「鬼とは何者か。」について、迫る博物館。建物は鬼のイメージしたデザインで、そばに立つ巨大な鬼瓦「平成の大鬼」は、全国の鬼瓦職人(鬼師)が協力して製作した、高さ5㍍、重さ10㌧の世界最大の鬼瓦。

大江山と酒呑童子

 大江山には3つの鬼の伝説が伝わっていて、その中でも最も有名なものが「源頼光(みなもとのよりみつ)の酒呑童子退治伝説」。酒呑童子は日本三大妖怪の1つであり、最強の妖怪として語られることも多い。大江山を拠点にしていた酒呑童子を、武将・源頼光が騙し討ちのような形で退治したという話で、短編童話集「御伽草子」に描かれ、能「大江山」などで広まっていった。大江山周辺には、それぞれの伝説を偲ばせる寺社や史跡が数多く点在している。

□妖怪藝術団体 百妖箱(ひゃくようばこ)

 嵯峨藝術大学の学生、OBを中心に構成された団体で、妖怪をテーマにしたさまざまな地域振興活動を行っている。妖怪衣装、グッズ、作品の制作のほか、仮装イベントやフリーマーケットなどを企画運営し、地域の文化資源である「妖怪」をテーマに、創作活動による社会貢献の可能性を模索している。

 京都最大の妖怪イベント「一条百鬼夜行」の企画運営・プロデュース、京都の夏の風物詩「嵐電妖怪電車」のプロデュースと妖怪派遣などのほか、オリジナル妖怪を販売するフリーマーケット「モノノケ市」の運営も行う。

「日本の鬼の交流博物館」概要

住所:京都府福知山市大江町佛性寺909

TEL0773-56-1996

開館時間:午前9:00~午後5:00(入館は午後4:30まで)

定休日:月曜(祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日

アクセス:

 舞鶴若狭自動車道福知山ICから約30分

 (国道9号を鳥取方面へ。その後、国道175号、府道9号を宮津方面へ)

 または、京都縦貫自動車道舞鶴大江ICから約20分

福井県越前町 町内宿泊客にタクシー利用割引券

2018年6月25日(月)配信 

福井県越前町は来年3月31日(日)まで、越前町観光連盟に加盟する町内に宿泊する観光客の方を対象に、お得で便利なタクシー利用割引券を発行する。

 駅から宿への移動や、観光地を周遊する場合などで指定事業者のタクシーを利用した場合、小型タクシー2千円(1台)、ジャンボタクシー5千円(1台)が割引になる。

越前町タクシー利用割引券

利用の流れ

 越前町観光連盟に申込み、割引利用券を発行してもらう。

 ※利用券は郵送されるため、申込期日は余裕をもって行う。

申込み方法

 事前にインターネットまたは電話で申請。その後、内容を確認した上、割引券を送付。

  電話の場合 ⇒ 一般社団法人越前町観光連盟 TEL/0778-37-1234

  ネットの場合 ⇒下のお申込みフォームへ

越前町タクシー利用割引券のお申込み/Echizencho Taxi usage discount ticket app...
http://www.town-echizen.jp/taxi/lp/form2016/

割引額

 小型タクシー   1台につき2千円割引

 ジャンボタクシー 1台につき5千円割引

利用条件など

 越前町の宿に1泊以上すること

 越前町のタクシー会社のタクシーを利用すること

 割引発行対象期間は2019年3月31日(日)まで

 1宿泊予約につき最大2枚まで発行(行きと帰り分など)

 割引額を下回る運賃には利用不可

 タクシー利用者に宿泊者が含まれていること

 ※予告なく条件は変更となる場合がある

利用できるタクシー会社

 越前タクシー 0778-37-1239 越前町道口8-43

 山海タクシー 0778-36-0010 越前町織田110-10-1

 朝日タクシー 0778-34-0037 越前町朝日1-6-7

 ※タクシー手配は、事務局が行う。

申込み・問い合わせ先

 一般社団法人越前町観光連盟

 TEL:0778-37-1234

 FAX:0778-37-1805

 E-mail:kankou☆town-echizen.jp (☆を@にかえて送信)

福岡空港に自動の手荷物預け機を導入へ ANA

2018年6月25日(月) 配信 

自動の手荷物預け気を導入へ(画像はイメージ)

ANAは6月28日(木)から福岡空港に、より便利に出発前の手荷物を預けることができる自動手荷物預け機「ANA Baggage Drop」を6台取り入れる。

 カウンターに並ばず、顧客自身で手荷物を預ければ目的地まで荷物が届く。海外の顧客にも使えるように英語と中国語(繁体・簡体)、韓国語、日本語の4カ国語に対応。サービス導入により、待機時間や混雑などを緩和して利便性、満足度の向上を目指す。

 同社は空港に到着し搭乗するまでの流れをよりわかりやすく、スムーズにする新搭乗スタイル「ANA FAST TRAVEL」※1を昨年末から福岡空港に導入している。今回のサービス導入と合わせ、出発カウンターのレイアウト変更とデザインをリニューアルする。同サービスや自動チェックイン機を集約して配置することで、特定のカウンターの混雑を防ぎ、待機時間の削減をはかる。搭乗手続きや手荷物お預かりなどの表示をわかりやすくするため、大きな文字とピクトグラム(絵丹後)を活用したデザインにする。

 来春にプレミアムチェックインカウンターが、室内型カウンター『ANA PREMIUM CHECK-IN』として生まれ変わる。隈研吾氏監修の「ANA SUITE LOUNGE」「ANA LOUNGE」も同時期にオープンする見通し。

 ※1 ANA FAST TRAVEL:ANAが新たに提供する搭乗スタイルで、空港での手続きのわかりやすさ、待機時間の極小化を目的としたスムーズな手続きのスタイル。15年から展開している羽田空港、17年11月導入の新千歳空港に次ぎ、福岡空港が3番目の導入

「女将のこえ211」帽子山 麻衣さん、宝生亭(石川県山代温泉)

2018年6月24日(日) 配信

帽子山麻衣さん 宝生亭

再建成功と新ビジネス

 宝生亭が前面に掲げるのは「子供に優しい宿」。女将の麻衣さん自身、5歳から15歳まで4人の子育て中だから、実に説得力がある。取材中、学校帰りの長女と長男がロビーにやってきた。自分の子供にも優しく、寂しい思いをしなくて済む環境にしているのだ。

 宿泊の若いママから子育ての相談を受けることもある。「教えるのが好き」と麻衣さんは嬉しそうだ。かつて、英文科卒を生かして学習塾を開業。中学生8人に英・算・国を教えた時期もある。自分の存在意義の実感を、麻衣さんは大切にしているようだ。

 2009年4月、宝生亭の再建のために夫の宗(たかし)さんとここに越して来た。同館は、和倉で宝仙閣、寿花、渡月庵を経営する宝仙閣グループの1つで、義父が経営難だった宿を買い、2人に経営を打診したのだった。「私も実家が客商売で、普通の家庭に憧れていました。当時の主人はサラリーマンで、これが理想の暮らしでした。でも、20代で女将ってかっこいいなと思ったのと(笑)、厳しい義父母が任せてくれるということは、信用されている証拠だから、その期待に応えたいと」

 実は麻衣さんは、実家が営む店の1つ、大型パチンコ店の倒産を経験し、苦境から立ち上がった経緯がある。そのうえ、実家の飲食店、グループ旅館の事務手伝い、自ら主宰した塾、子育てと、4つを「楽勝で掛け持ち」したこともある。宗さんも勉強熱心で意欲的。2人の力は宝生亭で発揮された。

 スタッフは一人一役から数役へ。事務室に3台あったコピー機を1台に。少しずつ改革を進めていった。

 対顧客は、老人会を主体に接待に力を入れた。本店の宝仙閣を参考に、コスプレや踊りで大いに宴会を盛り上げ、1人残らずお酌して回る。次回のために後日、改めて営業に出向く。借金は3年で返したという。

 老人会が来られない田植え時期対策として誕生したのが、赤ちゃんプランだ。麻衣さんは母として女将として、毎日SNSに温泉旅館の魅力を投稿。ママたちの口コミが広がり、今ではロビーが保育園のような状態になる日も珍しくない。

 宝生亭を人気旅館にした今、新ビジネスにも目が向いているという。人材派遣会社だ。グループ会社も周辺旅館も人手不足で困っているなか、ある夜、会社設立の夢を見た。

 麻衣さんは宝生亭の経営者でも社員でもなく、給料ももらってこなかったため、起業できた。社名はエイトリピート。無限の広がりを持って、繰り返し必要とされる自分へ。邁進する先が楽しみだ。

(ジャーナリスト 瀬戸川 礼子)

住所:石川県加賀市山代温泉桔梗丘1-80-1▽電話:0761-77-1143▽客室数:23室(120人収容)、一人利用可▽温泉:アルカリ性単純泉▽創業:1912(大正元)年▽料金:1泊2食付18,000円~(税込)▽大人・子供ともに無料でコスプレを貸し出ししている。あひるが200羽浮かぶ貸切風呂、床が畳風のすべりにくい大浴場、温かな接客など。

コラムニスト紹介

ジャーナリスト 瀬戸川 礼子 氏
ジャーナリスト・中小企業診断士。多様な業種の取材を通じ、「幸せのコツ」は同じと確信。働きがい、リーダーシップ、感動経営を軸に取材、講演、コンサルを行なう。著書『女将さんのこころ』、『いい会社のよきリーダーが大切にしている7つのこと」等。

「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(6月号)

2018年6月21日(水) 配信

http://zoomjapon.info
クロード編集長

〈巻頭言〉

  夏のバカンスの準備が本格化する6月のフランス。今号の特集では、普段から日本各地を巡って取材活動をしているZOOM JAPONのライターやカメラマンたちに、お気に入りの旅先を綴ってもらいました。文化面では、仏人建築家や人類学者が手掛けた、東京の空間や建築を分析・紹介している書籍2冊を紹介。グルメページでの注目は、国境なき酪業農家、岡山県の山中で独自のチーズ造りに取り組む吉田全作さん。旅行ページでは、国際ビジネススクールの日本人学生たちが企画した旅の過程、長野県飯田市が取り組む「農家民泊」を取材しています。

(編集長 クロード・ルブラン)

特集「日本を旅する」

七面山からの眺め。こんな富士山は見たことがないだろう

 近年、日本は海外旅行者の人気の旅先となり、訪日外国人数は目下、過去最高記録を更新中。とくにアジア諸国からの観光客数は圧倒的な数を誇っているものの、最近は西ヨーロッパからの訪日も確実に増えている。しかし、彼らのほとんどが東京、京都、広島からなる「ゴールデンルート」にとどまり、北海道から沖縄まで、多彩な風景や食文化を持つ日本の素晴らしさはまだ知られていないことが多い。そこでこの特集では、ZOOM JAPONでお馴染みの10人のコラボレーターたちに、各人とっておきのデスティネーションを選び、紹介してもらった。■七面山から臨む富士山。宿坊に泊まり、日の出を拝む崇高な体験。■秋田県男鹿半島。漁師町に息づく伝統文化。■岐阜県海津市の千代保稲荷神社こと「おちょぼ稲荷」の民衆文化。■島根県安来市の足立美術館で観る美の傑作、日本庭園。■広島県呉市の倉橋島。瀬戸内海に広がる、日本の原風景のような美しさ。■「本物の京都」が見つかる、菊乃井と星のや京都。■「ムーミン谷」として知られる埼玉県飯能市の森。東京から気軽に行けるハイキングスポット。■沖縄県・慶良間諸島の宝石、座間味島。マリンスポーツや島料理で南国情緒を満喫。■古都奈良での歴史探索の旅。奈良市から大宇陀、そして五條へ。■北海道での思い出の味、旭川の「本当のラーメン屋」、青葉。■大勢の人たちに日本各地を旅し、「好きなまち」を見つけてほしい。

〈ZOOM・JAPON 編集部発 最新レポート〉新たな国際交流員たちの出発

松本零士先生を囲む新人国際交流員たち

 パリには、通称CLAIR(クレア)という自治体国際化協会の事務所があり、日本の地方公共団体の活動を支援する取り組みがなされています。その一環である、外国語指導助手(ATL)や国際交流員(CIR)、スポーツ交流員(SEA)を日本に派遣する「JETプログラム事業」が、今年30周年を迎えました。6月6日に開催されたその記念講演会では、松本零士先生をゲストに迎え、元新潟市のCIR フロラン・ゴルジェ氏の進行・通訳で、まもなく日本に旅立つ新たな10人の仏人交流員たちを激励。日本語も流暢な彼女たち、それぞれの派遣先の地域での活躍が大いに期待されます。

フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旬刊旅行新聞 編集部〉

 

2017年度厚生労働大臣表彰「現代の名工」 満ちてくる心の宿吉夢(千葉県・小湊温泉)・渡邊三郎総料理長

2018年6月23日(土)配信 

渡邊三郎総料理長

「日本料理の文化を若い世代に」

 料理に定評のある千葉県・小湊温泉「満ちてくる心の宿吉夢」(吉田幸司社長)の総料理長・渡邊三郎氏は昨年11月、卓越した技能者(現代の名工)として、厚生労働大臣から表彰された。同制度は“その道の第一人者”と目される卓越した技能者を表彰するもので、2017年度は各分野から149人が受賞。「旅館の料理を通じて、日本料理の文化を若い世代に知ってもらいたい」と話す渡邊総料理長に、旅館料理に対する想いや、若手の育成や指導などについて聞いた。

◇     

豊富な食材を生かした夕食の一例

 「千葉には豊かな海と山があり、ほとんどの食材がそろいます」と渡邊総料理長は話す。

 吉夢に来て10年になる。栃木県・塩原温泉で生まれ育ち、20歳から千葉の外房のホテルや旅館で腕を磨いてきた。

 料理は「地産地消」を心掛ける。団体、個人客にも対応できるように多様なコースを用意している。オプショナルメニューも豊富で、食材の選択も可能だ。近年増えている個人客にも喜ばれているという。

 吉夢を訪れる年齢層は広く、料理の量を少なめにしたコースなど、細かな配慮もしている。乳製品や甲殻類など、今はアレルギーなどの問い合わせも多く、「予約の段階から細かくお聞きし、できる限りの対応を行っています」と話す。

 焼き物や揚げ物などは“出来立て”にこだわる。「朝食会場はビュッフェ形式ですが、私もお客様の目の前でオムレツを焼いています。お客様の方から声を掛けていただいたり、こちらからも夕食の感想を聞いたり。帰りに「『おいしかったよ』という言葉をいただけるのが一番うれしいですね」。

 吉夢では、渡邊総料理長が「現代の名工」を受賞したことを機に、秋以降に新たなメニューも考案している。

日本料理はダシが命

 東京オリンピックが迫るなか、吉夢にも日本料理を求めて訪れる外国人の宿泊客が増えているという。

 「日本料理はダシが命。いいダシを使って外国のお客様にも日本料理の奥深さを味わっていただけるよう、本物の日本料理を提供していきたい」と語る。客室係ともコミュニケーションを取りながら、料理の説明をしっかりとしている。

 「料理には『これで完成』というものがなく、日々研究あるのみです。日本料理の伝統と歴史を基本に、食材をいかに現代風にして提供するか。料理の原点を大事にしながら、新しい時代に合った現代性も取り入れていくことを心掛けています」と話す。さらに「料理は真心をこめて、芸術作品を作る感覚でお出しすると、お客様は感動してくれます。お客様の立場に立って盛り付けをすることを若い世代にも教えています」と強調する。

人材育成について

 渡邊総料理長は若手の指導にも力を入れている。西千葉にある調理師学校の講師も務めており、週1回指導に行っている。毎年、卒業生を迎え入れ、育てている。「決して甘やかすわけではないですが、褒めて伸ばすことを心掛けています」と語る。自身も研究・勉強しながら引き出しを増やし、技を鍛えてきた。この経験を伝えている。一方、今も時間があれば、自ら山から青竹を切ってきて器を作ったり、氷細工で華やかにしたり、季節感も演出する。

 「若い世代が育つと、日本料理も盛り上がっていく。旅館の料理を通じて、日本料理の文化を若い世代に知ってもらいたい」と将来を見据え、日本料理の発展に取り組んでいきたいと力強く語る。

貴賓室やジャグジー客室をリニューアル

 満ちてくる心の宿吉夢は今年4月21日、一部客室をリニューアルオープンした。

和室露天風呂付特別室(ジャグジー浴槽)

 最上階の8階にある眺望のいい特別室を貴賓室に一新。また5階部分の露天風呂付きの和室にローベットを入れ、ジャグジーを付けた部屋に変えるなど、個人客が増えていくなか、時代のニーズに合わせて家族連れや若いカップルにも利用できるように配慮した。