JTB、コロナ禍における意識変化と旅行実態を調査 「国内旅行したい意識高まった」が上位に

2021年4月13日(火) 配信

コロナ禍における意識の変化を調査(イメージ)

 JTBはこのほど、コロナ禍における意識の変化と旅行実施状況について、調査結果をまとめた。コロナ禍の経験による考え方の変化は、対面でのコミュニケーションの大切さや、国内旅行をしたい意識が高まったと感じる項目が上位を占めた。

 全国の18~69歳の男女1万人を対象に、「コロナ禍の生活におけるインターネットやSNSからの“情報”に対する意識と旅行」に関する意識調査をインターネットで実施した。調査期間は、1都3県が緊急事態宣言発令中の2021年3月1~4日。

 「コロナ禍を経験し考え方に変化があった」と回答した人で、どのような変化があったかの問いには、「対面や直接のコミュニケーションは大切だ」と回答した人が最も多い28.4%で、次いで「国内旅行したいという意識が高まった」が26.7%、「買い物はネットショッピングで済ますことが増えた」が22.9%と続いた。性年代別では「女性」「若い年代」に変化があったと感じる傾向が高かった。

 また、近年の旅行経験については、19年に旅行した人は全体の58.9%だったのに対し、2020年は42.9%に留まった。また、「2019年は旅行をしたが、20年以降は旅行していない人」は20.0%だった。

 コロナ禍で旅行経験が高いのは男女29歳以下で、60代は感染拡大がGo Toトラベルキャンペーンが全国展開になった20年10~12月に実施率が高かった。21年は実施率が低下し、なかでも女性60代が旅行を控える傾向がみられる。

 情報収集する項目については、旅マエ・旅ナカともに「宿泊施設」「観光名所」「飲食店」の順となった。「観光名所」の情報収集でもっともみられるのは「観光協会のサイト」(26.1%)で、次いで「旅行会社、オンライン専門の宿泊予約サイト」(22.4%)、「旅行口コミサイト」(20.4%)となった。

 同調査は、インターネットやSNS(交流サイト)などから取得した情報・発信についての意識を調査することで、コロナ禍を経た日常生活や旅行への影響をまとめた。

HIS、変なカフェでスペシャルティコーヒー提供 約5%しか流通していない豆使用

2021年4月13日(火) 配信

変なカフェはTRUNK COFFEEの監修でスペシャルティコーヒーを販売する。

 エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)は4月1日(木)から、運営する「変なカフェ」(東京都渋谷区)でトランクが運営するコーヒーショップ「TRUNK COFFEE」(愛知県名古屋市)の鈴木康夫氏監修のもと、新たにスペシャルティコーヒーの提供を始めた。

 美味しいコーヒーをよりリーズナブルに、エンターテインメントで楽しんでもらおうと変なカフェは2018年2月、HIS渋谷本店内に開業した。単腕型・高性能協働ロボットがコーヒーなどを提供する。20年からは、カメラと連携したAI(人工知能)で利用客に寄り沿った非対面・非接触で接客を行っている。

 HISはTRUNK COFFEEと変なカフェだけの2種類のオリジナルブレンドを作成した。日本市場では約5%しか流通しない豆を使用し、スペシャルティコーヒーの魅力であるクリーンで果実味のある味に仕上げたという。

 価格は変なコーヒー(ドリップコーヒー)Washed Colombia × Ethiopia Naturalが400円、アメリカーノ Brazil Natural × Ethiopia Naturalは350円、カフェラテ Brazil Natural × Ethiopia Natural は420円、3 Stick Powder Coffees(TRUNK オリジナルスティック珈琲)が620円。いずれも税込。

SL大樹を満喫 5月8日の限定日帰りツアー、東武トップツアーズ

2021年4月13日(火) 配信

SL大樹「ふたら」

 東武トップツアーズ(坂巻伸昭社長)は5月8日(土)限定で、SL大樹「ふたら」を存分に乗り尽くす日帰りツアーを実施する。通常、SL大樹は下今市―鬼怒川温泉間を運行しているが、東武日光発着のSL大樹は「ふたら」の列車名称で、下今市―東武日光―下今市―鬼怒川温泉を走行。ツアーでは約2時間20分のSLの旅が楽しめる。

 牽引機は、真岡鐵道(石坂真一社長、栃木県真岡市)から昨年譲り受けたC11 325を予定している。ツアー参加特典として、C11 325のオリジナルキーホルダーやD型硬券記念乗車証などが付く。

 また、鬼怒川温泉で約2時間40分のフリータイムを設定。駅前広場の転車台でSLが方向転換するようすを見学したり、温泉入浴や温泉街の散策が楽しめる。

 募集人員は150人。料金は大人1万4000円、子供9800円。

TWILIGHT EXPRESS瑞風、食の匠3人を追加 西日本の魅力発信促す

2021年4月13日(火) 配信

(左から)室博執行役員、立花氏、竹中氏、廣戸氏ら

 西日本旅客鉄道(JR西日本、長谷川一明社長)はTWILIGHT EXPRESS瑞風の10月出発分から、車内の食事を監修する「食の匠」に3人を加える。西日本の魅力を取り入れた料理を提供し、乗客に発信してもらうことで、新たな来訪意欲を喚起する考え。

 新たな食の匠は、和彩空間 たち花(島根県・奥出雲町)の立花秀明氏と、Mia Paese(ミア パエーゼ、島根県浜田市)の竹中厚志氏、hiroto(広島県広島市)の廣戸良幸氏の3氏。

 立花氏は奥出雲の魅力を感じられるという奥出雲サーモンや、同県の名物である天然のすっぽんなどを食材として調理する。竹中氏は貝や魚などを使う。廣戸氏は地元産のチーズや和牛などを用いる。

 また、新型コロナウイルス対策として、食事は運行以降初めて、部屋食として提供する。このほか、車内に抗ウイルス加工を施した。

 山陰下りコースでは、新たな立寄施設として大乗寺(兵庫県・香美町)を加える。同寺にある165点の襖絵は国の重要文化財に指定されている。

 JR西日本の室博執行役員は「部屋食にしたことで、これまで以上にゆったりと食事を楽しめるようになったTWILIGHT EXPRESS瑞風を利用してほしい」と語った。

 同列車は4月14日(水)に、運行を再開する。10月出発分は6月7日(月)まで受け付ける。

NAA、「再び飛び立つ準備を。」と題した動画公開 一体感醸成し、長期化するコロナ禍乗り越える

2021年4月13日(火) 配信

動画のキービジュアル。スタッフが働くようすを収録した

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)は4月12日(月)、空港内事業者26社・団体と「再び飛び立つ準備を。」と題した動画を公開した。コロナ禍が長期化するなか、空港スタッフの気持ちを高め、一体感を醸成して難局を乗り越えたい考え。

 同動画は成田空港公式ユーチューブや空港内デジタルサイネージなどで放映する。内容はスタッフが空港で働くようすなどが収録されている。同社の社員が立案や撮影、編集などすべての作業を行った。

 NAAは「全空港スタッフは将来、自由に旅行できる環境になり、成田空港からお客様が笑顔で旅立てる日のために、感染症防止対策に万全を期します」とコメントした。

クラツー、東北キャンペーンを9月まで展開 寝台列車「カシオペア」乗車のツアーも

2021年4月13日(火) 配信

東北の魅力を伝える

 クラブツーリズム(酒井博社長)は4~9月まで、旅で東北6県を応援する「ニッポン旅列島 東北キャンペーン」を実施する。東日本大震災から10年の節目に東北の魅力を広く伝えるとともに、復興と地域活性化に寄与していく。

 ツアーの一例として、同社貸切の寝台列車「カシオペア」(上野~青森間)に乗車するツアー(コース番号:27020-988)や、臨時列車「さくらんぼ風っこ号」乗車とさくらんぼ狩りが楽しめるツアー(コース番号:27593-988)などを展開する。

 これらのほかにも多数の企画を用意した同キャンペーンは、近畿日本ツーリスト各社と合同で行うほか、東北デスティネーションキャンペーン協議会とJRグループが実施する東北デスティネーションキャンペーン「巡るたび、出会う旅。東北」と連動し、東北の機運醸成をはかっていく。

セントレア、4月24日に「ANA FLYING HONU」親子ツアー

2021年4月13日(火)配信

「ANA FLYING HONU」飛来記念滑走路見学ツアーのチラシ

 中部国際空港利用促進協議会が運営する「セントレアキッズクラブ」は4月24日(土)、「ANA FLYING HONU」の飛来を記念して、中部国際空港セントレア(愛知県常滑市)で滑走路見学ツアーを実施する。航空業界や飛行機への関心喚起が目的で、ツアー当日はバスに乗車し、滑走路の近くで世界最大の旅客機「ANA FLYING HONU」を見学できる。参募募集は4月15日(木)まで。

 「ANA FLYING HONU」は、ANAの総2階建て大型旅客機エアバスA380型機の通称。同ツアーでは、普段は関係者しか立ち入ることのできないエリアから見学できる特別なバスツアーとなっている。

​ ツアーの実施時間は午前11:00~午後1:30。対象者は、セントレアキッズクラブ会員の親子12組24人(小学校3~6年生の子供とその保護者)、応募者多数の場合は抽選とする。参加無料。

 申し込み方法は、セントレア公式ウェブサイト内の専用応募ページから。なお、セントレアキッズクラブへの会員登録が必要。

「WeChat」を活用した中国向け越境EC・観光情報発信 取り組み本格化へ ACD×境港市観光協会

2021年4月13日(火)配信

共同会見のようす(2021年4月5日、境夢みなとターミナル)

 ANAグループの物流ノウハウとデジタル技術を生かして日本の商品を世界に発信するACD(古居弘道社長、東京都江東区)はこのほど、鳥取県の境港市観光協会(結城豊弘会長)と連携し、約12億人が利用する中国最大のSNS「WeChat(ウィーチャット)」を通じた観光情報の発信や名産品の販売を本格的に展開する。

 グレートファイヤーウォールと呼ばれるネット検閲システムがある中国国内からは、日本のSNSやWebサイトの情報を閲覧することが困難で、従来は現地の企業を通じて数百万円規模のシステム投資費用などが必要だった。そこでACDは中国大手IT企業のテンセントやアリババ社と提携し、「WeChat」内で、商品・サービスの販売促進から注文管理まで行える日本初のプラットフォーム「WeSearch」を開発。日本企業・自治体向けに提供している。

 一方、「水木しげるロード」を抱える境港市は、年間300万人以上(2019年度)の観光客が訪れる人気の観光スポットだ。だが新型コロナウィルスの影響で米子空港を発着する国際線が欠航となり、また境港への大型クルーズ船の寄港もなくなるなど、海外からの客足が激減。2020年度の観光客数は100万人を割った。地元経済への危機感を覚えた同協会がコロナ禍でのPR策を模索するなか、ACDのサービスを活用し新たな取り組みを本格化させる。

 今後、ACDと境港市観光協会は連携して観光サイトの構築、ショートムービーやライブ配信による観光の促進、市の名産品の販売に継続的に行う。中国国内での境港市ファンを増やし、特産品を売り込むとともに、アフターコロナの将来的な誘客につなげる狙いだ。

 ACDと連携した同様の取り組みは山形県や一部企業でも始まっていて、境港市をモデルケースとして鳥取・島根両県でも今年度、幅広く展開していく。

【旅行新聞バイク部】「美味しい鰻を食べる」を目的に静岡県・浜松市へ疾走 三保の松原で雄大な富士山が見えた 第3回ツーリング

2021年4月12日(月) 配信

往復500㌔を走った今回の春ツーリング

 緊急事態宣言が明けた4月某日、旅行新聞バイク部は長い冬眠から目を覚まし、部活動を再開した。

 今回の目的は、美味しい鰻を求めて、静岡県・浜松市に向かった。朝8時に東名高速道路の海老名サービスエリア(神奈川県)で待ち合わせし、部員の増田剛と木下裕斗はエンジンに火を入れた。

木下部員も絶賛の三島コロッケ

 4月にしては思いのほか、冷たい空気だった。2台のマシンは2つの弾丸のように西に向かった。富士川サービスエリアで、富士山を借景に木下部員は、「バイク部員たる者、その土地のコロッケを食べなければ始まらない」と、三島コロッケ(1個150円)を頬張った。

 正午過ぎに浜松市内の隠れた名店「うな炭亭」に到着。今回のツーリングの主目的である鰻を待った。うな重(上)と白焼きも注文。味は絶品。この数日、夢にまで出てきた鰻を美味しく味わった。

うな炭亭の「うな重」(上)
香ばしく美味しかった白焼き

 その後、名勝三保の松原(静岡市)に立ち寄った。うっすらと頭を見せた富士山の雄大さと、青い春の海、そして、どこまでも続く美しい松原に、我われはなすすべもなく、見惚れてしまった。

富士山は雄大で美しかった(三保の松原)

 名物「安倍川もち」は静岡茶とセットで300円。きな粉をまぶした甘い安倍川もちは絶品だった。

「安倍川もち」と静岡茶のセット

 次回のツーリング報告も、乞うご期待!

指宿白水館(鹿児島県)の下竹原啓高会長が死去

2021年4月12日(月) 配信

下竹原啓高会長

 鹿児島県・指宿温泉の指宿白水館会長の下竹原啓高(しもたけはら・ただたか)氏が、4月7日(水)に死去した。68歳。

 告別式は11日(日)に、鹿児島県指宿市内の葬儀場で、家族のみで行われた。