「オリエンタルホテル」など、全15施設をチェーンブランド化

2021年6月25日(金)配信

チェーンブランド化される神戸メリケンパークオリエンタルホテル(写真奥)

 ホテルマネージメントジャパン(荒木潤一社長、東京都渋谷区)は6月22日(火)、新ブランド「オリエンタルホテルズ&リゾーツ」を立ち上げ、展開すると発表した。運営する国内グループホテル21施設のうち、「オリエンタルホテル」「オリエンタルスイーツ」「ホテル オリエンタル エクスプレス」を含む全15施設をチェーンブランド化する。

 ブランドコンセプトは、ホテルそのものが「独自性のある滞在体験の提供」と、「エリアを巻き込んだ独自性のあるデスティネーション」となること。ホテルが地域の文化や魅力を「掘り起こす」「活かす」「創造する」ことで、ホテルのほか、地域の活性化につなげたいとしている。

 なお、対象となるホテルは次の通り。

 神戸メリケンパークオリエンタルホテル▽オリエンタルホテル 東京ベイ▽なんばオリエンタルホテル▽オリエンタルホテル京都 六条▽オリエンタルホテル広島▽オリエンタルホテル福岡 博多ステーション▽オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパ▽ホテル オリエンタル エクスプレス 東京蒲田▽ホテル オリエンタル エクスプレス 名古屋栄▽ホテル オリエンタル エクスプレス 大阪心斎橋▽ホテル オリエンタル エクスプレス 福岡中洲川端▽ホテル オリエンタル エクスプレス 福岡天神▽オリエンタルスイーツ エアポート 大阪りんくう▽インターナショナルガーデンホテル成田▽沖縄ハーバービューホテル

KNT-CTパートナーズ会、副会長に鳥羽グランドホテルの上野氏ら 堀会長「『共生・共創』を基に会社を支援」 

2021年6月25日(金) 配信

一昨年度の通常総会のようす

 KNT-CTパートナーズ会(堀泰則会長、3681会員)の第9回正副会長会議が6月3日(木)、東京・港区のシェラトン都ホテル東京で開かれた。本部役員の改選が行われ、本部副会長に東海連合会会長で鳥羽グランドホテルの上野哲男氏と、関西連合会会長で金波樓の井上義一氏、中国連合会会長で望湖楼の中島伸之氏、観光部会長で北栄観光壹番館の阿野裕司氏が就任した。

 本部監事には、関西連合会でかつうら御苑の中照策氏、九州連合会で雲仙福田屋/山照-別邸-の福田努氏、運輸部会で近鉄バスの塩川耕士氏が就いた。

 堀会長は「会社の構造改革を進めるために、『共生・共創』を基とし、KNT-CTパートナーズ会がサポートできるようさまざまな取り組みを強化していく」と力を込めた。

 また、高齢者を中心にワクチン接種が拡大していることを挙げ、「オリンピック・パラリンピック終了後の9月以降に需要は回復する。そのため、今後もアフター・コロナ時代での『新しい旅』の提案が求められる」と述べた。

 KNT-CTパートナーズ会の会員数(5月1日現在)は、宿泊部会2264会員、観光部会896会員、運輸部会521会員の合計3681会員。

 KNT-CTホールディングスの米田昭正社長は「需要は必ずかつ急速に回復する」とあいさつ。近畿日本ツーリスト首都圏の大原浩社長は、自治体との受託事業(ワクチン接種関連、Go Toトラベル事業に代わる地域観光支援事業など)を進めていることを明かした。

 クラブツーリズムの酒井博社長は「高齢者向けのワクチン接種が進むにつれて、急激な電話申し込みがある」と述べた。そのうえで、「(お客の)申し込み動機は①安心・安全対策②旅行の目的③旅行先の感染状況――など、旅行代金より安心事項が優先」と動向を報告した。

 なお、今年度は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、人数を制限しての開催となり、第9回正副会長会議をもって2021年度の本部通常総会とした。

 来年度の本部通常総会は、2022年6月2日(木)に東京・港区のシェラトン都ホテル東京での開催を予定している。

【岐阜県高山】両面宿儺(りょうめんすくな)のルーツを訪ねるセットきっぷ販売 濃飛バス

2021年6月25日(金) 配信

 濃飛バス(加藤憲治社長、岐阜県高山市)は2021年6月21日(月)から、飛騨の伝説の英雄・両面宿儺(りょうめんすくな)にまつわる場所を巡る「両面宿儺セットきっぷ」を販売している。

 漫画・アニメ作品「呪術廻戦(かいせん)」に、両面宿儺と同名のキャラクターが登場し人気が高まるなか、高山市では今後、アニメツーリズムにも力を入れる。高山市丹生川町の路線バス沿線には「ゆかりの地」が多いことから、バスで巡もらえるよう企画した。

 セットきっぷは、高山濃飛バスセンター-ほおのき平間のバス1日フリー乗車券に、飛騨大鍾乳洞の入場と両面宿儺にまつわる土産2点がセットになっている。 発売は11月30日(火)まで。販売金額はおとな(中学生以上)2千円(税込)。「高山市おでかけ支援事業」を活用しているので、通常よりお得に利用できる。

  両面宿儺は高山市丹生川町が出生の地と伝わっていて、「日本書紀」の記述では「一つの体に顔が二つ、手と脚が四本あり、力強く軽捷で、左右に剣を帯び、四つの手で二張りの弓矢を用いた」とされている。宿儺は「武勇にすぐれ、神祭の司祭者で、農耕の指導者でもあり、飛騨地域にとって英雄的存在だった」と伝えられている。

舌切雀のお宿ホテル磯部ガーデン 8月からモニター開始 ワーケ対応客室を本格導入

2021年6月25日(金) 配信

改修後の客室イメージ

 群馬県安中市の磯部温泉「舌切雀のお宿ホテル磯部ガーデン」(櫻井太作社長)は7月15日まで、「ワーケーション対応客室」の改修工事を実施している。8月からモニタープランの受け入れを始め、9月から本格的にサービスを開始する計画だ。

 同館では、これまで法人向けの団体客の受け入れを主軸に行ってきたが、新型コロナ感染拡大に伴い、団体客の需要がなくなり、昨年から主要ターゲットを法人団体客から個人客に転換した。

 同社が強みとする法人向けサービスや法人営業力を生かし、法人向けに「郊外型オフィス」を、また新たな働き方への対応として法人・個人向けに「ワーケーションプラン」を提供する。本格的なビジネスに対応した新たなサービスを提供することで、強みを生かして事業の再構築を目指す。

 磯部ガーデンは楽水館・楽山館・楽風館の3つの宿泊棟及び南館(コンベンション専用棟)で構成されている。客室は全120室(特別室、露天風呂付客室を含む)、最大利用人数700人。団体客へのフレキシブルな対応をするため、客室の多くは和室が中心だった。

舌切雀のお宿ホテル磯部ガーデン外観

 今回、改修する客室は、楽水館3―5階の和室を「ワーケーション専用客室」として、また2階のラウンジ「ポルチェ」をシェアオフィスタイプの専用ラウンジとしてリニューアルする。30―40代をターゲットとした和洋室で、客室にはツインベッド、ワークデスク、4Kモニター、高速Wi―Fi、カテゴリー6対応高速LANを標準装備。楽水館はリバービューで落ち着いた環境の客室で、水のテラスをイメージした「ワーケーション棟」としてリニューアルする。 

 5階の7室には露天風呂を設置し、3階と4階の14室と合わせて計21室がワーケーション対応客室に生まれ変わる。

 コロナ禍でオンラインエージェント(同社HPへの直接予約を含む)からの予約が倍増したことを受け、これまでの予約センターを「インターネット開発宣伝課」と「予約販売課」の2部門に分割し、①インターネットによるプロモーション強化②インターネット経由のオンライン予約対応の強化――を進めている。

 今回取り組む新たな事業はこれまで同社がターゲットとしてこなかった「個人客×ビジネス」、団体ではない「法人客×ビジネス」という新たな市場を狙うもの。「既存事業と競合することなく、むしろ既存事業を補完するサービスになる」(櫻井社長)と考えている。

埼旅協、安全な旅の定着へ 浅子会長が留任

2021年6月24日(木) 配信

6月21日(月)、清水園で総会を開いた

 埼玉県旅行業協会(浅子和世会長、245会員)は6月21日(月)、清水園(さいたま市)で2021年度通常総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、浅子会長の留任を決めた。今年度は会費を全額免除するほか、感染症対策を講じた「安全な旅行を定着」させるための情報を重点的に提供する。

 浅子会長は冒頭、埼玉県などに会費を免除するための補助金の依頼について「大変厳しい交渉だった」と振り返り、昨年より減額になったことを報告。「(同会を)維持するための新たな施策を考えたい」と意気込んだ。

浅子和世会長。会費の減免するための交渉について報告した

 来賓として出席した全国旅行業協会(ANTA)の駒井輝男副会長は「関係官庁に雇用調整助成金の延長を依頼した結果、8月まで延ばすことができた」と成果を強調した。今後は「年内まで対象期間になることを求める」と決意を述べた。

駒井輝男会長。雇用調整助成金を年内までを対象期間にすることを求める

 (株)全旅の中間幹夫社長は消費者が昨年のGo Toトラベルキャンペーンを適用する旅行予約の際、「対面での接触を避けるため、OTA(オンライン旅行会社)の利用が増え、店舗販売を中心とするANTA会員への恩恵はわずかだった」と指摘。これを踏まえ、「今年7月に、会員各社のホームページから予約・決済システムをリンクさせるサービスを始める」とネット販売のへの移行を促した。

 さらに、会社のウェブサイトを持たない会員には、5月にスタートしたHPを開設するサービスの申し込みを勧めた。

 (株)埼旅(梶田雅彦社長、245会員)も同日に総会を開催した。任期満了に伴う役員改選では梶田社長の再任が決定した。

 梶田社長は「昨年に引き続き、(株)埼旅が企画した安心・安全な宿の宿泊プラン『得々の宿』を販売してほしい」と依頼した。

 同日には業懇セールス会も実施。埼旅協協定会員連盟と特別会員連盟が、埼旅協の会員に施設をアピールした。

 開会のあいさつで埼旅協協定特定会員連盟の池口敏雄専務理事は「各受入施設はコロナ禍で旅行会社に営業に行けないなか、会を開いてくれたことに感謝する」と述べ、「旅行会社はワクチン接種が進み、国内旅行の需要が戻る秋以降を想定した新プランを取り入れてほしい」と呼び掛けた。

池口敏雄専務理事。秋以降の需要回復を見越したプランの取り入れを求めた

JATA総会、正会員の年会費は減額に 坂巻会長「会員の声が活動の源泉」

2021年6月24日(木) 配信

(左から)髙橋広行副会長、坂巻会長、菊間潤吾副会長、小谷野新副会長

 日本旅行業協会(JATA、坂巻伸昭会長)は6月21日(月)、東京・千代田区の経団連会館で第65回定時総会を開いた。新型コロナウイルス感染拡大の影響が長期化していることを鑑み、2021年度正会員の普通会費および特別会費の減額が承認された。普通会費は年額10万円の減額、特別会費も従業員数によって全額免除または半額とすることも決まった。また、正会員再入会時における入会金免除も併せて認められた。

 会費の減額に伴い、普通会費は年額25万円となる。特別会費は、常勤役員と旅行業従事社員数が30人以下の場合は全額免除とし、31人以上の場合は1人当たりの会費を従来の600円から300円に減額し、常勤役員と旅行業従事社員数の合計を乗じた額とする。

 入会金の免除は、旅行事業の再開の目途が立たず廃業し、正会員を退会する事業者が見られることから、再入会する際に入会金80万円を免除することが決定した。対象は、2020年4月1日~22年3月31までに退会届を受理した正会員で、22年3月31日から2年以内に入会申込みを行うことが条件となる。

 坂巻会長は「JATAは全会員の集合体。会員の声を聞かせてほしい。また、聞く組織でありたい。会員の声が活動の源泉となり、動くことができる」と呼び掛けた。そのうえで、「コロナ禍によって、移動と交流が経済にとって欠かせないだけでなく、人の生きがいや子供の教育に欠かせないと明らかになった。旅は単純な移動ではなく、心の移動や交流、そこには笑顔が必ずついてくる。次の世代につながる旅行業を皆様と作り上げていきたい」と力を込めた。

  観光庁の金子知裕国際観光部長は、Go Toトラベル事業について「当面は慎重に対応せざるを得ないが、しかるべき時期が来たら再開するよう継続的に働き掛けていく」と述べた。

 なお、総会同日をもって堀坂明弘副会長が退任し、新たに日本旅行の小谷野悦光社長が副会長に就任した。また、松田誠司理事と大西哲郎理事が退任し、阪急交通社の酒井淳社長と名鉄観光サービスの拝郷寿夫社長が新理事に就任し、運営役員を務めていた読売旅行の坂元隆社長も理事に就いた。

需要回復への事業計画 「Go To海外」の仕掛けも

 JATAでは政府や与党に対し、Go Toトラベル事業の再開など大規模な国内観光需要喚起対策、国際交流の速やかな再開、雇用調整助成金の特例措置の年内延長や産業雇用安定助成金など支援策の拡充を要望している。今後も状況に応じて企業への支援策や需要回復策などの陳情を行う。

 今年度の事業計画と予算は、旅行需要回復の先行きが不透明なことから、非常事態編成とし①総額2億円の減収を見込んだ収支計画②コロナ禍からの業界復活と変革に集中するため、全体事業を見直す③国際交流の再開に向けてあらゆる活動の実行④国家試験・法定研修、消費者相談等の法定業務の継続維持⑤ツーリズムEXPOジャパンは、観光産業が一丸となって本格的な国際交流の復活の場となるよう、予算規模は大幅に縮小したうえで実施⑥会議・研修のオンライン化・ペーパーレス等デジタル化の推進――を実施していく。

 事業計画の重点事項は、国際交流の速やかな再開のキーとなるヘルスパスポートの促進、Go Toトラベルの再開とGo Toトラベル後を見据えた環境整備、インバウンド再開に向けた政府・地域・JNTOと連携した取り組みを行う。

 主な事業計画として、海外旅行は関係機関と連携したプロモーションを行い、「海外旅行市場の生き残りをかけた」活動に注力する。具体的には、2国間での「Welcome to My Country(Go To海外)」キャンペーンの仕掛けなどを行うほか、安心安全を根底とした海外旅行ガイドライン制定と管理型旅行の実現、ハワイやビジネストラック開始国など2国間協議体による早期交流再開に向けた取り組みを行う。

 国内旅行は、官民が連携して国内旅行需要拡大施策への提案と参画を積極的に進めるほか、旅行会社の役割と価値提供の転換に向けた取り組みを推進する。重点施策事業には、会員会社のGo Toトラベル事業における利益の最大化に向けた支援、団体旅行・貸切バス需要拡大に向けて取り組んでいく。新規事業には、「需要喚起施策パッケージ」による地域支援と需要喚起、観光庁と連携した「観光地被災情報共有化システム」の開発と運用、アドベンチャーツーリズムの活性化、eスポーツの普及促進に努める。

 訪日旅行は、レジャーマーケット再開に向け、国と日本政府観光局(JNTO)、地方自治体と一体となり、早期再開施策を実施するほか、訪日受入再開に向けた機運醸成をはかる。また、訪日旅行者へ提供するサービスの品質向上と安全衛生管理に向けた取り組みも進める。

 21年度の収支予算については、需要回復の見通しが立たないことから、当期収入は一般会計が前年度比2億1839万円減の7億2531万円を見込む。特別会計は国家試験が6600万円、弁済業務が18億4000万円、ツーリズムEXPOジャパンが7億1200万円など、合計で約31億1847万円の見込み。前期繰越収支差額の20億6900万円を含めた収入合計は約59億1252万円。

 当期支出は、一般会計が同1億606万円減の8億3758万円、特別会計が32億1081万円。合計で約40億4838万円を見込む。次期繰越収支差額を含めた合計は約18億3414万円となる。

2度目のTEJ大阪・関西 11月25~28日に開催

 19年に続き、大阪が会場となるツーリズムEXPOジャパン(TEJ)は、11月25日(木)~11月28日(日)の4日間の日程で開催する。前回の大阪での成功と、20年の沖縄開催で培った新しいMICEモデルを深化させ、国際交流の復活のきっかけを醸成する。新たに、西日本パビリオンの拡充や、ワーケーション、eスポーツなど新しい旅のカタチをエリアごとに展開する。

この夏はちょっと贅沢な国内リゾートを 「感動の宝石箱」発売(日本旅行)

2021年6月24日(木) 配信

日本旅行はこのほど、国内旅行新商品「感動の宝石箱」シリーズを売り出した

 日本旅行(小谷野悦光社長、東京都中央区)は6月23日(水)、同社商品の国内パッケージツアー「赤い風船」で、ハネムーンや記念日旅行におすすめの国内旅行新商品「感動の宝石箱」シリーズを売り出した。

 「感動の宝石箱」は従来まで海外旅行商品として販売していた。しかし、新型コロナ禍で海外旅行ができない状況が長引くなかで、同社は「日本にいながら海外リゾート気分を味わえる国内旅行」に着目。

 この夏の旅行は「いつもよりワンランク上の国内リゾート滞在」をテーマに、長崎(ハウステンボス)や屋久島、北海道、沖縄の4商品を造成した。

 同シリーズで利用する宿泊施設では客室からの眺望にこだわり、宿泊特典やオプショナルツアーを設定した。夏の「ちょっと贅沢な」国内リゾートを提案する。

 設定期間は7月1日(木)~10月31日(日)。関西発。

 商品の例として、ホテルヨーロッパ(長崎・ハウステンボス)カジュアルプランでは、滞在中はプレミアムラウンジを利用できるほか、パーク内のレストラン22店舗で好きな時間に食事ができるなどの特典が付く。料金は16万7800円から(3泊4日、1室2人、大人1人当たり)。

大人のテーブルマナーを学ぶ 最新マナーをプロ視点から解説

2021年6月24日(木) 配信 

「大人のための『テーブルマナー』の教科書」

 星雲社はこのほど、サービスのプロの視点からテーブルマナーを解説した「大人のための『テーブルマナー』の教科書」を発刊した。時代と共に変化し続けるレストランの世界に合わせ、基本的なマナーからさらに踏み込んだ「今まで触れられなかったテーブルマナー」について焦点を当てた。

 著者は、日本ホテルレストラン経営研究所理事長の大谷晃氏。テーブルマナーの講師として日本や海外でも講演を行い、首相主催晩餐会でもサービスにあたる同氏が、今日から役立つアドバイスを詳しく解説している。

 また、同社から刊行されている「旅館ホテルのおもてなし」や「旅館ホテル・観光の教科書」などでは監修を務めている。

 第1章では、「店選びの決め手は下見」や「正しい化粧室の使い方」、「カメラのマナー」、「身体の不自由なお客様へ」など、現実の場面で重要と思える場面を取り上げて解説。古いマナーやサービスの考え方を、現代の社会情勢に合わせて再定義した。

 このほか、西洋料理編、日本料理編、中国料理編、ソムリエとワイン、パーティー編──を6章立てで紹介する。

 大谷氏は、「大人としてのテーブルマナーを身に着けておくことで、レストランやパーティーでのひと時をかけがえのないものにしてほしい」との思いを込めた。

 四六判並製、本272㌻、本体1980円(税込み)。

 問い合わせ=星雲社 tel03(3868)3275。

北海道・ノーザンホースパーク 7月15日(木)から運営再開

2021年6月24日(木) 配信

馬とのふれあいを楽しめるテーマパーク

 馬とのふれあいを楽しめるテーマパーク「ノーザンホースパーク」(北海道苫小牧市)は、感染症対策を徹底したうえで2021年7月15日(木)から運営を再開する。

 新型コロナウイルス感染症対策のため5月16日(日)から臨時休園を続けていた。再開にあたり、事前予約がないゲストも入園できるが、万が一入園制限人数を超えた場合は予約のあるゲストを優先案内する。予約は公式ホームページ内「入園予約フォーム」で受け付ける。また7月1日(木)から、予約サイト「アソビュー!」でもパーク内のさまざまなアウトドアアクティビティを利用できるパスポートと入園チケットのお得なセットチケットを事前に予約購入できるようにする。

 広いパーク内では馬とのふれあいはもちろん、アウトドアアクティビティや愛犬との散歩、夏の花が咲き誇るガーデンを眺めながらレストラン、カフェのご利用など、緑の美しいこれからの季節ならではの充実したひとときを楽しむことができる。

日本旅館協会「安心・安全な宿泊施設、観光地づくり目指す」 Go Toの長期化も要望

2021年6月24日(木) 配信

総会では生産性向上やHACCPへの対応も支援することを決めた

 日本旅館協会(浜野浩二会長、2348会員)は6月17日(木)、東京都内で2021年度通常総会を開いた。今年度は安心・安全な宿泊施設を目指すための感染防止策への融資や、雇用調整助成金など補助金の情報提供と陳情活動などを展開する。「需要が戻る際に観光立国の一員として、訪日客などを受け入れる宿泊施設の経営維持を支える」ことが根幹にある。議事ではすべての議案が可決された。

 浜野会長は冒頭、「(会員の)皆様が地域の中心となって取り組んで安心・安全な観光地作りに力強さを感じる。これからも、この活動に邁進してほしい」と呼び掛けた。

浜野浩二会長。「需要が戻る際に観光立国の一員として、経営維持を支える」考え。

 さらに、Go Toトラベルキャンペーンついては「旅行需要が充分に回復するまでの期限設定を陳情する」とCPの長期化を求める考えだ。

 浜野会長は今後の需要回復時期を「安全な旅行の再開は今年の年末になる」と予測。また、「ワクチンの接種率向上で収束の兆しが見えてきた」とし、「コロナ禍以前の状態になるまで、健闘してほしい」と話した。

生産性向上を支援 出向制度も確立へ

 今年度は生産性向上や、20年6月に宿泊施設などへ衛生管理方式の導入を義務化したHACCP(ハサップ)への対応にも注力する。「宿泊施設は新型コロナウイルス対応以外にやるべきことが多い。各委員会が全力を尽くし、会員を支援する」(浜野会長)と力を込めた。

 さらに、「政策」と「EC戦略・キャッシュレス」、「労務生産性向上」の3委員会は、人材の確保や生産性の向上、IT化・機械化の推進、キャッシュレス化などを重点的に進める。

 このうち、労務生産性向上委員会は昨年度に引き続き、生産性向上の後押しとして、繁閑によって従業員を出向させる制度の確立に向けて、産業雇用安定センターなどと意見を交換する。

税の減免など要望 北陸信越支部連合会

 議事の審議では、北陸信越支部連合会が①固定資産税の減免と消費税の廃止または税率低減措置②Go Toキャンペーンの実施期間の延期と柔軟な対応③高速道路通行旅金の値下げ④NHK受信料の値下げ⑤国民の休日の調整⑥コロナ融資に関する返済の柔軟な対応――の6つを日本旅館協会が政府や官公庁、高速道路会社などに要望してもらう議題を提出し、承認された。

 固定資産税の減免と消費税の廃止または税率低減措置では、猶予及び減免されている固定資産税の支払いについて宿泊施設は1年後では困難であり、金銭的に困窮する可能性があることを踏まえ、「減免措置の対象を建物から宿全体の事業用地への拡大」を盛り込んだ。消費税は廃止または5%軽減を依頼している。

 高速道路通行料金値下げでは、観光消費がより拡大することで、地域経済の活性化につながるとして、組み込んだ。

 国民の休日の調整は「連休のない6、10、12月に、祝日を調整して毎月連休が撮れるように働き掛けてほしい」考えだ。

 同議題は今後、各委員会で検討される。

 新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて、同会は20年度に引き続き、今年度も会費を全額免除する。「協会は2年間免除することとなり、ギリギリで運営を維持している。来年度は徴収したい」(浜野会長)と会員に理解を求めた。