2025年8月12日(火) 配信

国土交通省は8月12日付の人事異動を発令した。
出向 警察庁長官官房付(鉄道局総務課危機管理室長)坪原和洋
鉄道局総務課危機管理室長(警察庁長官官房企画官兼サイバー警察局サイバー企画課理事官兼警察大学校警察政策研究センター付)橋本真和
2025年8月12日(火) 配信

国土交通省は8月12日付の人事異動を発令した。
出向 警察庁長官官房付(鉄道局総務課危機管理室長)坪原和洋
鉄道局総務課危機管理室長(警察庁長官官房企画官兼サイバー警察局サイバー企画課理事官兼警察大学校警察政策研究センター付)橋本真和
2025年8月11日(月) 配信

先日、あるホテルで「また必ず来たい」と強く心に刻まれる体験をしました。出張でクライアント企業を訪問するため、余裕を持って早めのフライトで現地入りした日のことです。梅雨空のその日は湿度も高く、不快指数の高い一日でした。チェックインには少し早い時間でしたが、打ち合わせまで少し時間があったため、荷物を預けようとホテルに立ち寄ったのです。
フロントにその旨を伝えると、やはり部屋の準備はまだとのこと。それでも快く手続きを進めてくださり、荷物を預けることができました。時間までフロント前のソファで休むことにしたのですが、ここからが忘れがたい体験の始まりでした。
ソファに腰を下ろすと、間もなくウェルカムドリンクとして冷たいコーヒーや紅茶を持って来てくれたのです。驚いたのはその後です。スタッフはカウンターの中へ戻ることなく、自然に話しかけてくれたのです。少し離れた斜めの位置に立ち、圧迫感を与えることのない心地よい距離と声のトーンが、「話しかけられる喜び」と「見守られている安心感」を与えてくれました。
しばらくして別のスタッフが「お部屋の準備が整いました」と笑顔で知らせてくれました。本来より早めに用意してくださったようで、その配慮のおかげで、部屋で少し休むことができたのです。
打ち合わせのため外出する際も感動は続きました。「傘をお持ちでなければ、こちらをどうぞ」と、さりげなくホテルの傘を手渡してくださったのです。忙しい業務のなかで、お客様一人ひとりに心を向ける姿勢に強く胸を打たれました。
さらに夜、食事を終えてホテルに戻ると、再びスタッフが笑顔で「お食事はいかがでしたか?」と迎えてくれました。こうしたお客様の行動に合わせた、ちょっとした会話が親近感を強めて宿泊先を「泊まる場所」から「帰る場所」へと変えていくのです。
翌朝、雨はまだ降り続いていました。空港に向かうためタクシーを手配してもらい、到着した車に向かう際の出来事です。スタッフがホテルの傘を差しかけながらタクシーまで丁寧に見送りしてくれました。そのとき、彼女は「ゆっくりお休みいただけましたか?」と優しく声をかけ、名刺をくださいました。名刺を渡す行動には、あなたをまた迎えたいという気持ちが込められていると考えます。
そして、タクシーのドアが開いた瞬間に、ドライバーに一言「大切なお客様ですので、安全運転でよろしくお願いします」という久しぶり素晴らしい言葉に出逢いました。それらすべてが創り出した「またこの地に来るときには必ずこのホテルに来るだろう」という気持ちを胸に空港に向かったのです。
コラムニスト紹介

西川丈次(にしかわ・じょうじ)=8年間の旅行会社での勤務後、船井総合研究所に入社。観光ビジネスチームのリーダー・チーフ観光コンサルタントとして活躍。ホスピタリティをテーマとした講演、執筆、ブログ、メルマガは好評で多くのファンを持つ。20年間の観光コンサルタント業で養われた専門性と異業種の成功事例を融合させ、観光業界の新しい在り方とネットワークづくりを追求し、株式会社観光ビジネスコンサルタンツを起業。同社、代表取締役社長。
2025年8月10日(日) 配信
先日の参議院選挙で与党の自民、公明両党が大敗し、日本政治は根本的大転換の時代を迎えた。自民、公明両党は昨年の衆議院選挙で少数与党に転落しており、今回の参議院選挙でも大幅に議席を失って、自公政治の限界が明確に示された。ところが参院選後の朝日新聞社の世論調査では、「石破首相は辞めるべき」41%、「辞める必要なし」47%、という極めて意味深長な民意が示されている。
大敗を喫した与党に対して、野党の立憲民主党や日本維新の会は獲得議席が横ばいであったが、国民民主党と参政党は議席を大幅増加させた。とくに参政党は他党とは異なり、「日本人ファースト」を声高に叫んで大躍進を遂げた。参政党の政策は十分に練り上げられていないが、「行き過ぎた外国人受け入れに反対」という排外的主張のウケが良い点に危惧を感じている。
政府は2030年に6000万人の外国人観光客受け入れを国家目標にしているが、観光地では既に人手不足が現実化すると共に、オーバーツーリズム批判が顕著になっている。参政党による「日本人ファースト」が排外主義に傾斜すると、政府が目指しているインバウンド観光立国の実現は容易ではなくなる。
「週刊新潮」は「夏休み穴場の旅行先はココです! インバウンドの少ない観光地ベスト5」という特集記事を組んでいる。要するに観光庁の「宿泊旅行統計調査」に基づいて、47都道府県の中で宿泊者の少ない県を穴場とみなして紹介している。
具体的には統計調査最下位47位の島根県から順に、福井県、鳥取県、秋田県、山口県の穴場観光地を取り上げている。日本全国の観光名所がインバウンドで溢れ返り、混雑、騒音、ゴミ問題などの「インバウンド公害」の深刻化で国内旅行を控える日本人のためのプロモーションが行われているわけだ。
インバウンド隆盛化に伴うオーバーツーリズム問題は日本人による国内旅行の低調化を生み出しており、円安による外国人消費が目立つなかで「日本が安売りされている」と感じている日本人が増えている。
日本各地の旅行業界のリーダーは行き過ぎた外国人観光客排斥が生じないように、参政党との対話を進め、「平和産業としての旅行産業」の意義を周到に伝える必要がある。

北海道博物館長 石森 秀三 氏
1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。
2025年8月9日(土) 配信

仏教にはあまたの経典が存在する。キリスト教には聖書があり、イスラム教にはコーランがある。そのような聖典がない神道は、教義がないとみなされてしまい宗教としては不十分だという人がいるが、それは極めて表面的な理解である。神社に伝わる祝詞に込められたメッセージを読み解くと、人はいかに生きるべきか、シンプルかつ感覚的に理解できる。
祝詞のなかでも、最も権威のあるものが、「大祓詞」である。大祓詞は、日本全国の多くの神社において、毎年6月末と12月末に行われる神事で奏上される。6月末の神事を「夏越の大祓」、12月末の神事を「年越の大祓」と呼ぶ。
大祓詞は、前半で日本という国の建国がどのようになされてきたかが描かれ、後半ではその後国民が罪を犯したときに、その罪をどう消し去ることができるかが描かれている。
とくに後半部分で、4柱の神々がリレーのように人々の犯した罪を運び、消し去っていく描写は、ダイナミックで気持ちがよい。その部分をここで改めて現代語訳する。
――高山の頂や低山の裾から、谷川の急流に落ち流れ、その急流の川の瀬におられる瀬織津比売という神が、それらの罪を大海原へ持って行ってくださるでしょう。
それを大海原に持ち出したなら、荒々しい潮流の八方の分かれ道におられる速開都比売(はやあきつひめ)という神がそれを呑み込んでくださるでしょう。
それを呑み込んだら、息吹の戸におられる氣吹戸主(いぶきどぬし)という神が、根の国・底の国へと吹き放ってくださるでしょう。
それを吹き放ったなら、速佐須良比売(はやさすらひめ)という神が、持ってさまよって、消し去ってくださるでしょう。――
大祓詞(おおはらえのことば)を奏上するとき、まさにこの神々のリレーの部分が清々しい気分にしてくれる。私たちは、建国の神々に守られている。罪を犯しても、反省し、きちんとその罪に向き合い、二度と起こさないとの誓いを立て、祓うことで自分自身を清め、本来あるべき高天原のような澄んだ心に立ち戻ることで、神々はちゃんと見ていて、その罪を消し去ってくださる。その神々との一体感こそ、日本人の強さと気高さだ。

先日、高千穂神社を訪問したときに、瀬織津姫という看板を見つけた。もしかしてこれは大祓詞に登場する急流の谷側の瀬に住む瀬織津比売のことかと思い、矢印に沿って行ってみた。急流が削った谷川に向かって急勾配の舗装されていない参道を降りていく、神社としては珍しい下り宮である。
すると、まさに谷川の絶壁に小さな祠があった。

ここに瀬織津姫がいらっしゃって、急流を使って人々の犯した罪を海へと持って行ってくださるんだと思っていると、本当にここに瀬織津姫がいらっしゃるような雰囲気だ。木々の中から、「私を呼んだ?」って今にも現れてこられそうな気分になる。
地形を見ると、ここは天岩戸神社のほうから流れて来る岩戸川に、小さな永ノ内川が合流した場所であり、ほかにも多くの小さい川が流れ入るところである。この瀬の勢いは、すべての罪を海へと流し去るにふさわしい場所だと実感した。

この祠は、瀬織津姫神社と表記されているのだが、ここに入る入口前の看板は「瀬織津姫」と書いてあった。まさに、神社というより、瀬織津姫に会える、そんな場所である。
この谷川の先の日向灘に速開都比売が待ち構え、人々の罪という罪を呑み込むために大きな口を開けているのかと思うと、速開都比売に会いに河口の延岡にも行ってみたくなった。
■旅人・執筆 島川 崇
神奈川大学国際日本学部国際文化交流学科教授。2019年「精神性の高い観光研究部会」創設メンバーの1人。
2025年8月8日(金) 配信

成田国際空港(NAA、藤井直樹社長)グループのグリーンポート・エージェンシー(小島直人社長、千葉県成田市)は8月17日(日)、デジタル造形と探究学習を展開するSonoSaki(戸田勝也社長、愛知県名古屋市)と連携し、小学生を対象に成田空港の非公開エリアや3Dアート技術でねんどの飛行機を作る「まなぶ!つくる!未来の成田空港スペシャルツアー」を催行する。
同ツアーでは、グリーンポート・エージェンシーが実施しているランプセントラルタワーや日本航空(JAL)整備工場など普段は立ち入ることのできない非公開エリアへのスペシャルバスツアーを行う。
ツアーの後半では、空港ターミナル内の特別会場でこれまでの見学で得た学びや感動をもとに未来の飛行機をデザインするワークショップを開催。子供はハリウッド映画などでも使用されているプロ仕様の3Dアート造形ソフト「ZBrush」を使い、自由な発想で未来の飛行機をねんどで作成する。ワークショップの最後には、参加者による発表会を開き、自分の言葉でアイデアを語る場を設ける。
大人と小学生の2人1組ペアの料金は1万5000円。ツアーは午前9時と午後1時の2回開催される。
同社は「夏休みの自由研究にも最適な内容となっている」とアピールしている。
2025年8月8日(金) 配信

熱川プリンスホテル(嶋田愼一朗社長、静岡県・東伊豆町)はこのほど、静岡県が推進する「温泉旅館オフィス化事業」のモデル事業者に選ばれた。
同事業は、温泉旅館の空きスペースをオフィス化し、地域課題の解決と新たなビジネスモデルの創出を目指すもの。熱川プリンスホテルでは、「館内施設や温泉資源を生かし、スタートアップ企業や多様な事業者との連携による“新たな価値”の提供や、人と地域の交流拠点(HUB)づくりを推進していく」考えだ。
第一歩として同館のオープンラウンジを貸し出し、これまでにコーヒーやフレンチトースト販売者が出店。「県内だけではなく、大阪や名古屋など、県外からも申し込みをいただき、10月まで出店が決まっている」(熱川プリンスホテル)という。
2025年8月8日(金) 配信

日本旅行(吉田圭吾社長)は8月7日(木)、石川県七尾市の和倉温泉観光協会(会長=奥田一博・おくだや社長)で、昨年10月から設定した赤い風船「旅して応援! 北陸」を通して集まった義援金を贈呈した。
赤い風船「旅して応援! 北陸」は、令和6年能登半島地震復興応援を目的に、旅行代金の収益の一部(1人当たり500円)を義援金として、和倉温泉観光協会と輪島市に寄付する内容で販売した個人型企画商品。
販売開始の2024年10月から約半年間で集まった314万9000円を「復興に役立ててほしい」と和倉温泉観光協会に手渡した。
同社は「これからも、お客様とともに旅を通して地域活性化や復興支援に貢献していきたい」とコメントしている。
2025年8月8日(金) 配信

沖縄県・国頭村(知花靖村長)は8月8日(金)~10日(日)まで、東京・有楽町の「銀座わしたショップ本店」で、「沖縄やんばる国頭村まつり~食・音楽・泡盛」を開いている。村直送の旬の南国フルーツや、鮮魚などを販売する。
8日には知花村長自ら店舗を訪れ、旬のパイナップルやマンゴーなどを売り込んだ。フェアでは通常の流通ではなかなか出回らない「ミニマンゴー」も登場。育てる段階で間引きされてしまうが、「甘くておいしい」と知花村長もおすすめだ。
このほか、野菜や加工品、鮮魚も10種類ほど販売している。8日(金)のみ、東京交通会館前の1階イベントスペースで音楽ライブや飲食ブース、キッチンカーも展開し、音楽と酒が楽しめるスペシャルイベントを開催している。時間は午後8時まで。
わしたショップ前では国頭村自慢の星空をVRで体験できるコンテンツも用意した。東京で国頭村の味や体験を味わったあとは、「ぜひ村に足を運んでほしい」(知花村長)とアピールする。
2025年8月8日(金) 配信
エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)はこのほど、地方創生事業のプロデュースを行うさとゆめ(嶋田俊平社長、東京都千代田区) に対し、第三者割当増資の引き受けと普通株式の一部取得により、総額5億6800万円を追加出資した。
さとゆめは、地方創生に特化した事業プロデュース会社として、全国50エリア以上で計画策定から事業の立上げ・運営まで、地域と伴走している。HISは2024年7月、さとゆめに資本業務提携を実施。地域活性に資する協働事業として、新・目的地創出事業「Destination Create Project」を立ち上げ、自治体との包括連携協定を締結してきた。
両社は現在、東京都青梅市や鳥取県・大山町など10地域と包括連携協定を締結し、各地へ人材を派遣。地域資源の発掘や観光コンテンツの商品化を行い、国内や海外に向けた販売を通じて、地域の観光資源の価値向上と認知拡大、地域経済の活性化を目指している。
今回の出資を通じて、さとゆめの保有する地方創生事業におけるコンサルティング実績やノウハウ、人材などを融合させ、地域に観光計画から受託事業までの幅広い事業に価値を提供できる体制を構築していく。
2025年8月8日(金) 配信

ドライブイン「千鳥苑」(橋本富夫代表、福井県・美浜町)は8月1日(金)、福井地裁に自己破産を申請し、4日(月)に破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約6億100万円。
同社は1965(昭和40)年4月創業、80(昭和55)年9月に法人改組された。ドライブイン「千鳥苑」の運営を手掛け、当地ではトップクラスの位置にあった。
鯖のぬか漬けの自社製造のへしこや、焼サバ鮨、海産物、福井銘菓などの土産物販売に加え、食堂の運営、歌手の関連商品などを展示販売する茶屋などを展開していた。
県内初の地ビール「若狭ビール」の製造販売や、ビール工場の見学など独自色を打ち出し、94年3月期には年間売上高約10億9500万円を計上していた。
しかし、この間のバブル崩壊の景気後退が長引き、「旅行業者が価格競争による安価なパックツアーを強化したことで、商材や食堂メニューの値下げを余儀なくされ、業績が低迷」(帝国データバンク)。その後、舞鶴若狭自動車道の全線開通により、交通の流れが変化し集客に苦戦していた。
新型コロナの影響があった2021年3月期の年間売上高は約1億3000万円に落ち込んでいた。
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