アドバイザー派遣事業公募開始、12月2日(金)まで 宿のDX人材育成へ(観光庁)

2022年11月16日(水) 配信 

観光庁は宿泊施設のDX人材育成に向けたアドバイザー派遣事業の実証事業を行う

 観光庁はこのほど、「地域一体となった宿泊施設のDX人材育成に向けたアドバイザー派遣事業」の実証事業を行う。ITツールの導入や活用・分析方法の検討、SNS(交流サイト)を活用したマーケティング強化などについて、アドバイザーの支援を受けながら人材育成をはかる。

 宿泊業では、インターネットを利用したオンライン予約割合が増加しているものの、宿によってはDXに対応できる人材が不足しており、IT化に対応できていないケースが多く、他産業と比べて生産性や収益性が低い点が課題とされていた。

 同事業では、宿泊施設における課題をDXの観点から主体的に解決できる人材を育成するため、5施設以上の宿泊施設が一体となった取り組みを公募の対象とする。

 公募期間は12月2日(金)まで。

池の平ホテル&リゾーツ 白樺リゾートに新風 23年4月、新本館開業

2022年11月16日(水) 配信

新本館外観(イメージ)

 長野県・立科町の池の平ホテル&リゾーツ(矢島義拡社長)は、白樺湖畔に白樺高原寮として開業してから70年余り。池の平ホテルの本館が全面改築のうえ、2023年春に新本館がオープンする。鉄骨造10階建て。

 FOOD HALL型のホテルダイニングや白樺湖を一望できる温浴施設や湖畔に佇むパブリックテラス棟に加え、全73室の新しい客室も完成する。

湖天の湯 混浴エリア(イメージ)
新客室(イメージ)

 新本館のコンセプトは「THE LAKE RESORT」と「信州五感のショーケース」。白樺湖を見下ろす「湖天の湯」や信州の豊かな風土が育んだ食材、文化、音、工芸品を体感できる施設「しらかば仲見世」などを用意する。

しらかば仲見世(イメージ)

 新本館の客室タイプはデラックスルーム65室、スイートルーム6室、エクセルルーム1室、ユニバーサルルーム1室の全73室。最上階はビューバスを備えた62平方㍍のスイートルームと、90平方㍍のコーナースイートのみのトップフロアなど。

 「RESORT FOOD HALL 湖畔の風」には4つの個店と8つのコーナーが並び、夕食・朝食はビュッフェ形式。4会場(最大8区画)のコンベンションホールや宴会場も用意される。

 新本館の宿泊予約は22年11月1日から予約を開始する。

【古沢 克昌】

コンセプトは「酔いしれる」 11月16日「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー」開業へ

2022年11月15日(火)配信

キャンパススイート

 三菱地所グループのロイヤルパークホテルズアンドリゾーツは11月16日(水)、「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー」(東京都中央区)を開業する。

 「酔いしれる」をコンセプトに、酒や音楽、光、食、エンターテインメントをテーマにしたコンテンツを多数用意し、東京随一のナイトライフを提供。館内にはバーホッピングが楽しめるよう3つのバーを設けるなど都会の夜を楽しむ仕掛けを随所に施し、新しいホテルステイのカタチを提供する。

オミキバー

 館内にオープンするイタリアのスパークリングワイン「プロセッコ」が楽しめる「プロセッコバー」、DJライブも行われる「キャンバスラウンジ」、四季に合わせた珍しい日本酒と焼酎が楽しめる「オミキバー」は、カーディナルが運営する。

 同社は、ホテル1階にトスカーナ地方の名物料理を中心としたイタリア料理を楽しめるレストランもオープンする。ホテルの朝食を提供する場所でもあり、同社考案のリゾットや自家製フォカッチャなどからなるイタリアン朝食が味わえる。併せて、贅沢な気分で朝食時間過ごせるよう、ドリンクに「プロセッコ」のフリーフローも用意している。

紹介制シャンパーニュ・バー

 ホテル内には、食空間のトータルコーディネーターの渡辺ゆり子氏の紹介制シャンパーニュ・バーも開業する。ホテル客室をシークレットバーとして営業する。

 客室は「プロセッコ」、「オミキ」、「キャンバス」の3タイプ、計161 室。全室にプロジェクターと高音質スピーカーが設置されており、キャンパスラウンジで行われるDJライブもリアルタイムで楽しめる。

 11月14日に行われた内覧会で太田雅史総支配人は「パートナー企業と銀座の夜を盛り上げたい」と語り、阪急メンズ東京との相互総客を目指した施策や宿泊者向け朝活シリーズを展開することも報告した。

 併せて、同ホテルCCCでCLASの社長でもある久保裕丈氏がプロデュースする「暮らす」を着替える」をコンセプトにしたコラボレーションルームの展開も発表した。サブスクリプションサービス「CLAS」で実際にレンタルできる家具や家電を選定しプロデュースされた客室で、12月20日まで3つのコンセプトで期間ごとに展開する。

山陰山陽花めぐり街道協議会 花めぐりで周遊を ペンギンのお散歩も披露

2022年11月15日(火) 配信

ペンギンのお散歩

 島根、鳥取、広島の各県にある花をテーマとした施設で組織する「山陰山陽花めぐり街道協議会」は10月16日、広島県庄原市の国営備北丘陵公園の北入口エリアにある「里山の駅 庄原 ふらり」で行われた、きのこの観察会などのイベント「NAVA―1フェスタ」にブース出展し、各施設や沿線の観光情報、実施しているデジタルスタンプラリーなどを紹介した。

 同協議会は、島根と広島をつなぐ中国横断自動車道尾道松江線(中国やまなみ街道)が全線開通した2015年3月に発足した。沿線施設を中心に、島根3施設、鳥取3施設、広島10施設の計16施設で組織し、スタンプラリーの実施やイベント開催など共同PRを実施している。

 今回のフェスタでは、松江フォーゲルパーク(島根県松江市)のペンギンが登場し、同園の人気イベント「ペンギンのお散歩」を披露した。来場者が可愛らしいペンギンの姿にカメラを向けるなどしてにぎわった。生花などが当たる抽選会も実施した。

 同協議会は「認知度を高め、秋以降の周遊に結び付けば」と話していた。

加賀屋 ダイキン製を導入 ウイルスや菌を抑制

2022年11月15日(火) 配信

食事処などマスクを外す場に設置

 石川県・和倉温泉の加賀屋は、コロナ禍における不安を取り除き、安心、快適に館内で過ごしてもらおうと、宴会場や大浴場の脱衣場などに、ダイキン工業のストリーマ空気清浄機「ACB50X」を新たに導入した。

 同製品は、有害物質を酸化分解する同社独自の空気清浄化技術「ストリーマ技術」に加えて、深紫外線を照射する「UVC LED」と「抗菌HEPAフィルター」を搭載し、ウイルスや菌の活動抑制性能を高めた空気清浄機。深紫外線(UVC)LEDの採用は業界初。

 加賀屋では、これまでも客室や一部館内施設に空気清浄機を設置していたが、館内の快適性をより高めるべく、2021年10月に同製品18台を導入した。性能や機能面はもちろんのこと、メンテナンスのしやすさや、簡単に持ち運び可能なコンパクト性を重視して同製品を選んだという。宴会場や食事処、バー、大浴場の脱衣場など、マスクを外す機会が多い場所を中心に、利用状況に応じて柔軟に配置場所を変えながら活用している。

瀬戸内・松山ツーリズム推進会議 松山や瀬戸内紹介 大阪で旅行会社に説明会開く

2022年11月15日(火) 配信

瀬戸内・松山の魅力をPR

 愛媛県松山市や広島県広島市、JR四国などで組織する「瀬戸内・松山ツーリズム推進会議」は10月17日、大阪市内のホテルで旅行会社や報道機関を集め、観光商品説明会を開いた。

 松山をはじめ、広島、呉、廿日市の各市などが観光プレゼンテーションを行った。

 松山市のプレゼンテーションでは、野志克仁市長が登壇し、2024年12月末まで保存修理工事が続く道後温泉本館や、別館飛鳥乃湯泉で現在行われているアートプロジェクトを紹介した。

 また、松山市を訪れる修学旅行が昨年度177校となり過去最高を記録したと報告した。修学旅行で人気となっているのが、ゲーム感覚で俳句を楽しめる「句会ライブ」。初心者でも「取り合わせ」という技で簡単に一句作ることができ、楽しみながらコミュニケーションをはかれるという。リモートでも対応可能。講師は松山市在住でテレビ番組でも活躍する俳人・夏井いつき氏らが担当する。

 広島市は来年以降に相次ぐ大型整備計画を紹介した。旧広島市民球場跡には来年3月、イベント広場や飲食・物販施設などをそろえる市民公園が開業する。そのすぐ近くには24年2月、サッカーJリーグのサンフレッチェ広島が本拠地とするサッカー専用スタジアム(収容3万人)もオープンする。

 廿日市市は、保存修理工事が行われている嚴島神社の大鳥居について、12月中には工事足場が外れる予定と説明した。

 呉市は「大和ミュージアム」や戦艦「大和」の大砲を試射した亀ヶ首発射場跡をめぐるチャータークルージング&ガイドツアーなどを紹介した。

杉乃井ホテル 新棟1月26日開業へ 全336室に展望露天など

2022年11月15日(火) 配信

客室一例(イメージ)

 大分県別府市の「別府温泉 杉乃井ホテル」は10月26日、新棟「宙館(そらかん)」を来年1月26日に開業すると発表した。同日から宿泊予約の受け付けを始めた。

 新棟は広大なホテル敷地内の最西北に位置し、地下1階、地上14階建て。敷地内で最も高台にあり絶景が広がることから「宙館」と名付けた。

 同ホテルは2025年の全面工事完了を目指し大規模リニューアルプロジェクトを実施している。昨年7月に新棟「虹館」(全155室)が開業し、同12月には「Hana館」を閉館し建て替え工事に入った。

 「虹館」に続く2つ目の新棟となる「宙館」は、上質な滞在を提供するフラッグシップ棟の位置付け。客室は全336室。スイートやジュニアスイート、デラックス、スタンダード、カジュアルの5タイプをそろえる。室内は別府の海や山をテーマにした内装で、雄大な景色を眺める大きな窓を配する。パブリック施設の混雑状況表示や事前精算機能などが付いたタブレット端末を全客室に設置する。

展望露天風呂(イメージ)

 最上階には展望露天風呂「宙湯(そらゆ)」を備える。海抜約250㍍から別府市街地や別府湾、鉄輪温泉(かんなわおんせん)の湯けむりの風景が楽しめるという。景色が楽しめるよう壁面をガラス張りにしたサウナも設けた。

 オープンキッチン型のビュッフェレストラン「TERRACE&DINING SORA」は、九州・大分の地場産の食材を使った洋食中心の料理を提供する。パティシエが目の前で作るモンブランや、フルーツや寒天を自分で盛り合わせて作る「オリジナル蜜豆」もあり、子供から大人まで楽しめる空間という。

大阪観光局とエアビー 民泊データ共有で提携 観光コンテンツ開発も

2022年11月15日(火) 配信

溝畑宏理事長(右)と田邉泰之社長

 大阪観光局(溝畑宏理事長)とAirbnb Japan(田邉泰之社長)は9月29日、「ホームシェアリングを活用した観光促進と経済発展」に関する包括連携協定を締結した。

 両者は、入国者数の上限撤廃や個人旅行の解禁、2025年の大阪・関西万博開催などで、大阪を訪れる外国人観光客の段階的な増加を見込んでおり、国際観光文化都市・大阪の魅力を発信する。

 具体的な連携事項として、エアビーが持つ民泊の宿泊データを共有し、観光地の情報発信や新たな観光コンテンツの開発につなげる。

 ワーケーションや長期滞在、ペット・ツーリズムなど新しい旅のニーズの創出も共同で取り組む。10月25日には両者と自治体を交えたペット・ツーリズムに関する勉強会を開いた。

 大阪観光局の溝畑理事長は「反転攻勢の第1弾がエアビーとの協定だ。コロナ前には1200万人強のインバウンドが大阪を訪れ、このうち2割が民泊を利用していたというデータがある。今後の観光の在り方を見据えたとき、民泊はより重要になる」と協定の意義を説明した。

日本バス協会、業界初の決起大会 政府に支援強化を求める

2022年11月14日(月)配信

バス業界の危機的状況を訴える日本バス協会の清水一郎会長

 日本バス協会(清水一郎会長)は11月10日(木)、東京・永田町の自由民主党本部で「バス危機突破 総決起大会」を開き、バス事業に対する税制・予算による支援強化を政府に求めた。大会では出席した自民党国会議員らにバス業界の危機的状況を訴え、固定資産税減免などの従来と異なる実効性のある支援を要望することを決議した。バス業界単独で決起大会を開いたのは、今回が初めて。

 同協会と自民党バス議員連盟が共同で決議した政府への要望は、①バス事業者の固定資産税減免②全国旅行支援をあと3年は実施③EV(電気自動車)バス補助の大幅増加――の3点を求めた。

 バス業界は過疎化や少子高齢化に加え、コロナ禍で人流抑制などが重なり、乗合バス、貸切バスともに地域を問わず苦境に立たされている。さらに、燃料高騰によるコスト負担増大も加わり、危機的状況に陥っている。

 あいさつをした同協会の清水会長は「人流抑制により10年先の厳しさが今、崖っぷちまでやってきた。地域公共交通の最後の砦、最後の手段となるバスを何とか守っていきたい」と意気込んだ。

 大会当日は全国のバス事業者ら約200人、自民党からは萩生田光一政調会長、自民党バス議員連盟の逢沢一郎会長、同議連の武井俊輔事務局長らをはじめとする国会議員99人が出席した。

萩生田光一政調会長

 萩生田政調会長は「全国各地のバス事業者が赤字基調に苦しむなかで、初めてこのような大会が開かれたことは業界の危機感の表れと受け取っている。固定資産税減免の要望や燃料高騰、ドライバー不足のような構造的な問題など解決すべき課題は山積している。党として正面から取り組みたい」と力を込めた。

 自民党バス議連の逢沢会長は「バス業界の経営危機の突破口を、来年度の税制改正や予算編成で実を挙げていかなければならない。皆で力を合わせて、しっかりと成果を挙げていきたい」と語った。

 大会決議は武井バス議連事務局長が読み上げ、最後に清水会長の「ガンバローコール」で大会を締め括った。

ポーラが冊子作成 乳がん罹患者へのスキンケア アドバイス

2022年11月14日(月) 配信

 ピンクリボンのお宿ネットワーク(略称:リボン宿ネット)の企業会員のポーラ(及川美紀社長、東京都品川区)はこのほど、乳がんに罹患した方向けにスキンケアアドバイスの冊子を製作した=写真。

 冊子では基本のスキンケアやメイク法に加え、眉毛が抗がん剤で抜けた際の眉の描き方や、イキイキと明るい印象に見せるメイクの仕方などをイラストとともに紹介している。冊子はリボン宿ネットに加盟している全国の宿泊施設で今後、希望者に配布する。

 同社のBtoB事業部の岸本裕部長は「お肌のお手入れを丁寧にして綺麗になることで毎日を楽しんでもらいたい、そして昨日より今日を良い日にしていただきたいと想いを込めて、製作しました。乳がんの手術後、旅をあきらめてしまった方たちに、もう一度、心行くまで旅を楽しんでいただきたい、というリボン宿ネットの思想を形にしたものです。この冊子を見て、前向きに旅を楽しむ女性が一人でも増えることを心から願っています」と話す。

 冊子は同社の担当者が順次手渡しで、加盟宿泊施設に届けている。