2022年12月2日(金) 配信

2022年12月2日(金) 配信
2022年12月2日(金) 配信
プリンセス・クルーズ(ジョン・パジェット社長)は日本政府が国際クルーズ客船の受入再開を決定したことを受け、2023年3月から日本でのクルーズ運航を再開する。
日本発着クルーズを始めてから10周年となる23年は、3月15日(水)~11月9日(木)出発の期間で、全22コース・32出発日を設定し、最新テクノロジー「メダリオン」を導入したダイヤモンド・プリンセスでのクルーズ体験を売り出した。
「メダリオン」は、従来のクルーズカードに代わる500円硬貨サイズのメダル型の端末で、ネックレスやウォッチ型ベルトなどで身に付けられるウェアラブル・デバイス。非接触でのチェックインや、船内での同行者の位置確認、船内の飲食物オーダー、客室ドアの解錠など様々なサービスを利用できる。
また、高速Wi―Fiサービス「メダリオン・ネット」も利用可能で、連絡やSNS(交流サイト)投稿、ワーケーション、映画や番組などのストリーミングも洋上で楽しめる。
ジョン・パジェット社長は、「国際クルーズ受入再開は大変喜ばしいこと。メダリオンによって、安全性と快適さを両立させた新たなクルーズ体験を日本のお客様へ提供したい」とコメントした。
2022年12月2日(金)配信
クラブツーリズム(酒井博社長)はこのほど、KDDI社との協業事業のサブスクリプションサービス「クラブツーリズムPASS」にて従来の月額プランに加え、年額プランを発表した。これまで支払い方法が月額プラン(税込550円)のみだったが、今後は年額プラン(税込6000円)も選べるようになった。
年額プランの販売開始を記念して、期間限定で「年額プラン新規入会」キャンペーンを実施している。年額プランでクラブツーリズムPASSに新規入会した人全員に、6000円分のクラブツーリズムの旅行に使える旅行割引クーポンをプレゼントする。申し込み期間は2023年1月31日(火)まで。
2022年12月2日(金)配信
北海島千歳市の丸駒温泉旅館は12月30日(金)、大浴場のサウナを本場フィンランド式「ロウリュー」が可能なストーブに変更するとともに、貸切サウナ付き温泉を新たにオープンする。歴史ある源泉掛け流し温泉と合わせて、丸駒温泉でしか体験できない「ととのう」がパワーアップする。
同館では21年12月、支笏湖を臨む、湖水を使用した水風呂をオープン。大浴場のサウナや歴史ある源泉かけ流しの温泉と合わせて、丸駒温泉でしかできない特別な「ととのい」をPRしてきた。今回は、大浴場のサウナを、低温でも発汗が促され、体の負担も軽減できる「ロウリュー」式に変更。「サウナは我慢」のイメージを払拭することで、「より多くの人に楽しんでもらいたい」という。
同時に、家族やカップルが一緒に体験できる空間として、源泉掛け流しの貸切風呂に「バレルサウナ(樽型のサウナルーム)」を新設する。源泉掛け流しの温泉に加え、本場フィンランド式「ロウリュー」が体験できるサウナ、湖水掛け流しの水風呂、支笏湖ビューの外気浴と、貸切風呂利用でも丸駒温泉オリジナルの「ととのい」を体験できるようにする。
2022年12月2日(金)配信
JTB(山北栄二郎社長)は、宿泊施設の管理システムと宿泊施設向けのさまざまなシステムを連携させる「JTBデータコネクトHUB(ハブ)」を開発し、11月30日(水)から提供を始めた。
同ハブを導入することで、宿泊予約や販売価格などの業務管理システム(PMS)と、自動チェックインや自動精算などのデジタルソリューションの連携を可能とする。これによって、より有効なデータ活用ができ、宿泊事業者の生産性向上につながるとしている。
データをつなぐAPI(システム同士が相互連携するための技術仕様)を共通化することで、デジタルソリューション導入の障壁であるコスト負担を低減し、宿泊事業者がデジタルソリューションを導入しやすくした。
今年2、3月には、同ハブを用いて、非接触型多言語コミュニケーションツール「Kotozna In-room」をチェックアウト業務に使用した実証実験を実施。PMSのデータを連携し、宿泊客に未精算額をリアルタイムでの提示が可能となった。この結果、チェックアウトでオンライン決済が選ばれるようになり、チェックアウト業務の時間を従来から84%削減することが実証され、業務の効率化につながる可能性を示した。
2022年12月2日(金) 配信
日本政府観光局(JNTO)は12月17日(土)、25カ所目の海外拠点として、中国・四川省に成都事務所を開設する。将来的な中国からの訪日旅行再開を見据え、現地の旅行業関係者などとのネットワーク構築やマーケティング活動を拡充する狙い。
所長には佐藤仁氏、次長には谷合慧氏が就任する。成都事務所は、四川省・重慶市・貴州省・雲南省の3省1市を管轄する。中国内陸部市場の消費者志向などの最新動向を把握しながら、旅行業関係者や一般消費者に対して効果的なプロポーションを展開。同時に、日本の地方自治体やDMO、観光関連事業者に有益なマーケット情報を提供していく予定だ。
同事務所の初事業として、12月17(土)~18日(日)に成都市内の伊藤洋華堂(イトーヨーカドー)双楠店で、訪日旅行気分を味わえるイベントを開き、訪日旅行情報を発信する。
2022年12月2日(金)配信
秋田県横手市は12月10、11日の2日間、大阪府大阪市の大阪城公園太陽の広場で、約450年の歴史があるといわれる同市名物の「かまくら」などを設置し、雪国・横手をPRするイベント「横手の雪まつりin大阪城公園」を開く。
大阪での雪まつりは大阪国際空港(伊丹空港)で2017年に始まり、これまで計4回の開催を重ねてきた(21、22年は新型コロナ禍で中止)。同空港の冬の風物詩として親しまれるなか、今年は大阪城公園でも初開催し、25年の大阪・関西万博に向け関西圏での認知度アップをはかる。
イベントでは実際に中に入ったり、記念撮影ができるかまくら2基や、雪に触れる機会が少ない大阪の子供たちに雪の魅力を体感してもらおうと、雪遊びができる雪の広場などを設置する。
横手やきそばやいものこ汁、きりたんぽ、十文字ラーメン、県産牛串焼きなどの地元グルメも販売する。
ステージでは同県名物の「なまはげ」が登場し、「なまはげ太鼓応援演舞」を披露する。同市のウォーキング推進キャラクター「てくてくん」や、大阪・関西万博の公式キャラクター「みゃくみゃく」らも登場し、会場を盛り上げる。
2022年12月2日(金)配信
奈良県観光局は11月1日、奈良市にある奈良県コンベンションセンターで「これからの観光トレンドとその活かし方」をテーマに観光振興シンポジウムを開いた。インバウンド事業のプロデュースや地域共創事業などを手掛ける「やまとごころ」の社長の村山慶輔氏による基調講演や、パネルディスカッションなどが行われた。
会場のほか、ライブ配信や録画配信も行われ、県内外の観光従事者や団体、自治体関係者など延べ約200人が参加した。
奈良県観光局の平田千江子局長は「奈良県では昨年7月に、奈良県観光が目指すべき姿を定めた奈良県観光総合戦略を策定した。本シンポジウムは、その総合戦略の方向性に沿って、直近で推進すべき観光テーマについて、国内外の情勢や先進地域での成功事例を紹介し、観光事業者の日々の取り組みの参考にしていただこうと実施するもの。観光トレンドの変化を知り、どう活用していくかを皆で考える機会にしたい」とあいさつした。
村山氏は「観光再生―これからの観光トレンドの掴み方―」と題して講演。そのなかで「ある物事を捉えるとき、まずはそれが一時的、瞬間的なブームなのか、継続性のあるトレンドなのかを見極めることが大事」と指摘した。観光トレンドの押さえ方としては「国や自治体の予算・計画を知るべき」としたうえで、「キーパーソンとつながることも大切」とした。
また、「トレンドを把握するだけでなく、それを自社・地元に取り入れようとしたとき、どういう意味があるのか、どう取り組めるものなのか、ゴールを意識しながら、自分たちが有するコンテンツやサービスを具体的に落とし込みながら考えてみることが必要」と述べた。
「旅はもっとローカルになる―地域に溶け込む滞在スタイルとは―」と題したパネルディスカッションでは、村山氏をモデレーターに、奈良県山添村で古民家を改装した宿「ume,yamazoe」を運営する梅守本店取締役の梅守志歩氏と、名古屋駅近くの円頓寺商店街で民宿を運営しながら、商店街振興に取り組むツーリズムデザイナーズ社長の田尾大介氏が、それぞれの取り組みを紹介。その地域になかった新たな事業を始める際のポイントとして、梅守氏は「地元住民の理解を得ることが大切」とした。田尾氏は「地域連携の際は、それぞれの立場で出来ることを理解したうえで役割分担して行うこと」など、地域住民との関係構築の重要性を説いた。
2022年12月2日(金) 配信
レストランで、サービススタッフがテーブルに料理を運んで来ると、「お待たせいたしました。何々です」と、丁寧な言葉を添えて提供してくれる店が多くあります。そのなかには、単に料理名だけでなく、食材の産地や調理方法など詳しく説明をする店もありますが、多くの店でその声がよく聞き取れないということがあり残念でなりません。とくに、料理に詳しくない私には、産地名や食材などは初めて知ることも多く、その内容を十分理解できないこともあります。その理由は、スタッフがシェフから言われたことを十分に理解せずに、覚えたことを単にテーブルで話しているだけなのではないかと思うのです。そんなときは、料理の説明を聞くより、早く料理を食べたいと思うのです。
逆に、その説明が興味深いものであれば、「温かいうちにお召し上がりください」と言われるまで、長話をしてしまうことがあります。最高の状態で食べてもらいたいと腕を振るって下さったシェフには申し訳ないのですが、そうしたときほど、そのひと皿を本当に美味しく感じるのです。そこで、それぞれのスタッフに、どの様な違いがあるのか、現場でのおもてなしを考えてみましょう。
お客様のなかには、説明を十分に理解できる食通もいますが、単に聞いているだけという人も多くいるでしょう。だから、お客様がどれだけその話に興味を持ち、楽しんで聞いているか、注意しなければなりません。また、興味を持って聞いてもらえる内容や話し方も必要です。料理の説明をする目的は、お客様に料理を楽しんでもらうため以外に、大切な時間をいただく理由はありません。
説明を聞いて、料理を楽しめたというのは、単に食材の産地を伝えるだけではありません。その産地の食材が、提供された料理にどの様な価値を持つのかにあります。また、他の調理法に比べて、その食材の味をどの様に引き立たせるのかなどを聞くことが、目の前のお皿に盛られた料理への興味・関心をより深めるのです。
最近多くなったペアリングも同様で、ワインやお酒、お茶を詳しく説明されますが、それらが料理をどの様に引き立てるものとして選ばれたかの説明が不十分に感じます。
現場では、「こだわりの」という便利な言葉が、多く用いられるようになりました。しかし、その「こだわり」という言葉が、提供者の「こだわり」ではなく、食事を楽しむ人やサービスを受ける人にとってのメリットとして語れるかが「価値」そのものを生み出すのです。
お客様との会話を如何にしたら楽しい時間にできるのかを考えて、そこに自らの仕事への誇りを創り出す想いが必要なのです。
コラムニスト紹介
西川丈次(にしかわ・じょうじ)=8年間の旅行会社での勤務後、船井総合研究所に入社。観光ビジネスチームのリーダー・チーフ観光コンサルタントとして活躍。ホスピタリティをテーマとした講演、執筆、ブログ、メルマガは好評で多くのファンを持つ。20年間の観光コンサルタント業で養われた専門性と異業種の成功事例を融合させ、観光業界の新しい在り方とネットワークづくりを追求し、株式会社観光ビジネスコンサルタンツを起業。同社、代表取締役社長。
2022年12月2日(金)配信
香川県こんぴら温泉郷の「琴平グランドホテル桜の抄」の山口和孝料理長が、厚生労働大臣表彰の2022年度卓越した技能者(現代の名工)に選ばれた。
技能功績で、「切る」技能のなかでも難しいとされるハモや穴子の骨切りを1・2㍉ごとに細かく包丁を入れ、皮を残して骨と身を切る包丁さばきに卓越した腕前を発揮していると評価された。
後継技能者の育成においても、技能検定委員や技能五輪全国大会予選の競技委員を務めるほか、一門の若手技能者の指導育成に力を入れている点も顕彰された。
現代の名工は、技能者の地位と技能水準の向上などのため毎年実施し、職業別に分類した全20部門から、150人を選出している。
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