10月13日 横浜でONSEN・ガストロノミーウォーキング初開催 参加者募集中

2023年9月21日(木) 配信

「BAYWALK YOKOHAMA」と、「横浜中華街」を歩く

 神奈川県横浜市で10月13日(金)、ONSEN・ガストロノミーウォーキングが行われる。

 臨海部の観光名所をつなぐ臨港パークから山下公園までの水際線コース「BAYWALK YOKOHAMA」と、「横浜中華街」を歩く約7㌔の都市型ガストロノミーウォーキング。臨港パークをスタートし、「ハンマーヘッド」や「赤レンガ倉庫」、「大さん橋」、「山下公園」などみなとみらいエリアの人気観光スポットを巡り、横浜中華街にある「景徳鎮 酒家」を目指す。

横浜発祥と⾔われるスパゲッティナポリタン

 途中設けられたガストロノミーポイントでは、横浜発祥と言われるスパゲティナポリタンや、ハンマーヘッド内にある醸造所と蒸留所、焙煎所が併設された体験型レストラン「QUAYS pacific grill」のオリジナルサーモンとクラフトジン、四川料理の専門店「景徳鎮 酒家」の麻婆豆腐、ビール発祥の地横浜でビール造りの歴史と伝統を受け継いだクラフトビールなどが楽しめる。

「QUAYS pacific grill」のオリジナルサーモン

 担当者は、「信号も無く、ノンストップで絶景ウォーキングが楽しむことができる、『港横浜』を象徴するウォーキングコース「BAY WALK YOKOHAMA」を歩きながら、横浜グルメや地ビール、クラフトジン、オリジナルカクテル、紹興酒が味わえるプレミアムガストロノミーウォーキングを企画しました。地方には無い都市部の魅力を余すところなくお楽しみください」とPRする。

 参加料金は、大人7000円、子供(小学生)3500円(ガストロノミー〈食事・飲み物〉・傷害保険込み)。

 加えて、古来より名湯として知られる「熱海温泉」と「湯河原温泉」の源泉から毎日運ばれて来る湯を、露天風呂やひのき風呂、大浴場などで楽しめる湯処「横浜みなとみらい万葉倶楽部」の入浴券付きプランも大人9400円、子供4930円(+現地で100円の入湯税)も販売している。なお同ウォーキングイベントは11⽉24⽇(⾦)、12⽉15⽇(⾦)にも実施される。各回定員は100人。

富士山が危機的状況へ悪化、山梨県の長崎幸太郎県知事が説明

2023年9月21日(木)配信

富士山5合目は人が多く、人工的景観が目立つ(2023年9月2日午後1時ごろ撮影)

 世界遺産「富士山」は、2013年6月にユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録され、今年10周年を迎えた。以来、国内外から非常に多くの人が押し寄せ、自然環境などに悪影響を及ぼす「オーバーツーリズム」をはじめとした深刻な課題が顕在化し、現状はかつてない危機に見舞われている。コロナ規制が緩和されて観光客が急増し、ますます悪化が懸念されるなか、山梨県の長崎幸太郎知事が9月2日、富士山の現状や取り組みについて説明した。

長崎幸太郎知事

世界遺産登録10周年、本来の「信仰と芸術の源泉」取り戻す

精進湖から見える富士山(山梨県提供)

 日本を代表する霊峰・富士山(標高3776メートル)は、世界文化遺産に「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」として登録されている。古代から、日本人の自然に対する信仰のあり方や山岳信仰の対象となった点に加え、富士を描いた絵画を通じて世界に影響を与えるなど、芸術の源泉といえる点も高く評価された。

 一方で、世界遺産登録時にユネスコ世界遺産委員会の諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)から、富士山の保全状況をより良いものに改善していくうえでの指摘・勧告を受けていた。懸念点として「人が多いため来訪者のコントロールが必要」「環境負荷が大きく排気ガスが心配」「人工的景観が目立つため信仰の場にふさわしい景観を」――の3点。県としてこれらの課題に対応すべく、富士山保全の理念として「富士山ヴィジョン」を制定した。懸念点に対して、登山者の混雑緩和に向けた目標設定と啓発、マイカー規制期間の延長、建物の修景ルールの作成などを実施してきた。しかしながら、長崎知事は「現状では課題解決とは逆方向」と明かした。

富士山頂でご来光を待つ人たち(山梨県提供)

 世界遺産登録前の2012年当時の富士5合目で既に年間約230万人が来訪していたが、コロナ禍前の19年は約2倍となる年間約500万人を超えた。そして、富士登山は今シーズンから新型コロナウイルス感染症の規制緩和などの追い風を受け、再び来訪者数が増加傾向に向かっている。

 環境負荷の低減、富士山の自然保護と交通渋滞解消のため、山梨県・富士河口湖町から吉田口5合目までをつなぐ有料道路「富士スバルライン」では、夏の登山シーズンにマイカー規制をかけている。これにより、普通自動車の通行台数は減少したものの、規制対象外の大型バスなどのガソリン車の通行台数が増加した。ハイヤーやタクシー、軽車両、指定車両、許可車両なども規制対象外。道路法の管轄下のため、交通を制限できない。マイカー規制が富士山での排気ガスの排出を抑制しきれず、解決策に至っていないのが現状だ。

 ただし、これは富士5合目に“ライフライン”が無いという特殊な環境が一因とみてとれる。上下水道や電気が引かれていないため、飲食店や土産物屋などの建物ごとに自家発電機や貯水槽が備えられ、発電機の燃料や水を供給するための運搬車両が不可欠だ。このうえで、来訪者の増加が進めば、発電量の増加が求められ、燃料・水の運搬回数も増加し、必然的に排気ガス排出量の増加も進んでしまう。上下水道もないため、公衆トイレの水洗便所は機能低下で詰まりやすく、故障の原因になっている。環境負荷の増大が懸念される。

5合目公衆トイレの個室にゴミを放置する人も(山梨県提供)

大きな課題となる「オーバーツーリズム」

 このような状況のなか富士山でも、環境・景観破壊や満足度低下につながる「オーバーツーリズム」が大きな問題になっている。長崎知事は「トップシーズンは東京や渋谷のスクランブル交差点のような人混みとなり、5合目から山頂に登るまでの道を人が連なって歩いているような大混雑状態。これが信仰の対象であり、芸術の源泉として相応しい状態なのか」と声を荒げて訴えた。

 また、県にもさまざまな声が届いているなか、オーバーツーリズムが原因で“来訪者の満足度”が極めて低い状態に陥ってしまったという。

 本来の富士山の姿は、「信仰の対象と芸術の源泉」。登山者はもちろんだが、それ以外の来訪者にも伝えていきたい。富士の麓にある「富士山世界遺産センター」では、富士山の魅力と情報を発信し、未来に向けて守り伝える保全の拠点、観光を中心とした地域振興の拠点として、展示を通して語り継いでいる。詳細を多言語対応の展示やガイドシステム、VR映像で楽しめ、これから向かう富士山観光に対する期待感を高めてくれる。しかし、実際に訪れて目にするのが大混雑では、来訪者の満足度を高める効果を得られないと示す。

満足度の低下で「ゼロドルツーリズム」

 長崎知事は来訪者の満足度の低下により、地元にお金が落ちない「ゼロドルツーリズム」につながっていると主張した。コロナ禍に入ってから富士山への来訪者数も下がったが、山梨県内全体の訪日外国人観光客における観光消費額が大幅に減少するものではなかったと語る。つまり、富士山に多く来訪者が来ていたにも関わらず、ほとんど地元にお金を落としていなかったと説明した。

 唯一無二の場所である富士山の維持に、このままでは地元の負担が増すばかりで、富士山を守っていくための担い手が持続可能でなければならないと強調。「疲労する前に『量』から『質』への転換が必要。そして来訪者の満足度を高めていく方向に、観光のあり方の舵を切らなければならない」と長崎知事は呼び掛けた。

次世代に向けて「富士山登山鉄道構想」

吉田口5合目の現状(山梨県提供)

 山梨県では、このような問題に対する解決策として「富士山登山鉄道」の実現に向けて構想を練っている。既存道路である富士スバルライン上に軌道を整備し、LRT(次世代型路面電車システム)を敷設するという構想だ。現在の自然環境を傷つけることなく、既存道路を利活用するのが基本的な考え方となる。

整備後、地形を復元し、周囲の風景に溶け込むグラウンドルーフをイメージする(山梨県提供)

 富士山登山鉄道構想がもたらすメリットは、懸念点の解消につながると話す。決められた時間・本数で運行するため「確実な来訪者コントロールが可能」で、軌道整備と一緒に地面からの給電方式や上下水道などの「ライフラインも整備可能」。自然と調和した駅舎整備など、5合目を「信仰の場にふさわしい景観に改善」でき、結果として“観光客の満足度向上”につなげる。

富士スバルライン上に軌道敷設し、LRTを運行する構想イメージ(山梨県提供)

 富士山を「信仰の対象と芸術の源泉」の世界文化遺産として、本来の姿を感じられる状態に取り戻せるように、長崎知事は「構想実現に向けた課題の調査・検討、地元住民・関係者などとの合意形成に取り組み、構想推進の本格化を進める」と締め括った。

隠れた魅力を紹介 「ますずし」食べ比べも 富山県

2023年9月21日(木) 配信

「ますずし」の奥深さを紹介

 富山県は9月6日、東京都内でマスコミを招き、「『富山で休もう。』メディアミーティング」を開催した。県と4市がこの日のために「話題」を用意し発表したほか、郷土料理「ますずし」の食べ比べも企画し、県内の隠れた魅力を紹介した。

 プレゼンテーションでは、「おりん」の音がそこかしこで聞こえる「1/fゆらぎのまち」(高岡市)や、ボートでしか行けない秘境「金屋石」の石切場(砺波市)、来年6月30日からの一般公開が決まった「黒部宇奈月キャニオンルート」などの魅力を伝えた。

 県や市町村のブースでは、自由商談を行ったほか、県内10店の「ますずし」食べ比べで、マスの肉厚や酢飯の固さ、酸味の違いなど、郷土料理の奥深さを体験した。
 県観光戦略課の山下章子課長は「北陸新幹線の敦賀延伸が来年3月16日に決まるなか、北陸3県で観光を盛り上げていきたい」と話す。

〈旬刊旅行新聞9月21日号コラム〉――観光業界に溢れる造語 「仕事のために館詰め」の方が潔い

2023年9月21日(木) 配信

 家の近くの中華料理屋さんがいつの間にか居抜きで別の店名に変わっていた。それで「どんなお店かようすを見て来よう」と思っていたところ、先日、ようやく行く機会が訪れた。料金はリーズナブルで、味も悪くない。何よりも接客が以前の店よりも格段に良くなっていた。外食することが少なくなったため、たまに行く安食堂や安酒場で、接客スタッフが笑顔で料理やドリンクを運んでくれるだけで気分が良くなってしまう。

 

 人手不足が深刻化しているなか、気持ちよく料理をテーブルに持って来てくれる、「人」によるサービスの価値が高まっていることを感じる。

 

 

 一方で、不思議に思うことが1つある。それは、高額の料金を設定しているグランピング施設の夕食が「バーベキュースタイル」という矛盾だ。ブランド牛肉など、ふんだんに高級食材が提供されているのだろうが、基本はキャンプのため、自分で火を熾し、食事の準備をして、調理しなければならない。施設側は食材さえ提供すれば、お客が好きな時間に勝手にバルコニーなどで肉を焼いたり、野菜を切ったり、皿を並べたりしてくれるのでラクである。「キャンプに高額の料金は出さないし、高額の料金を出すのであればキャンプはしない」派の私には、このスタイルが長く続くのだろうかと思うことがある。

 

 コロナ禍に高額な宿泊料金でありながら、各客室の冷蔵庫に予め入れている弁当を、お客自らが温めて食べるサービスを提供していた宿があったが、「旅館やホテルのサービスとは何か」について、深く考えさせられた。

 

 

 そういえば、今年の夏に、苫小牧港から八戸港にフェリーを利用したときに、荷台に牛を乗せた大型トラックが何台も乗り込んでいた。その日のフェリーは大きく揺れたため、私は夜中ずっと船内の狭いベッドで「牛たちはこんなに揺れるトラックの中で大丈夫だろうか」と心配になったのだが、おそらく、そのトラックの運転手たちと思われる人たちが、船のラウンジでビールを飲んでいた私の隣のテーブルで酒を飲み始めた。

 

 すると、その中の1人が「オレさ、この夏休みにカミさんが行きたいというグランピングに娘を連れて行くことになったんだ」と話した。「なにぃ、グランピングって何よ」ともう一人が聞いた。「何だか知らないけど、テントとか張ってるやつじゃないのかなあ」といったような会話をしていた。

 

 

 グランピングとは、「グラマラス」と「キャンピング」を掛け合わせて造語で、「ホテル並みのサービスを野外で愉しむ魅力的なキャンプ」とウィキペディアは説明している。わりと浸透した造語かと思っていたが、どうやらまだまだである。

 

 最近の観光業界はさまざまな造語で溢れている。「ワーク」と「バケーション」を掛け合わせた造語「ワーケーション」は、「普段の職場と異なるリゾート地や観光地で働きながら休暇を取ること」とある。一見、新しいスタイルに見せかけようとする言葉だが、どこか生ぬるい気持ち悪さがある。個人的には、仕事にも、休暇にも中途半端な姿勢を表す言葉に感じる。「仕事のために館詰め」の方が潔くて好きだ。「ビジネス」と「レジャー」で「ブレジャー」。「ホテル」と「バカンス」で「ホカンス」。ちょっと恥ずかしい。

(編集長・増田 剛)

 

〈観光最前線〉秋の味覚を堪能

2023年9月21日(木) 配信

秋の収穫祭がテーマ(写真はイメージ)

 リーガロイヤルホテル(大阪市北区)は9月22日―11月30日まで、「オールデイダイニング リモネ」にてリンゴや栗、サツマイモに見立てた本物そっくりなスイーツをメインに、秋の味覚を存分に楽しめる「オータムスイーツビュッフェ REMONE Farm」を実施する。

 “秋の収穫祭”をテーマに、栗やサツマイモ、カボチャなど、旬を迎える食材を使用したスイーツ全18種と、フード全25種をそろえた「実りの秋」を満喫できる企画だ。

 また、1階「メインラウンジ」でも12月3日まで、伝統的なフランス菓子やマロン、シャインマスカットを使用したスイーツが味わえる「ロイヤルアフタヌーンティー ~Voyage en France~」を販売している。今年の秋は「食欲の秋」を実践してみては。

【塩野 俊誉】

令和トラベル、予約アプリ紹介者に5000円分ポイント 「海旅身近に感じて」

2023年9月20日(水) 配信

紹介された人には8%のクーポンを送る
 令和トラベル(篠塚孝哉社長、東京都渋谷区)はこのほど、同社の海外旅行予約アプリNEWTを紹介した人に5000円分のNEWTポイント、紹介された人に8%OFFクーポンをプレゼントする「友だち紹介プログラム」を始めた。海外旅行をより身近に感じてもらいたい考え。

 同プログラムは、NEWT末利用者への紹介でクーポンをプレゼント。そのクーポンを利用した旅行の完了後、紹介した人に5000円分のNEWTポイントを贈る。複数人を紹介した際は旅行が完了するたびにポイントを進呈する。

 
 ポイントは旅行終了日から起算した翌月7日にプレゼントする。有効期限は、付与日から12カ月目の月末となる。クーポンは2024年9月30日までに完了する旅行に使用できる。

船から見る航空機の迫力と魅力を体験 元管制官と特別クルーズ(シーライン東京)

2023年9月20日(水) 配信

空港沖で生解説を実施

 シーライン東京(斉藤博章社長、東京都港区)は9月18日(月)、「空と海のSYMPHONY HANEDA Airport Sky View Cruise」を実施した。

離発着を間近で

 船から見る航空機の迫力と魅力を体験してもらいたいとの思いを込め企画。当日は羽田空港D滑走路沖まで船を進める特別航路での運航とし、空港沖では元管制官が離発着する航空機の機種や便名、離発着時のルール、管制官とパイロットのやり取りなどを生解説した。

クイズ形式で航空管制の仕事を知る

 参加者はその後、船内で行われた航空管制教室で管制官の人数や管制塔の高さ、羽田空港の面積などをクイズ形式で学び、離発着時の管制官とパイロットのやり取りをシミュレーション形式で体験した。

 今回のクルーズを担当したのは、航空交通管制協会の堀井不二夫氏と玉井一久氏。堀井氏は99人の参加者に「管制官の仕事は大変だが、自分の指示で飛行機を動かせる楽しい仕事でもあります。将来の職業選択のひとつとして考えてみてもいいのでは」と呼び掛けた。

 「飛行機を近くで見られて楽しかった」「色々な体験ができて大満足です」など、参加者からも好評を博した今回の企画。シーライン東京は、内容を深化させながら今回のクルーズを定番化させたい考えを示す。

ローカル・ガストロノミー+体験 新潟県旅館ホテル組合「にいがたお宿のガストロノミー宿泊商品」を発表 

2023年9月20日(水) 配信

柳一成理事長

 新潟県旅館ホテル組合(柳一成理事長)は9月20日(水)、東京都内で「にいがたお宿のガストロノミー宿泊商品」の発表を行った。

越の梅味噌やわらさフレークなどのご飯のおとも

 にいがたお宿のガストロノミーは、「にいがた朝ごはん」、「にいがた地酒の宿」、「にいがたお宿の晩ごはん」の3プロジェクトの総称。各宿は、日本一の美食の宿を目指し、3つのプロジェクトと歴史・文化などの背景を組み合わせた食のストーリーを発信している。

 今回新たに、旅行商品の造成を目指しローカル・ガストロノミーに体験を加えた宿泊商品を企画。県内10軒の宿が商品造成に参画している。

 発表会では、「醸す森(十日町市)」の麹造り体験プランと、「あてま高原リゾート ベルナティオ(十日町市)」の四季の発酵会席味奏~KANADE~の2つの宿泊商品が紹介された。

 醸す森の麹造り体験プランでは、麹造りの一部を体験したり、麹料理を味わったりすることができる。

 新潟県旅館ホテル組合は9月15日に「にいがたお宿のガストロノミー」の特設サイトを開設し、順次情報を掲載。10月から12月の期間、同プロジェクトの首都圏での認知拡大と旅行者数の増加をはかるべく、宿泊キャンペーンを展開する。

 柳理事長は「温泉も含め、その場所にしかないモノを食べていただく、その場所ならではのストーリーを感じていただくことが宿の役割」と語った。

 また、県が2023年に地域の風土、歴史や文化を料理に表現する「ローカル・ガストロノミー」の理念を体現し、地域社会との関わりに積極的な県内の飲食店や宿泊施設、特産品を表彰する「新潟ガストロノミーアワード」を創設したことに触れ、「このプロジェクトも味わうから体験へ取り組みを進めていく」と力を込めた。

東京からの近さ軸にインバウンド誘致 埼玉県が東京都内で県の観光魅力を発信するミーティング開く

2023年9月20日(水) 配信

大野元裕県知事

 埼玉県は9月19日(火)、東京都内で県の観光の魅力を発信する「インバウンドキックオフミーティング」を開いた。

 同県は今年度をアフターコロナ元年と位置付け、インバウンド向けの観光施策を一新し、東京からの近さを軸にインバウンド誘致を進めている。

 大野元裕県知事は、「東京から少し足を延ばせば素晴らしいモノが数多くある。これが埼玉県の特性」と語り、都内観光事業社約90人に東京に滞在するインバウンド旅行者の送客を呼び掛けた。

 コネクトワールドワイド・ジャパンの佐佐木享子氏は「インバウンド旅行者は平均2週間以上日本に滞在し、来日後日帰りスポットを探すケースが多い」としたうえで、「観光案内所やホテルのコンシェルジュの新鮮な情報が大切」と強調した。

 さらに、「四季折々の魅力あふれる日帰りスポットへのアクセスの良く、ハートをつかむような日帰りスポットや、東京では味わえない四季折々の自然や祭りが充実している」と語り、「都内から近く電車から降りてすぐ楽しめる観光地が多いことも魅力のひとつ。埼玉県の今後のインバウンドビジネスのポテンシャルは高い」と力を込めた。

約160人が集まった

 会の最後には、観光施設や観光協会ら県内観光事業社70人も、都内観光事業者へ情報発信を行った。

韓国旅行者が選ぶ旅先、東京が1位に 大阪・福岡も上位5位(ブッキング・ドットコム)

2023年9月20日(水) 配信

ブッキング・ドットコム、検索ランキング(ブッキング・ドットコム調べ)

 ブッキング・ドットコムはこのほど、韓国において2023年の大型連休となる秋夕(チュソク)期間(9月28~30日)を検索対象期間とし、旅行先として最も注目されている世界の都市をランキングで発表した。このなかで、東京が1位を獲得し、3位が大阪、4位が福岡と、上位5位以内に日本の3都市がランクインした。

 調査は23年7月1日(土)~8月15日(火)に、同社のサイト内で宿泊検索された回数をもとにランキングとしてまとめた。

 今回のランキングは次の通り。

 1位東京(日本)、2位パリ(フランス)、3位大阪(日本)、4位福岡(日本)、5位ローマ(イタリア)、6位バンコク(タイ)、7位ダナン(ベトナム)、8位台北(台湾)、9位ロンドン(イギリス)10位ニューヨーク(米国)──となった。

 同社の北アジア地区統括リージョナル・ディレクターの竹村章美氏は、「国別の訪日外国人は韓国が最も多い。22年10月11日以降に、日本の入国制限が解除されたことや、記録的な円安が大きく影響していると考えられる」としたうえで、「日本人旅行者の今年の夏休み期間の海外旅行先の検索ランキングでは、韓国・ソウルが1位と、日本人の韓国人気が高いことが分かる。今後も韓国と日本における旅行者の行き来はより活発になるのでは」と分析した。