特急「かんぱち」号に乗車 別府・大宰府の旅 JALとJR九州の客室乗務員が同乗

2024年5月7日(火) 配信

designed by IFOO 特急「かんぱち・いちろく」(イメージ)

 日本航空(JAL、鳥取三津子社長、東京都品川区)とジャルパック(平井登社長、東京都品川区)、九州旅客鉄道(JR九州、古宮洋二社長、福岡県福岡市)はこのほど、4月26日(金)から運行を開始した、特急「かんぱち・いちろく」に乗車する別府・大宰府のツアーを売り出した。同列車は観光列車で、JR九州は「D&S(デザイン&ストーリー)列車」と呼んでいる。

 商品は地域活性化の取り組みとして、博多―別府間を運行する「かんぱち」号を貸し切り、JR九州の客室乗務員とJALふるさとアンバサダーが乗車。列車で楽しい時間を過ごせるように、両客室乗務員が協力してさまざまな企画を用意する。

 ツアーの出発日は8月24日(土)で、出発地は東京か福岡。1泊2日で宿泊先はべっぷの宿 ホテル白菊。同ツアーは抽選販売となる。料金例は東京発で2人1室利用時で1人16万5000円。

山梨県立文学館開館35周年記念で特設展 生誕140年 歿後50年 中村星湖展 6月23日(日)まで

2024年5月7日(火) 配信

「少年行」原稿(山梨県立文学館提供)

 山梨県立文学館(山梨県甲府市)で2024年6月23日(日)まで、開館35周年記念特設展「生誕140年 歿後50年 中村星湖展」が開かれている。

 1907(明治40)年、自然主義文学の隆盛期に小説「少年行(しょうねんこう)」で文壇に登場した中村星湖(なかむら せいこ 1884~1974)の生涯と作品を取り上げる。同館では1994年(平成6)年の企画展以来、30年ぶりの展覧会だ。

 中村星湖は山梨県富士河口湖町の生まれ。本名は将為(まさため)。早稲田大学在学中に応募した小説「少年行」が1等に選ばれ自然主義作家として一躍知られるようになった。卒業後、雑誌「早稲田文学」の記者として大正8年まで在職した。小説だけでなくフローベール、モーパッサンの作品を翻訳したり、鈴木三重吉の児童雑誌「赤い鳥」に童話を発表。さらに強い好奇心と探求心によって民衆芸術、農民文学にかかわる評論活動など、幅広い分野で活躍した。特別展では90年の生涯を紹介する。

 主な展示資料は、富士山麓の美しい自然を背景に主人公と転入生との友情と成長、別れを描いた小説「少年行」の原稿。夏目漱石から星湖あての手紙(1911(明治44)年7月25日)、1928(昭和3)年にパリ留学中に下宿の窓から描いた風景画、茅ヶ崎南湖院で療養中の国木田独歩を見舞った文学仲間たちとの写真など。

 観覧料は一般330円、大学生220円。20人以上の団体は割引あり。高校生以下、65歳以上は無料。休館日は月曜日(ただし5月6日は開館)と5月7日(火)。

【ジャーナリスト・貞廣長昭】

「もてなし上手」~ホスピタリティによる創客~(160)情緒的価値を高めよう 「おっ」という感動を

2024年5月6日(月) 配信 

 

 「西川さん、昨年もお越しくださいましたね。ありがとうございます。今回も大阪から来て下さったのですか」。受付で名乗ったときに返ってきた言葉です。先日、福島県郡山市で開催された「ゴ・エ・ミヨ2024」のレセプションパーティに参加しました。「ゴ・エ・ミヨ」とは、日本では既にレッドブックとして知られている「ミシュランガイド」同様に、各地にあるレストランを黄色の表紙で評価するガイドブックを発行する団体です。1972年にフランスで創刊。アジア地域では唯一となる日本版が2017年に発売し、今年で8刊目を迎えました。

 今年は47都道府県で532軒が認定されました。そして、東北で認定されたレストランのシェフが集まって開かれるレセプションに、昨年の山形県・鶴岡会場に続いて、親しくしている奥田政行シェフの誘いで参加しました。会場に到着したときの対応が、冒頭に紹介した出来事です。

 昨年は奥田シェフのスタッフの研修で鶴岡に行き、翌日に帰阪する予定でしたが、「お泊りになるなら、来ませんか」と誘われ、飛び入りで参加したのです。

 顧客管理はその多くがダイレクト営業のために必要とされていますが、今回は1年前の情報を生かして、再会の瞬間に心を掴む対応をされたのです。

 最近、初めて行くレストランに予約サイトから予約し、自動返信で予約完了の連絡が来ました。一度の利用で終わるレストランもありますが、再利用する多くのレストランでは、その自動返信とは別に、利用前に電話が入ります。予約へのお礼と当日の要望など、予約サイトで聞けないことなどの確認のためです。この電話は、行く前からワクワク感を高めると共に、聞いた情報から再利用につながる当日の感動を創造しているのです。

 そのレストランでも同様のことがありました。非常に気持ちよく時間を過ごせたので、帰るときに次の予約をしました。するとやはり事前連絡が入ったのです。しかし、そのときは電話に出られず、翌日に連絡をしました。その電話で、さらに感動することが起こりました。電話に出たシェフから「西川さん、お電話ありがとうございます」というものだったのです。

 この2つの事例に共通するのは、はじめの瞬間にインパクトのある声掛けをしている点です。名前を使って「おっ」という感動を提供し、情緒的価値を高める。人は商品を購入するときに、機能的価値とは別にこの情緒的価値に大きく左右さます。その商品を購入・利用することで幸福感や優越感、ワクワク感を強く感じれば、自身の選択に成功感を感じ、また利用したいという帰属意識が生まれるのです。

 

コラムニスト紹介

西川丈次氏

西川丈次(にしかわ・じょうじ)=8年間の旅行会社での勤務後、船井総合研究所に入社。観光ビジネスチームのリーダー・チーフ観光コンサルタントとして活躍。ホスピタリティをテーマとした講演、執筆、ブログ、メルマガは好評で多くのファンを持つ。20年間の観光コンサルタント業で養われた専門性と異業種の成功事例を融合させ、観光業界の新しい在り方とネットワークづくりを追求し、株式会社観光ビジネスコンサルタンツを起業。同社、代表取締役社長。

 

 

 

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(232)」大津港に繋がった琵琶湖疏水船(京都市・大津市)

2024年5月5日(日) 配信

琵琶湖疏水のゲート大津閘門

 そろそろ桜が見ごろの3月下旬、個人的には3回目になる琵琶湖疏水船に試乗させていただいた。3月28日から解禁となる疏水船は、今年から乗下船場をミシガンやビアンカなどが停泊する大津港に移動しての新規オープンである。

 船は、大津港から琵琶湖周航の歌碑が残る旧三高艇庫を経由して京阪電車石山坂本線の下をくぐると、正面に石造りの大津閘門が見えてくる。大津閘門は、琵琶湖と疏水の約1メートルの水位差を調整する閘門式ゲートである。重厚な扉は、今回の大津港延伸合わせてすべて電動開閉に改装された。

 閘門の正面からは、伊藤博文の揮毫「気象萬千」(さまざまに変化する風光は素晴らしい)の扁額がかかった全長2436メートルの第1トンネルの入口が見える。

 琵琶湖疏水のことは本紙でも何度か紹介した。琵琶湖の水を都に引く構想は、古くは平清盛の時代にまで遡る「奇想」であった。とくに、地盤が固く湧水の多い第1トンネルの掘削工事は誠に困難を極めた。工事に先立ち2本の竪坑が掘られた。これも工期短縮をはかる「奇想」であった。琵琶湖と京都蹴上までは約8キロ、この間の水位差は4メートル、平均2000分の1という超緩勾配の難工事であった。工事を指揮したのは工部大学校(後の東京大学)を卒業したばかりの若手技師・田邉朔郎。まさに日本最初、日本人だけの手による世紀の大土木工事であった。

 1869(明治2)年の東京奠都により、京都の産業は急激に衰退、人口も激減した。「狐と狸しか棲まない」とまで揶揄された京都の復興を託された世紀のプロジェクトであった。

 この事業は1930年代、世界大恐慌時のテネシーバレー開発を想起させる。疏水工事のあいだ、田邉らはアメリカ・コロラド州アスペンに赴き、水力発電所を視察した。そこで得た知見から、それまでの計画を大幅に修正し、蹴上と岡崎間の落差を生かして、日本初の営業用発電所(蹴上発電所)を提案した。その電力で、京都・伏見間に日本初の電気鉄道(路面電車)を走らせ、紡績、伸銅、機械、タバコなどの新しい産業の振興をはかったのである。まさに京都再生の切り札となった。

インクライン下岡崎船溜と琵琶疏水記念館

 琵琶湖疏水は2020年に文化庁の日本遺産(京都と大津を繋ぐ希望の水路琵琶湖疏水)に認定された。その物語を含め、疏水建設の記録は、琵琶湖インクライン下の琵琶湖疏水記念館に集大成されている。この館を核に、疏水全体をフィールドミュージアムとする計画(文化観光拠点計画)も認定された。

 明治の一大プロジェクトを肌で感じることができる琵琶湖疏水の周辺は、まさに近代京都を生み出した記念すべきエリアである。歴史都市京都のもう一つの顔でもある近代京都の建設。これをテーマとした新しい文化観光拠点づくりが、誠に期待される。

(観光未来プランナー 丁野 朗)

「津田令子のにっぽん風土記(108)」犬も猫も家族もハッピーに~ 東京都・椎名町 編~

2024年5月4日(土) 配信

西武池袋線椎名町駅近くのトリミングサロン「L&M」
トリミングサロン「 L&M」 代表 小岩井千尋さん

 西武池袋線椎名町駅近くにL&Mというトリミングサロン(2007年開業)を構える小岩井千尋さん。当時飼っていた犬Lucy(ルーシー)とMaple(メープル)の頭文字をとって名付けたという。

 そこを拠点に新たにペットシッターとしての活動を始めたのは2年前。「この職業を志したのは、中学生のころ、友達から子犬をもらったのがきっかけで犬に携わる仕事に就きたいと思うようになった」という。「動物関係の専門学校に進学し、動物看護師、トレーナー、トリマーを総合的に学ぶコースに進学するなかでトリマーの仕事をやりたいと思うようになりました」と話す。「最初の勤務先は動物病院でした。『気になる事があれば獣医に即報告・相談』という習慣が身に付き今でもまめに飼い主さんに報告・相談するようにしています。そのおかげで病気の早期発見につながる事もありました」と振り返る。

 トリミングサロンのお客様がペットシッターを始めたのがきっかけで新たな役割も加わった。「トリマーとは違った角度で動物に触れ合える働き方を模索していたのでチャレンジすることにしました」と語る。今は、本業の傍ら1人でお留守番をしている子(わんちゃん、猫ちゃん)のご飯やトイレ、そしてお散歩などシッティングの仕事を織り交ぜながら精力的にペットや飼い主を支えてくれているのだ。

 生まれは、母方の実家のある福島県。転勤族だった父親の関係で生後すぐに大宮に引っ越し、その後神奈川県厚木市、豊島区に移り住み、20歳のころに椎名町に引っ越して来られた。椎名町の印象を「長閑な住宅街で、小学生くらいの子供たちが遊んでいる風景をよく見かけます。夕方にはお散歩中のワンちゃんとよく出会います」。また、アットホームなお店がたくさんあり生活していてとても楽しく住みやすくて気に入っていると話す。

 休みの日には愛犬と駅近くにある「なゆたカフェ」をよく訪ねるという。「お寺のお庭を見ながらご飯やスイーツを食べる事ができ、自然の中にいるような気分になり落ち着きます。ルナとテラス席で過ごせるのは至福の時間です」と語る。

 「夢の夢ですが、室内ドッグランがあるペットカフェもやってみたいですし、最近では旦那さんもペット業界に参入し、一緒にペットがさらにハッピーになれたり、わんわん人生がより素晴らしいものになれるお手伝いができたら」と語る小岩井さんの弾けるような笑顔が印象に残る。

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

「観光革命」地球規模の構造的変化(270) 大阪・関西万博の行方

2024年5月3日(金) 配信

 大阪・関西万博は、来年4月13日の開幕まで残り1年を切った。残念ながら、盛り上がりを欠いており、今後の行方が心配になる。

 万博は19世紀に先進国による産業見本市として誕生し、その後に列強による国威発揚の場として使われた歴史を持つ。フランス・パリに本部を置くBIE(博覧会国際事務局)は1994年に「地球的課題解決の場」と万博を位置づけ直した。

 そのため大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」を基本テーマに掲げており、健康寿命や気候変動など「人類共通の課題解決」を標榜していることは妥当である。しかし展示の詳細が不明であり、70年万博の「月の石」のような目玉を欠いている。

 今のところ161カ国が万博への参加を表明しており、そのうち当初56カ国が参加予定であったタイプAパビリオン(参加国が独自に設計・建設)から8カ国が建設断念、16カ国が建設業者未定だ。タイプAは「万博の華」と呼ばれ、期待が集まるために万博の成否に影響する。工費高騰や人手不足による海外パビリオン建設の遅れが危惧されている。

 会場整備費は当初想定の2倍近い2350億円に膨らみ、運営費も1.4倍の1160億円に膨らむようだ。ハコモノに巨額の公費を投入し、催事で経済効果をはかる手法は「時代遅れ」という批判がなされている。

 万博の想定入場者は2820万人であるが、各種調査では万博に行きたい人の比率が下落し続け、気運が盛り上がっていない。気運低迷は万博協会がさまざまな批判に率直に向き合わず、開催意義理解を求める姿勢の不足が原因といわれる。

 ようやく万博協会は訪日外国人客の誘客に本腰を入れ始めたようだ。協会は海外から約350万人(全体の約12%)の誘客を目指している。しかし旅行会社サイドは万博そのものの内容や魅力が定かではないためにプロモーションへの意欲が高まっていない。今後は万博と国内観光地をリンクさせるツアーなどが企画されるようだ。

 建設業や運送業で時間外労働の規制が強化され、人手不足が深刻化する「2024年問題」が既に現実化しており、万博の行方は予断を許さない厳しい状況が継続する。今こそ「いのち輝く未来社会のデザイン」の本領が発揮されることを切に期待している。

石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。

 

 

Airbnb Japan、新たな検索カテゴリ追加 世界的な作品をテーマにした体験集める 

2024年5月2日(木) 配信

田邉泰之代表

 Airbnb Japan(エアビーアンドビー、田邉泰之代表)はこのほど、世界で有名という人物や作品をテーマとした旅体験を集めた検索カテゴリ「アイコニック」を追加した。

 5月2日(木)に開いた発表会で田邉代表は、airbnbが消費者から泊まる場所を確保するためのサイトとして認知されていたことから、「宿泊以上の楽しい体験を提供していることを知ってほしい。これによって民泊の認知度向上につなげたい」と趣旨を説明した。

 同社はこれまで、着せ替え人形バービーの家をモチーフにした施設や、東京タワーに泊まる体験などを不定期に実施。宿泊だけでなく体験にも力を入れていることをアピールするのに効果的だったことから、定期的に行うことを決めた。

 具体的に同カテゴリでは、アニメ映画「カールじいさんの空飛ぶ家」を再現した施設(メキシコ・アビキュー)や、フェラーリ博物館(アメリカ・ニューヨーク)、ミュージシャンプリンス主演の映画「パープル・レイン」に登場したアメリカ・ミネアポリスの家など11件を掲載した。 

能登地震で被災した子供たちへ遊びの機会提供 300万円目標に支援金募る(アソビュー、カタリバ)

2024年5月2日(木) 配信 

 

 アソビュー(山野智久代表)は、子供たちの学習支援や居場所づくりを行うカタリバ(今村久美代表理事、東京都杉並区)と共同で、能登半島地震で被災した子供たちに遊びの機会を提供するために、5月3日(金)から「アソビュー!」上で、支援金を受け付ける。目標金額は300万円。

 被災地に暮らす子供を持つ家庭に、アソビュー!で使えるポイントを1家庭1万円分、合計300世帯へ提供する。支援対象者は、石川県輪島市・珠洲市・七尾市・能登町(2次避難先:金沢市・加賀市)に在住する小学生から高校生までの子供がいる家庭とした。

 利用対象施設は、アソビュー!に掲載している全国約1万施設。提供時期は、7月15日(月)~12月31日(火)を予定している。

 また、アソビューは、「地震発生から4カ月以上経った今も、復興活動が続けられている。被害の大きかった地域の子供達も、間借りしている学校へ通う、仮設住宅に通うなど、心のケアの必要性が叫ばれている」との認識のもと、カタリバと合同で調査を行った。

 4月19(金)~22日(月)の期間で、カタリバの被災地支援を受けた家庭154人に対し、「遊びの機会」について調査を行った結果、8割以上の家庭が震災後に「外出・お出かけの機会が減った(なくなった)」と回答した。

 今年のGWの予定については、約8割が外出やお出掛けの予定がないと答え、「家の修理や片付けで休みが潰れる」「子どもの遊び場がない」とのコメントが寄せられた。

 震災の影響でお出掛けの機会が減ったと回答した人に理由をたずねると、7割以上が「経済的な理由」とした。

 この結果を受けてアソビューでは、「生活インフラの復旧と同様に、子供たちにとって遊びの機会を届けることも必要なことである」とし、支援金募集の取り組みを始めた。

SLやまぐち号5月3日運転再開、約2年ぶりに復活(JR西日本)

2024年5月2日(木)配信

SLやまぐち号

 西日本旅客鉄道(JR西日本、長谷川一明社長、大阪府大阪市)は5月3日(金)、新山口駅(山口県山口市)―津和野駅間(島根県・津和野町)の山口線を走る人気観光列車「SLやまぐち号」の運転を再開する。蒸気機関車に付随する炭水車の不具合のため2022年5月から運転を取りやめていた。

 6月を除く、11月までの土・日曜日・祝日を中心に1日1往復する。6月の運転日の設定はない。

 SLやまぐち号は、同区間の62・9㌔を片道約2時間かけて走行する。

 運転再開に合わせ、車内サービスを充実させる。3号車の車内販売で、ご当地ラスクや山焼きだんごなどの新商品、車内限定のSLグッズを取り揃える。Wi-Fiも新たに設置し利便性を高める。

高松市に観光交流拠点開設 市場の活性化や観光情報発信(JTB)

2024年5月2日(木)配信

1階の飲食店「クセモノズ」

 JTB(山北栄二郎社長、東京都品川区)は5月2日(木)、香川県高松市の同市中央卸売市場内の「うみまち商店街」に、観光交流拠点「SICSサステナブルラウンジ」を開設した。

 「サステナブルな交流拠点」をテーマにした2階建て施設で、1階に市場で破棄されてしまう未利用魚や野菜などを使った料理を提供する飲食店「クセモノズ」を設置した。営業時間は午前11時から午後2時と、午後6時から同9時まで(ディナータイムは金・土曜日・祝前日のみ営業)。水曜日休み。

 2階はコミュニケーションラウンジで、地域と旅行者をつなぐようなイベント開催のほか、レンタルスペースとしても活用する。

 JTBと高松市は2月、商店街の店舗が減少傾向にあるなか、「高松市中央卸売市場を中心とする地域活性化に向けた包括連携協定」を締結。新たな人流創出に向け、飲食と交流スペースからなる施設を整備し、市場内のフードロスの減少をはかるとともに、高松市や瀬戸内エリアの魅力発信をはかる。