Uber、東京ヘリ遊覧が当たる「Uber Flyer’s Club」 サナギ新宿で開催(8月23~25日)

2024年8月14日(水)配信

東京遊覧ヘリコプタークルーズ(イメージ)

 Uber Japanは8月23日(金)~25日(日)まで、夏の東京の旅を楽しみたい人に向けて、サナギ新宿(東京都新宿区)で期間限定イベント「Uber Flyer’s Club(ウーバー フライヤーズクラブ)」を開催する。会場では「ガチャガチャ」による抽選を実施し、1等の当選者にハイヤー車両を呼べる「Uberプレミアム」と、東京タワーや東京スカイツリーを上空から楽しめるヘリコプタークルーズを贈呈する。

 「Uber Flyer’s Club」は、Uberのビジョンである「Go Anywhere(どこへでも行ける)」を実現する期間限定の体験ができるイベント。会場の「ガチャガチャ」は、Uber Taxiのアプリをダウンロードすることで参加可能。1等は東京遊覧ヘリコプタークルーズ(計9組限定)、2等がUber Flyer’s Clubオリジナル手拭い、3等にUber Flyer’s Clubオリジナルペットボトルカバーが当たる。参加賞もあり、Uber Taxi割引クーポン付きオリジナルうちわを受け取れる。

 1等の東京遊覧ヘリコプタークルーズは、イベント会場(サナギ新宿)から東京ヘリポート(東京都江東区)までを「Uber プレミアム」で送迎され、ヘリコプターに搭乗して約15分の東京遊覧クルーズを体験できる。遊覧終了後、「Uber プレミアム」でイベント会場へ戻る。イベント会場出発から帰着までは約1.5~2時間程度。ヘリコプターは1回につき5人まで搭乗できる。

 このほか、会場にはUberオリジナルフレームでの写真撮影ができるフォトブースを用意する。開催時間は午前10:00~午後4:00。入場無料(事前予約不要)。

東急リゾーツ&ステイ、特定技能外国人材52人採用 2033年までに社員3割を海外人材へ

2024年8月13日(火) 配信

東急リゾーツ&ステイはこのほど、52人の特定技能外国人材を採用した

 東急不動産(星野浩明社長、東京都渋谷区)と東急リゾーツ&ステイ(粟辻稔泰社長、東京都渋谷区)はこのほど、両社が開発・運営する「東急ハーヴェストクラブ」や「東急ステイ」などの宿泊事業のサービス業における人手不足に向けた取り組みの一環として、東急リゾーツ&ステイにおいて、特定技能海外人材の多人数採用を始めた。

 ONODERA USER RUN(OUR、加藤順社長、東京都千代田区)が運営する現地無償教育機関の特定技能海外人材52人を採用した。同社として初めて多人数の海外人材の受け入れとなる。

 今後は、OURの教育スキームに東急リゾーツ&ステイオリジナルの教育カリキュラムを組み込むことで、より同社にマッチした人材を育成する教育スキームの構築や運用を目指す。

 今回採用した52人のうち、7月30日(火)に入国した30人は、今後東急ハーヴェストクラブ斑尾で約2カ月間の現場研修を行い、各施設で勤務を行う予定。残りの22人は、来年5月に入国し、就労開始予定。

 さらに、2カ月間の研修に先駆けて、24年6月には、最初の受け入れ施設である東急ハーヴェストクラブ斑尾のスタッフに対し、受け入れる側のマインドセットなどを目的とした「文化理解研修」を行った。

 同社は、「33年には、正社員全体の約30%を海外人材が占める国際的な企業を目指す」とし、さまざまな価値観の中で誰もが自分らしく生き生きと働ける環境づくりを進める考え。

ホテル金沢、北陸冬の味覚揃い踏み JTB限定宿泊プラン発売

2024年8月13日(火)配信

特別ディナーコース「金沢フュージョン」ズワイ蟹のカクテル仕立て

 ホテル金沢(小嶋一夫総支配人、石川県金沢市)は9月17日(火)から、冬の季節にしか味わえない北陸の海の幸を堪能できる宿泊プラン「雪の章」を、JTBの限定商品として売り出す。提供期間は12月1日(日)~2025年3月31日(月)まで。同プランのためだけに、古き良き和食を基本にイタリアンやフレンチの要素を織り交ぜた特別ディナーコース「金沢フュージョン」を提供する。

 「金沢フュージョン」は、ホテル金沢の橋本料理長が、北陸の冬の味覚の代名詞「甘えび」「かに」「ぶり」、そして「のどぐろ」を使った特別なディナー。自由な発想をテーマに、これまで重んじてきた地域の伝統や文化の垣根を飛び越えて、目に舌に驚きと感動を与える一皿を生み出した。どこか落ち着くような温もりと、記憶に残る先進性で、伝統的な和食とはひと味違う料理を堪能できる。

北陸の幸 五種盛り

 前菜の「北陸の幸 五種盛り」から、「金沢甘えびと寒ブリの造り」「このわた茶碗蒸し」「ズワイ蟹のカクテル仕立て」などが並ぶ。メインディッシュには、ご当地ブランドの能登豚のグリルや幻の高級魚のどぐろのポワレを楽しめる。

 さらにプランの特典として、周辺の観光スポットで使える雪の章チケットやホテル人気のパティスリーを滞在中に楽しめるチケットが付き、レイトチェックアウトに加え、朝食券を昼食券として利用できる。

 客室タイプはダブル1室2人利用(禁煙)。料金は1泊1人当たり1万5600円~(特別ディナーコース・朝食付き、サービス料・消費税込)。

南知多観光ホテル大新が自己破産へ(帝国データバンク調べ)

2024年8月13日(火) 配信

 南知多観光ホテル大新(内田新三社長、愛知県・南知多町)は8月5日(月)までに事業を停止し、弁護士に事業を一任、自己破産申請の準備に入った。帝国データバンクによると、負債は約3億5200万円。

 同社は1951(昭和26)年6月創業。88(昭和63)年2月に法人改組した旅館の運営業者で、「南知多観光ホテル大新」として営業。温泉を備え内海海水浴場に近接し、幹線道路にも面していることから地元では相応の知名度を有していた。

 93年8月期には年間収入高約2億9700万円を計上していたが、新型コロナの影響など観光客が減少。「過去の設備投資に伴う借り入れ負担も重く余裕のない資金繰りが続いていた」(帝国データバンク)という。23年8月期の収入高は約3200万円に落ち込んでいた。

「ゴッホに浸る」芸術とグルメの秋を感じるプラン アオアヲナルトリゾート(徳島県鳴門市)

2024年8月13日(火) 配信

客室「ゴッホのヒマワリルーム」

 アオアヲナルトリゾート(高橋裕二総支配人、徳島県鳴門市)は9月1日(日)~11月30日(土)の期間、ゴッホのヒマワリルームと食の展覧会ひまわりディナーを提供する。泊まれるアートギャラリーとして今年7月に誕生した「ゴッホのヒマワリ」をテーマにした客室で、芸術をグルメの秋におすすめの宿泊プランを発売する。

 夕食は、アルルのヒマワリ畑やサントマリーの海など、ゴッホの作品を彷彿とさせるスペシャルフレンチコースを用意した。

 また、ホテルから車で3分の距離にある「大塚国際美術館」には、ゴッホが描いた花瓶の「ヒマワリ」全7点を、陶板で原寸大に再現した作品が展示されている。美術館に入館した人へのプラン特典として、入館チケットをホテルで提示すると、炎の演出で仕上げるコーヒー「カフェディアブル」を提供する。

 プランは、2人1室で2万5500円、3人1室で2万4000円、4人1室で2万3000円から。いずれも1泊2食付き1人当たり。

 朝食はテイクアウトして客室のバルコニーで食べることも可能。

スペシャルフレンチコース

たたら製鉄の歴史とアスレチック体験、TSKが9月28日日帰りツアー

2024年8月13日(火)配信

 山陰中央テレビジョン放送(TSKさんいん中央テレビ、島根県松江市)の旅行事業部門は9月28日(土)、日本古来の製鉄法「たたら」の歴史などを学ぶ日帰りバスツアーを実施する。

 同市内にあるTSK本社に集合し、テレビ局のスタジオ見学をしたあと、古来よりたたら製鉄で栄え、「たたらの里」と呼ばれる雲南市吉田町へ向かう。日本で唯一当時の姿のまま残る、たたら製鉄が行われていた「高殿」などを見学する。

 午後は町内の森林を活用したアスレチック施設「フォレストアドベンチャー」を訪れる。

 旅行代金は大人1人1万9900円、小学生1万9200円。募集定員40人。

H.I.S.ホテルHD、変なホテル名古屋にぴよりんルーム 1年前の想定上回る反響で第2弾

2024年8月13日(火) 配信

客室のようす

 H.I.S.ホテルホールディングス(澤田秀雄社長、東京都港区)は8月8日(木)から、変なホテルエクスプレス名古屋 伏見駅前(愛知県名古屋市)において、名古屋コーチンの玉子を使ったひよこ型スイーツ「ぴよりん」のキャラクターで客室を飾った「ぴよりんルーム」の予約受付をスタートした。

 約1年前に、ぴよりんルームを設け、想定を上回る反響を得たことから、今回第2弾として始めた。

 客室の壁紙は、「ぴよりんのおうち」をイメージしたデザインに変更した。同ホテルは、壁紙のぴよりんの数を数え、正解した宿泊客に、オリジナルステッカーを贈る「ぴよりんチャレンジ」も実施している。

 また、長時間並ばないと購入することが難しいという、ひよこ型スイーツ「ぴよりん」を並ばずに受け取ることができる特典も用意した。1泊1室の料金は1万9800円(税・サ込)から。

 

「ココヘリ」富士山で実証実験 登山者へ約1500端末を配布

2024年8月13日(火)配信 

ココヘリ 富士山オリジナルデザイン

 山や海での行方不明者の位置を特定する捜索サービス「ココヘリ」を運営するAUTHENTIC JAPAN(久我一総社長、福岡県福岡市)は、7月1日(月)から登山規制を開始した富士山の吉田ルート(山梨県)で、ココヘリ端末(発信機)を用いて登山者の位置情報を人流データとして活用する実証実験を行っている。同社は8月9日(金)、実証実験を始めて1カ月間で、ココヘリ端末の登山者への無償貸出数が約1500個を突破したと発表した。

 今回の実証実験では、登山者の登山速度や滞留状況などの人流データを、日別、時間帯別の把握に取り組んでいる。このため、吉田ルートを通る登山者にココヘリの端末を無償貸出、富士山五合目から山頂までのエリア内にいる登山者の位置情報を、ココヘリのGPSを用いて取得する。実施期間は9月10日(火)までの72日間。期間中、さらなる配布を予定している。

 山梨県は7月1日(月)から、午後4:00~午前3:00までの間、あるいは1日の登山者が4000人を超えた場合に登山規制を行っている。山梨県富士吉田市の発表によると、7月は1カ月の登山者数が前年同月から約16%減の約5.9万人、1日当たりの登山者数の最多も2864人と、登山者数は減少。さらに、夜間の弾丸登山者数は大幅に減少したことで、規制の効果が着実に現れているとみてとれる。

 今回の実証実験により得られたデータを基に、登山者が密集する箇所や時間など、問題点の把握を山梨県と共同で行う予定。また、登山道が混雑するなどの問題を抱える他の山においても、同様の実証実験の可能性を検討していくとした。

津田令子の「味のある街」「ビーフ黒カレー」――金魚坂(東京都文京区)

2024年8月12日(月) 配信

金魚坂の「ビーフ黒カレー」2200円▽東京都文京区本郷5-2-5▽03(3815)7088。

 先日の街歩き「本郷菊坂・樋口一葉の文学散歩」講座の折に、久しぶりに本郷の名店「金魚坂」を訪ねた。東大の赤門から数分という立地にある。本郷通りや春日通といった多くの車が行き交う大通りから菊坂通りに入り住宅街の路地を入った中にぽつりとある。創業350年の金魚の卸問屋が営む、レトロで不思議な魅力を持つカフェだ。

 何度訪ねても独特の空間が心地よい。以前は、敷地にある池で鯉や金魚を販売し、釣りや金魚すくいも体験できる都会のオアシスだった。池や建物の老朽化もあり、今年3月20日に新たな場所(目と鼻の先)でカフェを再オープンさせた。

 一葉についてふれておこう。菊坂から本郷4丁目の31番と32番の表示のある間の露地を入ると菊坂でも一番低い「菊坂下町」と呼ばれた場所がある。ここに一葉は住んでいた。奥にある井戸(当時はつるべ井戸)は一葉も使ったものといわれ、旧居跡は向かい合うように2つある。1890(明治23)年に住んだのは、路地を入ってポンプの左側の家で1892(明治25)年には、一部屋多いポンプの右側の家に移ったと言われている。

 当時は私塾「萩の舎」に通うかたわら、戸主として着物の仕立てなどで生計を支え処女作「闇桜」などを書きあげた。旧居跡を過ぎてすぐの小道を右へ入ると、炭団坂がある。上りきると坪内逍遥の旧居跡があり、さらに歩くと文京区の歴史がわかる文京ふるさと歴史館がある。すべて歩いても2時間弱の文学散歩ができるのだ。菊坂の出口近くに一葉が通った伊勢屋質店がある。現在は廃業しているが、土蔵はそのまま残り、当時を偲ばせてくれる。

 話を戻そう。この店の看板メニューは「ビーフ黒カレー」。カレーは黄色と思っている私にとって最初は驚いた。じっくり煮込んだ口に入れた途端にとろけてしまいそうな牛肉と焦がし玉ねぎの風味は格別で、ご飯との相性も抜群で、とにかく癖になる。アップルパイなどのデザートも人気だ。ワインなどのアルコール類も充実している。不定期で音楽イベントも開催している。夏はカレーで盛り上がろう。

(トラベルキャスター)

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

 

【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その40-室戸岬 御厨人窟(高知県室戸市) 視界は、まぶしい空と海 空海が修行した洞窟の景色

2024年8月11日(日) 配信

 空海の足跡を辿れば辿るほど、さらに知りたいと思う気持ちが増幅してくる。

 彼が空海と名乗るきっかけとなった場所が室戸岬にある。今回の旅は室戸岬に向かった。

 讃岐国に生を受けた幼名佐伯真魚は、14歳のときに平城京に出て、母方の叔父である阿刀大足に師事し、論語、孝経、史伝などを学んだ。これは高級官僚になるための勉強で、賢い真魚はこのまま学修を進めていけば、官僚になるのは間違いなかった。18歳で京の大学寮に入学した真魚は、寝食を惜しんで中国古典などを学んだが、もの足りなさを感じて、なんと大学を中退してしまう。仏道に入ることを決心し、山岳修行に身を投じた。

 真魚は地元四国の山々を巡って修行をした。その足取りは定かではないが、石鎚山や足摺岬とともにここ室戸岬にもゆかりの地が多く存在する。これらの場所を見てみて、四国の中でも敢えて厳しい環境を選んで修行をしたことがよくわかる。

 

 

 今回は、高知空港からレンタカーで室戸岬に向かったが、海沿いの道を走っていても、海からすぐ山になり、平地が限られている。今でこそ幹線道路が敷設されているが、奈良時代はまさにこの森の中を分け入って進んで行かなければならない。それだけでも過酷な修行であることは想像に難くない。

 空海はこの四国における求道の旅で、室戸岬に辿り着いた。空海の伝説は真偽がどうもはっきりしないものも多いが、この室戸岬での荒行に関しては、自著『三教指帰(さんごうしいき)』に、「勤念土州室戸崎、谷不惜響、明星来影」と自身の筆で明確に記されている。すなわち、土佐の室戸岬でお勤めをしていたときに、谷が響き渡り、明星がやってきた。伝説では口の中に明星が飛び込んできたとされている。そのような不思議な体験をしたのがこの室戸岬である。

 

空海修行の地、御厨人窟

 修行の地とされているのが、海水による浸食でできあがった2つの洞窟「御厨人窟(みくろど)」と「神明窟(しんめいくつ)」である。御厨人窟は住居、神明窟を修行の場として使われたのではないかとされている。この洞窟から見た景色が、空と海だったことから、空海と名付けたと言われている。地質学的には、空海の時代にはもう少し海面が洞窟に近いところまであったようなので、まさに現代よりも空と海とのコントラストがまぶしかったと想像する。

 室戸岬はごつごつとした岩が多く、太平洋の荒浪が容赦なくたたきつける。空海の生まれ育った波も風も穏やかな讃岐の国とは対照的である。

 御厨人窟から山に上っていくと、四国八十八カ所第24番札所最御崎寺(ほつみさきじ)がある。境内には、鏡石という不思議な大石がある。この大石の窪みを別の小さい石で叩くと、鐘のような音が響き、その音は冥土まで届くといわれている。鏡石にある窪みは、長年にわたって多くの人に叩かれてできたものだと伝わっている。

 

叩くと不思議な音がする鏡石

 

 寺は山の上にあり、少し下ったところに室戸岬灯台がある。室戸岬灯台は、初点灯から100年以上も経過し、現存する鉄製の灯台としては日本で2番目に古く、レンズの大きさは日本最大級で、光の届く距離は日本一を誇るとのことである。ここから太平洋を一望することができる。黒潮の流れを受けて深い青色の太平洋に白い灯台が映える。

 室戸岬には、第24番から第26番まで距離を置かずに点在していて、室戸三山と呼ばれている。空海の室戸岬に対する格別の思い入れを感じることができる。

 室戸岬はキンメ漁も盛んで、地元の食堂では刺身、煮つけ、しゃぶしゃぶ、丼といったキンメの料理が楽しめる。キンメの形をしたマップが配布されていて、初めて行く人にもわかりやすい。

 

旅人・執筆 島川 崇
神奈川大学国際日本学部国際文化交流学科教授。2019年「精神性の高い観光研究部会」創設メンバーの1人。