「提言!これからの日本観光」観光と紙…

2018年4月15日(日) 配信

さまざまな情報を情報端末から得ているのに驚く(写真はイメージ)

 きびしい冬も終わり、陽春を迎えた。いよいよ観光シーズンの到来である。

 まちの旅行会社の店頭や駅案内所にはおびただしい数の観光パンフレット、観光商品の案内資料などが何重もの棚に置かれて客を待っている。しかし、そのような資料(広告)棚に足をとめる人が少なくなったような気がする。また、店の近くの路頭にそれらの資料が沢山捨てられているのも気になった。

 鉄道会社などには、地方の観光都市などから観光ポスターが送られ駅頭への掲出が依頼される。シーズンになるとスペースがなく、折角のポスターがムダになるケースも多い。かつ、ここでも駅待合室、通路などに出ているポスターに見入っている人が少ないような気がする。

 一方、電車に乗ると向かい側の7人掛けのロングシートに座っている人が何と全員がスマートフォンなどの情報端末を操作し、それに見入っているのに驚く。これはどの路線でも日常の光景で、老若男女を問わない。さまざまな情報を情報端末から得ている人が多いのに驚いたが、観光の分野でも情報(受信)革命が起こっていると考えざるを得ないのである。

 そうなるとあの旅行会社の店頭などにある紙媒体というのは果たしてその役割を果たしているのだろうか。膨大な紙のムダが生じつつあるのではないかと心配だ。

 大衆食堂の食券売り場でも、カラー画像にタッチして望みの商品を選ぶ時代が来ているのである。このように、映像情報機器を店頭に置き、客が望みの観光地や観光情報を検索し、必要に応じてダウンロードするような体制を整えれば、膨大な量の紙媒体は不要になる。

 これによる紙消費の減少で紙の原料となる木材資源の節約にもつながるのではと思えてくる。

 また、観光は多くの場合交通機関を利用するが、ここでも「きっぷ」として大量の紙が使われてきた。チケットレス方式の採用、カード方式の普及に努めれば紙の「きっぷ」は全廃でき、紙消費減少につながるのではないか。

 さらに買い物(食事)をしてレジで支払いをする際、レシートが自動的に発行され買主に渡される。しかし店頭でみているとほとんどの人々が受け取りを断ったり、すぐその場で捨てている。団体や社用出張等の場合を除き、観光地の店頭のレジで領収書を貰う必要のない人がほとんどなので、ここでも大量の紙がムダになっている。

 このように考えてみると観光という分野だけとってみても膨大な紙の無駄がそこに発生していることにあらためて驚くのである。これらを節減できれば観光産業や地方自治体観光団体などの経営収支改善にもつながる。

 紙の節約は、原料である木の伐採量も減らせ、産地の「緑」の保全ひいては、環境保全につながる。さらにそれは、現地の(景観)観光資源の保護にも一役買うこともできるのではなかろうか。 春の街頭で見かけた現象から「紙」と「観光」に思いを馳せてみた。

コラムニスト紹介

須田 寛
日本商工会議所観光委員会共同委員長
須田 寬 氏
 
 
 
 
 
 

「津田令子のにっぽん風土記(36)」石徹白の暮らしに触れるツーリズム ~ 郡上市石徹白編 ~

2018年4月14日(土) 配信

昨年のいとしろアウトドアフェスティバルで、郡上の川魚の見分け方講座
近藤佳奈さん

 近藤佳奈さんは学生時代、アフリカなどを旅するなかで、学んでいた建築設計以上に、その中での暮らしに興味を持った。そんなとき訪れた岐阜県郡上市石徹白地区では、長い冬に備えて食べ物や灯油などの備蓄をしていたり、雪囲いがあったり。「知恵や工夫を積み重ねた暮らしが残っていることに魅了され、私もそういう暮らしがしたい、学びたいと思いました」と近藤さん。地域おこし協力隊として、2015年春から住み始めた。

 協力隊の仕事は「アウトドア型・体験型ツーリズムの推進」。石徹白は白山信仰が今に根づき、近年は小水力発電所に全国から視察者が訪れる。そして、豊かな自然を生かしたトレッキングなどのアクティビティやキャンプ場などがある。一括した情報発信や、事業者が連携するフェスの企画、プログラムの開発などでアウトドアを推進し、石徹白に観光産業をつくろうという考えがあった。

 近藤さんはアウトドア事業者、NPOや地元住民などからなる、石徹白地区地域づくり協議会ツーリズム部会の事務局員として、部会メンバーとともにまず1年目はツーリズムのコンセプトなどを考えた。「いとしろアウトドアライフヴィレッジ」というキーフレーズは、「石徹白の集落まるごとがアウトドア体験の集積地」ということを発信するものだ。2年目からはプログラム開発を行った。例えば、白山に登る1泊2日のツアーは、ガイドのほか語り部も同行して白山信仰の話をし、自分たちで食事を作る。文化とつながる山歩きができて楽しい、山登り仲間に出会えたなどと人気だ。

 石徹白は平安時代から白山の登拝、修験者の出入りで栄えた。「縄文時代から続く歴史の延長線上に自分たちがいる。ほんの一部であっても、地域の人たちが受け継いできたものを、ツーリズムを通じて伝えていければと考えています」。近藤さんは必ずしも観光産業の振興が求められているわけではないと考え始めた。

 「地域の内情に沿って、地域の人たちの関心事とツーリズムが交わるような関わり方を模索しています」。この3月で協力隊の任期は終了したが、石徹白に住み続け、ツアーのコーディネート、撮影、デザインなど、幾つかの仕事を組み合わせていく予定だ。

 6月2、3日には「いとしろアウトドアフェスティバル」を開催する。さまざまなアクティビティの見本市となるそうだ。フェス詳しい情報は (http://outdoor.itoshiro.net)で紹介している。

コラムニスト紹介

津田 令子 氏

社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

 

「井川今日子のおもてなし接客術(30)」接客外スタッフも“おもてなし”の心を

2018年4月14日(土)配信

調理場を含む全てのスタッフが「おもてなし」の意識を

 当日の人数変更や追加料理、お客様からのリクエスト、誕生日の演出などに旅館の料理長が良い顔をしない、という話はよく聞きます。

 予約やフロント、仲居スタッフが「お客様から受けた注文や要望を調理場に通しづらい」とか、「注文を通しても返事をしてもらえない」などという話を耳にすることがあります。昔ながらの旅館を中心に、まだまだ調理場が実権を握っていて、従業員ひいては経営者までもが調理場の顔色を伺いながら仕事をしていることも少なくありません。このような状態だと、接客スタッフは積極的に追加料理を売りづらくなって、売上増につながらないだけでなく、お客様に提供する料理にもマイナスの影響が出ると思います。

 現に、接客中のお客様との会話の中で、今日が誕生日という情報をキャッチした仲居さんが、調理場にバースデーデザートの提供がしたいと相談すると、渋々了承してくれたものの、出てきたものは冷凍のカットケーキをただ並べただけというお粗末さだったそうです。仲居さんは、お客様に提供するのもためらわれた、ということでした。

 他方では、視察などで旅館に泊まると、客室のテレビを付けた際にボリュームが大音量だったり、ドライヤーのコンセントを差し込んだ瞬間に強風が出て驚くことがあります。前の人が使った状態のままだと分かりガッカリするのです。

 非常に細かいことなので、その配慮に気づかないお客様もいますし、気がついても何とも思わないお客様も多くいらっしゃると思います。ただ、こういった場面に出くわすと、清掃スタッフにもおもてなしについて考えたり、理解を深めてもらいたいとつくづく願うばかりです。

 調理場スタッフにしろ、清掃スタッフにしろ、従業員の心がけとしては「このひと手間でお客様の滞在の価値を高めることができるのだ」という意識を持って仕事にあたってもらいたいものです。その意識を持っているのとそうでないのとでは、仕事の仕方が変わってくると思います。私は日ごろ、旅館の接客・おもてなしの研修講師として仕事をいただくことが多々ありますが、研修の席に調理場スタッフや清掃スタッフがいらっしゃるのは過去数えるほどです。

 こちらから無理やり「調理場や清掃スタッフも参加させてください」と依頼することはしませんが、参加メンバーについてご相談いただくときには「可能な限り全部署のスタッフに参加していただくことをお勧めします」とお答えしていますし、視察に一緒に連れて行くのもお勧めしています。

 真の意味でおもてなしを提供するには、直接お客様と接するスタッフだけではなくて、調理場、清掃、営繕やその他のスタッフにも共通認識として持っておく必要があると考えています。

 

(おもてなしコンサルタント 井川 今日子 )

コラムニスト紹介

井川 今日子 氏

おもてなしコンサルタント 井川 今日子 氏

大学で観光学を学んだ後、船井総合研究所を経て、10年に観光文化研究所入社。全国の旅館や観光協会を中心に、女性の感性を活かした集客・固定客化支援で活躍中。商品戦略や販売促進、現場接客サービスなど多岐にわたり提案。

KAYAK 日本人旅行者の「リアルなお財布事情」を発表

2018年4月13日(金) 配信 

旅費意識調査を実施(画像はイメージ)

旅行検索エンジンのKAYAK(カヤック)はこのほど、旅費に関する日本人旅行者の「リアルなお財布事情」を発表した。サイト利用者の世界26カ国・2万6千人以上に旅費に関する意識を調べた。これによると、今年の夏季休暇の予算は日本人回答者の過半数が15万円未満、23%は5万円以内と答えた。一方で、「どのように予算を立てるか」という質問に対し、5人に1人が「旅行の予算自体を考慮したことがない」と回答。計画的な旅行者が多いなか、豪遊して旅を楽しむ日本人も少ないことが分かった。

  最も節約したいコストは宿泊で、食に関しては財布の紐がゆるくなる傾向があった。日本人旅行者の59%は旅行時に金銭を使う要素に「食事」と回答。データは他の25カ国と比べても非常に高く、日本人にとって食事が旅の中で重要な要素であることがうかがえる。さらに66%が旅行時は「普段よりも食事にお金をかける」と答えた。

 KAYAK 日本・韓国ジェネラルマネージャーの山下雅弘氏は「モノ・コト消費にもその傾向が見られるように、最近では消費者のお金の使い方は高度に分化している。旅行でもいかに自分らしい旅の要素を見出し、お金をかけるかが顕著となっている。グルメで有名な日本人旅行者が旅先での食事に予算を使っていることは、納得の結果と言える」と調査を振り返った。

 「KAYAKのExplore機能なら、フライトの値段、デスティネーションでの温度やアクティビティの種類など、旅の重要な要素を好きにカスタマイズできる。思い通りのトラベルアイデアをExploreの機能を使用して叶えてほしい」と呼び掛けた。

※上記のデータは、世界26ヶ国、2万6千人の旅行者を対象に、2018年1月1日から2018年3月3日までの間にKAYAKによる電子調査にて集められたデータを抽出したもの。日本人旅行者のデータに関しては、18歳から65歳の993人が回答

新たに10会員加入、インバウンド対策も(全旅連女性経営者の会)

2018年4月13日(金) 配信

総会は、東京お台場大江戸温泉物語(東京都江東区)で行われた

全旅連女性経営者の会(JKK、会長=松﨑久美子・ふもと旅館女将、87会員)は4月12日(木)に、東京お台場大江戸温泉物語で2018年度通常総会を開いた。新たに10会員が加入し、今年度は90会員を目指す。スローガンは前年度に続き「輝く女性経営者になろう2018」を掲げ、計6委員会のもと活動する。勉強会による会員の意識向上、インバウンド対策、ピンクリボン運動の継続、啓発などに取り組む方針。

松﨑久美子会長

 松﨑会長は冒頭のあいさつで、「皆が集まって情報共有することは大事なこと」とし、「生産性やサービスなどカタチのないものをどのように向上させるかは難しい問題。皆で知恵を絞って取り組み解決したい」と語った。

 総会には全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の多田計介会長と青年部の丸山智彦副部長も駆けつけた。多田会長は、民泊に対して「登録が安易ではなくなったことで投機目当ての人が撤退するだろう」と推測し、「人の命を預かるということに関してガイドラインが強化され、多くの自治体も条例化に動いた」と報告。「今年3月31日の登録業者数は31件。6月15日の(住宅宿泊事業法)施行以降、違法民泊が蔓延しないよう取り締まりが必要だ」と強調した。

 また「業界の最先端の動きや経営のノウハウを共有し、情報交換ができることは全旅連の大きな魅力」とアピール。「今後も女性経営者の会が拡充していくよう応援したい」とエールを送った。

GWは北海道が人気、ホッキョクグマ館や桜など楽しみ目白押し (じゃらん)

2018年4月13日(金) 配信

北海道がGWの旅行先ランキングでトップに輝いた(写真はイメージ)

北海道がゴールデンウイーク(GW)の旅行先ランキングでトップに輝いた。予約サイト「じゃらん」を運営するリクルートライフスタイルが発表したもので、桜鑑賞のほか、札幌市円山動物園に新施設された「ホッキョクグマ館」が人気を集めている。

 「お天気ナビゲータ 桜ナビ」 を運営する日本気象(鈴木正徳代表、大阪府大阪市)では、札幌市の開花日を4月29日と予測している。気象庁による開花日の平年値は5月14日。今年は比較的早く開花・満開日が訪れることとなり、ゴールデンウイーク中に見ごろを迎えそうだ。(参照先サイト、日本気象

 円山動物園では、3月13日(火)にホッキョクグマ館がオープンし話題を集めている。「例年と比べ日々2~3倍の来園者数が続いています。3月の来場者数についても、前年同期と比べ2倍の8万人を突破しました」と本紙の取材に答えてくれた。ホッキョクグマ館のオープン日に行われたセレモニーでも、多くの来場者でにぎわったという。ホッキョクグマ館を記念した特別デザインの年間パスポートも好評だ。GW期間中(4月28日(土)~5月6日(日))に休館日はなく、開園時間は午前9:30~午後4:30となる。

国内1位は香川県 スカイスキャナージャパンGWお得な旅先を調査

2018年4月13日(金) 配信

国内1位の香川県は、さまざまなスポットを「インスタ映え」を切り口に、観光誘客に活用している。(写真はイメージ)

国内外の航空券・ホテル・レンタカーの比較検索サービスを提供するスカイスキャナージャパンはこのほど、 「まだ間に合う!2018年ゴールデンウィークのお得な旅行先トップ5」を発表。 目的地空港別に、 今年と昨年のゴールデンウイーク期間の航空券の平均価格を比較した結果、 最も価格が下がったのは、 国内では香川県・高松、 海外では中国・天津となった。

 国内1位の高松空港行き航空券は、昨年より15・5%価格が下がった。空港から1時間以内で行ける高松港には、 現代アートの島「直島」やオリーブが名産の「小豆島」など瀬戸内海の各島へのフェリーが発着する。

 2位は、金沢市の最寄空港になる小松空港。航空券料金が、昨年より9・9%値下がった。例年、GWに重なる5月上旬の数日間、「金沢城」と「兼六園」で ライトアップが行われている。

 3位は、昨年より5・3%航空券が値下がった釧路空港。市内の「幣舞橋(ぬさまいばし)」や「釧路埼灯台」、 空港から定期バスが運行する阿寒湖など、 北海道の雄大な夕日を満喫できる絶景スポットが豊富。 GWを含む4~6月には、 「釧路市丹頂鶴自然公園」で希少なタンチョウヅルのヒナを見られる可能性もある。

 海外のトップは中国・天津で、昨年より28・4%値下がった。天津市内には租界時代の名残を色濃く残す洋館が立ち並び、 風情あふれる街並みが楽しめる。 また、郊外に足を伸ばせば万里の長城の一つ「黄崖関長城」も見学でき、 北京からも鉄道で約30分と近いので、 両都市合わせて観光プランを立てることも可能だ。

 2位は、昨年より12・0%安くなったカンボジアのシェムリアップ。 世界遺産の「アンコールワット」などの遺跡群めぐりの拠点空港で、周辺には他にも見どころが豊富にある。 3位は、韓国・済州島。昨年より11・8%値下がった。東京からのフライト時間が約2時間半と短く、 短期休暇でも 青い海と白い砂のビーチでのんびりバカンス気分が味わえる。

 調査は、18年のGW(4月28日~5月6日)の羽田・成田発着便のスカイスキャナーでの平均価格と、17年のGW(4月29日~5月7日)の同平均価格を比較。目的地の空港別に、 価格差の割合が大きい順にランキングした。 なお平均価格は、 18年のものは18年4月1日時点、 17年のものは2017年4月2日時点の値。 海外は、 17年の予約席数が平均値以下の空港は除外した。

静かな渓谷の隠れ宿 峡泉 4月13日オープン 

2018年4月13日(金) 配信 

隠れ宿の風情たっぷりのエントランス

天竜奥三河国定公園内に立地する「静かな渓谷の隠れ宿 峡泉」(長野県飯田市)が4月13日、オープンした。

   同宿は、宿泊予約経営研究所(末吉秀典社長、神奈川県横浜市)の子会社「良地良宿」が運営。周辺地域と連携しながら経営を再生し、「宿から地域活性化」を目指す。

    コンセプトは「天竜峡を味わいつくす隠れ宿」。“隠れ宿”風情たっぷりのエントランスからつながるロビーには、スタイリッシュなソファが並ぶ。大きな窓から天竜峡の絶景と、静かな水の音が聞こえる日本庭園が、左右に広がる。ジャズが流れ、こだわりのコーヒーやハーブティーを飲みながらくつろげる空間となっている。

客室から天竜川の川下りが真下に見える

    全8室の客室から天竜峡の絶景を見下ろせる。ラドンを含む天然温泉は、大浴場だけでなく、各客室では掛け流しで楽しめる。

小林義道支配人

  小林義道支配人は「南信州、天竜峡の素晴らしい魅力をこの宿で存分に味わってほしい」と話す。料理は、信州サーモンや南信州牛、千代の千里豚など地元の食材を使用。希少な千里豚は、南アルプスから湧く塩の泉の鍋でくぐらせ、トマトや胡桃とともに食すと、一層味が引き立つ。

地元産「千代の千里豚」を塩の泉でしゃぶしゃぶ

 前オーナーと売買契約を交わし、宿を引き継ぐかたちとなった末吉社長は「宿の潜在能力を感じている」と語る。今後、個室露天風呂や個室食事処の新設や、ベッドを備えた和洋室へのリニューアルも計画。進化を続けていく。

  宿泊予約経営研究所は、2004年9月に宿泊施設専門のWEB集客パートナーとして設立。宿泊施設の集客プランの企画や作成、販売を行う。さらに自社開発している共有在庫システムによる在庫管理など、宿のWEB集客を総合的に支援している。18年1月には同社が100%出資する子会社「良地良宿」を設立。宿泊施設のコンサルティングや運営にも取り組む。

VRで観光体験!BS-TBS「タビフク+VR」とJTBがコラボ 

2018年4月13日(金) 配信

JTB店舗で楽しめる、臨場感あふれるVRでの「観光体験」

 

JTB(髙橋広行社長、東京都品川区)は、4月12日(木)からJTBトラベルゲート各店舗で、BS-TBSで放映する「タビフク+VR」とコラボレーションしたリアルな旅先のVR(仮想現実)映像が楽しめる体験コーナーを順次開始する。

 店頭を訪れる利用客に、まるで番組出演者と一緒に憧れのロケーションにいるような、臨場感あふれる「観光体験」を提供する。

 「タビフク+VR」は、4月11日(水)から放送を開始した。プライベートでも仲の良い「20代の女性たちに支持を受けるおしゃれ女子2人」のリアルな旅を通してその旅、そしてその女性たちの魅力を伝える番組。

 JTB店頭の同コーナーで、出演者が実際に旅したその場所を新たな旅先のひとつとして提案していく。

トラベルゲート各店舗での「360 VR プチ旅体験コーナー」展開概要

開始日:4月12日(木)から

対象店舗:JTBトラベルゲート全店舗

※初回は首都圏エリア5店舗(有楽町、新宿、横浜、大宮、立川)からスタートし、4月中を目処に全国計13店舗へと拡大する。
 

映像コンテンツ:「タビフク+VR」の番組映像の一部をJTB店舗向けに 伊藤千晃さんがナビゲートする。

京都・丹後で地元発の新サイト誕生 海・美・食の情報を発信

2018年4月13日(金) 配信 

THE TANGO

絹織物の日本最大産地である京都・丹後で、オールハンドメイドにこだわった商品を製織販売するクスカ(楠泰彦社長、京都・与謝野町)のブランド「KUSKA(クスカ)」はこのほど、地元丹後に特化したWebメディア「THE TANGO(ザ・タンゴ)~海の見える京都~」を立ち上げた。

自分たちの町は自分たちでプロデュース

 クスカは1936年から地場産業でもある「丹後ちりめん」の製織販売を生業としてきたが、和装離れと安価な輸入品に押され、今では丹後全域の生産量はピーク時の3%となっている。そこで、2010年から丹後ちりめんの技術を駆使し、すべて職人の手仕事に特化した自社ブランド「KUSKA」を立ち上げ、ブランドネームには“ALL HAND MADE IN TANGO”の文字を入れ、丹後から日本全国、そして世界に発信している。

 その活動をするなかで、自分らが活動している丹後がまだまだ世の中に知られていない現状を受け止め、自分らの住む地域のブランディングを行い、丹後をまずは知ってもらいたいと、丹後に特化したWebメディアを自社独自で立ち上げた。

テーマは海・美・食、KUSKAのフィルターを通じて発信

 昨今、地方創生が掲げられ行政を主としたさまざまな地方の施策が行われてきた。それをきっかけに、民間レベルで自分たちの町は自分たちが作ることが次の局面だと考えこのメディアを立ち上げた。

 そこでカテゴリーは丹後の最大の特徴でもある海・美・食にテーマを絞り、地元で活躍する人や企業にコラムやレポートを書いてもらい、地域の特色を全面に出しKUSKAの培ってきたブランディングを活かしたWEBメディアを構築していく。

[ロゴに込めた想い]

 ロゴは姫路在住のアートディレクター・岡部真也氏に依頼。丹後の丹をイメージし、丹後を代表するサーフスポット八丁浜から8本のラインを波のようにデザインされた。

[プロモーション動画]

 サーフシーンには、マルチに活躍するプロサーファー・湯川正人氏を起用。映像は空撮と陸撮の二刀流という数少ないフィルマーである小野直樹氏が撮影・編集と行い、さまざまな角度から丹後を表現している。

[WEBサイト]

 デジタルとアナログの両分野を活かしてブランディングを行うデザインチーム、株式会社ユニエルでシステム・デザインを行った。

[編集長あいさつ]

 このメディアを通じて、まずは丹後を知ってもらうこと、そのことで丹後に関わる機会を作り、丹後の交流人口を増やすとともに、地域の住人が本当の地域創生を感じられるそんな世の中を目指していきます。

 京都に海があるなんて、しかもサーフィンができるなんて、そこに日本の着物を織る美しいものづくりの伝統技術が今なお残り、旅人を魅了する食文化があります。こんな場所は世界に存在しない。これがTHE TANGOなのです。

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会社概要・問い合わせ先

会社名:クスカ株式会社 ※展開ブランド名:KUSKA(クスカ)

所在地:〒629-2314 京都府与謝郡与謝野町岩屋384-1

創業:1936年

代表者:代表取締役 楠 泰彦

tel0772-42-4045

fax0772-42-4731