チームラボら5団体が受賞 第11回観光庁長官表彰

2019年10月2日(水) 配信 

11回目は5団体が受賞した

 観光庁は10月1日、観光庁長官表彰の表彰式を開いた。11回目となる今回は「チームラボ」と「大地の芸術祭実行委員会」、「春蘭の里実行委員会」、「ソースネクスト」、「首都圏外郭放水路利活用協議会」の5団体が受賞した。 

 同表彰は魅力ある観光地づくりや訪日外国人旅行者の誘致などの観光振興や発展に貢献し、業績が顕著な団体と個人を表彰するもの。 

 田端浩長官は冒頭のあいさつで「この表彰が観光立国に向け、地域や個人の活動を活性化するきっかけになれば」と受賞者に期待を寄せた。

 チームラボは「チームラボボーダレス」など非言語かつ五感で体感するアート展を開いている。同展の来場者は開業1年で230万人となり、半数は海外の160カ国から訪れた。さらに、外国人来場者の半分が「このミュージアムを目的に東京を訪れた」と話しているという。 

 大地の芸術祭実行委員会は、新潟県の十日町市と津南町からなる「越後妻有地域」で「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ」を開催している。2000年から3年に一度実施し、直近の入込客数は約54万8千人、訪日客は7・3万人。経済波及効果は65億円で、初回からの累計波及効果は570億円。 

 春蘭の里実行委員会は1996年に石川県の能登町で設立。地元食材を使った食事や農業体験、交流が可能だ。「農家民泊を運営するグリーンツーリズムの草分け的存在」(観光庁)という。同委員会は来訪者を97年の30人から2017年に約1万3500人まで増加。

 ソースネクストは74言語に対応した通訳機「POCKETALK」を開発。施設などにおけるスタッフとのコミュニケーションの解決に寄与した。累計出荷台数は7月時点で50万台を超え、技術による観光振興に貢献した。

 首都圏外郭放水路利活用協議会は18年8月から、国の防災施設では全国初となる「民間運営見学システム」による社会実験を実施。同システムを導入する前後で見学者数は9585人から35401人と約3・7倍に増加。インフラツーリズムの拡大に期待する。

 

シーガイア、ランニングコース利用者向け新サービス開始 ロッカーやシャワーを提供

2019年10月2日(水) 配信

SEAGAIA RUN PORT

 フェニックス・シーガイア・リゾート(松永裕文社長、宮崎県宮崎市)はこのほど、ランナー向け新サービス「SEAGAIA RUN PORT(シーガイア ランポート)」を始めた。

 同サービスは、黒松林に囲まれた緑豊かで広大なシーガイアのリゾートエリアにレイアウトされたランニングコースの認知向上と利用促進を目的に誕生。ホテルのフィットネスクラブやゴルフ場のクラブハウスに備わるロッカーやシャワールームなどを利用できる。

最長約9.5㌔のランニングコース

 ランニングコースは3種ある。整備されたリゾートエリアを巡る「リゾートコース」、日向神話発祥の地と伝えられる「みそぎ池」と木漏れ日が気持ち良い「市民の森」を巡る「スピリチュアルコース」、「ラグゼ 一ツ葉」から海へ抜けるトンネルをくぐり、みやざき臨海公園「サンマリーナ宮崎」を一周して戻る「シーサイドエリアコース」となる。

 リゾートエリアコースは約9.5㌔と約6.0㌔、約3.2㌔の3コース、スピリチュアルコースは約3.0㌔と約2.0㌔の2コース、シーサイドエリアコースは約3.6㌔となっており、利用者のレベルに合わせて選択できる。

「SEAGAIA RUN PORT」のサービス

 リゾート内3つの施設で「SEAGAIA RUN PORT」のサービスとして着替え用のロッカーを用意。ランニング後にはサウナ付き入浴施設などが使える。料金はロッカーとシャワールームの利用は1回500円で、ランニングを伴わない、ロッカー及び入浴施設のみの利用は不可。

①シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート「ジ・オーシャンクラブ」

ジ・オーシャンクラブ

SEAGAIA RUN PORT利用時間:午前8:00~午後10:00 ※入浴は午前9:00~

定休日:なし

TEL:0985-21-1145(ジ・オーシャンクラブ)

②ラグゼ 一ツ葉「フィットネス 一ツ葉」

フィットネス 一ツ葉

SEAGAIA RUN PORT利用時間:午前10:00~午後9:30

定休日:火曜日

TEL:0985-21-1333(ラグゼ 一ツ葉 フロント)

③トム・ワトソンゴルフコース クラブハウス

トム・ワトソンゴルフコース

SEAGAIA RUN PORT利用時間:午前7:00~午後6:00 ※入浴は午後0:00~

定休日:あり

TEL:0985-21-1188(トム・ワトソンゴルフコース)

外国語ガイド人材の底上げを インバウンドガイド協会設立

2019年10月2日(水) 配信 

10月1日に開かれた会見のようす。(左から2番目)平塚氏と(左から5番目)久保氏

 訪客向け外国語ガイドの人材育成と質向上をはかるため、10月1日にインバウンドガイド協会が設立された。観光団体やガイド団体、旅行会社、地方自治体らが業界の垣根を越えてスクラムを組む。全国で講座を開くほか、外国語ガイドの新たな検定を創設する。急増する訪日客の多様化するニーズに応えるため、ガイド人材の底上げを質・量ともに推し進める。

 18年1月に改正通訳案内士法が施行され、国家資格がなくとも、有償での外国語ガイドが誰でもできるようになった。無資格ガイドの参入を促し、不足するガイドを増やす狙いだった。現状は、とくに地方部ではガイド不足が未だ課題となっている。

 「日本各地には数多くの魅力がある。しかしインバウンドが地方部に訪れるとき、言葉の壁がある。ガイド人材の育成は望まれているし、急がれてもいる」。インバウンドガイド協会の久保成人会長(=日本観光振興協会理事長)は、同日の会見で課題を指摘した。

会見で話す久保会長

 同協会としては、ガイド業務の知識・スキルの体系化や品質評価と向上を進めていく。地方部におけるガイドの質の担保はとくに注力する。地方自治体をはじめ、地域と連携したガイド育成も実施していく。

 具体的には11月に千葉県いすみ市で、12月に岐阜県高山市でインバウンドガイド講座を開く。基礎的な知識やスキルを学べる。今後は全国で年間30回ほど講座を開いていく考え。

 新たな「インバウンドガイド検定」は2020年6月に創設する見通し。検定によって、ガイド業務に求められる知識やスキルの習得を促進。習熟度を認定することで、質の向上を狙う。

 このほか、20年3月にガイド業務の入門書となる書籍の出版を予定している。仕事の流れから法令・制度、日本の行事など、ガイド業務の基礎的な内容を身に付けられるようにした。同書はインバウンドガイド検定にも対応している。

 一方で、協会立ち上げの旗振り役となったのは、外国人向けプライベートツアーを手掛けるotomo(オトモ、平塚雄輝代表)だ。19年1月からサービスを始めたベンチャー企業だが、事業はもちろん、ガイド支援も力を入れてきた。

 ただ、平塚氏は「ガイド不足と質向上は大きな課題となっていたが、我われだけでは対応しきれないことは明らかだった」と振り返る。

 ガイドの業務は、国によって異なる文化や風習を踏まえなければならない。案内する地域の歴史や魅力に対して幅広い知識が必要だ。さらにガイド中の事故や災害時の対応を含めた知識も重要になる。

 ガイド人材の育成には組織だった動きが不可欠だった。

 平塚氏は各所に足を運び、ガイド人材育成の全体的な組織が必要だと訴え、設立にまで漕ぎ着けた。協会にはJTBや全日本空輸(ANA)など大手企業も参画。会長の久保氏が席を置く日観振が後援団体になるなど、業界を巻き込んで大きな推進力を得た。

 「協会の取り組みを通じ、地方創生・観光先進国の実現に貢献できれば」と平塚氏は抱負を語った。

外国語ガイドの人材育成と、ガイドサービスの品質向上を推進

 役員、会員は次の通り。

【会長】久保成人(人日本観光振興協会理事長/元観光庁長官)【副会長】塩尻孝二郎(元外務省官房長・欧州連合代表部大使)▽ポール・クリスティ(WALK JAPAN代表/内閣府クールジャパン・アンバサダー)▽ランデル洋子(GICSS研究会理事長・通訳案内士)【理事長】見並陽一(日本観光振興協会前理事長)【専務理事】小川 正人(ANA総合研究所 取締役会長)▽吉川健一(ブリックス社長)▽坪井泰博(JTB執行役員 訪日インバウンドビジネス推進部長)【理事】國島芳明(岐阜県高山市長)【理事・事務局長】平塚雄輝(otomo代表取締役CEO)※敬称略【会員企業】otomo▽JTB▽ブリックス▽全日本空輸(ANA)【会員自治体】千葉県いすみ市▽千葉県市原市▽岐阜県高山市▽福島県南相馬市【後援】日本観光振興協会【協力】ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構▽全国外国語教育振興協会▽通訳品質評議会▽日本国際手話通訳・ガイド協会▽GISS研究会

NAA、約420万人が利用 旅客数など開港以来最高

2019年10月2日(水) 配信 

田村明比古社長

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が発表した8月の航空旅客数は前年同月比5%増の420万8294人と過去最高となった。 

 国際線の旅客数は、同4%増の342万3230人。このうち外国人旅客数は、同3%増の147万2999人と、2013年2月から79カ月連続で前年同月を上回った。国内線の旅客数は同11%増の78万5064人と好調だった。

 発着回数も同7%増の2万3858回と最高値を記録した。国際線は韓国や欧州、中国への新規就航や増便があったため、同5%増の1万8469回。国内線は長崎や高知、下地島、庄内への新規就航と中部空港と仙台への増便によって同14%増の5389回と大幅に増えた。

 日韓関係の悪化の影響も出ている。9月の韓国線の発着回数は21日時点で前年同期比7%増と増加したものの、旅客数は同18%減と大幅に減少している。9月26日に開いた会見で田村社長は「韓国線を運航する各社は増便する傾向が続いていたが、元の便数に戻している」と説明した。

五輪後の空港活用

 田村社長は国際線の外国人旅客数などで過去最高を記録しているが、長期視点から五輪終了後の運営に危機感を示した。「過去の五輪開催都市では閉幕後、観光客が減少している」という。これを踏まえ、「観光分野に力を入れることで利用者を維持していく」方針を示した。今後は、同社が中心となって自治体と事業者との連携を進める。具体的には成田国際空港周辺の魅力を高め、送客できる流れを構築していく考えだ。

 

 

日本旅行と読売旅行が包括的業務提携 2社連携商品など展開

2019年10月2日(水)配信 

日本旅行と読売旅行が包括提携を結んだ

 日本旅行(堀坂明弘社長)と読売旅行(坂元隆社長)は2019年9月30日(月)、両社の強みを生かした企業価値やブランド価値の向上、顧客へのサービス強化を目的に、包括的業務提携契約を結んだと発表した。

 両社は対等な立場から連携を深めるとともに、株主であるJR西日本グループと読売新聞グループの強みも生かし、販売チャネルや商品・コンテンツの拡充を推し進め、新たな価値の創造に取り組む。今後、2社連携商品をはじめとした具体的展開を両社で推進する。

業務提携の目的・狙い

両社の強み(表)

 日本旅行は、国内・海外旅行のWeb販売や店頭販売、特定会員向け販売、法人営業(大都市・地方都市)、インバウンド営業など多様な販売チャネルを通じて営業を展開。さらにJR西日本グループの一員として、北陸や瀬戸内など西日本エリアに向けたJRセットプラン(主にフリー型商品)や、ヨーロッパを中心とした海外旅行を強みとして商品展開を行っている。

 一方の読売旅行は、読売新聞へのチラシ折り込みや、既存顧客へのダイレクトメールなどで集客をはかってきた。全国の営業所を足掛かりに、各地発に加えて着地合同型のエスコート商品を得意とするほか、南極クルーズなど特色ある商品や巨人軍観戦ツアー、交響楽団のツアーサポートなど読売新聞グループならではの催行実績も強みとする。

 これら両社の強みを有機的に相互活用し、企業価値とブランド価値の向上をはかるべく具体的な取り組みを順次推進。同時に、両社の提携でそれぞれの顧客や新規の顧客に対するサービスの強化をはかっていく狙い。

具体的な取り組み

<2社連携商品>

 業務提携に基づき、両社の強みを生かしたユニークなツアーを順次展開する。

 国内旅行は共同主催として、11月16日(土)と17日(日)に出発する「ハイグレード車両なごみ(和)」を組み込んだ1泊2日ツアーを10月1日(火)に発売。海外旅行は共同催行として、ヨーロッパとアジアでそれぞれ周遊5~8日間の添乗員付きツアーを2020年3月まで設定し販売している。同じく、2021年1月18日(月)に出発する南極クルーズを共同催行しているが、こちらは順次発売としている。

<その他の展開> ※今後の実施を含む

(1)主催商品の相互販売

 ①西日本エリアとの交流拡大(国内旅行)

 西日本エリア着発のJRセットプランに強みをもつ日本旅行主催商品を、新聞媒体をはじめとしたメディア販売に強みを持つ読売旅行で取り扱うことで、北陸や京阪神、瀬戸内をはじめとした西日本エリアと各地との相互交流の拡大をはかる。

 ②エスコート(添乗員付き)商品の展開拡大(国内・海外旅行)

 飛行機などを利用する募集型の団体旅行(国内・海外)や日帰りバスツアー、25年以上の歴史を持つ南極クルーズなど、各地発のエスコート(添乗員付き)商品を得意とする読売旅行主催商品。日本旅行のホールセール商品である赤い風船やマッハ、ベストツアーを、読売旅行と日本旅行グループの店舗ネットワークを通じて展開し、相互の店舗での品ぞろえの拡充、相互の商品の販売拡大に取り組む。

(2)共同商品の開発

 上記のツアーに加え、日本旅行のJR個人型商品に読売旅行の現地集合・現地解散ツアーを組み合わせた商品の造成など、両社の特長とノウハウを生かした共同商品の開発、展開に取り組む。

 あわせて、首都圏を中心にカルチャーセンターを運営する読売・日本テレビ文化センターなどの読売新聞グループ企業とのコラボ企画など、それぞれが持つ特徴あるコンテンツの相互活用を推進し、商品内容のさらなる充実をはかる。

(3)教育旅行プログラムの共同開発

 読売新聞社をはじめとした読売新聞グループ各社との連携により、新聞社の社内見学や小中高校生向けの媒体を活用したイベントなど、新学習指導要領なども踏まえた新たな教育旅行プログラムの開発に取り組む。

(4)インバウンドでの共同展開

 日帰りバスツアーなど読売旅行が得意とするエスコート(添乗員付き)商品をインバウンド向けにカスタマイズし、日本旅行のインバウンド向けWebサイトなどでの販売に取り組む。あわせて、読売グループの英字新聞“The Japan News”を活用した国内イベントや着地商品などの告知に関して、両社の連携のもと推進する。

(5)地方創生事業での共同展開

 読売旅行が展開する「あなたの街応援イベントツアー」や、旅行に関する月刊誌「旅行読売」の活用、そのほか読売新聞グループでの取り組みなどを地方創生事業の有力コンテンツとして磨き上げ、日本旅行の地域ネットワークを活用して自治体やDMOなどへの提案に取り組む。

「アルツ磐梯」と「猫魔スキー場」をつなぐ雪上徒歩ルート 来年1月中旬に開通

2020年10月2日(水)配信

アルツ磐梯/猫魔スキー場 徒歩ルート(イメージ)

 「星野リゾート アルツ磐梯」と、裏磐梯エリアの北斜面に位置する「星野リゾート 猫魔スキー場」をつなぐ、雪上徒歩ルートが2020年1月に開通する。これまで両スキー場間は車で約1時間を要していたが、雪上徒歩ルートの開通で、歩いて約15分での移動が可能になる。

 磐梯山と猪苗代湖を望む「アルツ磐梯」と、全国でも屈指の良質なパウダースノーが降り積もる「猫魔スキー場」。猫魔ヶ岳の南斜面と北斜面に位置し、それぞれ異なる表情を持つゲレンデが広がっている。雪上徒歩ルートは、ゲレンデに設置したゲートからブナ林の中を15分ほど、距離にして約800メートルの道のりだ。パウダーが降り積もった朝一番は猫魔スキー場に行き、バーンが緩んだ午後にアルツ磐梯のパークを楽しむなど、天候や時間によって2つのスキー場を使い分けることで、さらに楽しみ方が広がる。

「雪上徒歩ルート」概要

雪上徒歩ルート地図

開通日:2020年1月中旬予定
距離   :約800メートル
料金   :無料
時間   :午前10:00-午後3:00 
         2020年3月30日(月)-5月6日(振休)の期間は午前10:00-午後1:30
備考   :同日内に両スキー場が滑走可能なリフト券が必要
         気象状況などにより、内容を変更する場合もある
         雪上徒歩ルート上はスキー、スノーボードによる滑走は禁止
         開通日は積雪状況をみて判断し、公式サイトで発表

星野リゾート アルツ磐梯

アルツ磐梯ゲレンデ(イメージ)

 磐梯山の麓、猪苗代湖をみおろす絶好のロケーションに位置するスキー場。国内有数の規模のゲレンデが広がり、スキー・スノーボード、様々なスノーアクティビティを楽しむことができる。

所在地       :〒969-3396 福島県耶麻郡磐梯町大字更科字清水平6838-68
電話          :0242-74-5000
営業期間    :2019年12月21日(土)-2020年3月29日(日)
                リフト・ゴンドラ数:8基
リフト料金:1日券大人4,900円、中高生3,700円、小学生2,100円(税込)
アクセス :東北自動車道郡山JCT経由磐越道「磐梯河東IC」より車で15分

星野リゾート 猫魔スキー場

猫魔スキー場ゲレンデ(イメージ)

 日本でも有数のリゾート地である磐梯山系猫魔ケ岳の北斜面に、まるで白鳥が羽を広げたようなコースレイアウト。裏磐梯の美しい湖沼群を眼下に、霧氷林を背景にさまざまなコースが楽しめる。

所在地       :〒969-2701 耶麻郡北塩原村桧原猫魔山1163
電話          :0241-32-3001
営業期間 :2019年11月30日~2020年5月6日
リフト数 :5基 
リフト料金:1日券大人4,200円、中高生3,400円、小学生2,100円(税込)
アクセス  :JR猪苗代駅から車で約40分(無料送迎バスあり・要予約)

観光キャンペーン「ラプラス プラス 宮城巡り」スタート 県内にオリジナルマンホールなど設置

2019年10月1日(火) 配信

ラプラスマンホール(仙台市) ©2019 Pokémon. ©1995-2019 Nintendo / Creatures Inc. / GAME FREAK inc. ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標

 宮城県は10月から、観光キャンペーン「ラプラス プラス 宮城巡り」を実施している。みやぎ応援ポケモン「ラプラス」を起用し、同キャンペーンの特設サイト上で、県の魅力をまとめた特別動画も公開している。

 県内では10月上旬から、沿岸の15市町に15種類のオリジナルマンホールを設置するほか、県内全スキー場にラプラスのスノーチュービングが登場する。2つを周遊する企画として、ラプラスの完全オリジナルグッズなどが抽選で当たるスタンプラリーも実施する。

 そのほか、ラプラスのお出迎えなど企画が盛りだくさんのトレッキングコンテンツ宮城県「オルレ」イベントや、こけしなどの宮城県の特産品とコラボレーションしたグッズも多数販売する。10月19日(土)から11月4日(月)までは、スマートフォンゲーム「ポケモンGO」との連動企画も行われる。

 宮城県は9月30日(月)、東京都内で発表会を開き、村井嘉浩知事や、ポケモンの宇都宮崇人COOが概要などを紹介。村井知事は、「いよいよラプラスと一緒に行う観光キャンペーンがスタートする。世界中から多くの人に宮城県に訪れてもらいたい」と力強くアピールした。

村井嘉浩県知事(中央左) ©2019 Pokémon. ©1995-2019 Nintendo / Creatures Inc. / GAME FREAK inc. ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標

ブッキング・ドットコム、「ウォーキングツアー」に最適な人気都市7選を発表 ラオス、ロシア、イギリスなど

2019年10月1日(火) 配信

大邱(韓国)

 ブッキング・ドットコム・ジャパン(アダム・ブラウンステイン代表)はこのほど、ガイド付きのツアーや本格的なハイキングコース、のんびりとした散歩など、「ウォーキングツアー」に最適な世界の人気都市7選を発表した。

 世界の30の国・地域で2万人以上を対象に行った調査によると、今年の休暇で、旅ナカ体験を計画している世界中の旅行者のうち、40%[1]が「ウォーキングツアーに興味がある」と答えた。

 旅先の雰囲気をすぐに味わえるだけでなく、良い運動にもなり、普段とは異なるさまざまな景色を楽しむことができるなど、ウォーキングツアーに世界で人気を集めている。

トロワ・リヴィエール(カナダ)

トロワ・リヴィエール(カナダ)、右はおすすめ宿泊施設のイメージ(以下同)

 ウォーキングツアーの観光地として同社利用者から高評価を得ているトロワ・リヴィエールは、北米でも人気の高い都市。日中はトロワ・リヴィエールの旧市街を巡ると、 歴史ある街並みを楽しむことができ、 50余りの建物の歴史は1650年までさかのぼるという。

  美しいアーチ状の橋がセント・ローレンス川を横切るラヴィオレット・ブリッジの散策もおすすめで、夜は人気のフォルジュ通りへ行くと、セント・ローレンス川からベルフィユ通りまで続く界隈に、多くのバーが軒を連ねている。

おすすめの滞在先:

 古風で趣のある ジーテ・ロイセル(Gite Loiselle)は街の中心部、トロワ・リヴィエールの歴史的中心地に位置する。「まるでタイムスリップしたかのような感覚で滞在を楽しめる」(同社) 。 多くのレストランやカフェ、美術館が見つかるセント・ローレンス川まで歩いてすぐの距離にある。

(クチコミスコア10点満点中、 9.8点を獲得)

ビエンチャン(ラオス)

ビエンチャン(ラオス)

 同社利用者によると、ビエンチャンは東南アジアのウォーキングツアー観光地としてもっとも人気が高く[2]、昼夜を問わずウォーキングツアーを体験できる。

 日中は、フランス植民地時代の建物が並び立つ広い大通りを歩きながら、ワット・シーサケットの仏教寺院やタート・ルアンの仏塔などを見ることができる。夜は川沿いに広がる夜店や、屋台の食べ物を満喫できるビエンチャンナイトフードマーケットまで足を運んでみるのがおすすめ。

おすすめの滞在先: 

 バーン1920sホステル(Barn1920s Hostel)は、 ビエンチャンの中心部に位置していて、 ラオス国立博物館に近く、 人気のナイトマーケットまでも徒歩3分の距離なので、 街を歩いて探索したい方に最適です。 一日の始まりはビュッフェ式の朝食を楽しみ、 その後、 ワット・シーサケットの寺院、 タート・ルアンの仏塔、 チャオファングムの像など、 近くの仏教遺跡を訪れるのがおすすめです。

(クチコミスコア10点満点中、 9.4点を獲得)

オレンブルク(ロシア)

オレンブルク(ロシア)

 休暇をヨーロッパで過ごしたい、 観光地を徒歩で巡りたいという人には、 ヨーロッパの観光地として同社利用者からもっとも人気のあるロシアのオレンブルグがおすすめ。

 昼はヨーロッパとアジアを結ぶ象徴となっている歩道橋を歩いたり、夜はアルマダ・モールで夜遅くまでショッピングやエンターテイメントを楽しめる。

おすすめの滞在先:

  オレンブルクの歴史的中心部に位置する グランド・ホテル(Grand Hotel)は好立地なうえ、サウナや屋内スイミングプールなどが自慢。

 ウラル川まで徒歩至近ほか、ホテルから徒歩10分の範囲内にさまざまなショップやカフェがあり、ウォーキングをしながら街並みを楽しむことができる。

(クチコミスコア10点満点中、 9.2点を獲得)

エディンバラ(イギリス)

エディンバラ(イギリス)

 同社利用者から支持されているウォーキングツアー観光地として人気なのは、中世の都市エディンバラ。

 日中は有名なエディンバラ城やアーサーの玉座をのんびり散策してから、 地元のジンを試し飲み。夜は一転、ダークサイドウォーキングツアーに参加してエディンバラのぞっとするような暗い過去の物語を聞いてみるのがおすすめだ。

 このほか、ハリー・ポッターのウォーキングツアーやローモンド湖、 スターリング城、ケルピーへのハイキング旅行などもある。

おすすめの滞在先:

 Mマイ・クオーター・マイル・アパートメンツ(My-Quartermile Apartments)はさまざまなバーやカフェ、レストランに囲まれたエディンバラの中心街にある。エディンバラ城へは徒歩20分以内。

 旧市街と新市街はユネスコ世界遺産に登録され、エディンバラ城とホリールードハウス宮殿を結ぶロイヤルマイルも「見逃せない」(同社)という。

(クチコミスコア10点満点中、 9.1点を獲得)

大邱(韓国)

大邱(韓国)

 韓国では、アジアのウォーキングツアー観光地としてとくに人気が高く、同社利用者からも支持されている大邱(テグ)がおすすめ。

 テグには昼も夜も徒歩で探索できる場所が多くある。昼間はテグの路地を散策しながらジンコルモク通りのフードコートや三徳洞の壁画を眺め、ドゥリュ公園を訪れるなどウォーキングには最適だ。

  夕方はアプサン公園の夕陽や森が織りなす風景のなかをハイキングできるほか、幻想的なスソン湖も楽しめる。

おすすめの滞在先:

  アエガ・ハノック・ゲストハウス(Aega Hanok Guesthouse)はリーズナブルな予算で最高のもてなしが受けられると同社利用者に好評の宿泊施設。西門市場やドゥリュ公園、大百プラザなど、 近くの観光スポットにもアクセスがいい。

(クチコミスコア10点満点中、 8.9点を獲得)

ウィーン(オーストリア)

ウィーン(オーストリア)

 ウィーンの美しい都市を散策するプランでは、 アートやデザインに興味がある人におすすめのシェーンブルン宮殿や聖シュテファン大聖堂、ベルヴェデーレ宮殿、 新ゴシック様式のウィーン市庁舎など、多様な観光スポットがある。

  ウィーンは交通機関が充実しており、歩き疲れたら路面電車に乗って、地図を広げて自分だけの観光プランを立ててみるのも一興。

 同社は、ウィーンのルートヴィヒ財団近代美術館で10%OFFや、ホップオン・ホップオフ・バス&シティウォークで20%OFFなどの割引クーポンも発行している。

おすすめの滞在先:

 ビジョン・アパートメンツ(Vision Apartments)は、 聖シュテファン大聖堂から徒歩でわずか5分。シェーンブルン宮殿やフンデルトヴァッサーハウスに直行できるシュヴェーデンプラッツ駅まで歩いてすぐの場所にあり、散策好きには最適な立地だ。

(クチコミスコア10点満点中、 8.5点を獲得)

クリアカン(メキシコ)

クリアカン(メキシコ)

 クリアカンは、ラテンアメリカのウォーキングツアー観光地として同社利用者からの支持が高い。

 日中は植物園で新鮮な花を楽しめるほか、バチカン公認の聖母出現の地でもあるグアダルーペ寺院で落ち着きと静けさを求めるのもおすすめ。

 夕方は安価で味に定評がある屋台をまわり、郷土料理のチロリオ(メキシコのシナロア州の料理で豚肉をチリソースで揚げたもの)や、マチャカ(乾燥させた豚肉または牛肉を伝統的なスパイスで味付けした料理)など、新鮮なシーフードを堪能することができる。

おすすめの滞在先:

 クリアカンの市内中心部にあるホテル・ロス・トレス・リオス(Hotel Los Tres Rios)。散策のあとは屋外のプールで涼しくひと泳ぎできるほか、ホテルのレストランで世界各地のおいしい料理を味わうことができる。

(クチコミスコア10点満点中、 8.3点を獲得)

[1]調査は同社によって、 過去12カ月の間に旅行に出かけた、または今後12カ月間以内に出かける予定のある成人を対象に独自に行われたもの。回答者は計21,500人(オーストラリア、 ドイツ、 フランス、 スペイン、 イタリア、 中国、 ブラジル、 インド、 米国、 英国、 ロシア、 インドネシア、 コロンビア、 韓国からそれぞれ1,000人、 日本、 ニュージーランド、 タイ、 アルゼンチン、 ベルギー、 カナダ、 デンマーク、 香港、 クロアチア、 台湾、 メキシコ、 オランダ、 スウェーデン、 シンガポール、 イスラエルからそれぞれ500人)。 回答者は2018年8月10日から8月30日までにオンラインで調査に回答した。

[2]同リストは、ここで紹介している観光地に旅行したことのある、世界各地の同社利用者からのおすすめ情報に基づいている。掲載された目的地には、 「ウォーキングツアー」のテーマにおいて500回以上おすすめされた中から、その回数がとくに多いものが選出されている。

※クチコミスコアは過去2年間(2017年9月~2019年9月)に集計されたユーザーの各カテゴリー(清潔さ、快適さ、施設・設備、スタッフ、お得感)の点数を合計し、その合計点をもとに算出している。

福島県・飯坂温泉で癒され、紅葉をカヤックで 温泉×アウトドアツアー開始

2019年10月1日(火)配信

絶景の紅葉をカヤックで

 いいざかサポーターズクラブ(福島県福島市飯坂温泉、佐藤 耕平理事長)は、「茂庭っ湖カヤックツアー」を11月30日(土)までの毎日、摺上川ダム〈通称:茂庭っ湖(もにわっこ)〉で開催している。

 東日本大震災による原発問題にて観光客の入り数が激減した福島。昭和40年台後半には120軒あった旅館も軒並み減少するなかで、飯坂温泉への集客を増やすことで賑わいを取り戻そうと、ヤックツアーを企画した。飯坂温泉はアルカリ性単純温泉で、42~46度の熱い無色透明な温泉。入浴後は肌がすべすべに、そして体が冷めにくいのが特徴だ。

開催概要

時期   : 2019年10月1日(火)-11月30日(土)
開催時間 : 午前9:30-11:30  午後1:00-3:00
会場   : 摺上川ダム 梨平公園
アクセス : 〒960-0271 福島県福島市飯坂町茂庭 獅々内
参加費  : 大人5千円 小人(小学生以下)4,500円 (税込) 
参加条件 : 4歳から
定員   : 2-8人 ※8人以上は要相談
申込方法 : 下の公式サイトから

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【特集No.535】新潟県知事就任1年を迎えて 愛着と誇りを持てる「新潟」へ

2019年10月1日(火) 配信

 就任から1年を迎えた新潟県の花角英世知事は、これまで行政と観光産業の連携強化をはかり、“観光局の独立化”をはじめ新潟県が抱える観光の課題解決に取り組んできた。本紙の鼎談には観光業界の代表者として、新潟県観光協会の小林庄一理事、新潟県旅館ホテル生活衛生同業組合の野澤幸司理事長を加えた3氏が登場。新潟県の観光施策や魅力、10―12月まで展開する9回目の「デスティネーションキャンペーン」(DC)、さらなる観光活性化への想いなどを語り合った。

【司会=本紙社長 石井 貞德、構成=長谷川 貴人】

 ――知事に就任し1年余りを振り返っていかがですか。

 花角:この1年間、精一杯走ってきたという印象です。就任直後からのキャッチコピーとして、「住んでよし、訪れてよしの新潟県」を目指していきたいと申し上げました。まさに「住んでよし」の部分、「訪れてよし」の部分を少しでも目標に近づけるように、努力してきたつもりです。

 1つの具体的な政策としては、産業労働観光部内の組織だった「観光局」を、単独の独立した部局に格上げしました。前向きな気持ちを醸成できたのは1つの成果だと思っています。

 外国人旅行者の延べ宿泊者数も2018年に40万人泊を超え、伸び率も全国でトップクラスです。3年に一度開催される「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」や、海外からのスキー客の増加も大きく影響しています。

 ――観光局は独立して変化はありましたか。

 花角:観光局長の位置付けが高くなったことで、予算の裁量権も広がりました。外に出向いたときの交渉なども動ける余地が広がったと思います。観光局の職員の意識が変わってきました。

 ――旅館業界も新潟県の観光振興に大きな役割を果たしています。

 野澤:07年に小林さんの後任で新潟県旅館ホテル組合理事長に就任しました。03年に小林さんは、当時の旅館3団体(国観連、日観連、生衛組合)を見事に統合しました。とりわけ観光事業に大きく舵を切る事ができるようになりました。

 04年中越地震、07年中越沖地震と2度も大きな地震に見舞われ、新潟県観光は大変な危機に陥りました。そんななか、女将さんたちが自ら立ち上がり、新潟女将の会を設立しました。

 観光復興にはDCが不可欠です。県と一緒にJRに働きかけ、09年と14年にDCを見事に成功し、新潟県観光の発展につながりました。

 そして、今回9回目のDCを展開できることは、新潟県観光の新たなる出発点となると思っています。南の方は世界から注目される「大地の芸術祭」が根付いてきました。そして北の方は、日本庭園などの伝統建築が集中する「にいがた庭園街道」というものができつつあり、可能性がさらに広がります。

 ――小林さんは旅館業界に加え、新潟県観光協会の理事という立場からどのように観光行政を見ていますか。

 小林:花角知事は積極的にトップセールスをされており、とてもありがたいと思っています。県のトップが出ていただけると、相手も当然トップが対応しますので、交渉がスムーズに動きます。知事が就任後、早くも成果が出ていると感じています。観光局が独立したことで、観光に携わる多くの県民に勇気を与えられたと思います。

 ――2次交通の課題について。

 花角:旅行者側が個人、少人数単位に変わっていくなかで、バスが用意されている団体旅行ではない人にとって2次交通は大切な移動手段です。県も努力を重ね、9月から福島県・会津若松と新潟駅までを結ぶ高速バスを、新潟空港まで延伸いたしました。長岡駅から新潟空港への早朝の高速バスも走ることになり、接続できなかった早朝便を減らすことができました。今後も力を入れて整備を進めていきたいと思っています。

 ――新潟県のブランド化について。

 野澤:04年の新潟県中越地震のときに新潟県の観光力、県のブランドについて議論しました。

 青年部から米・酒・肴という3つのキーワードが出て、「新潟県の美味いものを前面に立てて新潟県のDCをやろう」となって、「うまさぎっしり新潟」というキャッチコピーができました。

 新潟県旅館ホテル組合が「朝ごはんプロジェクト」と「にいがた地酒の宿」、女将による「スイーツめぐり」、かつてはお昼にご当地丼を食べてもらう「ライスボウル」などを開発しました。食をブランドにすることでお客さんに来ていただけるようになりました。

 小林:「新潟県は美味しい食とお酒がある」と言われます。

 けれど以前に、外国の方から「どこの県の人も同じこと言いますよ。新潟はもっとトンガリがないのですか」と言われたことがあります。「痛いとこ突かれたな」と思いましたが、そのときに新潟県は「錦鯉」の産地として非常に有名であると説明しました。錦鯉は喧嘩しない平和の魚です。錦鯉は新潟県の売り物になるという気がして提言するようになりました。…

【全文は、本紙1770号または10月7日(月)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】