手入れ不要のプリザーブド盆栽「bon.」が誕生 Warldが「Art×盆栽」を提案

202511月27日(木) 配信

盆栽を現代アートに

 日本文化のプロデュース事業などを手掛ける、Warld(野場優妃社長、東京都渋谷区)はこのほど、プリザーブド盆栽の新ブランド「bon.(ボン)」を立ち上げた。日本の伝統文化である盆栽を現代アートとして再構築するもので、手入れ不要で長期的に鑑賞するための「Art×盆栽」を提案する。

 bon.は四季が移ろいゆくなか、自然が持つ「一瞬の生命の輝き」を永遠に保つ“時の彫刻(Sculptures of Time)”として表現するもの。日本人の美意識を体現した芸術で、伝統文化としての「盆栽」が持つ誇りや美意識を尊重しながら、既存の枠にとらわれない表現を追求。現代の感性に寄り添うものに再解釈している。

 水やりや剪定は不要で、通常では植えることができない素材の鉢を利用できることから、第一弾として、国内外で活躍する4人の作家とコラボレーション。「自然×素材×記憶」をテーマに、陶芸やガラス、木工などさまざまな素材との組み合わせが実現した。なお、植物検疫の対象外のため、海外の美術館やコレクターでも自国への持ち出し、展示・所蔵が容易に行える。

 作品を観賞できる展示会が11月27日(木)~12月2日(火)まで、東京・青山の「Telling Cafe & Gallery」で開かれている。「bon.-Timeless Bonsai~今、記憶そして未来~」と題し、約20点のbon.作品や書、写真を展示する。1階エントランスには伝統盆栽の作品を紹介し、「時を留めたArt盆栽」と「今を生きる盆栽」の双方が楽しめる。開場時間は期間中の午前11時~午後7時まで。30日は午後5:30までとなる。

 野場社長は「『和(Wa)の良さを世界(World)へ』——その理念のもと、伝統を守るだけでなく、新しい文化として発信し続ける。『bon.』は、その第一歩です」とコメントしている。

ジーリーメディアグループ、出国税引き上げ案受け調査 84%が「訪日計画に影響ない」

2025年11月27日(木) 配信

 政府が出国税を1000円から3000円へ引き上げを検討していることを受け、ジーリーメディアグループ(吉田皓一社長、東京都渋谷区)は11月13日(木)~14日(金)、日本旅行に関心のある台湾人と香港人に、緊急の聞き取り調査を行った。この結果、84.3%が「訪日計画には影響ない」と答えた。

 調査は、同社が運営する台湾人・香港人向けの訪日観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」のSNSユーザーを対象に実施。5600件の有効回答を得た。

 具体的には、「少し気になるが、訪日計画には影響しない」が46.0%で最多。次いで「全く問題ない、 日本旅行の魅力は変わらない」が38.3%だった。一方、「訪日頻度を減らすことを検討する」は11.2%、「日本旅行を見直し、他の国を選ぶ可能性が高い」が4.4%となった。

呑んで応援! 八丈島の東京島酒と青ヶ島の青酎を提供 焼酎ダイニング「芋蔵」

2025年11月27日(木) 配信

呑んで応援!

 ジェイグループホールディングス(新田治郎社長、愛知県名古屋市)は11月14日(金)から、全国11店舗の焼酎ダイニング「芋蔵」で今年の10月の台風22号と23号の被害を受けた東京都・八丈島と青ヶ島の復興支援を目的に、両島の焼酎を提供している。地域創生やマーケティング支援に取り組む、マインドシェア(今井祥雅社長、東京都港区)とともに手掛けるもので、八丈島の“東京島酒”と青ヶ島の“青酎(あおちゅう)”を特集。売上の一部を復興資金に寄付する。

 「呑んで応援!八丈島・青ヶ島応援フェアin芋蔵」と題し、12月末日までの開催を予定する。提供する銘柄は、八丈島から八丈興発の「情け嶋  スタンダード/鬼ラベル」と八丈島酒造の「八重椿」「江戸酎」、樫立酒造の「島の華」、坂下酒造の「黒潮」、青ヶ島からは青ヶ島酒造の「あおちゅう(青酎)」。数量限定のため、店舗により在庫などが異なる場合あり。

 ジェイグループホールディングスの林社長は「このたびの台風被害を受け、少しでも早く応援の輪を広げたいとの思いから、緊急的に本フェアを企画・開催しました。居酒屋での一杯が被災地の支援につながる――そんなきっかけを多くのお客様に届けたいと考えています」とコメントしている。

KNT-CT「とびだせ いざ!にっぽん旅」 第3弾は九州・沖縄

2025年11月26日(水)配信

2026年1月1日~6月30日発の九州・沖縄の旅行商品が対象

 KNT-CTホールディングス(小山佳延社長、東京都新宿区)は、グループ旅行会社3社とKNT-CTパートナーズ会との共同企画として、「とびだせ いざ!にっぽん旅キャンペーン」の第3弾を実施する。2026年1月1日(木・祝)~6月30日(火)発の九州・沖縄を目的地とする旅行商品が対象となる。

 グループ旅行会社は近畿日本ツーリスト、近畿日本ツーリストブループラネット、クラブツーリズムの3社。同CPは、同社グループが企画と実施、販売を手掛ける個人型旅行商品を通じて、日本各地の魅力を再発見してもらうことを目的に展開している。第1弾が九州・沖縄、第2弾が北海道を目的地とし、第3弾では再び九州・沖縄を舞台に、地域の魅力を深く味わえる旅を提案する。

 クラブツーリズムの一例では、熊本城を夜間貸切にして、天守の登閣や山鹿灯籠踊りの演舞を楽しめる「山鹿灯籠踊りや中国伝統芸能鑑賞も! クラブツーリズム2つの貸切!夜の熊本城&長崎孔子廟 3日間」や、沖縄で「夜の首里城復興まつり・ホエールウォッチング・闘牛など5つの期間限定企画を楽しむめんそーれ沖縄3日間」などの旅行商品を販売する。

 そのほか、CP開催中に直営店舗で限定イベントを実施する。12月5日(金)はLINKS UMEDA店(大阪・梅田)、6日(土)は東大阪店で行われ、旅行の相談も受け付ける(要予約)。

楽天トラベル、クチコミ機能をリニューアル 個々の希望に合った宿探し支援

2025年11月26日(水) 配信

リニューアルした「お客さまの声」ページ(イメージ)

 楽天トラベルはこのほど、各宿泊施設のページに表示しているクチコミ・評価機能「お客さまの声」をリニューアルした。情報量を拡充し、同社のホテル選びをサポートするAIエージェント「楽天トラベルAIホテル探索」との連携を強化することで、個々のユーザーの希望に沿った宿の提案を行う。

 今回のリニューアルでは、6つのクチコミ項目「サービス」「立地」「部屋」「設備・アメニティ」「風呂」「食事」に新たに「清潔さ」を追加し、食事も「朝食」と「夕食」に分けることで情報の拡充をはかる。さらに、2026年以降はAIを活用し、クチコミの要約や絞り込み条件を提案するで、ユーザーが求める情報に迅速にアクセスできるよう、改良する。
 
 また、過去に投稿したクチコミ一覧や獲得した「いいね」数、外部SNSのアカウント情報などを掲載する投稿者のプロフィールページも追加する。
 
 クチコミ投稿者向けには、項目ごとの評価点入力の手間を省き、一括入力できるようにすることで、投稿プロセスを簡素化した。

京都・中書島駅で利き酒イベント 京阪が12月13日に開催

2025年11月26日(水) 配信

利き酒電車@中書島店

 京阪ホールディングス(平川良浩社長、大阪府大阪市)と京阪電気鉄道(井上欣也社長、大阪府枚方市)は12月13日(土)、京都・伏見の玄関口である中書島駅で利き酒イベントを開く。古くから酒どころとして有名な伏見の清酒が気軽に楽しめるイベントで、昨年に続き2回目の開催。

 当日は、中書島駅4番ホームと4番線に留め置きした電車内で利き酒ができる。今年造りたての新酒のほか、にごり酒や生原酒、大吟醸酒、純米吟醸酒など伏見の17蔵から取りそろえた、バラエティー豊かな銘柄を用意する。会場には蔵元の人々も駆け付け、イベントを盛り上げる。

 イベントの参加費は無料で、先着順で1人につき1枚「利き酒引換券」を配布する。1枚につき3杯の酒と引き換えできる。引換券の配布は第1部が午前10時30分~、第2部が午後1時~。会場は駅中のため、入場券や乗車券が必要。ICカードは同一駅での入退場はできず、折り返し乗車は別途運賃が発生する。中書島駅で入場券購入の場合は南口には券売機がないため、北改札口を利用とのこと。

モビルスの多言語対応チャットシステム導入、JR西日本が忘れ物対応など業務効率化

2025年11月26日(水) 配信

忘れ物多言語チャットボット

 コンタクトセンター向けCX(顧客体験)ソリューションを開発・提供するモビルス(石井智宏社長、東京都品川区)は11月26日(水)、西日本旅客鉄道(JR西日本、倉坂昇治社長、大阪府大阪市)が今年2月に導入したモビルスの多言語対応チャットシステムにより、外国人旅行者からの忘れ物問い合わせについて、従来の電話対応と比較して1件あたりの対応時間を約24%削減できたとする事例報告を発表した。

 JR西日本は、忘れ物チャットボット(自動会話プログラム)と、インバウンド向けのQRコード予約サービス「WEST QR」に、モビルスの有人チャットシステム「MOBI AGENT」およびチャットボット「MOBI BOT」を導入。英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語の3言語での問い合わせに対応できる態勢を整えた。

 これにより、従来から運用していた日本語対応の忘れ物チャットボットと有人チャットに自動翻訳機能を追加し、日本語オペレーターが外国語で寄せられる問い合わせにも即時対応できるようになった。

 インバウンド客からの忘れ物に関する問い合わせは、これまでは利用者・通訳者・オペレーターの三者間通話による電話対応が中心で、1件あたり約25分を要していた。新システムでは、チャットボットでの事前ヒアリングと自動翻訳機能を活用した有人チャットの対応により、対応時間は約19分に短縮。業務の効率化に加え、忘れ物の早期発見にもつながっている。

 また、チャットボットでの問い合わせ開始後、途中離脱する割合は月間1%と低く、接続後に問題を解決した利用者からは5段階評価で4~5の高い満足度が寄せられているという。

 WEST QRでも、チャットボットの活用により問い合わせ導線が明確化され、1日あたりの問い合わせ件数は想定の30件を大きく上回る約100件に増加した。

「ハイカラガイド」復活 三陸鉄道の冬の風物詩「こたつ列車」「洋風こたつ列車」12月6日から運行開始

2025年11月26日(水) 配信

三陸鉄道キャラバン隊

 三陸鉄道(岩手県宮古市)は冬の風物詩「こたつ列車」を12月6日(土)から2026年3月8日(日)までの土・日・祝日に運行する。

 今季で20回目となる「こたつ列車」は、鬼の格好をした「なもみ」が車内に現れるイベントや、アテンダントによる車内ガイドも好評だ。全席指定で乗車代金は大人3000円、子供1500円。大漁舟唄御膳やうに丼、あわび弁当、ほたて弁当に加え、宮古の新名物「イボンヌのシュークリーム」や新商品「三鉄お菓子BOX」などが事前予約で楽しめる。

 往路は久慈駅午後0時7分発―宮古駅1時50分着。復路は宮古駅午後2時42分発―久慈駅4時40分着。

 あわせて、今季で8回目を迎える「洋風こたつ列車」も同日から26年2月28日(土)までの土・日・祝日に運行する。コロナ禍で控えていた、ロマン溢れる「ハイカラガイド」による車内ガイドが復活するのが目玉だ。

 11月26日(水)には、「なもみ」に扮した三陸鉄道旅客営業課の小島優作さん、「ハイカラ」に扮した宮古駅務係の上山未来さん、岩手県東京事務所企業立地観光部の熊谷瑞穂さんが本紙東京本社を訪れ、「こたつの中から美しい三陸の景色を眺めながら、美味しいお弁当、さまざまな企画も楽しんでほしい」とアピールした。

HIS、BLACK FRIDAY開催中 韓国・釜山1万9800円から

2025年11月26日(水) 配信

セールのイメージ
 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は12月1日(月)まで、セールイベント「HIS BLACK FRIDAY」を開催している。昨年から「HIS BLACK FRIDAY」として商品を発売し、多くの反響を得たことから、特別価格の商品を用意した。
 
 同セールでは、成田空港発着で韓国・釜山に3日間滞在するツアーが、2人1室利時1人当たり1万9800円(燃油サーチャージ込・諸税別)から発売。成田空港を出発し、4日間アメリカ・グアムで過ごす商品は2~3人利用時、1人当たり4万9800円(燃油サーチャージ込・諸税別)からとなっている。国内旅行については、羽田空港から沖縄・那覇に訪れ、3日滞在するツアーが2人1室利用時、2万2000円(税込み)から用意されている。

熊本市とソラシドエアが連携協定結ぶ 熊本地震10年契機にさらなる地域活性化を

2025年11月26日(水) 配信

大西一史市長(左)と山岐真作社長

 熊本県熊本市(大西一史市長)は11月25日(火)に、ソラシドエア(山岐真作社長、宮崎県宮崎市)と「地域経済活性化に向けた取組に関する連携協定」を結んだ。熊本地震から10年を契機に、より連携を深め、熊本市のさらなる発展に向けて観光振興や物産振興などに取り組んでいく。

 熊本市は2026年4月に熊本地震から10年の節目となることから、これまでの復旧・復興の歩みを振り返り、感謝を伝えるための催事を熊本城周辺で予定する。大西市長は「節目を迎えるにあたり、改めて復興を支えていただいた皆様への感謝の気持ちを伝え、地震の記憶や教訓を次世代に継承するため、『支えられた日々を、支え合う力に。』をコンセプトのもと、さまざまな事業を展開していく」と述べた。

 また、ソラシドエアは26年4月中旬ごろから約2年間、復旧支援とさらなる地域活性化の想いを込めた特別機「Go!forward くまもと号」の就航やマイレージサービスなどプラットフォームを活用した復興支援の取り組みを行う。山岐社長は「この協定を機に、熊本市のさらなる発展と地域社会の持続可能な未来に向け、引き続き『地域と共に』邁進していく」と意気込む。

 26年度予定している主な取り組みとしては、特別機の就航の際に就航から5月31日までの間、大西市長による特別機内アナウンスを実施し、熊本市の魅力をPRする。機内誌「ソラタネ」では、26年4―5月号で熊本市を特集。また、ソラシドエアのマイレージサービス「ソラシド スマイルクラブ」会員を対象に、熊本城復旧支援のためのマイル寄付(義援マイル)の呼び掛けを実施する。

 協定の連携事項は①熊本地震の記憶の風化防止や被災・復興意識の醸成に関すること②観光振興に関すること③移住定住に関すること④特産品販路に関すること⑤航空文化の振興に関すること――の5つ。