観光庁、スノーリゾート促進事業 支援対象地域18件を選定

2020年7月8日(水)配信

 観光庁は7月3日(金)、今年度から新たに実施している「国際競争力の高いスノーリゾート形成促進事業」の支援対象地域18件を発表した=上表。2030年訪日外国人旅行消費額15兆円などの目標の実現に向けて、スノーリゾートへのインバウンド需要をタイムリーかつ的確に取り込むもの。

 同事業では、国際競争力の高いスノーリゾートを形成する地域を公募。地域におけるアフタースキー・グリーンシーズンのコンテンツ造成や受入環境の整備、2次交通の確保、情報発信、スキー場インフラの整備などの取り組みを支援する。

 公募は今年4月10日~6月1日にかけて行い、有識者などによる審査を踏まえ、支援対象地域として選定された。

JTB、ニューノーマル時代の課題解決へ 安全性に配慮した法人向けギフト旅行商品売り出す 

2020年7月8日(水) 配信

 JTB(山北栄二郎社長)は7月1日(水)から、法人向けのギフト旅行商品「ありがとう New Style Travel for You」を売り出した。ニューノーマル時代の課題解決に向け、企業が取引先や従業員に感謝の気持ちを伝える新たな手段のひとつとして開発した。受け取り側に、安全性に配慮した宿泊施設の中から選べる国内旅行商品を提供する。

 商品はいずれも個人旅行形態で、感染防止対策を講じている宿泊施設を選定。風呂は露天風呂など特色ある風呂が備わっている客室、または館内の貸切風呂が利用できるなど、密をできるだけ避けたオリジナルの宿泊プランとなっている。

 料金は3万円、5万円、7万円、10万円の4種類があるほか、別途料金でオリジナルのカタログを作成することも可能。西日本エリア(中国・四国、近畿、中部)の約90施設のプランから選ぶことができる。今後は、お客の要望を踏まえながらエリアの拡充をはかる。

 同社では顧客企業へのヒアリングで、コロナ禍で休みなく働く従業員への感謝を伝えたいメッセージや、取引先との関係強化、福利厚生や報奨を目的とする旅行を延期・中止した代替案を模索していることが分かった。これらのことから、ニューノマル時代の効果的な販売促進策が必要と判断し、開発にいたった。

現在、西日本エリアの約90施設から選べる

「ありがとう New Style Travel for You」概要

【商品コンセプト】

1.団体ではなく、 個人で「旅」するスタイル。

2.有効期限は最大1年間(※注)。 受け取り側が好きなタイミングで行きたい場所(宿泊施設)に旅行ができる。

3.ご旅行に対する不安を取り除いた(密を避けた)、 オリジナルの宿泊プランを設定。

4.企業・団体の伝えたい感謝や想いが従業員や家族に届くよう、 「オリジナルカタログ」や「システムで社長メッセージを表示するカスタマイズ」の制作が可能。

【商品の特徴】 

写真はイメージ

 
1.新型コロナウイルス対応ガイドラインに基づく感染防止対策を実施している宿泊施設を選定。衛生面の配慮や消毒の徹底など、 宿泊事業者が所属する業界団体のガイドラインを順守している宿泊施設を選定し、安心して宿泊できる。

2.客室や個室での食事が可能。プライベートな空間で、 家族や友人と一緒に、 安全な距離と空間を保ちながら、 食事がとれる。個室でない場合も感染防止対策の整った食事場所を用意する。

3.客室内風呂(露天風呂や檜風呂など)、貸切風呂が利用可能 。利用者への不安に配慮し、大浴場に行かなくても風呂が楽しめるよう、備え付けの特色あるお風呂のある客室、または館内の貸切風呂が利用できる施設を用意している。

4.有効期限は最大1年間。 出発日を自由に選択可能 。有効期限は最大で1年間(※注)となり、自身の予定や社会環境をみながらご旅行できる、個々の価値観を尊重した商品です。(※注:ギフト受領後利用者本人登録期間6カ月+本人登録後6カ月先の宿泊日まで有効)

5.マイカーでの移動なら安心 。家族や知り合いだけの空間で、マイカーで移動可能な距離、マイカーで行きたくなる旅行先を選定している。

【料金(企業・団体に発生する料金)】
 
 3万円、5万円、7万円、10万円の4プラン(2人1室利用/平休日1泊2食付き※一部条件の異なる施設がある)
 
※各プラン約20施設から、 希望にあった旅館・ホテルを選べる。
 
※各プラン料金に加え、 システム使用料として1000円(1組毎)が必要となる。
 
※企業・団体様の要望に応じた、 オリジナルカタログの作成も別途料金にて対応可能。
 
※1冊から取り扱い可能。
  
※料金は、 すべて税別となる。

JR旅ホ連、JR各社と一体で誘客へ 20年度は書面で総会開く

2020年7月8日(水) 配信

今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、書面総会となった

 JRグループ協定旅館ホテル連盟(渡邉宗男会長、1973会員)の2020年度総会は、新型コロナウイルス拡大防止のため、書面で行った。

 今年度の主な事業は、JR各社が取り組む地域活性化に全面的に協力・連携をする。とくに、新型コロナウイルスからの回復を狙うディスティネーションキャンペーン(DC)は、JR各社と一体となり誘客をはかる。

 DCは4月1日(水)~6月30日(火)まで群馬県で行った。10月1日(木)~12月31日(木)はせとうち広島エリア、21年1月1日(金)~3月20日(土)には京都市を予定している。

 20年度の本部定額会費8千円の免除も決定した。対象は、同年度旅館券契約更新施設と新規旅館券契約施設。

 役員の一部改選も行い、東海地域本部の副会長を改選には有巣秀司氏(本陣平野屋社長)が就任した。このほか、JR側は東日本旅客鉄道の髙橋弘行氏と、九州旅客鉄道の上符友則氏が、それぞれ副会長に就任した。

 なお、1995年に始めた利用客の満足度と宿泊施設のサービスレベル向上を目的にしたアンケートは、今年で終了する。回収件数が98年のピーク時から、約4分の1に減少したため。

勝浦ウォーターアイランド、7月10日(金)オープン 夏満喫イベントも開催

2020年7月8日(火) 配信 

勝浦ウォーターアイランド

 ホテル三日月グループ(小髙芳宗代表、千葉県勝浦市)は7月10日(金)、勝浦中央海水浴場と内浦海水浴場に、ウォーターアイランドを開業する。

 勝浦中央海水浴場に開かれる「勝浦ウォーターアイランドOn the sea(洋上)」は、約25種類のアトラクションがある。海上に設営された6メートルスライダーや、ジャンプ台、バランスブリッジなどのアスレチックを楽しめる。

 勝浦、鴨川ともにオープンする「On the beach」は、小さな子供も親子で遊ぶことができるように、多彩なプールを砂浜に設営する。

 同グループは防疫体制「三日月STANDARD」を作成し、新型コロナウイルス感染拡大防止に努める。アスレチック入口では、サーモグラフィーで体温を確認し、問題がなければ専用リストバンドを配布して利用を許可する対応を取っている。

 今夏は、勝浦中央海水浴場で、3000本の竹灯籠を灯す「竹灯籠のゆうべ」を企画する。同グループのホテル客室で鑑賞したり、竹灯籠に灯を燈したりできるなど、体験型のイベントだ。

宿の感染症対策を可視化 ヒューマニックがWEBサイト開設

2020年7月8日(水)配信

さんみるトップページ

 リゾートバイト情報サイト「リゾバ.com」を運営するヒューマニック(清水良社長、東京都新宿区)は7月1日(水)、宿泊施設の感染症防止策を旅行者視点で紹介するホームページ「さんみる」を公開した。

 コンテンツでは、ウィズコロナ時代の旅行検討で求められる、宿泊施設の3密回避や衛生管理対策を、フロントや食事など5つの視点で紹介している。具体的な感染症対策情報として、3密回避の対策や衛生管理の取り組みを写真や動画、テキストで発信。施設情報や支配人・女将からのメッセージも掲載する。

 サイト名の「さんみる」とは、1)見てみる2)調べてみる3)行ってみる――という、3つの「みる」を組み合わせた造語だ。

 各施設の取り組みを「見てみる」ことで、旅行に出掛けたいという心理を後押したあとは、「観光スポットや道順など、旅行準備に欠かせない『調べてみる』、さらに旅行や温泉へ『行ってみる』へとつなげたい」(ヒューマニック新規開発課・坂本善則さん)という。

19年の宿泊者数、10.8%増で過去最高 速報値から一転プラスに

2020年7月7日(火)配信

【表】2019年宿泊旅行統計調査(確定値)

 観光庁が6月30日(火)に発表した2019年の宿泊旅行統計調査の確定値によると、延べ宿泊者数は前年比10.8%増の5億9592万人泊だった。日本人延べ宿泊者数は同8.2%増の4億8027万人泊、外国人延べ宿泊者数は同22.7%増の1億1566万人泊で、どちらも調査開始以降、過去最高を記録した。

 日本人延べ宿泊者数は速報値から3000万人以上増え、確定値はマイナスからプラスに転じた。

 同庁は増加した理由について「速報値の公表後に回収した調査票の情報をデータとして取り込み、あらためて再集計を行ったため」とした。

 客室稼働率は全体で62.7%だった。施設タイプ別では、ビジネスホテル(75.8%)、リゾートホテル(58.5%)、旅館(39.6%)が、2010年の調査対象拡充以降の最高値となった。客室稼働率が80%を超えた都道府県は、シティホテル6カ所(18年=10カ所)、ビジネスホテル4カ所(同=6カ所)、リゾートホテルは2カ所(同=2カ所)だった。

 東京都では全体の稼働率が79.5%と全国で最も高く、ビジネスホテル84.0%も全国で最も高い値となった。

9割近くが「IRを知っている」 IR・IR法案の意識調査

2020年7月7日(火) 配信

IR・IR法案(カジノ法案)・カジノに関する意識調査(カジノアカデミア調べ)

 カジノ情報メディア「カジノアカデミア」はこのほど、IR・IR法案(カジノ法案)・カジノに関する意識調査を実施した。IR(統合型リゾート)について、全体の9割近くが「何となく」を含め、「知っている」と回答し、日本にIR施設ができることは賛成35・9%、反対32・4%と拮抗しているのが分かった。

 年齢別集計では、50代以上では反対意見が上回っていた。

 調査は5月27日(水)~6月3日(水)の期間で行われ、全国の20~60代の男女515人が回答した。

 カジノに対して、「楽しい・華やか」、「経済にプラスになる」などポジティブな回答がある一方で、「治安が悪くなる」、「ギャンブル依存症」など、ネガティブなイメージを抱く意見も多かった。何故そのようなイメージを持ったかの質問に関しては、「映画・ドラマでカジノのシーンを見たことがあるから」に類似する回答が非常に多かった。

 「カジノ法案」というワードについてのイメージは、「危険」、「名前だけが先行している」、「実際はカジノのみに関する法案ではないのに『カジノ法案』として誤った認識をされている」などの答えがあった。

 カジノが含まれるIR施設は、おおむねネガティブなイメージを持たれている。日本国内3カ所のIRのうち、カジノ施設は3%に限定されるが、IR推進にあたっては「ギャンブル依存症の対策は必須」(カジノアカデミア)とする。さらに、「IR・カジノの運営や趣旨について広く知ってもらい、まずフィクションのイメージを払しょくすることが、客観的な判断のためにも必要だ」と総括した。

HIS、鳥取県と連携で誘客CP実施 岡山の店舗にすなば珈琲など出店 

2020年7月7日(火) 配信

すなば珈琲などが出店し、誘客をはかる

  エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)の中四国事業部は6月26日(金)、鳥取県と連携し、同県への誘客プロモーション「#We LOVE Tottori」キャンペーンを岡山駅営業所で始めた。隣県にある岡山県民のうちコロナ禍で旅行に行けなかった人や観光事業者などに明るい情報を伝え、需要喚起につなげたい考え。

 同CPはすなば珈琲が期間限定で出店するほか、TSUTAYA BOOKSTOREとの協業で魅力の再発見につながる書籍の陳列、鳥取砂丘をイメージした砂のディスプレイの展示などを行う。

 3密に回避した鳥取ツアー「「宿+レンタカー 宿 CAR(ヤドカリ)」も造成した。同ツアーは温泉宿への宿泊とレンタカーがセットになったフリープランだ。

 バスツアーも用意し、鳥取砂丘やユネスコ世界ジオパークに認定された浦富海岸などを巡る。ツアーでは新型コロナウイルス対策として①バス車内の消毒の徹底②乗務員の健康管理の徹底③乗務員のマスク着用④48人乗りバスで最大33人とする余裕を持たせた配席⑤運行中は外気導入運行を実施し、常に車内の空気入れ替えをはかる⑥利用客への検温⑦乗車時、利用客に手指消毒とマスク着用の義務付け――を講じる。

3密避けて夏イベ楽しむ 海水浴・花火大会開催 伊豆稲取温泉

2020年7月7日(火) 配信

稲取温泉 花火演舞

 稲取温泉観光協会(静岡県・東伊豆町)は今夏に、伊豆の東海岸に位置する稲取温泉で、「稲取温泉 花火演舞」と、「磯Sea Garden IKEJIRI」でイベントを開催する。新型コロナウイルス感染対策に考慮したもの、3密を避けて楽しむことができる。

 「稲取温泉 花火演舞」では、旅館の客室から花火を鑑賞する。7月26日(日)、8月2日(日)の2日間は、3カ所から同時に打ち上がるため、稲取にあるほとんどの旅館から花火を見ることができる。夜店の出店をなくし混雑状態を生み出さないことで、3密を回避する。

 「磯Sea Garden IKEJIRI」は7月23日(木)~8月23日(水)の間、池尻海岸で開かれる。岩場の海水浴場ではスノーケリングや、つかみ取り体験で遊ぶことができる。海水プールも併設され、受付時に検温をする、最大利用者を50人までとするなど、混雑しない工夫をする。

 8月3(月)~5日(水)にはサザエ・アワビのつかみ取り大会を行う。小学6年生までの子供が対象。参加料は1人500円。

磯Sea Garden IKEJIRI

新たに31店舗が開業 大阪国際空港南北ターミナル、8月5日(水)グランドオープン

2020年7月7日(火) 配信 

大阪国際空港グランドオープン

 大阪国際空港は8月5日(水)、南北ターミナルをグランドオープンする。同空港は2018年4月に中央と屋上エリアを先行でオープンしていた。

 大規模改修は約50年ぶりで、16年2月より着手していた。

 南北保安検査場先の物販ゾーンでは国内線として日本初導入となるウォークスルー型商業エリアを展開する。エリア内を回遊して買い物を楽しめる。飲食ゾーンでは、中心にオープンスペースを設ける。食事やビジネス、休憩にも利用できる。新たに出店するのはお土産、カフェ、飲食、雑貨などを提供する31店舗。

 保安検査前の一般エリアにも5店舗が新しくオープンし、地域に住む人やビジネス、観光目的で訪れた人も、気軽に立ち寄れるスポットとなる。