ブルゴーニュの赤白ワインをオンラインで楽しむ ジャルパック人気企画第2弾

2021年9月28日(火) 配信

ボーヌの風景も楽しめる

 ジャルパック(江利川宗光社長)は10月15日(金)、ワインのオンラインテイスティングが楽しめる「グラン・クリュ・シャト-『メゾン・ジョゼフ・ドルーアン』オンラインテイスティング」を開く。2021年4月に実施し、好評を博したオンラインテイスティングの第2弾企画。

 ジャルパックパリ支店と連携し、ブルゴーニュ・ボーヌと中継で結び「メゾン・ジョゼフ・ドルーアン」社長のフレデリック氏とブルゴ-ニュワイン委員会公式ワインスク-ル講師を務める、ワインスペシャリストの熊田有希子さんがナビゲーションする。ブルゴーニュ地方、ボーヌの「メゾン・ジョゼフ・ドルーアン」の2017年の赤・白ワインが楽しめるほか、ボーヌの街のようすも届ける。

 双方向コミュニケーションが可能なスタイルのイベントで、直接質問することも可能。

 申し込み締め切りは10月7日(木)午後3:00まで。Web会議システム「Zoom」を利用する。開催時間は午後7:30開始~8:40ごろ終了予定。先着30人(Zoom30接続)までで、販売価格は1人2万8800円(税込)。

日本で台湾を楽しむキャンペーン、東武動物公園と東京ソラマチで開催中

2021年9月28日(火) 配信

11月21日まで開催中

 東武鉄道は11月21日(日)まで、東武動物公園、東京ソラマチと連携、台湾観光局協力のもと、「台湾キャンペーン」を開いている。コロナ禍で海外旅行が難しいなか、少しでも台湾を旅行した気分を日本で味わってもらおうと企画した。

 今回のCPは、2021年6月に台湾から来園したメスのシロサイ「エマちゃん」がいる東武動物公園と、台湾の味が楽しめる7店舗(期間限定1店舗含む)がある東京ソラマチの2施設で開催。特典として、CPサイトの特設画面提示の先着合計1000人に台湾観光局特製の限定ノベルティのプレゼントがあるほか、東武動物公園と東京ソラマチ対象店舗の双方でお得なサービスが受けられる。

 期間中、東武動物公園で東京ソラマチの対象店舗のレシートを提示すると、入園券大人・中人200円割引、子供は100円割引になる。また、東京ソラマチの対象店舗では、東武動物公園入園窓口で購入したチケットのレシートの提示で、店舗ごとに異なるサービス特典がある。

古民家が人気の宿を発表 1位は栃木県「桓武平氏ゆかりの宿 揚羽」(楽天トラベル)

2021年9月27日(月) 配信

「湯西川温泉 桓武平氏ゆかりの宿 揚羽〜AGEHA〜」の客室(一例)

 楽天トラベルはこのほど、「古民家が人気の宿ランキング」を発表した。宿泊人泊数が多い順にランキングした結果、「湯西川温泉 桓武平氏ゆかりの宿 揚羽~AGEHA~」(栃木県)が1位に輝いた。

 ランキングは8月10日(火)、「古民家」のキーワードを含む宿泊施設または宿泊プランについて、2020年9月1日(火)~21年8月31日(火)までの宿泊人泊数を集計し、結果をまとめた。

 1位の「湯西川温泉 桓武平氏ゆかりの宿 揚羽~AGEHA~」は、創業300年を超える老舗旅館。去年7月にリニューアルオープンした1日3組限定の古民家客室には、約150年前の武家屋敷で使用されていた囲炉裏や調度品を備え、風情を演出している。

 対象期間中の宿泊人泊数の前年同期比は、57・2%増(約1・6倍)と伸長し、とくに20代の夫婦やカップルからの人気が高かった。

 2位の「南伊豆弓ヶ浜温泉 古民家の宿 山海」(静岡県)は、約200年前に豪農の住宅として建てられ、1981年に移築し開業した南伊豆の山間にある宿泊施設。実際に使われていた農古民具などに触れることができる。スタッフによる江戸時代以降の生活様式の紹介なども行われる。

 3位の「天城湯ヶ島温泉 白壁 和とモダンが織りなす里山の古民家」(静岡県)は、明治時代に使用されていた建物を移築し、1950年に創業した。多くの文人が定宿にしたといわれ、樹齢1200年の樹木や溶岩をくりぬいて作られた露天風呂がとくに人気を集めている。

HISと春秋航空、パイロット解説付きオンラインツアー実施 「コロナでも航空会社に親しみを」

2021年9月27日(月) 配信

ツアーのイメージ。パイロットになる方法なども話す

 エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)は10月9日(土)午後1時から、春秋航空日本(米澤章社長、千葉県成田市)と「現職パイロット・客室乗務員の実況解説付きデジタルフライト&広島市内オンライン散策ツアー」を行う。HISと航空会社のタイアップは初めて。コロナ禍で、飛行機に乗ることが難しいなか、現職パイロットや客室乗務員と接することで、航空会社に親しみを感じてもらう。

 同ツアーは、事前に撮影した春秋航空の就航地である成田空港からの離陸と機窓から望む富士山などの景色、広島空港への到着、コックピットなどの映像をパイロットの解説と合わせて流す。広島市内の中心部を走る路面電車を眺めながら原爆ドームまで移動する道のりは、ライブで中継する。

 このほか、パイロットと客室乗務員になる方法など、事前に参加客から募集した質問に答えるトークイベントも実施する。

 また、HISは両社のツイッターをフォローし、リツイートした参加者から抽選で10人に春秋航空の非売品モデルプレーンをプレゼントする。

 料金は視聴のみの場合が2000円。春秋航空オリジナルグッズと広島特産品が付くプランは3000円となる。

ATWS2023 北海道で再び開催内定へ(観光庁)

2021年9月27日(月) 配信

観光庁はこのほど、ATWS2023の開催地が北海道に内定したことを発表した

 観光庁はこのほど、「アドベンチャー・トラベル・ワールド・サミット(ATWS)2023」の開催地が北海道に内定したことを発表した。9月20(月)~24日(金)、新型コロナ感染症の影響でオンライン開催となったATWS2021(北海道)にて、北海道の再開催を果たす目的で23年大会の開催地に立候補し、内定した。

 「アドベンチャーツーリズム」は自然や文化体験、アクティビティの3つの要素のうち、2つ以上で構成される体験型の旅行形態の1つ。アクティビティを通じて、地域の自然や文化を体験することで多様な価値観に触れることができる旅のスタイル。

 外国人からも人気が高く、長期滞在が見込まれることから観光消費額も大きいという特徴がある観光コンテンツ。

 同サミットでは、こうしたアドベンチャーツーリズムに関する世界的な商談会・イベントを開いている。旅行会社やメディア、アウトドアメーカー、観光局など、世界中のアドベンチャートラベル関係者が4日間にわたり、商談会やセミナーを行う。

 ATWSの開催について観光庁は、「観光地としての日本の魅力を世界に発信する絶好の機会であり、地域経済を活性化する『起爆剤』となる」と期待を寄せている。

岐阜県西濃地域から座って名古屋へ通勤を 高速バス「にしみのライナー」を運行 名阪近鉄バス

2021年9月27日(月) 配信

安八停留所から試乗会のバスに乗車する関係者

 名阪近鉄バス(田端英明社長、名古屋市中村区)は、2021年7月17日(土)から、岐阜県西濃地域(揖斐郡大野町・大垣市・安八郡安八町)と名古屋駅を結ぶ高速バス「にしみのライナー」の運行を開始した。「これからは座って名古屋へ通勤通学」という新たな通勤・通学スタイルを提案する。

 運行は道の駅「パレットピアおおの」(岐阜県揖斐郡大野町) ~ 名神大垣 ~安八スマートIC ~ 名古屋駅(新幹線口)JRハイウェイバスのりばを結ぶ、約57キロのルート。1日9.5往復(往路9便 復路10便)運行している。所要時間・運賃は、名古屋駅からパレットピアおおのまで1時間10分・1150円、名神大垣まで46分・830円、安八までは40分・830円。4枚つづり回数券(3カ月有効)や通勤、通学定期券も利用できる。

 車両は高速バスタイプ大型バス(客席42席)を使用。座席はワイドシートで、ゆったりくつろげるほか、トイレや無料Wi-Fi、スマートフォン充電用100V電源(またはUSBコンセント)が備えられ、効率的で快適な乗車時間を過ごすことができる。座席定員制(予約不要)で必ず着席できるため、車内での混雑も避けられる。

ルール守り取り組むことが成果に セミナー通じコロナ禍の事例共有 ロケツーリズム協議会

2021年9月27日(月) 配信

岡山県フィルムコミッション協議会の妹尾真由子さん(右)

 ロケツーリズム協議会(藤崎慎一会長)は2021年9月24日(金)、リーガロイヤルホテル東京(東京都新宿区)で今年度3回目の会合を開いた。リモート参加も合わせ、自治体関係者や制作者ら112人が参加し、コロナ禍でのロケ誘致事例を共有したほか、ノウハウを学ぶクラス別セミナーを開いた。

 第1部ではロケ誘致の最新事例を紹介した。TBSテレビ「日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室』」のロケ地になった千葉県茂原市は、長生郡市広域市町村圏組合消防本部の全面協力を得て、消防車や救急車などの緊急車両を手配。「市の協力がなければできなかった」という製作者側の声を受け、版権処理アドバイザーの田中康之氏は「茂原はここまでやってくれるという、実績が残った」と、今後に期待を込めた。このほか愛知県幸田町で撮影されたフジテレビ「最高のオバハン   中島ハルコ」の最終話で、町名と同じ幸田町の町おこしイベントがテーマとなり一躍話題になったことや、長野県千曲市のフジテレビ「Night Doctor」への撮影協力などが伝えられた。観光庁から参加した観光資源課の横田愛室長は「毎回、成果を具体的な数字にして発表している」と、各地域や協議会の取り組みを評価した。

 第2部のクラス別セミナーの1つ「ロケエディター」コースでは、岡山県フィルムコミッション協議会の妹尾真由子さんが映画「名も無き世界のエンドロール」撮影時にどのような交渉をしたのかを発表した。同映画は兵庫、岡山両県で撮影された。予算が限られるなか、配給元のエイベックス・ピクチャーズを通じて、兵庫県側にロケ地マップ制作の意向を確認。結果、両県が連携し「ファンに寄り添うかたち」のマップができ上がった。「実現したいことを決め、交渉事を一覧にまとめた」(妹尾さん)ことが、地域から「ロケ地看板」(期間限定掲示)の要望が上がったときなども、迅速に対応できたと振り返る。雑誌「ロケーションジャパン」の山田実希編集長は「車両やロケ弁提供など、協力体制を金額換算したうえで交渉に臨むことも重要。ディスカウントの料金表作成を」とアドバイスした。

 藤崎会長は「コロナのなかでもできることはある。(受け入れ側、制作者側が)互いにルールを守り取り組んでいる地域が成果を出している」とまとめた。次回は11月19日(金)リーガロイヤルホテル東京で、首長を交えた地域と制作者とのマッチング大会を開催する。

オマツリジャパン、MATCHAと業務提携 文化観光の推進に

2021年9月27日(月) 配信

事業連携概念図

 オマツリジャパン(加藤優子社長、東京都渋谷区)は9月24日(金)、日本最大級の訪日インバウンドメディアを運用するMATCHA(青木優社長、東京都台東区)と業務提携を結んだ。祭り・伝統文化に強みを持つオマツリジャパンと、訪日インバウンド分野に強みを持つMATCHAの2社が連携。祭りや伝統芸能に関する“文化観光”の推進をはかり、文化・観光・経済の好循環を生み出すべく取り組んでいく。

 文化観光とは、日本全国の文化財を保存、保護、継承していくため、文化財を観光活用しようとする取り組み。業務提携により、祭りや伝統芸能に関する地域の文化を観光活用し、高付加価値および多言語化したコンテンツに磨き上げ、新たな地域誘客のきっかけを創出していく。これにより、日本ならではの文化体験を提供し、近年高まりつつある「コト消費」ニーズに応えると共に、ルートが集中していた東京・大阪以外の地域への誘客を目指す。

 連携後、第1弾となる取り組みは、群馬県富岡市で実施する。世界文化遺産かつ国宝にも指定されている「富岡製糸場」と、国指定名勝かつ日本三奇勝の1つにも数えられる「妙義山」を拠点とし、ポストコロナ期に向けた訪日インバウンド向けの体験型観光コンテンツを造成する。

 富岡製糸場では、かつて同製糸場で働いていた”工女のくらし”に触れるコンテンツを造成予定。一方の妙義山は、かつて修験道の場として山岳信仰を集めた歴史にちなみ、”修験道”の文化体験ができるコンテンツを造成予定としている。

 なお、同事業は、文化庁「令和3年度上質な観光サービスを求める旅行者の訪日等の促進に向けた文化資源の高付加価値化促進事業」を活用して実施する。

セーフアクセスオアフに対応 抗原検査オプションを開始、ジャルパックハワイ

2021年9月27日(月) 配信

実施場所のイメージ

 ジャルパック(江利川宗光社長)のハワイ現地法人・JALPAK International Hawaiiはこのほど新型コロナウイルス感染症の抗原検査のオプショナルプランを新たに開始した。ハワイ・オアフ島が11月11日(木)まで実施している、「セーフアクセスオアフ」プログラムに対応したもの。

 セーフアクセスオアフは、フードコートを含むレストランや美術館、博物館など多くの屋内外施設を利用する際に、顔写真付き身分証明書に加え、ワクチン接種証明書かFDA(アメリカ食品医薬品局)から承認されている新型コロナウイルス感染症検査の陰性証明書の提示を求めるもの。

 日本の各自治体で発行されるワクチン接種証明書はハワイ州の承認を受けているが、自治体によって書式が異なるため、入店・入館できない恐れがあるという。そこで、今回新たに最短20分で検査証明書が発行できる検査プランを始めた。日本語が分かるスタッフが常駐しているため、安心して検査が受けられる。

 実施時間は月曜日から金曜日が午前8:30~午後12:30、土曜日が午前8:30~午前11:25まで。価格は大人・子供とも1回50ドル。実施場所はワイキキショッピングプラザ2階の聖ルカクリニックワイキキ検査場。なお、検査証明の期限は48時間以内のため、長期滞在者向けに複数回検査をセットにしたプランも用意する。

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(200)」 日本一の寒冷都市の新たな挑戦(北海道名寄市)

2021年9月26日(日) 配信

名寄市立天文台「北スバル」

 各地の「現場」を訪ねる本稿も200回目を迎えた。だが、まだまだ未踏の地域は数多くある。北海道名寄市もその1つである。市が見直しを進める観光振興計画の策定(第2次)委員会にお招きいただき、ご縁をいただいた。

 名寄市は、北海道の真ん中、旭川市の先にある、人口3万人弱の「道北」の中心都市である。しかし、必ずしも便利な地域とは言えない。東京からは旭川空港が起点となる。リムジンバスで旭川駅に出て、1日数往復のJR列車に乗り換える。旭川からは快速電車で約1時間だが、残念ながら空港からのバスと鉄道の接続が悪く、思ったより時間が掛かってしまう。

 旭山動物園などフックになる著名な資源がある旭川と比べると、名寄では「わざわざ訪ねる」魅力づくりが不可欠。「ここでしかできない体験」や他の地域にはない魅力を発見し、人々が訪れる仕組みをつくることが今回の事業の核になろう。

 では、名寄の魅力とは何か。実際に現地を訪ねてみて、その資源の豊かさに驚いた。

 名寄は「日本一の寒冷都市」と言われる。1月の最低気温はマイナス9.4度だが、1982年の厳冬期にはマイナス35.7度を記録した。気温が低いときに空気中の水蒸気が凍ってできるダイヤモンドダストや、太陽の光が反射して氷の柱のように見えるサンピラー(太陽柱)現象にワクワクした。市街を見下ろすサンピラーパークの丘には、名寄市立天文台「北スバル」がある。国内2番目に大きいピリカ望遠鏡が圧巻だ。この「気候資源」により、スキーやジャンプ台、カーリングなど、冬季スポーツが盛んである。

 「日本一の寒冷都市」と言えば、新潟県十日町市の「究極の雪国」(日本遺産)物語を連想する。信濃川河川敷の縄文中期の集落から発掘された国宝火焔型土器、豪雪による固有の植生(原料の苧麻)や雪晒し(漂白)が、この地の繊維産業を産んだ。北の大地にもこうした数多くの物語が描けそうである。

フィッシング愛好家の聖地・天塩川

 ガイドの鈴木邦輝さんに、名寄のシンボル、九度山とピヤシリ山の地形からアイヌ時代からの集落形成やこの地での人々の暮らしの原点を紐解いていただいた。観光ガイドブック「ブラ・なよろ」は地域物語の宝庫である。天塩川でフィッシングガイドを営む千葉貴彦さんは、名寄とカナダを拠点に、海外ファンとの濃密なネットワークをもとにフルアテンドのガイドを行っている。

 どの地域も長い年月を掛けて形成されてきた地域固有の地形・景観があり、これらがその土地特有の産業や文化、暮らしを生み出してきた。これらをどう読み解くか。そして重要なことは、これら資源と物語を生かす人と仕組みづくりである。優れた資源があっても、これを生かす仕組みと人がなければ観光にはならない。名寄の新しい観光ビジョンの方向性の1つはこの点であろう。

(日本観光振興協会総合研究所顧問 丁野 朗)