日本修学旅行協会、2021年度版の教育旅行年報「データブック」発行 コロナの影響もまとめる

2021年11月9日(火) 配信

教育旅行年報「データブック」2021

 日本修学旅行協会(竹内秀一理事長)は12月1日(水)、2021年度版の教育旅行年報「データブック」を発行する。

 今年は、新型コロナウイルスの影響に関する調査をまとめた。さらに、20年度に実施した中学校・高等学校の国内、海外修学旅行をはじめ、訪日教育旅行の実態や修学旅行の歴史、教育旅行シンポジウムの内容なども紹介している。

 同協会は「コロナ禍における教育旅行の全体像が分かる資料となっている」とアピールする。

 11月30日(火)までに申し込むと、通常頒布価格1千円のところを、特価800円(税込、送料別)に割り引く。

 問い合わせ=日本修学旅行協会 ☎03(5640)8061。

菊池観光協会らが街歩きアクティビティ開始 最新技術で新感覚型の体験提供へ

2021年11月9日(火) 配信

菊池一族15代当主・菊池武光公

 菊池観光協会(熊本県菊池市)と菊池市は11月13日(土)から、ウィズコロナ時代の観光需要を取り込むため、最新テクノロジーを活用した新感覚街歩き型アクティビティ「武光公の道連れ菊池さんぽ~いざゆかん!神助けの路~」を開始する。

 コロナ禍でも実施できる新しい観光コンテンツを創出するため、菊池市と菊池観光協会、熊本日日新聞社、アンドアイ、日本電気(NEC)、SSMRビジネス推進コンソーシアムが協力して企画・制作を進めてきた。

 アクティビティは南北朝時代に九州を征した豪族・菊池一族の15代当主・菊池武光公を主人公にしたオリジナルストーリーで展開。人気声優と最新テクノロジーのSSMR技術を組み合わせ、専用のイヤホンとスマートフォンを利用して、歴史スポットを巡る。SSMR技術はNEC独自の「音響定位」と「映像AR」技術を駆使し、日常のリアルな空間がこれまで経験したことのない新しいエンターテインメントになるもの。

 ストーリーは、地域の守り神となった武光公が「あなた」の力を借りながら、課せられた試練をクリアしていく内容で、武光公の案内でまちなかを巡っていく。武光公役は声優の櫻井トオル氏、懐良親王役は浅利遼太氏が務める。

 参加方法は、専用サイトから事前申し込みを行ったあと、当日に菊池観光協会で受付・清算し、専用デバイスを受け取りガイドに沿ってスタートする。予約は11月10日(水)から。

 所要時間は、じっくりお散歩コースが約90分、さくっとお手軽コースが約70分。料金は1人1300円。

 なお、体験後のアンケート回答で先着者に「菊池一族家紋入りオリジナルお箸」を、抽選で「声優サイン入り色紙」をプレゼントする。いずれも数量限定という。

 

JTB、新たな開催価値を 11月26日にハイブリッドセミナー

2021年11月9日(火) 配信

開催イメージ

 JTB(山北栄二郎社長、東京都品川区)は11月26日(金)、東京都港区の東京ポートシティ竹芝・ポートホールで、「JTBビジネスイベント革命2021」を開く。「ニューノーマルにおける新たなビジネスコミュニケーションの共創」をテーマに、来場者とオンライン視聴者が共存するハイブリッド形式で実施する。

 基調講演は、法政大学大学院教授兼一橋大学名誉教授の米倉誠一郎氏が登壇し、「危機にこそ楽観主義を!イノベーションは新結合」について講演する。続いて、米倉氏とJTB取締役常務執行役員ビジネスソリューション事業本部長の大塚雅樹氏による、「ビジネスイベントの投資対効果の最大化に向けて」をテーマに対談を行う。

 このほか、JTBビジネスソリューション事業本部事業推進チーム事業推進担当部長の金井大三氏が、ニューノーマル時代のビジネスイベントコンテンツを紹介する。

 開催時間は午後4:00~5:30。参加費は無料。参加申し込みは、「JTBビジネスイベント革命2021」Webサイトから。

JNTO、北米や欧州から入国制限緩和の見通し 中国など東アジアは遅れも

2021年11月8日(月) 配信

蔵持京治理事。各国で大幅に増加している個人貯蓄について、「観光消費に充てられる。世界で奪い合うことになる」との見通しを示した

 日本政府観光局(JNTO、清野智理事長)は10月29日(金)に開いた会見で、入国制限の緩和の見通しについて、「ワクチン接種率の高い北米や欧州のほか、観光客の移動を緩和した東南アジアが早い」との見方を示した。

 訪日最大の市場・中国など、東アジアの国・地域は欧米などと比較して、“ゼロコロナ”を目指す傾向が強く、「時期は遅れる可能性が高い」と予測した。

 理事の蔵持京治氏は、各国で大幅に増加している個人貯蓄にも触れ、「観光消費に充てられる。世界で奪い合うことになる」との見通しを示した。

 イギリスやスペインなどなどがワクチン接種などを条件に、日本への渡航規制を解除したほか、アメリカやタイなどは接種済みの入国者に隔離を免除した潮流も紹介した。そのうえで、「国際観光の再開に遅れないよう、情報の発信を強化する」と述べた。

 これまでの実績として、東京2020オリンピック・パラリンピック期間中に、世界各国の消費者にCMやウェブ広告を流したことや、9~10月に、中国市場に向けて地域産品を紹介したのちに、ネット通販に誘導するオンラインツアーを行った。

 この結果、アメリカの旅行雑誌「コンデ・ナスト・トラベラー」が読者投票で決める「世界で最も魅力的な大都市ランキング」では、東京と大阪、京都が1~3位を独占。さらに、エクスペディアやJNTOによる台湾と香港、シンガポールでの調査では、訪問したい国として日本が1位となったことを報告した。

環境意識が向上 「旅費高騰構わない」

 同日の会見ではエクスペディアの調査で、旅行者の59%が、「環境に優しい旅行で旅費が高騰しても構わない」と回答したことにも触れた。

 JNTOが実施したフランスにおける調査では、約93%が旅行中に「サステナブル(持続可能な観光)を実施している」または「実践したい」と答えた。日本に対する印象として「過剰にプラスチックを消費している」や「割り箸や傘などの使い捨が多い」などの声が上位を占めた。

 これを受け、JNTOは今年度、「地域の環境や文化、経済を守り、育むコンテンツを紹介していく」考えだ。とくに、意識の高いヨーロッパついては、「SDGsに取り組むことが集客につながる」(蔵持理事)との認識を示した。

 一方、JNTO海外事務所長への調査では、中国や香港、タイはSDGsへの関心が比較的低い。また、アメリカは旅行の目的を最優先する人が多いことから、「国ごとの特性に合わせて細やかな情報を提供する」重要性を語った。

「第2のふるさと」需要掘り起こす 第1回有識者会議開く(観光庁)

2021年11月8日(月) 配信

観光庁の和田浩一長官(右側・中央)

 観光庁は10月27日(水)、「第2のふるさとづくりプロジェクト」に関する第1回有識者会議をオンラインで開いた。有識者会議の座長は、東京女子大学現代教養学部国際社会学科の矢ケ崎紀子教授が務める。冒頭のあいさつで観光庁の和田浩一長官は「インバウンドの回復には時間を要すると見られるので、国内観光の需要の掘り起こしが必要」と考えを述べた。

 同プロジェクトでは、新たな国内観光需要として、ふるさとを持たない大都市の若者が田舎にあこがれを持って関わりを求める動きに注目した。

 「何度も地域に通う旅、帰る旅」というスタイルの推進・定着を目指し、地域経済の活性化につなげていく考え。

 和田長官は、「大都市の居住者にとって魅力的な訪問コンテンツを作ることで、特定の地域へ繰り返し訪れるきっかけを作りたい」と力を込めた。

 第2回会議の日程は未定。来年度のモデル事業立ち上げを目指し、予算を獲得する。課題点などをまとめ、年内には中間の取りまとめを行う予定だ。

 

 ◇

 有識者会議のメンバーは次の各氏。

 

井口智裕(雪国観光圏代表理事)

沢登次彦(リクルートじゃらんリサーチセンターセンター長)

中村朋広(クラブツーリズム取締役テーマ旅行本部副本部長)

深谷信介(ノートルダム清心女子大学教授、名古屋大学未来社会創造機構特任教授)

三輪美恵(東日本旅客鉄道執行役員事業創造本部部長)

小浜温泉で11月13日(土)、ONSEN・ガストロノミーウォーキング参加者募集 町の魅力を凝縮してお届け 

2021年11月8日(月) 配信

ガストロノミーポイントからの眺め

 長崎県・小浜温泉で11月13日(土)、ONSEN・ガストロノミーウォーキングが行われる。温泉街の中心部から、情緒豊かな街並みをくぐり、橘湾の海の眺めを望みながら、夕日まで楽しめる同イベント。約9㌔の道のりを、同温泉地自慢のスポットや食を堪能しながらウォーキングする。

浜焼き

 各ガストロノミーポイントでは、海鮮出汁をベースとした小浜ちゃんぽんやワタリガニの味噌汁、こだわりワッフル、地元で人気のアイスソルベなどを用意。スポットでは、1927(昭和2)年に肥前小浜~千々石間に開通した小浜鉄道の跡から望む橘湾の景観が見どころ。

足湯につかりながら小浜ちゃんぽんを夕日とともに

 かつて、湯治場として利用されていた小浜温泉。源泉の温度が105度と高く、豊富な湯量を掛け合わせた熱量は日本一とも言われている。ウォーキング終了後は、1日の疲れを温泉で癒すことができる。

 料金は大人(中学⽣以上)が3500円、⼩⼈(⼩学⽣)が2000円。(ガストロノミー(⾷事・飲み物)、温泉⼊浴券、傷害保険代込み)。

 雲仙市内では、翌14日に雲仙温泉でもウォーキングイベントが、16日には「第1回ナショナルパーク・サミット」も開かれる。地域の食や温泉などの魅力向上と発信する人材の育成を行う人々が各地から集まり、世界に誇れるまちづくりについて議論を交わす。

東京都、需要回復見据え支援 旅行会社などに補助金

2021年11月8日(月) 配信

自社ホームページや直販サイトの構築などのデジタル化が補助の対象となる

 東京都は2022年1月31日(月)まで、東京都内の旅行会社とバス事業者に向けて創設した旅行業者等向け経営活力向上緊急支援事業補助金の申請を受け付けている。緊急事態宣言の解除による旅行需要の回復を見据え、業務の効率化やサービス向上を支援する。

 同補助金は自社ホームページや直販サイトの構築などのデジタル化や、新商品の開発に向けた調査や機械の導入による経営力強化、セミナーやWebラーニングなどの人材育成費、メディアを活用した広告宣伝費が対象。補助金額は、1事業者当たり経費の80%または100万円のいずれか低い額。

 希望者は、都のホームページから申請書類などをダウンロードすることができる。旅行事業者は申請前に、専門家の助言を受ける必要があり、書類提出先は東京都旅行業協会となる。バス事業者は東京都都産業労働局への郵送で申し込むことが可能。

 予算は旅行会社とバス事業者に1億円ずつ用意された。無くなり次第、募集が終了する。

旅行業者等向け経営活力向上緊急支援事業(旅行事業者)|観光|東京都産業労働局
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/tourism/kakusyu/ryokogyosha-keiei/
世界の観光ブランド都市・東京を目指して、戦略的な取り組みを展開しています。
旅行業者等向け経営活力向上緊急支援事業(バス事業者)|観光|東京都産業労働局
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/tourism/kakusyu/bus-r3/
世界の観光ブランド都市・東京を目指して、戦略的な取り組みを展開しています。

HIS、沖縄県・国頭村と人材派遣協定締結 地域活性化や6次産業化など支援

2021年11月8日(月) 配信

(左から)HISの島崎裕介氏、簾藤眞太郎訪日旅行本部長、知花靖村長

 エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)と沖縄県・国頭村はこのほど、総務省が推進する「地域活性化起業人制度」を活用し、同社から国頭村へ人材を派遣する協定を結んだ。

 国頭村は、2021年7月に世界自然遺産登録された沖縄本島北部「やんばる(山原)」エリアにある最北の村で、多くの自然が残る。

 派遣される同社社員は、地域活性化や東部周遊拠点施設を中心とした6次産業化支援、人材育成などを行う。

 同制度は、3大都市圏に所在する企業などの社員が6カ月以上3年以内の期間、地方自治体で地域独自の魅力や価値の向上、安心・安全につながる業務に従事する。地方自治体と企業が協力して、地方圏へ人の流れを創出する狙い。

LINKED CITY参画企業に迫る③ ホテル起点のまちづくり、対話や議論の場を支援(スマートシティ企画)

2021年11月8日(月) 配信

関係人口を増やし地方創生の実現を目指す

 「LINKED CITY」構想の実現に向けて、アーキネティクス代表の吹田良平氏と十勝シティデザイン創業者の柏尾哲哉氏、スマートシティ企画取締役の石垣祥次郎の3社で、合同会社「LINKED CITY Lab」を立ち上げました。「ホテルアーバニズム(街中ホテルプロジェクト)」や、「ネイバーヘッズ(創造界隈アプリプロジェクト)」などの導入展開を支援しています。

 ホテルアーバニズムは、ホテルを起点にしたさまざまな活動作りや仲間作り、産業作りを行うことで、ホテルが人やアイデアを惹き付け、にぎわうことで街のにぎわいや活力の創出をはかる構想です。

 一方のネイバーヘッズは、議論や対話する相手をマッチングさせるスマートフォンアプリ。同アプリを通じて、共通のアイデアや問題意識を持つ者同士を情報空間上でマッチングさせ、リアルな街での対話や議論につなげるサービスを提供しています。

 これら取り組みにより、地方でも適用できるテクノロジー活用や新しい結合などを促進させ、関係人口を増やすことで、地域課題の解決や新事業などの地方創生の実現を目指します。

企業情報

TEL:0103-6869-5050

参画企業が進めるLINKED CITYの全容

【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その7-江島神社&江の島大師 神仏めぐり(神奈川県藤沢市) 光きらめく3女神様参り 健康&開運ウォーキング 

2021年11月8日(月) 配信

 

 太陽の光の中を歩くことは、心身の健康の向上や、ストレスケアに良いセロトニンの分泌を促進するといわれています。北欧の人々は、冬になると白夜の影響で日照時間が少ないため、意欲の低下や、倦怠感を起こしてしまいます。冬季うつ病、季節性情動障害などと呼ばれていて、スウェーデンの人々の9割がなるとのこと。

 
 光線療法という、色の光を浴びることによって、彼らは心身の健康を取り戻しています。コロナ禍前であれば、冬の季節にスウェーデンの人々の約30万人が、海外旅行へ。太陽の光が燦々と輝いている、リゾート地へ行けば、症状を改善してしまうのです。

 

 

 今回ご紹介する、江島神社と江の島大師がある江の島は、晴れた日に歩くと、太陽の光の輝きが神々しいほどの美しさを感じます。

 
 江の島は、弁財天と五頭龍の伝説が残る島。弁財天は、元々インドの水の神様である、サラスヴァティーという神様でしたが、仏教と習合されて弁財天女とされました。海上安全、芸能上達、商売繁盛などの福徳をもたらしてくれるといわれています。

 
 江島神社は、滋賀県の竹生島にある宝厳寺・竹生島神社、広島県の大願寺・厳島神社と並ぶ、日本三大弁財天の1つ。

 

江の島大師

 江島神社に祀られている、ご祭神は3姉妹の女神様。アマテラスオオミカミ様とスサノオノミコト様が高天原で誓約(うけい)という神聖な占いを行ったときに、アマテラスオオミカミ様がスサノオノミコト様の剣を噛み砕いて噴き出した霧の中から生まれたのが、タギツヒメノミコト様、タギリヒメノミコト様、イチキシマヒメノミコト様の3姉妹の女神様。

 
 1182年に鎌倉幕府を開きつつあった源頼朝の藤原秀衡調伏のために、武士であり、真言宗の僧侶でもある文覚が弁財天を勧請し、このことが弁財天信仰としての江の島創建といわれています。江戸時代になると、江戸から近いということから、江の島弁財天詣が盛んになり、観光地として発展しました。

 
 さて、江ノ電・江ノ島駅、湘南モノレール・湘南江の島駅、小田急・片瀬江ノ島駅のいずれかの駅を下車し、澄んだ青々とした海を見渡しながら江の島弁天橋を渡ると、江の島へ到着。

 
 青銅の鳥居をくぐり、お宿や飲食店、土産物屋が立ち並ぶ弁財天仲見世通りを通ると、朱色の鳥居もくぐり、手水舎で心身を清めてから、ご利益スポットが満載という辺津宮にご参拝。辺津宮は、水や航海の神様といわれるタギツヒメノミコト様が祀られています。本殿の向かいには、「銭洗い白龍王」が鎮座。こちらの白龍水の霊水で金銭を洗い、お賽銭箱にその小銭が入れば願いが叶うそうです。

 
 また、本殿横には、琵琶を抱えた妙音弁財天と八臂弁財天が祀られている奉安殿もありますので、そちらもご参拝しましょう。次は辺津宮から歩いて5分ほどで、絶世の美女といわれる、イチキシマヒメノミコト様が祀られている中津宮へご参拝。子孫繁栄や商売繁盛など、ご利益の高いスポット。

 
 中津宮から5~6分程度で、江の島大師へ到着。お不動様に、感謝と祈りをささげてみましょう。こちらから見渡せる、太陽の光を浴びた、海のきらめきが心を潤してくれます。

 

龍宮

 そして、江の島大師から数分程度で、タギリヒメノミコト様を祀る奥津宮へご参拝。3姉妹の1番上のお姉様であり、安らかに海を守る神様。奥津宮の隣にある龍宮は、安産・子育てのご利益があり、岩屋の真上にあたるため江島神社最大の開運スポット。龍宮のご祭神様は、龍王大神様です。北条時政はこちらで子孫繁栄祈願をされました。

 
 江の島は、とても石段が多く、足腰を鍛えるのにも最適ですし、心身の健康ウォーキングと開運もできて、充足感をチャージできます。

 

 

旅人・執筆 石井 亜由美
東洋大学国際観光学部講師、カラーセラピスト。精神性の高い観光研究部会メンバー。グリーフセラピー(悲しみのケア)や巡礼、色彩心理学などを研究。