9月から発給要件緩和、職業地位基準を撤廃(中国人個人観光ビザ)

中国人に対するビザ発給数

 外務省は8月10日、2010年7月から1年間行った訪日中国人個人観光ビザの発給要件緩和の試行期間を踏まえ、9月1日からさらに発給要件を緩和すると発表した。

 10年7月からビザの発給要件を緩和し、それまでの年収25万元以上の富裕層限定から、年収6万元以上という中間層1600万世帯までに広げ、政府機関や企業の中堅幹部など「一定の職業上の地位および経済力を有する者」と変更。1年間を試行期間と設定していた。この発給要件緩和により、中国個人観光ビザの発給数は、09年7月―10年6月の2万3858件から10年7月―11年6月の6万2072件へと大幅に増加した。

 今回、その試行期間の運用状況を踏まえ、「一定の職業上の地位」という基準を撤廃し、「一定の経済力を有する者」という基準だけにするという、さらなる要件緩和を決定。これは、経済要件をクリアしているが仕事をリタイアしている人や、同じく経済要件を満たすも一定の職業上の地位にない人などからの要望があり、検討を重ね改定に踏み切ったという。また、複数都市を回るには日数が短いとし、ロングステイ観光を期待し、滞在期間を15日から30日に拡大。そのほか、妻や子供などの家族も対象とすることや、受付申請を中国全土に広げた前回緩和部分は継続される。

外務省の山花郁夫大臣政務官
外務省の山花郁夫大臣政務官

 外務省の山花郁夫大臣政務官は「要件緩和はもともと1年間の試行期間後に検討されるものであって、直接的に震災とは関係ない」と話す一方で、「震災の影響で訪日外客数が落ち込むなか、要件緩和がインバウンド拡充につながれば」と期待をのぞかせた。

 前回の用件緩和時に「1600万世帯ぐらい」という数値を出したことに対し、「今回は、職業地位の撤廃なので、どれくらい増えるかという予想数値は出しにくい」と数値を挙げることは固辞した。

 また、09年7月―10年6月の訪日中国人客の失踪者数が1人なのに対し、要件緩和後の10年7月―11年6月の失踪者数が11人と増えたことについては、「失踪者は経済的な理由が想定されるので、偽装などができぬよう、経済力の審査をより厳格に行う」とした。

No.287 夏のロングステイ - 節電対策から需要拡大

夏のロングステイ
節電対策から需要拡大

 今夏、全国的に電力需要がひっ迫する関係から節電対策のために長期休暇を実施する企業が増えた。これに伴い需要が拡大したロングステイ旅行商品について、JTBの高木俊光国内企画部長に聞いた。また、震災以前から積極的にロングステイに取り組んでいる地方の2つの事例を紹介する。ロングステイ定着の鍵を握るのは過ごし方の提案だ。着地コンテンツとの相性の良さも見えてきた。

【沖永 篤郎】

「もう1泊したくなる」を提案

平均5・16泊京都が人気

 ――ロングステイ旅行商品の売れ行きは。

 エースJTBから北海道・九州・沖縄エリアと、信州・関東・京都など本州エリアの2つのパンフレットでロングステイプランを投入した。昨年7―9月の夏旅行の平均泊数は1・67泊、関東発に限定すると1・33泊と限りなく1泊に近い実態を踏まえたうえで3―9泊の設定で提案している。7月末時点の実績で申し込みは343件、利用者数は973人、人泊数は5千人泊、平均宿泊数は5・16泊。一部のお客様から反応をいただいている。

JTB国内企画部長 高木 俊光 氏

 北海道・九州・沖縄は2300人泊、361人が利用した。平均宿泊日数は6・38宿泊。一申し込みあたりの平均単価は21万5千円。もちろん沖縄などは基幹商品で3―5泊プランを用意していて、ここでしっかり売れている。本州は2700人泊、612人が利用した。平均宿泊は4・45泊。一申し込みあたりの平均単価は9万7千円。

 「サン&サン」ブランドからは、1週間以上から30連泊までの極端なプランも試験的に出した。約100人が利用し、1500人泊ほど売れている。

※ 詳細は本紙1430号または日経テレコン21でお読みいただけます。

10日間で3000キロの旅 ― 素晴らしき日本の温泉(8/11・21付)

 この夏休みは、話題の温泉地を訪れてみたくて、神奈川の自宅から福岡の実家まで車で向かった。10日間で3千キロの旅となった。兵庫県・城崎温泉は週末だったためか、驚くほどのにぎわい。東京の下北沢や自由が丘を歩いているような人通りが温泉街を華やかに彩っていた。若い女の子のグループや家族連れも多く、浴衣姿でカランコロンと下駄の音を響かせながら外湯めぐりを楽しんでいた。若者の温泉離れも危惧されるが、温泉地の努力で若者を惹きつけることができることを証明していた。夜遅く、外湯めぐりを楽しんだ僕は大谿川に一羽のコウノトリがいるのを発見し、慌てて携帯のシャッターを押した。 九州に入ってからも、美しき湯布院温泉を俯瞰、大分県の長湯温泉・大丸旅館外湯ラムネ温泉館に浸かった。銀色の泡が体にまとわりつく湯の素晴らしさに気分が高揚した。露天風呂はぬるめなので、真夏にはぴったりで、午前中の新鮮な日差しのなか、1時間近く溜まりに溜まっていた疲れを癒した。湯布院温泉から長湯温泉につながる農道は、自然豊かで美しい。その後、熊本県・黒川温泉のしっとりと落ち着いた温泉街を少し歩き、すぐ近くのわいた温泉「岳の湯」に行った。家族露天風呂で1時間分1500円(500円玉3つ)を入れると、空の檜の浴槽に勢いよく湯が流れ出てきた。温泉地のあちこちから白い湯気が立ち上り、宿泊客らは温泉の水蒸気を利用してご飯を炊いて食べる。間違いなく人気の温泉地となるはずだ。大分県中津市の八面山金色温泉も隠れた人気温泉だ。今回は、露天風呂に浸かるだけだったが、離れの部屋があるこがね山荘に宿泊してみたい。すぐ近くには中津名物の鳥からあげの名店「森山からあげ店」がある。そこは洒落っ気のまったくない古い店で、80歳を超える老夫婦がにんにくがほど良く効いた美味しいからあげを食べさせてくれる。今回僕は2回も店を訪れ、計3キロ分のからあげを買って食べまくった。山口県長門市の俵山温泉「白猿の湯」は、台風の影響で強風の日だったが、アルカリ性単純温泉PH9・54のツルツルスベスベの湯に浸かり感動しきりだった。昭和風情の残る湯治場宿の街並みがやけに懐かしかった。岡山県・湯原温泉の「砂湯」は、深夜の幻想的な情景と早朝のすがすがしさが忘れられない。

(編集長・増田 剛)

【ザ・フィッシュ】B級グルメ&ビアガーデン 8月27日(土)・28(日)

 2003年度から開催し、地元でも恒例行事として親しまれているザ・フィッシュの夏祭り。

震災後の風評被害により観光客の目減りもあるなか、「地元から元気発信」!を合言葉に、
「房総B級グルメ祭」「納涼ビアガーデン」「キッズ縁日コーナー」「夏イベント」の4つのテーマ
で房総の夏を元気に盛り上げます!

【イベントの内容】

日時:8月27日(土)・28日(日) 11:00~20:00(雨天一部縮小)
場所:ザ・フィッシュ駐車場(入場無料) 
  ※ご来場者駐車場は隣接して約200台ご用意しております。

房総B級グルメ祭 第3弾 11:00~18:00(一部20:00まで)

房総の素材を使った創作グルメやご当地のオリジナルメニューなど、木更津~館山地域の約10店舗が出店。6月開催の第1弾では各屋台に長い行列ができ、早々に売り切れが出るほどの大盛況でした。
今回は、採れたてトマトのサルサをはさんだチキンタコスやかずさ和牛の肉たっぷりカレーパンなど、夏を乗り切るピリ辛メニューも豊富です。
出店:メニュー:1日最高1000個以上完売『さんがバーガー』を始め、『千葉スタミナもつ焼き丼』、『江戸前タコラーメン』『かずさ和牛カレーパン』『南総チャーシュー丼』『かずさ豚ホットドッグ』『木更津やきそば』『房総タコス』などが登場します。

納涼ビアガーデン 17:00~20:00
夏の夕暮れはやっぱり生ビール!シェフがつくる焼き鳥や海鮮串焼き、枝豆などビールにあうメニューをご用意。夕暮れの浜風に吹かれながら、特別出場のバドガールが運んでくれる冷たい生ビールを飲めば至福の夏時間♪

キッズ縁日コーナー 11:00~20:00
ヨーヨーすくい、スーパーボール、輪投げなど昔懐かしい屋台・インスタントタトゥーや水遊びコーナーもあります。

夏のステージイベント 11:00~20:00
フィッシュの夏祭名物のよさこいソーラン。木更津~富津の全7チームが登場。明るく、楽しく元気に夏を盛り上げます。その他、鴨川のフラダンスチームや音楽ライブ、和太鼓の演奏など。2日目の夜はカラオケと盆踊りで盛り上がります。

その他 綾部商店の手焼きせんべい、わたがし、バウムクーヘン工房『見波亭』の菓子アウトレット、落花生つかみどり大会などの得市。

【協 賛】金谷美術館が2日間限定で入館料を大人通常800円⇒500円に!高校生以下は無料になります。

お問い合わせ=ザ・フィッシュ 電話0439(69)2161。
 

ホテルオークラ東京 28日までアート展 文化勲章作家の競演

 ホテルオークラ東京は8月28日まで「第17回 秘蔵の名品 アートコレクション展 文化勲章作家の競演 日本絵画の巨匠たち」を開催している。文化勲章制定以来、昨年までに日本画、洋画、版画の受章作家は58人を数える。同展覧会はその全文化勲章受章作家の戦前から平成にいたるまでの約90点を一堂に集め、展示する。

 1948(昭和23)年、女性としては初の文化勲章を授与された上村松園の「鼓の音」や、横山大観渾身の傑作「夜桜」など日本近代絵画の重鎮の作品群を多数展示。山口蓬春の「夏の印象」や、東山魁夷の「萬緑新」など、一般公開されていない作品も多数出展される。そのほか、片岡球子の「面構(歌川派の三羽烏 広重・国芳・国定)」、棟方志功の「美神誕生の柵」、小倉遊亀の「若い人」など、バラエティーに富んだ構成。

 入場料は一般が1200円、大学・高校生が1千円、中学生以下が無料。会期中は無休。開催時間は午前10時から午後5時。

 展覧会の純益のすべては東日本大震災の義援金として、日本赤十字社およびNHK厚生文化事業団に寄付する。

鳥取二十世紀梨プレゼント!

 鳥取県を代表する果物「鳥取二十世紀梨」約3キロ(約9玉、3300円相当)を2名様にプレゼントします!鳥取県の二十世紀梨生産量は、全国一で国内生産量の約半分を占めています。さらに、一部は台湾や香港、アメリカなどにも輸出され、世界中で親しまれている“鳥取の味”です。

 淡い緑色のすべすべした美しい果皮が特徴で、食べると水気に富み、さわやかな甘さが口に広がります。酸味成分のリンゴ酸やクエン酸も含むため、夏バテ気味の体の疲労回復に最適。猛暑が続くこの季節、二十世紀梨をぜひ味わってください。

 プレゼント希望者は、お名前、住所、電話番号を明記の上、下記アドレス宛にメールでご応募ください。締切は8月28日(日)。当選は商品の発送をもって代えさせて頂きます。なお、頂きました個人情報は本プレゼント企画以外の目的で使用しません。

応募先

kansai@ryoko-net.co.jp 

 プレゼント提供元=鳥取県関西本部

8/21ゴスペルナイト開催!二十四の瞳映画村

 香川県・小豆島の「二十四の瞳映画村」は8月21日、「ゴスペルナイト~夏の夜の交歓会~」を開催する。東京・大阪など全国8カ所に拠点を持つ国内最大のゴスペルグループ「アノインティッド・マス・クワイヤー」が出演。キャンドルライトで幻想的に演出された村内に、美しいハーモニーを響かせ、東日本大震災の被災者への祈りや世界平和への希望などを表現する。

 開演は午後7時30分からで、終了は同9時。鑑賞無料。同6時45分からは映画村の入場が無料になる。

 映画村では夏のイベントが豊富。ゴスペルナイト当日には、「映画村縁日」を開催し、出店を多数並べる。縁日は8月20―27日までの実施。「夕方4時の子ども運動会」と題して、21日には玉入れ、26日にはスプーンリレー、27日にはイス取りゲームを行い、参加者には素敵なプレゼントもある。

 また、8月31日までは「宝探しゲーム!小豆島アドベンチャーⅢ~島ふくろうと小豆島の謎~」を開催中。映画村をはじめ、オリーブ公園や寒霞渓など島内に隠されているキーワードを探して、謎を解く。参加費500円。

 

汗をかきに行こう 東北応援団ツアー第2弾

とある静岡市民が3月に東北の被災地を訪問して誕生したプラン「東北応援団ツアー」。現地に行って分かったことは、直接の被害を受けていない地域にも関わらず来訪者が激減しているということ。毎日のようにTVで映される地域以外にも二次災害で苦しむ地域は多い。そこで考え出された『東北に行って消費することで経済支援につなげよう』とのキャッチフレーズのもと、現地でのボランティア作業なども入れたツアーが生まれた。東北の地酒、特産品を現地に出かけて泊まって、消費して応援しようというものだ。初回はGW中に行われた。今回はその第2弾。

今夏の最終旅程は8月19日から22日まで。料金は35000円。交通費、宿泊代、2日目昼食、3日目の夕食代、保険料などを含む。貸切バスで添乗員も同行する。静岡駅南口を19日の19時30分に出発し、初日は車中泊する。20日は岩手県内で終日ボランティア活動をして夜は鶯宿温泉「ホテル偕楽苑」に泊まる。21日は盛岡手づくり村、岩鋳鉄器館の見学、盛岡市内などを散策する。蔵元「あさ開」で夕食、飲み放題プランなのも嬉しい。同日夜に現地を出発し、22日朝8時に静岡駅に到着する。 

なお東京近辺からの参加も可能だ。新宿西口スバルビル前を19日23時10分に出発する。東京着は22日4時30分頃の予定。

申し込み・問い合わせは:レイライン:0545-60-4192

愛の告白バスツアー 愛を叫ぶ人募集 はとバス

  はとバス(東京都大田区)は9月4日、日本愛妻家協会と連携して「もう1度、妻にプロポーズ大作戦。愛の告白バスツアー」を運行する。告白の舞台は、群馬県妻恋村の「愛妻の丘」。そこにある「お叫び台」に上がり、日頃言えない妻への感謝の気持ちや愛の告白を大きな声で叫ぶ。告白終了後は愛妻特製のお弁当で昼食。キャベツ畑へ夫婦手をつないで移動しキャベツ狩りを行う。

 ツアー参加者には、さけばれキャベツ、抱擁指南書付きハグマット、愛妻家宣言書、お叫びショットや夫婦の仲むつまじいシーンを撮影したアルバム写真集をプレゼントする。

 このツアーに10組の夫婦を招待する。当選者は書類選考のうえ決定。夫に愛を叫んでもらいたいと懇願している妻からの応募も受け付ける。

 応募方法は郵便はがき、または封筒に(1)夫婦の氏名・年齢(2)結婚歴(3)住所・電話番号(4)応募動機(できるだけ詳しく)を明記のうえ、〒143―8512 東京都大田区平和島5―4―1 (株)はとバス「もう一度、妻にプロポーズ大作戦」事務局宛てまで。

 応募締め切りは8月8日消印有効。8月15日までに当選者に通知する。

 ちなみに書類審査の主なポイントは、夫婦間の倦怠感や離婚の危機を強く感じている、10年以上「好きだ、愛しているよ」と言っていない、プロポーズをしないまま結婚できない、もしくはあの世いけないと考えている――など。

川越シェフが出店、みやざきのグルメイベント

 宮崎県は8月5―21日までの17日間、宮崎市で「みやざきグルメランタンナイト」を開く。「宮崎からありがとう。がんばろう日本!」を掲げ、口蹄疫や鳥インフルエンザなどが相次いだ宮崎で活気あるイベントを開き、支援に対する感謝を行うとともに、東日本大震災の被災地や日本の復興に向けたメッセージを発信するのが目的。
 例年、「フローランテの夕涼み」として多数のランタンを飾るイベントに宮崎グルメを合わせてパワーアップする。ランタンの数も約7千灯に増やすほか、グルメの目玉として、TVなどで活躍する宮崎県出身の川越達也シェフが東京・代官山の自店「タツヤ・カワゴエ」を特別出店する。
 7月22日に本紙を訪れた宮崎県東京事務所・広報観光担当の今津聖夫氏と安樂輝良氏は「ランタンを7千灯も1カ所に集めるのは珍しい」とアピール。「川越シェフはその期間はお店を閉めてスタッフ皆さんでくるので、この機会にぜひ」とPRにも力を込める。
 このほか、県の観光推進の3本柱「宮崎恋旅」「宮崎ゆっ旅」「宮崎波旅」なども紹介。新規の波旅は、全国有数のサーフスポットを生かし、サーフィンやダイビングなど宮崎の海を楽しんでもらう取り組みを進めている。一方、恋旅は若い女性に人気の東京ガールズコレクションとコラボレーションし、夏の5つの「テッパンルート」を設定。モデルがおすすめする「宮崎美級グルメ」などを発信するほか、推薦のホテル・旅館宿泊者限定の特典も用意し、若年層の誘客をはかる。