「提言!これからの日本観光」「観光立国」実現への課題

2018年6月16日(土) 配信

5月8日、石井啓一国土交通大臣に意見書を提出

日本商工会議所が呼び掛け全国515の商工会議所が観光推進ネットワークを構築して「観光立国」に向けて互いに連携協働し、その営みを続けている。昨年このための資料を得るべく、全商工会議所を通じて、各地の観光の実態調査を行った。その結果、「観光立国」実現へ順調な歩みを進めている反面、さまざまな課題も顕在化してきている実態が明らかになった。そこで、例年発出している日本商工会議所の「観光提言」や国などへの「要望」活動にもこの課題解決策とその前提を示すとともに、各会議所も緊急対策として、課題に取り組むこととした。

 その課題とは、①観光の地域による偏りが目立ってきたこと②内外観光客ともリピーターの割合が高まるなか、その受入体制が不充分なこと③観光産業が観光の経済効果を充分地域に取り込めていないこと④観光安全に懸念が残ること――の4点が指摘される。なので、今年度の商工会議所などの観光への活動は以下の着眼点に立って進めるべきと提案している。

①観光の地域分散をはかるためにオールジャパン観光の実現へ

 三大都市圏(富士、鎌倉などの特定観光地を含む)への観光の偏りが目立つため当該地域の交通機関の混雑が激化、観光効果を減殺するとともに、地域住民の日常生活に支障をきたしつつある。また、集中地域の宿泊機関の需給が逼迫し、地域への用務、私事旅行も季節、週次第では困難となってきた。観光資源が幅広く分布している日本の特性を生かし、観光の地域的偏りを是正すべく、日本各地を万遍なく観光する、いわば「オールジャパン観光」の実現を期する。前提として交通インフラ整備、地方空港、港湾整備が必要。

②ワイドな観光へ

 すでに外国人客の過半数はリピーターであり、国内客も主な観光地へのリピーターの割合が急増している。この場合観光資源は再見によりその価値が逓減するため、新観光資源の開発のほか、既存資源への視点、手法を変え、新しい魅力を引き出すような観光のワイド化が必要となる。前提として産業観光のようなテーマ別観光、夜間早朝観光など時差観光の展開などが考えられる。

③観光産業の魅力ある近代産業への脱皮を

 観光の経済効果の受け皿となる宿泊供食など多様な観光産業の経営の近代化効率化が急務である。観光の経済効果を受け止め地域の資金循環を盛んにするため伝統産業が多く、近代化に立ち遅れのみられる観光産業の脱皮が急がれる。前提として人材育成、IT、IoT導入、産業間の連携による観光システム産業構築が期待される。

④観光の安全確保

 予想される大災害への観光地の防災対策、観光客の避難保護対策への取り組みが遅れているところが多い。前提として安全総点検と総合災害対策確立が望まれる。  

 各項目に共通して「情報」の重要性を再確認し、その発受信システムの確立こそが緊急の要請といえよう。

コラムニスト紹介

須田 寛
日本商工会議所観光委員会共同委員長
須田 寬 氏
 
 
 
 

「津田令子のにっぽん風土記(38)」 人のつながり、伝統、地域も大切に~ 東京・浅草千束編 ~

2018年6月16日(土)配信 

かたねり、中練りをはじめ、さまざまな種類がある
星徳商店 星 佳徳さん

 東京都台東区・浅草千束で星佳徳さんが営む星徳商店では、鬢付け油を自家製造、販売している。主に歌舞伎役者や芸者、テレビ番組や旅芝居の役者用のものだ。さまざまな種類があり、「かたねり」はちょんまげなど日本髪の鬢に、「中練り」はその日本髪を固定させるために裏から添える紙に塗る。「すき油」はそれがほつれてきたときに直すものだ。かたねりよりも固い「太白」は、宮中の女官などの「おすべらかし」の髪などに使う。髪以外に歌舞伎の白塗りの下地や和竿の手入れ、海底調査などに使うものもある。

 常連客は、好みに合わせて少しずつ固さなどを変え、夏と冬でも変える。「レシピ」は何百にもなるという。材料は南京櫨(はぜ)の実から精製した木蝋(もくろう)と、菜種油の2つが主で、粘り気を出すときにはひまし油も使う。植物性のものばかりだ。

 星徳商店の創業は1924(大正13)年、近くに吉原のあったこの地の地場産業の一つだった。しかし歓楽街が減って同業者の廃業が相次ぎ、浅草周辺で星徳商店が唯一だ。

 星さんは3代目として、1996(平成8)年から父親のもとで始め、今では1人でこの仕事をしている。練るには体力が必要だし、熱いうちに形を整えるのも簡単ではない。「伝統というけれど、食べていけないとね。ただ、大切な仕事をしているという自負はあります」と星さん。木工などの伝統工芸品は形に残るが、鬢付け油は使うとなくなるため、重要性が認識されにくいようだ。しかし最近では純植物性のエコな整髪料として、ヨーロッパから注文が入ることもある。

 星さんは地元である光月町会の役員も務めている。近年は近隣にマンションが増え、星さんはまちの分断を心配する。町内のマンションでは管理会社と相談し、居住者全員に町会に入ってもらうことにした。浅草三社祭のみこしなどにも参加してほしいという。

 トロンボーン奏者の顔も持つ。それを知る人から頼まれ、仲間と地域のイベントにも出演している。「地元の方が飲食などの出店をしているのですが、生の演奏があると、『一杯飲んでつまみながら聞いていこうか』と思ってもらえます」。

 星さん自身も、墨田区で行われるジャズフェスティバルでボランティアスタッフを務め、さまざまなバンドに接する。「趣味で始めた音楽ですが、やらせてもらえる限りは演奏しますし、人のつながりがあることで、また声を掛けてもらえます」と話す。

コラムニスト紹介

津田 令子 氏

社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新会長に山西健一郎氏 (日本観光振興協会)

2018年6月15日(金) 配信

あいさつする、山西健一郎新会長

日本観光振興協会(山口範雄会長)はこのほど、2018年度の通常総会を東京都内で開いた。任期満了に伴う役員改選の結果、元三菱電機社長の山西健一郎氏が会長に就任した。「観光はさまざまな分野に寄与できる。皆様と一緒に協力して、事業を推進していく」と抱負を述べた。今年度は引き続き、観光立国に向けた産業連携・国民運動を展開していく。またインバウンドの急増を受け、関連する催しごとでのリスクを保障する保険事業も新たに始める。

 70団体が認定を受けた日本版DMOへは、人材育成面で支援を行う。日本政府観光局(JNTO)、日本旅行業協会(JATA)と共催するツーリズムEXPOジャパンを通じた、双方向交流の促進も継続することとなった。ニューツーリズム事業の牽引役も引き受ける。

 新任となる役員(副会長・理事)は次の各氏。

 植木義晴(日本航空会長)▽上田清司(埼玉県知事・全国知事会会長)▽安富正文(東京地下鉄会長)▽泉雅文(四国旅客鉄道会長)▽藤井秀則(東海旅客鉄道常勤監査役)▽和田林道宜(近畿日本鉄道社長)

国内旅行に「ダイナミックパッケージ」導入(阪急交通社)

2018年6月15日(金) 配信

 

【左】PC イメージ画面 【右】スマートフォン イメージ画面

阪急交通社は、航空券やバスチケットと宿泊を自由に組み合わせて選べる「ダイナミックパッケージ」を国内旅行に導入した。6月14日(木)から同社予約サイトで受付を開始している。

 航空券はLCC(格安航空会社)の「バニラ・エア」「ジェットスター・ジャパン」、バスは「WILLER EXPRESSバス」の全路線と、国内宿泊を組み合わせて自分好みの商品を予約サイトで検索、予約ができる。

 同社は今後、航空会社などの交通手段の種類と国内旅行のフリープランパッケージの商品数を増やす方針。選択肢を広げて、昨今の個人旅行ニーズの高まりとその多様化に応える。

地元住民がおもてなし演出「雲仙仁田峠プレミアムナイト」発売(JTB)

2018年6月15日(金) 配信

JTBは、6月11日(月)から「雲仙仁田峠プレミアムナイト」(長崎県雲仙市)を売り出した。今期3年目を迎える同プログラムは、標高1300㍍から海抜0㍍を眺める絶景と満天の夜空や、曇りの日のみ見ることができるプロジェクションマッピングとプラネタリウムを企画。また、通常は夜間の運行を行っていない「雲仙仁田峠循環線」と「雲仙ロープウェイ」を利用でき、限定商品ならではの特別感が味わえる。

 2018年春期には310人が参加。アンケートには「仁田峠にのぼるまでの演出が良かった」、「ガイドの説明もわかりやすく、また夏に来たい」など満足感が得られた、再度参加したいという声が多く寄せられた。

 同社は、商品の開発にあたって雲仙温泉地区の宿泊施設や観光関連施設と日々協議を重ねたという。地域住民自らがキャストとなりおもてなしの演出をするなど、さまざまな趣向で雲仙地区の地域活性化を目指す。

ツアー概要

■実施期間:2018年8月の金・土・日曜日  ※8月11日は設定除外日
■旅行代金:大人1人3千円 子供1人1500円
■行程:島鉄バス雲仙営業所 ・・・・・ 仁田峠循環道路 ・・・・ 雲仙ロープウェイ ・・・・・・・・妙見岳展望台 ・・・・ 雲仙ロープウェイ ・・・・ 島鉄バス雲仙営業所
■旅行代金に含まれるもの:貸切バス乗車代金、当プログラム専属ガイド料金、往復ロープウェイ代金
■所要時間:約2時間
■出発時間:1回目 午後7時30分 / 2回目 午後8時30分
■募集人員:各出発日各回限定40人(最少催行人員は各回1人)
■予約方法:JTBホームページの現地観光プラン
■ホームページ

雲仙仁田峠プレミアムナイト
http://www.unzen.org/premium_night/
雲仙仁田峠プレミアムナイト今年も開催!仁田峠の夜間ロープウェイは夏期、秋期に期間限定で開催されるイベントで、夜景と星空を眺めることができる絶景スポットです。

※詳しくは、HPから検索。
  JTBホームページ→現地観光プラン→「雲仙仁田峠プレミアムナイト」で検索
※全体の運営に関しては雲仙温泉観光協会とJTB長崎支店が共同で実施。

スペースマーケット、世界三大刃物産地・関市と民泊で連携

2018年6月15日(金) 配信 

スペースマーケットと岐阜県関市が、包括連携協定を締結

スペースの時間貸しや宿泊のプラットフォームを運営するスペースマーケット(重松大輔代表、東京都新宿区)は2018年6月14日(木)、ドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェフィールドとならぶ世界三大刃物産地として知られる岐阜県関市(尾関健治市長)と包括連携協定を締結し、民泊を活用した産業観光の受け皿を構築すると発表した。

 スペースマーケットは、さまざまな場所をネットで1時間単位から簡単に貸し借りできる「時間貸し」のマーケットプレイスとして、2014年にサービスを開始。これまで、寺や古民家、映画館、離島、宿泊できる民家など、約9千のさまざまなスペースを掲載、「お寺で開発会議」「映画館で社員総会」「島でコスプレ撮影会」など、法人・個人のユニークな利用事例を全国で多数生み出してきた。

 一方の関市は、良質の焼刃土と炉に使う松炭、長良川と津保川の良質な水に恵まれた土地で、鎌倉時代に刀鍛冶が誕生した。室町時代以降は日本一の名刀の産地として繁栄、卓越した伝統技能が現代に受け継がれ、今や世界有数の刃物産地として知られている。奈良時代からの伝統漁法「小瀬鵜飼」も有名で、伝統的な漁法を守りながら長良川の川面で繰り広げられている。

 観光資源に恵まれた関市は、地理的にも東京―京都のゴールデンルートの中間に位置し、東海北陸自動車道を利用すれば訪日観光客に人気の飛騨高山や白川郷にもアクセスしやすい好立地。観光における大きな可能性を秘めていながら、市内にあるホテルの客室数は100室程度と限られ、観光面での可能性を十分に生かしきれていない現状があったという。

 15日(金)からの住宅宿泊事業法施行により、合法的に民泊を展開できることになったことを受け、シェアリングエコノミー認証制度の第1号認定を受けたスペースマーケットと民泊活用の包括協定を締結。民泊を関市の観光産業のインフラとして活用していき、今後、民泊推進に向けた市内の広報PRの連携や地域住民向けの民泊勉強会の実施、宿泊施設プラットフォーム「スペースマーケットSTAY」の中に関市の特集ページを構築するなど取り組んでいく。

関市長 尾関 健治氏よりコメント

 関市長の尾関健治氏は「岐阜県関市は、日本刀鍛錬、小瀬鵜飼と日本一の刃物産地などのポテンシャルが高い観光資源を有している。スペースマーケットとの連携協定により、民泊・体験型観光が促進され、外国人インバウンド対策や国内旅行者の誘致が一層推進されることを期待している。本協定を契機として、公共と民間の遊休資産・既存施設の利活用を促すことで、新たな経済需要の創出と地域内経済の好循環をはかりたい」と語る。

株式会社スペースマーケットについて

名称:株式会社スペースマーケット

所在地:東京都新宿区西新宿6-15-1 ラ・トゥール新宿608

代表者:代表取締役 重松 大輔

事業内容:「スペースマーケット」、「スペースマーケットSTAY」の運営、

 再生プロデュース事業、マーケティング支援事業

設立年月日:2014年1月

URL下記のページリンクから

民泊法施行、各領域でビジネスが本格始動

2018年6月15日(金) 配信

6月15日(金)、住宅宿泊事業法(民泊法)が施行された

住宅宿泊事業法(民泊法)が施行された。空き家対策やローカルエリアへの送客など、地域と観光・不動産業にもたらすメリットは大きい。6月14日(木)には、世界最大手のエアビーアンドビー(Airbnb)が国内企業との連携を発表し、本格始動を宣言したが、昨年後半準備を進めてきた国内プラットフォーマーも、新たな市場獲得に闘志を燃やす。仲介業から物件の管理業務まで、民泊ビジネスは範疇が広いだけに、各社の事業領域も多様だ。

 一方、宿泊者と近隣住民、家主、各々の間でトラブルが耐えない実情もある。国民生活センターによると、17年の民泊に関する相談は271件。2年前と比べ約5倍に増えた。鍵の受け渡しに関する苦情や、キャンセル費用の負担をめぐるものが多いほか、騒音に関する近隣住民からの訴えもあった。

 施行された民泊法は、これらトラブルを回避するためにつくられたもの。民泊に携わる各領域の事業者らが連携してことに当たるよう設計されている。

管理業務ビジネスの輪郭が鮮明に

 民泊法では、オーナーが家主不在型の物件を運営する際、必ず管理業者に清掃・問い合わせ対応といった諸業務を委託しなくてはならない。宿泊者の安全や近隣住民とのトラブル回避が理由とされ、「管理業者」というビジネスの成立する土台となっている。

 それまでも、ICT(情報通信技術)を活用して、鍵の受け渡しやチェックインサービスを行う会社はあったものの、公布以降、清掃を請け負う企業などとの連携が相次いだ。多岐に渡る管理業務をワンストップで提供する企業が続々と表れたのだ。6月8日時点での管理業者の申請数はおよそ800(6月12日(火)、国土交通省・大臣会見)。仲介業者が50ほどであることから、需要と市場規模は大きいとみて良い。クローズアップされることが少ないが、管理業者こそ、民泊ビジネスの要といえよう。

 管理業ビジネスは、家主から委託され手数料をもらう仕組み。国内OTA(オンライン旅行会社)エボラブルアジア傘下でエアビーアンドビーと連携するエアトリステイは、ファミリーマートでの本人確認や鍵受け渡しのほか、予約確認メッセージの送付、駆け付けサービスといったオペレーション業務をトータルで請け負う。届け出や物件リノベーション、ウェブ掲載用の室内写真、レベニューマネジメントといった参入・経営支援の仕組みも整っている。同社は今年2月に設立され、ソフトバンクや、損保保険ジャパン日本興亜、SATO行政書士法人、西新サービスらが形成するコンソーシアムと、家主をつなぐ窓口としての役割を担う。

 PMS(ホテル管理システム)で強みを持つエアホストや、SQUEEZEはそれぞれ、鍵受け渡しサービスを行う企業らとの連携を発表している。エアホストと組むキーカフェ・ジャパンはすでに、東京・大阪エリアのコンビニエンスストア・ローソンで鍵受け渡しをスタートさせ、今後100店舗での展開を目指す。SQUEEZEと連携する楽天コミュニケーションズは、騒音検知センサーの設置など、近隣トラブル防止に役立つ一歩進んだサービスを通じ、家主をサポートする構え。

国内仲介業者、独自サービスで攻勢

 本日、宿泊者向けサービス(Vacation STAY)が本格始動となった楽天ライフルステイでは、管理と仲介業務双方をワンストップで提供できる環境を整えた。「RakutenSTAY」と称し、個々の家主が保有する物件に楽天ブランドを付与する。内装やアメニティーのデザインも統一した。同社では、マンスリーと民泊の二毛作を支援するシステムも提供する。

 楽天経済圏が誇る9千万の会員をターゲットに据えることが可能なことから、国内旅行客の民泊利用も促す。自社サイトだけでなく、グループの楽天トラベルでも物件を掲載する。楽天と釜石市が結んだ包括連携協定では、地域への送客をもたらすツールとして期待されており、高い知名度と信頼性を武器に、海外勢に立ち向かう。

 高級宿の予約に特化したサービスで急成長したRelux(運営=ロコパートナーズ)は、民泊物件に対し、ホテル・旅館と同等の厳しい選考基準を設けた。 別荘や町家、古民家、グランピングなど、民泊でも高級路線を歩むことで差別化を狙う。富裕層の多い会員に対し、新しい旅のスタイルとして民泊を売り出す方針だ。5月には、 Vacation Homeコンシェルジュサービスと称し、予約代行や物件情報の提供もスタート。ハイレベルな顧客需要にも応えることができるとみる。得意とするデジタルマーケティングでの取り組みにも注目したい。

 国内民泊のパイオニアとして、合法民泊に注力してきた百戦錬磨は、JTBや日本航空(JAL)など、国内大手企業との提携を実現した。JTBとはインバウンドの取り組込みで、JALグループとは農泊プラン・ダイナミックパッケージの造成で協力。大阪で運営するホステルでは、インバウンド宿泊者をローカル地域への送り込むスキームを確立した。都心部以外のデスティネーションに興味関心を持つ客に対し、仲介する地方民泊物件を紹介することで、移動を促す。

旅工房、チャリティツアー第1弾を売り出す

2018年6月15日(金) 配信

カンボジアの小学校で、子供たちと触れ合う

オーダーメイドの旅を提供する旅工房はこのほど、ツアー代金の一部が自動的に支援団体に寄付される「旅工房チャリティツアー」の販売を始めた。第1弾は、カンボジアの子供たちと触れ合うツアーを企画した。今後、ツアー販売中の123カ国すべてでチャリティツアーを企画・販売することを目指す。

 旅工房は事業を通じ「国際交流の発展と世界平和への貢献」を目指しており、同ツアーを「世界の現状を旅行を通じて感じていただく第一歩」と位置づけている。また、同時に旅工房が発行するクレジットカード「TABIKOBO CARD」をリニューアル。日常の中でできる世界平和への貢献として、ショッピング利用金額の一部を自動的に寄付できるようにした。ツアー代金、TABIKOBO CARDのショッピング利用金額の一部は、その他のチャリティー代金と合わせ旅工房がプラン・インターナショナル・ジャパンのBecause I am a Girlキャンペーンに寄付する。

旅工房チャリティツアー第1弾 ―カンボジアの子供たちと触れ合おう―

日程:3泊5日間

内容:カンボジアの小学校見学ツアー(終日)、アンコールワット観光(終日)

※ホテル宿泊費、往復航空券(エコノミー)、送迎付き

旅行代金:10万9800円~(燃油代込み)

夏休みの自由研究に最適な体験型宿泊プラン発売、KNTウエブ

2018年6月15日(金) 配信

わくわく体験がたくさん詰まったプランを提案する

KNT-CTウエブトラベルはこのほど、「ホテルウィングインターナショナルプレミアム東京四谷」(東京都新宿区)で、ホテル周辺施設とコラボレーションした子供向け体験型宿泊プラン「8月6日限定! 親子で楽しむディスカバリーキャンプ2018」の販売を開始した。

 1日目は、「東京おもちゃ美術館」で職人と一緒にカンナやヤスリを使った木工細工体験。2日目は、「東京消防博物館」の見学や消防服の着装体験、展示消防車・ヘリコプターの乗車体験などを実施する。また宿泊ホテルでは、裏側ツアーや、ディナー時のテーブルマナー講習なども行う、夏休みの自由研究に最適なプランを造成した。プラン終了後には、キャンプ遂行記念証書と2日間のようすを記録したDVDなどがもらえる特典もついている。また、首都圏近郊以外からも参加できるよう、JRセットプラン(関西・中部・東北発)も販売し、インターネット予約に加え店頭でも申し込みを受け付ける。

ホテルウィングインターナショナルプレミアム東京四谷 子ども向け体験型宿泊プラン 概要

宿泊プラン

設定日:8月6日(月)

宿泊:ホテルウィングインターナショナルプレミアム東京四谷

料金:大人1人当たり1万900~1万4900円

※3食付き。2~3人利用。子供は同額。

JRセットプラン

設定日:8月6日(月)

宿泊:ホテルウィングインターナショナルプレミアム東京四谷

料金

関西発:大人1人当たり3万6100円~(3食付、2~3人利用。子供同額)

※新大阪~東京利用の場合、利用列車や発着地により加減料金あり

中部発:大人1人当たり2万9100円~(3食付、2~3人利用。子供同額)

※名古屋~東京利用の場合、利用列車や発着地により加減料金あり

東北発:大人1人当たり2万6600円~(3食付き2~3人利用。子供同額) 

※仙台⇔東京利用の場合、利用列車や発着地により加減料金あり

女性専用のカフェ&ホステル 京都・三条に7月2日(月)開業

2018年6月14日(木) 配信 

3人部屋客室の内観

京阪ホールディングスのグループ会社である京阪ステイズ(稲地利彦社長、京都市下京区)は2018年7月2日(月)、カフェとホステルを融合させた新しい宿泊施設「CAFETEL(カフェテル)」の第1号店舗を京都市東山区にオープンする。

 名称は「CAFETEL 京都三条 for Ladies」で、3人部屋主体の2・3階の宿泊部分は女性専用とする。“女子旅をデザインする”をコンセプトに、ターゲットにしているミレニアル世代の女性と同世代となる、20代女性スタッフを中心に企画・開発・運営が行われる。

カフェ内観

 宿泊者以外も利用できる開放感あふれる1階のカフェは、モーニングからディナータイムまで、1日のさまざまなシーンで楽しむことができる。さらに、女子旅中の3人をイメージしたアートを配したフォトジェニックな空間で味わえる「三嬢さん(さんじょう)パンケーキ」や、オリジナルフォトプロップスなど、美味しさの共有のみならず思わず写真を撮りたくなるような仕掛けが満載。

“三嬢さん”アートの前で写真撮影

 「CAFETEL 京都三条 for Ladies」は京都・鴨川沿いの立地に誕生し、祇園や東山など主要な観光スポットに近く、京阪電車の三条駅や市営地下鉄の三条京阪駅に直結しているため、京都観光の拠点として利用できる。

コンセプト

<“女子旅をデザインする”>

 “女子旅をデザインする”をコンセプトに、京都三条から3人女子旅を3倍HAPPYにする仕掛けを多数盛り込んでいる。

 女子旅中の3人グループをイメージした“三嬢(さんじょう)さん”を、「CAFETEL 京都三条 for Ladies」のシンボルに設定。見た目や年齢・国籍にとらわれず、自分らしく人生を楽しんでいる女性らを“三嬢さん”で表現した。1人でも生き生きしている女子は、3人集まればさらにパワーアップ。そんな“三嬢さん”の豊かな旅を応援する。

施設詳細

<客室>

 グランピングをイメージしたコンパクトなお家(うち)型の客室は、3人女子旅にぴったりなおこもり空間となっている。皆が同じサイズのベッドで、くっついて・喋って・食べて・笑って過ごす、そんな仲良し女子会を叶える。

 女子3人組を満足させる3ベッドの個室タイプと、1人旅におすすめのドミトリータイプの2種があり、窓から鴨川を望むロケーション抜群の部屋も用意する。アメニティはオリジナルのナイトウェアやバスタオル、ハンドタオル、歯ブラシなどを無料完備。さらに、無料Wi-FiやUSBコンセントも充実している。

<共有スペース>

 ヘアアイロンやスチーマーなどの美容家電を兼ね備えた自然光あふれるパウダールームや、エステケアシャワーを設置した個室のシャワールームなど、旅先でもキレイを叶えてくれるアイテムを備え付けている。

※ トイレ・シャワールーム・パウダールームは、共有スペースにあり。

チェックイン・アウト時間:

 チェックイン/午後4:00~11:00、チェックアウト/午前11:00

客室タイプ:

 個室:専有面積 約10平方㍍、定員1~3人、ベッド幅 約900㍉、

  客室数19室、ベッド数57台

 ドミトリー:専有面積 約13平方㍍、定員1~4人、ベッド幅 約1,100㍉、

  客室数2室、ベッド数8台

※客室数 計21室、ベッド数 計65台

<CAFE(カフェ)>

 宿泊者も街の誰もが利用できる開放された空間で、モーニングからディナータイムまで、1日を通してさまざまなシーンで楽しむことができる。

 “三嬢(さんじょう)さん”アートを配したフォトジェニックな空間で、3人でシェアするとお得な「三嬢さんパンケーキ」やオリジナルフォトプロップスなど、美味しさの共有のみならず思わず写真を撮りたくなるような女子心をくすぐる仕掛けが満載。さらに各テーブルに電源を配し、無料Wi-Fiも完備しているので、スマートフォンやタブレットも快適に利用できる。

営業時間:午前8:00~午後23:00 ※年中無休

 モーニング…午前8:00~11:00(ラストオーダー 午前10:30)

 ランチ  …午前11:30~午後3:00(ラストオーダー 午後2:30)

 カフェ  …午前11:00~午後11:00(ラストオーダー 午後10:30)

 ディナー …午後5:30~午後11:00(ラストオーダー 午後10:00)

座席数:42席

施設概要

名称:CAFETEL 京都三条 for Ladies

開業:2018年7月2日(月)

所在地:京都府京都市東山区大和大路通三条下ル新五軒町173京阪三条南ビル

交通(最寄り駅):

 京阪電車三条駅 2番出口直結

 京都市営地下鉄東西線三条京阪駅とも接続

客室:21室(ベッド台数:65台)

付帯施設:カフェ(42席)

延床面積:922・39平方㍍(279.2坪)

構造など:鉄筋コンクリート造 地上1~3階、全館禁煙

宿泊予約

「CAFETEL 京都三条 for Ladies」:以下のホームページから