祭りで地域観光活性化 クラツーとオマツリジャパンが業務提携

2018年9月12日(水) 配信

悪態まつり(イメージ)

クラブツーリズム(小山佳延社長、東京都新宿区)はこのほど、祭り専門のサポート会社、オマツリジャパン(加藤優子代表、東京都新宿区)との業務提携を発表した。「お祭り+α」のコンテンツを協業で開発し、新しい「お祭りツアー」を造成。地域観光の活性化を目指す。

 連携後クラブツーリズムは、多様化する利用者ニーズにも対応できる新しいコンテンツを盛り込んだ「お祭りツアー」を造成する。一方オマツリジャパンは、祭りのプロデュース力や、全国の主催者とのネットワーク、地域のコミュニティとの関係を活用。踊りの講習や神輿や行列参加のレクチャーなどのほか、祭りへの参加を通して地元の住民との交流ができるコンテンツ開発をコーディネートする。

 取り組みの第1弾として、クラブツーリズムが会員向けに発行する旅のカタログ「地域ヨンナナー守りたい日本の祭り―」とウェブサイトでツアーを売り出している。また、若年層にお祭りツアーのアプローチをはかるため、オマツリジャパンのWebサイトにクラブツーリズムの「日本の祭りツアー特集」サイトを連携。KNT―CTホールディングス全体で推進する着地型観光(「タビナカ」観光)との連携や、法人、訪日外国人旅行者向けの展開も実施を予定する。

お祭りツアー 一例

奇祭「悪態まつり」に参加 日帰りツアー

出発日:12月16日(日)

行程:

午前:新宿出発~那珂湊(海産物お買い物)や酒列磯前神社などに立ち寄り
昼:大洗にてあんこう鍋の昼食
午後:笠間・愛宕神社にて奇祭「悪態まつり」参加し、帰路へ(夕刻、新宿着)

※ツアー中、地元観光協会の方による「悪態のつき方レクチャー」あり

旅行代金:8990円

悪態まつりとは:

 日本三大奇祭の一つと言われる、12月16日に茨城県笠間市の愛宕神社が主催する祭り。16カ所の祠に供え物をして回る白装束の天狗に対し、参拝者が「ばかやろう!」「早く歩け!」など楽しく愉快に罵声を浴びせ合いながら、真剣にお供え物を奪い合う日本でもここでしか体験できない奇祭。

ベトナム人積極採用へ 新在留資格の枠組みに着手(全旅連)

2018年9月12日(水) 配信

常務理事・理事合同研修会のようす(8月30日、東京・永田町)

全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(多田計介会長)は深刻な人手不足解消の打開策として、ベトナム人を積極的に採用するプロジェクトを推進している。政府が来年4月の運用を検討している新在留資格に宿泊業が対象となったことを受け、外国人材の受け入れの枠組みづくりに着手する。優秀な人材確保には試験制度などの受け皿が不可欠。全旅連はベトナムの観光総局などと連携し、指導監督する国際人材支援機関(仮称)の創設などを急ピッチで進めていく。

来年4月に新在留資格の運用開始へ

 政府は6月15日に閣議決定した「骨太の方針」で、外国人労働者の新しい在留資格の設置を盛り込んだ。深刻な人手不足を受け、労働力となる外国人材の受入拡大を急ぐ。新在留資格は単純労務に従事できる。対象職種は介護・造船・建設・農業・宿泊の5分野で、来年4月に運用を開始する見通し。

 2010年7月に設置された在留資格「技能実習」では、宿泊業は受入制度の不足などから人材の確保が難しかった。今回、新資格の対象となったことで宿泊業界の労働力不足の解消に光が差した。

ベトナム人に焦点 

 宿泊業が新資格の対象となったことを受け、全旅連は、外国人材にベトナム人を積極的に採用するプロジェクトを推進している。今年7月にハノイ大学と連携のための覚書を調印した。他業種との外国人材確保の競争が激化するなか、いち早く主要大学と連携し、優秀な人材を確保する構えだ。今後はホーチミン市国家大学人文社会大学、ダナン外国語大学、フエ外国語大学、貿易大学との協定を予定している。

 全旅連は8月30日に常務理事・理事合同研修会を開き、47都道府県の理事長に理解を求めた。多田会長は「宿泊業の人手不足打開への大きな一歩となる施策。国と業界全体が一丸となって事業に取り組んでいく。日本とベトナムがベストパートナーとなり、両国の観光業界がともに発展することを目指す」と意気込んだ。

 同プロジェクトのアドバイザーに就任した竹村奉文氏(関東学園大学教授)は「手を広げすぎず、まずは1国に絞り込んで着実に成功を狙う。将来、さまざまな国の外国人材を受け入れるときの成功材料を積み上げる」と意図を説明。ベトナム人を選んだ理由として、親日家で勤勉、知識レベルが高いことなどを挙げた。

 7月に仮調印を結んだベトナム国観光総局とは10月に本調印を予定している。何度も現地を視察した佐藤信幸常任顧問は「大学の階段に日本語を掲示するなど、ベトナム人は日本語を熱心に勉強していた」と報告した。

多田計介会長

30年までに約7万人の外国人労働者が必要

 外国人労働者について、観光庁は現在ホテルで約1万3千人、旅館で約2万5千人が働いていると推定する。宿泊施設では、合計約3万8千人。一方、30年までにはホテルで約2万1千人、旅館は約6万4千人の計8万5千人が必要になると推測。このうち、フロントや接客、レストランサービスなど客室清掃以外の業務に必要な外国人スタッフ数は約7万人が必要となる。

 大規模な外国人材の確保を要するが、宿泊業はいかに良質な人材を調達できるかがサービス品質の向上にかかっている。竹村氏は「外国人の働き手を単に一時的な労働力確保とせず、宿泊業の維持と成長にとって大切な人的資源で、『未来のお客様』であると認識しなければならない」と述べた。

 従来の「量」重視のシステムから、全旅連は“「質」への転化”を軸に仕組みづくりを進めていく。受け入れ後のトラブル回避や、より施設のニーズに合った人材を確保するため、宿泊業ならではのスキームを構築する。事前に個人のスキルをチェックすることで、「質」の高い優秀な人材を選別する考えだ。

宿泊業ならではのスキーム構築へ

 従来の外国人材(技能実習生)の受け入れは、送出機関から送り出され、入国管理手続きを経て、監理団体が企業に斡旋するという流れだった。この仕組みだと、受け入れとなる監理組合、企業のリスク審査のみで、適正な人材であるか否かや、個人のスキルレベルは確認できない。 

 新たな仕組みでは、技能実習生と在留資格生はベトナムの送出機関の推薦がまず必要となる。次に全旅連など宿泊業界の団体が実施する事前試験を受ける。合格すれば、創設予定の全旅連・国際人材支援機関(仮称)を通して、日本の宿泊事業者に紹介される。監理団体を間に設置し、四半期ごとに報告を受け、評価・公表して指導を行う。 

 また、監理団体と宿泊事業者、外国人材の3者からアンケートを取り、実情を把握。情報をもとに、仕組みの向上をはかる。生活衛生や日本の文化などの研修代行サービスも提供する。金銭トラブルを避けるため、雇用賃金は「見える化」した。業界として標準的な賃金モデルを提示する。各自治体が定める最低賃金×時間が所得となる。

 ただ実習生の受け入れまでの流れは、募集に始まり面接、ベトナムでの研修、日本の受入準備、入国手続きとなっており最短でも7カ月を要する。今すぐスタートしても、入国は来年の4月になってしまう。喫緊の課題として人手不足問題を抱える地方部の事業者からは、一刻も早い対応を求める声が挙がっている。

 観光庁はこれを受け、オブザーバーとして厚生労働省と外国人技能実習機構との具体的な調整に着手していく方針だ。

ベトナムとの相互振興を目指す

 実習を終えてベトナムに帰国したあと、経済的な身分保障に日本で働いた経験が生きるよう、ベトナム政府の観光機関と連携してシステムづくりにも取り組む。実習期間中に茶道や華道、書道、着付けなど日本の文化を学習し、認定試験を実施する。 

 「クールジャパン・マイスター認定制度」(仮称)を創設し、技能・衛生管理・危機対応・日本語・日本文化スキルの資格認定を受けられるようにする。ベトナム国観光総局やホテル局と手を組み、資格により就職を有利にする。初任給を資格レベルで決定するシステムも構築する。 

 多田会長は「ベトナムの観光交流にも貢献できるシステムを目指している。日本を好きになってもらい、観光交流を生み出せる」と期待を示した。

〈観光最前線〉岩下の新生姜ミュージアム

2018年9月12日(水) 配信

岩下の新生姜ミュージアム「新生姜の部屋」

 以前から一度行ってみたかった栃木県栃木市の「岩下の新生姜ミュージアム」にようやく足を運ぶことができた。

 館内には「新生姜の部屋」「ジンジャー神社」「世界一巨大な新生姜ヘッド」「ジンジャーツアーズ」「アルパカ広場」など、他に類を見ないアトラクションが多数存在。イベントステージには巨大なパッケージオブジェ(撮影スポット)とともに、新生姜色のグランドピアノと音響設備が置かれ、本格的な音楽ライブも演奏できるという徹底ぶりだ。新生姜をモチーフにしたカフェや売店も併設され、一年中話題にも事欠かない。

 入館無料のため、来館者はバスツアーで訪れる県外客が圧倒的に多く添乗員からの評判もすこぶる良い。反対に栃木県民は1回も行ったことがないという人が大半なので摩訶不思議だ。

【古沢 克昌】

「がんばろう!西日本」CP実施 観光復興へ連携強化、中国5県・JR西

2018年9月12日(水) 配信

「がんばろう!西日本」キャンペーン記者会見のようす

 7月に発生した西日本豪雨の影響で、中国・せとうち地域の観光客数が大きく落ち込むなか、鳥取、島根、岡山、広島、山口の中国5県と西日本旅客鉄道(JR西日本)で作る「DISCOVER WEST連絡協議会」は、早期復興と観光需要の回復をはかるため、「がんばろう! 西日本キャンペーン」を12月末まで実施する。

 主な実施内容として、西日本方面の旅行に便利な割引きっぷや旅行プランを順次企画、販売する。

 現在開催中の山陰デスティネーションキャンペーン(DC)に合わせた「山陰めぐりパス」「山陰フリーパス」については、9月30日までの利用期間を12月27日まで延長するほか、山陰DCを改めて強力にPRする。

 着地の鳥取、島根両県でも期間限定イベントや特典の一部延長などに取り組む。

 観光客の減少が著しい岡山県の倉敷美観地区や広島県の安芸の宮島などへは、新規の割引きっぷや旅行商品を投入する。

 また、中国・せとうちエリアの観光展もJR大阪駅構内などで積極的に開き、需要喚起に努める。

 同CPの発表会見が8月23日に開かれ、JR西日本の来島達夫社長は鉄道網の復旧状況を説明したうえで、「直接的な被害がなかったエリアで観光客が大きく減少している。落ち込んだ観光需要を盛り返していきたい」と話した。

 中国5県を代表してインターネット中継で出席した岡山県の伊原木隆太知事は「主要観光施設の7月の入り込みは前年同月比で30%以上の減少と大変厳しい。本県だけではなく中国エリアは同じような状況だ」と説明。「被災地で観光を楽しむのは不謹慎だという向きもあるが、旅行していただくことで復興が進む」と強調した。

海の京都、ジュジュタケシ氏とのコラボポスター完成 無料配布も

2018年9月11日(水) 配信 

天橋立・宮津市

 

海の京都DMO(京都府北部地域連携都市圏振興社)はこのほど、イラストレーター・ジュジュタケシ氏とコラボレーションし制作していた、海の京都7市町を代表する観光名所のポスターが完成したと発表した。

 さらに全7市町分が完成したことを記念して、ポスター全7枚1組を無料配布する。

 同氏の作品は、風景に主人公のタボンとコロネを取り入れて描くのが特長。独特な世界はストーリーやイラストから続く景色を想像させてくれるという。「現地でポスターと実際の風景を見比べながら、ぜひお楽しみください」(同社)。

 ポスター制作場所は、日本三景のひとつ「天橋立・宮津市」のほか、「伊根浦舟屋群・伊根町」、「夕日ヶ浦・京丹後市」、「ちりめん街道・与謝野町」、「私市円山古墳公園・綾部市」、「世界一の鬼瓦・福知山市」、「赤れんがパーク・舞鶴市」の計8カ所。

 ポスター無料配布の受け付けは10月31日まで。数は各サイズ100セット限定で、1人2セットまで。応募方法は、①住所・氏名②電話番号③必要セット数④サイズ(B1・B2)――を記入のうえ、FAX、メールで「海の京都DMO総合企画局観光PRポスター係」に送付。

 FAX番号は、0772-68-5056。メールアドレスは、info@uminokyoto.jp

※送料は着払い

ポスター公開場所

東京都…みなとパーク芝浦1F区民ギャラリー(10/16~11/6まで)

京都市…京都銀行本店営業部ロビー(9月下旬~10月下旬)

舞鶴市…舞鶴赤れんがパーク2号棟(2F)

福知山市…福知山観光ギャラリー

綾部市…あやべ観光案内所・あやべ特産館・あやべ温泉・綾部市里山交流研修センター

宮津市…宮津市ミップル浜町ギャラリー(10/15~10/27まで)、天橋立温泉天橋立ホテル

伊根町…伊根町観光案内所

与謝野町…道の駅シルクのまちかや

京丹後市…丹後王国「食のみやこ」、道の駅くみはまSANKAIKAN、道の駅てんきてんき丹後、アミティ丹後、豪商稲葉本家、天女の里、琴引浜鳴き砂文化館、いととめ本部EAT店

ハイアット リージェンシー 東京 ペーパーストローに変更

2018年9月11日(火) 配信 

リサイクル可能素材で海洋汚染を防ぐ(写真はイメージ)

ハイアット リージェンシー 東京(高沢朝美総支配人、東京・西新宿)は9月から、全施設で使用するプラスチック製のストローとカクテルピックを、紙や竹などのリサイクル可能な素材に変更している。

 同ホテルでは年間、ストロー約12万1千本、カクテルピック約8千本を使用。今回の変更は、近年関心が高まっている「マイクロプラスチック」(大きさ5㍉以下のプラスチック粒)による海洋汚染を防ぐことが目的という。

 「今後、他のプラスチック製品についても代替品への変更を進めていく」(同ホテル)予定だ。

兵庫県に旅行して「ヴィッセル神戸」のサイン入りユニフォームを当てよう!(楽天トラベル)

2018年9月11日(火) 配信

楽天トラベルはこのほど、兵庫県に旅行するとJ1サッカークラブ「ヴィッセル神戸」所属選手のサイン入りユニフォームが当たるキャンペーンを始めた。

 エントリーの受け付けは9月10日(月)から12月3日(月)の午前9時59分まで。往復か、往路・復路のどちらかで神戸空港を利用し、兵庫県内で1泊以上宿泊する旅行を「ANA楽パック」で利用する楽天会員が対象となる。

 ヴィッセル神戸は、アンドレイス・イニエスタ選手のチーム加入などで注目を集めており、観客動員数や注目度の増加が期待されている。ヴィッセル神戸と連携することで、神戸を中心に兵庫県への旅行促進をはかる。

Relux 新たなカテゴリー「ホステル」を追加 

2018年9月11日(火) 配信 

ホステルとして掲載されている「THE SHARE HOTELS LYURO 東京清澄」

ロコパートナーズ(篠塚孝哉社長)が運営する宿泊予約サービス「Relux(リラックス)」は9月11日(火)から、宿泊施設のカテゴリーに「ホステル」を追加した。

 ホステルの対象となるのは、①部屋タイプとしてドミトリールーム(相部屋)がある②ラウンジなどの共用スペースで飲食や、ほかの宿泊客と交流ができる――設備を有すること。スタート時には15軒程度が掲載されている。

 近年、ユニークな宿泊施設が各地にオープンし、多様な宿泊体験が可能になっている。同社は「比較的低価格なホステルにもデザイン性や、快適性の高い施設、独自のコンセプトを持つコミュニケーションスペース付きの施設が増えている」と捉える。今年1月にはReluxに貸別荘や町家、古民家、グランピングなどを取り扱う「Vacation Home」のサービスを開始した。

 今回、ホステルを追加することで、「出張などの単身利用も含め、より多くのシーンで満足度の高い宿泊体験を提供していきたい」(同社)としている。

9月13日、渋谷の南側がまちびらき!旧東横線跡地に新商業施設

2018年9月11日(火) 配信

渋谷駅から渋谷ブリッジまで©渋谷ブリッジ

100年に一度の再開発が進む東京・渋谷。その中心を担う東京急行電鉄グループは、渋谷を「日本一訪れたい街」にするため、6つのプロジェクトを進行している。2012年に開業した渋谷ヒカリエもその1つ。9月13日(木)には、駅の南側に「渋谷ストリーム」と「渋谷ブリッジ」の2つの複合施設をオープン。“南街のまちびらき”と位置付け、新たな人の流動を作りだす。

 東急は渋谷の魅力として原宿や恵比寿、青山、中目黒など周辺に個性溢れるエリアが存在することをあげる。この強みを生かすため、「Greater SHIBUYA(広域渋谷圏)構想」を掲出。“世界の渋谷”として、2・5㌔圏内を徒歩で回遊してもらえるよう1つの面と捉えオールインワンのまちづくりを進め、持続的な成長を目指す。

髙橋和夫社長

 9月5日(水)に渋谷ストリームで開いた会見で、髙橋和夫社長は「20年に向けて、渋谷が東京の個性彩る重要な街になることは間違いないが、各施設が集積して魅力を高め合い、恒常的なムーブメントを作りだすことが継続的なエンターテイメントシティ渋谷の実現には欠かせない」と力を込めた。

 再開発のなかで、首都高速3号渋谷線と国道246号によって分断された南側は、東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転で地下化し、使われなくなった旧東急東横線渋谷駅のホームや路線を活用した。駅から直結する「渋谷ストリーム」と、さらに南に「渋谷ブリッジ」を配置。渋谷区との官民連携事業で渋谷川沿いの遊歩道も整備し、恵比寿や代官山方面への人の回遊を促す。

渋谷ストリーム

  渋谷ストリームは約30店舗の商業施設と、177室の「渋谷ストリームエクセル東急ホテル」、渋谷エリア最大級の賃貸オフィスエリアをなどで構成する。「クリエイティブワーカーの聖地」を目指し、次世代の企業に選ばれるようなさまざまな働き方を支援する施設を備える。なお、オフィスエリアにはグーグル本社の入居が決まっているという。

 【商業ゾーン】(1~3階)商業ゾーンのコンセプトは「渋谷流=シブヤ・カスタム」が集まる商業空間。全30店舗のうち、日本初上陸が1店舗、新業態が13店舗、東京都内・渋谷エリア初出店が7店舗。1階は渋谷川沿いでゆったりと時を過ごせる水辺空間、2階は路面感覚の店舗が軒を連ねるストリート、3階は“大人の溜まり場”を目指す。

 【渋谷ストリームエクセルホテル東急】(4階、9~13階)「渋谷から世界へ 感性を刺激するホテル~THE SHIBUYA SENSIBILITY~」をコンセプトに東急ホテルズが運営するシティホテル。4階は、ロビーやフロントとバー&ダイニングが一体的につながり、カジュアルが雰囲気の交流スペースが広がる。9~13階の客室は「Wao!を感じるクリエイターのレジデンス~Creator in Residence×Hotel Function~」がテーマ。ファッション文化の聖地である渋谷のアパレルショップをイメージしたクロークなど、家具や内装にこだわった。また、各エレベーターホール前に「マイスタールーム」を設置。各階ごとにコンセプトを設け、例えば10階の「シューケア」では靴磨きグッズやフットケアグッズなどを用意し、宿泊者が利用できるようにした。

 【オフィスゾーン】(14~35階)渋谷エリア最大級の総賃貸可能面積約4万6千平方㍍を誇り、多様なニーズに応えられるオフィス空間。車寄せからのオフィス直通動線を確保したほか、都市ガスによるバックアップ電源対応など、災害時の事業継続性にも配慮した。

渋谷ブリッジ

  約600㍍の渋谷川沿い遊歩道の先に位置する、渋谷ブリッジは渋谷・代官山・恵比寿というそれぞれの特色を持った街の中間地点に位置し、かつて東横線が走っていた線路跡地の再生で誕生する、異文化・多世代を「橋渡し」する施設。B棟にはTHINK GREEN PURODUCEが運営する「MUSTARD HOTEL」が入居するほか、事務所と店舗を構える。A棟には保育所型認定こども園が開園し、地域の子育て支援スペースなどの機能も備える。なお、こども園とホテルの開園、グランドオープンは10月1日(月)の予定。

 【ホテル】MUSTARD HOTEL(マスタードホテル)

不動産やファッション、店舗、フードなど幅広くプロデュースやブランディングを手掛けるTHINK GREEN PURODUCE(関口正人代表)が新たに開始するホテル事業の1号店。ドミトリーから個室までさまざまな客室を用意し、主に訪日外国人観光客をターゲットにする。1階のカフェ・バー・パティスリーの「Megan」は、宿泊者から地域住民、近隣の会社員など多様な人々が交流できる空間とする。

「いろんなわが家にたびしよう」、エアビーが大規模CP開始へ

2018年9月11日(水) 配信 

エアビーでさまざまな「わが家」に

 

憧れの家を丸々貸し切って、わが家のようにくつろぎ、暮らすように旅する――。民泊仲介大手のエアビーアンドビー(米国・サンフランシスコ)は9月10日(月)から日本国内で、TVコマーシャルやSNS、屋外広告などによるプロモーションを始めた。住宅宿泊事業法(民泊法)が6月15日に施行されてから、初めての大規模なマーケティングキャンペーンとなる。

 同CPは、「いろんなわが家に旅しよう」と名付けた。エアビーにはプール付きの豪邸、囲炉裏付きの古民家など、多種多様な物件がある。さらに、世界191カ国に広がるエアビーでの新しい旅の可能性を、「日本中の旅行者に知ってもらいたい」との思いで企画・開発したという。

 ファミリー旅・カップル旅・女子旅・1人旅など、一人ひとり異なる旅行者の視点に立ち、「わが家」への旅を提案。「旅の選択肢は無限大。我われが提供する新しい旅行体験は、日本の旅をより一層、面白いものにしていくと信じている」(同社)とする。

 今後は、関東を始め、関西、中京など各地の放送局を通じて「いろんなわが家に旅しよう」の30秒、15秒のTVCMを流していく。このほか、紙媒体、デジタル媒体など、さまざまなプラットフォームを通じてCPを展開する方向だ。