別館リニューアル開業 創業60周年で感謝の夕べ(ホテル葛城)

2018年4月10日(火) 配信

ラグジュアリーがテーマの客室

 今年3月に創業60周年を迎えた愛媛県松山市の道後温泉のホテル葛城(大木正治社長)は3月16日、運営する「道後の宿 葛城」別館の改装を終え、「ホテル葛城SpaResort道後」としてリニューアルオープンさせた。

 改正耐震改修促進法への対応で、現在進めている本館の建て替え工事に伴うもの。本館は来年秋を目途に、「琴の庭」として新築オープンさせる。

 別館リニューアルでは、客室や廊下など大部分について約2億円を投じて改修。地元砥部焼女性グループ「とべりて」とコラボし、各階のルームプレートに陶板を配するなど、女性に好まれる和の雰囲気に仕上げた。書籍やパソコンを備える「ライブラリラウンジ」も新設し、コーヒーとともに寛ぎの時間を演出する。

 客室フロアは各階でテーマを設け、上階の5、6階は“ラグジュアリー”。上質な家具を配し、華やかで温かみのある空間。

 また、大きな特徴として、災害時にも安心して過ごせる「フェーズフリー」の視点を取り入れ、4階の一角に、災害時用の水や食料、日常用品などを備蓄する倉庫を新設。これにより、「いつも」の心地良さと、「もしも」の安心感を提供するという。

感謝の夕べであいさつする大木正治社長

 3月20日には、リニューアル内見会と創業60周年感謝の夕べが行われ、取引業者や旅行会社、地元関係者など約160人が出席した。

 感謝の夕べ冒頭、大木社長は「160人を超える人々にお集まりいただいたことに何より感謝したい」と謝辞を述べた。そのうえで「12年間務めさせていただいた旅館組合理事長時代から絶えず道後温泉の将来のかたちを考えてきた。他館の建て替え工事など道後温泉が新しく変わろうとする息吹のなかで、我われも別館リニューアル、そして来秋の本館オープンと新しい出発となる。引き続きのご支援をお願いしたい」と述べた。

 続いて、建設会社や取引業者に感謝状が大木社長から手渡された。

 来賓の全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の多田計介会長は「大木さんは旅館の存在意義を社会に発信している。全旅連会長として私も同調して努力していくが、その支えの1人は大木さんだ」と称えた。

 

1、2月の旅行収支は3500億円の黒字 (国際収支統計・速報)

2018年4月10日(火) 配信

旅行分野の収支が好調だ。国際収支統計(速報、財務省)によると、2018年1、2月の旅行収支は3570億円。昨年同期と比べ約50%の増加で、4年連続の黒字となった。なお、爆買いが世間をにぎわした2015年同期の収支は890億円だった。爆買いの収束が叫ばれるなか、観光客による消費額は依然無視できない結果となった。

 日本政府観光局(JNTO、清野智理事長)によると、2月の東アジア(韓国・中国・台湾・香港)からの外客推計値は200万人と全体の8割を占める。近年、中国人観光客の長期滞在化が進んでおり、モノからコトへとお金を使う対象も変化しつつある。体験型への関心は欧米豪市場が顕著と言われるものの、今後は全方位に対してアピールする必要も出てくる。インバウンド2割を占める新興市場(東アジア以外)からの来訪者・消費増を狙いつつ、主要市場の需要創出にも注力したい。

 受取額についても6840億円(1、2月合計)と直近の6年間では過去最高額となった。

泊食分離は30%に 独自が6割 連携少なく(観光庁)

2018年4月10日(火) 配信

 観光庁は4月2日に、全国の温泉街宿泊施設などに対するアンケート調査の結果を発表した。近年の旅行形態の変化を受け、施設と地域の連携の実態などを調べた。調査によると、泊食分離を行っている宿泊施設の割合は32・0%。独自に実施する割合が6割ほどで、地域ぐるみの取り組みは限定的だった。

 インバウンドに「積極的に取り組んでいる」施設の場合は、泊食分離の実施率が51・9%と半数を超えた。インバウンド需要の取り込みを目指す施設は、対応が進んでいることがうかがえる。

 地域連携の観点からみると、「とくに他施設とは連携はしていないが泊食分離に取り組んでいる」が63・2%で最多となった。次に多かったのは「宿泊施設と宿泊施設外の飲食店との連携」の26・5%。

 「施設内の飲食店を一般開放するなど地域における連携」は1割程度で、泊食分離による地域連携の動きは鈍かった。

 実施したことでの効果として「人手不足が解消した」が28・2%で、「コストが削減できた」が25・1%と高かった。「顧客満足度が向上した」も21・6%あり、「一定の成果をあげている」(同庁)とみる。

 外国人旅行者の集客に対する意向も調べた。取り組んでいる宿泊施設の割合は44・1%で半数を割った。取り組む意向がある割合は14・4%だった。

 外国人を受け入れて良かった点は集客の増加による販路拡大・売上増などが挙がった。一方で、利用客のマナーの問題と、それに伴う日本人客離れなど、不安の声もあった。

 インバウンドの急増やFIT(海外個人旅行)化など、旅行市場の変化は著しい。同庁は「従来の経営ノウハウから脱却し、顧客ニーズを捉えた経営へと変わる必要も生じている」とコメントした。

共同購買と湯めぐりも調査

 共同購買を行っている割合は延べ15・1%となった。実施していないが「今後取り組みたい」は15・8%。実施した効果としては、50%以上が「コストが削減できた」と答えた。

 このほか、湯めぐりについて調査をした。湯めぐりに参加している割合は37・8%だった。

 効果として「日帰り客の利用が増えた」が28・0%で最も多かった。ただ次に多いのは「効果は無かった」で27・7%となり、取り組みの難しさも露呈した。

 回答者の属性として、平均宿泊日数は「1泊」が89・1%。旅行者1人当たりの平均宿泊単価は「1万円―1万5千円未満」が39・4%で、「1万円未満」が26・4%、「1万5千円―2万円未満」が16・6%となった。

 団体客と個人客の割合は「1対9」が29・2%、「0対10」が15・5%の順に高く、個人客の比率が高かった。

 日本人と外国人の比率は、「9対1」が41・9%、「10対0」が34・1%で、日本人の比率が大半を占めた。

大藤まつり2018を繰り上げ あしかがフラワーパーク

2018年4月10日(火) 配信

大藤(栃木県指定天然記念物)

あしかがフラワーパーク(栃木県栃木市)は春の一大イベント「ふじのはな物語~大藤まつり2018~」の日程を4日繰り上げ、4月14日(土)から開始すると発表した。

 今年は暖かい日が続き、藤の開花が例年よりも早まった。大藤の開花は例年よりも10日早い、4月6日となった。これは観測史上最も早い開花日という。また、見ごろ時期も早くなることが予想される。

うす紅藤 夜

変更後の期間:4月14日(土)~5月20日(日)

時間:午前7:00~午後6:00(5月13日まではライトアップ開催のため午後9:00まで)。

白藤(栃木県指定天然記念物)
※なお、ゴールデンウイーク期間中は交通規制が行われるため、注意が必要だ。詳細はホームページから。