【特集No.504】ツーリズムEXPOジャパン2018 三位一体イベントの完成形示す

2018年10月1日(月) 配信

日本旅行業協会(JATA、田川博己会長)と日本観光振興協会(山西健一郎会長)、日本政府観光局(JNTO、清野智理事長)は9月20―24日の4日間、東京ビッグサイトで「ツーリズムEXPOジャパン2018(TEJ)」を開いた。来年からの地方開催を前に、国内・海外・訪日の三位一体イベントの一つの完成形を示した。総合テーマは旅とツーリズム産業の「新しいカタチ」の発見や創造を掲げた。フォーラム&セミナーは「観光で地域創生を!」のもと、各個別テーマで課題解決策や今後の方向性を探った。【飯塚 小牧】

来場者は20万7千人 〝旅の力を世界に及ぼす〟

 TEJはフォーラム&セミナー、展示商談会、交流会、顕彰事業の4つを主要事業とする。今回の展示の出展国・地域は国内が47都道府県、海外136カ国・地域、出展小間数は2257コマ、出展企業・団体数は約1441企業・団体。商談会はバイヤーとセラーで約1300人、商談件数は前年比8%増の7450件。来場者数は20万7千人で過去最高となった。
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 9月20日の業界日に行われた開会式でTEJの田川実行委員長(JATA会長)は、17年の国際観光客数は13億2千万人となり、世界経済や社会へ与える旅の影響力が強固になっていることに言及した。「国際連合が30年までに掲げる〝SDGs〟、17の『持続可能な開発目標』へのツーリズムが果たす役割は大きい」と述べ、雇用創出や平和な世界の実現、災害復興など貢献できる分野を提示。「今や日本は双方向交流6千万人を実現しようとしている。国際観光の牽引役としての責任をしっかり認識し、旅の力の良い影響を世界のすみずみまで及ぼしたい」と“ワークフォーベターワールド(よりよい社会のために働く)〟の実践へ意欲を示した。 

 また、5年目を迎えたTEJは「旅の力を見える化した世界を代表する総合イベントに成長している」と報告。「来年は初めて大阪で開く。元気な西日本を見てもらう。新しい出会いや発見で、ツーリズムの新たな地平線を開拓することを約束する」と意気込んだ。

 来賓として出席した石井啓一国土交通大臣は一連の自然災害に触れ、「関西国際空港は関係者の努力の結果、滑走路は2本とも運用を再開し、9月18日には鉄道が復旧した。関西の元気を国内外に積極的にPRし、多くの人に利用してもらうことを期待する。また、北海道は新千歳空港がいち早く再開している。風評被害の防止のためにも国として正確な情報を発信し、一刻も早い観光需要の回復に努めていきたい」と述べた。

 開会式後に開いた会見で、国内で続く災害への対応について主催3団体が発言した。日本観光振興協会の久保成人理事長は……

【全文は、本紙1728号または10月5日以降日経テレコン21でお読みいただけます。】

びゅうトラベルサービスと連携 「新幹線+ホテル(β版)」で掲載商品大幅増に トラベルコ

2018年9月30日(日) 配信 

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 トラベルコを運営するオープンドア(関根大介社長、東京都港区)はこのほど、新幹線+ホテル(β版)比較サービスで、びゅうトラベルサービス( 高橋弘行代表、東京都墨田区)との連携を始めた。

 これにより東日本エリアの新幹線とホテル商品が選べるようになり、掲載商品は大幅に増加した。発着駅の指定ができる駅数も一気に拡大し、計65駅分となった。対象エリアを広げて利便性を上げることで、さらなる利用者の増加を狙う。

 同サービスでは、新幹線とホテルを自由に組み合わせ検索し、複数社の取り扱う商品を同一画面内で比較できる。サービス開始時点は東海道新幹線とホテル商品の掲載だけで、発着駅の指定可能な駅数は6駅と少なかった。オープンドアは引き続き、トラベルコで取り扱う路線や商品の拡大を目指す。

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■トラベルコ 新幹線+ホテル(β版)

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跡見女子の学生が企画!観光で復興支援する南阿蘇モニターツアー(ジャルパック)

2018年9月28日(金) 配信

ジャルパックはこのほど、熊本地震からの復興を支援する、11月3日(土)出発の「南阿蘇観光未来プロジェクトモニターツアー」を売り出した。跡見学園女子大学観光コミュニティ学部観光デザイン学科「篠原ゼミ」と連携し、学生が何度も現地視察と現地関係者との協議を重ねて実現した企画。モニターツアーには学生が同行し、案内する。

おすすめポイント

◆学生たちが企画した3つのツーリズムを熊本南阿蘇で体験
・建設中の立野ダムを訪れ、インフラツーリズムを知る。今しか見られないダムの建設現場では、実際に工事を監督している国交省職員の解説付きで案内する。

被災地を視察する学生を現地メディアが取材(6月8日)

・今後どこで起こるかわからない「地震」に備え、防災ツーリズムを体験。南阿蘇村に残る熊本地震の爪痕見学や被災者の体験談を通じ防災意識を高める。

・世界的にも有名な阿蘇のカルデラは、カルデラ内に人々が暮らすとても珍しい地域。このカルデラに何故人々が暮らし始めたのか、そもそもこのカルデラはどのように生まれたのかなど、当地に伝わる伝説を広大な大自然に触れながら現地ガイドと学生が掛け合いで解説するジオツーリズムを体験。

◆災害からの復活を応援「地獄温泉」、「南阿蘇鉄道トロッコ列車」
・熊本地震で壊滅的な被害を受けた200年の歴史を誇る「地獄温泉」を訪れ、再建に向け奮闘する「地獄温泉清風荘」社長が考案したウォーキングツアーを体験する。
・全線復興に向けさまざまな施策を展開する「南阿蘇鉄道」。プロモーション案の1つとして学生たちが提案したトロッコ鉄道でランチを楽しむ。

出発地:羽田空港

宿泊施設:アーデンホテル阿蘇

ツアー代金:5万5千円(2人1室利用)

北海道ふっこう割10月1日から 総額100億円以上かけ観光需要回復へ 観光庁

2018年9月28日(金) 配信

北海道ふっこう割始まる

 

 観光庁は10月1日から、「北海道ふっこう割」を始めると発表した。胆振東部地震などの自然災害の影響で、旅行控えがみられる。秋冬にかけて観光シーズンを迎えようとするなか、発災から1カ月を切る早さで対策を打ち出した。同庁はふっこう割に81億円を充てるほか、総額100億円以上をかけて観光需要の回復をはかる方向だ。

 ふっこう割は9月28日に開始した「元気です 北海道/Welcome! HOKKAIDO, Japan.」キャンペーンの一環として行う。1泊以上の旅行商品か宿泊を補助し、北海道全域を対象地域とした。販売は、まず国内OTA(オンライン旅行会社)のじゃらん、楽天などによるクーポン商品を念頭に置く。

 日本人は3泊まで支援し、道内周遊旅行は6―7割を補助する。インバウンドは5泊までで、7割を支援する見通し。

 主要市場となる中国・韓国などの海外旅行会社には商品造成も支援する。10月中旬までにふっこう割を組み込んだ商品販売を始めるよう促す。

 CPは「知ってもらう」「来てもらう」「行ってもらう」「楽しんでもらう」の4本柱で、ふっこう割など計252件の取り組みをまとめた。日本政府観光局(JNTO)や道の民間事業者、自治体などの幅広い協力を得て、国内外からの来道を呼び掛ける。

 なお、「台風第21号・平成30年北海道胆振東部地震に対応したプロモーション等」として、予備費22億4千万円(JNTO運用費交付金)を充当した。被災地域を対象としたプロモーションを集中的に行う。

 SNSなどでの動画配信や、メディア・旅行会社を招聘して現地の正確な情報を発信していく。このほか、外国人旅行者の安全安心確保のため、365日24時間、多言語の対応を可能にするなど、非常時の体制を固める。商談会や消費者向けセミナーなども開く予定だ。

 

四国4県の見どころをプレゼン 観光商談会開く

2018年9月28日(金)配信

山本和弘事業推進部長

 四国ツーリズム創造機構は9月27日(木)、東京都内で「四国観光商談会」を開いた。四国4県が来年の各県の観光トピックを紹介し、四国旅客鉄道(JR四国)は、運行する観光列車をアピールした。首都圏の旅行会社、運輸会社40社約220人と四国各県の自治体、観光施設関係者76施設約90人が情報を共有した。

 冒頭、同機構の山本和弘事業推進本部長は「7月の西日本豪雨で、直接の被害だけではなく、宿泊施設や観光施設のキャンセルが四国全体に広がっています。引き続きの支援をお願いします」と呼び掛けた。同機構は四国運輸局と連携し、「四国観光復興キャンペーン」を展開。「旅で四国を元気に」をテーマに掲げ、四国4県の観光の早期復興を目指している。

 プレゼンテーションでは、愛媛県が「東予東部圏域振興イベント(えひめさんさん物語)」の開催を発表。4月20日からの219日間、「三都を巡る、きらめくモノ・コトさがし」をキャッチコピーに展開。東予東部エリア(新居浜市・西条市・四国中央市)で、「別子銅山遺産」や「紙」、「子供」などの地域資産焦点を当て、魅力を体験できるアート系イベントなどを計画する。

 「志国高知 幕末維新博」が好調で、17年には過去最高の県外観光客入込数を記録した高知県。来年2月からは「自然・体験キャンペーン(仮称)」を展開する。「歴史資源」や「食」に並ぶ同県の強みである「自然」を生かした観光資源を創出し、中山間地域の振興と活性化に結びつける。 

 また香川県は「瀬戸内国際芸術祭」の開催概要を、徳島県は「#徳島あるでないでキャンペーン」の継続を報告した。

変化するフロント空間を演出 「変なホテル東京 羽田」開業へ

2018年9月28日(金)配信

フロント

H.I.S.ホテルホールディングス(澤田秀雄会長兼社長、H.H.H.)は10月3日(水)、関東7拠点目となる「変なホテル東京 羽田」(東京都大田区)を開業する。2体の恐竜ロボットと1体の人型ロボットが出迎えるフロントでは、壁面にデジタル映像を投影し火山噴火のイベントを演出。「変なホテル」ブランド初の変化するフロント空間を演出した。

 全200室のうち70室は、同ブランド初の「シアタールーム」として使用。80インチのスクリーンで映像を楽しむことができる。羽田空港近くという立地を考慮し、大型のスーツケースなどを持ち込む宿泊客が快適に滞在できるよう、テレビ台を設置せず、スペースを最大化した。また、「変なホテル赤坂」で試験導入していた客室コントロール機能と観光情報、ホテル周辺情報が入ったタブレット「tabii(タビー)」を、全客室に設置した。 

シアタールーム

 ロビーには、豊橋技術科学大学と共同研究を行った「弱いロボット」を設置。人の手助けを促して一緒にゴミを拾い集める役割を担うとともに、宿泊客にロボットとの触れ合い体験を提供する。

弱いロボット

 40―50品目のメニューが楽しめるレストラン「アーリーバードダイニング5.5」では、羽田空港発の早朝便利用客に配慮し、朝5時30分からビュッフェ形式の朝食を提供。同時刻より前に出発する宿泊客には、ブレックファーストBOXを用意する。

 9月27日(木)に行われた内覧会では、併せて今後の同社のホテル展開が発表された。18年は東京都内で「変なホテルブランド」の展開を加速させてきた同社。19年は西日本を中心に全国展開と海外展開を加速させる。国内では、1月の福岡県福岡市での開業を皮切りに、大阪・心斎橋(2月)、大阪・西心斎橋、京都府京都市(3月)、関西エアポート、石川県金沢市(秋予定)に開業する。また来夏、東京・浅草でのオープンも決定している。

 一方の海外では、ブランドは未定だが、19年アメリカ・ニューヨーク、20年トルコ・パムッカレでホテルを開業する。

JALと浜松市が観光活性化目指し、協定結ぶ JAL機内などで市をPR

2018年9月28日(金) 配信

機内誌特集記事(イメージ)

 

日本航空(赤坂祐二社長、JAL)と浜松市(鈴木康友市長)は9月27日(木)、ハママツ・ツーリズムプロモーション・パートナー協定を締結した。両者が連携してインバウンドの需要拡大や農林水産品の振興など、市の観光活性化に取り組んでいく。

 第1弾として、JALが展開する「地域紹介シリーズ」において、10月の対象を浜松市に設定。機内誌「SKYWARD」や機内ビデオ、国内線ファーストクラスの夕食提供などを通して市をPRする。

 「SKYWARD」の日本語記事では、8千種類以上の魚介類が生息するといわれる浜名湖の名産品を紹介。うなぎやすっぽんなど、地元の食材を深く知ることができる。英語記事は外国人観光客向けに、城や石庭、書道、茶道などの浜松の伝統文化にクローズアップした。

 食も積極的にアピールする。国内線ファーストクラスで提供する夕食は、「浜松料理 じねん」がプロデュースする。「浜名湖すっぽんの出汁巻」や「浜名湖うなぎ もちもち大根饅頭」、米は浜松産の特別栽培米「やら米か(やらまいか)」など、地の食材を堪能できる品ぞろえだ。

機内食メニュー(上旬 羽田発・中旬 羽田着)

 また、搭乗便によって地酒「花の舞」か「義侠(ぎきょう)」を用意するほか、「三ヶ日みかん あおしまみかんジュース」や茶菓がふるまわれる。

 さらに、マイルを地域の特産品や工芸品、体験ギフトに交換できる「JALふるさとからの贈りもの」に、10月は「大和養魚 浜名湖うなぎ蒲焼」を紹介する。稚魚から丹精込めて育てたうなぎを職人がすべて手捌きし、手焼きで仕上げている。

 そのほか、JALダイナミックパッケージや抽選でeJALポイントが当たるキャンペーンなど、ひと月にわたって同市の魅力を発信する。

 

DPで民泊利用、ジャルパックが百戦錬磨と組み大阪で展開

2018年9月28日(金) 配信

都市での民泊ステイ(写真はイメージ)

ジャルパックは9月28日(金)から、民泊予約サイト「STAY JAPAN」を運営する百戦錬磨(上山康博社長、宮城県仙台市)とタイアップし、百戦錬磨が運営する都市型民泊施設に宿泊可能なJALダイナミックパッケージを売り出した。国家戦略特区である大阪市で、長期滞在や家族向けの新たな旅行需要創出を目指し、民泊施設と航空券を組み合わせたJALダイナミックパッケージ商品を新たに企画・開発した。 

 両社は、昨年4月に沖縄での民泊から協業を開始。3月に秋田県仙北市での農家民泊、また当年9月25日には奄美の体験民泊と、民泊を活用したJALダイナミックパッケージで需要の創出をはかっている。

 今回商品化の2施設はどちらも2018年オープンのキッチン付アパートメントタイプで、まるで自宅で過ごすようなリラックスした大阪ステイが楽しめるプランという。

 今後、旅行者のニーズや需要の増加にあわせて掲載施設を増やし、販売強化を行う予定だ。

設定期間:2018年10月1日(月)~2019年3月31日(日)
設定施設:
◆「nedoco OSAKA WEST」:人気テーマパークや梅田エリアの観光に便利な西九条駅より徒歩3分。
2018年5月新築オープンのアパートメントタイプ施設(簡易宿所)。
◆「ボン アパートメント」:南海高野線今宮戎駅から徒歩5分。大阪のシンボル通天閣にも近く、ミナミへの観光拠点として便利な立地。 2018年2月新築オープンのアパートメントタイプ施設(特区民泊)。

レンタルバイク沼津駅前店、ホテル1階に移転し新装オープン

2018年9月28日(金) 配信

静岡県田方郡函南町で指定自動車教習所を運営する田方自動車学校は2018年9月22日(土)、同社が運営するレンタル819チェーンのレンタルバイク専門店「レンタルバイク沼津駅前店」を、JR沼津駅南口にこのほど新規開業した「ホテルリブマックス沼津駅前」の1階に移転オープンした。

 田方自動車学校では、もっとたくさんの人に気軽に低負担でオートバイを楽しんでもらおうと、2013年からレンタル819チェーン(キズキレンタルサービス)とフランチャイズ契約を結び、レンタルバイク事業に参入。現在2店舗(レンタル819沼津駅前店、新千歳空港店)を展開している。

 沼津駅前店はJR東海道線沼津駅からのアクセスが良い沼津仲見世商店街で営業してきたが、市外や県外、さらには海外からの利用客が増加していることから、沼津、伊豆、箱根方面の観光やツーリングの拠点として宿泊施設との連携を模索していた。今回、2018年9月20日(木)に新規開業したホテルリブマックス沼津駅前の1階に移転した。

 オートバイのラインナップは原付からリッターオーバーまで各クラス用意している。今後は、ホテルの一般宿泊客利用を念頭にレンタサイクルの導入や原付クラスの増強を検討していく。

店舗概要

店舗名:レンタルバイク沼津駅前店
住所:静岡県沼津市大手町2-1-10 ホテルリブマックス1階
TEL:055-963-8558

Snow Peakが手掛けるグランピング施設「FIELD SUITE HAKUBA」、一休で限定販売へ

2018年9月28日(金) 配信 

来春に向け、販売始まる

貸別荘や古民家(町家)などの宿泊施設レンタルを行う予約サイト「一休.comバケーションレンタル」を運営する一休(榊淳社長)は10月12日(金)から、グランピング施設「FIELD SUITE HAKUBA Produced by Snow Peak」の宿泊プランを限定で売り出す。1泊限定プランで、料金は2人1室 16万円(2人分)から。

 同施設は白馬・八方尾根内北尾根高原に造られ、標高1200㍍に位置し、国内最高級のグランピングフィールドになるという。開発は八方尾根開発とスノーピークが共同で行った。宿泊は来春からできるようになる見通し。

「FIELD SUITE HAKUBA Produced by Snow Peak」施設紹介ページ

※販売数は限られているため、販売終了となる場合もある