観光庁と日本政府観光局（ＪＮＴＯ）、日本コングレス・コンベンションビューロー（JCCB）は12月10、11日に東京国際フォーラムで、日本で唯一となるＭＩＣＥ専門見本市「第23回国際ミーティング・エキスポ（ＩＭＥ2013）」を開いた。全国のコンベンションビューローやＭＩＣＥ関連企業など、前年より20％増の約140団体がブース出展した。

　開会式で久保成人観光庁長官は「ＭＩＣＥビジネスは世界で成長し、都市間の誘致競争は激化しており、日本は競争力の抜本強化が必要」と語った。ＩＭＥでは、商談会のほか、競争力強化へ向けて特別講演やパネルディスカッションを実施。東京オリンピック・パラリンピック招致委員会の水野正人ＣＥＯの招致活動の報告や、千葉千枝子観光ジャーナリストの「進むグローバリゼーションに今、求められるミーティング――最大効果を生むために」と題する基調講演などを行った。

　また、2日目には観光庁が「ＭＩＣＥシンポジウム2013」を同時開催。三菱総合研究所の小宮山宏理事長の「日本『再創造』――国際会議とイノベーション」と題する講演や、「国際会議と都市の成長戦略」をテーマにしたパネルディスカッションなどを行った。

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　日本政府観光局（ＪＮＴＯ、松山良一理事長）は12月10日、東京国際フォーラムで行われた「第23回国際ミーティング・エキスポ（ＩＭＥ2013）」の会場で、13年度ＪＮＴＯ国際会議誘致・開催貢献賞12件の表彰式を行った。同賞は、国際会議誘致・開催の国民理解と社会的評価向上を狙い08年に設けられた。

　松山理事長は「ＭＩＣＥ誘致は各国が1つの産業として育成している。日本も他国には負けられない」と力を込めた。

　受賞会議は次の通り。

　【国際会議誘致の部】第99回国際キワニス年次総会（千葉市）▽第18回世界肺癌学会（横浜市）▽第9回国際矯正歯科会議世界大会（横浜市）▽第15回アジア・オセアニア放射線学会大会（神戸市）▽第17回アジア弁理士協会総会2015（宜野湾市）【国際会議開催の部】小惑星・彗星・流星会議2012（新潟市）▽国際幹細胞学会第10回年次大会（横浜市）▽第19回国際質量分析会議（京都市）▽第9回国際糖尿病連合西太平洋地区会議および第4回アジア糖尿病学会学術集会（京都市）▽第26回国際計量生物学会議ＩＢＣ2012（神戸市）▽第51回東洋東南アジア・ライオンズフォーラム（福岡市）▽第32回国際泌尿器科学会総会（福岡市）

　ピンクリボンのお宿ネットワーク（略称・リボン宿ネット）会員のすわ姫会（長野県諏訪市、会長＝白鳥和美ＲＡＫＯ華乃井ホテル女将）は12月3日、ＲＡＫＯ華乃井ホテルで「お客様受け入れ講座　ピンクリボン編」を開いた。6月に同会を立ち上げて以来の初の主催イベント。

　当日はすわ姫会のメンバーや同会の母体である諏訪観光協会の会員ら約30人が出席、自身も乳がんを患ったＮＰＯ法人ＨＯＰＥプロジェクトの桜井なおみ理事長の講話に耳を傾けた。

　このなかで桜井理事長はさまざまながんの現状や乳がんの手術方法などを解説したあと、乳がん患者の生活ニーズ調査結果で「温泉やプールに入れなくなったという回答が多い」と報告。そうした人をいかに受け入れるかについて「ホスピタリティの気持ちが大切。同じニュアンスでサービスがあるがサービスには主従関係が入ってしまう。信頼や信用というホスピタリティ精神が大事」と述べた。

　食事面では「今は客室の喫煙・禁煙を選べる時代。手術をした人は食べられない素材も多いので料理も事前に不都合なものを申告できるような環境作りをお願いしたい」とした。

　また、宿泊施設だけでなく地域も巻き込んだ取り組みの重要性にも言及、「1人（1館）でやるのは大変だけど、皆で意見を出し合っていくと良い方向に向く。諏訪に関してはがん拠点病院の諏訪赤十字病院があるが、残念ながら諏訪の旅館の情報がない。病院に情報発信することで広く患者にも伝わる」とアドバイスした。

　全国旅行業協会（ＡＮＴＡ、二階俊博会長）はこのほど、2014年2月11日に開く「第10回国内観光活性化フォーラムin和歌山」の詳細を発表した。国内観光の活性化と着地型旅行企画事業の成功を目的とした同フォーラムの第10回記念大会で、参加者1万人を目指す。

　「観光振興と未来の創造！」をテーマに、和歌山ビッグウエーブで開催。記念講演には、「村の名前」で芥川賞を受賞した和歌山県出身の作家・辻原登氏が登壇する。続くパネルディスカッションは、和歌山大学卒で、ロイヤルパインズホテルの元社長、門博文衆議院議員（自民党和歌山県連観光振興部長）をコーディネーターに、二階会長、仁坂吉伸和歌山県知事、久保成人観光庁長官、菊間潤吾日本旅行業協会会長、張西龍中国国家観光局東京主席代表、朴三求錦湖アシアナグループ会長、芹川洋一日本経済新聞論説委員長、田中理恵ロンドン五輪女子体操日本代表が語り合う。そのほか、地旅大賞の表彰も行い、今大会は学生がつくる地域活性化につながる着地型旅行プランの企画を募集。同フォーラムのなかで優秀作品を表彰する。なお、隣の会場の和歌山ビッグホエールでは、一般消費者を対象に地旅博覧会を同時開催する。

　12月3日に聞いた記者説明会で有野一馬専務理事は「来年の記念大会へ1万人の方に来場してもらうため、現在準備を進めている。今回は多くの人に国内観光のすばらしさを知ってもらうために地旅博覧会も開催するので期待してほしい」と語った。

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学生の斬新企画募集、優秀企画は大会で表彰（ANTA）

　全国旅行業協会（ＡＮＴＡ）はこのほど、学生がつくる地域活性化につながる着地型旅行企画プランの募集を始めた。学生のユニークな発想と斬新なアイデアで、観光による地域活性化を目指す。優秀プランは「第10回国内観光活性化フォーラムin和歌山」で表彰される。

　募集する企画プランは、和歌山県内の着地型ツアーか、学校の所在地を出発地に、和歌山県の市町村を目的地とするもので、旅行のターゲットは若者でなくてもよい。審査基準は(1)和歌山県内各地の魅力が盛り込まれているか(2)斬新なアイデアが盛り込まれているか(3)実現可能な旅行プランか(4)来訪者に満足してもらえるか――など。

　応募資格は大学・短大・専門学校に在籍する学生か学生団体で、募集期間は14年1月24日まで。応募は、企画概要と旅行行程表、旅行客募集にあたり、ツアータイトルやアピールポイント、旅行行程表などが明確化されたチラシのデザイン案をメールか郵送で送る。

　なお、優秀なプランは、14年2月11日の「第10回国内観光活性化フォーラムin和歌山」で表彰される。賞品はグランプリ（1組）が3万円の旅行券、準グランプリ（1組）が2万円の旅行券、優秀賞（5組）が1万円の旅行券。

　問い合わせ＝「国内観光活性化フォーラムin和歌山」実行委員会　電話：073（475）0310。

　東京バス（東京都北区）にこのほど、オリジナルキャラクター「バスゴリ」が誕生した。貸し切り観光バス会社が独自にキャラクターを作るのは珍しい。今後、バスの出迎えなども行うという。

　西村晴成社長と社員との会話が発端で生まれた。お客に親近感を抱いてもらえるようにと手掛けたデザインは、「西村社長に似ている」との声も。バスの運転ができ、車庫に住んでいるという。

　バスの車体に掲示するほか、キャラクターグッズの販売やSNS（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）を使った情報発信にも力を入れる。「着ぐるみも用意し、子供たちが乗車するバスの出迎えもしたい」（広報担当、岡なつきさん）。

　大阪バスグループの同社は、音楽プロデューサーつんくが作詞・作曲した社歌や、お笑い芸人がバスガイドを買って出る「車笑（しゃしょう）バス」など、斬新なアイデアで話題を集めている。

 福島県観光物産交流協会では首都圏の旅行会社や学校を対象に、来年1月17日に都道府県会館（東京都千代田区）で開く「福島県教育旅行誘致セミナー」の参加者を募集しています。定員は80人で、12月26日まで参加申し込みを受け付けています。

昨年度は回復の兆しが見られたものの、教育旅行で福島県を訪れる児童・生徒の数は、震災前の35%程度にとどまっています。

同協会ではこれまで、福島近県や首都圏、九州など各地の旅行会社や学校を訪問し、福島の現況を伝えてきました。今回は基調講演や教育旅行で福島を訪れた学校の事例発表、語り部による震災講話などを通じて、福島への教育旅行をよびかけます。

＜福島県観光物産交流協会の岩渕さん（左）と渡辺さん＞

開催概要は下の通りです。
日時：平成26年1月17日（金）　14:00－18:00（13:30受け付け開始）
場所：都道府県会館1階大会議室（東京都千代田区平川2-6-3）
主催：公益財団法人　福島県観光物産交流協会

プログラム
第１部　14：10-15：50
　　　　１）基調講演　演題「放射線被ばくと健康被害」
　　　　　　　　　　　講師　高村昇氏（長崎大学大学院放射線医療学専攻教授）
　　　　２）教育旅行実施校からの事例発表
第2部　16：00-16：45
　　　　１）「今こそ福島で学ぶ旅」　福島県観光交流課　山口正幸主査
　　　　２）語り部による震災講話　　新地町の村上美保子さん

情報交換会（交流会）　17：00-18：00

お申込み・お問い合わせ　福島県観光物産交流協会　024-525-4024
下の協会のホームページにも参加案内、申し込み書を掲載しています。
http://www.tif.ne.jp/kyoiku/info/disp.html?id=179