グランプリなど表彰、108プランから10校が競う、第7回全国高校生観光プランコンテスト

グランプリに輝いた青森県立名久井農業高校
グランプリに輝いた青森県立名久井農業高校

 全国の高校生を対象に、地域の観光資源をアピールする第7回全国高校生観光プランコンテストの本選大会が8月23日、大阪府茨木市の追手門学院大学茨木キャンパスで開かれた。これまで「観光甲子園」として神戸夙川学院大学が事務局として実施していたが、今大会から追手門学院大学が「全国高校生観光プランコンテスト」として大会を引き継ぐことになった。

 全国の高校から108のプランが寄せられ、当日は本選に選ばれた10校が出場。テーマである、(1)地元地域の観光プラン(2)地元地域の“インバウンド”観光プラン――のプレゼンテーションが審査され、グランプリの文部科学大臣賞は、青森県立名久井農業高校の「『戸(のへ)の里』を巡るミステリーツアー」が受賞。同じくグランプリの観光庁長官賞には、京都府立桂高校の「乙訓から発信 ボランティア型観光への挑戦~京の伝統野菜は外国人観光客が守る~」が受賞した。また、本選出場には至らなかったプランの中で、とくに優秀なプランを表彰する特別賞の旅行新聞新社社長賞は、長崎県立五島海陽高校の「五島っち(ご当地)ホリデー」に贈られた。

 準グランプリ、優秀作品賞、特別賞を受賞したのは次の通り。

【準グランプリ】全国高校生観光プランコンテスト大会組織委員会委員長賞=高知県立須崎高校「酔海サワッチ~SAWACHI・Revolution!!!!!*皿鉢から高知は変わる」▽日本観光振興協会会長賞=福井県立奥越明成高校「再発見!新発見!お宝発掘なんでも撮影団」▽追手門学院大学学長賞=岐阜県立益田清風高校「ONTAKE山からTAKE ON~ONTAKEから始まるオリンピックへの道~」

【優秀作品賞】日本旅行業協会会長賞=宮城県農業高校「伊達じゃない!空から丸見えアトラクション型ツアー~最新技術のコラボレーションで生まれる新世代観光~」▽全国旅行業協会会長賞=岩倉高校(東京都)「~本当の観光ってなんだろう?本当の日本の魅力とは?~私たちの日常を観光地へ“Let´s experience!!!”」▽日本ホテル協会会長賞=松江市立女子高校(島根県)「神々の国で神呼吸(しんこきゅう)~ハーンの愛した松江には“本物”がある~」▽毎日放送社長賞=三重県立鳥羽高校「もういちど、家族。がいええぞ!答志島~絆を深める結びの旅~」▽よしもとクリエイティブ・エージェンシー賞=和歌山県立神島高校「梅の花満開!南紀を満喫!!ver2~神島(かしま)高校プレゼンツ!地元高校生がおもてなし」

【特別賞】日本ヘルスツーリズム振興機構理事長賞=山形県立置賜農業高校「イザベラ・バードが旅した“出羽の国おしょうしなツアー”」▽旅行新聞新社社長賞=長崎県立五島海陽高校「五島っち(ご当地)ホリデー」▽観光経済新聞社社長賞=追手門学院大手前高校「最先端とローカル」

国が翻訳アプリ作ってた

 総務省所管の情報通信研究機構は、日本語でスマホに話しかけると、内容を英語や中国語に訳して音声発信してくれるアプリを開発、無料で配布している。 

 翻訳は旅行や生活会話が中心。音声や対訳文例を集め、より円滑な言葉に音声翻訳する技術を採用しているので、使えば使うほど「賢くなる」という。現在、日英中韓など27言語に対応している。

 先日デモを見たが、英語訳の精度は高いよう。東京メトロは外国語対応で試験導入している。ただ宿泊業に対して提案するのは初めてとも聞いた。観光利用を想定し開発しているのに、この状況はちょっとさびしい。

 アプリの名称は「VoiceTra4U(ボイストラ・フォーユー)」。アップストアやグーグルプレイから無料で入手できる。

【鈴木 克範】

産業観光フォーラム、10月1、2日 燕三条で開く

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 全国産業観光フォーラムin燕三条が10月1、2日(2日はエキスカーション)、新潟県三条市の燕三条地場産業振興センターで開かれる。

 歴史ある洋食器・金物の町として栄えてきた燕市と三条市は、世界有数の技術集積地として、利器工匠具や金属洋食器など多種多様な製品を創り出すとともに、「ものづくりのまち 燕三条」として産業観光にも力を入れている。

 近年では地域づくりやビジネスモデルが「デザイン」として評価され、イベント「燕三条 工場(こうば)の祭典」や農園体験型カフェ「畑の朝カフェ」がグッドデザイン賞を受賞するなど、注目の地域となっている。

 今回のフォーラムではこれら燕三条で活躍する事業者らが分科会でディスカッションを行い、燕三条の未来や職人の想い、「オープンファクトリー(工場見学)」について語る。本紙でコラム連載中の須田寛氏と丁野朗氏も登壇する。また、三条市に本社を置く大手アウトドアメーカー「スノーピーク」の山本太社長が「燕三条とスノーピーク」をテーマに講演するほか、産業観光についての対談も行う。

 参加申込締切日は経過しているが、10月1日のフォーラムへの参加は可能。2日のエクスカーション(「燕三条 工場の祭典」ツアー)については定員が迫っているため問い合わせが必要。

 問い合わせ=燕三条地場産業振興センター 燕三条ブランド推進室 電話:0256(36)4123。

群馬で全国大会決まる、石川とプレゼン後に選挙(全旅連青年部)

開催地決定後に握手する群馬と石川の県部長
開催地決定後に握手する群馬と石川の県部長
桑田雅之部長
桑田雅之部長

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の青年部(桑田雅之部長)は9月15日、東京都内で臨時総会を開き、来秋の全国大会を群馬県で開くことを決めた。

 今回は、開催地をめぐって群馬県(関口征治県部長)と石川県(萬谷浩幸県部長)が立候補したため、それぞれ15分間のプレゼンテーションを行った。その後、常任理事、ブロック長、正副部長による投票の結果、群馬県に決定した。投票数に関しては、今後の青年部活動に影響を与えないように公表していない。
 

 

関口征治群馬県部長
関口征治群馬県部長

 プレゼンテーションでは、群馬県は大会会場を前橋市のグリーンドーム前橋、宿泊は伊香保温泉などを予定していると発表。一方、石川県は金沢市の石川県立音楽堂を大会会場とし、ホテル日航金沢での懇親会などのプランを披露した。両県ともに地域文化のアピールや、交通アクセス、無駄のない予算案などを提案した。

 桑田部長は「全国大会に参加することでさまざまな学びがある。さらに、受入地の各都道府県、ブロックは部員の拡大など活性化につながっていくメリットがある」とし、「立候補のあった2つの県で開催できればいいが、1つを選挙で選ばなくてはならない。しかし投票が終われば、ノーサイド」と強調した。

 開催地に決まった群馬県の関口県部長は「北関東信越ブロックが一つとなり、旅館業の活性化につながるように、皆さんが来てよかった、最高だったと言われる全国大会にしていきたい」とあいさつした。
 
 
 
 
 
 

上期の訪日客が2倍、アジア客に大阪が人気(エクスペディア)

アジア客でにぎわう大阪の黒門市場
アジア客でにぎわう大阪の黒門市場

 世界最大の総合オンライン旅行会社エクスペディアは8月25日、2015年上半期の同社経由の訪日旅行客が前年同期比190%の約2倍になったと発表した。なかでもアジアからの訪日客は同246%の約2・5倍と大幅な伸びを示した。

 増加要因は(1)円安効果(2)LCCの増便(3)地方の訪日施策強化――の3点を挙げた。訪日外国人数の伸びを東京と大阪で比較すると、東京の同168%に対し、大阪は同200%と大きく上回った。

 地方都市でも札幌同276%、名古屋同195%、福岡同226%、沖縄同263%とそれぞれ大きく伸ばしている。

 アジアの主要訪日4カ国の海外旅行先の人気都市ベスト10では、韓国の1位が大阪で、3位沖縄、4位東京、7位福岡という結果だった。また、台湾は1位沖縄、2位大阪、3位東京、6位京都。

 香港が2位大阪、3位東京、4位沖縄。タイは1位東京、2位大阪、5位札幌、8位小樽・富良野、10位福岡という順位で、どの国も大阪の人気が高い。

 外国人旅行客の比率では、東京の30%が米国人旅行者で、京都もほぼ同数。一方、大阪は米国人が12%で、逆に韓国、香港、タイ、台湾の67%とアジアが圧倒的に多い。

 「伝統」を好む欧米人、「ショッピング」や「食」をメインするアジア人と傾向が分かれる。大阪での人気宿泊地では欧米人が「難波」「梅田」がほぼ同じ。アジア人は半数が「難波」に集中する。

 同社では、アジアからの個人手配旅行比率が約6割を占めるなか、15年下半期の大阪、関西での予約件数を前年対比2倍に設定。宿泊施設もホテル以外に有馬、奈良、京都を中心に旅館も増やしていくという。

 また、営業拠点も東京、大阪に続き福岡を近くオープン。年末には札幌、沖縄の開設を予定する。

4割がスマホトラベラー、旅行の計画や予約に使用(トリップアドバイザー)

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 トリップアドバイザーはこのほど、全世界の宿泊事業者と旅行者を対象に年2回実施している旅行動向調査「TripBarometer(トリップバロメーター)」を発表した。今回は、旅行の計画や予約の際のスマートフォン利用を調べた結果、旅行者の約4割がスマートフォンを使う「スマホトラベラー」だということがわかった。

 トリップアドバイザーは、スマートフォンを使って旅行の計画や宿泊予約などを行う人々を「スマホトラベラー」と定義。世界の回答者のうち、42%がスマホトラベラーだったが、日本人旅行者は38%と平均を下回った。最も多い国はタイと中国で65%。以下、ブラジルとインドネシアが59%。

 旅行者全体に直近の宿泊予約の経路を聞いたところ、オンライントラベルエージェント(OTA)の予約サイトや宿泊施設のウェブサイトなど「オンライン」が67%、「モバイルアプリ」が8%、「オフライン」が25%を占めた。昨年の調査では順に70%、4%、26%となっており、アプリ経由の予約は倍増している。

 スマホトラベラーはスマホを旅行の重要なアイテムとして捉えており、利点に「瞬時に情報にアクセスできる」「旅行中に写真を撮り、写真や経験を共有することができる」などを挙げる。また、旅行先でモバイル端末を利用する場面として「地図で目的地を探す」が旅行者全体で67%に対し、スマホトラベラーは81%。「レストランを探す」は56%対72%、「ホテルを探す」は36%対50%など。

 宿泊施設に求めるモバイル関係のサービスとしては旅行者全体もスマホトラベラーも「アダプターや変圧器」がトップ。(割合は60%対64%)。次いで「ノートPC、携帯、タブレットなどに対応した充電器」(54%対60%)、「旅行先でのアクティビティなどの予約ができるアプリ」(38%対45%)と続く。

 一方、宿泊施設側の対応をみると、宿泊者から高いニーズがある「充電器」に対応している宿泊施設は35%に留まった。また、宿泊施設の73%がオンライン上から、55%がモバイル端末からの予約を受け付けているが、モバイルに適したウェブサイトを提供している施設は46%、旅先でアクティビティなどが予約できるアプリを提供している施設は20%だった。このなかで、日本はモバイルに適したウェブサイトの開設が11%と極端に低くなっており、調査では「タイや中国、インドネシアなど日本を訪れるアジア諸国にスマホトラベラーが多い現状を考えると、スマートフォンに対応したサイトの準備は日本の宿泊施設にとって急務といえる」と分析している。

 今回の調査は、1月16日―2月2日に実施。世界7エリア・32の国と地域を対象に旅行者3万4016人、宿泊事業者1万261人が回答した。

“乗客の幸せを願う”、七尾線で花嫁のれん号運行(JR西日本)

あざやかな紅色が美しい
あざやかな紅色が美しい

 西日本旅客鉄道(JR西日本、真鍋精志社長)は9月9日、東京都内で観光列車「花嫁のれん」の車内サービス記者発表会を開いた。今年3月に北陸新幹線が開業した北陸を舞台に、北陸3県(富山県、石川県、福井県)・北陸経済連合会とJRグループ6社が10月1日―12月31日までの3カ月間、北陸デスティネーションキャンペーンを展開。同列車はキャンペーン実施に合わせ10月3日から七尾線(金沢―和倉温泉間)で運行する。

 主催者あいさつで堀坂明弘常務は「花嫁のれん号は内外装のほか、車内サービスにもこだわった。これを機にぜひ北陸エリアに足を運んでほしい」とアピールした。続いて、同列車の名称の由来やコンセプト、車内サービスなどについて概要説明が行われ、同列車名は加賀、能登、越中地方に幕末から明治にかけて伝わった、花嫁の幸せを願い婚礼の日にのれんを贈る伝統文化に準え、乗客の幸せを願う思いから「花嫁のれん」と名付けたことを発表した。〝和と美のおもてなし〟をコンセプトに、外観のデザインは北陸の伝統工芸である輪島塗や加賀友禅で広く起用される図柄を採用。車内では、加賀屋監修の和装アテンダントによるおもてなしや、定期的に「楽市・楽座」など地域色豊かなイベントも開かれる。

辻口氏によるセレクトスイーツ
辻口氏によるセレクトスイーツ

 概要説明終了後、同列車で提供されるオリジナルセレクトスイーツの監修を行った石川県七尾市出身のパティシエ辻口博啓さんと、同列車と同名のテレビドラマに出演していた女優の羽田美智子さんを交えたトークセッションが行われた=写真上。辻口氏は自身セレクトのスイーツセットについて、「地産地消を意識し、石川県で取れた食材を使ったスイーツをセレクトしました。石川で取れた素材を感じながら食べてもらえたら、旅がより一層楽しくなると思います」とコメント。羽田さんは同列車に乗って行きたい場所について「和倉温泉は、撮影中に何度も訪れましたが、あそこのお湯が肌と羽田にいいのでまた訪れたいです。あとは途中駅七尾にも醤油アイスクリームを食べに訪れたいです」と答え、会場の笑いを誘った。

世界の宿泊料金1%増、日本人の国内宿泊は11%増(ホテルズドットコム、15年上半期HPI )

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 ホテルズドットコムがこのほど発表した「Hotel Price Index(HPI)」によると、2015年上半期に世界の旅行者がホテルに支払った宿泊料金の平均は前年同期比1%増となった。北米とカリブ海、中南米は初めて08、09年の金融危機前の水準を上回り、新記録を達成した。日本人が国内の主要都市ホテルで支払った宿泊料金の平均は同11%増。

 日本人の国内旅行の宿泊料金平均は1万2839円(前年同期は1万1577円)となり、右肩上がりの上昇を続けている。最も大きな要因は訪日外国人旅行者の増加によるホテル需要の増加だが、円安で日本人が海外旅行から国内旅行へシフトしていることなども影響があると分析している。

 外国人も含めたすべての旅行者が支払った国内の宿泊料金は12%増の1万5242円(前年同期は1万3585円)。調査対象の9都市のうち、最も高い上昇率を記録したのは大阪で、23%増の1万4502円となった。続く名古屋も22%増の1万849円と上昇した。宿泊料金が高い東京は8%増の1万6659円、京都は12%増の1万5408円となった。

 このほか、横浜が15%増の1万3932円、沖縄が10%増の1万3276円、札幌が18%増の1万2813円。各都市が2ケタ上昇するなか、緩やかな伸びとなったのは広島と福岡でいずれも6%増に留まった。

「地域活性」×「出会い」、ご当地結びプロジェクト(佐賀県)

山口知事(左端)も出席した佐賀ご当地結びプロジェクト発表会
山口知事(左端)も出席した佐賀ご当地結びプロジェクト発表会

 佐賀県(山口祥義知事)は、リクルートマーケティングパートナーズが運営する「ゼクシィ縁結び」と協力して、「地域活性」×「出会い」をテーマに、地域を超えた出会いを提供する「佐賀ご当地結び旅」を企画した。

 若者世代そのものが減少していることに加え、地域によって未婚の男女バランスが異なっていることもあり、地域での「出会いがない」ことが、地域活性化に向けて大きな課題となっている。こうしたなか、将来地方暮らしを検討したい東京女子と、佐賀県や佐賀在住の未婚男性との縁を結ぼうと、2泊3日のツアーを実施する。10月29日―11月4日に開催される「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」の会期中に首都圏在住の未婚女性約30人を佐賀に招き、農業体験などの“日常”と合わせて、毎年約80万人以上が集うバルーンフェスタの“非日常”など、佐賀の魅力を感じてもらうことが狙い。同企画には、佐賀―成田線を運航するLCC「Spring Japan(春秋航空日本)」と、日本旅行もコラボレーションパートナーとして参画する。

 9月4、5日には東京都内で「佐賀ご当地結びフェス」を開き、首都圏在住の男女約290人を佐賀県の職人・生産者など約70人が「佐賀県の魅力」でもてなす婚活イベントも実施。佐賀牛ミニステーキ丼や呼子のイカ、佐賀県の日本酒などの屋台が並ぶなか、利き酒セミナーや巻き寿司づくり体験、グループ飲み会などさまざまな交流を行った。

 前日の3日には、佐賀県の山口知事をはじめ、同県出身のお笑いコンビ「どぶろっく」や、タレントの橋本マナミさんも出席して同プロジェクトの記者発表会を行った。山口知事は、「佐賀県は都市部にないもの、『本物の姿』で勝負する地方創生を進めていきたい」とし、情報発信による地方創生プロジェクト「サガプライズ!」についても説明した。

 佐賀県は2013年度から首都圏において、さまざまな企業やメディアなどとのコラボレーションにより、県の魅力を発信する「FACTRY SAGA」に取り組んできた。

 今年7月15日からはこれをさらに発展させ、情報発信による地方創生プロジェクト「サガプライズ!」をスタート。県の魅力発信に留まらず、企業・ブランドとのコラボレーションや、首都圏での情報発信で得た知見や成功事例などを県内にフィードバックすることで、地域資源のさらなる磨き上げや、地域活性につなげていくことを目的にしている。

【9月25日-10月4日】鬼怒川温泉で「月あかり花回廊」を開催

月あかり花回廊
温泉街が光と花で彩られる(写真は過去開催風景)

 月あかりの下、温泉郷を包む幻想的なあかりと各種イベントを歩いて楽しむ「月あかり花回廊・第六章」が、9月25日から10月4日まで、栃木県日光市の鬼怒川温泉で開催される。今年で第7回目を迎える人気イベントで、ライトアップ時間は午後6時30分から午後9時30分まで。過日の大雨の影響で9月21日まで予定していた川治会場はやむなく中止となったが、鬼怒川会場は予定通り開催するといい、担当者は「ぜひ秋の鬼怒川温泉にお越しいただければ」とPRする。

 イベントは、鬼怒川公園駅前の鬼怒川公園をメイン会場に、行燈や燈篭、和傘などを用いた和情緒あふれる優しいあかりが温泉街を照らし出す。今年は「あしかがフラワーパーク」(同県足利市)協力のもと、藤の花をイメージした光のトンネル「紫藤華くぐり」も登場予定で、園内や戊辰街道を散策しながら、秋の夜長を楽しみたい。会場では合わせて、ジャズや津軽三味線、和楽器等のコンサートも開かれるほか、地元グルメの屋台も出店する。

 また、鬼怒川温泉街の参加施設では、特別にワンコインの500円(一部施設のぞく)で入浴できる「湯めぐり散歩」や、観光やグルメをお得に楽しめる「鬼怒川温泉まちなか探訪」も開催。期間中、イベントに合わせて温泉街をめぐる無料シャトルバスも運行される。

 問い合わせ=月あかり花回廊実行委員会事務局 ☎0288(22)1525。