北海道・阿寒湖四季の動画、春編完成で4部作が完結 アイヌ文化通じ魅力紹介

2022年8月8日(月)配信

「春編」は阿寒湖アイヌコタンで暮らす母娘を通して、春のカムイからの恵みとコタンの人々の温かさを感じるストーリー。

 アイヌ文化を中心とする北海道・阿寒湖温泉のプロモーション動画「阿寒湖四季の動画【春編】」がこのほど完成し、同動画4部作が完結した。各映像はYouTube『阿寒湖アイヌコタン』チャンネルで公開をしている。

 釧路市が国のアイヌ政策推進交付金を活用し、阿寒アイヌ工芸協同組合(西田正男代表理事)と連携し、制作した。阿寒湖温泉の四季の魅力を、阿寒湖アイヌコタンの人々やその暮らしを通じて紹介している。

 アイヌ文化の発信や観光プロモーションとして、阿寒湖温泉として初、他にもあまり例を見ない取り組みだ。市では、2019年度に【冬編】「TheFuchi」、2021年度には【夏編】「ルーツがぼくに自由をくれた」、【秋編】「秋。カムイの森に、踊りが集う」を制作。【春編】は四季の動画の最終作となる。

近畿日本ツーリスト、ペア宿泊ギフト券 最上級カテゴリ「煌」発売

2022年8月8日(月)配信

「ベストセレクション煌」ギフト券とカタログ

 近畿日本ツーリスト(髙浦雅彦社長)はこのほど、ペア宿泊ギフト券「ベストセレクション」の最上級カテゴリ「煌(きらめき)」を売り出した。料金は全プラン50万円(2人1組)。個人の感謝の気持ちを込めた御礼や御祝い、企業の優良販売店表彰や社員表彰、永年勤続表彰など幅広い用途で利用できる。

 ペア宿泊ギフト券「ベストセレクション」は、同社が厳選した全国の宿泊施設から1泊2日2人利用の宿泊プランを選べるカタログギフト。これまで「ベストセレクション」(5万円)や「ベストセレクション優」(10万円)、「ベストセレクション極」(20万円)の3商品を展開してきた。今回発売した「ベストセレクション煌」は、さらにハイクラスの宿泊施設や客室を選りすぐった特別な商品となる。

 これまでの1泊2日の宿泊プランに加え、2泊3日のプランを追加することで、連泊でゆっくりと過ごしてほしいという贈り手の想いを取り入れた内容となっている。

宿泊施設の一例(京都府・ウェスティン都ホテル京都)

 掲載宿泊プラン(宿泊施設)数は、1泊2日プランが7プラン、2泊3日プランが20プラン。有効期限はギフト券発行日の翌日から2年間で、現在公開しているプランは10月1日(土)~2023年9月30日(土)までとする。

九州観光機構 スタンプラリー実施 JR西、九州と初企画

2022年8月8日(月) 配信

スタンプラリーのロゴ

 九州観光機構(唐池恒二会長)は8月1日から10月31日まで、西日本旅客鉄道(JR西日本)、九州旅客鉄道(JR九州)と共同で、九州の旅でスタンプを集めると、200人に豪華賞品が抽選で当たる「AI(あい)して!九州2022スタンプラリー」を実施する。3社共同企画は初めて。

 参加方法は、JR西日本の移動生活ナビアプリ「WESTER」をダウンロードしたあと、エントリーをして、スタンプシートを作成。「新幹線駅」や「D&S列車」、「観光施設」、「グルメ」、「ショッピング」など九州7県の対象スポットでスタンプを集める。

 4スタンプ以上で10人に馬刺しや黒豚などの九州名産グルメ、3スタンプで20人に九州旨いものギフト券、2スタンプで140人に卵かけ醤油セット、1スタンプで30人にD&Sプラレールをプレゼントする。

 スタンプ5個以上は、当選確率が4倍になる。

津田令子の「味のある街」「わさびプレッツェル」――安曇野市観光情報センター(長野県安曇野市)

2022年8月7日(日) 配信

安曇野のイチ押し土産「わさびプレッツェル」1箱216円▽安曇野市観光情報センター▽長野県安曇野市穂高5952-3▽☎0263(82)9363。

 

 長野県安曇野市のJR大糸線穂高駅前にある「安曇野市観光情報センター」は、「わさびプレッツェル」というスナック菓子を販売しており、旅のお供に好評だと聞いている。今回はその人気の秘密について、安曇野市観光協会のカイル千景センター長にお話をお伺いした。

 

 「安曇野市は、北アルプスの雪解け水が地下に潜って豊富な湧水となり、市の一番低い東部一帯から湧き出ています。この水の恵みを受けて、全国一の生産量を誇る『わさび』の栽培地として知られているところです」と語る。

 

 なかでも、広大なわさび畑の面積を持つ「大王わさび農場」では、生食用の出荷わさびのほかに、わさびを原材料とした関連加工商品の製造と販売が盛んに行われている。「わさびソフトクリーム、わさびコロッケ、わさびチーズ、わさびマヨネーズなど、数十種類ものラインナップがあり、多くの来訪者が買い求めていきます」。

 

 そんな「わさびの関連商品」として同センターで販売する「わさびプレッツェル」は絶品。お酒のおつまみ、お子様のおやつにも合い、旅行者が帰りの列車の中で飲む缶ビールと一緒に買い求めていくケースがあると言う。

 

 そもそも「わさびプレッツェル」とは、細くて丸い棒状のクラッカーのまわりに、安曇野産わさびの入った風味豊かなパウダーがまぶしてあるもので、「1回食べると癖になる美味しさで、リピートするお客さんがとても多いです」とカイルセンター長は語る。

 

 今年に入って、地元のテレビ局でも放送されたことから、静かなブームを呼んでいる。お値段は1箱(食べきりサイズ、小袋2個入り)216円(税込)とリーズナブルだが、まとめて買うには4箱入った大箱865円(税込)がある。

 

 安曇野を旅するならば、ぜひ観光情報センターを訪れ、やみつきになる(かもしれない?)「わさびプレッツェル」を買い求めてみてはいかがだろうか。なお、「わさびプレッツェル」は、同センターのほか、市内物産センターでも販売している。

(トラベルキャスター)

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

「観光革命」地球規模の構造的変化(249) 呻吟の3年間になるか?

2022年8月6日(土) 配信

 参議院選挙で応援演説を行っていた安倍晋三元首相が暗殺された。政治テロではなく、宗教団体に絡む不可解な暗殺であり、栄光の政治家人生を歩んだ安倍元首相にとっては残念な最後であった。

 自民党は参院選で単独で改選過半数の議席を確保して大勝した。しかも与党やその他の改憲勢力は非改選と合わせて国会発議に必要な総議員の3分の2を確保。安倍氏が最もこだわり続けた政治課題は改憲問題だったので、自民党内では安倍氏の遺志を尊重して改憲論議に踏み込むべしという意見がでている。

 岸田首相は安倍元首相という微妙な関係の先輩が亡くなり、向こう3年間に亘って国政選挙が無いため、いわゆる「黄金の3年間」を享受して思い通りの政治を遂行できるという予測がなされている。一方、日本は数多くの内憂外患を抱えているので、現実にはむしろ「呻吟の3年間」になるだろうと予測する識者もいる。呻吟とは「苦しみうめく」という意味である。

 外患では日本を含む西側諸国はロシアに経済制裁を課しているが、その結果として日本ではエネルギーや穀物輸入危機が生じ、国民は諸物価高騰で苦しんでいる。日本外交は従米一本槍であるが、今後は中国やロシアとの関係改善に苦労を重ねることになる。

 内憂ではさまざまな課題を抱えているが、とくにこの30年間の内に先進国で最下位層に落ち込んだ日本人の給料をいかに引き上げるかが重要だ。OECD(経済協力開発機構)のデータでは、1990年に日本人の平均年収は406万円、米国517万円、韓国240万円だった。2020年には日本は424万円、米国763万円、韓国462万円。ほかの先進諸国では順調に年収が増加したが、日本は30年前と同水準だ。

 岸田首相は「新しい資本主義」というスローガンを掲げて政権を発足させ、当初は分配に力点を置いていたが、やがて分配のためには成長が必要と軌道修正を行い、ダッチロールを繰り返している。そのうえに岸田首相は財務省との連携を重んじており、消費税増税もあり得る。また岸田政権は旅行・観光産業を重んじていないので、業界の苦境の継続が予想されている。要するに国民や旅行・観光産業にとっては苦しみうめく「呻吟の3年間」になりそうだ。

石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。

 

 

「鉄道開業150周年を契機に~寄稿シリーズ⑤」 大杉要氏「沿線自治体の『意志』で存続する『くりでん』」

2022年8月6日(土) 配信

若柳駅
大杉要氏 くりはら田園鉄道公園くりでんミュージアム学芸員

 今年は新橋―横浜間の鉄道開業から150年という節目の年である。私が管理しているのはかつて宮城県北部の栗原郡を走っていたくりはら田園鉄道(通称・くりでん、2007年に廃線)という鉄道会社の遺産だが、このくりでんが開業したのは日本初の鉄道開業から約半世紀後の1921(大正10)年だった。

 

 くりでんの発起人でもあった初代社長の中村小治郎は、沿線の岩ケ崎(栗駒)生まれで、1913年に同町の町長となった。東北本線から離れている岩ケ崎が発展に取り残されることを憂慮した中村は、石越駅と岩ケ崎を結ぶ鉄道の建設運動を始め、その尽力の末に誕生したのがくりでんだった。最初は石越―岩ケ崎間のみの営業で、細倉鉱山までつながったのは戦時下の1942年だった。

 

 勘違いされやすい点だが、細倉鉱山の貨物輸送はくりでんの主な収益源ではあったものの設立目的ではなく、くりでんに期待されていたのは沿線町村の発展への寄与であり、沿線住民の足としての活躍だった。

 

 戦後は旅客・貨物ともに活躍し最盛期を迎えたが、自家用車の普及や道路整備によるトラック輸送の拡大が進むと、客貨ともに利用が減少、赤字経営と転落した。さらに細倉鉱山の閉山が大きな痛手となり廃線も濃厚となったが、くりでんの存続を望む沿線自治体の声もあって第三セクター化し、ディーゼル車の導入など再建がはかられた。

 

 だが、経営は好転せず、今から15年前の2007年3月31日に約90年の歴史に幕を閉じることとなった。

 

 くりでんを惜しむ声は廃線が決まったあとも多く、くりでん資料の保存・活用について有識者を招いて議論が交わされ、「鉄道公園」として残すことが決められた。廃線となった07年中にはくりでんに関する一連の資料が近代化産業遺産に認定もされている。本社のあった若柳を中心に整備が進められ、現在は「くりはら田園鉄道公園」としてNPO法人Azuma-reが市から委託管理をしている。整備には膨大な費用がかかることからも、沿線自治体のくりでんを後世に残すという強い意思が、いまのかたちでくりでんを「存続」させたと言える。

 

 公園内にあるくりでんミュージアムでは、会社が残した膨大な量の資料を保存・展示しているほか、現役当時に使われていた機関車庫・客車庫も見学できる。なかには細倉鉱山から購入した機械もあり、くりでんと細倉鉱山の関係を見ることができる。

 

 また、道路を挟んだ向かいの旧若柳駅舎では、週末に乗車体験や運転体験、レールバイク乗車会を開催し、県内外からの多くの来場者でにぎわっている。駅舎で動態保存されている車両は目玉の1つだが、ほかにも待合室には現役当時使われていた古い広告の載ったベンチなど、かつての沿線のようすがうかがえるものもある。

 

 鉄道とその沿線地域は相互に影響を与えながら現在の街並みをつくっている。くりでん公園に来た際には、くりでんを後世に残そうとした沿線地域のことも知っていただければと思う。

8月4日で1万3516人、米仏豪が微増 新規入国希望者数(観光庁)

2022年8月5日(金) 配信

観光庁は8月4日(木)時点の外国人観光客の受け入れ状況を発表した

 観光庁は8月4日(木)時点の外国人観光客の受け入れ状況を発表した。入国健康確認システム(ERFS)における8月4日(木)午後6時時点の新規入国希望者数は1万3516人で、先週の7月28日(木)までの希望者数より1225人増加した。

 時期別の新規入国希望者数は、8月5(金)~31日(水)は8597人、9月1(木)~30日(金)は3280人、10月以降は1639人。

 国籍別では、上位5カ国は韓国(4753人)、米国(1658人)、タイ(1164人)、フランス(860人)、オーストラリア(552人)の順。

 先週の5位はマレーシアの424人だったが、オーストラリアからの申請数が多く、順位が変動した。

 希望者数は、ERFSから旅行業者へ発行された受付済証数から集計した。なお、ERFSへの申請数のため、希望者数は随時変化している。

 新規入国希望者数は、毎週発表される。

ジャルパック、舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」鑑賞プラン発売 JALダイナミックパッケージで

2022年8月5日(金)配信

©渡部孝弘 ©TBS/ホリプロ

 ジャルパック(平井登社長、東京都品川区)は8月2日(火)、アジア初上陸で話題の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」のS席鑑賞チケットに往復航空券、宿泊を組み合わせたJALダイナミックパッケージ商品を売り出した。

 設定期間は2023年1月4日(水)~5月31日(水)出発分。公演会場はTBS赤坂ACTシアター(東京都港区)となり、宿泊ホテルは東京都内や神奈川・横浜、千葉・舞浜地区などから選べる。さらに特典として、ホグワーツ4寮のいずれかのロゴデザインをあしらうデザインチケットが受け取れる。

デザインチケットイメージ(デザインは選べない)

 同舞台は、小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者J.K.ローリング氏が、ジョン・ティファニー氏、ジャック・ソーン氏と共に舞台のために書き下ろした物語で、小説の最終巻から19年後が描かれている。2016年のイギリス・ロンドンでの初演以降、ニューヨーク、メルボルン、サンフランシスコ、ハンブルク、トロントと世界6都市で上演。目の前で魔法が繰り広げられているかのような演出や、観る人を魔法の世界に引き込むストーリーで、米国演劇界最高名誉トニー賞を含む60以上の演劇賞を受賞した。

 世界中の観客を魅了してきた「ハリー・ポッター」7番目の物語が、主演に俳優の藤原竜也氏(出演期間は22年9月末まで)、石丸幹二氏、向井理氏を迎え、日本オリジナルキャストで22年7月8日に開幕した。発売開始以来反響が大きく、年内は既に残席僅少の人気公演となっているという。

瀬戸内国際芸術祭2022夏会期始まる 街をアートで飾る「おいでまい祝祭」

2022年8月5日(金) 配信

瀬戸内国際芸術祭の県内周遊事業「おいでまい祝祭2022」は8月7日から

 瀬戸内国際芸術祭2022県内周遊事業である「おいでまい祝祭2022~心がつながる街ごとアート~」は8月7日(日)から、夏会期をスタートする。現代美術作家や、瀬戸内を拠点に活動するアーティストなどが参加し、香川県高松市内の商業施設や商店街、ホテル、結婚式場、空港などに作品を飾る。

 夏と秋の2シーズンに渡り、アートや音楽、食のプログラムを提供する。開催期間は8月7日(日)~11月6日(日)の全91日間。

 同イベントでは、ヤノベケンジ氏や小西葵氏、山口京将氏がアートユニット「モフモフ・コレクティブ」を組み、可愛らしくも不思議なアート作品を、丸亀町グリーン「けやき広場 東館ガーデン」に飾られる。また、コラボメニューとして作品をイメージしたスイーツやパンが期間限定で売り出される。

左からSHIP’S CAT(Mofumofu22)、ケダマ(チョコボール)、ホッグ

 このほか、コミュニティホテル&ホステル「WeBase高松」では作品のコンセプトルームを用意した。高松市香川町にある結婚式場「ザ・チェルシー」内の神殿「ザ・ムーラン」には、美術家・藏本秀彦氏の「真鍮のドレス brass dress」が展示される。

 また、空港から商店街までの作品を巡りながら楽しむ「スマホdeアートスタンプラリー」を9月4日(日)まで実施する。抽選期間は9月11日(日)まで。

 デジタルスタンプの数に応じてガラポン抽選会に参加でき、WeBase高松のデラックスツインルームペア宿泊券や、商店街で使えるクーポン券などの景品が当たる。

WILLER EXPRESSなど、池袋と成田空港結ぶ 訪日客増加で国際都市実現に貢献へ

2022年8月5日(金) 配信

高野之夫区長(左端)と平山幸司社長(左4番目)

 WILLER EXPRESSと京成バス、国際興業、リムジン・パッセンジャーサービスの4社は8月1日(月)、東京都・池袋と成田空港を結ぶ低価格バス「成田シャトル池袋線」の運行を始めた。成田空港へのアクセスを向上させることで、訪日外国人観光客を中心に来訪者数を増やし、にぎわいあふれる「国際アート・カルチャー都市」への実現にも貢献していく考えだ。

 同バスは毎日18便を運行。運賃は大人1900円、出発24時間前までに、予約サイトで決済する早得プランでは1500円となる。所要時間は最短で1時間20分。

 同日に開いたセレモニーでWILLER EXPRESSの平山幸司社長は「豊島区から国際アート・カルチャー都市の実現に向けて、成田空港を直結する路線の開設を熱く求められた」と振り返った。そのうえで、「今後増加が見込まれる訪日外国人観光客を中心に利用を促していきたい」と意気込んだ。

 来賓として登壇した高野之夫区長は、野外劇場オーケストラやイベントホールなどを新設したことをアピールし、「日本を代表するイベントの開催を予定するなか、訪日外国人観光客が欠かせない。行政として全力で支援する」と力を込めた。