神社を巡る旅 「学びながらの旅こそ面白い」

2018年6月2日(土)配信

秦まゆなさん(左)と一糸恭良さん
秦まゆなさん(左)と一糸恭良さん

 
日本文化案内人で文筆家の秦まゆなさんと、古代文字ホツマツタヱ研究者の一糸恭良さんが5月7日、本紙を訪れた。古代史に魅せられた2人はそれぞれ、全国の神社を巡る旅を続けている。「日本の神話と神様手帖」を著した秦さんは、旅先の神社を訪れると、地元の人から土地の独特の文化や古代史の話を聞くこともあるという。「ブームに流される旅ではない、自分で興味を持って学びながらの旅こそ面白い」と話す。

 一糸さんは「地域の食や文化などすべては歴史につながっている。歴史を知ることで、旅の醍醐味を味わえる」と語った。

 

一般社団法人に移行へ 日本版DMO登録目指す(四国ツーリズム創造機構)

2018年6月2日(土) 配信

あいさつする四ツ創の松田清宏会長

 四国4県とJR四国などで組織する「四国ツーリズム創造機構」(会長=松田清宏・四国旅客鉄道〈JR四国〉相談役、147会員)は5月10日、高松市内のホテルで2018年度総会を開き、来年1月に一般社団法人に移行し、今年度内に観光庁が取り組む「日本版DMO」への登録手続きを行うことを決定した。

 法人化後も現行の体制を維持し、会員からの負担金および会費収入を主な財源とする。DMOになれば「旅行業者」登録で着地型旅行商品の販売など収益事業も行えるが、実施しないとした。

 冒頭あいさつで松田会長は「昨年の四国DCは大成功を収め、107億円という経済効果を残すことができた。インバウンドが順調に伸びている。『四国に行ってみたい』という海外の声が多いことを実感している」と話した。

 第3次四国観光交流戦略の3年度目(最終年度)となる今年度は、同戦略の目標である四国外から訪れる延べ宿泊者数1068万人泊(18年度)、四国に訪れる外国人延べ宿泊者数65万5千人泊(同)の達成に向け、各種取り組みを加速させる。

 国内誘客では、4―9月の半年間、「しあわせぐるり、しこくるり。」観光キャンペーンを展開するほか、JRグループや航空会社との連携を引き続き強化。西日本高速道路や四国4県などと連携し、四国内の高速道路が乗り降り自由な「四国まるごとドライブパス!2018」も6月11日から12月16日まで継続実施する。

 インバウンド戦略では、国土交通大臣の認定を受ける広域観光周遊ルート形成計画事業「スピリチュアルな島~四国遍路~」を柱と位置付け、国別にテーマを設定した事業を展開する。販売が好調に推移している「ALL SHIKOKU Rail Pass」を引き続きPRし、四国周遊旅行を促す。

京都最大規模!「あじさいウイーク」 長岡京市の柳谷観音 6月9日から

2018年6月1日(金) 配信

あじさいの景観

京都府長岡京市の柳谷(やなぎだに)観音で6月9日(土)から7月1日(日)まで、境内に京都最大規模の約5千株のあじさいが咲き誇る「柳谷観音あじさいウイーク」を開催する。期間中、名勝庭園(浄土苑)が眺められる上書院の特別公開やオリジナルの「紫陽花の押し花朱印」を限定で用意する。

柳谷観音あじさいウィーク期間中の催し

(1) 「上書院」特別公開 古都百庭の名勝庭園 狩野常信「菊花菊童子」も

 通常は月に1度17日しか公開していない上書院を、期間中特別公開する。天皇家公家や特別なお客だけを通ししてきた上書院からは、戦前に古都百庭として選ばれた名勝庭園(浄土苑)が眺められ、その紅葉が大変美しいと多くのVIPに愛されてきた。あじさいウイーク期間中は上書院にて、狩野探幽亡き後随一の実力者といわれる狩野常信の「菊花菊童子」三幅を展示する。上書院から眺める風景と共に、寺宝を見ることができる。

 拝観料:800円(上書院・寺宝庫に拝観可)

(2) 「紫陽花の押し花朱印」を限定授与

毎回人気の「紫陽花の押し花朱印」

 毎回人気で限定数の授与が終了してしまう限定朱印。今回はあじさいを使った当山オリジナルの『紫陽花の押し花朱印』を800人限定で授与する。授与料は1体500円。

(3) 柳谷観音寺宝特別展示「時代を駆け抜けた偉人たち」

 寺内の寺宝庫で『時代を駆け抜けた偉人たち』をテーマに、人物画を中心とした寺宝庫特別拝観を開催する。はじめ織田信長に仕え、その後、豊臣秀吉に仕えた狩野派で理知的で整った画風を作り上げた狩野光信の「丗六哥仙 能宣」や円山応挙の「楊貴妃写貌図」。応挙の孫で海外でも高い評価を受け、メトロポリタン美術館や大映博物館にも収蔵されている円山応震の「柳風小野道風之図」などを展示している。

 拝観料:800円(上書院・寺宝庫に拝観可)

(4) あじさいまつり

 6月24日(日)の午前10時~午後3時30分に開催する。主催は長岡京市観光協会と柳谷観音楊谷寺(ようこくじ)。歌うお坊さんや、琴演奏、書道パフォーマンスなどの「あじさいコンサート」のほか、特産品販売、ふれあい軽トラ市、庭園茶席などを予定。奥之院では数珠ブレスレット作りも行う。

(5) 柳谷観音寺宝展 橋本邦助「芥子之花図」

 月替わりで秘宝を特別公開していく企画「柳谷観音寺宝展」を開催している。今月は東京藝術大学美術館にも収蔵されている橋本邦助の「芥子之花図」。洋画から仏留学後に日本画に転じ優れた外面的描写の作品が見られる。6月中は毎日展示。

(6) 押し花コースター・ハガキ作り体験

 押し花朱印を製作している中村容子先生指導のもと、季節の押し花を使ってコースターやハガキ作りを楽しめる。

 実施日:6月24日(日)午前10:00~午後3:00

 場所 :本堂横

 体験費:100円~

(7) 数珠ブレスレット作り

 あじさいまつり当日、正垣里恵氏を講師にお迎えし四季折々に合わせた色やモチーフで、オリジナルのブレスレット作りを体験。誰もが使いやすいよう2色を用意。好みで紫陽花のモチーフもあしらえる。

 実施日:6月24日(日)10:00~午後2:00

 参加者:15人限定

 場所 :奥之院

 体験費:2千円

(8) 竹職人に習う竹箸作りワークショップ

 長岡京の竹は奈良時代に天皇家に献上されたとの文献も残っていて、歴史と伝統は現代にも受け継がれている。その歴史ある長岡京の竹を使って、子どもから大人まで楽しみながら自分自身で竹箸を削ることができる、長岡京市ならではのワークショップを企画。1本1本丁寧に油抜きをし、数年から長いものでは20年間上下を逆にして寝かせ、自然に水分を抜き乾燥させ、約2~5年間寝かせて自然乾燥した特別な竹で竹箸を作る。特別な竹で作る箸は自身のお気に入りに。また大切な人へのプレゼントに。

 定員:10人

 時間:午前10:00~午後3:00

 場所:山林事務所

 費用:2千円※箸は3膳作ることができる

(9) 美心眼アロマハンド

 上書院で心地良い香りに包まれて癒しのひとときを。「Gokan+サロン」でご好評の美容温灸鍼×優しいタッチングのアロマハンドで手や眼の疲れ、肩凝りを和らげては。(※指先から肘までの施術)

 時間:10:00~午後3:00

 場所:上書院

 費用:1千円/15分

(10) 行列のできる人気店「西山こっぺ堂」の限定パンを販売

 雑誌やテレビで取り上げられる人気店「西山こっぺ堂」が出店。タケノコと藻塩を加えた餡を抹茶生地で包み込んだ「新緑あんぱん」を限定販売商品として販売する。

イベント概要

期間 :2018年6月9日(土)~7月1日(日)

時間 :開門午前9:00~閉門午後4:30

場所 :柳谷観音 楊谷寺

    京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2

入山料:200円

拝観料:800円(上書院・寺宝庫に拝観可)

交通アクセス

・シャトルバス利用

 6月24日(日)のみシャトルバスを運行

 片道:大人300円/小人150円

 発着:JR長岡京駅東口 阪急西山天王山駅東口

・車利用

 長岡京インターチェンジ(京都縦貫自動車道)を降り、そのまま真っ直ぐ山の中に。10分程度で到着する(大型バスの駐車場有)。

・電車利用

 阪急京都線「長岡天神駅」・阪急京都線「西山天王山駅」・JR「長岡京駅」の3駅利用可。毎月縁日(17日)は、当山のシャトルバスが阪急京都線「西山天王山駅」、JR「長岡京駅」の2カ所から発着。京阪「淀駅」から阪急京都線「西山天王山駅」行きのバスも出ている(約10分)。

6月9日(土)よりローズシーズン到来 軽井沢レイクガーデン

2018年6月1日(金) 配信 

レイクガーデンのバラのようす

レイクニュータウン(石井千尋社長、長野県北佐久郡)が運営する、バラと湖のガーデンパーク「軽井沢レイクガーデン」は、ローズシーズンを2018年6月9日(土)~7月16日(月・祝)まで実施する。

 軽井沢レイクガーデンは、バラを中心に軽井沢の風土に合った四季折々の植物を楽しめるナチュラルガーデン。約1万坪の敷地には、水辺の庭園を中心に8つのエリアを展開し、そのうち4つのエリアでバラを楽しめる。2017年はローズシーズン中、1万6,780人が来園した。

軽井沢レイクガーデンのバラの特徴とエリア構成

◇イングリッシュローズを中心とした「イングリッシュローズガーデン」

◇フレンチローズを中心にクレマチスとバラのパーゴラが魅力の「フレンチローズガーデン」

◇原種のバラと宿根草が合わされ、石に囲まれた「ラビリンスローズガーデン」

◇日本最大級のバラの小径で香り豊かなバラを楽しむ「フレグランスローズパス」

 全部で約400種類3,500株のイングリッシュローズとフレンチローズ、原種のバラに加えて、この時期は宿根草(約300種類2万株)も見ごろ。

キャッチフレーズは「自然を愛するすべての人へ」

 ローズシーズンは緑深まる6~7月。チューリップの花期が過ぎると、いよいよローズシーズンに突入する。高原ならではの冷涼な軽井沢では、首都圏などよりやや遅れて花期がやってくる。最も美しいのが、6月中旬~7月の頭にかけて。この時期をトップローズシーズンとし、バラをテーマとしたさまざまな催しを予定する。

 期間中のイベント予定は、「軽井沢レイクガーデン」ホームページで公開中。

「軽井沢レイクガーデン」概要

場所:長野県北佐久郡軽井沢町レイクニュータウン

運営:株式会社レイクニュータウン

開園期間:

<ローズシーズン(6月9日~7月16日)>

 午前9:00~午後5:00(最終入園 午後4:30)

 大人1,200円、小・中学生500円

<トップローズシーズン(6月16日~7月1日)>

 午前8:00~午後5:00(最終入園 午後4:30)

 大人1,500円、小・中学生500円

※開花状況によって期間が変更する場合もある。

※毎週水曜日はメンテナンス日として、閉園1時間前にクローズとなる。

※6月23日(土)、6月24日(日)のみ朝7:00開園。

 早朝の香りのゴールデンタイムを楽しめる。

開設:2007年4月

政府、奄美・沖縄の世界遺産推薦書を取り下げ

2018年6月1日(金) 配信

来年2月1日の推薦書再提出を目指す(写真はイメージ)

政府は6月1日(金)、今夏に世界遺産登録を目指していた「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島県・沖縄県)の取り下げを決定した。推薦書の早期再提出を行い、審査を受けることで、確実な登録の実現をはかる。環境省と林野庁は、関係者と連携し、自然遺産の評価を行う国際自然保護連合(IUCN)のアドバイスを求めながら、来年2月1日までの推薦書の再提出を目指す考え。

 IUCNの下した「記載延期」評価は、推薦地の価値証明に不必要な小規模の「分断」が発生し、生態学的な持続可能性に重大な懸念があることが大きな理由。これに関連し中央環境審議会は5月28日(月)、沖縄県の米軍北部訓練場返還地の自然環境などを調査した結果、「隣接するやんばる国立公園と同等の自然環境が広がっていることを確認した。このうち返還地の約9割に当たる区域を含む、3700㌶を国立公園に編入する」と答申。

 これを受け、中川雅治環境大臣は5月29日(火)に開いた会見で、7月までに官報告示を行い、正式に同地の国立公園編入を完了させる方針を示した。また「審議会の答申は、本件の世界遺産登録に当たって重要な意味合いを持つものと認識している。今後、国立公園編入の行政手続を進め、世界遺産の推薦地に追加することで、できるだけ早期の世界遺産登録を目指していきたい」との見解を発表した。

大阪とハノイの直行定期便を就航、ベトジェットエアが11月8日から

2018年6月1日(金) 配信

ベトジェットエアが日本定期便就航記者説明会を開いた

ベトナムの“ニューエイジ”航空会社のベトジェットエアは11月8日(木)から、関西国際空港とベトナム・イノバイ国際空港(ハノイ)を結ぶ直行便を就航する。航空券は6月8日(金)から公式ウェブサイトなどで販売を開始する予定。

 路線の発表は、ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席の来日に合わせ、5月31日(木)に行われた。同日、JETROベトナムが東京都内で主催したベトナム投資カンファレンスの場で、日本、ベトナム両国の政府高官とベトジェットエアが立ち合う特別式典を開催したほか、同社単独で日本定期便就航記者説明会を開き、事業の紹介を行った。

グエン・ティ・トゥイ・ビン副社長

 同社のグエン・ティ・トゥイ・ビン副社長は事業モデルについて、LCC(格安航空会社)ではなく、「ニューエイジ航空会社」と強調。「我われは顧客が必要とするサービスをすべて提供できると考えている。我われのモットーは航空サービスを提供するなかで、単なる移動手段ではなく、楽しめる体験を提供すること」とし、「一般にLCCと呼ばれるどのモデルにも当てはまらない」と述べた。

 同社は低価格運賃の販売を行う一方、「スカイボス」という上級サービスも展開。また、機内では他社では考えられない「ビキニショー」など、顧客を楽しめるための特別イベントを企画する、まさに“ニューエイジ”の航空会社だ。特別イベントは新規就航の際などに行われることが多いというが、「日本就航時のイベントについては最後まで秘密」(グエン副社長)と含みを持たせた。

 機体デザインにもこだわりを持つ。「若々しくエネルギッシュなデザインが他社との違い」(グエン副社長)とし、これまで、有名人やキャラクターなどとタイアップした遊び心のある機体を飛ばしてきた。「若い人は自撮りなどして楽しんでいただいている」(グエン副社長)。

 現在保有する機材はA(エアバス)320とA321の60機。毎日、385便を運航しており、ベトナム国内のほか、タイやシンガポール、韓国、台湾、香港、中国本土、マレーシアなどを結ぶ82路線を展開している。今後の拡大に向け、現在エアバス社とボーイング社に計220機の旅客機をオーダーしているとし、日本でも関空の次は羽田への就航を計画。グエン副社長は「早期に認可が下りることを期待している」と述べた。

 日本ではこれまで、旅行会社と協力し、地方空港からベトナムの都市へ直行チャーター便を運航するなど実績がある。17年には日本航空(JAL)とコードシェアの業務提携契約を結んでおり、今後もさまざまな協力体制を模索する。グエン副社長は「日本とベトナムの交流をさらに加速させることに、微力ながら貢献していきたい」と意気込みを語った。

大阪(関空)-ハノイ線

就航開始日:11月8日~ 大阪発・午前9:20~ハノイ着午後1:10(現地時間)

ハノイ発・午前1:45(現地時間)~大阪午前7:50 ※片道約4時間強

発売日:6月8日から公式ウェブサイトやフェイスブックなどで購入できる。

スマートフォン対応サイトフェイスブック

〈旬刊旅行新聞6月1日号コラム〉旅の面白さ 「便利さ」という物差しとは対極に

2018年6月1日(金)配信 

文明の利器を超えた「想い」が旅を面白くする

アジア9拠点で検索エンジンマーケティングや、アセット(資産)などのグローバルコンサルティングを展開しているアウンコンサルティングはこのほど、世界13カ国の「親日度調査」を実施した。

 対象国・地域は、韓国、中国、台湾、香港、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、ベトナム、フィリピン、英国、オーストラリア、米国。それぞれのエリアで18歳以上の男女100人に聞いている。

 「日本人が好きですか?」の質問には、「大好き」「好き」「嫌い」「大嫌い」で回答。最も親日的な回答をしたのは、シンガポールだった。69%が「大好き」と答え、残り31%が「好き」と答えた。次いでオーストラリアは59%が「大好き」、38%が「好き」、2%が「嫌い」、1%が「大嫌い」という結果。米国や英国がこれに次ぐ親日度を示した。

 一方、韓国は12%が「嫌い」、8%が「大嫌い」と回答し、親日度は13カ国中最下位だった。中国も12%が「嫌い」、6%が「大嫌い」と答えた。しかしながら、韓国で80%、中国では82%が「大好き」「好き」と好意的で、軒並み日本への関心や好感度は高い結果となっている。

 旅先を選ぶときに、大きな判断要素となるのは、自分がその地を訪れたときの反応や対応である。旅人として歓迎されているのか、招かれざる客なのかというのは、街を歩き、数軒の店に入れば分かる。

 あまり歓迎されていないときは、店に入った瞬間のスタッフの表情や態度にも現れる。露骨な場合もあれば、垣間見えるときもある。昨今、外国人観光客が急増している日本でも、そのような傾向が顕在化しているように映る。

 旅人として知らない土地を旅する以上、「歓迎されないこともある」とハナから予想しているので、私はいちいち気にしない。むしろ、日本に居てはあまり感じることがない、“アウェイな雰囲気”に包まれるのも、旅先の酸味の利いたスパイスの一種だと捉え、静かに呑み込むことにしている。だが、そうは言っても、親近感を持って接してくれる土地には、何度も再訪したい気持ちになる。

 例えば、台湾では日本語を話せる人が多いため、言葉によるストレスをあまり感じることがない。また、道に迷っても、わざわざ目的地まで連れて行ってくれたりもする。海外で何度か手痛い体験をしていることもあり、親切な態度で外国人に寄って来られると、逆に警戒心が芽生えるのだが、安心して好意を受け入れることができる数少ない場所である。

 最近は、高性能な音声翻訳機器やアプリも開発されている。ほぼ世界中の主要言語にも対応できる商品もある。これらがあれば、旅先の言葉を苦労して覚えることなく、意思の疎通が可能である。

 しかし、旅や人間関係といった高度な文化的行為は「便利さ」という物差しとは、まったく別の次元にある。むしろ対極にある。母国語以外の言語を学び習得するには、対象国の人たちや、彼らの文化を好きにならなければ難しい。好きだけでは通用しない相当なエネルギーも必要だ。だからこそ、実際に言葉が交わされ意思疎通ができた瞬間に熱意が相手にも伝わり、双方が感動を覚える。文明の利器を超えた「想い」が旅を面白くする。

(編集長・増田 剛)

HISとANAHDが大型出資 宇宙旅行実現に向け総額5・2億円調達

2018年6月1日(金) 配信 

追加支援を実施

宇宙旅行や宇宙輸送の事業化に向け、有人宇宙機開発を行うPDエアロスペース(緒川修治社長)にこのほど、計5億2千万円の出資が決まった。このうちエイチ・アイ・エス(HIS)グループとANAホールディングスで4億円近い大型の出資をした。

 PDエアロスペースは今回の出資をもと、2019年に日本初の「無人宇宙機による宇宙空間への到達および帰還」を目指す。さらに新型エンジンと機体の開発などのため、開発拠点を8倍の敷地に移転し、エンジニアを含む15人の新たなメンバーを迎える。宇宙旅行など実現のため、資金力をつけてプロジェクト推進へ翼を広げる。

 3者はすでに16年に資本提携を結んでいる。HISは3千万円、ANAHDは2040万円をそれぞれ出資している。今回、HISはグループ会社のハウステンボス(HTB)と合わせ1億9千万円を、ANAHDは2億円を18年5月31日(木)付けで追加出資。合計すると4億4千万円を超える大きな資本を投じた。

 今回はHIS、HTB、ANAHDのほか、みずほ成長支援第2号投資事業有限責任組合(運営:みずほキャピタル)とオプティマ・ベンチャーズの計5社を合わせ、総額5億2千万円の資金をPDエアロスペースは得た。同社は「新しい時代に向けて、1日も早く、宇宙輸送の一翼を担うべく、引き続き全力で取り組んでいく」と力を込めた。

 「お客様に新しいワクワクと感動を提供できるよう、宇宙事業の将来性に可能性を求め挑戦していく」(HIS)、「本格化する宇宙時代を前に、宇宙旅行などの宇宙事業の創出にチャレンジしていく」(ANAHD)と両者は意欲を燃やす。

PDエアロスペース

DeNAトラベル、エアトリに社名変更 エボラブルアジアの完全子会社に

2018年6月1日(金) 配信

社名とサービス名を「エアトリ」に

DeNAトラベル(大見周平社長、東京都新宿区)は、5月31日(木)付で、ディー・エヌ・エー(守安功社長兼CEO、東京都渋谷区)が保有する株式(100%)のすべてが、エボラブルアジア(吉村英毅社長、東京都港区)に譲渡され、エボラブルアジアの完全子会社となった。 変更に伴い、6月1日(金)付で、社名を「株式会社エアトリ」に変更。提供するオンライン総合旅行サービス「DeNA トラベル」の名称を「エアトリ」に変更した。

 また、代表取締役社長には吉村英毅氏が就任。大見周平社長ら役員は5月31日付で退任した。今回の子会社化で、エボラブルアジアの取扱高は1400億円となる見込みで、OTA(オンライン旅行会社)では業界第2位につけるとしている。今後は連結取扱高2千億円を目指す。

1. 変更日

2018年6月1日(株式譲渡日:2018年5月31日) 

2. 社名の変更

変更前:株式会社DeNAトラベル(英文名:DeNA  Travel Co., Ltd.)

変更後:株式会社エアトリ(英文名:Airtrip Corp.)

3. サービス名称の変更

変更前:DeNAトラベル

変更後:エアトリ

サービスドメイン(https://www.skygate.co.jp/)に変更はない。

■オンライン総合旅行サービス「エアトリ」

 「エアトリ」は、格安航空券や海外ツアー、国内外ホテルを中心に幅広い旅行商品を取り扱うオンライン総合旅行サービス。24時間利用可能なリアルタイム検索や空席照会・即時予約・決済などのサービスを提供する。

■株式会社エアトリ 概要

本社 :東京都新宿区新宿5-15-5新宿三光町ビル

社名 :株式会社エアトリ

代表者:代表取締役社長 吉村 英毅

資本金: 100,000,000円

URL: https://www.airtrip-corp.com

■株式会社エボラブルアジア 概要

本社 :東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズMORIタワー19F

社名 :株式会社エボラブルアジア

代表者:代表取締役社長 吉村 英毅

資本金:1,040,384,900円

URL:http://www.evolableasia.com/

跡見女子、無料の公開講座「20世紀末の観光を回顧する」を開催

2018年6月1日(金) 配信

3つのテーマで20世紀の観光を回顧する(写真は宗像大社沖津宮遙拝所)

跡見学園女子大学は6月23日(土)から、文京キャンパスで「20世紀末の観光を回顧する一テーマパーク、聖地巡礼、世界遺産一」と題した春期公開講座を無料で開催する。講師は同大学観光コミュニティ学部観光デザイン学科の教員3人が務める。

 講座は、「20世紀末に注目を集めた観光に関するトレンド」をテーマに全3回実施。初回の小川功教授は、「浦安市民熱望の“夢の国”誕生秘話」と題し、市民と金融人双方からみた巨大テーマパークができるまでを回顧。第2回はミステリーや映画に親しんできた松坂健教授が、作品の背景を読み取り、ブームとなっている「聖地巡礼」の枠を大きく広げ、日本各地から世界の主要都市まで、驚くような聖地を紹介する。第3回は、日本が本格的に世界遺産登録にカを入れ始めた1990年から、観光庁が発足した2008年までの軌跡を種田明教授が振り返る。

 同講座は1回のみの参加も可能。3回すべてに参加した人には、公開講座修了証を発行する。また、受講者特典として、今学期(2018年9月末日まで)内の本学図書館利用が可能になる。

開催概要

場所:跡見学園女子大学文京キャンパス

アクセス:東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅徒歩2分

     東京メトロ有楽町線「護国寺」駅徒歩8分

対象:15歳以上(中学生を除く)の男女

定員:100人

受講料:無料

問い合わせ先:跡見学園女子大学文京キャンパス事務室公開講座係

TEL:03-3941-7420

FAX:03-3941-8333

E-mail::d-kyomu☆mmc.atomi.acJp(☆を@に変えて送信)

後援:文京区・公益財団法人文京アカデミー

申込方法:

往復ハガキ、FAX、Webのいずれかに下記の事項を記入のうえ、申し込み。

①「20世紀末の観光を回顧する」受講希望

②氏名(フリガナ)③郵便番暑・住所

④電話番号⑤性別⑥年齢⑦職業⑧本講座を知ったきっかけ

⑨次回以降の本学公開講座の案内を希望するか

宛先

ハガキ:

〒112-8687

東京都文京区大塚1-5-2

跡見学園女子大学文京キャンパス事務室公開講座係

FAX:03-3941-8333

WEB:https://fofaJP/atomi/a.P/125/

受付期間:4月3日より受付中。(定員になり次第締切)受講申し込み受付後、ハガキにて受講証を郵送。