指宿コーラルビーチ 12月1日に再開 館名はホテル翔月に変更

2020年11月21日(土) 配信

田原迫要社長

 鹿児島県・指宿温泉の指宿コーラルビーチホテルは、12月1日から館名を「ホテル翔月(しょうげつ)」に変更して、2カ月ぶりに再開する。代表取締社長には、コーラルビーチ会長の田原迫要氏(76)が就任し、新体制でスタートする。

 同館は46年前の1974年に指宿コーラルビーチホテルとして同地(指宿市湯の浜2丁目)にオープン。大正時代の旅館創業から数えて102年の老舗旅館。

 館名は夜にホテル前の海に伸びる「月の道」から、館の飛翔(発展)と月を合わせた。田原迫社長は「和風ホテルとして、郷土料理の料理旅館を目指す。県内、九州域内のお客様をお迎えしたい」と意気込みを語った。

 なお、同館の規模は50室、150人。

〈旬刊旅行新聞11月21日号コラム〉晩秋の御前崎市 人口密度が低い浜岡砂丘へドライブ

2020年11月21日(土) 配信 

御前崎市の浜岡砂丘。地球が丸いことがわかる

 新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、観光業界にとっても不安な状況となっている。昨年までは世界中でオーバーツーリズムが大きな課題となっていた。コロナ禍以降は3密回避が重要で、いずれにしても旅行は、過密をならして、平準化したほうがいいということだ。

 
 その意味で、私は、サハラ砂漠の一粒の砂のような存在にすぎないが、旅行の平準化に貢献してきたと自認する。

 
 というのも、渋滞が極度に嫌いなため、クルマで旅をするときには眠い目をこすりながら、夜明け前の4時ごろに出発するので渋滞知らずだ。

 
 バーベキューをするときも、早朝に決行するので、皆がテントを張ったり、火をおこし始めるころには、片付けは終わり、撤収するスタイルだ。

 
 Go Toトラベルキャンペーンが本格化してから、「週末には高速道路も長い渋滞ができている」との弊社編集部員の情報もあり、旅先を選定する際に「渋滞回避」は重要なポジションを占めている。

 

 
 そんななか、平日に休みが取れたので、ふと、どこかに行きたくなった。

 
 晩秋から初冬にかけての時期は、空気も澄んで気持ちいい。日帰りのドライブをしようと思った。

 
 そういえば、まだ子供が小さいときには、千葉県の九十九里浜に足繁くドライブに行っていた。子供が多かったので、日帰りになった。

 
 どこまでも続く砂浜に、くるぶしほどの波が押し寄せる波打ち際で、海水パンツを履かされた子供たちが砂のダムを造るようすを眺めながら、ぼんやりと半日を過ごした。

 
 当時は三菱パジェロに乗っていた。4輪駆動車が好きで、むきだしのタイヤを背面に付けたスタイルが気に入っていた。「昭和」の最後の香りをまとったクルマで、パリ・ダカールラリーの雄姿の面影を残していた。しかし、それらはもう遠い昔の出来事だ。

 

 
 本紙11月11日号に、津田令子さんのコラム「にっぽん風土記」で静岡県御前崎市の魅力について書かれていた。私はその情景を思い浮かべながら、御前崎市に行こうと決めた。

 
 御前崎市は神奈川県の自宅から約200㌔の道のりだった。西に向かうときには、新東名高速道路を使うことが多かったが、久しぶりに東名高速道路を走った。新東名と比べ、東名高速道路の傷みも目に付くようになった。ちょうど東京ドームができたときに、後楽園球場を眺めるような気分に似ていた。

 

 
 海の幸に恵まれている御前崎市で、美味しいものを食べることが1つの目的だった。

 
 同市を代表する「なぶら市場」で迷わず海鮮丼を注文した。海鮮丼は、当りとハズレが大きい類のメニューだが、結果は「当り」で満足だった。

 
 その後、御前崎を訪れたもう一つの目的である浜岡砂丘に向かった。鳥取砂丘や九十九里浜もそうだが、私は青い海と白い砂が延々と続く風景に引き寄せられていく。人口密度が極端に低いことが一目瞭然だからかもしれない。

 
 森の中も密度は低いが、視界はそれほど広くない。見ようによっては、「この世界に自分ひとりだけが存在している」という気分を味わえないこともない。浜岡砂丘の小高い丘の上から、青い惑星を一望して踵を返した。

 

 (編集長・増田 剛)

日本旅行水戸支店、癒し提供する天馬夢の訪問ツアー実施 野菜中心の料理で体調整える

2020年11月20日(金) 配信

訪れる天馬夢。ヨガや乗馬体験なども実施する
 日本旅行の水戸支店は12月19日(土)~20日(日)に、茨城県発の「デトックス&リラックス! ココロとカラダをリセットできる『美と健康の聖地』天馬夢(あまむ)で過ごすツアー」を行う。
 
 天馬夢は、東京ドーム約28個分の敷地で、開放感と木のぬくもりを提供する癒しの空間のヘルスリゾート。
 
 ツアーではキャンドルヨガや朝ヨガ、呼吸ヨガをはじめ、体験乗馬を実施する。
長寿に貢献するというマクロビオティックや薬膳の考えをベースに、発酵食や加工されていない食材ローフードを使う野菜中心の食事を提供。内臓の働きを整え、体がスムーズに代謝できるようリセットするほか、身体を整える代謝に必要な栄養素や酵素などの摂取に適した食事を提供し、食事から“キレイ”へ導くという。
 
 申込は11月25日(水)まで。募集人員30人。最少催行人員10人となる。代金は2人1室が4万円で、1人1室は4万4000円。Go Toトラベルキャンペーンも適用できる。

東京都内でも珍しいリバーサイドホテル 「ザ・ゲートホテル両国 by HULIC」開業

2020年11月20日(金) 配信

客室

 ヒューリックホテルマネジメント は11月12日(木)、「ザ・ゲートホテル両国 by HULIC」(東京都墨田区)をオープンした。JR両国駅から徒歩3分、隅田川沿いに建つ、東京都内でも珍しいリバーサイドホテル。同ホテルの立地を生かした5つの特別な体験を提供する。

 その1つチャータークルーズでは、「東京ウォータウェイズ社」が保有する12人乗りの船を月に一度ホテルがチャーターし、七夕や花火など、月ごとにさまざまなクルーズを企画。12月25日には、クリスマススイートクルーズ(1組2人限定)、1月10日には新春クルーズ(乗り合いクルーズ)を実施する。

 客室はプライベートテラスがあるスイートルームなど8タイプ126室あり、最上階には宿泊者専用のテラス&ラウンジを備える。最上階のテラス&ラウンジからは、両国の街並みが一望でき、夜には隅田川に架かる橋や東京スカイツリーがライトアップされ、美しい夜景が広がる。

テラス&ラウンジからの眺め

 隅田川に開いた開放的な空間で川の水面と船のにぎわいを感じることができるビストロレストラン「Anchor Ryogoku Riverside」では、川が近いロケーションを生かし、シーフード料理をメインに提供する。

のりもの好き集まれ 京成電鉄らがナリタののりもの大満喫ツアー実施へ

2020年11月20日(金) 配信

京成グループとジェットスターがスペシャルなコラボレーション

 京成電鉄と成田空港交通、京成トラベルサービス、ジェットスター ・ ジャパンは 12月12日(土)、「のりもの好き集まれ!ナリタののりもの大満喫ツアー」を行う。成田国際空港で活躍する「飛行機」、「電車」、「バス」での貴重な体験を1日で満喫できる、のりもの好き必見の企画。

 参加者は京成上野駅から在来線最速160㌔を誇る京成電鉄の特急列車「スカイライナー」に乗車し、京成電鉄社員による鉄道にまつわる解説を聞きながら成田空港駅まで向かう。

 成田到着後は、空港内のターミナル連絡バスを運行する成田空港交通の「ターミナル連絡バス」に乗り移動。航空科学博物館や成田空港交通のバス車庫の見学、洗車機通過体験・ドライバー異常時対応システム体験などを楽しんだのち、空港内に駐機している飛行機が見える「成田エアポートレストハウス」で昼食。昼食後は、ジェットスター・ジャパンのチャーター便に搭乗し、 現役パイロットによるフライト解説を聞きながら富士山上空などを遊覧飛行する。

落ち込む需要の回復へ 屋形船東京都協同組合が情報共有会開く

2020年11月20日(金) 配信

感染拡大防止Web講習会も実施

 屋形船東京都協同組合(佐藤勉会長、52事業者)は11月5日(木)、東京都内で情報共有会を開き、感染症防止策の講習と11月21~23日に実施する無料試乗会の手順を確認した。各船宿で実施している感染症対策を再度基本から確認し、より高いレベルの感染症対策の実施につなげることが目的。11月の3連休に行う無料試乗会で、共有した感染症対策を乗船客に提供し、屋形船の感染症対策への取り組みを屋形船の魅力とともに発信し、落ち込む需要の回復につなげる。

 加盟する各船宿が参加する11月21~23日の無料試乗会は、①お台場②日の出③桜橋④葛西臨海公園――4つの周遊コースを用意。日の出コースでは隅田川を通り、湾岸のタワーマンション群や豊洲市場、東京オリンピックの選手村を水上から観覧する。

 船内では、船着場ゆかりのお菓子でもてなすほか、ガイドによる景観解説も行う。乗船時間は約1時間。各船宿とも船内やデッキおよび船内備品のアルコール消毒と船内の換気を随時実施。ソーシャルディスタンスを確保する取り組みとしては、使用できる席数は半分に減らし、席と席の間隔を空けるだけではなく、非対面になるよう配席する。

 情報共有会と無料試乗会は、東京都中小企業団体中央会の支援を受け実施する、「感染症対策・ITによる安心安全な屋形船利用促進プロジェクト」の一環。同プロジェクトは「感染症対策」と「IT導入」を通じ、販路の拡大と需要回復をはかることが狙いだ。

京都丹後鉄道にVisaタッチ 日本で初めて鉄道へ導入 

2020年11月20日(金) 配信

鉄道でもVisaタッチ

 三井住友カード(大西幸彦社長)とビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa、スティーブン・カーピン社長)は11月25日(水)から、次世代決済プラットフォーム「stera」を活用し、日本で初めて鉄道にVisaのタッチ決済を導入する。WILLER(村瀬茂高社長)が運営する京都丹後鉄道で取り扱いを開始する。

 乗降情報から運賃計算を行う、距離制運賃に対応した決済ソリューション提供の第1弾。均一運賃へのタッチ決済対応は7月29日(木)から茨城交通が運行する高速バスで導入を開始したが、距離に応じて変わる距離制運賃への対応も始める。

Visaタッチはカードをかざすだけでクレジット決済が可能

 steraとQUADRAC(高田昌幸社長)の公共交通機関向けシステムを連携することで、運賃計算やリスク管理、企画券などさまざまなサービスをクラウド経由で提供することが可能という。乗降時にVisaタッチ決済に対応したクレジットやデビットなどのカード、スマートフォンを車内、駅構内設置の決済端末にかざすだけで乗降ができ、スムーズかつ安心・安全に利用できる。

 同サービスは日本のさまざまな料金体系の公共交通機関へ対応可能。アフターコロナで訪日外国人観光客が回復した際にも、運賃支払いがスムーズになり、快適な移動を提供できるとアピールする。

 なお、Visaによると、全世界の対面取引の43%がタッチ決済で行われており、世界の500以上の都市の公共交通機関でVisaタッチ決済導入プロジェクトが進行しているという。日本でもタッチ決済を広げ、非接触の買い物や移動を可能にすることで、安全性と利便性を両立させたい考え。

秋保温泉にオールインクルーシブの温泉宿を開業 大江戸温泉

2020年11月20日(金) 配信

地産地消にこだわった創作会席の夕食

 大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ(森田満昌社長、東京都中央区)は11月16日(月)、宮城県に「仙台 秋保温泉 岩沼屋」をオープンした。すべてのサービス料を含んだ料金体系の「オールインクルーシブ」を取り入れ、デザートにGODIVA(ゴディバ)を提供するなど、高級感を演出する。

  オールインクルーシブに含まれるサービスは、夕食時のアルコール・ソフトドリンクの飲み放題、湯上り処での生ビールやアイスキャンディ、夜食のカレーうどん、時間限定のコーヒーとゴディバチョコクッキー、朝食時のスパークリングワインなど。また、滞在中はマッサージチェアも利用できる。

 さらに、「こだわり美食会席プラン」や「絶品海山の幸を堪能する会席プラン」で予約すると、夕食後のデザートにゴディバのアイスクリームが付く。

 なお、大江戸温泉では日本感染症学会専門医の佐藤昭裕医師監修のもと、館内の新型コロナウイルス感染症防止対策を講じているという。

教育や研究で地方創生 イルカパークと専門学校が連携協定締結へ 長崎県壱岐市

2020年11月20日(金) 配信

連携協定式のようす(左から白川博一市長、安達建之理事長、高田佳岳社長)

 壱岐イルカパーク&リゾートを運営するイキ・パーク・マネージメント(高田佳岳社長、長崎県壱岐市)は11月16日(月)、長崎県壱岐市(白川博一市長)、専門学校福岡ビジョナリーアーツ(安達建之理事長)と連携協定を結んだ。「イルカパークにおける教育・研究・観光振興による地方創生推進に関する連携協定」で、教育や研究を軸に、地方創生を推進していく。

 2021年に同校に創設する「ドルフィントレーナー専攻コース」の学生を壱岐イルカパーク&リゾートで受け入れ、実地研修を行う。専門学校と施設が提携して、カリキュラムの半分以上を施設で学ぶことは日本初となる。

 また、壱岐市や大学などと連携して、イルカの行動生態調査や動物介在療法(動物セラピー)、繁殖などの研究を行う。

 3者はそれぞれ締結に際し、「観光施設と教育という新たな価値が加わり、交流の場が広がることで地方創生の実現につながれば」(白川市長)、「教室の中だけではなく、実際にイルカに触れながらさまざまな研究やトレーニングについて学んでいきたい」(安達理事長)、「すてきなドルフィントレーナーが育ち、イルカと対話ができる施設になるよう努力していく」(高田社長)とコメントした。

Reluxが「どんな未体験に泊まろう。」にコンセプト変更

2020年11月20日(金) 配信

新しいコンセプトのイメージ。宿泊をするために旅行してもらう狙い

 Loco Partners(ロコ・パートナーズ、村上文彦社長、東京都港区)は11月19日(木)、運営するホテル・旅館の宿泊予約サービス「Relux(リラックス)」のコンセプトを「どんな未体験に泊まろう。」に変えた。宿泊を旅に出る動機にしてほしい考え。

 リラックスは旅先の地域や文化に触れることで旅行者の視野を広げたり、開放的な大自然で過ごす時間など、日々の暮らしでは得られなかった発見や、人生の豊かさを見直す新しい興味・価値観の変化を体験できるサービスを売り出す予定。

 宿の目に見えない部分への心遣いや、 世界を見渡しても類を見ないような世界観、気づかれずに眠っていた文化・歴史など旅の意欲が湧き立つよう提案する。

 今後は同社スタッフが全国各地の宿泊施設に泊まった経験から、利用者に新しい興味・価値観の変化に気づくことができるホテル・旅館を厳選して掲載していく。

 同社は「宿泊予約以上の体験を発信する」と意気込みを述べた。