旅館大学セミナー、佐野社長が講演(2日目)

2017年12月15日(金) 配信 

2日目に佐野社長が登壇。18年の経営指針として「磨け!独自価値」をキーワードに講演を行った。

佐野社長が講演を実施

「18年以降、旅館の大転換期にある」

 「18年以降、宿泊業(旅館)は大転換期にある」(佐野社長)。18年には、民泊新法が施行され、旅館業法の改正法案が成立する見通し。民泊で需要の奪い合いになり、旅館業法が施行されれば、ホテルと旅館の営業種別は「旅館・ホテル営業」に統一される。

 政府は「生産性向上国民運動推進協議会」で宿泊業の働き方改革も進めている。労働契約法と派遣法の2つの法改正で、18年問題なども浮上している。18年4月1日から、労働者は有期契約から無期への転換を申し入れることができるようになる。派遣社員が同じ組織で働けるのは3年までとなり、この最初の期限が同年9月末となる。

 とくに旅館を見ると、旅館そのもの特徴が薄れていく。客室が和室主体で、施設が和風という特徴は、必ずしも旅館だけのものではない。旅館以外でも、和室で寝具が布団、浴衣、温泉などの有する施設は多い。佐野社長は「どんどんボーダーレスになってきている。従来の旅館という既成概念で”存在価値”を求めることは難しい」と強調。これらを踏まえ、今回のキーワードとして「独自価値」を提言した。

 独自価値とは「他所に無く、客に価値として認められるもの」だという。例えば、長野県・菱野温泉の常盤館では、露天風呂に行くまでに、登山列車を使用する。これがレバレッチ効果を上げた。“登山列車に乗車して、眺望のよい露天風呂へ至る”これにより独自価値が高まり、ブランド構築にもつながっている。佐野社長は「ここに意識を集中すべき。客はブランドを購入する」と述べた。

 ただ佐野社長は「独自価値には収益改善、ビジネスモデル化を意識してほしい」と留意点を挙げた。ただ利益を追求するだけでは本末転倒だという。「旅館のアイデンティティと、独自価値のミスマッチは避けたい。客に伝えるべき価値を見誤らず、自館の活動、理念、方針などとのシンクロが重要だ」と呼び掛けた。

 独自価値をモチベーションの向上にもつなげていく。旅館は地域観光資源や地元産品など、独自の色でさまざまな価値を生むことができる。佐野社長は「独自価値を経営の希望にしてもらいたい」とし、「経営者と社員らで共有し、社が一丸となって育ててほしい」と語った。

「販売環境を整える」

鈴木正人本部長が講演

 リョケンの鈴木正人本部長は旅館の販売チャネルについて講演。同社が行ったアンケートで、17年は7年前と比べ、直接予約が13・2ポイント減少、OTAは14・2ポイント増加したことが分かった。「改めて、リアルエージェントとOTAも含め売上や利益、コストを比較した方がいい」「販売チャネルに合わせた販売環境を整えることが必要」と警鐘を鳴らす。チャネル販売環境の変化から「独自価値の訴求と、自力販売力の強化」が必要になると呼びかけた。

 一方、旅館が行っているSNS(交流サイト)については「もう少し手を加えてほしい」と話す。ただのプッシュ型の商品紹介ではなく、自館の正確な情報を発信することが大事だという。さらに自館だけで発信するより、公式SNSアカウントを創設し、客自身に写真などを共有してもらう。これにより「相互コミュニケーションができる」と説明した。

 長島本部長は生産性向上として、料理の提供方法などを説明。複数出しで、時間と労力を使うよりも1品出しで効率化するなど、成功事例を報告した。このほか、組み込み方式の事例を報告。引き出し重や、岡持ちを使用し、「オリジナリティを発揮して客に楽しみも味わってもらえる」と紹介した。また、季節や期間限定、月替わりのメニューを提供していくことや、ビュッフェの1つ先の“フードコート”などの提供方法も提示した。

 木村臣男会長は、「旅館業界は変革を迎えるが、“ピンチであると同時にチャンスである”という考えのもと、取り組めるかで変わってくる。生産性の向上などで足下固め、独自価値の磨き上げに努めていきたい」と締めくくった。なお、次回は来年7月に長野県・ホテル翔峰で行う見通し。

第160回旅館大学セミナー 龍宮城スパ・ホテル三日月で開く (1日目)

2017年12月15日(金) 配信 

リョケンセミナー開く

リョケン(佐野洋一社長、静岡県熱海市)は2017年12月12日(火)に千葉県・木更津三日月温泉の「龍宮城スパ・ホテル三日月」で、通算160回の旅館大学セミナーを開いた。宿泊施設の関係者ら200人ほどが集まった。経営方針やマーケティングなど「ホテル三日月の『個性化』と成長戦略」をテーマに講演を実施した。新たな挑戦で、改めてベトナム・ダナンへのグローバル展開も発表。7月に亡くなった前会長の遺志を継ぎ、グループ一丸となり歩みを進める志を語った。

 創業から56年の歴史を持つ。10室から始まったが、千葉県の勝浦と鴨川、木更津、栃木県鬼怒川の4ホテルの客室を合わせると、1千室を超えるまでに成長。法人として、3つのホテルを運営する勝浦ホテル三日月(小髙芳宗社長)のほか、太陽光発電所など、グループ全体で9社1組合を組織する。木更津にある龍宮城スパ・ホテル三日月の敷地面積は3万2千坪で、ホテル部門の直近売上は約54億円と規模が大きい。

佐野社長があいさつ

 佐野社長は開会のあいさつで、「『三日月グループは規模が大きく、自館とは違う』ということではない。大変強い経営意思と、卓抜な経営センスがある。むしろこの大きな組織を統率する求心力や組織能力、経営思想が、価値ある情報だ」と、開催の意義を語った。

「56年の一貫した方針」

小髙芳宗社長が講演

 セミナーでは小髙芳宗社長と小髙秀元専務、藤縄光弘総支配人の3人が講演を実施。同グループを1代で急成長させた、小髙芳男前会長(享年87歳)の跡を継いだ小髙芳宗社長が登壇。会長の傍でその手腕を学んできた。「投資遍歴を見れば、すべからく内部留保を得た後、経済情勢が一致したときに次の投資を行ってきた。これが56年の一貫した方針だった」と振り返る。

 「旬な税制がある。知らなければ損をする」とし、さまざまな税制を紹介。細かな税制を駆使し、内部留保を溜めてきた。次なる投資でグループをさらなる成長へ導くため、小髙社長は海外展開も視野に入れている。

 現在、ベトナムのリゾート地のダナン市で、レジャー施設を併設した複合型リゾートホテルを計画。日本貿易振興機構(ジェトロ)の支援を受けて進行している。一部で開業が報じられているが「絵は描けているが、決定ではない」(小髙社長)。現地の行政組織の人民委員長から投資研究許可証を受け、金融機関からの内諾は得ているものの、地主との交渉を継続して行っている段階。18年の5月ごろに最終的な決定がなされる見通しだ。

 計画では約100億円の投資をし、オーシャンフロントの約13㌶の土地を開発する。19年にアトラクションプールや温浴を楽しむ「スパドーム施設」、20年に20階建500室規模の「リゾートホテル」を建設。ルームチャージで170㌦(約2万円)ほどを設定している。

 ベトナムは経済成長率が高い。一人当たりGDPは2200㌦を超え、ダナンでは3千㌦を超えている。ただこのエリアはすでに5つ星クラスの外資系ホテルが17軒ほど先行し、競合が多い側面がある。小髙社長は「レジャー施設を併設したものは1つもない」と市場を分析。これまでのホテル三日月のビジネスモデル「スパ&ホテル」で培った知見、ノウハウを強みに、既存のホテルとは一線を画す考えだ。

 同計画では人手不足の課題解決もはかる。ベトナムで育成した人材を日本のホテルに登用し、人材の交流も狙う。小髙社長は「できるか、否か、挑戦しなければわからない。挑戦すれば何かを得ることができる。見えてくる課題の対策を練ることもできる」と力を込める。「三日月グループ一丸となり、会長の意思を継いで邁進する」と強調した。

「社長を守り立てて、全力を尽くす」

小髙秀元専務が講演

 小髙秀元専務は同グループの設備投資の経緯を説明。1998年から用地取得に動き、翌年に取得。神奈川と千葉を結ぶ東京湾アクアラインは1997年に開通した。しかし同ホテルがある内房エリアは、通過ポイントとして、「インフラが良くなったにもかかわらず、賑わいがなかった」という。同ホテルの敷地は3万2千坪。旅館事業用地としては広すぎる向きがあるが、眼前に広がる東京湾や、その向こうに広がる東京の景色、富士山など「ロケーションとしては良かった」と振り返る。

 2000年に龍宮城スパ棟をオープン。延床面積は1万7488平方㍍、総工費33億円。当時は大規模の日帰りの温浴施設はなかった。これがうけた。一方で季節波動が大きかった。

 その後、2002年に龍宮城のホテル棟を新築。延床面積が1万4500平方㍍。10階建てで260室を用意。スパ棟開業から僅か2年でホテルを用意。小髙専務は「日帰りだけでなく、宿泊などの需要増大もあり、早期にホテル建設に移った」と述べた。

 55周年事業として、新館の富士見亭の建築を行った。総投資額は120億円、延床面積2万5870平方㍍で、219室。コンセプトは、他館とかぶらないようワンラク上の高級路線に据えた。和モダンを取り入れ、客室は顧客満足度向上を考え、全室露天風呂を付けた。小髙専務は「社長を盛り立てて、投資に前向きに、全力を尽くしていく。このことが業界全体を明るくしていくことの、一因になるかもしれない」と今後の意気込みを語った。

藤縄光弘総支配人が講演

 その後、藤縄総支配人は地域社会に持続可能な貢献活動を展開していく考えを発表。「複合型リゾートはほぼ完成した。統合型リゾート(IR)も進めていく」と新たな構想も提示した。このほか、「今期は売上を73億円の達成を狙う。富士見亭の新たな魅力の発信などをはかり、利益を最大化する」と語った。

館内見学のようす

 当日は館内見学も行い、客室から大浴場、普段は見ることのできないバックヤードも視察。小髙芳宗社長は「裏導線も見てもらったのは、旅館業の皆さまに少しでもお役に立てればと思ってのこと」と述べた。

ピーチ、LCC初の「ひがし北海道」路線開設

2017年12月15日(金)配信

LCC(格安航空会社)初の「ひがし北海道」路線の開設を発表

LCC(格安航空会社)初の「ひがし北海道」路線へ。ピーチ・アビエーションが2018年8月1日(水)から、釧路-大阪 (関西国際空港)線を開設する。

 井上慎一CEOは12月13日(水) 北海道・札幌市内で会見を開き、釧路路線の開設は「“ひがし北海道”がアジアに 誇る観光ブランドになるための、大きな一歩」と強調。各自治体、JR・バスなどの接続交通の事業者とともに、エリア全体を盛り上げ、「“ひがし北海道”を確固たる観光 ブランドとして磨き上げることに貢献する」と宣言した。同社は現在、北海道旅客鉄道(JR北海道)と連携し、「Peachひがし北海道フリーパス」を発売。ピーチ利用者が、新千歳空港からJR 北海道を利用し、富良野、網走、帯広、根室、釧路などの「ひがし北海道」の周遊旅行を手ごろにできる フリー切符を売り出している。また18年度の新千歳空港拠点化計画や、道内路線開設の検討も進めている。

□釧路-大阪 (関西)線 概要

運航予定スケジュール:

 釧路、午後12:30 発→ 大阪(関西国際空港)午後3:00着

 大阪(関西国際空港)午前9:50発→釧路午前11:50着

 予定運賃: 5290 ~3万1590 円(シンプルピーチ/片道)

発売予定日: 2018 年 1 月下旬

〈観光最前線〉ろくバスが運行されています

2017年12月15日(金) 配信

帰還困難区域を進むバス

 11月の週末、福島県浜通り、国道6号沿線をガイド付きバスで訪ねる「ろくバス」に乗った。原発事故で避難を余儀なくされた市町の今を、車窓から案内し、伝える取り組みだ。福島県相双地方振興局などが主催している。

 いわき駅を出発し、今春6年ぶりに鉄路が再開した浪江町に向かった。途中、富岡町内で帰還困難区域に入ると、バリケードで覆われた建物がいくつも見られた。バスを降り、今年3月末に避難指示が解除された浪江の街中も歩いた。戻ってきた町民は約360人(8月末現在)、帰還率2%程度という町の現実が迫ってきた。

 来年は3月に運行、次年度以降の展開も検討中という。ここは東京都内から半日で行ける場所。近くのこれからが知りたく、再びバスに乗ってみたいと思う。

【鈴木 克範】

ブライダル商品が充実 ジャルパックの海外ツアー

来年のジャルパックの海外ツアーは、ブライダル商品が充実している

2018年12月15日(金) 配信

ジャルパックはこのほど、来年4月出発の海外ツアー商品「JALパックの旅」を売り出した。ハワイやグアムなど、ハネムーン・ブライダル向けの商品が充実したラインナップとなっている。

 ハワイではWi―Fiルーターのレンタルを引き続き行う。スマートフォン型端末となるため、現地スタッフとのやり取りやタクシー(レインボータクシー)の手配を、無料で行うことができる。早期予約をすれば、朝食やホテル高層階へのグレードアップも可能だ。

 グアムへは、追加料金なしで便名の確約ができる(全コース対象)。座席の快適さも追求し、ビジネスクラスは「JAL SKY SUITEⅡ」、エコノミークラスは「JAL SKY WIDER」シートを利用できる。JALグループならではの、居心地の良さを堪能してほしい。

HIS年末年始海外旅行予約動向、18年のヒット予測も

2017年12月15日(金) 配信 

エイチ・アイ・エス(HIS)はこのほど、年末年始(2017年12月23日~18年1月3日)予約状況から、海外旅行動向と、18年の旅先のヒット予測も発表した。

ハワイが6年連続の1位

 HISの予約状況ではハワイが6年連続の1位と、不動の地位を築いている。 2位以下はアジア、オセアニア、ミクロネシアなど順位に若干の変動はあったが、年末年始の旅行先では人気の方面が並んだ。

 中でもセブ島は近年上昇傾向(15~16年:11位、 16~17年:9位)。海やスパだけでなく観光や他島へ出かけるなど、多様性が人気の要因になっている。日並びにでは、年内の出国が多く、最も人気の出発日は12月30日(土)だった。

人気急上昇はルクソール、2年連続エジプトが首位

 情勢不安による減便などで、日本からの渡航が減少していたエジプト。ただ昨年2位のカイロに続き、今年はルクソールが1位となった。通常乗り継ぎで20時間以上かかっていたが、エアレジャー利用チャーター便が日付限定で就航したことで、成田から約14時間直行で行くことが可能に。人気の理由は利便性が向上したことが大きな要因と考えられる。

 3位にはマルタがランクイン。イタリアのシチリア島南に位置する小さな島国は、カラフルな街並みがインスタ映えするということから、近年女性を中心に支持を集めている。今年の結果でも30代女性の属性が一番多かった。治安が良く、公用語も英語のため、旅行への敷居が比較的低いこともプラス材料となっている。

2018年HISヒット予測

 HIS社員に「2018年ヒットしそうな旅先」についてアンケートを実施し、結果をまとめた。同社は「流行の先取り・今後の旅先の検討材料としてもらえれば」とコメント。(調査方法:HIS、社員アンケート、調査日:17年11月25~28日、有効回答:937)

1位:ドバイ(アラブ首長国連邦)

(C)Bab Al Shams

 アラブ首長国連邦第2の都市として、近年メディアでの露出が増えているドバイが1位となった。世界一の称号を多く持ち、規模の大きさと豪華さは、ドバイでしか体験できないというスペシャル感も魅力の1つ。

社員のコメント(抜粋)

・SNSでドバイの写真がアップされているのを良くみかけるようになりました。

・女子旅でお問い合わせが増えています。料金とかもほかの都市と比べ高くないので人気。

2位:モロッコ

マラケシュ

 北アフリカに位置するモロッコ王国が2位にランクイン。アフリカ、ヨーロッパ、アラブをつなぐ交易の十字路として発展。サハラ砂漠や青の迷宮シャウエンなど、地域によって異なった文化が楽しめる。アルガンオイルやバブーシュなど買い物を堪能でき女性からの支持が高い。

社員のコメント(抜粋)

・赤い街:マラケシュ、青い街:シャウエン、茶色の街:フェズと、町によって色が法律によって定められており、独特な雰囲気がある。インスタ映えもばっちり。タジン鍋が有名。

3位:ロシア

血の上の救世主教会/サンクトペテルブルク

 首都モスクワや芸術の街サンクトペテルブルクなど、独特の形と美しい配色の建造物には目を引く。ビザ緩和で相互の観光客増加が見込まれている注目の国だ。来年は大型イベントも控え、「今後の露出が増えること間違いなしです」(同社)。

社員のコメント(抜粋)

・2018年は4年ごとに開催されるサッカーの国際試合が行われる年で注目されています。

・大都市だけではなく他の都市も注目が高まっている。アジアとヨーロッパを組み合わせた特別な国。

4位:オーストラリア

ウルル/エアーズロック

 ウルル(エアーズロック)への登山が2019年10月から禁止になることから、再注目されている。また、インスタ発信によるメルボルンの需要も高まり、グレートオーシャンロードやホイザーレーン、独自のカフェ文化など、旅先としての魅力は今後も人気を博しそうだ。

社員のコメント(抜粋)

・近くないけれど遠くもない。ノーザンテリトリーは既渡航者も少なく、デビルスマーブルや野生のクロコダイルなどフォトジェニックな要素もあるため。

写真:ウルル(エアーズロック)

5位:アイスランド

ゲイシール/レイキャヴィク

 北大西洋に位置する、火山と氷河と温泉が楽しめる大自然の魅力あふれる国。国全体がオーロラベルト帯に位置し、海沿いでは光も少ないためオーロラのチャンスが高いのもポイント。地熱活動が活発なことから温泉を中心としたリゾートも満喫できる。

社員のコメント(抜粋)

・旅慣れた方からのお問い合わせが多い。観光局の方も、お問い合わせが増加している、とおっしゃっていた。インスタなどでも多く見かけた。

※以下は、少数ではあったが投票された国、地域。今後トレンドになる可能性がある方面として、紹介する。

イスキア島(イタリア)

イスキア島

 シチリア島、サルディーニャ島に次ぎ人口の多い、イタリアの島のひとつで、火山島。島のいたるところで温泉(テルメ)が沸き、欧州から観光客が訪れている。観光というより、テルメリゾートでゆったりされたい人にオススメ。島の西部フォリオにあるソルジェート温泉は天然の海水温泉で、景色も抜群。何よりも無料で楽しめるというのがポイント。

<行き方>…ナポリから高速船を利用して約50分

クック諸島

クック諸島

 南太平洋にある15の島から構成。公用語は英語とクック諸島マオリ語で、ポリネシアの文化圏にある。平均気温は25度前後で年間を通して海で泳ぐことが可能。手つかずの自然がそのまま残っており「秘密の楽園」と称される。透き通る海と真っ白な砂浜、カラフルな魚と珊瑚礁を見ながらマリンスポーツを楽しめる。

<行き方>…ニュージーランド・オークランドからラロトンガ島へ飛行機で約4時間

バルト三国 (エストニア、ラトビア、リトアニア)

エストニア(C)TALLINN pictures

 各首都の旧市街地が世界遺産にも登録されている、欧州とロシアの文化をうまく融合した、おとぎ話のような街並みを味わうことができる。豊かな自然に恵まれた土地柄から新鮮なオーガニック料理が自慢。

<行き方>

ヘルシンキからタリン(エストニア)へ飛行機で約30分

ヘルシンキからリガ(ラトビア)へ飛行機で約1時間

ヘルシンキからヴィニリュス(リトアニア)へ飛行機で約1時間半

アゼルバイジャン

アゼルバイジャン

 カスピ海の西側に位置する国。首都バクーは「世界一バブルな都市」といわれ、「第2のドバイ」と呼ばれるほど高層ビルの建設ラッシュが続いている。ドバイにある世界1の高層ビル「バージュカリファ(828m)」を超える1050mの超高層ビル(総工費は約8兆850億円)を建設予定だという。

<行き方>

ドーハからバクーへ飛行機で約3時間

大阪に本物のトナカイが!「Vanity Osaka」でクリスマスイベント

2017年12月15日(金) 配信

 

大阪市内のナイトクラブ「Vanity Osaka」(バニティ大阪)は、2017年12月22日(金)に本物のトナカイがくる特別なクリスマスイベントを開く。「華やかであり妖艶な非日常」「海外と日本の文化を融合」をコンセプトにしているVanity Osakaにふさわしいクリスマスを演出する。

 当日はサンタと西日本では動物園でも見る機会がほとんどない、本物のトナカイがVanity Osakaの正面玄関に登場し、写真撮影などが楽しめる。タレントやアーティスト、モデル、プロスポーツ選手など、たくさんの有名人から圧倒的な支持があり、流行を作っていく人々が集うVanity Osakaに、大切な方や恋人、ご家族、友人と出かけてみては。

本物のトナカイがやってくるVanity Osaka クリスマスイベント

開催日  :2017年12月22日(金) 午後6:00~翌日午前5:00

会場   :大阪府大阪市中央区東心斎橋2-7-20 サザンパレスビル1階広場

参加費  :無料でトナカイと写真撮影ができる。

運営会社概要

会社名: 株式会社アントラージュ

店舗名: Vanity Osaka(バニティ大阪)

所在地: 〒542−0083 大阪府大阪市中央区東心斎橋2−7−20

     サザンパレスビル B1

営業日: 木~日曜日 祝前日

設立 : 2015年8月

関空にエ ールフランス航空ボーイングB787-9が就航予定

2017年12月15日(金) 配信

関空にエ ールフランス航空のボーイングB787-9が就航予定

エールフランス航空はこのほど、ボーイングB787-9を2018年夏と冬、さらに2機納入し、2018年夏期スケジュールから大阪・関西空港を含む長距離線7都市への運航を予定していると発表。大阪への就航は2018年5月になる見込み。

 運航予定都市は、マリ共和国・バマコ経由コートジボワール・アビジャン行き、コロンビア・ボゴタ、ケニア・ナイロビ、カナダ・モントリオール、中国・広州、大阪の7都市。毎日1便の運航で、AF291便の午前10:30の関西空港発着便は、午後4:15にフランス・パリに到着する。ビジネスクラスは 30席を用意。全席が通路にアクセスでき、シートは2㍍のフルフラットベッドになり、機内での上質な眠りを提供。肌触りのよい羽根布団と大判の羽枕も利用できる。そのほか、プレミアムエコノミークラス 21席とエコノミークラス 225席を配置する。

あなたが好きな露天風呂のある宿 ホテルふじ(山梨県・石和温泉)

2017年12月15日(金) 配信

旅行新聞新社では本紙付録の冊子やネットユーザーを対象に、「あなたが好きな露天風呂のある宿」のアンケート調査を実施しました。人気を集めた宿のなかからおすすめの施設を紹介します。

ホテルふじ 山梨県・石和(いさわ)温泉

緑に包まれた露天風呂で温泉三昧を

 石和温泉のなかでも、多彩なお風呂と旬の食材にこだわった料理が自慢の宿、「ホテルふじ」。素材・空間・自然が一体となったやすらぎの空間が、訪れる人々を温かく迎えてくれる。

 とくに、県内最大級の大岩風呂「信玄」はむき出しの岩肌が圧巻で、自然を生かした造りの湯船でのびのびと入浴できる。また、大庭園を望む「きんすい」は、ジェットバス・泡風呂・打たせ湯など、多彩なお風呂を完備。露天風呂は緑豊かな美しい庭園に囲まれた「寿寿」と、自然のなかにいるような開放感あふれる「風林」を備えている。このほか、美しい夜景を贅沢に味わえる純和風の貸切展望風呂もあり、プライベートな空間で至福のひとときを満喫できる。

 客室は、落ち着いた純和風のしつらい。2015年1月には本館に特別室「桃山」がオープンし、より贅沢なひとときを過ごせるようになった。 このほか、同年5月に新設したカラオケボックスをはじめ、ダーツ&セルフバー、本格エステ、屋外プールなどさまざまな世代で楽しめる充実した施設が完備されているのもうれしい。

 「Dining Hestia」では、四季折々の世界の料理をバイキングでいただける。山海の素材を最大限に生かした山梨の郷土料理なども多彩にそろい、充実したディナーを満喫できる。そして温泉と食事を心ゆくまで満喫した後は、グランドピアノが置かれたカフェ&バー「ヘリオス」で、ゆったりとした大人の時間を楽しみたい。
 

宿データ

「Dining Hestia」では、四季折々の世界の料理をバイキングで
ホテル外観

住所:〒406-0024 山梨県笛吹市石和町川中島192
TEL:055(262)4524 FAX:055(263)3320
チェックイン :《本館》午後 3:00 《別亭美峰》午後2:00
チェックアウト:《本館》午前10:00 《別亭美峰》午前11:00
風呂:大岩風呂1、大庭園風呂1、露天風呂2、展望風呂2(有料) 
泉質:単純温泉
客室: 全120室
宿泊料金目安:1万2960円~(税込、入湯税別)

アンケート概要

実施媒体:
1)第42回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選発表冊子(2017年1月20日(金)発行)
2)Webサイト「日本の歩き方」上でのアンケート(2017年1~3月)

回答数:3863件(内、有効回答数:2205軒) 

出国税、国際観光旅客税に 19年1月7日以降から

2017年12月14日(木) 配信 

国際観光旅客税へ

与党は12月14日(木)に2018年度の「税制改正大綱」を発表した。これまで議論してきた出国税は、名称を「国際観光旅客税(仮称)」とした。出国1回につき、1千円を徴収する。入国後24時間以内に出国する乗り継ぎ旅客と、2歳未満の幼児は対象から外す。適用時期は19年の1月7日以降の出国からとなる。

 16年の出国旅客は約4100万人で、新たな財源の規模は410億円ほどになる見通し。17年度の観光庁当初予算は約210億円で、2倍近くになる。使途は出入国円滑化や地域資源の整備・満足度向上、海外プロモーション改革などをはかる。

 税として一般会計に入る。観光施策に充当されるかなどの問題は残ったままだが、今後税収の使途を限定していく法案をつくっていく考え。

 今回の税制改正大綱で、国際観光旅客税の骨子は固まった。9月15日の検討会開始から、異例のスピード感だ。このまま年末に閣議決定されると、年始の通常国会に提出。来年4月に改正税法が施行される。

 訪日外国人旅行者は11月時点で昨年の2400万人を突破。依然伸びている。日本人海外旅行者は、この10年間ほぼ1700万人弱で頭打ち状態にある。