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JATAの道プロジェクト、最終回に80人が参加 震災から10年の3月11日に実施

2021年3月29日
編集部:入江千恵子

2021年3月29日(月) 配信

1日目のトレイルは海岸沿いのコースも

 日本旅行業協会(JATA、坂巻伸昭会長)は、東日本大震災の発生から10年の節目となる3月11、12日、「みちのく潮風トレイル」を活用した東北復興支援活動「第7回 JATAの道プロジェクト」を実施した。最終回となる今回の実地研修は、宮城県東松島市エリアを中心に巡り、JATA会員会社の経営層や国内旅行担当者をはじめ、地元自治体や環境省関係者など約80人が参加した。

 団長でJATAの坂巻会長は「東北復興という大事業を、皆さんと一緒に進めていく」と力強く語るとともに、コロナ禍における感染症対策に配慮した団体旅行のカタチを示した。【入江 千恵子】

 環境省が東日本大震災復興のシンボルとして整備している自然歩道「みちのく潮風トレイル」は、青森県八戸市と福島県相馬市の東北太平洋沿岸地域を結ぶロングトレイルで、全長約1千㌔におよぶ。

 「JATAの道プロジェクト」は、このトレイルを活用した観光交流の活性化と、地域経済の振興をはかるのを目的に、JATAが震災発生後の2014年に開始した。19年度までに6回実施し、参加者総数は400人を超える。

 今回は、東日本大震災から10年となる3月11日を出発日に設定し、JTBやKNT―CTホールディングスなど、JATA会員会社・役員、地元自治体・観光関係者、環境省関係者ら、77人が参加した。1泊2日の行程で、宮城県東松島市内のトレイルをウォーキングしたほか、東松島震災復興伝承館の見学、遊覧船から嵯峨渓と松島の景観を視察した。

 トレイルは、1日目に、野蒜海岸の砂浜、松島四大観の1つ「大高森」に登るルートを、2日目は松島航空自衛隊が一望できる矢本海浜周辺を歩き、復興のようすとともに、造成時のポイントなどを確認した。参加者の1人は「震災から10年で見聞きしたことを、社内で共有したい」と語った。

2日目はウォーキング中にブルーインパルスの訓練風景も見学した

 1日目夕方には、宿泊のホテル松島大観荘で、宮城県エリアの現状と取り組みを紹介するシンポジウムを開催。登壇した東松島市の渥美巌市長は「全国からの応援もあり、99%のハード事業は完成した」と報告。そのうえで「あとは『心の復興』。まだ時間はかかるが、被災者の方々に寄り添った政策が課題だ」と述べた。

 震災時、同市には最大約12㍍の津波が押し寄せ、市街地の65%が浸水。死者・行方不明者は1233人にのぼる。

今後のさらなる復興には観光資源を最大限に活用し、「東松島市はカキとノリが名産品。イチゴも宮城県有数の産地であり、日本酒の浦霞もある。自然と食を大事にしていきた」とPRした。

コロナ禍の団体旅行 アレンジの仕方示す

 今回の実地研修では、コロナ禍における団体旅行のアレンジの仕方を提案する役割もあった。参加者約80人に対し、大型バス3台に分乗し、バス座席は1人で2席を使用することとした。さらに乗車時には必ず手指消毒を義務付けた。飲食時は、1卓4人までとし、他人に飲み物を注ぐなど席を移動しないよう呼び掛けた。

 また、出発日4日前から体温と体調を記入する「健康チェックシート」の提出を義務付けたほか、各自のPCR検査受検を推奨。さらに、利用施設が実施している感染症対策をまとめた資料を配布、朝のバス乗車前の検温を実施した。

 これらの対策もあり、実施から2週間以上が過ぎた3月29日現在も、参加者の新型コロナウイルス感染症陽性者は確認されていない。

 20年度で「JATAの道プロジェクト」は終了するが、JATAでは今後も東北復興の支援活動を継続していく。

                  ◇

坂巻会長への一問一答は、次の通り。

 ――3月11日が誕生日の坂巻会長だが、10年前の震災当時をどのように記憶されているか。

 東武トラベルの社長をしており、都内の本社にいた。大きな揺れで、最初は東京近辺が震源地と思ったほどだった。発生から3日間は自宅に帰れなかった。

 ――震災から10年が経過した東北について思うことは。

 東松島市の渥美市長もおっしゃっていたが、ハード面の復興だけでなく、「心の復興」は大事なこと。アクションを起こしていかなければならない。だが、心は人によって捉え方が異なる。難しいかもしれないが、どのように寄り添うことができるかという部分まで考えていければと思っている。

 ――震災の復興、コロナ禍などの状況下において、今後の業界の方向性は。

 我われ業界として何ができるか、業界に関わる機関とともに何ができるのか。国に頼るばかりでなく、我われは何ができるか考えていく必要がある。お客様にも協力していただきながら、安全安心な世界を作っていかなければならない。

 今回の視察も実施するか悩んだ。だが、東松島市側から「震災10年の日だからこそ、実施してほしい」とおっしゃっていただき、そういう思いに応えることも必要だと思った。

 節目の場所にいてこそ、初めて考えることがある。旅行も同様に、行ってこそ感じること、現地で話すことで感じることがある。

多くの会員や関係者が参加いた

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“JATAの道プロジェクト、最終回に80人が参加 震災から10年の3月11日に実施” への 1 件のフィードバック

  1. この時期に80名の研修旅行ですか。普通ですと業界人は良いと思うけど、一般人はNGでしょう。できれば今回の研修を基に団体旅行のコロナ対策のマニアルを作成して欲しい。一般団体用・高校生・大学生の合宿用等の経験を活かしたマニアル(チラシ等)を早急に作成して下さい。

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