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ロコパートナーズ、さらなる満足度向上へ 村上新社長にビジョンを聞く

2020年5月3日
編集部:木下 裕斗

2020年5月3日(日) 配信

村上文彦新社長

 高級ホテルや旅館に特化した宿泊予約サービス「Relux」を運営するLoco Partners(ロコパートナーズ)の新社長に4月1日付で、村上文彦氏が就任した。村上社長はIT系の事業者としての特徴を生かし、利用者への満足度を高めたい考えだ。今後のビジョンなどを聞いた。

【木下 裕斗】

 ――創業から9年が経過しました。これまでの会社の主な出来事は。
 KDDIが2017年、「Loco Partners」にM&Aを行い、子会社化しました。会社は現在、立ち上げからグロースフェース(成長初期)を迎えています。これからも確固たる成長・事業基盤の強化を目指します。

 ――社長の交代で、利用者と宿泊施設はどのような変化を感じるか。

 会社のミッション「地域の魅力や宿泊施設を発見・体験をしてもらう。そして良質なつながりを増やしていくこと」は変わりません。

 カスタマー(お客様)には、満足度の高い宿泊施設の魅力発信力を高め、プレファレンス(好感度)の向上をはかります。

 具体的にはカスタマーに、さらに寄り添った提案をしたい。これまでに得た膨大なデータの利活用などで、実現することを考えています。

 宿泊施設とは、より強いタッグ(協働)を組み、上質な旅行を提供したいです。当社の営業部門は、宿泊施設とのグリップ(協力関係)を強く持たせていただいています。提案と相談で、Reluxならではの魅力的なプランを紹介したい。

 当社はまだ小規模なので、プラン造成で多くのトライ(挑戦)ができます。

 ――今の旅行業界をどのように捉えているか。

 オンライン化が進む基本潮流はこれまでと変わらず続くと思っています。さらに、全世代においてスマートフォンの普及率は向上しています。とくに、アクティブシニア(65歳以上の活動的なシニア)層の増加は顕著です。ネットを使いこなす方々の増加を意識することが、旅行業界で重要だと考えます。

 ――今後予定している戦略は。

 カスタマーの利用時間が多いスマートフォンに対する利便性向上は、主要な戦略の1つです。

 また、auが抱える約3千万人のお客様基盤を活用し、auの自社メディアやauスマートパスプレミアムなどで、さまざまな魅力の訴求を検討しています。

 KDDIが3月にサービスを始めた高速・大容量、低遅延、多接続が特徴の「5G」の活用にもチャレンジします。宿泊施設や旅行の素晴らしさを、手軽に体験いただける取り組みを実現したいです。

 ――新型コロナウイルスへの取り組みは。

 カスタマーには、宿泊で貯まるReluxポイントの有効期限を延長しました。

 収束後は、国内外のカスタマーから高い評価を得ている安心感やホスピタリティーなどをお伝えすることが需要回復に貢献できると考えます。21年の東京オリンピックを見据えれば、宿泊需要は比較的早く回復すると予想しています。今はアフターコロナに向けた準備を行っています。

 村上 文彦氏(むらかみ・ふみひこ) 1967年生まれ。96年第二電電(現KDDI)入社。コンテンツ・メディア事業本部、新規ビジネス推進本部でモバイルインターネットビジネスに従事。2016年金融・コマース推進本部コマースビジネス部副部長。17年2月「Loco Partners」代表取締役副社長に就任。

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