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JTB、年末年始の旅行動向の見通しを発表 海外旅行は過去最高の76万2000人

2019年12月6日
編集部:入江千恵子

2019年12月6日(金) 配信

空港(イメージ)

 JTB(髙橋広行社長)はこのほど、年末年始(2019年12月23日~2020年1月3日出発)の旅行動向の見通しを発表した。1泊以上の旅行に出掛ける人は、 海外旅行が76万2千人(前年比0.3%増)と微増ながら過去最高となった。国内旅行は同2.1%減の2926万6千人と、3年ぶりに減少に転じた。

 今年の年末年始の休暇は、2019年12月28日(土)~2020年1月5日(日)まで9連休と長期休暇が可能な日並びとなっている。出国のピークは12月28日(土)で、欧州や北米、オーストラリア方面などの旅行人数が増加する見込み。アジアは、韓国や香港は昨年より減少するものの、人気が続く台湾のほかベトナムなどアジア諸国が増加傾向にある。

 海外旅行の平均費用については、全体的に出費を抑える傾向が見られることから、前年から1.0%減少の20万2千円と予測される。

 国内の旅行日数は、「1泊2日」が全体の30.5%(前年比1.6㌽増)と最も多く、次いで「2泊3日」の27.7%(同1.3㌽減)、「3泊4日」17.8%(同2.2㌽増)。行き先では「関東」(前年比2.7㌽増)と「東海」(同1.0㌽増)が前年から増加している。

 出掛ける場所として気になるのは、「温泉」がトップとなった。年代別では、60代以上が「美術館や博物館」、10代は「テーマパーク」が多い。旅行平均費用は同5.9%減少して3万2千円とみる。

 一方で、帰省を含めた旅行意向を尋ねるアンケートでは、「行く」と「たぶん行く」と回答した人の合計が20.0%となり、昨年から3.5㌽減少した。逆に「たぶん行かない」と「行かない」は80.1%で、同3.6㌽増加している。

 背景には、生活者の経済環境が影響しているとみられる。前述のアンケートで、今の自身の生活について聞いたところ、収入やボーナスが「減った」と回答した人が「増えた」と回答した人を上回っている。

 将来のための貯蓄も「増やしている」という人のほうが多い結果となった。年末年始の過ごし方についても、「旅行日数を減らす」「質素に過ごす」など、出費を抑える傾向がみられた。

 旅行動向アンケートは、全国の15~79歳までの男女2万人を対象に事前調査を行った。その中から「年末年始に旅行に行く」と回答した人を抽出し、1074人に本調査を実施。同アンケートのほか、経済指標やJTBグループの販売状況、航空会社の予約状況などから推計した。1969年に調査を開始して以来、今年で51回目。

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